JPH0473121B2 - - Google Patents

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JPH0473121B2
JPH0473121B2 JP60028956A JP2895685A JPH0473121B2 JP H0473121 B2 JPH0473121 B2 JP H0473121B2 JP 60028956 A JP60028956 A JP 60028956A JP 2895685 A JP2895685 A JP 2895685A JP H0473121 B2 JPH0473121 B2 JP H0473121B2
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JP
Japan
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light
layer
glass sphere
glass
laminated
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JP60028956A
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JPS61186902A (ja
Inventor
Masanobu Tomita
Takashi Ida
Shinichi Morimoto
Shuzo Itotani
Hideji Hirose
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Unitika Sparklite Ltd
Original Assignee
Unitika Sparklite Ltd
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Publication date
Application filed by Unitika Sparklite Ltd filed Critical Unitika Sparklite Ltd
Priority to JP60028956A priority Critical patent/JPS61186902A/ja
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Publication of JPH0473121B2 publication Critical patent/JPH0473121B2/ja
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E01CONSTRUCTION OF ROADS, RAILWAYS, OR BRIDGES
    • E01FADDITIONAL WORK, SUCH AS EQUIPPING ROADS OR THE CONSTRUCTION OF PLATFORMS, HELICOPTER LANDING STAGES, SIGNS, SNOW FENCES, OR THE LIKE
    • E01F9/00Arrangement of road signs or traffic signals; Arrangements for enforcing caution
    • E01F9/50Road surface markings; Kerbs or road edgings, specially adapted for alerting road users
    • E01F9/506Road surface markings; Kerbs or road edgings, specially adapted for alerting road users characterised by the road surface marking material, e.g. comprising additives for improving friction or reflectivity; Methods of forming, installing or applying markings in, on or to road surfaces
    • E01F9/518Road surface markings; Kerbs or road edgings, specially adapted for alerting road users characterised by the road surface marking material, e.g. comprising additives for improving friction or reflectivity; Methods of forming, installing or applying markings in, on or to road surfaces formed in situ, e.g. by painting, by casting into the road surface or by deforming the road surface

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Architecture (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Road Signs Or Road Markings (AREA)
  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Illuminated Signs And Luminous Advertising (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、光再帰性反射性能を持つ部分と光拡
散性反射性能を持つ部分とを備えた光反射器に関
し、夜間における自動車のヘツドライト等の光の
下では光再帰性反射性能を持つ部分が輝き、昼間
の太陽光等の下では光拡散性反射性能を持つ部分
が輝き、もつて夜間においても昼間においても視
認性が良好であると共に、光源によつて視認性の
印象が異なりフアツシヨン性に富む光反射器に関
するものである。
【従来の技術】
従来から、交通標識等の表示用の光反射器とし
て、特に夜間の視認性を高めるため、ガラス小球
を単層に付設した光再帰性反射器が広く用いられ
ている。この光再帰性反射器は、構造上オープン
タイプとクローズドタイプの二種類に大別される
が、いずれも反射光線を如何に入射光線と平行に
回帰させるかを、構造上及び製造技術上の要点と
して種々工夫及び改良され、それぞれ発展してき
た。 即ち、従来のオープンタイプ光再帰性反射器
は、第4図に示す如く、屈折率1.9付近或いはそ
れ以上の中乃至低屈折率のガラス小球2aが用い
られ、該ガラス小球2aの前部半球面が空気中に
突出し、且つ各ガラス小球2a間が固着バインダ
樹脂4で固着され、更に後部半球面部に直接反射
層5が設けられて、支持体3中に埋没した構造を
有している。このオープンタイプ光再帰性反射器
は、前記の如く、ガラス小球2aの前部半球面が
空気中に突出し、且つ反射層5が、ガラス小球2
aの後部半球面に直接設けられた構造で、光線が
入射して再帰反射する間に、ガラス小球2a以外
の層を通過することが無いため、ガラス小球2a
以外で吸収及び屈折の生じることが無く、従つて
反射輝度が高く、反射の角度特性も優れ、更に構
造が簡単で、製造が比較的容易であり、しかも目
付が小さく、薄いため可縫性の優れた衣料用再帰
反射器ともなり得るという特性を持つている。し
かしながら、このオープンタイプ光再帰性反射器
の表面に、印刷等の手段で文字又は図柄を設ける
と、ガラス小球2aの前部半球面部分が、文字又
は図柄を構成している透明樹脂で被覆され、ガラ
ス小球2aのレンズ作用が変化して、文字又は図
柄部分で光再帰性反射性能が減退して著しく輝度
低下を引き起こすということがあつた。 以上の如き欠点を補うため、該オープンタイプ
光再帰性反射器のガラス小球2a前部突出面側
に、第5図に示す如く、空気層11を介して透明
薄板12が付設され、ガラス小球2aを保護する
と共に、前記透明薄板12の表面に着色或いは印
刷を施して、文字又は図柄を設けた高輝度光再帰
性反射器が知られている(特開昭54−83393号公
報)。しかし、上記の光再帰性反射器は、文字又
は図柄部分も他の部分も、同様の光再帰性反射性
能があり、文字又は図柄部分のみに光再帰性反射
性能を与え、文字又は図柄部分のみを浮き上がら
せるような機能は持つていなかつた。また、この
光再帰性反射器は、空気層11の存在が必要条件
であるため、ガラス小球2a面と透明薄板12と
の接着部分13は可能な限り、接着面積を小さく
しなければならないが、反射性能と接着力に関係
する接着面積とのバランスをとることが極めて難
しく、その結果、しばしば屋外で使用中に接着部
分の剥離が生じ、透明薄板12のひび割れを惹起
し、雨水や露等の空気層11への浸透によつて光
再帰性反射器の性能が喪失するという事故が発生
した。 一方、クローズドタイプ光再帰性反射器におい
ては、第6図に示す如く、屈折率2.0以上の高屈
折率ガラス小球2bを用い、該ガラス小球2bの
前部半球面には、平滑な透明樹脂表面層14が、
同じく後部半球面には、ガラス小球2bの中心に
対し同心半球殻上の透明樹脂バインダ層15があ
り、該透明樹脂バインダ層15の背後に反射層5
が設けられ、光再帰性反射性能が得られるように
なつている(米国特許第4367920号公報)。そし
て、このクローズドタイプ光再帰性反射器は、前
記の構造において、透明樹脂表面層14及び/又
は透明樹脂バインダ層15を着色すれば、容易に
任意の色彩を付与することができ、また文字や図
柄を設けることもできる。しかしながら、この場
合においても、文字又は図柄部分と他の部分と
は、同様の光再帰性反射性能があり、文字又は図
柄部分のみに光再帰性反射性能を与え、文字又は
図柄部分のみを浮き上がらせるような機能は持つ
ていなかつた。また、ガラス小球2bの前部半球
面と後部半球面には透明樹脂表面層14と透明樹
脂バインダ層15が存在するため、光の透過損失
が非常に大きく、その輝度値は上記のオープンタ
イプ光再帰性反射器の1/4〜1/5程度でしかない。
更に、ガラス小球2bを取り巻く各樹脂層14,
15に柔軟性に富むものを用いると衣料用にも適
用しうる柔軟なものが得られるものの、積層が多
く目付が増して、比較的厚いものしか得られず、
また樹脂を柔軟なものとするため、縫製の際のミ
シンの抑え金具の滑りが阻害され、いわゆる風合
が悪く、可縫性が劣り、且つ製造コストが高いと
いう欠点を有している。 以上の如く、従来知られているオープンタイプ
及びクローズドタイプの光再帰性反射器は、それ
ぞれにその長所を生かして各種用途に用いられて
いるが、光反射器の全面が光再帰性反射性能を持
つており、逆に光拡散性反射性能に乏しいという
欠点があつた。即ち、第4図に示した光反射器の
表面に文字又は図柄を設けた場合、文字又は図柄
部分の輝度が低下し、光拡散性反射性能が発現す
ることなく、光再帰性反射性能が低下するという
欠点があつた。また、第5図又は第6図に示した
光再帰性反射器の表面に文字又は図柄を設けた場
合、文字又は図柄部分も他の部分も同様の光再帰
性反射性能を持ち、文字又は図柄部分のみに光再
帰性反射性能を付与し、文字又は図柄部分を浮き
上がらせて自動車のドライバー等により一層鮮明
に視認せしめることができない。更に、光拡散性
反射性能を持つ部分が存在しないため、昼間の太
陽光の下で輝いて見えるということがなく、昼間
の視認性に欠けるということがあつた。
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、文字又は図柄部分を持つ光
反射器であつて、所望の文字又は図柄部分のみに
光再帰性反射性能を付与し、他の部分には光拡散
性反射性能を付与し、昼間の太陽光等の下では光
拡散性反射性能を持つ部分が輝いて見え、夜間の
自動車のヘツドライト等の光の下では光再帰性反
射性能を持つ部分が輝いて見えるようにし、昼間
でも夜間でも視認性が良好で、且つ光源によつて
輝く部分を変化させて、視認時における印象を変
化させて、光反射器に機能性若しくはフアツシヨ
ン性を付与しようというものである。
【課題を解決するための手段及び作用】
即ち、本発明は、支持体に保持された固着バイ
ンダ樹脂層に、直径500μ以下、屈折率2.0以上の
高屈折率ガラス小球が直径の40〜80%の埋没率で
埋没され、かつ該ガラス小球の後部埋没球面に直
接反射層が設けられていると共に該ガラス小球の
前部非埋没球面は球面状態を維持して空気中に突
出しており、更に該ガラス小球の突出した表面上
に、所望の文字又は図柄で構成された透明層が積
層されている箇所と該透明層が積層されていない
箇所とを有し、該透明層が積層されている箇所に
おいては光再帰性反射性能を発揮し、該透明層が
積層されていない箇所においては光拡散性反射性
能を発揮することを特徴とする光反射器に関する
ものである。 第1図及び第3図は、本発明に係る光反射器の
一例を模式的に示す断面図である。この光反射器
1は、直径500μ以下で、屈折率2.0以上の多数の
高屈折率ガラス小球2が、支持体3に接着剤層6
を介して保持された固着バインダ樹脂層4に直径
の40〜80%が埋没し、且つ埋没した部分の球面に
直接反射層5が設けられた構造を有している。一
方、ガラス小球2の前部非埋没球面は、第1図に
示した如く、球面状態を維持して空気中に突出し
ている。そして、突出面上には、第3図ロに示す
如く、所望の文字又は図柄で構成された透明層9
が積層されている箇所が存在する。即ち、所望の
文字又は図柄は、無色又は着色された透明層9が
光反射器1本体の突出面の一部に積層されて構成
されるものであり、透明層9が積層されていない
箇所と積層されている箇所の共働作用で、つまり
後記)及び)の特性によつて、文字又は図柄
が構成されるのである。 即ち、本発明に係る光反射器は、従来の光再帰
性反射器に要求される機能から必然的に導かれる
構造として、屈折率が1.9付近若しくはそれ以下
のガラス小球を用いる場合は、第4図に示す如
く、反射層をガラス小球に直接設けたオープンタ
イプ構造を、また屈折率が2.0以上のガラス小球
を用いる場合は、第6図に示す如く、表面樹脂層
を設け、反射層をガラス小球を被覆する同心半球
殻状樹脂バインダ層に設けたクローズドタイプ構
造を、それぞれ選択するものとされてきた通念と
全く異なり、屈折率2.0以上の高屈折率ガラス小
球を用い、直径40〜80%を固着バインダ樹脂層に
埋没し、且つその埋没した部分の球面に直接反射
層を設けると共に、非埋没球面は球面状態を維持
して空気中に突出しており、更に突出した表面上
に所望の文字又は図柄で構成された透明層が積層
された箇所とこの透明層が積層されていない箇所
とを有するものである。そして、透明層が積層さ
れている箇所は光再帰性反射性能を発揮し、透明
層が積層されていない箇所は光拡散性反射性能を
発揮するものである。なお、光再帰性反射性能と
は、入射光の方向と略同方向にのみ反射光が進行
するということであり、光拡散性反射性能とは、
入射光の方向と同方向のみならず他の方向へも反
射光が進行するということである。従つて、光再
帰性反射性能を持つ部分は、夜間の集束光の下で
は明るく輝いて見えるが、昼間の散乱光の下では
通常どおりで輝いて見えないものである。一方、
光拡散性反射性能を持つ部分は、夜間の集束光の
下では光再帰性反射性能を持つ部分ほど明るく輝
くことはないが、昼間の散乱光の下では明るく輝
いて見えるものである。 本発明に係る光反射器には、上記の構造によ
り、次のような特性が付与されている。 所望の文字又は図柄で構成された透明層が積
層されされていない箇所においては、ガラス小
球の高屈折率に伴う光反射位置のずれから、光
拡散性反射性能に富み、入射光線に平行な、い
わゆる再帰反射光線の輝度は、従来の一般的な
光再帰性反射器より劣り、特に屈折率1.9付近
のガラス小球を用いた上記オープンタイプ光再
帰性反射器の1/10〜1/30程度であるが、十分視
認性は有しており、更に近距離からの観察で拡
散分光が見られ、観測角も一定角のみならず、
非常に広角性を有している。従つて、散乱光下
では、従来のオープンタイプ光再帰性反射器
が、反射層の色である暗い薄黒灰色に視認され
るのに対し、極めて明るい美麗な銀灰色を呈
し、勿論着色することなく、そのままでも十分
使用できるものである。 ガラス小球が突出した面に部分的に、所望の
文字又は図柄で構成された透明樹脂層又は透明
印刷インキ層等の透明層を積層することによ
り、容易に文字又は図柄部分に優れた光再帰性
反射性能を付与することができる。即ち、ガラ
ス小球突出面に透明層を積層することにより、
入射光線の該透明層での屈折とガラス小球での
屈折により、光再帰性反射性能が付与される。
この場合、積層する透明層は、通常の透明樹
脂、印刷インキのほか、市販の油性、水性の各
種筆記用インキでもよく、任意の色彩に着色
し、また任意の文字又は図柄を画くことができ
る。なお、積層する透明層は、ガラス小球の突
出面を同心楕円半球殻状に覆う状態に設けるこ
とが、高輝度の光再帰性反射性能を付与しうる
点で最も好ましい。 第3図は、本発明に係る光反射器の、上記の如
き特性を示す反射機構を模式的に説明する断面図
である。即ち、第3図イはガラス小球2の突出表
面上に文字又は図柄を設けていない箇所を示し、
第3図ロはガラス小球2の突出表面上に所望の文
字又は図柄で構成された同心楕円半球殻状の透明
樹脂層9を設けた箇所を示す。まず、第3図イに
おいて、ガラス小球2に入射した入射光線Raは、
ガラス小球2の屈折率に応じて屈折するが、従来
のオープンタイプ光再帰性反射器で用いられてい
る、例えば、屈折率1.92のガラス小球の場合、点
線で示す経路で進んで、入射光線Raと平行なガ
ラス小球2の中心Oを通る仮想線Lがガラス小球
2の球面、即ち反射層面と交わる点Pに焦点が形
成され、該P点で反射されて、再びガラス小球2
を経て、入射光線Raと平行で逆方向の反射光線
Rb′となり、いわゆる再帰性反射が行われる。一
方、屈折率が2.0以上の高屈折率ガラス小球を用
いた本発明の場合は、入射光線Raは、実線で示
す経路でガラス小球2内を進み、高屈折率のた
め、反射層のP点で焦点が形成されず、P点より
ずれたQ点で反射され、再びガラス小球2を経て
空気中へ出る反射光線Rbは入射光線Raとは平行
とならず、いわゆる拡散光となり、そのため本発
明に係る光反射器において、所望の文字又は図柄
で構成された透明層9が積層されていない箇所は
再帰性反射性能は低いものの、拡散性反射性能に
富み、明るい銀灰色を呈するのである。次に、第
3図ロにおいて、ガラス小球2の突出表面上に文
字又は図柄で構成された透明樹脂層9に入射した
入射光線Raは、実線で示す如く、該透明樹脂層
9で屈折し、更にガラス小球2で再度屈折し、こ
の二度の屈折における空気と透明樹脂層9、透明
樹脂層9とガラス小球2のそれぞれの屈折率と厚
さの組み合わせにより、本発明に係る光反射器に
おいては、所望の文字又は図柄で構成された透明
層9が積層された箇所では、屈折率2.0以上であ
るガラス小球2の焦点が前記の入射光線Raと平
行なガラス小球2の中心Oを通る仮想線Lと反射
層面と交わるP点に形成され、従つてP点で反射
されて、再び空気中へ出た反射光線Rbは入射光
線Raと平行となつて、再帰性反射が行われる。
一方、ガラス小球の屈折率が1.92の場合、点線で
示す経路を通り、透明樹脂層9の影響により焦点
がP点に形成されず、P点よりずれたQ′点で反
射され、再び空気中へ出た反射光線Rb′は入射光
線Raと平行とならず、再帰性反射性能が著しく
低下することになるのである。 次に、本発明に係る光反射器の具体例を、第7
図に基づいて説明する。第7図に示した光反射器
は、自動車の前部又は後部に貼着されるプレート
として使用されるものである。そして、斜線部2
1,22は光再帰性反射性能を持つ部分であり、
散点部23は光拡散性反射性能を持つ部分であ
る。また、無地部24は、光再帰性反射性能も光
拡散性反射性能も持たない部分(具体的には、不
透明な黒色で着色した部分)である。このような
プレートを自動車の後部等に貼着しておくと、昼
間の光では「F−1」、「RACE」の部分が輝いて
見え、このプレートが貼着された自動車は、例え
ばF−1用の自動車であることが、一見しただけ
で判明する。また、夜間の自動車等のヘツドライ
トの光の下では、斜線部21,22が輝いて見
え、赤色に着色された線21と青色に着色された
線22の縞模様が浮き上がつて見えるのである。
そして、この赤色の線と青色の線との縞模様が、
F−1用の自動車の識別標識であるとしておく
と、夜間においては、「F−1」や「RACE」等
の文字が見えにくくても、一瞬にしてF−1用の
自動車であることが判明するのである。即ち、昼
間の太陽光の下では文字部分が輝いて見え、夜間
における自動車のヘツドライト等の光の下では模
様が輝いて見えるのである。このような光反射器
は、文字が光再帰性反射性能を持つていたとして
も、高速で走る自動車のドライバーにとつては、
文字を読むのが困難であることが多いということ
を前提にして、昼間は文字によつて夜間は模様に
よつて自動車の種別を視認させようというもので
ある。 以上の説明は、光反射器であるプレートが識別
標識であることを前提にして説明したが、このプ
レートは識別標識としてだけ使用されるものでは
ない。即ち、F−1用の自動車でなくとも、F−
1レースの観賞を趣味としているドライバー等
は、このプレートをフアツシヨンとして使用する
場合がある。つまり、昼間の太陽光の下では文字
部分が輝き、夜間における自動車のヘツドライト
の光の下では模様部分が輝いて、その視認性が光
源によつて変化することを楽しむこともできるの
である。従つて、例えば衣服や屋内装置品等に、
このような光反射器を貼着する、或いは衣服等の
生地そのものをこのような光反射器とすることに
よつて、昼間と夜間で視認性が異なり、その変化
を楽しむことができ、フアツシヨナブルな衣服等
とすることができるのである。 本発明に係る光反射器において、ガラス小球
は、上記の如く、直径500μ以下、屈折率2.0以上
のものを用いる。直径が500μを越えると、薄く、
柔軟な、光反射器として汎用性のあるものが得ら
れず、通常50〜150μ程度のものが好ましい。ま
た、屈折率が2.0未満のものは、本発明の目的と
する上記特性を有する光反射器は得られない。固
着バインダ樹脂へガラス小球を埋没させる程度
は、従来公知の一般的な光再帰性反射器と同様
に、ガラス小球の直径の40〜80%であり、50%前
後がガラス小球の固着、反射効率の点から最も好
ましい。 固着バインダ樹脂としては、例えばアクリル系
樹脂、ウレタン系樹脂等の、各種合成樹脂を用い
ることができ、用途に応じて、柔軟性等の点から
適宜選択することができる。 ガラス小球の固着バインダ樹脂層へ埋没した部
分の球面へ直接設ける反射層は、アルミニウム等
の金属薄膜を蒸着或いはメツキするか、又はアル
ミニウム粉末等の光反射性物質を混入した樹脂層
を塗布することにより形成することができる。 また、固着バインダ樹脂層を保持する支持体と
しては、編織物、不織布、フイルム等のシート状
物、糸、ロープその他金属、合成樹脂等の成形物
等、用途に応じた任意の物体表面を適用すること
ができる。 本発明に係る光反射器は、例えば次のような方
法で製造することができる。第2図は、本発明の
一例に係る光反射器の製造途中の状態を模式的に
示す断面図である。ポリエステルフイルム等のベ
ースフイルム7にラミネートされた、ポリエチレ
ンフイルムの如き比較的融点の低い樹脂層8に、
ガラス小球2を、所定温度に加熱して仮埋没さ
せ、次にガラス小球露出表面上に反射層5を形成
し、更にその上に固着バインダ樹脂層4を所定厚
さとなるよう積層した後、支持体3上に接着或い
は融着等により積層固定し、次いでガラス小球2
を仮埋没したベースフイルム7及び樹脂層8を剥
離することにより、ガラス小球の一部分を空気中
突出させたものを得る。そして、ガラス小球2が
突出した表面上に、印刷インキ等を用いて所望の
文字又は図柄を印刷し、印刷インキ等よりなる透
明層9を積層すると共に、印刷インキ等よりなる
透明層を積層しない箇所を設けて、本発明に係る
光反射器が得られるのである。
【実施例】
厚さ75μのポリエステルフイルムにラミネート
された厚さ40μのポリエチレンフイルムに、直径
80μ、屈折率2.25の高屈折率ガラス小球を、110
℃、3分間の加熱によつて埋没率50%で仮埋没さ
せ、次にガラス小球の露出面に厚さ約800Åのア
ルミニウム薄層を蒸着して、反射層を形成し、更
にその上面にアクリル−ウレタン系樹脂を固着バ
インダ樹脂として厚さ60μとなるよう塗布した
後、支持体であるポリエステルフイラメントタフ
タ織物に、厚さ約10μのポリエステル系接着剤を
介して接着固定し、次いでガラス小球を仮埋没さ
せたポリエステル−ポリエチレンラミネートフイ
ルムを剥離した。 得られたシートのガラス小球突出表面上に、下
記組成の透明樹脂を、平均厚さ2μ、ガラス小球
の頂点部分での厚さ0.1μとなる如く、且つ所望の
図柄を構成するようにして塗布した後、130℃、
3分間熱風処理して、ガラス小球に対し同心楕円
半球殻状に透明樹脂層を形成した箇所を設けた。 メタアクリル酸アルキルエステル系樹脂
100重量部 メラミン硬化剤 5重量部 トルエン 30重量部 以上のようにして、所望の図柄を持つた光反射
器を得た。 また、比較例として、屈折率1.92のガラス小球
を用いる他は、上記実施例と全く同様の方法によ
り、第4図に示す如き反射器を得、これに実施例
と同様の図柄を設けた。 実施例及び比較例に係る光反射器の、透明樹脂
層が設けられていない面の反射性能及び透明樹脂
層が設けられている面の反射性能を測定した。そ
の結果を第1表に示した。また、各光反射器の透
明樹脂層が設けられていない面の光沢度、明度、
広角反射光度をそれぞれ測定した。その結果を第
2〜4表に示した。
【表】
【表】
【表】
【表】 第1表より明らかなとおり、実施例に係る光反
射器は、図柄を構成する透明樹脂層が光再帰性反
射性能に優れており、且つ非図柄部である透明樹
脂層が存在しない部分では光拡散性反射性能に優
れていている。これに対し、比較例に係る光反射
器は、図柄を構成する透明樹脂層よりも非図柄部
である透明樹脂層が存在しない部分の方が光再帰
性反射性能に優れている。従つて、実施例に係る
光反射器は、夜間の集束光の下で、図柄が浮き上
がり、図柄部が良く視認しうる。また、第2表及
び第3表から明らかなように、実施例に係る光反
射器の光沢や明度は、比較例に係わるものと同等
である。更に、第4表から明らかなように、実施
例に係る光反射器は、全体として光拡散性反射性
能に優れ、昼間の太陽光の下で光拡散性反射性能
を持つ部分が輝き、全ての方向から良く視認しう
るものである。
【発明の効果】
本発明に係る光反射器は、支持体に保持された
固着バインダ樹脂層に、直径500μ以下、屈折率
2.0以上の高屈折率ガラス小球が直径の40〜80%
の埋没率で埋没され、かつ該ガラス小球の後部埋
没球面に直接反射層が設けられていると共に該ガ
ラス小球の前部非埋没球面は球面状態を維持して
空気中に突出しており、更に該ガラス小球の突出
した表面上に、所望の文字又は図柄で構成された
透明層が積層されている箇所を有している。即
ち、ある特定の屈折率を有するガラス小球と透明
層との共働作用で、透明層の部分が光再帰性反射
性能に優れ、透明層が存在しない部分では光拡散
性反射性能に優れている。従つて、夜間の集束光
の下で、所望の文字又は図柄を構成する透明層の
部分が浮き上がつて視認できる。一方、昼間の散
乱光の下では、透明層の存在しない箇所が明るく
輝き、良好な視認性を発揮する。依つて、本発明
に係る光反射器を交通標識等として使用すれば、
夜間の集束光の下でも昼間の散乱光の下でも、ド
ライバーは良好に交通標識等の表示を視認するこ
とができるという効果を奏する。 また、本発明に係る光反射器は、光再帰性反射
性能を持つ部分と光拡散性反射性能を持つ部分と
を備えているので、光源によつて輝く部分が変化
し、機能的な視認性若しくはフアツシヨン性に富
む視認性を付与することができるという効果も奏
する。従つて、本発明に係る光反射器は、交通標
識等だけではなく、安全衣料用やフアツシヨン衣
料用等の各種の用途にも好適に使用しうるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一例に係る光反射器の透明
層が設けられていない部分を模式的に示す断面図
である。第2図は、本発明の一例に係る光反射器
の製造途中の状態を模式的に示す断面図である。
第3図は、本発明の一例に係る光反射器の反射機
構の説明図である。第4図及び第5図は、従来の
オープンタイプ光再帰性反射器を模式的に示す断
面図である。第6図は、従来のクローズドタイプ
の光再帰性反射器を模式的に示す断面図である。
第7図は、本発明の一例に係る光反射器の正面図
である。 1……光反射器、2,2a,2b……ガラス小
球、3……支持体、4……固着バインダ樹脂層、
5……反射層、9……透明層。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 支持体に保持された固着バインダ樹脂層に、
    直径500μ以下、屈折率2.0以上の高屈折率ガラス
    小球が直径の40〜80%の埋没率で埋没され、かつ
    該ガラス小球の後部埋没球面に直接反射層が設け
    られていると共に該ガラス小球の前部非埋没球面
    は球面状態を維持して空気中に突出しており、更
    に該ガラス小球の突出した表面上に、所望の文字
    又は図柄で構成された透明層が積層されている箇
    所と該透明層が積層されていない箇所とを有し、
    該透明層が積層されている箇所においては光再帰
    性反射性能を発揮し、該透明層が積層されていな
    い箇所においては光拡散性反射性能を発揮するこ
    とを特徴とする光反射器。
JP60028956A 1985-02-15 1985-02-15 光反射器 Granted JPS61186902A (ja)

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JPS5483393A (en) * 1977-12-15 1979-07-03 Unitika Ltd Method of sealing open type reflecting sheet
US4367920A (en) * 1979-10-01 1983-01-11 Minnesota Mining And Manufacturing Company Retroflective sheeting

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