JPH0474678B2 - - Google Patents

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JPH0474678B2
JPH0474678B2 JP63207690A JP20769088A JPH0474678B2 JP H0474678 B2 JPH0474678 B2 JP H0474678B2 JP 63207690 A JP63207690 A JP 63207690A JP 20769088 A JP20769088 A JP 20769088A JP H0474678 B2 JPH0474678 B2 JP H0474678B2
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  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は無線伝送式魚群探知捕捉システムに関
し、一層詳細には、定置網等の魚網中に魚群探知
機等の測定装置を配設し、魚網内における魚群等
の水中物の映像並びに水温等を無線伝送方式によ
り陸上局等の他地点に伝送して当該地上局に付設
されたデイスプレイ上に表示すると共に地上局か
らの網閉成信号により魚網内から魚群等が脱出す
るのを防止して魚群等を好適に捕捉することを可
能とした無線伝送式魚群探知捕捉システムに関す
る。
[発明の背景] 従来から、水中に存在する物標を確認するため
に水中音響機器が広範に用いられている。その好
適な一例として魚群探知機を掲げることが出来よ
う。
特に、最近では、前記魚群探知機を漁船等に搭
載して魚群を探知するばかりでなく、予め漁場の
所定位置に網を仕掛けておき、この網の近傍に魚
群探知機並びに無線局を設け網内の魚群を探知し
てこの魚群に係る信号を陸上の基地(例えば、漁
業共同組合等の事務所)、海上の漁船等に無線伝
送し、当該漁船あるいは基地内に配置された表示
器上に魚群等の映像を表示して揚網のタイミング
を決定するようにした無線伝送機能を有する魚群
探知機が採用されるに至つている。このような無
線伝送機能を有する魚群探知機をテレフアインダ
と称している。
この種のテレフアインダを利用する定置網漁法
の従来技術を第1図に示す。この定置網漁法は定
置網2を含み、当該定置網2は、図から容易に諒
解されるように、1つの魚入口3を有する囲い網
4と、この魚入口3の一端部近傍に直線状に且つ
所定の長さに配設した垣網6と、前記魚入口3の
位置より離隔した位置にあつて別の魚入口7が形
成される箱網8とから基本的に構成される。
このように構成される定置網2は海岸近くの比
較的浅い海域において、海面上に網の端部を保持
する多数の浮き10により保持され、さらに潮流
等により流されないように前記囲い網4および前
記箱網8の周囲と海底に配置された重石14との
間にロープ12が結び付けられている。この場
合、前記定置網2を構成する囲い網4の内側中央
付近にはブイ20が設置されており、このブイ2
0内に魚群探知機を構成する無線制御部、電源等
が組み込まれている。また、例えば、ブイ20か
ら離間する囲い網4内と箱網8内には海中内に超
音波を送受信するための送受波器22a,22b
が配設されこれらの送受波器22a,22bは前
記ブイ20内の前記無線制御部とケーブル23
a,23bにより接続されている。さらに、前記
ブイ20には送受信用アンテナ24が設けられて
いる。
一方、第2図に示すように、陸上に設置される
陸上局26には送受信アンテナ28、無線送受信
部30および表示部32を含む。
次に、このように構成されるテレフアインダを
利用する定置網漁法について説明する。
先ず、陸上局26からの無線指令に基づき定置
網2内の送受波器22a,22bから超音波が海
中に発射される。次いで、送受波器22a,22
bは魚群等からの反射信号を受波した後、電気信
号に変換する。この反射信号に係る電気信号がケ
ーブル23a,23bを通じてブイ20に組み込
まれた図示しない無線制御部に導入される。次
に、当該ブイ20の無線制御部を構成する送受信
用アンテナ24から魚群等の反射信号に係る電波
が発信され、陸上局26に設置された送受信アン
テナ28により受信される。受信された電波は無
線送受信部30により復調処理され、表示部32
に導入され、その表示部上に映像として表示され
る。このようにして定置網2内の魚群等の状態が
時々刻々とCRT等の表示器に記録されることに
なり、魚網中の魚群の様子がモニタリング出来
る。従つて、魚群の入網状況が魚網から離れた地
点で観測可能であり、表示器上の記録内容に基づ
き揚網の時期を決めることが出来る。
然しながら、前記のように、従来技術に係るテ
レフアインダを利用する定置網漁法は魚群等の入
網状況から揚網の時期を決定した際、揚網船が網
の設置場所へ到達して揚網に至るまで長時間にわ
たるため、入網しているはずの魚群が前記魚入口
3より脱出する可能性が存在し、確実性に欠ける
漁法であると謂えよう。
[発明の目的] 本発明は前記の不都合を克服するためになされ
たものであつて、網内の魚群等の水中物に係る情
報を無線により他地点に伝送し、映像として表示
すると共に、定置網内に魚群探知機と無線指令に
より開閉制御可能な遮蔽機構とを設け、前記魚群
探知機から得られる魚群等の情報に基づいて速や
かに前記遮蔽機構を閉成することにより魚群を網
内に封じ込め、これによつて漁獲効率を向上する
ことを可能とする無線伝送式魚群探知捕捉システ
ムを提供することを目的とする。
[目的を達成するための手段] 前記の目的を達成するために、本発明は魚網内
に当該魚網の魚入口を開閉するための遮蔽機構と
少なくとも1個の魚群探知機を含む測定装置およ
び第1の無線局とを配設し、当該遮蔽機構と測定
装置とは第1の無線局に接続され、一方、前記魚
網から離間した地点には無線送受信部と表示部お
よび操作部とを含む第2の無線局が設置され、前
記第2無線局からの起動信号により前記第1無線
局を起動して前記第1無線局から前記遮蔽機構に
係る魚入口の開閉状態に係る信号と前記測定装置
に係る魚群情報、魚網環境情報に係る信号とを前
記第2無線局へ送信させ、当該開閉状態に係る信
号と魚群情報、魚網環境情報に係る信号とを前記
第2無線局を構成する前記表示部に映像表示する
と共にこの表示された映像に基づき前記第2無線
局を構成する前記操作部より前記魚網の魚入口を
開閉する遮蔽機構を動作制御する信号を前記第1
無線局へ送信するよう構成することを特徴とす
る。
[実施態様] 次に、本発明に係る無線伝送式魚群探知捕捉シ
ステムについて好適な実施態様を挙げ、添付の図
面を参照しながら以下詳細に説明する。なお、本
実施態様において、前記した従来技術に係る構成
要素と同一の構成要素には同一の参照符号を付
し、その詳細な説明を省略する。
第3図は当該無線伝送式魚群探知捕捉システム
の概略構成を示す図である。当該システムは、基
本的に、所定の漁場内に設置される第1の無線局
としてのブイを含む定置網部40と、陸上に設置
される第2の無線局としての陸上局100(第4
図参照)とから構成される。
前記第1無線局としてのブイ42の底部には潮
流情報を得るための超音波流速流向計44と水温
情報を得るための水温センサ46が取着されてい
る。さらに、ブイ42には魚群探知機を構成する
送受波器72,74がケーブル76,78を介し
て電気的に接続されている。また、前記定置網4
0には当該定置網部40の魚入口48を遮蔽する
ための第1の遮蔽機構50と当該定置網部40を
構成する囲い網4と箱網8との間に設けられた魚
入口52を遮蔽するための第2の遮蔽機構56が
設けられている。当該第1および第2遮蔽機構5
0,56には夫々遮蔽網54,55とこれらを開
閉駆動制御する機構を内装する駆動箱57,58
とが設けられている。
次に、第5図に示すように、前記魚入口48と
前記魚入口52には、夫々、ガイド部材60a,
60bおよび62a,62bが設けられ、前記遮
蔽網54と遮蔽網55はこのガイド部材60a,
60bおよび62a,62bに形成された溝部に
沿つて昇降するよう構成されている。このため、
遮蔽網54,55には、夫々、錘64,66が懸
吊されている。さらに、前記第1、第2の遮蔽網
54,55を構成する駆動箱57,58は、
夫々、ケーブル68とケーブル70を介してブイ
42と電気的に接続される。
第6図にブイ42の内部に収装される無線機構
等のブロツク図を示す。当該ブイ42は送受信用
アンテナ80を含み、この送受信用アンテナ80
は無線送受信部82に接続されている。前記無線
送受信部82は無線受信部82aと無線送信部8
2bとから構成され、前記無線受信部82aから
の出力信号がコントロール部84に導入される。
この場合、コントロール部84は魚群探知部86
の中、魚群探知送信部86bに超音波発信用のト
リガ信号を送出する。このトリガ信号に基づいて
前記送受波器72,74から水中に超音波パルス
信号が放射される。水中における魚群等の物標か
ら超音波パルス信号が反射され、再び前記送受波
器72,74を介して魚群探知受信部86aによ
り受信される。この反射信号は信号切換部88に
導入される。
また、前記コントロール部84において前記第
1遮蔽機構50、第2遮蔽機構56を構成する網
開閉制御部90に遮蔽網54,55を開閉制御す
る信号が導出される。この場合、前記網開閉制御
部90から開閉状態を示す信号が網制御部インタ
フエース92を介して信号切換部88に導入され
る。
当該信号切換部88にはさらに超音波流速流向
計44および水温センサ46からの出力信号が
夫々流速流向計インタフエース94、水温計イン
タフエース96を介して導入される。一方、前記
網の開閉状態を示す信号、魚群等の反射信号、水
温信号および流速流向に係る信号は信号切換部8
8を介して電圧周波数変換部98(以下、V−F
変換部という)を通じ前記無線送受信部82を構
成する無線送信部82bの一方の入力端子に導入
される。この場合、無線送信部82bの他方の入
力端子にはコントロール部部84から前記第1お
よび第2遮蔽機構50,56を構成する遮蔽網5
4,55の開閉確認信号が導入される。無線送信
部82bに導入されたこれらの信号は送受信用ア
ンテナ80を介して前記陸上局100に送信され
る。なお、図中、参照符号99は電源部を示す。
第7図は本実施態様に係る無線伝送式魚群探知
捕捉システムの中、陸上部100の概略ブロツク
構成を示す。当該陸上局100は無線機102を
含み、当該無線機102は送受信切換回路104
の制御下に前述のブイ42へブイ呼出信号および
網開閉制御信号としての送信信号を送受信アンテ
ナ106から送信すると共に、ブイ42からの魚
群等の水中物標の反射信号、水温情報、潮流情報
および網の開閉状態情報に係る受信信号Rを受信
する。前記送信信号としての網開閉制御信号は操
作パネル部108のパネル操作に基づきON/
OFF信号としてスイツチ信号変換回路部110
から制御トーン発生回路112、送受信切換回路
104、無線機102、送受信アンテナ106を
介してブイ42に送信される。一方、前記受信信
号Rは無線機102を介してF−V変換器116
および同期パルス解読回路118に導入され、イ
ンタフエース120を介して表示部122へ導入
され、表示部122を構成する表示器としての
CRT124上に受信信号Rに応じた映像が表示
される。この場合、表示器はCRT124に限ら
ず記録式ペンレコーダ、液晶表示器等に代替する
ことも可能である。なお、図中、参照符号126
は電源部を示す。
本実施態様に係る無線伝送式魚群探知捕捉シス
テムは基本的には以上のように構成されるもので
あり、次にその作用並びに効果について説明す
る。
先ず、ブイ42を起動する。この場合、陸上局
100を構成する操作パネル部108の所定のキ
ーを操作する。このキー操作によりスイツチ信号
変換回路部110を介して所定のON/OFF信号
が送出され、当該ON/OFF信号が制御トーン発
生回路112、送受信切換回路104、無線機1
02を介して送受信アンテナ106からブイ42
へ送信される。この送信電波はブイ42を構成す
る送受信用アンテナ80によつて受信され、無線
受信部82aへ導入される。このトーン信号によ
りブイ42は、第8図aい示すように、時刻t1
においてスタンバイ状態S1からオン状態S2に至
る。このオン状態S2においては、送信状態Txと
受信状態Rxを繰り返す。すなわち、オン状態S2
の送受信サイクルScは第1送信状態Tx、第1
受信状態Rx、第2送信状態Txおよび第2受
信状態Rxの4状態からなつている。
第8図bおよびcは第8図aに示す第1送信状
態Txおよび第2送信状態Txにて示される時
間帯での無線送信内容を拡大して詳細に示したも
のである。すなわち、第1送信状態Txは同期
信号送信区間(1)、送信ブランク区間(2)、トリガ信
号送信区間(3)、送受波器72からの魚群等の反射
情報に係るF/F1データの送信区間、送受波器
74からの反射情報としての魚群情報F/F2デ
ータの送信区間、送信ブランク区間(4)および水
温/潮流情報に係る環境情報W/Tデータの送信
区間より構成される。前記同期信号送信区間(1)に
おいてブイ42から陸上局100に送信される同
期信号は陸上局100の表示部122や図示しな
いメモリにおける表示の基準点を作るために使用
される。また、トリガ信号送信区間(3)において送
信されるトリガ信号は送受波器72,74より水
中に超音波信号が発せられた時点を示すもので表
示部122には海面位置として表示される。な
お、前記魚群等の反射情報に係るF/F1データ
送信区間における魚群等の反射情報に係るF/
F1データと、前記魚群等の反射情報に係るF/
F2データ送信区間における魚群等の反射情報に
係るF/F2データは夫々送受波器72,74に
より受信された水中物の映像信号である。
さらに、水温/潮流情報に係る環境情報W/T
データ送信区間における水温/潮流情報に係る環
境情報W/Tデータはブイ42に接続された超音
波流速流向計44、水温センサ46により得られ
る水温情報、潮流情報を、例えば、BCDコード
化されたものである。網状態情報NETデータ送
信区間における網状態情報NETデータは前記駆
動箱57,58に設けられた網開閉スイツチ(図
示せず)に対応して前記遮蔽網54,55の開閉
状態に係る情報である。
ところで、定置網部40は海岸近くの水深100
m程度の海域に設置され、前記定置網部40の
中、囲い網4の魚入口48の近傍には帯状の垣網
6が接続されている。従つて、定置網部40に来
遊する魚群Fは、前記垣網6により進路方向を遮
られ、この垣網6に沿つて魚入口48へと進み、
前記囲い網4内に入る。この囲い網4に入つた魚
群Fは、前記魚入口48と離隔した部位に形成さ
れた魚入口52へと遊泳し箱網8内に入網するに
至る。
前記同期信号とトリガ信号は陸上局100に送
信されると同時にブイ42を構成するコントロー
ル部84に送給される。この場合、コントロール
部84から魚群探知部86の中、魚群探知送信部
86bにトリガ信号が出力され、これにより送受
波器72,74に設けられている超音波振動子を
動作させ、水中に超音波パルス信号が放射され
る。超音波振動子の超音波パルス信号発射面の角
度は水平面に対して所定の俯角を持たせて取り付
けてあるので、水中に放射される超音波パルス信
号は囲い網4と箱網8内の水中に満遍なく到達す
る。従つて、この場合において前記したように放
射された超音波パルス信号は、前記囲い網4と箱
網8内に存在する魚群等により超音波パルス信号
が反射され、前記送受波器72,74により受信
されケーブル76,78を介して魚群探知受信部
86aに取り込まれる。
この魚群探知受信部86aで受信された信号は
増幅処理および信号処理され、信号切換部88を
介してV−F変換部98に導入され、このV−F
変換部98において信号レベルに応じた周波数に
変換され、前記魚群等の反射情報に係るF/F1
データ送信区間における魚群等の反射情報に係る
F/F1データおよび前記魚群等の反射情報に係
るF/F2データ送信区間における魚群等の反射
情報に係るF/F2データとして無線局送信部8
2bによつてVHF帯にFM変調され送受信用ア
ンテナ80を介して陸上局100に送信される。
さらに、網開閉制御部90において網の開閉状態
が検出され、網制御部インタフエース92に検出
信号(例えば、ON/OFFの接点信号)が送出さ
れる。当該検出信号(この場合、網開放信号)は
網制御部インタフエース92を介して信号切換部
88で切り換えることの可能な信号レベルに変換
され、前記したように、信号切換部88、V−F
変換部98、無線送信部82b、送受信用アンテ
ナ80を介して陸上局100に送信されることに
なる。
次に、陸上局100(第7図参照)の動作を説
明する。ブイ42より送信される同期信号、トリ
ガ信号、水中物標の映像信号、水温情報、潮流情
報や網開閉状態に係る電波信号は送受信アンテナ
106を介して無線機102に取り込まれる。こ
れらの信号はF/V変換器116と同期パルス解
読回路118に送出され、夫々周波数に対応する
レベル信号に逆変換される。逆変換された信号は
インタフエース120を経て表示部122に供給
され、魚類等の水中物標の映像信号、水温情報、
潮流情報、網開閉状態信号がCRT124に表示
される。CRT124に表示された影像から、定
置網部40内に魚群が入網し、且つ網開閉状態信
号が遮蔽網54,55の開放状態を示す信号であ
ると判断された場合には、陸上局100において
操作パルス部108にて当該遮蔽網54,55を
遮蔽するためのスイツチ操作がなされる。この
際、ブイ42(第6図参照)がオン状態S2にある
場合には、ブイ42をオン状態S2にする時とは異
なるトーン信号が陸上局100よりブイ42に送
信される。このトーン信号がブイ42に受信され
ると、送受信用アンテナ80、無線受信部82a
を介してコントロール部84に取り込まれ、遮蔽
網54,55を遮蔽するための信号(例えば、
TTLレベルのON/OFF信号)が生成され網開
閉制御部90へ送出される。
次に、網開閉制御部90より網を閉成するため
の制御信号(例えば、リレー接点信号)が電圧レ
ベル変換または電力変換されて出力された定置網
部40の囲い網4における魚入口48と箱網8に
おける魚入口52の遮蔽網54,55の遮蔽動作
が行われる。すなわち、前記遮蔽信号がケーブル
68,70を介して駆動箱57,58に取り込ま
れると、この駆動箱57,58に設けられている
駆動機構(図示せず)により遮蔽網54,55を
ガイド部材60a,60b,62a,62bに形
成された溝部に沿つて下降させ、前記囲い網4と
前記箱網8の魚入口48,52を遮蔽状態にす
る。そして、網の遮蔽が行われると、前述のよう
に、前記網開閉制御部90により遮蔽状態信号が
検出され、陸上局100へ伝送され表示部122
のCRT124に表示されることになる。
ここで遮蔽網54,55の閉成順序は、好適に
は、先ず、定置網部40の囲い網4の魚入口48
に設けられた遮蔽網54を閉成し、次いで、囲い
網4の魚入口52に設けられた遮蔽網55を閉成
するようにすれば確実に魚群Fを捕捉することが
出来る。なお、魚群Fの入網状況によつては前記
囲い網4の魚入口52のみを閉成するように制御
しても差し支えない。
ところで、ブイ42がスタンバイ状態S1の時に
は前述のように陸上局100から呼び出しのため
のトーン信号を送信し、オン状態S2にすればよ
い。また、ブイ42がオン状態S2の時には網遮蔽
信号(ON/OFF信号)が送信され、陸上局10
0から網遮蔽信号が送信されると、ブイ42は第
8図aに示す第1受信状態Rx時間帯または第
2受信状態Rxの時間帯にて受信される。従つ
て、陸上局100からの網遮蔽信号の発信時間は
少なくとも第1送信状態Tx+第1受信状態Rx
に係る時間(t3−t1)、または第2送信状態Tx
+第2受信状態Rxに係る関係(t5−t3)に比
較して長い時間とされる。また、網制御信号の送
受信の際の誤動作により誤つた網の制御が行われ
るのを阻止するためには以下の手段が考えられ
る。網遮蔽信号が陸上局100からブイ42に送
信されると、ブイ42側はその信号を返信し、陸
上局100側でその返信内容をCRT124に表
示する。この表示される信号、すなわち、返信さ
れた信号と、陸上局100からブイ42へ送信さ
れた網遮蔽信号とが一致している時のみ陸上局1
00より網遮蔽の実行命令を送信する。
以上のようにして陸上局100側からの操作指
令により定置網部40内の水中物標の映像情報、
水温情報および潮流情報が得られるばかりでな
く、迅速に定置網部40内にいる魚類を網内に封
じ込めるべく定置網部40を閉成制御することが
出来るので、一旦入網した魚群を逃すことなく捕
獲することが可能となる。
以上、本実施態様においては、網を閉成する場
合のみ説明したが、例えば、入網した魚群を水揚
げした後、再び前記定置網部40を設置して、魚
入口48,52を開放することを可能であること
は謂うまでもない。さらに、本実施態様では、1
つの陸上局から1つのブイ局をトーン信号により
呼出情報を得て網の動作を与えるようにしている
が、トーン信号を変えることにより1つの陸上局
と複数のブイ局が交信可能であり、夫々別々に情
報を得、網の動作を制御することが出来る。さら
に、本実施態様では、前記したように、定置網部
70の囲い網4、箱網8の魚入口48,52に設
けられた第1、第2の遮蔽機構50,56により
前記魚入口48,52を遮蔽するようにしている
が、前記魚入口48,52は同時に遮蔽しても、
また、いずれか一方を指定して遮蔽するようにし
てもよい。その場合、第9図に示すように、網制
御トーン信号の送信時間を夫々異なるようにして
(例えば、第9図aに示すtaと第7図bに示すtb)
網の閉成個所を特定することが可能である。
[発明の効果] 以上のように、本発明によれば、陸上局と定置
網内に設置されるブイ局とを有し、このブイ局は
魚群探知部と水温センサと超音波流速流向計と網
動作制御部と無線送受信部とを含み、陸上局から
発せられる指令信号に基づいて定置網内の水中物
標の映像情報や水温情報、潮流情報、網状態信号
を陸上局へ送信して表示記録し、それに基づいて
網の動作制御信号をブイ局に送信するように構成
している。このため、以下に述べる効果を奏す
る。
陸上等の遠隔地より定置網内の入漁状況、定
置網の動作状態、定置網近傍の環境が一目瞭然
となり、敏速な対応、例えば、揚網期の決定が
可能となる。
定置網が陸上局の指令により閉成制御出来る
から適当な時期に直に漁業者は定置網の据付場
所に出掛けて揚網すればよく、しかも定置網内
の魚類を逃すことなく水揚げ効率が大となる。
1つの陸上局より複数の定置網の集中管理が
可能であるので、効率的な漁業運営が可能とな
る。
以上、本発明について好適な実施態様を挙げて
説明したが、本発明はこの実施態様に限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲に
おいて種々の改良並びに設計の変更可能なことは
勿論である。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来技術に係る定置網部の構成説明
図、第2図は従来技術に係る陸上に設置される陸
上局の概略図、第3図は本発明に係る無線伝送式
魚群探知捕捉システムの中、定置網部の構成説明
図、第4図は当該無線伝送式魚群探知捕捉システ
ムの中、陸上に設置される陸上局の概略図、第5
図は当該無線伝送式魚群探知捕捉システムの中、
要部の動作を説明する一部省略拡大図、第6図は
第3図、第4図に示す無線伝送式魚群探知捕捉シ
ステムの中、ブイに組み込まれるブイ局の構成ブ
ロツク図、第7図は第3図、第4図に示す無線伝
送式魚群探知捕捉システムの中、陸上に設置され
る陸上局の構成ブロツク図、第8図は当該無線伝
送式魚群探知捕捉システムの動作を説明するタイ
ムテーブル、第9図は第7図に示す陸上局から発
信される網開閉用トーン信号の一例を示す図であ
る。 40…定置網部、42…ブイ、44…超音波流
速流向計、46…水温センサ、50…遮蔽機構、
54,55…遮蔽網、56…遮蔽機構、57,5
8…駆動箱、60a,50b,62a,62b…
ガイド部材、72,74…送受波器、90…網開
閉制御部、100…陸上局。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 魚網内に当該魚網の魚入口を開閉するための
    遮蔽機構と少なくとも1個の魚群探知機を含む測
    定装置および第1の無線局とを配設し、当該遮蔽
    機構と測定装置とは第1の無線局に接続され、一
    方、前記魚網から離間した地点には無線送受信部
    と表示部および操作部とを含む第2の無線局が設
    置され、前記第2無線局からの起動信号により前
    記第1無線局を起動して前記第1無線局から前記
    遮蔽機構に係る魚入口の開閉状態に係る信号と前
    記測定装置に係る魚群情報、魚網環境情報に係る
    信号とを前記第2無線局へ送信させ、当該開閉状
    態に係る信号と魚群情報、魚網環境情報に係る信
    号とを前記第2無線局を構成する前記表示部に映
    像表示すると共にこの表示された映像に基づき前
    記第2無線局を構成する前記操作部より前記魚網
    の魚入口を開閉する遮蔽機構を動作制御する信号
    を前記第1無線局へ送信するよう構成することを
    特徴とする無線伝送式魚群探知捕捉システム。 2 請求項1記載のシステムにおいて、測定装置
    は前記魚群探知機と水温センサおよび/または超
    音波流向流速計を具備することを特徴とする無線
    伝送式魚群探知捕捉システム。 3 請求項1記載のシステムにおいて、魚網の魚
    入口を開閉するための遮蔽機構は遮蔽部材と網開
    閉制御部とを含むことを特徴とする無線伝送式魚
    群探知捕捉システム。 4 請求項1記載のシステムにおいて、複数の魚
    網内に、夫々、第1無線局を設けることを特徴と
    する無線伝送式魚群探知捕捉システム。
JP20769088A 1988-08-22 1988-08-22 無線伝送式魚群探知捕捉システム Granted JPH0255979A (ja)

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JP2015057046A (ja) * 2013-08-15 2015-03-26 鹿島建設株式会社 生物捕捉器具、並びに生物生息状況モニタリング方法
JP6338207B2 (ja) * 2013-12-24 2018-06-06 公立大学法人公立はこだて未来大学 端末、魚群探知システム、魚群表示方法、魚群表示プログラム

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JPS5145501A (ja) * 1974-10-16 1976-04-19 Babcock Hitachi Kk
JPH0474678A (ja) * 1990-07-17 1992-03-10 Seiki Ind Co Ltd 熱転写印刷装置およびフィルムの巻取リール

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