JPH0476494A - 原子炉非常用凝縮装置 - Google Patents
原子炉非常用凝縮装置Info
- Publication number
- JPH0476494A JPH0476494A JP2187917A JP18791790A JPH0476494A JP H0476494 A JPH0476494 A JP H0476494A JP 2187917 A JP2187917 A JP 2187917A JP 18791790 A JP18791790 A JP 18791790A JP H0476494 A JPH0476494 A JP H0476494A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steam
- reactor
- vessel
- heat transfer
- pipe
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 35
- 238000009833 condensation Methods 0.000 claims abstract description 15
- 230000005494 condensation Effects 0.000 claims abstract description 15
- 239000012071 phase Substances 0.000 claims description 7
- 230000001629 suppression Effects 0.000 claims description 5
- 239000007791 liquid phase Substances 0.000 claims description 3
- 238000012546 transfer Methods 0.000 abstract description 28
- 238000001816 cooling Methods 0.000 abstract description 4
- 230000015556 catabolic process Effects 0.000 abstract 2
- 238000006731 degradation reaction Methods 0.000 abstract 2
- 238000002955 isolation Methods 0.000 description 11
- 238000007689 inspection Methods 0.000 description 4
- 239000000498 cooling water Substances 0.000 description 3
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 3
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 230000005484 gravity Effects 0.000 description 3
- 238000009825 accumulation Methods 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 238000011161 development Methods 0.000 description 1
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 1
- 238000012423 maintenance Methods 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 238000005192 partition Methods 0.000 description 1
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 1
- 230000000737 periodic effect Effects 0.000 description 1
- 230000005514 two-phase flow Effects 0.000 description 1
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
Landscapes
- Structure Of Emergency Protection For Nuclear Reactors (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[発明の目的]
(産業上の利用分野)
本発明は原子力発電所において原子炉隔離が発生し通常
の復水器が使用不能となった場合に、原子炉の崩壊熱を
除去するのに使用する原子炉非常用凝縮装置に係る。
の復水器が使用不能となった場合に、原子炉の崩壊熱を
除去するのに使用する原子炉非常用凝縮装置に係る。
(従来の技術)
原子炉非常用凝縮装置は、主蒸気隔離弁閉鎖事象のよう
に原子炉隔離が発生し、主復水器が使用不能となった場
合に原子炉の崩壊熱を格納容器外に除熱する機能を有す
るものである。
に原子炉隔離が発生し、主復水器が使用不能となった場
合に原子炉の崩壊熱を格納容器外に除熱する機能を有す
るものである。
第4図は従来の原子炉非常用凝縮系の系統図である。こ
の図において、原子炉圧力容器1内には炉心2が収容さ
れ、原子炉圧力容器1内の気相領域は蒸気配管3によっ
て原子炉非常用凝縮装置4内の伝熱管束に連通されてい
る。前記伝熱管束は復水戻り管5によって原子炉圧力容
器1の液相領域に連通されている。なお、前記蒸気配管
3には原子炉圧力容器1を包含する原子炉格納容器6内
にある第1人口弁7.前記原子炉格納容器6外にある第
2人口弁8が設けられ、前記復水戻り管5には前記原子
炉格納容器外にある第1出目弁9、前記原子炉格納容器
6内にある第2出目弁10が設けられている。
の図において、原子炉圧力容器1内には炉心2が収容さ
れ、原子炉圧力容器1内の気相領域は蒸気配管3によっ
て原子炉非常用凝縮装置4内の伝熱管束に連通されてい
る。前記伝熱管束は復水戻り管5によって原子炉圧力容
器1の液相領域に連通されている。なお、前記蒸気配管
3には原子炉圧力容器1を包含する原子炉格納容器6内
にある第1人口弁7.前記原子炉格納容器6外にある第
2人口弁8が設けられ、前記復水戻り管5には前記原子
炉格納容器外にある第1出目弁9、前記原子炉格納容器
6内にある第2出目弁10が設けられている。
第5図は原子炉非常用凝縮装置4の詳細を示す断面図で
ある。この図において、冷却水タンクll内には2箇の
伝熱管束12が設けられ、蒸気配管3は各伝熱管束12
の蒸気室12aに、また復水戻り管5は水室12bにそ
れぞれ連通されている。なお、第5図中12cは伝熱管
束12の伝熱管を支持する管板、12dは蒸気室12a
、水室12bに対する蓋、13は蒸気放出管を示してい
る。
ある。この図において、冷却水タンクll内には2箇の
伝熱管束12が設けられ、蒸気配管3は各伝熱管束12
の蒸気室12aに、また復水戻り管5は水室12bにそ
れぞれ連通されている。なお、第5図中12cは伝熱管
束12の伝熱管を支持する管板、12dは蒸気室12a
、水室12bに対する蓋、13は蒸気放出管を示してい
る。
上記構成の原子炉非常用凝縮装置の作動は次の通りであ
る。原子炉の平常運転中は第2出口弁10は閉とされ、
他の答弁7,8.9は開とされている。
る。原子炉の平常運転中は第2出口弁10は閉とされ、
他の答弁7,8.9は開とされている。
ここで、原子炉隔離事象が発生すると、原子炉はスクラ
ムされる。ところが、崩壊熱による蒸気の発生は継続さ
れ原子炉圧力は上昇する。原子炉圧力が成る限度に達す
ると圧力高信号が発せられ、この信号により閉とされて
いた第1出口弁9が開放される。原子炉圧力容器1内の
蒸気は蒸気配管3からタンク11内の伝熱管束12に導
かれ、ここで除熱され凝結、復水される。この復水は復
水戻り管5.第1出目弁9.第2出ロ弁1oを経由して
原子炉圧力容器1内に戻される。上記の一連の過程を継
続することにより、タンクll内の冷却水は伝熱管束1
2から伝達された熱により昇温され、終りには沸騰する
こととなり、これにより発生した蒸気は蒸気放出管13
がら大気中に放出される。
ムされる。ところが、崩壊熱による蒸気の発生は継続さ
れ原子炉圧力は上昇する。原子炉圧力が成る限度に達す
ると圧力高信号が発せられ、この信号により閉とされて
いた第1出口弁9が開放される。原子炉圧力容器1内の
蒸気は蒸気配管3からタンク11内の伝熱管束12に導
かれ、ここで除熱され凝結、復水される。この復水は復
水戻り管5.第1出目弁9.第2出ロ弁1oを経由して
原子炉圧力容器1内に戻される。上記の一連の過程を継
続することにより、タンクll内の冷却水は伝熱管束1
2から伝達された熱により昇温され、終りには沸騰する
こととなり、これにより発生した蒸気は蒸気放出管13
がら大気中に放出される。
而して、前記原子炉非常用凝縮装置4の設置位置は原子
炉の上方としてあり、何等外部動カに依存することなく
、蒸気配管3内の蒸気と復水戻り管5内の復水との密度
差により、重力に基づく自然循環によって蒸気および復
水の循環を生じさせ、崩壊熱の除去を行わせる。
炉の上方としてあり、何等外部動カに依存することなく
、蒸気配管3内の蒸気と復水戻り管5内の復水との密度
差により、重力に基づく自然循環によって蒸気および復
水の循環を生じさせ、崩壊熱の除去を行わせる。
(発明が解決しようとする課題)
上記のように、従来の原子炉非常用凝縮装置は重力によ
る自然循環によって崩壊熱の除去を行うようにしている
。このように原子炉非常用凝縮装置は、何等の動力をも
必要とせずに原子炉隔離等の非常事態において原子炉の
除熱、冷却をなし得るものであるから、原子炉の安全性
、健全性維持上非常に重要である。
る自然循環によって崩壊熱の除去を行うようにしている
。このように原子炉非常用凝縮装置は、何等の動力をも
必要とせずに原子炉隔離等の非常事態において原子炉の
除熱、冷却をなし得るものであるから、原子炉の安全性
、健全性維持上非常に重要である。
このため、原子炉隔離時等の非常事態において長時間の
除熱が可能であり、同時に格納容器内の除熱も可能な原
子炉非常用凝縮装置の開発が要望されている。
除熱が可能であり、同時に格納容器内の除熱も可能な原
子炉非常用凝縮装置の開発が要望されている。
本発明は上記の事情に基づきなされたもので、前記の要
望に応じることができる原子炉非常用凝縮装置を提供す
ることを目的としている。
望に応じることができる原子炉非常用凝縮装置を提供す
ることを目的としている。
[発明の構成]
(課題を解決するための手段)
本発明の原子炉非常用凝縮装置は、原子炉格納容器と一
体に設けられたプールと、このプール内に浸漬設置され
蒸気室およびその下方に隣接する水室を具えこれ等の両
室管を連通させる複数の伝熱管を有する伝熱管束と、前
記原子炉格納容器内に収容された原子炉圧力容器内の気
相領域と前記蒸気室を連通させ中間に第1人口弁、第2
人口弁を有し前記蒸気室直前において逆U字状の曲管部
を形成された蒸気配管と、前記原子炉圧力容器内の液相
領域と前記水室を連通させ中間に第1出口弁、第2出口
弁を有する復水戻り配管と、前記水室の前記復水戻り配
管の開口よりも高レベルの位置に接続され中間にペント
弁を具え、端末を圧力抑制プールの水中に開口させたベ
ント管とを有することを特徴とする。
体に設けられたプールと、このプール内に浸漬設置され
蒸気室およびその下方に隣接する水室を具えこれ等の両
室管を連通させる複数の伝熱管を有する伝熱管束と、前
記原子炉格納容器内に収容された原子炉圧力容器内の気
相領域と前記蒸気室を連通させ中間に第1人口弁、第2
人口弁を有し前記蒸気室直前において逆U字状の曲管部
を形成された蒸気配管と、前記原子炉圧力容器内の液相
領域と前記水室を連通させ中間に第1出口弁、第2出口
弁を有する復水戻り配管と、前記水室の前記復水戻り配
管の開口よりも高レベルの位置に接続され中間にペント
弁を具え、端末を圧力抑制プールの水中に開口させたベ
ント管とを有することを特徴とする。
(作用)
上記構成の本発明の原子炉非常用凝縮装置においては、
伝熱管束がプール内に直接浸漬設置されているから、原
子炉隔離事象発生時において長時間の除熱冷却が可能で
ある。また、ベント管から伝熱管束に貯溜された非凝縮
性ガスを圧力抑制プールに放出させることができるから
、前記非凝縮性ガスの貯溜による伝熱特性の低下を解消
し、原子炉圧力容器内の圧力上昇を解消することができ
る。
伝熱管束がプール内に直接浸漬設置されているから、原
子炉隔離事象発生時において長時間の除熱冷却が可能で
ある。また、ベント管から伝熱管束に貯溜された非凝縮
性ガスを圧力抑制プールに放出させることができるから
、前記非凝縮性ガスの貯溜による伝熱特性の低下を解消
し、原子炉圧力容器内の圧力上昇を解消することができ
る。
(実施例)
第4図と同一部分には同一符号を付した第1図は本発明
一実施例を組み込んだ原子カプラント概略系統図、第2
図は前記実施例の断面図、第3図はその変形例の断面図
である。第1図、第2図において、伝熱管束12は原子
炉格納容器6の上端−側に形成されたコンクリート製の
プール14内の水中に浸漬して設置され、蒸気配管3、
復水戻り管5共に前記原子炉格納容器6を貫通すること
なく前記伝熱管束12の蒸気室12a、水室12bにそ
れぞれ連通されている。従って、従来原子炉格納容器6
外に設けられていた第2人口弁8、第1出目弁9もそれ
ぞれ原子炉格納容器6内に設けられている。なお、蒸気
管3には蒸気室12aとの接続点より高い位置に頂点を
有する逆U字状曲管部3aが形成されている。
一実施例を組み込んだ原子カプラント概略系統図、第2
図は前記実施例の断面図、第3図はその変形例の断面図
である。第1図、第2図において、伝熱管束12は原子
炉格納容器6の上端−側に形成されたコンクリート製の
プール14内の水中に浸漬して設置され、蒸気配管3、
復水戻り管5共に前記原子炉格納容器6を貫通すること
なく前記伝熱管束12の蒸気室12a、水室12bにそ
れぞれ連通されている。従って、従来原子炉格納容器6
外に設けられていた第2人口弁8、第1出目弁9もそれ
ぞれ原子炉格納容器6内に設けられている。なお、蒸気
管3には蒸気室12aとの接続点より高い位置に頂点を
有する逆U字状曲管部3aが形成されている。
また、前記水室12bの前記復水戻り管5より高レベル
の位置には、中間にベント弁15を具えたベント管16
が連通され、このベント管16端末は原子炉格納容器6
の下部に設置された圧力抑制プール17の水中に開口さ
れている。さらに、原子炉圧力容器1の気相部には減圧
弁18を具え、原子炉格納容器6内に開口する減圧配管
19が接続されている。
の位置には、中間にベント弁15を具えたベント管16
が連通され、このベント管16端末は原子炉格納容器6
の下部に設置された圧力抑制プール17の水中に開口さ
れている。さらに、原子炉圧力容器1の気相部には減圧
弁18を具え、原子炉格納容器6内に開口する減圧配管
19が接続されている。
第2図において、蒸気室12aおよび水室12bは両端
にフランジ20a、20bを具えた円筒状の伝熱管束端
末ユニット20をその直径に沿った隔壁20cによって
分割して構成され、管板12cは前記フランジ20aに
取り付けられている。
にフランジ20a、20bを具えた円筒状の伝熱管束端
末ユニット20をその直径に沿った隔壁20cによって
分割して構成され、管板12cは前記フランジ20aに
取り付けられている。
また、M12dは前記伝熱管束端末ユニット20の他方
のフランジ20bに取り付けられ、この蓋12dには前
記蒸気配管3.復水戻り管5およびベント管16が接続
されている。
のフランジ20bに取り付けられ、この蓋12dには前
記蒸気配管3.復水戻り管5およびベント管16が接続
されている。
原子炉の平常運転中は第2出口弁10は閉とされ、他の
答弁7.8.9は開とされていることは、第3図に示し
た従来の原子炉非常用凝縮装置と同様である。従って、
原子炉平常運転中は原子炉非常用凝縮装置の伝熱管束1
2、復水戻り管5、ベント配管16それぞれの内部は凝
縮水で充たされた状態となっている。なお、蒸気配管3
においてはその逆U字状曲管部3aの伝熱管束12側の
端部から伝熱管束12との接続点までは凝縮水によって
充たされ、前記曲管部12aの端部と原子炉圧力容器1
との間は蒸気によって充たされている。
答弁7.8.9は開とされていることは、第3図に示し
た従来の原子炉非常用凝縮装置と同様である。従って、
原子炉平常運転中は原子炉非常用凝縮装置の伝熱管束1
2、復水戻り管5、ベント配管16それぞれの内部は凝
縮水で充たされた状態となっている。なお、蒸気配管3
においてはその逆U字状曲管部3aの伝熱管束12側の
端部から伝熱管束12との接続点までは凝縮水によって
充たされ、前記曲管部12aの端部と原子炉圧力容器1
との間は蒸気によって充たされている。
前記のように充たされた凝縮水によって伝熱管束12内
と原子炉圧力容器1の気相部とは絶縁されることとなる
ので、原子炉の平常運転中は原子炉圧力容器1の気相部
の蒸気が伝熱管束12内に流入することはなく、蒸気の
凝縮によりコンクリート製のプール14内の水が無用に
加熱されることはない。
と原子炉圧力容器1の気相部とは絶縁されることとなる
ので、原子炉の平常運転中は原子炉圧力容器1の気相部
の蒸気が伝熱管束12内に流入することはなく、蒸気の
凝縮によりコンクリート製のプール14内の水が無用に
加熱されることはない。
原子炉隔離事象が発生すると、原子炉はスクラムされる
。ところが、崩壊熱による蒸気の発生は継続され原子炉
圧力は上昇する。原子炉圧力が成る限度に達すると圧力
高信号が発せられ、この信号により閉とされていた第1
出口弁9が開放される。原子炉圧力容器1内の蒸気は蒸
気配管3からタンク11内の伝熱管束12に導かれ、こ
こで除熱され凝結、復水される。この復水は復水戻り管
5、第1出目弁9、第2出口弁10を経由して原子炉圧
力容器1内に戻される。上記の一連の過程を継続するこ
とにより、タンク11内の冷却水は伝熱管束12から伝
達された熱により昇温され、終には沸騰して気液二相流
状態となるため、伝熱管束12の近傍のプール水とプー
ル14周辺のプール水とには密度差を生じ、上昇流が生
じる。この上昇流によりプール14内のプール水は対流
状態となり、プール水表面からの外気中への蒸気の放出
が行われる。
。ところが、崩壊熱による蒸気の発生は継続され原子炉
圧力は上昇する。原子炉圧力が成る限度に達すると圧力
高信号が発せられ、この信号により閉とされていた第1
出口弁9が開放される。原子炉圧力容器1内の蒸気は蒸
気配管3からタンク11内の伝熱管束12に導かれ、こ
こで除熱され凝結、復水される。この復水は復水戻り管
5、第1出目弁9、第2出口弁10を経由して原子炉圧
力容器1内に戻される。上記の一連の過程を継続するこ
とにより、タンク11内の冷却水は伝熱管束12から伝
達された熱により昇温され、終には沸騰して気液二相流
状態となるため、伝熱管束12の近傍のプール水とプー
ル14周辺のプール水とには密度差を生じ、上昇流が生
じる。この上昇流によりプール14内のプール水は対流
状態となり、プール水表面からの外気中への蒸気の放出
が行われる。
次に原子炉格納容器6内で配管破断等の事故が生じた場
合について説明する。このような場合には減圧弁18が
開放され、減圧配管19から原子炉圧力容器1内の蒸気
が原子炉格納容器6内に放出され、原子炉圧力容器1内
は減圧される。
合について説明する。このような場合には減圧弁18が
開放され、減圧配管19から原子炉圧力容器1内の蒸気
が原子炉格納容器6内に放出され、原子炉圧力容器1内
は減圧される。
同時に図示しない重力落下式の非常用炉心冷却装置の作
動により炉心の冷却がなされる。上記のようにして原子
炉圧力容器1内の圧力が十分低下されたところで、第2
出口弁10を開放することにより、・前記した原子炉隔
離事象発生時の冷却と同様に上記配管3を通じての原子
炉非常用凝縮装置4への蒸気の流入、炉心の冷却2がな
される。この場合、凝縮水の原子炉圧力容器1Δの還流
がなされることも前記原子炉隔離事象発生時と同様であ
る。
動により炉心の冷却がなされる。上記のようにして原子
炉圧力容器1内の圧力が十分低下されたところで、第2
出口弁10を開放することにより、・前記した原子炉隔
離事象発生時の冷却と同様に上記配管3を通じての原子
炉非常用凝縮装置4への蒸気の流入、炉心の冷却2がな
される。この場合、凝縮水の原子炉圧力容器1Δの還流
がなされることも前記原子炉隔離事象発生時と同様であ
る。
上記のようにして原子炉圧力容器l内の蒸気の凝縮、復
水が進行するにつれ、原子炉圧力容器1内の圧力は低下
し、事故発生の初期に原子炉格納容器6内に放出された
蒸気が減圧弁18.減圧管19を通じて原子炉圧力容器
1内に逆流することとなる。この逆流した蒸気も前記と
同様にして凝縮されるが、逆流時に前記蒸気は原子炉格
納容器6内の非凝縮性ガスを同伴しているので、伝熱管
束12の内部にはこれが貯溜されることとなる。
水が進行するにつれ、原子炉圧力容器1内の圧力は低下
し、事故発生の初期に原子炉格納容器6内に放出された
蒸気が減圧弁18.減圧管19を通じて原子炉圧力容器
1内に逆流することとなる。この逆流した蒸気も前記と
同様にして凝縮されるが、逆流時に前記蒸気は原子炉格
納容器6内の非凝縮性ガスを同伴しているので、伝熱管
束12の内部にはこれが貯溜されることとなる。
非凝縮性ガスの貯溜により伝熱管束12の伝熱特性が低
下させられ、原子炉圧力容器1内の圧力は一時的に上昇
させられる。ここで、ベント管16のベント弁15を開
放し、水室12bの上部に貯溜された前記ガスを前記ベ
ント管を介して圧力抑制プール17中に放出すれば、前
記伝熱特性の低下は解消され原子炉圧力容s!1内の圧
力上昇は阻止される。なお、ベント弁15を開放したま
まとしておいても、復水戻り管5はベント管16よりも
低い位置においてそれぞれ水室12bに開口されている
から、凝縮水は優先的に原子炉圧力容器1に還流される
こととなる。
下させられ、原子炉圧力容器1内の圧力は一時的に上昇
させられる。ここで、ベント管16のベント弁15を開
放し、水室12bの上部に貯溜された前記ガスを前記ベ
ント管を介して圧力抑制プール17中に放出すれば、前
記伝熱特性の低下は解消され原子炉圧力容s!1内の圧
力上昇は阻止される。なお、ベント弁15を開放したま
まとしておいても、復水戻り管5はベント管16よりも
低い位置においてそれぞれ水室12bに開口されている
から、凝縮水は優先的に原子炉圧力容器1に還流される
こととなる。
上記構成の実施例の保守点検は次のようにしてなされる
。すなわち、定期検査においては伝熱管束端末ユニット
20のフランジ20bに取り付けせれた蓋12dを外し
、蒸気室12a、水室12b内から伝熱管束12を構成
する各伝熱管の内面の検査を行うことができる。
。すなわち、定期検査においては伝熱管束端末ユニット
20のフランジ20bに取り付けせれた蓋12dを外し
、蒸気室12a、水室12b内から伝熱管束12を構成
する各伝熱管の内面の検査を行うことができる。
また、伝熱管束12の外面の検査検査は次のようにして
なされる。先ず、コンクリートプール14のプール水を
抜き、フランジ20aから管板12Cを取り外してコン
クリートプール14から取り出し1図示しないオペレー
ションフロアに載置して検査するようにすればよい。ま
たは、コンクリートプール14のプール水はそのままに
して前記と同様にして伝熱管束12をプール水から取り
出すようにしてもよい。
なされる。先ず、コンクリートプール14のプール水を
抜き、フランジ20aから管板12Cを取り外してコン
クリートプール14から取り出し1図示しないオペレー
ションフロアに載置して検査するようにすればよい。ま
たは、コンクリートプール14のプール水はそのままに
して前記と同様にして伝熱管束12をプール水から取り
出すようにしてもよい。
第3図は本発明の他の実施例要部の概略断面図である。
この実施例においては、蒸気室12a、水室12bを構
成する伝熱管束端末ユニット20はその一端のみにフラ
ンジ20aを有し、伝熱管束12の管板12cは前記フ
ランジ20aにおいて前記伝熱管束端末ユニット20と
結合されている。また、蒸気配管3は蒸気室12aの上
面に開口連通され、復水戻り管5は水室12b下面にま
たベント管16はその端面上部にそれぞれ開口連通され
ている。この実施例においても前記第1図、第2図につ
き説明した実施例と同様の作用、効果が得られる。
成する伝熱管束端末ユニット20はその一端のみにフラ
ンジ20aを有し、伝熱管束12の管板12cは前記フ
ランジ20aにおいて前記伝熱管束端末ユニット20と
結合されている。また、蒸気配管3は蒸気室12aの上
面に開口連通され、復水戻り管5は水室12b下面にま
たベント管16はその端面上部にそれぞれ開口連通され
ている。この実施例においても前記第1図、第2図につ
き説明した実施例と同様の作用、効果が得られる。
但し、この実施例にあっては管板12cにコンクリート
プール14の側壁開口に伝熱管束12を取り付けるため
のブラケット12eが設けられている。従って、部品点
数を減じることができるとともに組立作業が簡単となり
、コストを低下させることができ委、また、伝熱管束1
2を構成する各伝熱管の内面の検査は伝熱管束端末ユニ
ット20を取り外すだけで行うことができるから、検査
も容易になし得る。但し、伝熱管束12の外面の検査を
行うにはコンクリートプール14のプール、水を抜いて
から伝熱管束12を引き抜かなければならない。
プール14の側壁開口に伝熱管束12を取り付けるため
のブラケット12eが設けられている。従って、部品点
数を減じることができるとともに組立作業が簡単となり
、コストを低下させることができ委、また、伝熱管束1
2を構成する各伝熱管の内面の検査は伝熱管束端末ユニ
ット20を取り外すだけで行うことができるから、検査
も容易になし得る。但し、伝熱管束12の外面の検査を
行うにはコンクリートプール14のプール、水を抜いて
から伝熱管束12を引き抜かなければならない。
[発明の効果〕
上記構成の本発明の原子炉非常用凝縮装置においては、
伝熱管束がコンクリートプール内に直接浸漬設置されて
いるから、原子炉隔離事象発生時において長時間の除熱
冷却が可能である。また。
伝熱管束がコンクリートプール内に直接浸漬設置されて
いるから、原子炉隔離事象発生時において長時間の除熱
冷却が可能である。また。
本発明の原子炉非常用凝縮装置では、原子炉格納容器内
の配管破断等の事故発生時において、原子炉格納容器内
に流出した蒸気の凝縮を行うことができ、しかも前記蒸
気の原子炉圧力容器内への逆流時にこれと同伴した非凝
縮性のガスを分離、放出させることができるから、伝熱
管束内への前記非凝縮ガス貯溜による伝熱特性の低下に
よる原子炉圧力容器の圧力の上昇を解消することができ
る。
の配管破断等の事故発生時において、原子炉格納容器内
に流出した蒸気の凝縮を行うことができ、しかも前記蒸
気の原子炉圧力容器内への逆流時にこれと同伴した非凝
縮性のガスを分離、放出させることができるから、伝熱
管束内への前記非凝縮ガス貯溜による伝熱特性の低下に
よる原子炉圧力容器の圧力の上昇を解消することができ
る。
よって、本発明の原子炉非常用凝縮装置は原子炉の健全
性維持上極めて有用のものと云うことができる。
性維持上極めて有用のものと云うことができる。
第1図は本発明一実施例を組み込んだ原子カプラント概
略系統図、第2図は前記実施例の断面図、第3図は他の
実施例の断面図、第4図は従来の原子炉非常用凝縮系の
系統図、第5図は前記系統図における原子炉非常用凝縮
装置の詳細を示す断面図である。 ・伝熱管束端末ユニット ランジ 20c・・・・・隔壁
略系統図、第2図は前記実施例の断面図、第3図は他の
実施例の断面図、第4図は従来の原子炉非常用凝縮系の
系統図、第5図は前記系統図における原子炉非常用凝縮
装置の詳細を示す断面図である。 ・伝熱管束端末ユニット ランジ 20c・・・・・隔壁
Claims (1)
- 原子炉格納容器と一体に設けられたプールと、このプー
ル内に浸漬設置され蒸気室およびその下方に隣接する水
室を具えこれ等の両室管を連通させる複数の伝熱管を有
する伝熱管束と、前記原子炉格納容器内に収容された原
子炉圧力容器内の気相領域と前記蒸気室を連通させ中間
に第1入口弁、第2入口弁を有し前記蒸気室直前におい
て逆U字状の曲管部を形成された蒸気配管と、前記原子
炉圧力容器内の液相領域と前記水室を連通させ中間に第
1出口弁、第2出口弁を有する復水戻り配管と、前記水
室の前記復水戻り配管の開口よりも高レベルの位置に接
続され中間にベント弁を具え、端末を圧力抑制プールの
水中に開口させたベント管とを有することを特徴とする
原子炉非常用凝縮装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2187917A JPH0476494A (ja) | 1990-07-18 | 1990-07-18 | 原子炉非常用凝縮装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2187917A JPH0476494A (ja) | 1990-07-18 | 1990-07-18 | 原子炉非常用凝縮装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0476494A true JPH0476494A (ja) | 1992-03-11 |
Family
ID=16214470
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2187917A Pending JPH0476494A (ja) | 1990-07-18 | 1990-07-18 | 原子炉非常用凝縮装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0476494A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0596703A1 (en) * | 1992-11-02 | 1994-05-11 | General Electric Company | Emergency cooling system and method |
US6618461B2 (en) * | 2001-02-12 | 2003-09-09 | General Electric Company | Systems and methods to enhance passive containment cooling system |
EP2549484A1 (en) * | 2011-07-20 | 2013-01-23 | Hitachi-GE Nuclear Energy, Ltd. | Nuclear power plant |
-
1990
- 1990-07-18 JP JP2187917A patent/JPH0476494A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0596703A1 (en) * | 1992-11-02 | 1994-05-11 | General Electric Company | Emergency cooling system and method |
US6618461B2 (en) * | 2001-02-12 | 2003-09-09 | General Electric Company | Systems and methods to enhance passive containment cooling system |
EP2549484A1 (en) * | 2011-07-20 | 2013-01-23 | Hitachi-GE Nuclear Energy, Ltd. | Nuclear power plant |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5087408A (en) | Nuclear power facilities | |
US5011652A (en) | Nuclear power facilities | |
RU2125744C1 (ru) | Система для пассивной диссипации тепла из внутреннего объема защитной конструкции ядерного реактора | |
EP0015510A1 (en) | Device to reduce local heat flux through a heat exchanger tube | |
JP3507547B2 (ja) | 圧力抑制式格納容器系 | |
EP0397162B1 (en) | Primary containment vessel with outer pool | |
JP3139856B2 (ja) | 管式熱交換器 | |
JPH02247598A (ja) | 熱発生部材用冷却装置 | |
JP6771402B2 (ja) | 原子力プラント | |
JPH0476494A (ja) | 原子炉非常用凝縮装置 | |
JPS60244891A (ja) | 高速中性子炉 | |
JP4311932B2 (ja) | 格納容器と該格納容器を有する沸騰水型原子炉 | |
US5642389A (en) | Light water reactor in particular a boiling water reactor with a high degree of inherent safety | |
JPH08184691A (ja) | 熱交換制御装置の熱バルブ | |
JPH04254795A (ja) | 原子力発電所の冷却設備 | |
US5896431A (en) | Systems and methods for preventing steam leakage between a drywell and a wetwell in a nuclear reactor | |
JPH0511091A (ja) | 原子炉格納容器冷却設備 | |
JPH04102094A (ja) | 原子炉非常用凝縮装置およびその設置装置 | |
JPH05323084A (ja) | 原子炉格納容器 | |
JPS63113394A (ja) | 高速中性子原子炉の緊急冷却装置 | |
JPH05157877A (ja) | 原子力発電所の冷却設備 | |
JP2573273B2 (ja) | 間接サイクル型原子力発電所 | |
JPH0580181A (ja) | 軽水炉型原子炉 | |
JPH02251792A (ja) | 自然放熱型格納容器の冷却システム | |
JPH04344496A (ja) | 隔離時復水器 |