JPH0473896B2 - - Google Patents

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JPH0473896B2
JPH0473896B2 JP24581887A JP24581887A JPH0473896B2 JP H0473896 B2 JPH0473896 B2 JP H0473896B2 JP 24581887 A JP24581887 A JP 24581887A JP 24581887 A JP24581887 A JP 24581887A JP H0473896 B2 JPH0473896 B2 JP H0473896B2
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(発明の技術分野) 本発明は、アナログ音声信号をデジタル変換し
て、固定局と複数移動局間にデジタルスケルチ機
能を有するデジタル音声通信系を構成し、従来の
アナログ音声通信系と混在した通信系を構成する
通信方式に関するものである。 (従来技術とその問題点) 従来、アナログ音声信号をデジタル変換して秘
匿をかけデジタル通信系を構成する場合、アナロ
グ方式の通信系と混在して通信系を構成すること
ができなかつたので、両方式の通信系を構成する
ためには、固定局および移動局は二重の設備が必
要となり膨大な費用がかかるため実現困難であつ
た。また音声のアナログ通信系と分離してデジタ
ル通信系を構成するには、無線周波チヤネルの割
当てがアナログ通信系のときの2〜3倍程度必要
とし運用上にも問題点が多かつた。 また一部の複数局で音声のデジタル通信系を構
成する場合、従来は符号化が複雑なためデジタル
式のスケルチが実現できなかつたので、必要な時
のみ情報を得るという効果的な確度の高い秘匿化
通信系が構成できなかつた。 (発明の目的) 本発明の目的は、音声のデジタル通信系を構成
する場合、デジタル式のスケルチを実現するとと
もにアナログ音声通信系と混在して広範囲の無線
通信系を構成することを可能にした広域移動通信
方式を提供することにある。 (発明の構成) 本発明は、アナログ音声信号を用いるアナログ
信号用の固定局と複数移動局、及びアナログ音声
信号をデジタル変換し音声のフレーム単位に同期
信号を付加したデジタル音声信号を用いるデジタ
ル信号用の固定局と複数移動局が相互に複数の無
線周波数帯で通信を行う場合、前記デジタル信号
用の各局に、前記各局間の距離及び各局の送信電
力によつて前記複数の無線周波数帯のいづれか一
つを選択すると同時に該選択された一つの無線周
波数帯に最適な予め設けられた2種類の変復調回
路のうちいづれかを選択する第1の選択手段と、
前記デジタル信号用の各局間で全てに秘匿をかけ
デジタル音声信号を用いる通信を行うモードAと
前記秘匿をかけデジタル音声信号を用いる各局と
前記アナログ信号用の各局とが混在して通信を行
うモードBのいづれかのモードを選択する第2の
選択手段と、該第2の選択手段により前記モード
Aが選択された時送信側で前記デジタル音声信号
の前に乱数同期信号を付加して送信し受信側で前
記乱数同期信号と前記音声のフレーム同期信号を
同時に判定してデジタルスケルチ機能を備えて通
信を行う機能と、該第2の選択手段により前記モ
ードBが選択された時前記アナログ信号用の局か
ら受信する前記秘匿をかけデジタル音声信号を用
いる局の受信側で前記乱数同期信号と前記音声の
フレームの同期信号がない時にデジタル/アナロ
グ変換回路を側路接続して通信を行う機能を備え
た広域移動通信方式である。 以下図面により本発明を詳細に説明する。 第1図は本発明を適用する固定局A、移動局
B,C,Dの1対1,1対n,n対n相互の無線
通信系統例図であり、送受信局間の距離及び周波
数の空チヤネル状況等の運用条件によりHF,
VHF,UHFのいずれかの周波数帯にて通信系を
構成する。 第2図は、音声の秘匿装置を使用しないアナロ
グ音声信号の送受信を行う局の無線装置であり、
1はマイクロホン、2はスピーカ、3はHF,
VHF,UHFいずれかの送受信機、4はそのアン
テナである。 第3図は、第2図の送受信機3に本発明による
秘匿装置5を組み合わせてデジタル音声信号の送
受信を行う局の無線装置のブロツク図であり、1
はマイクロホン、2はスピーカである。51は音
声信号をデジタル変換したりデジタル信号から音
声信号に変換する音声変換装置、52は送信時に
は音声のデジタル信号を秘匿のために乱数をかけ
受信時には受信の乱数信号を規約にしたがつて翻
訳するための乱数器である。53は送信時にはデ
ジタル信号を無線回線で送信するために音声周波
数帯域の信号に変調するための変調器と受信時に
は送受信機3からの復調された音声周波数帯域信
号をデジタル信号に変換するための復調器の機能
を有する変復調器(MODEM)である。54は
これら51,52,53の装置を制御するための
制御器である。3は第2図と同じ、HF,VHF,
UHFいずれかの送受信機で、これらの周波数帯
の送受信機を各々有するものとする。4は送受信
用のアンテナである。 なお、詳細は後述するが無線周波数をHF,
VHF,UHFのいずれの周波数帯に選ぶかによつ
て変復調器53では選んだ周波数帯に最適な変調
方式を決定し、また、各無線局が前述の第2図、
第3図のいずれかの装置を装備していても、第1
図の無線系が構成できるのも本発明の特徴であ
る。 第4図は第3図における制御器54の具体的な
機能を示す正面パネル略図であり、No.1は無線回
線の切替スイツチであり、HF系とVHF/UHF
系のいずれかを選ぶことができ、このスイツチを
切替えると同時に選んだ無線回線に最適な変復調
方式が自動選択される。これが前述の第1の選択
手段である。 HF回線のような遠距離用の伝播では電離層伝
播となり、フエージング、混信、空電等によりビ
ツトエラーを生じ回線品質が著しく劣化するた
め、受信側の音声品質が劣化する傾向がある。通
常のHFデータ伝送では低速のPSK又はFSK変調
が有利であり伝送帯域内(3kHz)のチヤネル当
りシンボルレートは200bps(bit/s)程度が限度
である。即ち第6図に示すように、伝送帯域Δf
(通常Δf=3kHz)の中に複数のサブチヤネルf10
f11〜f1oを配列し、サブチヤネル当りのシンボル
レートを200bpsとして並列に同時伝送する。本
発明ではPSK変調について説明する。 また、VHF/UHF回線のように見透し距離内
で運用する場合には変調方式はPSK変調又は
FSK変調が採用されているがHF回線より回線品
質が良いので、第6図の伝送帯域Δfの中にサブ
チヤネルを1チヤネルのみ配列してシンボルレー
トが3200bps程度の変調信号の送受信が可能であ
る。HF帯の場合に比較するとチヤネル当りの電
力は送信機出力そのものになり有利である。詳細
は別途説明する。 第4図のNo.2は受信信号出力の制御モードを切
替える機能である。これが前述の第2の選択手段
である。 モードAは、第1図の通信系統図において全送
受信局が秘匿装置を有する場合に運用するモード
であり、受信側で変復調器53からのデジタル受
信出力で、プリアンブル信号に続いて乱数同期信
号を検出したときのみスピーカ2に復元した音声
を出力するモードであり、一種のデジタルスケル
チ機能を有する。このデジタルスケルチ方式は、
従来の音声帯域信号の中からトーンを選択する
か、又は、例えば2kHz以上の信号成分とそれ以
下の信号成分を積分してエネルギー比較するとい
うようなアナログスケルチと較べると誤動作が皆
無に等しい。特に、HF回線のように雑音、混信
の多い無線回線ではその効果が顕著であり、しか
もモニター時には常時雑音を受信する必要がなく
希望する受信信号が到来した時スケルチが開いて
音声信号を受信することができるので、運用上効
果が大である。このデジタルスケルチ機能は本発
明の大きな特徴の一つである。タイムチヤートに
より詳しく後述する。 モードBは、第1図の通信系統図において第3
図の秘匿装置5を有する局すなわちデジタル音声
信号による局と、秘匿装置5を有しない第2図の
アナログ音声信号による局とが混在して通信を行
うモードである。この場合、受信部でプリアンブ
ル信号と乱数同期信号又はフレーム同期信号の有
線によつて、秘匿装置5を有する局から受信した
か、アナログ音声信号の局から受信したかを判定
して、いずれの場合でも受信可能ならしめる。 モードCは、第3図のデジタル音声信号による
局で秘匿装置5の乱数器52を用いないで音声変
換装置51と変復調器53にて送信された信号を
受信するモードで、無線回線は音声をデジタル化
したデジタルデータ伝送となる。この場合も受信
部でデジタル音声信号の受信かアナログ音声信号
の受信かをフレーム同期信号を用いて判定して受
信する。用途によつてはデジタルスケルチも構成
することができる。モードAの場合と比較して乱
数器52を用いないので秘匿強度の点では劣るが
音声がデジタル化しているので通信系として用途
によつては十分秘匿強度を確保することができ
る。 次に具体的に各装置の説明及び通信系のタイム
チヤートについて説明する。 第5図は、第3図の音声変換装置51の構成例
を示すブロツク図である。 通常、無線回線の狭帯域伝送(例えば3kHz、
または6kHz帯域)で音声信号をデジタル符号に
変換して伝送するためには、受信側で音声信号を
合成するために必要な音声情報を帯域圧縮してデ
ジタル化する場合が多く、現在実用的に用いられ
るものにはボコーダ方式の音声変換方式があり、
LPC(Linear PredictiveCoder)、チヤネルボコ
ーダ、ホルマントボコーダ等がある。これらの方
式ではデータ伝送速度が2000bps以上は必要であ
る。第5図の1はマイクロホン、11は音声信号
をデジタル処理するために必要な処理回路を含む
入力インターフエース回路で、一定レベル以上に
増幅するためのAGC増幅回路、ローパスフイル
タ等から構成される。12は例えばLPC方式、
チヤネルボコーダ方式等で伝送帯域を圧縮して伝
送するための音声分析回路である。13は送受信
のインターフエース回路で、送信時には分析後の
音声デジタル信号を直列に配列し、フレーム同期
信号を付加して乱数器(CP)52へ送出する。
また受信時には、モードAでは乱数器52からの
乱数同期信号を受けてデジタルスケルチの機能を
働かせ、モードB,Cでは乱数同期信号及びボコ
ーダのフレーム同期信号によつて、アナログの音
声信号か秘匿のデジタル音声信号かの判別を行い
デジタル音声信号の場合は合成部14へ出力し、
アナログの音声信号の場合は合成部14をバイパ
スし直接出力インタフエース回路15へ出力す
る。合成部14はボコーダのフレーム同期を抽出
してピツチ周期ごとに圧縮されたデジタル分析信
号から元の音声に復元するための音声合成回路で
ある。出力インタフエース回路15は、合成後の
音声信号又はインタフエース回路13から直接入
力するアナログ音声信号を増幅処理してスピーカ
2へ出力する。 次に、第3図の変復調器53について説明す
る。 第7図は変復調器53が送信時に第6図に示す
サブチヤネル中の1チヤネルの2相PSK変調信
号を作る時の波形図であり、図の1は搬送波、2
は送信せんとする乱数器52からのデジタル符号
“010110…”である。3はPSK変調された波形で
2の符号が前のビツトと同じ(例えば“11”また
は“00”)ならば符号の変換点で搬送波の位相は
変化しないが、前のビツト符号と異なる(“01”
または“10”)ときは位相はπラジアンだけ進ん
だり遅れたりする。3の波形でA,B,C,E各
点では位相がπラジアン変化し、D点では位相変
化がないことを示している。 第8図は受信側のPSK復調器の位相変化θ対
出力電圧Vの特性を示すもので、これによつて
“1”,“0”のデジタル信号を検出することがで
きる。 第9図1は変復調器53が送信時に4相PSK
変調波を作成する回路の構成例図である。2相
PSKの場合の位相変化は“0”と“π”である
が4相PSKの場合にはπ/2刻みで位相が変化
する。91は搬送波発振器、92は信号分配器で
入力を2つに分け、1つはレベル調整用の減衰器
93へ、1つはπ/2だけ位相を遅らせるπ/2
移相器95に送つて、第9図2に示す位相関係に
あるL1とL2の出力を作り出す。94は乱数器5
2からのデジタル信号(PCM符号)Aに応じて
第7図で説明した“0”,“π”の位相変化を作り
出す0/π位相変調器、96は94と同じくデジ
タル信号Bに応じて“0”,“π”の位相変化を作
り出す0/π位相変調器である。0/π位相変調
器94,96からの各2相PSK波P1とP2を混合
器97で合成すると4相PSK波が得られる。4
相PSK波はこのように1つのサブチヤネルにA,
B各1チヤネルずつ合計2チヤネルのデジタル信
号で変調することができるので、同じサブチヤネ
ルで2相PSKに比べて2倍の伝送容量を得るこ
とができる。従つてHF回線で使用するFDM
(Frequency Division Multiplex)の4相PSKで
は、1チヤネル当りのシンボルレートが100bps
で、サブチヤネルの数が例えば16の場合の伝送速
度は、100bps×2×16=3200bpsとなる。 第9図3〜6は乱数器52からのAチヤネル、
Bチヤネルの入力信号に応じて発生される4相
PSKの変調信号である。例えば入力信号を Aチヤネル=0101… Bチヤネル=0011… のように入力すると、A=0,B=0の場合は第
9図3のようにAチヤネルの変調波のベクトルが
OP1,Bチヤネルの変調波のベクトルがOP2とな
り合成ベクトルはOP01となる。A=1,B=0
の場合は第9図4のようにAチヤネルのみが0→
1に変化するので、OP1のみがπだけ位相が進み
合成ペクトルはOP02となる。A=0,B=1の
場合は第9図5のように、Bチヤネルのみが0→
1に変化するので、OP2のみがπだけ位相が進み
合成ペクトルはOP03となる。同様にA=1,B
=1の場合は第9図6のように、A,Bチヤネル
が共に0→1に変化するのでOP1,OP2が共に3
に対してπだけ位相が進み合成ベクトルはOP04
となる。このようにサブチヤネル1チヤネル毎に
第9図1のような構成の変調回路を設けて4相
PSK波を作ることをサブチヤネルの数だけ行え
ば、HF回線による高速通信用の変調器が得られ
ることになる。 第10図は変復調器53の4相PSK波の受信
回路構成例図で、RX1は受信機である。 第10図において、101は分配器で受信機
RX1からの低周波復調信号を各サブチヤネルに分
配するための帯域波器群から構成される。CH
1〜CHnはサブチヤネル毎の回路で、各サブチ
ヤネルにはまず遅延検波復調回路102が設けら
れる。CH1の105〜109と1010は4相
PSK波の検波回路を形成している。 いま4相PSK波のサブチヤネルの1チヤネル
当りのPSK波を E=Acos(ωt+φi) ……(1−1) とする。4相の場合には φi=π/2ni+φ0 ……(1−2) である。 ただしniは2つの系統(例えば第9図のA,B
チヤネル)のPCM符号のi番目の2つの符号の
組合わせによつて決まる4値符号(ni=0,1,
2,3)である。従つて式(1−2)における
φi-1は φi-1=π/2ni-1+φ0 ……(1−3) となる。すなわち(1−1)式のPSK波E及び
第1符号(1ビツト)分遅延させたPSK波Edは
次のようになる。 E=Acos(ωt+π/2ni+φ0) ……(1−4) Ed=Adcos(ωt+π/2ni-1+φ0) ……(1−5) 即ち第10図の遅延回路107の出力は(1−
5)式で表わされ、遅延量はτ=Tとなり1ビツ
ト分である。 さて入力Eを2分してその一方の位相をπ/2
遅延させるとその出力Epは Ep=Asin(ωt+π/2ni+φ0) ……(1−6) となり第10図のπ/2移相器105の出力の波
形はこの式で表される。またEdの波形をπ/4
移相器108でπ/4遅らせるとその出力E′dは E′d=Adcos(ωt+π/2ni-1+φ0−π/4) ……(1−7) となり、次にE′dを2分し、そのそれぞれとE及
びEpを乗積回路109,1010にそれぞれ入
力させ直流分を取り出す。乗積回路109,10
10のそれぞれの出力をR1,R2とすれば、 R1=A・Ad/2sin{π/2(ni−ni-1)+π/4} ……(1−8) R2=A・Ad/2cos{π/2(ni−ni-1)+π/4} ……(1−9) となる。ここでni-1,niは4進数(0,1,2,
3)であるから、(ni−ni-1は(−3,−2,−1,
…3)の値をとる。なお106はレベル調整用の
減衰器で、これによる位相変動はない。 ni,ni-1の各値に対するRi,R2を計算すると第
1表のようになる。すなわちこれが遅延検波の場
合の位相と検波出力を表わすものである。 ただしA・Ad/2=√2とする。
【表】 さて(ni−ni-1)は4進数であるから、−3,−
2,−1はそれぞれ第1表の括弧内に示すように
1,2,3と読み替えることができる。またR1
R2が−1のときは1,1のときは0と読み替え
る。このようにすればR1,R2は0,1の2進符
号で表わした遅延検波後の出力となる。 第10図の1011と1014は直流増幅器、
1012と1015は積分器、1013と101
6はサンプリング回路、1017は前記2系統の
検波出力R1,R2によるサンプリング出力の切替
回路である。 第11図は第10図の1011〜1017の各
部波形図である。 第11図において1は乗積回路109の出力
で、T1は1ビツト長とする。(サブチヤネル当り
のシンボルレートが100bpsならばT1=1/100=
10msecとなる。)2は積分器1012の出力であ
り3と4はタイミング発生回路部103の水晶発
振器1026、分周器1027およびタイミング
発生回路1028から作られたクエンチパルス
CK1とサンプリングパルスCK2である。 クエンチパルスCK1は1ビツトずつの積分終了
を決定するクロツクで、サンプリングパルスは
“1”,“0”を判定するためのクロツクである。
5は切替回路1017から取出された受信の最終
デジタル信号である。 6は5の出力を微分して得られる変換点パルス
でこのパルスがタイミング発生回路部103の切
替器1029に送られ、受信のビツト同期補正を
行う。この変換点パルス6をもとに常に正しい位
相でデータをサンプリング及び積分する。なおこ
の変換点の補正は常時行うのではなく、後に説明
するように、1018,1019,1020から
成るビツト単位のS/N判定回路1023で、ビ
ツト単位にS/Nを判定し、S/Nが一定値以上
の時のみ位相補正を行うようにし、ビツト補正の
誤動作を防止する。 第10図において、遅延検波復調回路102は
サブチヤネル(CH1〜CHn)の数だけ同じ回路
が設けられている。但し、前記のS/N判定回路
1023は各サブチヤネルごとにすてべてS/N
判定するのが最もよいが、これではS/N判定回
路1023の構成が複雑になるので、通常は複数
サブチヤネルのうちの1つのチヤネルのみを選択
してS/N判定し全体のS/Nとして用いる。例
えば、第10図ではCH1のS/Nを判定して良
好時のみ全サブチヤネルのビツト同期補正をす
る。 4相PSK波のS/N判定を行う場合には、第
9図の3〜6で説明したように符号によつて変調
信号のベクトルがOP01,OP02,OP03,OP04のよ
うに異なるので、S/Nの良い場合には少なくと
も第12図に示すような破線で囲んだ範囲内が信
号成分のベクトルを表わすものと考え、それ以外
は混信または外来雑音等による雑音成分とする。
すなわち、遅延検波出力を第8図の位相角θ対電
圧V特性を利用して第10図のS/N判定器10
18において信号成分と雑音成分を取出し、これ
を積分器1019で1ビツトずつ積分し、第11
図の2のようなS/N信号の積分出力を得る。4
相PSKの場合にはR1,R2の各S/N信号を10
18で合成して積分する。この積分時間を決定す
るクエンチパルスCK1及びS/N信号レベルを
判定するサンプリングパルスCK2は第11図の
3,4と全く同じ位相のクロツクを使用する。従
つて、ビツト単位毎に同期のとれたクロツクとな
り、この積分出力をサンプリング回路1020か
ら取り出しS/N比較回路1030の入力とな
る。 符号処理回路1003は受信系の各サブチヤネ
ルの最終デジタル信号を1ビツトずつ並列に入力
し、全サブチヤネルのデータ信号を直列にして受
信出力として出力する。 以上詳しく説明したようにHF回線用の変復調
器53では各サブチヤネルの伝送スピードは
200bps程度であつても、これを16チヤネル分並
列に伝送帯域内で同時変調して3200bpsの伝送ス
ピードを得ることができる。 一方、VHF/UHF回線では回線品質が良好な
ためサブチヤネルCH1〜CHnのうち1チヤネル
のみの変復調器を用いて3200bpsの4相PSK変復
調方式が可能である。従つて回路動作は前述とほ
ぼ同じであるからここでは省略する。 次に第13図はデジタル音声信号による送受信
のタイムチヤートを示す。1〜5は送信側、6〜
9は受信側の各部信号例を示すタイムチヤートで
ある。1は送信機を「送信中」とするためのマイ
クプレス信号でa点より送信機が「動作中」とな
る。この時の第3図の音声変換装置51を通して
乱数器52へこの信号が送られると、乱数器52
から乱数同期符号が変復調器53、送受信機3を
経て送信される。即ち受信側のビツト同期及び乱
数同期補正を確実にするため、この前に約10ビツ
ト程度のプリアンブル信号を送出する。これが5
のSYNC信号(乱数同期符号)で、通常2n−1
(但しn=1,2,3…)のPNコードで作成さ
れている。例えば、n=3では23−1=7ビツト
で作られ、2進符号で“1110101”の符号が送信
される。乱数同期符号を例えば7ビツトで構成す
る27=128であるから第14図で示すように128種
類の同期コードが設定可能である。 通常、乱数器52は第16図に示すようにS1
スタートとしSnまで1〜mビツトのシフトレジ
スタで構成される乱数発生器であり、乱数発生パ
ターンの開始位置は乱数同期符号(SYNC信号)
によつて相手局側に伝達されその相手局側を同じ
開始位置に設定する。シフトレジスタの乱数発生
パターンの種類は例えばB1〜Boとして同じ通信
系の中で予め持つていて、今回どのパターンを使
用するかを通信開始前に送受信双方でとり決めて
おく。第15図は乱数器52のパネルスイツチ例
であり、Aは開始位置を、Bは乱数の種類を設定
するスイツチである。このようにして送受信の規
約に従つてデジタル符号に乱数をかけて送受信を
行えば、秘匿度の高い音声信号の通信系を構成す
ることができる。 第13図についてさらに詳しく説明する。 2はマイクロホンからの音声信号であり、t1
t2,t3(約20ms)ごとに、音声信号を分析し3の
S1,S2,S3のようにデジタル信号に変換する。図
をわかりやすくするために、t1はS1,t2はS2,t3
はS3…のように時間軸を拡張して示してあり、送
信側では入力の音声信号に対してオンラインで分
析される。また、ピツチ周期(20ms)の分析信
号S1,S2,S3…を50個(20ms×50=1秒)に1
回4の音声変換の同期信号Nを付加して乱数器5
2へ送り出す。(Nの位置は前でも後でもかまわ
ない。)乱数器52では前述の乱数規約に従つて
5に示すようにスタート時に乱数同期符号
(SYNC信号)を付加しビツト単位に乱数をかけ
る。通常4の音声分析信号S1=“10100110…”が
乱数器52へ送りこまれ、乱数器52の発生パタ
ーンが“0101000100…”とすると、乱数器52の
加算回路によつて 1010010110… +)0101000100… 1111010010… のようになり、これが変復調器53へ送りこまれ
る。これが5のNX1,SX1,SX2…で前述のHF,
VHF/UHFに対応する変調信号に変換され、送
受信機3、アンテナ4より無線信号にて送信され
る。 6〜9は受信側の信号タイムチヤートであり、
6はアンテナ4、送受信機4を経由し前述の変復
調器で、ビツト同期補正後デジタル信号に変換さ
れた受信到来信号である。SYNC′,N′X1,S′X1
S′X2,S′X3,…N′Xo,S′Xo,S′X(o+1),S′X(o+2)
…は
無線回線途中でビツトエラーをともなう。従つ
て、複数受信局ができるだけ良品質回線を確保す
るために、回線別に変復調方式、符号化方式、送
信電力等を配慮する。 7はプリアンブル信号によるビツト同期及び乱
数同期設定後の受信開始位置を示すもので、変復
調器53からのデジタル信号を乱数器52で常時
監視し、受信側の乱数同期符号と多数決判定し一
定数ビツト以上が一致した場合(例えば7ビツト
中5ビツト以上)にはb点を音声合成のための開
始位置と判定し、以後、音声変換装置51の合成
回路にて元の音声信号に復元する(第4図のモー
ドAの場合)。 なお、プリアンブル信号の乱数同期符号により
受信到来信号がデジタル音声信号かアナログ音声
信号かを判定し、前述の第5図の音声変換装置5
1のインタフエース回路13の出力後、前者のデ
ジタル信号の場合には合成部14にてデジタル信
号を元のアナログ音声信号に変換し出力インタフ
エース回路15にてレベル調整後スピーカ2より
出力する。後者のアナログ音声信号の場合には合
成部14をバイパスとすると同時に、第3図の受
信側の乱数器52、変復調器53の受信回路をバ
イパスし、送受信機3から直接第5図のインタフ
エース回路13に接続される。 また、このアナログ音声/秘匿デジタル音声の
判定は乱数器52のハード構成上から翻訳後受信
到来信号のうち、音声合成信号のフレーム同期信
号(N′X1を翻訳したN′1)を用いても同様の多数
決判定をし、音声変換装置51の出力を切替える
ことができる。この場合、タイムチヤート上では
7のC点となる。8は到来信号を同期補正後乱数
翻訳されたデジタル音声信号である。乱数同期が
正しく設定されれば、到来信号を乱数器52で送
信側と逆の変換をして翻訳すれば8に示すような
受信側で音声合成前のデジタル信号を得ることが
できる。 すなわち受信側の到来信号6のS′X1
“1111010010…”に対して受信側にて同期設定後
の乱数発生パターンは前述の送信側と同じ
“0101000100…”となり、これが乱数器52で減
算されて、 1111010010… +)0101000100… 1010010110… のように音声合成用のデジタル符号8がとり出せ
る。 なお、音声のデジタル合成の際には通常のデー
タ伝送とは異なり少々のビツトエラーがあつても
合成音声はそれほど劣化しない。通常ビツトエラ
ーレートが1×10-2以下の回線品質を確保できれ
ばよい。 また、乱数同期設定位置7のbを、音声合成の
フレーム開始位置として翻訳後の受信到来信号を
設定すれば、音声合成のためのフレーム同期信号
Nは付加しなくてもよい。但し、本例のように、
1秒間に1回10ビツト程度以下の同期信号が付加
されても、合成音の品質には大きな影響がない。 なお、第4図のモードCの場合のように乱数器
52を用いないで運用する場合には第13図4の
繰り返し発生する同期信号Nにより他の受信局が
途中からでも自動的に同期判定して音声を合成し
通信系を構成することができる。9は8のデジタ
ル信号S′1,S′2,S′3…S′o,S′o+1をオンラインに
て合成された音声信号である。この場合も合成音
声の波形はデジタル信号に対して時間的に縮減し
てある。 このようにして音声をデジタル化して無線回線
の送受信を行えば、固定局と複数移動局間又は移
動局相互間の効果的な安定した秘匿化通信系を構
成することができる。 (発明の効果) 以上詳細に説明のように、本発明は広範囲に存
在する固定局と複数移動局間、および移動局相互
間に、音声のデジタル通信系を構成する時デジタ
ル式のスケルチを実現し、また従来のアナログ系
の音声通信とデジタル音声通信とを混在して構成
する時、良品質の無線通信回線を実現したもの
で、移動速度の比較的大きな船舶、航空機、車両
等において、それぞれいかなる方式の音声通信系
でも相互に通信することができ、移動通信設備も
経済的であり、その効果は大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を適用する通信系の1例を示す
系統図、第2図は秘匿装置を有しない局の無線装
置例を示すブロツク図、第3図は本発明の実施例
を示すブロツク図、第4図は第3図の実施例に用
いられる制御器の機能を説明するための略図、第
5図は第3図の実施例に用いられる音声変換装置
の1例を示すブロツク図、第6図は伝送帯域内周
波数配列図、第7図は本発明で用いる2相PSK
変調信号例を示す波形図、第8図は2相PSK復
調時の位相変化対電圧の特性図、第9図は本発明
で用いる4相PSK変調波の作成回路の構成例を
示すブロツク図及び位相関係を示す図、第10図
は4相PSK変調波の復調回路の構成例を示すブ
ロツク図、第11図は第10図の構成例の各部波
形図、第12図は4相PSK信号の信号ベクトル
図、第13図は本発明によるデジタル音声伝送の
送受信動作を説明するためのタイムチヤート、第
14図は本発明に用いる乱数同期符号の例を示す
符号列図、第15図は本発明に用いる乱数制御器
の機能を示す略図、第16図は本発明に用いる乱
数パターンの発生原理を説明するための略図であ
る。 1……マイクロホン、2……スピーカ、3……
送受信機、4……アンテナ、5……秘匿装置、5
1……音声変換装置、52……乱数器、53……
変復調器、54……制御器、11……入力インタ
フエース回路、12……音声分析回路、13……
インタフエース回路、14……合成部、15……
出力インタフエース回路、91……搬送波発振
器、92……信号分配器、93……減衰器、9
4,96……0/π位相変調器、95……π/2
移相器、97……混合器、RX1……受信機、10
1……分配器、102……遅延検波復調回路、1
03……タイミング発生回路部、105……π/
2移相器、106……減衰器、107……遅延回
路、108……π/4移相器、109,1010
……乗算回路、1011,1014……直流増幅
器、1012,1015,1019……積分器、
1013,1016,1020……サンプリング
回路、1017……切替回路、1018……S/
N判定器、1021……微分回路、1023……
S/N判定回路、1026……水晶発振器、10
27……分周器、1028……タイミング発生
器、1029……切替器、1030……比較回
路、1003……符号処理回路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 アナログ音声信号を用いるアナログ信号用の
    固定局と複数移動局、及びアナログ音声信号をデ
    ジタル変換し音声のフレーム単位に同期信号を付
    加したデジタル音声信号を用いるデジタル信号用
    の固定局と複数移動局が相互に複数の無線周波数
    帯で通信を行う場合、前記デジタル信号用の各局
    に、前記各局間の距離及び各局の送信電力によつ
    て前記複数の無線周波数帯のいづれか一つを選択
    すると同時に該選択された一つの無線周波数帯に
    最適な予め設けられた2種類の変復調回路のうち
    いづれかを選択する第1の選択手段と、前記デジ
    タル信号用の各局間で全てに秘匿をかけデジタル
    音声信号を用いる通信を行うモードAと前記秘匿
    をかけデジタル音声信号を用いる各局と前記アナ
    ログ信号用の各局とが混在して通信を行うモード
    Bのいづれかのモードを選択する第2の選択手段
    と、該第2の選択手段により前記モードAが選択
    された時送信側で前記デジタル音声信号の前に乱
    数同期信号を付加して送信し受信側で前記乱数同
    期信号と前記音声のフレーム同期信号を同時に判
    定してデジタルスケルチ機能を備えて通信を行う
    機能と、該第2の選択手段により前記モードBが
    選択された時前記アナログ信号用の局から受信す
    る前記秘匿をかけデジタル音声信号を用いる局の
    受信側で前記乱数同期信号と前記音声のフレーム
    同期信号がない時にデジタル/アナログ変換回路
    を側路接続して通信を行う機能を備えた広域移動
    通信方式。
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