JPH0475560B2 - - Google Patents

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JPH0475560B2
JPH0475560B2 JP59034852A JP3485284A JPH0475560B2 JP H0475560 B2 JPH0475560 B2 JP H0475560B2 JP 59034852 A JP59034852 A JP 59034852A JP 3485284 A JP3485284 A JP 3485284A JP H0475560 B2 JPH0475560 B2 JP H0475560B2
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JP
Japan
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driver
image
vehicle driver
vehicle
light
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JP59034852A
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JPS60178596A (ja
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Hiroshi Ishikawa
Kazuma Matsui
Takashi Kurahashi
Hidehiko Akatsuka
Genichi Yamada
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP3485284A priority Critical patent/JPS60178596A/ja
Publication of JPS60178596A publication Critical patent/JPS60178596A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は車両運転者の居眠りを検知し、運転者
に覚醒作用を施す居眠り運転防止装置に関するも
のである。
[従来技術] 近年、電子制御機器類の発達に応じて、車両の
事故回避性の向上を目的とした新しい装置の開発
が進められており、その1つとして運転者の居眠
り運転を検知し運転者に警報を発して居眠り運転
を防止するといつた居眠り運転防止装置が考えら
れている。
ところで従来より考えられている居眠り運転防
止装置においては、ステアリングの動きに着目
し、運転者が不要と思われる周期的なハンドル操
作を行なつた場合に居眠り運転であると判断して
運転者に注意を促すといつたものであつた。従つ
て居眠り運転検出の確度は低く、例えば路面状態
等車両の走行条件や、運転者の意識的なハンドル
操作によつても居眠り運転の誤判定が行なわれる
ことが考えられる。またハンドル操作から居眠り
運転を検知するには、ある程度の走行距離を要す
ることから検出に時間がかかるといつた問題もあ
つた。
一方、従来より、ハンドル操作に基づき居眠り
運転を検知する装置の他、車両運転者に光を照射
し、その散乱光の変化から、まぶた等の車両運転
者の特定部分の動きを検出して、所定期間内にそ
の動きが検出されない場合に、居眠り運転を判定
することも提案されている(特開昭57−74227号
公報、特開昭57−90221号公報)。
しかしこの提案の装置は、車両運転者が起きて
いれば必ず動くまぶた等の身体の特定部分の動き
を検出し、その特定部分が動いてない場合に居眠
り運転を判定する装置であるため、その検出対象
となる身体の特定部分に確実に光を照射し、また
その特定部分からの散乱光の変化を正確に検出す
る必要がある。
このためこの提案の装置では、光を照射する光
源及び散乱光を集光して電気信号に変換する受光
部材の位置合わせを、車両運転者の体格等に応じ
て正確に行なわなければならない。
つまり、検出対象となる車両運転者の身体の特
定部分の位置は、車両運転者が変わると変化し、
また同一運転者であつても、乗車姿勢の違い、眼
鏡や帽子の有無、服装の変化等により変化するた
め、この提案の装置を用いて居眠り運転を正確に
検出するには、光源や受光部材の位置あわせを、
頻繁に行なわなければならず、非常に繁雑になる
といつた問題がある。
またこの提案の装置では、まぶた等の車両運転
者の身体の特定部分の動きが所定期間停止してい
る場合に居眠り運転を判定するため、走行中車両
が振動している場合は居眠り運転を検出すること
ができず、車両が振動している場合の居眠り運転
はハンドル操作に基づき判定するしかなかつた。
[発明の目的] 本発明はこうした問題に鑑みなされたもので、
上記前者のようにハンドル操作を検出することな
く、しかも上記後者のように装置を頻繁に調整す
ることなく、車両運転者の居眠りを常時正確に検
出して、居眠り運転に起因する事故の発生を防止
することのできる居眠り運転防止装置を提供する
ことを目的としている。
[発明の構成] 即ち、上記目的を達成するためになされた本発
明は、第1図に例示する如く、 車両の運転席前方に設けられ、車両運転者の上
体の2次元画像を取り込む2個の画像検出部と、 上記各画像検出部が取り込んだ上体画像を処理
して、車両運転者の上体の3次元位置を検出する
上体位置検出手段と、 該上体位置検出手段にて検出された車両運転者
の上体位置が周期的に変動しているか否かを判断
し、上体位置が周期的に変動している場合に車両
運転者の居眠りを判定する居眠り判定手段と、 該居眠り判定手段にて車両運転者の居眠りが判
定されると、車両運転者に警報を発する報知手段
と、 を備えたことを特徴とする居眠り運転防止装置を
要旨としている。
[作用] 以上のように構成された本発明の居眠り運転防
止装置においては、2個の画像検出部が、運転席
前方から車両運転者の上体画像を各々取り込み、
上体位置検出手段が、その上体画像を処理して、
車両運転者の上体の3次元位置を検出する。する
と居眠り判定手段が、その検出された車両運転者
の上体位置が周期的に変動しているか否かを判断
し、上体位置が周期的に変動している場合に、車
両運転者の居眠りを判定する。そしてこの居眠り
判定手段により車両運転者の居眠りが判定される
と、報知手段が、車両運転者に警報を発生する。
即ち、本発明は、居眠り運転時に車両運転者の
上体が周期的に動くことに着目してなされたもの
で、車両運転者の上体画像を2個の画像検出部に
より撮像して、画像処理を行なうことにより、車
両運転者の上体の3次元位置を検出し、その検出
した上体位置が周期的に変動している場合に、車
両運転者が居眠り運転をしていると判断して、警
報を発生するのである。
[実施例] 以下、本発明の居眠り運転防止装置を実施例を
挙げて図面と共に説明する。
第2図は居眠り運転防止装置が搭載された車両
のインストルメントパネル及び座席の配置図であ
る。図において1は運転者、2は運転席、3は助
手席、4はステアリングホイール、5はエアコン
の空気吹出口、6はエアコンの作動スイツチや温
度設定器等が備えられたエアコン操作部、7はカ
ーラジオ、8はスピーカを示している。また10
はスピードメータ等が設けられた計器パヌルであ
つて、計器パネル10には通常設置されている計
器類の他に、運転者1の乗車位置を検出するため
の発光部11と画像検出部12及び13が備えら
れている。
発光部11と画像検出部12及び13は、これ
らの装置から運転者1の上体が見通せるよう、つ
まりステアリングホイール4に妨げられないよう
に計器パネル10に設置されており、図から明ら
かな如く、発光部11が運転席2の左右方向に対
して中心位置に設置され、その左右対称位置に画
像検出部12及び13が夫々設置されている。
ここで本実施例においては運転者1の居眠りを
検知した場合に、エアコンの空気吹出口5から運
転者1の顔面に冷気を送風させて運転者1を目覚
めさせるものとすると、本実施例の居眠り運転防
止装置は、第3図に示す如く、車両室内の温度を
検出する室温センサ14、外気温度を検出する外
気温センサ15、エアコンの作動スイツチ16、
エアコンの温度設定器17、運転席2側に設けら
れた空気吹出口5の風向変更板角度を調整するア
クチユエータ18、風向変更板角度を検出する風
向センサ19、及び制御回路20により構成され
ることになる。また制御回路20は、図に示す如
く、上記各装置に信号を入・出力するためのA/
D変換器や増幅回路等を備えた入・出力部21、
上記2つの2次元画像から運転者1の上体位置
(本実施例においては顔面位置)を検出し、その
上体位置の周期的変動から運転者1の居眠りを検
知する居眠り検知処理、及び居眠りが検知された
場合に運転者に冷気を送風して運転者1を目覚め
させる覚醒処理を実行するCPU22、CPU22
にて演算処理実行の際に必要なデータが予め記憶
されたROM23、同じく演算処理実行の際に必
要なデータが一時的に記憶されるRAM24、及
び電源が常時供給されたバツクアツプRAM25
を有すると共に、バツクアツプRAM25に常時
電源を供給するためにバツテリ26と直接接続さ
れた電源回路27と、上記バツクアツプRAM2
5以外の各部に電源を供給する、イグニツシヨン
スイツチ28を介してバツテリ26に接続された
電源回路29とを備えている。
次にアクチユエータ18は上述した如く、運転
席2側の空気吹出口5の風向変更板を調整し、運
転者1の顔面に冷気を送風するためのものである
が、運転席2側の空気吹出口5としては第2図に
示すインストルメントパネル中央部に備えられた
2つの空気吹出口のうちの右側の空気吹出口とイ
ンストルメントパネルの右端部の空気吹出口の2
つの空気吹出口、またはそのうちのいずれか一方
の空気吹出口である。また空気吹出口5には、風
向を左右方向に調整する風向変更板と上下方向に
調整する風向変更板とが備えられていることか
ら、空気吹出口5に備えられるアクチユエータ1
8においても各方向の風向変更板角度を調整する
左右方向の調整部18aと上下方向の調整部18
bとが備えられており、風向センサ19において
も同様に、各方向の風向変更板角度を検出する左
右方向の検出部19aと上下方向の検出部19b
とが備えられている。
ここで調整部18a(又は18b)の構成を第
4図を用いて説明する。図に示す如く、調整部1
8a(又は18b)は、電動機と減速用歯車が一
体化されたギヤードモータ31と、ギヤードモー
タ31の回転軸に設けられたピニオン32と、ピ
ニオン32と咬合し、ギヤードモータ31の回転
運動を直線運動に変換するラツク33が刻設され
たギヤアダプタ34とからなり、このギヤアダプ
タ34の直線運動は連結部材35を介して風向変
更板36後端の取付部材37に伝達される。風向
変更板36は支持部材38を中心として左右方向
回動自在に空気吹出口5内に取付られていること
から、取付部材37の直線運動によつて左右方向
の風向調整ができるようになる。また風向センサ
19の検出部19a(又は19b)はギヤアダプ
タ34に設置され、風向変更板36の角度を、ラ
ツク33とピニオン32との咬合位置(以下、実
ラツク位置という。)として検出するものであり、
ポテンシヨメータからなる。
次に発光部11と画像検出部12及び13は、
前述の如く、運転席正面の計器パネル10部分に
設けられているのであるが、本実施例において
は、発光部11として赤外ストロボを、画像検出
部12及び13として2次元固体撮像素子(以
下、単に2次元CCDと呼ぶ)。を用いることと
し、夫々の構成を第5図及び第6図を用いて説明
する。
第5図は赤外ストロボを用いた発光部11の側
面図であつて、40は赤外発光体、41は赤外光
を運転者1に広く照射するためのレンズ、42は
赤外光を透過し可視光を通さない赤外フイルタ、
43はケース、44はレンズ41とフイルタ42
をケース43に固定するインナを表わし、本発光
部11の計器パネル10への取り付けは、ボルト
45とナツト46との螺合によつて行なわれる。
ここで上記フイルタ42は可視光を通さないため
のものであるが、これは赤外発光体40からの発
光スペクトルが必ずしも赤外領域のものだけでは
なく可視光領域のものも含まれることから、この
フイルタ42によつて例えば波長800nm以下の光
はカツトし、運転者に眩しさを感じさせないよう
にしているのである。
第6図は2次元CCDを用いた画像検出部12
(又は13)の側面図であつて、50はプリント
基板51に装着された2次元CCD、52ないし
56は2次元CCD50からの画像の読み出しを
制御する画像信号制御回路が装着されたプリント
基板、60は2次元CCD50上に画像を結ばせ
る焦点距離fのレンズ61、2次元CCD50へ
集光する光量を調節する液晶絞り素子62、2次
元CCD50に集光される光の量を検出するフオ
トトランジスタ63が組込まれたマウントアダプ
タを表わしている。また65は本画像検出部12
(又は13)のケースであつて、フランジヤ66
を介して、ボルト67及びナツト68の螺合によ
り計器パネル10に固定されている。
ここで上記液晶絞り素子62の構造は、第7図
に示す如く、液晶層71と、液晶層71を挟持す
る透明電極層72及び73と、互いに直交する偏
光面を有する偏光板層74及び75とからなつて
おり、液晶層71と透明電極層72及び73は、
本液晶絞り素子62が光量を5段階に調整できる
よう、同心円状に夫々a,b,c,d,eと区分
されている。そして電極層72及び73の各部、
つまり72a−73a,72b−73b,72c
−73c,72d−73dには夫々同時に電源が
供給できるようにされており、フオトトランジス
タ62にて検出された光量に応じて、つまりフオ
トトランジスタ63に流れる電流に応じた上記電
極層の外側から72a−73a,72b−73
b,……の順に電圧が印加できるようにされてい
る。従つて、各電極層に電源が印加されていない
場合には、液晶層71が透過光の偏光面を90゜旋
回させる性質を有することから、偏光板層74を
透過して単偏光となり外光は液晶71によつて偏
光面が90゜旋回され、もう一方の偏光板層75を
通過するようになるのであるが、電極層72及び
73に電圧が印加されると液晶層71は結晶の配
列方向を変えることから、偏光板層74を透過し
た後の単偏光の偏光面は液晶層71によつて90゜
旋回されることなく、もう一方の偏光板層75に
遮ぎられてしまい、この液晶絞り素子62を透過
する光量は著しく減少することとなる。
故に画像検出部12及び13においては、レン
ズ61側へ透過される光量が上記液晶絞り素子6
2によつて調整されるので、2次元CCD50全
体へ集光される平均光量を一定に保つことができ
るようになる。そしてこのように光量を調整され
た光は、レンズ61によつて2次元CCD50上
に外部の像を結び、2次元CCD50における各
素子によつて量子化されて、各素子毎に光量に応
じた光量変換の後、電荷として蓄積される。尚、
第7図においてイは液晶絞り素子62の平面図、
ロはA−A線断面図を示している。
以上の如く構成された本居眠り運転防止装置に
おいては、制御回路20によつて第8図に示すご
とき制御プログラムに従つて処理を実行し、運転
者の顔面位置の周期的変化によつて居眠り運転を
検知し、運転者顔面に冷気を送風する。
図に示す如く、まずステツプ100にて後述の
画像処理及びミラー角度調整処理実行の際に用い
られるレジスタやパラメータ等をセツトする初期
化の処理が実行され、次ステツプ200にて運転
者の居眠り運転を検知する居眠り検知処理が実行
される。そしてステツプ200にて運転者の居眠
り運転が検出されると続くステツプ300に移行
し、運転者の顔面位置に冷気を送風する覚醒処理
が実行され、居眠り運転が防止されるのである。
尚、本制御処理は運転者がキースイツチを操作
し、第3図に示すイグニツシヨンスイツチ28が
ON状態にされた場合に開始され、イグニツシヨ
ンスイツチ28がOFF状態とされるまでの間は、
ステツプ200及びステツプ300の処理がくり
返し実行されることになる。
以下、上記ステツプ200及びステツプ300
にて実行される居眠り検知処理及び覚醒処理につ
いて詳しく説明する。
まずステツプ200に示す居眠り検知処理は、
第9図に示す制御プログラムに従つて実行され
る。
ステツプ201においては上記発光部11の赤
外発光体40を発光させる発光信号を出力すると
共に、画像検出部12及び13に検出された2次
元画像データを読み出すための同期信号が出力さ
れ、各画像検出部12及び13のプリント基板5
2ないし56上に装着された画像信号制御回路に
て各画素毎に画像信号が読み出される。
続くステツプ202においては上記読み出され
た画像信号を本制御回路20内に入力し、各画像
検出部12及び13の画像信号をRAM24内に
設けられた所定のエリア内に画像データRf及び
Lfとしてストアする処理がなされ、次ステツプ
203にて上記画像信号の入力が各画像検出部1
2及び13の全ての画素について行なわれたか否
かが判定される。そしてこのステツプ203にお
いては全ての画素について画像信号が入力される
までの間「NO」と判定され続け、ステツプ20
2及びステツプ203の処理がくり返し実行され
る。
次に全ての画素について画像信号が入力される
と、続くステツプ204に移行し、上記RAM2
4の所定エリア内にストアされた画像データRf
及びLfに対して2値化の処理が実行され、2値
化画像データRf′,Lf′を得る。ここで2値化の処
理とは、上記画像データRf及びLfが有する各々
の濃淡データを所定の判定レベルと大小比較し、
判定レベルよりも濃い部分については黒レベル
に、一方判定レベルよりも薄い部分については白
レベルに截然と分離する処理のことである。つま
り、第10図に示す如く、例えば画像検出部にて
検出され、RAM24内にストアされた画像デー
タがイに示す如き画像データLf(Rf)である場合
にこの画像データの2値化の処理を実行するとロ
に示す如き画像データLf′(Rf′)となる。尚第1
0図イに示した画像データ図は、実際の画像デー
タを斜線の密度を以てその濃淡を概略的に表わし
た図であり、また第10図ロに示した2値化画像
は判定レベルにより変化されるが、前述の液晶絞
り素子62によつて各画像検出部12及び13に
透過される光量が調整されていることから、図の
ように運転者の顔が白レベルとなり背景が黒レベ
ルとなるように判定レベルを設定することは容易
である。
次にステツプ205においては上記ステツプ2
04の2値化の処理によつて得られた2つの2値
化画像データRf′,Lf′毎に、白レベル部の最大閉
部分を検出する処理、つまり運転者の顔面部分を
検出する処理がなされ、続くステツプ206に移
行する。
ステツプ206においては、上記検出された各
2値化画像データRf′,Lf′の白レベル最大閉部分
の面積中心を算出する処理がなされ、続くステツ
プ207にてこの面積中心位置を運転者顔面部の
特異点位置として、いわゆる三角測量の原理を用
いて画像検出部と特異点間の距離dを算出する処
理がなされる。
つまり、まずステツプ206にて第11図に示
す如く、運転者の顔面を示す最大閉部分Oの面積
中心Pを算出する処理がなされ、次ステツプ20
7にてこの面積中心Pが求められた2つの画像デ
ータから次式 d=a×l/(Xl−Xr) により、画像検出部から運転者の顔面部の特異点
Pまでの距離dが算出されるのである。尚、上記
a,l,Xr,Xlは第12図に示す如く、画像検
出部12又は13の2次元CCD50とレンズ6
1間の距離a、各画像検出部12,13横方向
(X方向)の中心間の距離l、各画像検出部12,
13毎に横方向の中心を基点とした、面積中心
(特異点)Pの画像中心からのずれを示すX座標
(Xr,Xl)を夫々表わしている。またこの場合
1/f=1/a+1/dであり、a<<dとみな
されることから次式 d=f×l/(Xl−Xr) によつて距離dを求めることもできる。fは前述
した如くレンズ61の焦点距離である。
このようにして運転者の顔面の特異点Pと画像
検出部との間の距離dが算出されると、つづくス
テツプ208において、特異点Pの運転席中心に
対する左右方向(X方向)のずれXsを算出する
処理が、次式 Xs=Xl×d/a−l/2 を用いて実行される。尚この式においても前述の
距離d算出の場合と同様の理由から、 Xs=Xl×d/f−l/2 としてもよい。
次にステツプ209においては、上記算出され
た距離dとX座標Xs、及び第12図に示す特異
点位置の縦方向(Y方向)のずれを表わすY座標
Ysを、運転者顔面の特異点を3次元的に表わす
データ(d,Xs,Ys)としてバツクアツプ
RAM25の所定のエリア内にストアし、続くス
テツプ210に移行する。
ステツプ210においてはカウンタiをインク
リメントする処理が実行され、次ステツプ211
にてそのカウンタiの値が設定値N以上か否かを
判定する。そしてi<Nの場合にはステツプ21
1にて「NO」と判定され、再度ステツプ201
にて移行して運転者顔面の特異点P位置を検出
し、バツクアツプRAM25の所定のエリア内に
ストアする一連の処理が実行されることとなる。
尚、上記ステツプ209において特異点P位置
がストアされるバツクアツプRAM25の所定エ
リアとしては、P(O)ないしP(N−1)のN個
のエリアが設けられており、特異点P位置がカウ
ンタiの値に応じたエリア内、例えばi=2であ
ればP(2)のエリア内にストアされる。
次にi≧Nとなるとステツプ211にて
「YES」と判定され、次ステツプ212にてカウ
ンタiの値を「0」にセツトし、続くステツプ2
13に移行する。そしてステツプ213において
は、上記バツクアツプRAM25の各エリア内に
ストアされたN個の特異点P位置から、運転者の
顔面位置が周期的変動をしたか否か、つまり運転
者顔面部が運転席に対して左右方向、前後方向、
又は斜め方向に周期的に移動したか否を判定する
ことによつて、運転者の居眠りを検知する処理が
実行される。尚、この処理としては、例えば、上
記バツクアツプRAM25内にストアされたN個
の特異点P(O)ないしP(N−1)のうちで、所
定の離隔距離を有する2種の位置座標が3組以上
あり、かつその2種の位置座標が交互に検出され
た場合に、運転者の顔面位置が周期的に変動した
と判定するようにすればよい。あるいは特異点の
移動方向を算出し、移動方向が同一方向に3回以
上変化した場合運転者顔面位置の周期的変動を判
定するようにしてもよい。
次に運転者の顔面位置が周期的に変動し、ステ
ツプ213にて「YES」と判定されると本居眠
り検知処理を終え、第8図のステツプ300に示
す覚醒処理に移行する。一方運転者の顔面位置が
周期的に変動しておらずステツプ213にて
「NO」と判定されると再度ステツプ201ない
しステツプ211の一連の処理をくり返し実行す
る。
次に運転者の居眠りが検知されると実行される
覚醒処理は、第13図に示す制御プログラムに従
つて実行される。
図に示す如く覚醒処理が実行されると、まずス
テツプ301にてエアコンの作動スイツチが16
がOFF状態であるか否かを判定し、作動スイツ
チ16がOFF状態の場合にはステツプ302に
移行して作動スイツチ16をON状態にセツト
し、次ステツプ303に移行する。一方エアコン
の作動スイツチ16がON状態である場合にはス
テツプ301からステツプ303に移行する。
ステツプ303においては室温センサ14及び
外気温センサ15からの信号に基づき室温Tin及
び外気温Toutを検出する。そして次ステツプ3
04にて上記検出された室温と外気温とをパラメ
ータとするマツプよりエアコンの設定温度Tsを
求め、続くステツプ305に移行する。ここでス
テツプ304にて求められる設定温度Tsは、居
眠り運転を防止するための運転者の顔面に送風す
る冷気の温度であり、通常設定される快適温度よ
り低い温度が設定される。
ステツプ305においては上記求められた設定
温度Tsに応じてエアコンの温度設定器17をセ
ツトし、続くステツプ306に移行する。
ステツプ306においては、前記居眠り検知処
理実行の際に求められた運転者顔面の特異点P位
置に応じて、アクチユエータ18の目標ラツク位
置(Pao,Pbo)を算出する。ここで特異点Pの
位置としてはバツクアツプRAM25内にストア
されているN個の特異点P位置の平均的な位置を
用いればよく、空気吹出口5からの風向を左右方
向に調整するための調整部18aの目標ラツク位
置Paoは、特異点P位置を示すdとXsをパラメ
ータとするマツプから、風向を上下方向に調整す
るための調整部18bの目標ラツク位置Pboは、
特異点P位置を示すdとYsをパラメータとする
マツプから夫々求めることができる。
続くステツプ307においては、検出部19a
及び検出部19bの検出信号からアクチユエータ
18の実ラツク位置(Pa,Pb)を検出する処理
を実行し、次ステツプ308にて上記目標ラツク
位置(Pao,Pbo)と実ラツク位置(Pa,Pb)
との差|Pao−Pa|、|Pbo−Pb|が夫々設定値
εa,εbより小さいか否かを判定する。そして|
Pao−Pa|<εaであり、かつ|Pbo−Pb|<εb
となるまでは、本ステツプ308にて「NO」と
判定し、ステツプ309に移行して各調整部18
a,18bのラツク位置が目標ラツク位置
(Pao,Pbo)となるようアクチユエータ18を
駆動し再度ステツプ307に移行する。
このようにしてアクチユエータ18が駆動さ
れ、|Pao−Pa|<εaとなり、かつ|Pbo−Pb|
<εbとなるとステツプ308にて「YES」を判
定し、本覚醒処理を終了して再度居眠り検知処理
に移行し、上述した処理をくり返ち実行すること
となる。
以上説明した様に本実施例の居眠り運転防止装
置においては、2つの2次元固体撮像素子から得
られる顔面部分の面積中心を特異点として、運転
者顔面の3次元的位置を求め、その特異点位置が
周期的な変動を起こした際に運転者の居眠りを検
知するようにしている。従つて従来のように運転
者のハンドル操作から居眠り運転を検知する方法
に比べ、より早く正確に居眠りを検知することが
でき、走行道路によつて誤検知するといつたこと
もなくなる。また居眠り運転を検知した際には、
運転者が目覚めるまで、運転者の顔面方向に冷風
を送風するようにエアコンを制御するので覚醒効
果も向上される。
尚本実施例においては、制御回路20において
実行される居眠り検知処理の内、ステツプ201
〜ステツプ208の処理が上体位置検出手段に相
当し、ステツプ209〜ステツプ213の処理が
居眠り判定手段に相当する。また制御回路20に
おいて実行される覚醒処理及びこの処理によつて
駆動制御されるエアコン各部が報知手段に相当す
る。
ここで上記実施例においては運転者の目を覚ま
すためにエアコンを用いて冷気を顔面に送出する
ようにしているが、ラジオのスピーカを用いて警
報音を発するようにしてもよく、また予め音声信
号を記憶しておき、例えば「休憩を取つて下さ
い。」等の音声を発するようにしてもよい。更に
その警報音とエアコン空気吹出口からの冷気とを
両方使用すること、あるいは運転席に運転者を刺
激するもの、例えば振動板等を設け、それによつ
て目を覚ますようにすることも考えられる。
更に上記実施例においては、運転者の居眠りを
検知するために検出する運転者の上体位置とし
て、2つの画像データから得られる運転者顔面部
の特異点位置を用いているが、この他にも例えば
運転者の目の位置、鼻の位置、頭の位置、肩の位
置等画像処理により検出可能な上体位置であれば
よく、例えば運転者の目の位置を検出してバツク
ミラー角度を自動調整を行なつたり、頭の位置を
検出してヘツドレスト位置を調整したり、あるい
は肩の位置を検出してチルトステアリングのチル
ト量を調整したりすることを同時に行なうように
してもよい。
[発明の効果] 以上詳述したように、本発明の居眠り運転防止
装置においては、車両運転者の上体の2次元画像
を2個の画像検出部により各々撮像し、その上体
画像を処理することにより車両運転者の上体の3
次元位置を検出し、その検出した上体位置が周期
的に変動している場合に、車両運転者の居眠り運
転を判断して、警報を発生するようにしている。
そのため運転者の居眠りを早く正確に検知して居
眠り運転を防止することができ、居眠り運転に起
因する事故の発生を抑制することができる。
また本発明では、車両運転者の上体画像を処理
して車両運転者の上体の3次元位置を検出するよ
うにしているため、画像検出部を運転席に向つて
設置しておけば車両運転者の上体位置を常に正確
に検出することができ、車両運転者に照射した光
の散乱光から車両運転者の身体の動きを検出する
装置のように画像検出部の位置合わせを頻繁に行
なう必要はない。
また本発明では、車両運転者の上体位置が周期
的に変動した場合に、車両運転者が居眠り運転し
ていると判断するようにしているため、走行中車
両が振動していても居眠り運転を判定できる。
つまり、走行中に生じる車両の振動は、路面の
凹凸によるものであり、周期的に発生することは
ないため、車両の振動によつて車両運転者の上体
位置が周期的に変動することはない。このため本
発明では、まぶた等の車両運転者の身体の特定部
分の動きが所定期間停止している場合に居眠り運
転を判定する装置のように、居眠り運転の判定期
間が限定されることはなく、車両の走行中いつで
も居眠り運転を判定することができるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の構成図、第2図ないし第13
図は本発明の実施例を表わし、第2図は車室内の
インストルメントパネル及び座席を示す配置図、
第3図は装置全体の構成を示すブロツク図、第4
図はアクチユエータの構造を示す説明図、第5図
は発光部11の構成を示す部分断面図、第6図は
画像検出部12(又は13)の構成を示す部分断
面図、第7図は液晶絞り素子62の構造を示し、
イは平面図、ロはA−A線断面図、第8図は制御
回路20にて実行される制御プログラムを示すフ
ローチヤート、第9図は居眠り検知処理を示すフ
ローチヤート、第10図は画像データを示し、イ
は画像検出部12(又は13)にて得られる画像
データを斜線の密度を以て概略的に表わした画像
データ図、ロは2値化処理にて得られた2値化画
像データ図、第11図は2値化画像データにおけ
る面積中心位置を表わす画像データ図、第12図
は画像検出部12及び13に対する特異点位置弐
算出方法を夫々説明する説明図、第13図は覚醒
処理を示すフローチヤートである。 5……空気吹出口、11……発光部、12,1
3……画像検出部、14……室温センサ、15…
…外気温センサ、16……作動スイツチ、17…
…温度設定器、18……アクチユエータ、20…
…制御回路、36……風向変更板。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 車両の運転席前方に設けられ、車両運転者の
    上体の2次元画像を取り込む2個の画像検出部
    と、 上記各画像検出部が取り込んだ上体画像を処理
    して、車両運転者の上体と3次元位置を検出する
    上体位置検出手段と、 該上体位置検出手段にて検出された車両運転者
    の上体位置が周期的に変動しているか否かを判断
    し、上体位置が周期的に変動している場合に車両
    運転者の居眠りを判定する居眠り判定手段と、 該居眠り判定手段にて車両運転者の居眠りが判
    定されると、車両運転者に警報を発する報知手段
    と、 を備えたことを特徴とする居眠り運転防止装置。 2 上記報知手段が、音又は風のうち少なくとも
    1つを発する特許請求の範囲第1項記載の居眠り
    運転防止装置。
JP3485284A 1984-02-25 1984-02-25 居眼り運転防止装置 Granted JPS60178596A (ja)

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