JPH0419730B2 - - Google Patents

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JPH0419730B2
JPH0419730B2 JP62245817A JP24581787A JPH0419730B2 JP H0419730 B2 JPH0419730 B2 JP H0419730B2 JP 62245817 A JP62245817 A JP 62245817A JP 24581787 A JP24581787 A JP 24581787A JP H0419730 B2 JPH0419730 B2 JP H0419730B2
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signal
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JP62245817A
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Kazu Moryama
Mitsuhiko Kitajima
Mitsuyuki Goami
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Kokusai Electric Corp
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Kokusai Electric Corp
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(発明の技術分野) 本発明は、固定局と複数移動局間及び複数移動
局間の無線通信系において、音声信号をデジタル
変換して伝送する際の同期設定を含むデジタルデ
ータ伝送方式に関するものである。 (従来技術とその問題点) 従来は移動局間の無線通信系で音声信号をデジ
タル化し、複数の無線回線(周波数帯)を用いて
伝送する際に、1つのハードウエアで選んだ周波
数帯に最適な変復調方式を任意に選択できる機能
がなかつたので、回線別、変復調方式別にそれぞ
れ装置を設けなければならなかつたので、無線設
備が複雑になり回線品質が劣化し、複数局の音声
の秘匿通信系を安定して供給することができなか
つた。 また、秘匿強度を確保するために音声デジタル
信号に乱数をかけて無線通信系を構成しても回線
品質劣化により乱数の同期及び音声フレーム同期
の判定が困難であり、常時安定した送受信が不可
能であつた。 また、移動局が多数存在する場合、途中から割
込んで通信をしようとしても同期判定ができない
ためにデジタル音声による通信が不可能で、任意
に固定局と広範囲に存在する複数移動局及び移動
局相互の送受信が困難であつた。 (発明の目的) 本発明の目的は、固定局と複数移動局間及び複
数移動局相互間に複数の無線周波数帯による秘匿
度の大きい安定したデジタル音声通信系を実現
し、かつ、音声信号の同期設定をしてデジタルデ
ータ回線の品質を向上した音声信号のデジタル伝
送方式を提供することにある。 (発明の構成) 本発明は、固定局と複数移動局間、及び複数移
動局相互間で、フレーム単位に同期信号が付加さ
れたデジタル音声信号を複数の無線周波数帯のい
ずれかを用いて通信を行うために、 前記各局に、前記複数の無線周波数帯のいずれ
かに切替えて送受信するための送受信機と、該送
受信機に接続されデジタル音声信号に秘匿をかけ
て通信を行うモードAと秘匿をかけないで通信を
行うモードCとを切替えて変復調するための秘匿
装置とを備え、 前記秘匿装置には、アナログ音声信号とデジタ
ル信号との変換を行う音声変換装置と、前記モー
ドAが選択されたとき秘匿をかけるために用いる
乱数器と、前記複数の無線周波数帯のそれぞれに
適した変復調回路を備えた変復調器と、前記送受
信機の前記複数の無線周波数帯のいずれかを選択
切替える第1の切替手段と前記モードAとモード
Cのいずれかを選択切替える第2の切替手段とを
設けた制御器とが備えられ、 前記各局間の距離および各局の送信電力または
受信電界の状況に応じて前記制御器の第1の切替
手段により前記複数の無線周波数帯のいずれかを
選択切替えることにより選択された無線周波数帯
に適した前記変復調回路が選択され、前記制御器
の第2の切替手段により秘匿をかけるか否が設定
されるように構成した音声信号のデジタル伝送方
式である。 以下図面により本発明を詳細に説明する。 第1図は本発明を適用する固定局A、移動局
B,C,Dの1対1、1対n、n対n相互の無線
通信系統例図であり、送受信局間の距離及び周波
数の空チヤネル状況等の運用条件によりHF、
VHF、UHFのいずれかの周波数帯にて通信系を
構成する。 第2図は、音声の秘匿装置を使用しないアナロ
グ音声信号の送受信を行う局の無線装置であり、
1はマイクロホン、2はスピーカ、3はHF、
VHF、UHFいずれかの送受信機、4はそのアン
テナである。 第3図は、第2図の送受信機3に本発明による
秘匿装置5を組み合わせてデジタル音声信号の送
受信を行う局の無線装置のブロツク図であり、1
はマイクロホン、2はスピーカである。51は音
声信号をデジタル変換したりデジタル信号から音
声信号に変換する音声変換装置、52は送信時に
は音声のデジタル信号を秘匿のために乱数をかけ
受信時には受信の乱数信号を規約にしたがつて翻
訳するための乱数器である。53は送信時にはデ
ジタル信号を無線回線で送信するために音声周波
数帯域の信号に変調するための変調器と受信時に
は送受信機3からの復調された音声周波数帯域信
号をデジタル信号に変換するための復調器の機能
を有する変復調器(MODEM)である。54は
これら51,52,53の装置を制御するための
制御器である。3は第2図と同じ、HF、VHF、
UHFいずれかの送受信機で、これらの周波数帯
の送受信機を各々有するものとする。4は送受信
用のアンテナである。 なお、詳細は後述するが無線周波数をHF、
VHF、UHFのいずれの周波数帯に選ぶかによつ
て変復調器53では選んだ周波数帯に最適な変調
方式を決定し、また、各無線局が前述の第2図、
第3図のいずれかの装置を装備していても、第1
図の無線系が構成できるものも本発明の特徴であ
る。 第4図は第3図における制御器54の具体的な
機能を示す正面パネル略図であり、No.1は無線回
線の切替スイツチであり、HF系とVHF/UHF
系のいずれかを選ぶことができ、このスイツチを
切替えると同時に選んだ無線回線に最適な変復調
方式が自動選択される。これが前述の第1の選択
手段である。 HF回線のような遠距離用の伝播では電離層伝
播となり、フエージング、混信、空電等によりビ
ツトエラーを生じ回線品質が著しく劣化するた
め、受信側の音声品質が劣化する傾向がある。通
常のHFデータ伝送では低速のPSK又はFSK変調
が有利であり伝送帯域内(3kHz)のチヤネル当
りシンボルレートは200bps(bit/s)程度が限度
である。即ち第6図に示すように、伝送帯域Δf
(通常Δf=3kHz)の中に複数のサブチヤネルf10
f11〜f1oを配列し、サブチヤネル当りのシンボル
レートを200bpsとして並列に同時伝送する。本
発明ではPSK変調について説明する。 また、VHF/UHF回線のように見透し距離内
で運用する場合には変調方式はPSK変調又は
FSK変調が採用されているがHF回線より回線品
質が良いので、第6図の伝送帯域Δfの中にサブ
チヤネルを1チヤネルのみ配列してシンボルレー
トが3200bps程度の変調信号の送受信が可能であ
る。HF帯の場合に比較するとチヤネル当りの電
力は送信機出力そのものになり有利である。詳細
は別途説明する。 第4図のNo.2は受信信号出力の制御モードを切
替える機能である。これが前述の第2の選択手段
である。 モードAは、第1図の通信系統図において全送
受信局が秘匿装置を有する場合に運用するモード
であり、受信側で変復調器53からのデジタル受
信出力で、プリアンブル信号に続いて乱数同期信
号を検出したときのみスピーカ2に復元した音声
を出力するモードであり、一種のデジタルスケル
チ機能を有する。 モードBは、第1図の通信系統図で第3図の秘
匿装置5を有する局すなわちデジタル音声信号に
よる局と、秘匿装置5を有しない第2図のアナロ
グ音声信号による局とが混在して通信を行うモー
ドである。この場合、受信部でプリアンブル信号
と乱数同期信号又はフレーム同期信号の有無によ
つて、秘匿装置5を有する局から受信したか、ア
ナログ音声信号の局から受信したかを判定して、
いずれの場合でも受信可能ならしめる。 モードCは、第3図のデジタル音声信号による
局で秘匿装置5の乱数器52を用いないで音声変
換装置51と変復調器53にて送信された信号を
受信するモードで、無線回線は音声をデジタル化
したデジタルデータ伝送となる。この場合も受信
部でデジタル音声信号の受信かアナログ音声信号
の受信かをフレーム同期信号を用いて判定して受
信する。用途によつてはデジタルスケルチも構成
することができる。モードAの場合と比較して乱
数器52を用いないので秘匿強度の点では劣るが
音声がデジタル化しているので通信系として用途
によつては十分秘匿強度を確保することができ
る。 次に、具体的に各装置の説明及び通信系のタイ
ムチヤートについて説明する。 第5図は、第3図の音声変換装置51の構成例
を示すブロツク図である。 通常、無線回線の狭帯域伝送(例えば3kHz、
または6kHz帯域)で音声信号をデジタル符号に
変換して伝送するためには、受信側で音声信号を
合成するために必要な音声情報を帯域圧縮してデ
ジタル化する場合が多く、現在実用的に用いられ
るものにはボコーダ方式の音声変換方式があり、
LPC(Linear PredictiveCoder)、チヤネルボコ
ーダ、ホルマントボコーダ等がある。これらの方
式ではデータ伝送速度が2000bps以上は必要であ
る。第5図の1はマイクロホン、11は音声信号
をデジタル処理するために必要な処理回路を含む
入力インタフエース回路で、一定レベル以上に増
幅するためのAGC増幅回路、ローパスフイルタ
等から構成される。12は例えばLPC方式、チ
ヤネルボコーダ方式等で伝送帯域を圧縮して伝送
するための音声分析回路である。13は送受信の
インタフエース回路で、送信時には分析後の音声
デジタル信号を直列に配列し、フレーム同期信号
を付加して乱数器(CP)52へ送出する。また
受信時には、モードAでは乱数器52からの乱数
同期信号を受けてデジタルスケルチの機能を働か
せ、モードB、Cでは乱数同期信号及びボコーダ
のフレーム同期信号によつて、アナログの音声信
号か秘匿のデジタル音声信号かの判別を行いデジ
タル音声信号の場合は合成部14へ出力し、アナ
ログの音声信号の場合は合成部14をバイパスし
直接出力インタフエース回路15へ出力する。合
成部14はボコーダのフレーム同期を抽出してピ
ツチ周期ごとに圧縮されたデジタル分析信号から
元の音声に復元するための音声合成回路である。
出力インタフエース回路15は、合成後の音声信
号又はインタフエース回路13から直接入力する
アナログ音声信号を増幅処理してスピーカ2へ出
力する。 次に、第3図の変復調器53について説明す
る。 第7図は変復調器53が送信時に第6図に示す
サブチヤネル中の1チヤネルの2相PSK変調信
号を作る時の波形図であり、図の1は搬送波、2
は送信せんとする乱数器52からのデジタル符号
“010110…”である。3はPSK変調された波形で
2の符号が前のビツトと同じ(例えば“11”また
は“00”)ならば符号の変換点で搬送波の位相は
変化しないが、前のビツト符号と異なる(“01”
または“10”)ときは位相はπラジアンだけ進ん
だり遅れたりする。3の波形でA、B、C、E各
点では位相がπラジアン変化し、D点では位相変
化がないことを示している。 第8図は受信側のPSK復調器の位相変化θ対
出力電圧Vの特性を示すもので、これによつて
“1”、“0”のデジタル信号を検出することがで
きる。 第9図1は変復調器53が送信時に4相PSK
変調波を作成する回路の構成例図である。2相
PSKの場合の位相変化は“0”と“π”である
が4相PSKの場合にはπ/2刻みで位相が変化
する。91は搬送波発振器、92は信号分配器で
入力を2つに分け、1つはレベル調整用の減衰器
93へ、1つはπ/2だけ位相を遅らせるπ/2
移相器95に送つて、第9図2に示す位相関係に
あるL1とL2の出力を作り出す。94は乱数器5
2からのデジタル信号(PCM符号)Aに応じて
第7図で説明した“0”、“π”の位相変化を作り
出す0/π位相変調器、96は94と同じくデジ
タル信号Bに応じて“0”、“π”の位相変化を作
り出す0/π位相変調器である。0/π位相変調
器94,96からの各2相PSK波P1とP2を混合
器97で合成すると4相PSK波が得られる。4
相PSK波はこのように1つのサブチヤネルにA、
B各1チヤネルずつ合計2チヤネルのデジタル信
号で変調することができるので、同じサブチヤネ
ルで2相PSKに比べて2倍の伝送容量を得るこ
とができる。従つてHF回線で使用するFDM
(Frequency Division Multiplex)の4相PSKで
は、1チヤネル当りのシンボルレートが100bps
で、サブチヤネルの数が例えば16の場合の伝送速
度は、100bps×2×16=3200bpsとなる。 第9図3〜6は乱数器52からのAチヤネル、
Bチヤネルの入力信号に応じて発生される4相
PSKの変調信号である。例えば入力信号を Aチヤネル=0101… Bチヤネル=0011… のように入力すると、A=0、B=0の場合は第
9図3のようにAチヤネルの変調波のベクトルが
OP1、Bチヤネルの変調波のベクトルがOP2とな
り合成ベクトルはOP01になる。A=1、B=0
の場合は第9図4のようにAチヤネルのみが0→
1に変化するので、OP1のみがπだけ位相が進み
合成ベクトルはOP02となる。A=0、B=1の
場合は第9図5のように、Bチヤネルのみが0→
1に変化するので、OP2のみがπだけ位相が進み
合成ベクトルはOP03となる。同様にA=1、B
=1の場合は第9図6のように、A、Bチヤネル
が共に0→1に変化するのでOP1、OP2が共に3
に対してπだけ位相が進み合成ベクトルはOP04
となる。このようにサブチヤネル1チヤネル毎に
第9図1のような構成の変調回路を設けて4相
PSK波を作ることをサブチヤネルの数だけ行え
ば、HF回線による高速通信用の変調器が得られ
ることになる。 第10図は変復調器53の4相PSK波の受信
回路構成例図で、RX1は受信機である。 第10図において、101は分配器で受信機
RX1からの低周波復調信号を各サブチヤネルに分
配するための帯域波器群から構成される。CH
1〜CHnはサブチヤネル毎の回路で、各サブチ
ヤネルにはまず遅延検波復調回路102が設けら
れる。CH1の105〜109と1010は4相
PSK波の検波回路を形成している。 いま4相PSK波のサブチヤネルの1チヤネル
当りのPSK波を E=Acos(ωt+φi) ……(1−1) とする。4相の場合には φi=π/2ni+φ0 ……(1−2) である。 ただしniは2つの系統(例えば第9図のA、B
チヤネル)のPCM符号のi番目の2つの符号の
組合わせによつて決まる4値符号(ni=0、1、
2、3)である。従つて式(1−2)における
φi-1は φi-1=π/2ni-1+φ0 ……(1−3) となる。すなわち(1−1)式のPSK波E及び
第1符号(1ビツト)分遅延させたPSK波Edは
次のようになる。 E=Acos(ωt+π/2ni+φ0)……(1−4) Ed=Adcos(ωt+π/2ni-1+φ0) ……(1−5) 即ち第10図の遅延回路107の出力は(1−
5)式で表わされ、遅延量はτ=Tとなり1ビツ
ト分である。 さて入力Eを2分してその一方の位相をπ/2
遅延させるとその出力Epは Ep=Asin(ωt+π/2ni+φ0)……(1−6) となり第10図のπ/2移相器105の出力の波
形はこの式で表される。またEdの波形をπ/4
移相器108でπ/4遅らせるとその出力E′dは E′d=Adcos(ωt+π/2ni-1+φ0−π/4) ……(1−7) となり、次にE′dを2分し、そのそれぞれとE及
びEpを乗積回路109,1010にそれぞれ入
力させ直流分を取り出す。乗積回路109,10
10のそれぞれの出力をR1、R2とすれば、 R1=A・Ad/2sin{π/2(ni−ni-1)+π/4} ……(1−8) R2=A・Ad/2cos{π/2(ni−ni-1)+π/4} ……(1−9) となる。ここでni-1、niは4進数(0、1、2、
3)であるから、(ni−ni-1)は(−3、−2、−
1、…3)の値をとる。なお106はレベル調整
用の減衰器で、これによる位相変動はない。 ni、ni-1の各値に対するRi、R2を計算すると第
1表のようになる。すなわちこれが遅延検波の場
合の位相と検波出力を表わすものである。ただし
A・Ad/2=√2とする。
【表】 さて(ni−ni-1)は4進数であるから、−3、−
2、−1はそれぞれ第1表の括弧内に示すように
1、2、3と読み替えることができる。またR1
R2が−1のときは1、1のときは0と読み替え
る。このようにすればR1、R2は0、1の2進符
号で表わした遅延検波後の出力となる。 第10図の1011と1014は直流増幅器、
1012と1015は積分器1013と1016
はサンプリング回路、1017は前記2系統の検
波出力R1、R2によるサンプリング出力の切替回
路である。 第11図は第10図の1011〜1017の各
部波形図である。 第11図において1は乗積回路109の出力
で、T1は1ビツト長とする。(サブチヤネル当り
のシンボルレートが100bpsならばT1=1/100=10
msecとなる。)2は積分器1012の出力であり
3と4はタイミング発生回路部103の水晶発振
器1026、分周器1027およびタイミング発
生回路1028から作られたクエンチパルスCK1
とサンプリングパルスCK2である。 クエンチパルスCK1は1ビツトずつの積分終了
を決定するクロツクで、サンプリングパルスは
“1”、“0”を判定するためのクロツクである。
5は切替回路1017から取出された受信の最終
デジタル信号である。 6は5の出力を微分して得られる変換点パルス
でこのパルスがタイミング発生回路部103の切
替器1029に送られ、受信のビツト同期補正を
行う。この変換点パルス6をもとに常に正しい位
相でデータをサンプリング及び積分する。なおこ
の変換点の補正は常時行うのではなく、後に説明
するように、1018,1019,1020から
成るビツト単位のS/N判定回路1023で、ビ
ツト単位にS/Nを判定し、S/Nが一定値以上
の時のみ位相補正を行うようにし、ビツト補正の
誤動作を防止する。 第10図において、遅延検波復調回路102は
サブチヤネルCH1〜CHnの数だけ同じ回路が設
けられている。但し、前記のS/N判定回路10
23は各サブチヤネルごとにすべてS/N判定す
るのが最もよいが、これではS/N判定回路10
23の構成が複雑になるので、通常は複数サブチ
ヤネルのうちの1つのチヤネルのみを選択して
S/N判定し全体のS/Nとして用いる。例え
ば、第10ではCH1のS/Nを判定して良好時
のみ全サブチヤネルのビツト同期補正をする。 4相PSK波のS/N判定を行う場合には、第
9図の3〜6で説明したように符号によつて変調
信号のベクトルがOP01、OP02、OP03、OP04のよ
うに異なるので、S/Nの良い場合には少なくと
も第12図に示すように破線で囲んだ範囲内が信
号成分のベクトルを表わすものと考え、それ以外
は混信または外来雑音等による雑音成分とする。
すなわち、遅延検波出力を第8図の位相角θ対電
圧V特性を利用して第10図のS/N判定器10
18において信号成分と雑音成分を取出し、これ
を積分器1019で1ビツトずつ積分し、第11
図の2のようなS/N信号の積分出力を得る。4
相PSKの場合にはR1、R2の各S/N信号を10
18で合成して積分する。この積分時間を決定す
るクエンチパルスCK1及びS/N信号レベルを
判定するサンプリングパルスCK2は第11図の
3,4と全く同じ位相のクロツクを使用する。従
つて、ビツト単位毎に同期のとれたクロツクとな
り、この積分出力をサンプリング回路1020か
ら取り出しS/N比較回路1030の入力とな
る。 符号処理回路1003は受信系の各サブチヤネ
ルの最終デジタル信号を1ビツトずつ並列に入力
し、全サブチヤネルのデータ信号を直列にして受
信出力として出力する。 以上詳しく説明したようにHF回線用の変復調
器53では各サブチヤネルの伝送スピードは
200bps程度であつても、これを16チヤネル分並
列に伝送帯域内で同時変調して3200bpsの伝送ス
ピードを得ることができる。 一方、VHF/UHF回線では回線品質が良好な
ためサブチヤネルCH1〜CHnのうち1チヤネル
のみの変復調器を用いて3200bpsの4相PSK変復
調方式が可能である。従つて回路動作は前述とほ
ぼ同じであるからここでは省略する。 次に第13図はデジタル音声信号による送受信
のタイムチヤートを示す。1〜5は送信側、6〜
9は受信側の各部信号例を示すタイムチヤートで
ある。1は送信機を「送信中」とするためのマイ
クプレス信号でa点より送信機が「動作中」とな
る。この時第3図の音声変換装置51を通して乱
数器52へこの信号が送られると、乱数器52か
ら乱数同期符号が変復調器53、送受信機3を経
て送信される。即ち受信側のビツト同期及び乱数
同期補正を確実にするために、この前に約10ビツ
ト程度のプリアンブル信号を送出する。これが5
のSYNC信号(乱数同期符号)で、通常2n−1
(但しn=1、2、3…)のPNコードで作成さ
れている。例えば、n=3では23−1=7ビツト
で作られ、2進符号で“1110101”の符号が送信
される。乱数同期符号を例えば7ビツトで構成す
ると27=128であるから第14図で示すように128
種類の同期コードが設定可能である。 通常、乱数器52は第16図に示すようにS1
スタートとしSnまでl〜mビツトのシフトレジ
スタで構成される乱数発生器であり、乱数発生パ
ターンの開始位置は乱数同期符号(SYNC信号)
によつて相手局側に伝達されその相手局側を同じ
開始位置に設定する。シフトレジスタの乱数発生
パターンの種類は例えばB1〜Boとして同じ通信
系の中で予め持つていて、今回どのパターンを使
用するかを通信開始前に送受信双方でとり決めて
おく。第15図は乱数器52のパネルスイツチ例
であり、Aは開始位置を、Bは乱数の種類を設定
するスイツチである。このようにして送受信の規
約に従つてデジタル符号に乱数をかけて送受信を
行えば、秘匿度の高い音声信号の通信系を構成す
ることができる。 第13図についてさらに詳しく説明する。 2はマイクロホンからの音声信号であり、t1
t2、t3(約20ms)ごとに、音声信号を分析し3
のS1、S2、S3のようにデジタル信号に変換する。
図をわかりやすくするために、t1はS1、t2はS2
t3はS3…のように時間軸を拡張して示してあり、
送信側では入力の音声信号に対してオンラインで
分析される。また、ピツチ周期(20ms)の分析
信号S1、S2、S3…を50個(20ms×50=1秒)に
1回4の音声変換の同期信号Nを付加して乱数器
52へ送り出す。(Nの位置は前でも後でもかま
わない。)乱数器52では前述の乱数規約に従つ
て5に示すようにスタート時に乱数同期符号
(SYNC信号)を付加しビツト単位に乱数をかけ
る。通常4の音声分析信号S1=“1010010110…”
が乱数器52へ送りこまれ、乱数器52の発生パ
ターンが“0101000100…”とすると、乱数器52
の加算回路によつて 1010010110…+)0101000100… 1111010010… のようになり、これが変復調器53へ送りこまれ
る。これが5のNx1、Sx1、Sx2…で前述のHF、
VHF/UHFに対応する変調信号に変換され、送
受信機3、アンテナ4より無線信号にて送信され
る。 6〜9は受信側の信号タイムチヤートであり、
6はアンテナ4、送受信機3を経由し前述の変復
調器で、ビツト同期補正後デジタル信号に変換さ
れた受信到来信号である。SYNC′、N′x1、S′x1
S′x2、S′x3、…N′xo、S′xo、S′x(o+1)、S′x(o+2)
…は無
線回線途中でビツトエラーをともなう。従つて、
複数受信局ができるだけ良品質回線を確保するた
めに、回線別に変復調方式、符号化方式、送信電
力等を配慮する。 7はプリアンブル信号によるビツト同期及び乱
数同期設定後の受信開始位置を示すもので、変復
調器53からのデジタル信号を乱数器52で常時
監視し、受信側の乱数同期符号と多数決判定し一
定数ビツト以上が一致した場合(例えば7ビツト
中5ビツト以上)にはb点を音声合成のための開
始位置と判定し、以後、音声変換装置51の合成
回路にて元の音声信号に復元する(第4図のモー
ドAの場合)。 なお、プリアンブル信号の乱数同期符号により
受信到来信号がデジタル音声信号かアナログ音声
信号かを判定し、前述の第5図の音声変換装置5
1のインタフエース回路13の出力後、前者のデ
ジタル信号の場合には合成部14にてデジタル信
号を元のアナログ音声信号に変換し出力インタフ
エース回路15にてレベル調整後スピーカ2より
出力する。後者のアナログ音声信号の場合には合
成部14をバイパスすると同時に、第3図の受信
側の乱数器52、変復調器53の受信回路をバイ
パスし、送受信機3から直接第5図のインタフエ
ース回路13に接続される。 また、このアナログ音声/秘匿デジタル音声の
判定は乱数器52のハード構成上から翻訳後受信
到来信号のうち、音声合成信号のフレーム同期信
号(N′x1を翻訳したN′1)を用いても同様の多数
決判定をし、音声変換装置51の出力を切替える
ことができる。この場合、タイムチヤート上では
7のC点となる。8は到来信号を同期補正後乱数
翻訳されたデジタル音声信号である。乱数同期が
正しく設定されれば、到来信号を乱数器52で送
信側と逆の変換をして翻訳すれば8に示すような
受信側で音声合成前のデジタル信号を得ることが
できる。 すなわち受信側の到来信号6のS′x1
“1111010010…”に対して受信側にて同期設定後
の乱数発生パターンは前述の送信側と同じ
“0101000100…”となり、これが乱数器52で減
算されて、 1111010010…−)0101000100… 1010010110… のように音声合成用のデジタル符号8がとり出せ
る。 なお、音声のデジタル合成の際には通常のデー
タ伝送とは異なり少々のビツトエラーがあつても
合成音声はそれほど劣化しない。通常ビツトエラ
ーレートが1×10-2以下の回線品質を確保できれ
ばよい。 また、乱数同期設定位置7のbを、音声合成の
フレーム開始位置として翻訳後の受信到来信号を
設定すれば、音声合成のためのフレーム同期信号
Nは付加しなくてもよい。但し、本例のように、
1秒間に1回10ビツト程度以下の同期信号が付加
されても、合成音の品質には大きな影響がない。 なお、第4図のモードCの場合のように乱数器
52を用いないで運用する場合には第13図4の
繰り返し発生する同期信号Nにより他の受信局が
途中からでも自動的に同期判定して音声を合成し
通信系を構成することができる。9は8のデジタ
ル信号S′1、S′2、S′3…S′o、S′o+1をオンラインに
て合成された音声信号である。この場合も合成音
声の波形はデジタル信号に対して時間的に縮減し
てある。 このようにして音声をデジタル化して無線回線
の送受信を行えば、固定局と複数移動局間又は移
動局相互間の効果的な安定した秘匿化通信系を構
成することができる。 (発明の効果) 以上詳細に説明のように、本発明は広い範囲に
固定局と多数の移動体が相互に固定局と秘匿強度
の強いデジタル音声通信を行う場合に良品質回線
を実現するものであつて、移動速度の大きい船
舶、航空機、車輌等において任意時刻に不特定多
数の移動体へ必要な時にいつでも秘匿効果の大き
い音声情報を伝送することができ、移動設備も経
済的である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を適用する通信系の1例を示す
系統図、第2図は秘匿装置を有しない局の無線装
置例を示すブロツク図、第3図は本発明の実施例
を示すブロツク図、第4図は第3図の実施例に用
いられる制御器の機能を説明するための略図、第
5図は第3図の実施例に用いられる音声変換装置
の1例を示すブロツク図、第6図は伝送帯域内周
波数配列図、第7図は本発明で用いる2相PSK
変調信号例を示す波形図、第8図は2相PSK復
調時の位相変化対電圧の特性図、第9図は本発明
で用いる4相PSK変調波の作成回路の構成例を
示すブロツク図及び位相関係を示す図、第10図
は4相PSK変調波の復調回路の構成例を示すブ
ロツク図、第11図は第10図の構成例の各部波
形図、第12図は4相PSK信号の信号ベクトル
図、第13図は本発明によるデジタル音声伝送の
送受信動作を説明するためのタイムチヤート、第
14図は本発明に用いる乱数同期符号の例を示す
符号列図、第15図は本発明に用いる乱数制御器
の機能を示す略図、第16図は本発明に用いる乱
数パターンの発生原理を説明するための略図であ
る。 1……マイクロホン、2……スピーカ、3……
送受信機、4……アンテナ、5……秘匿装置、5
1……音声変換装置、52……乱数器、53……
変復調器、54……制御器、11……インタフエ
ース回路、12……音声分析回路、13……イン
タフエース路、14……合成部、15……出力イ
ンタフエース回路、91……搬送波発振器、92
……信号分配器、93……減衰器、94,96…
…0/π位相変調器、95……π/2位相器、9
7……混合器、RX1……受信機、101……分配
器、102……遅延検波復調回路、103……タ
イミング発生回路部、105……π/2移相器、
106……減衰器、107……遅延回路、108
……π/4移相器、109,1010……乗算回
路、1011,1014……直流増幅器、101
2,1015,1019……積分器、1013,
1016,1020……サンプリング回路、10
17……切替回路、1018……S/N判定器、
1021……微分回路、1023……S/N判定
回路、1026……水晶発振器、1027……分
周器、1028……タイミング発生器、1029
……切替器、1030……比較回路、1003…
…符号処理回路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 固定局と複数移動局間、及び複数移動局相互
    間で、フレーム単位に同期信号が付加されたデジ
    タル音声信号を複数の無線周波数帯のいずれかを
    用いて通信を行うために、 前記各局に、前記複数の無線周波数帯のいずれ
    かに切替えて送受信するための送受信機と、該送
    受信機に接続されデジタル音声信号に秘匿をかけ
    て通信を行うモードAと秘匿をかけないで通信を
    行うモードCとを切替えて変復調するための秘匿
    装置とを備え、 前記秘匿装置には、アナログ音声信号とデジタ
    ル信号との変換を行う音声変換装置と、前記モー
    ドAが選択されたとき秘匿をかけるために用いる
    乱数器と、前記複数の無線周波数帯のそれぞれに
    適した変復調回路を備えた変復調器と、前記送受
    信機の前記複数の無線周波数帯のいずれかを選択
    切替える第1の切替手段と前記モードAとモード
    Cのいずれかを選択切替える第2の切替手段とを
    設けた制御器とが備えられ、 前記各局間の距離および各局の送信電力または
    受信電界の状況に応じて前記制御器の第1の切替
    手段により前記複数の無線周波数帯のいずれかを
    選択切替えることにより選択された無線周波数帯
    に適した前記変復調回路が選択され、前記制御器
    の第2の切替手段により秘匿をかけるか否が設定
    されるように構成した音声信号のデジタル伝送方
    式。
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JPS5523627A (en) * 1978-08-08 1980-02-20 Kokusai Electric Co Ltd Synchronizing system of communication using digital random number

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