JPH0475875A - 超多孔性砥石の製造方法 - Google Patents

超多孔性砥石の製造方法

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JPH0475875A
JPH0475875A JP19010790A JP19010790A JPH0475875A JP H0475875 A JPH0475875 A JP H0475875A JP 19010790 A JP19010790 A JP 19010790A JP 19010790 A JP19010790 A JP 19010790A JP H0475875 A JPH0475875 A JP H0475875A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、砥材よりも充分に大きい気孔が比較的大きな
容積比率で形成された超多孔性砥石の製造方法に関する
ものである。
従来の技術 ビトリファイド砥石に限らず、レジノイド砥石、CBN
砥石などの砥石による研削作業においては、切味および
汎用性の面から、多数の気孔が積極的に設けられた砥石
が用いられている。切粉が上記気孔内に捕捉されるので
、目詰まりが好適に防止されて切味が維持される一方、
工具鋼、軽合金、焼結合金などの難削性の材質に対して
も研削が可能となって砥石の適用範囲が拡大されるから
である。
ところで、砥石に設ける気孔は、大きく且つ多い程、切
削性を維持する上で望ましいのであるが、種々の問題が
あった。すなわち、 (1)たとえば、特公昭64−189号公報に記載され
ているように、窒化硼素或いは窒化珪素微粉末などの発
泡剤を砥材および結合剤(ガラス粉末)などの砥石原料
に混合した後、上記結合剤がガラス化する溶融温度以上
にて焼成することにより多孔性砥石を製造する方法にお
いては、焼成段階における発泡時において大きな気泡は
形成され難く、結果的には11.φ程度以下の撤小な気
孔しか形成され得ない。
(2)また、たとえば特公昭39−20487号公報に
記載されているように、砥材、無機結合剤、およびポリ
スチレンボールなどの樹脂粒子を混合した流動性原料を
用いて流込み成形した後、焼成する方法においては、各
材料の密度差により成形時において分離し易く、気孔お
よび砥材の偏在が生じ易いので、砥石の性能のばらつき
が避けられないし、大径の樹脂粒子は流動性原料内にお
いて浮上し易いので大きな気孔が形成され得ない。
(3)また、たとえば、特開昭62−251077号公
報および特開昭63−256365号公報に記載されて
いるように、ガラスバルーン、シラスバルーン、アルミ
ナバルーンなどの中空セラミック粒子を砥材、無機結合
剤、有機粘結剤と混合した後、プレス成形して焼結する
方法においては、上記中空セラミック粒子を気孔として
機能させるために肉薄の殻にて形成する必要があること
から、大径の中空セラミック粒子ではプレス成形時に破
壊されるので、大径の気孔が得られない欠点があった。
また、気孔率を高めるために上記中空セラミック粒子の
割合を高めると、上記のように肉薄の殻にて構成される
中空セラミック粒子の強度が低いので、砥石の強度が充
分に得られない。
(4)また、たとえば、特開昭59−161269号公
報に記載されているように、有機性粒子を砥材、無機結
合剤、有機粘結剤と混合した後、プレス成形して焼結し
、上記有機性粒子の焼失により砥石中に気孔を形成する
方法では、成形時の加圧で体積変化が大きく、有機性粒
子の混合割合を大きくするとプレス時のスプリングバッ
クによって焼成前にクラックが生じ易いので、気孔の容
積割合を高めることが困難である。
本発明は以上の事情を背景として為されたものであり、
その目的とするところは、砥材よりも充分に大きい気孔
が比較的大きな容積比率で均一に形成された超多孔性砥
石を容易に製造できる製造方法を提供することにある。
課題を解決するための第1の手段 斯る目的を達成するための本発明の要旨とするところは
、砥材よりも充分に大きい気孔が比較的大きな容積比率
で設けられる形式の超多孔性砥石の製造方法であって、
(a)その気孔と略同様の径を有する無機中空粒子の表
面に、有機若しくは無機結合剤を用いて少なくとも砥材
を含む層を固着するコーティング工程と、(b)前記砥
材を含む層がコーティングされた無機中空粒子を砥材お
よび所定の結合剤と混合して所定の形状にプレス成形す
る成形工程と、(C)この成形工程によって所定の形状
にプレス成形された砥石中間体を焼成することにより前
記超多孔性砥石を製造する焼成工程とを、含むことにあ
る。
作用および第1発明の効果 このようにすれば、コーティング工程において無機中空
粒子の表面に有機若しくは無機結合剤を用いて少なくと
も砥材を含むコーティング層が固着されると、このコー
ティング層の比較的強度の高い殻構造により、内部の比
較的脆い無機中空粒子が保護される状態りなる。このた
め、この砥材を含むコーティング層により覆われた無機
中空粒子を用いて、成形工程乙こおいて通常の砥石製造
工程と同様に、砥材および所定の結合剤と混合されて所
定の形状にプレス成形が行われることにより砥石中間体
が得られる。そして、焼成工程においてその砥石中間体
が焼成されると、砥材を含む二1−ティング層により覆
われた無機中空粒子が相互に結合される。したがって、
砥材よりも充分?、二大きい気孔が比較的大きな容積比
率で均一・に形成された超多孔性砥石が容易に得られる
のである7ここで、上記無機中空粒子は、好適には、中
空球電融アルミナが用いられる。
課題を解決するだめの第2の手段 また、本発明の他の態様の要旨とすると、:ろは、砥材
よりも充分に大きい気孔が比較的大きな容積比率で設け
られる形式の超多孔性砥石の製造力性であ、って、(a
)表面に砥材および無機結合剤が有機バインダによって
付着させられた、前記気孔と略同様な径を有する有機物
粒子を焼成することにより、中空砥材焼結体を形成する
第1焼成工程と、(1))この第1焼成工程により得ら
れた中空砥材焼結体を所定の結合剤と混合17て所定の
形状にブ1/ス成形する成形工程と、(C)この成形工
程によって所定の形状にプレス成形された砥石中間体を
焼成することにより、前記中空砥材焼結体の結合から成
る超多孔性砥石を製造する第2焼成工程とを、含むこと
にある。
作用および第2発明の効果 このようにすれば、第1焼成工程において所望の大きさ
の有機物粒子を選択することにより所望の大きさの気孔
を備えた中空砥材焼結体が得られる。この中空砥材焼結
体は比較的強い殻構造であるので、この中空砥材焼結体
を用いて、成形工程において通常の砥石製造工程と同様
に、所定の結合剤とともに所定の形状にプレス成形が行
われて砥石中間体が形成される。そして、第2焼成工稈
においてその砥石中間体が焼成されるさ、中空砥材焼結
体が相互に結合される。1、またがって、砥材よりも充
分に大きい気孔が比較的大きな容積比率で均一に形成さ
れた超多孔性砥石が容易に得られるのである。
ここで、1−記有機物粒子は、好適には、スチレンボー
ルが用いられる。
実施例 以下、本発明の−・適用例を説明する。
第1図は、本発明が適用された超多孔性ビ1リファイド
砥石10の組織を拡大して示す模式図であり、第2図は
第1図の一部を更に拡大して説明する図である。図にお
いて、超多孔性ビトリファイド砥石10内では、無機中
空粒子として機能するアルミナバブル12および砥材1
4が4#機結合剤16によって相互乙、二結合されてい
る。上記アルミナバブル12は、たとえば中空球電融′
アルミナと称されるような、球状内部空間を有するアル
ミナ(A1203)質99.7%の薄肉中空体であって
、たとえば0゜6稈度のカザ社重を備メている。このア
ルミナバブル12の球状内部空間は超多孔性ビトリファ
イド砥石10の気孔18を構成するものであり、アルミ
ナバブル12は、気孔18を形成するために、たとえば
1乃至5111I11程度の外径の範囲内から必要に応
じて適宜選択されるものである。
以上のように構成された超多孔性ビトリファイド砥石1
0には、製造工程において自然にできる気孔よりも格段
に大きな気孔18が積極的に且つ多数設けられているの
で、切粉がJユ記気孔18内に捕捉されて目詰まりが好
適に防止され、切味が維持される一方、工具網、軽合金
、焼結合金などの難削性の材質に対しても研削が可能と
なって砥石の適用範囲が好適に拡大される。なお、上記
気孔18はアルミナバブル12内に設けられているが、
アルミナバブル12の外殻は肉薄であって脆い材質であ
るので、研削作用1.こ影響がない。
以上のように構成された超多孔性ビトリファイド砥石1
0の製造工程を次に説明する。なお、以下の説明の超多
孔性ビトリフ1イド砥石10では、たとえば第3図の配
合図に示すように、重量比で65:35、容積比で28
878である4G@の砥材14と1〜2mmφのアルミ
ナバブル12とが用いられるとともに、総重量に対して
20%の無機結合剤16と、23%の無機結合剤16と
がそれぞれ用いられる。
先ず、コーティング工程において、アルミナバブル12
の表面に、無機結合剤(硝子質のビトリファイドボンド
)16の粉末および砥材(SA、WA、PAなどとして
知られている溶融アルミナ系研削材)14を含むコーテ
ィングN20が固着させられる。たとえば、全量のアル
ミナバブル12とエポキシ樹脂の一部(全使用量の5%
程度)とが所定の撹拌機内において混合されることによ
り、アルミナバブル12の表面が均一に濡らされた後、
上記無機結合剤16の一部(全使用量の20%程度)が
混合機内に投入されて、アルミナバブル12の表面の粘
性が高められる。次いで、エポキシ樹脂とともに、全量
の20%程度の砥材14および無機結合剤16が、少量
ずつ交互に撹拌機内に投入されて、無機結合剤16およ
び砥材14を含むコーティング層20がアルミナバブル
12の表面に均一に形成される。次いで、このようにし
てコーティング層20が設けられたアルミナバブル12
が、そのコーティング層20内のエポキシ樹脂が硬化す
るまで撹拌機外におし)で放置されることにより、コー
ティング層20がアルミナバブル12の表面に固着され
る。そして、相互に接着しているアルミナバブル12が
あれば、略1粒単位にほぐされる。第4図はこの状態を
示す。
次いで、上記のようにコーティング層20が表面に固着
されたアルミナバブル12が、撹拌機内においてデキス
トリンおよび液状バインダなどの有機粘結剤と混合され
ることにより充分に濡らされた後、コーティング層20
の形成に用いた残り80%の砥材14および無機結合剤
16と共に撹拌混合されることにより、坏±22が調整
される。
この坏±22では、前記アルミナバブル12の表面にエ
ポキシ樹脂により固着されたコーティング層20の上に
、砥材14および無機結合剤16が均一に混合され且つ
有機粘結剤により結合された軟質の外層24がコーティ
ングされた状態となっている。第5図はこの状態を示し
ている。
上記のようにして調整された坏±22は、たとえば第6
図に示すような円筒状の外型26内に嵌め入れられた中
心ポスト28を立設する下プレート30、プレスのラム
32によって外型26内に押し込まれる上プレート34
から成る成形金型36内に充填される。そして、プレス
のラム32が駆動されることにより、第7図に示す砥石
中間体38が得られる。
そして、その砥石中間体38に乾燥が施された後、焼成
工程において1200〜1300°C程度の焼成が施さ
れると、その砥石中間体38に含まれる有機物が焼失す
る一方、砥石中間体38内の無機結合剤16の溶融によ
って砥材14およびアルミナバブル12が相互に結合さ
れて、第7図に示す砥石中間体3日と同様の形状の超多
孔性ビトリファイド砥石10が製造されるのである。
このように、本適用例によれば、コーティング工程にお
いてアルミナバブル12の表面にエポキシ樹脂を用いて
砥材14および無機結合剤16を含むコーティング層2
0が固着されると、このコーティング層20の比較的強
度の高い殻構造により、その内部の比較的脆いアルミナ
バブル12が保護される状態となる。このため、このコ
ーティング層20により覆われたアルミナバブル12を
用いて、成形工程において通常の砥石製造工程と同様に
、砥材14、無機結合剤16、および所定の有機粘結剤
と混合された坏±22を用いて所定の形状にプレス成形
が行われることにより砥石中間体38が得られ、その砥
石中間体38に焼成が施されることにより、コーティン
グ層20により覆われたアルミナバブル12が相互に焼
結されて、砥材14よりも充分に大きい気孔18が比較
的大きな容積比率で形成された超多孔性砥石10(40
5φx25x127t)が得られる。
したがって、砥材14よりも充分に大きい気孔18が比
較的大きな容積比率で均一に形成された超多孔性砥石1
0が容易に製造され得るのである。
また、その超多孔性砥石10の砥材14はアルミナバブ
ル12と同じアルミナ系の物質であって、熱膨張率が相
互に同様であるため、砥材14とアルミナバブル12と
の間のクラックや剥離がなく、超多孔性砥石lOの強度
が得られる利点がある。
因に、」二記の製造方法により製造された超多孔性砥石
NO,1およびNo、2の組成および性能を第8図に示
す。図から明らかなように、砥粒率Vg力月7程度(組
織23程度)と低く、また、アルミナバブル12の容積
比率Vpが44程度と高く、1゜かも充分な破壊強度(
周速)が得られている。
次に、本発明の他の適用例を説明する。
第9図は本発明が適用された超多孔性ヒ用・リファイド
砥石50の組織を拡大して示す模式図であり、第10図
は第9図の一部を甲乙こ拡大して説明する図である。図
において、超多孔性ヒ用・リフアイ1′砥石50内には
、砥材52が無機結合剤54によって相互に結合されて
おり、また砥材52よりも充分に大きい気孔56が多数
形成されている。
以上のよ・うに構成された超多孔性ビトリファイド砥石
50にも、製造工程において自然にできる気孔よりも格
段に大きな気孔56が積極的に且つ多数設けられている
ので、切粉が上記気孔56内に捕捉されて目詰まりが好
適に防止され、切味が維持される一方、工R鋼、軽合金
、焼結合金などの難削性の材質に対j7ても研削が可能
となって砥石の適用範囲が好適に拡大される。このよう
な超多孔性ビトリファイド砥石50は、たとえば以下に
説明する工程により製造される。
先ず、デキストリンおよび液状バインダ(CMC或いは
PVC)などの有機粘結剤を、球状のスチレンボール(
発泡スチロール粒子)58に噴霧しつつ撹拌機内で混合
することにより、スチレンボール58の表面を充分に濡
らした後、7J−記有機粘結剤を噴霧し2つつ、炭化珪
素質(カーボランダム系)の砥材52と無機結合剤(ビ
トリファイドボンド)54の粉体とを予め乾式混合した
ものを少量ずつ混合機内に投入し7て、スチレンボール
58の表面に砥材52および無機結合剤54を含む層6
0がコーティングされる。第11図はこの状態を示す。
次いで、このよ・うに硯、材52および無機、結合剤5
4を含む層60が:J・−ティングされたスチレンポ・
−ル58をトレー・62の上にR置した状態で、800
〜1100’C程度の温度で焼成してステ1/ンボール
58が焼失さ」tられるとともに溶融した無機結合剤5
4により砥材52が相互に結合さ−)J゛られることに
より、内部にスチレンボール5Bと同様の体積の気孔5
6を有する中空の中空砥材焼結体64が得られる。第1
2図はこの状態を示しており、この工程が第1焼成工程
に相当する。第13図は、上記中空砥材焼結体64を作
成する場合において用いられた材料配合例(重量比)を
示している。
次いで、上記のようにして得られた中空砥材焼結体64
を撹拌機内においてエポキシ樹脂の一部、たとえば全便
用ゲの5%と混合し7て中空砥材焼結体64の表面を充
分に濡らしまた後、エポキシ樹脂を全使用量の20%程
度投入L2て中空砥材焼結体64の表面の粘性を高める
。そして、砥材52および無機結合剤54の粉末の−・
部、たとえば全使用量の20%を少量ずつエポキシ樹脂
とともに順次投入して、中空砥材焼結体64の表面に、
砥材52および無機結合剤54を含むコーティング層6
6をコーティングし、エポキシ樹脂を硬化させることに
より、上記コーティング層66を中空砥材焼結体64の
表面に固着させる。第14図はこの状態を示している。
次いで、上記のよ・うにコーティング層66が表面に固
着された中空砥材焼結体64は、撹拌機内においてデキ
ストリンおよび液状バインダなどの有機粘結剤と混合さ
れることにより充分C1こ濡らされた後、コーティング
層6Gの形成に用いた残り80%の砥材52および無機
結合剤54と共に撹拌混合されることにより、前述の実
施例と同様に坏+22が調整される。この坏±22では
、前記中空砥材焼結体64の表面にエポキシ樹脂により
固着されたコ・−ティング層66の上に、砥材52およ
び無機結合剤54が均一2.こ混合され月つ有機粘結剤
により結合された軟質の外層68がコーティングされた
状態となっている。第15図はこの状態を示している。
なお、第16図は、第13図の上段に示す1〜2■φの
小径のスチレンボールが用いられた場合の配合例を示し
ており、第17図は、第13図の下段に示す2〜3mφ
の大径のスチレンボールが用いられた場合の配合例を示
している。
上記のようにして調整された坏±22は、前述の実施例
と同様に成形金型36内に充填されるとともに、その成
形金型36によってプレス成形が施されることにより、
第7図に示す砥石中間体38が得られる。そして、その
砥石中間体38に乾燥が施された後、第2焼成工程にお
いて1200〜1300°C程度の焼成が施されると、
前記超多孔性ビトリファイド砥石50 (405φx2
5x127t)が製造されるのである。
本適用例によれば、第1焼成工程において所望の大きさ
のスチレンボール58を選択することにより所望の大き
さの気孔56を備えた中空砥材焼結体64が得られる。
この中空砥材焼結体64は比較的強い殻構造であるので
、この中空砥材焼結体64を用いて、成形工程において
通常の砥石製造工程と同様に、所定の無機および有機結
合剤とともに所定の形状にプレス成形が行われて砥石中
間体38が形成される。そして、第2焼成工程において
その砥石中間体38に焼成が施されると、中空砥材焼結
体64が相互に結合される。
したがって、砥材52よりも充分に大きい気孔56が比
較的大きな容積比率で均一に形成された超多孔性砥石5
0が容易に得られるのである。また、その超多孔性砥石
50の砥材52は炭化珪素質であって、気孔56を形成
するためのアルミナ系の物質が含まれていないためにク
ラ・ンクや剥離がなく、超多孔性砥石50の強度が得ら
れる利点がある。
因に、上記の製造方法により製造された超多孔性砥石N
o、3(第16図に示す配合)およびN094(第17
図に示す配合)の組成および性能を、第18図にそれぞ
れ示す。図から明らかなように、砥粒率Vgが18程度
と低く、また、気孔56の容積比率Vpが46程度と高
く、しかも充分な破壊強度(周速)が得られている。
以上、本発明の一適用例を図面に基づいて説明したが、
本発明はその他の態様においても適用される。
たとえば、前述の実施例においては超多孔性ビトリファ
イド砥石10.50について説明されていたが、超多孔
性レジノイド砥石でも本発明が適用される。この場合に
は、無機結合剤16.54に替えて熱硬化性レジンなど
の有機結合剤が用いられ、焼成温度はその有機結合剤を
硬化する温度、たとえば300°C程度とされる。
また、前述の実施例では、コーティング層2066を固
着させるためにエポキシ樹脂が使用されていたが、その
エポキシ樹脂に替えて、他の種類の樹脂や、ガラスなど
の無機材料が使用されてもよい。
また、前述の第1図の実施例では、気孔18を形成する
ために中空のアルミナバブル12が用いられていたが、
セラミックバルーンとして知られる他の材質の無機中空
粒子が用いられてもよい。
また、前述の第9図の実施例では、気孔56を形成する
ためにスチレンボール58が用いられていたが、焼失可
能な他の材質からなる有機物粒子であればよいのである
なお、上述したのはあくまでも本発明の一適用例であり
、本発明はその主旨を逸脱しない範囲において種々変更
が加えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明が適用された超多孔性ビトリファイド砥
石の構成を示す部分拡大断面図である。 第2図は第1図の一部を更に拡大した図である。 第3図は第1図の実施例の配合比を示す図表である。第
4図乃至第7図は、第1図の超多孔性ビトリファイド砥
石の製造工程を説明するための図であって、第4図はア
ルミナバブルの表面にコーティング層が固着された状態
を示し、第5図はそのコーティング層の上に外層がコー
ティングされた状態を示し、第6図はプレス工程におけ
る金型を示し、第7図はそのプレス工程により成形され
た砥石中間体を示している。第8図は、第1図の実施例
の特性を示す図表である。第9゛図および第10図は、
本発明の他の実施例の第1図および第2図にそれぞれ対
応する図である。第11図、第12図、第14図、第1
5図は、第9図の超多孔性ビトリファイド砥石の製造工
程を説明するための図であって、第11図はスチレンボ
ールの表面にコーティング層が固着された状態を示し、
第12図はメチ1/ンポールが焼失j7た中空砥材焼結
体を示し、第14図は中空砥材焼結体の表面にコーティ
ング層が固着された状態を示し2、第15図はそのコー
ティング層の」二に夕(層が、コーティングされた状態
を示し2ている。第13図は、第9図の実施例における
スチ1/ンボール、砥材、無機結合剤の重量比を示す図
表である。第16図および第17図は、第9図の実施例
に49ける中空砥材焼結体、砥材、無機結合剤の配合例
を、第13図の上段および下段に対応し7てそれぞれ示
す図である。第18図は、第9図の実施例の第8図に対
応する図である。 10.50:超多孔性ビトリファイド砥石12:アルミ
ナハブル(無機中空粒子)14゜ 16゜ 18゜ 20 : 38 : 58 二 64 : 52:砥材 54:無機結合剤 5G=気孔 コーティング層 砥石中間体 スチ1/ンボール(有機物粒子) 中空砥材焼結体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)砥材よりも充分に大きい気孔が比較的大きな容積
    比率で設けられる形式の超多孔性砥石の製造方法であっ
    て、 前記気孔と略同様の径を有する無機中空粒子の表面に、
    有機若しくは無機結合剤を用いて少なくとも砥材を含む
    層を固着するコーティング工程と、前記砥材を含む層が
    コーティングされた無機中空粒子を砥材および所定の結
    合剤と混合して所定の形状にプレス成形する成形工程と
    、 該成形工程によって所定の形状にプレス成形された砥石
    中間体を焼成することにより前記超多孔性砥石を製造す
    る焼成工程と を、含むことを特徴とする超多孔性砥石の製造方法。
  2. (2)前記無機中空粒子は、中空球電融アルミナである
    請求項1の超多孔性砥石の製造方法。
  3. (3)砥材よりも充分に大きい気孔が比較的大きな容積
    比率で設けられる形式の超多孔性砥石の製造方法であっ
    て、 表面に砥材および無機結合剤が有機バインダによって付
    着させられた、前記気孔と略同様な径を有する有機物粒
    子を焼成することにより、中空砥材焼結体を形成する第
    1焼成工程と、 該第1焼成工程により得られた中空砥材焼結体を所定の
    結合剤と混合して所定の形状にプレス成形する成形工程
    と、 該成形工程によって所定の形状にプレス成形された砥石
    中間体を焼成することにより、前記中空砥材焼結体の結
    合から成る超多孔性砥石を製造する第2焼成工程と を、含むことを特徴とする超多孔性砥石の製造方法。
  4. (4)前記有機物粒子は、スチレンボールである請求項
    3の超多孔性砥石の製造方法。
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