JP2019158985A - 光再帰性反射シートおよび光再帰性反射シートを備える物品 - Google Patents
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Abstract
【課題】見る人に大きな驚きを与えることができる光再帰性反射シートおよび光再帰性反射シートを備える物品を提供すること。【解決手段】本発明は、光再帰性反射要素2と、第1意匠層3と、第2意匠層4と、を備える。第1意匠層3には、第1意匠が描かれている。第1意匠層3は、光透過部分30と光不透過部分31とを有する。光不透過部分31の色彩は、光再帰性反射要素2の色彩と同じもしくはほぼ同じである。第2意匠層4には、第2意匠が描かれている。第2意匠層4は、色彩部分40を有する。色彩部分40の色彩は、光不透過部分31の色彩および光再帰性反射要素2の色彩と異なる。この結果、本発明は、見る人に大きな驚きを与えることができる。【選択図】 図1
Description
本発明は、光再帰性反射シートに関するものである。また、本発明は、光再帰性反射シートを備える物品に関するものである。
光再帰性反射シートとしては、例えば、特許文献1に示すものがある。特許文献1の光再帰性反射シートは、光再帰性反射要素と、光再帰性反射要素の上方に施した透明な第1着色層と、第1着色層の上方もしくは下方に部分的に施した第2着色層と、を有し、第2着色層の色の色相、明度および彩度が第1着色層の色と同じであるかもしくはほぼ同じである。特許文献1の光再帰性反射シートは、第2着色層の色の色相、明度および彩度が第1着色層の色と同じであるかもしくはほぼ同じであるように構成することにより、通常の拡散光条件下では第2着色層に表現されている文字等を視認することができないが、光再帰性反射条件下ではこれらの文字等を視認することができる。
しかしながら、特許文献1の光再帰性反射シートは、光再帰性反射要素の色が第1着色層の色および第2着色層の色と同じであるかもしくはほぼ同じであり、たとえば、シルバー色や赤色である。すなわち、通常の拡散光条件下で視認することができる第1着色層の色と、光再帰性反射条件下で視認することができる第2着色層の色とが、同じであるかもしくはほぼ同じである。この結果、特許文献1の光再帰性反射シートは、通常の拡散光条件下と光再帰性反射条件下とにおいて、光再帰性反射要素の色、第1着色層の色および第2着色層の色が見える。すなわち、通常の拡散光条件下で視認することができる第1着色層に描かれている意匠と、光再帰性反射条件下で視認することができる第2着色層に描かれている意匠とが大きく変化しない。これにより、特許文献1の光再帰性反射シートは、通常の拡散光条件下における見え方と光再帰性反射条件下における見え方との間の差が文字等を視認できないか視認できるかの差であり、見る人に大きな驚きを与えることができない。
本発明が解決しようとする課題は、見る人に大きな驚きを与えることができる光再帰性反射シートおよび光再帰性反射シートを備える物品を提供することにある。
本発明の光再帰性反射シートは、入射した光が反射して光源方向に帰る光再帰性反射要素と、光再帰性反射要素の光が入射して再帰反射する側に設けられている第1意匠層と、第1意匠層の光再帰性反射要素に対して反対側に設けられている光透過性の第2意匠層と、を備え、第1意匠層には、第1意匠が描かれていて、第1意匠層が、光透過部分と光不透過部分とを有し、光不透過部分の色彩が、光再帰性反射要素の色彩と同じもしくはほぼ同じであり、第2意匠層には、第2意匠が描かれていて、第2意匠層が、色彩部分を有し、色彩部分の色彩が、光不透過部分の色彩および光再帰性反射要素の色彩と異なる、ことを特徴とする。
本発明の光再帰性反射シートは、第1意匠層の光透過部分が、空間である、ことが好ましい。
本発明の光再帰性反射シートは、第1意匠層の光透過部分が、第2意匠層の一部分である、ことが好ましい。
本発明の光再帰性反射シートを備える物品は、物品と、物品に設けられている前記の光再帰性反射シート(特許請求の範囲の請求項1〜3のいずれか1項に記載の光再帰性反射シート)と、を備える、ことを特徴とする。
本発明は、見る人に大きな驚きを与えることができる光再帰性反射シートおよび光再帰性反射シートを備える物品を提供することができる。
以下、本発明にかかる光再帰性反射シートおよび光再帰性反射シートを備える物品の実施形態(実施例)の2例および変形例の1例を図面に基づいて詳細に説明する。
本明細書および別紙の特許請求の範囲において、「光再帰性反射」とは、広い照射角にわたって、入射角の光路にほぼ沿う方向に、選択的に反射光が戻るような反射のことをいう。
また、本明細書および別紙の特許請求の範囲において、「色彩が同じもしくはほぼ同じである」とは、色差ΔEが、明度、色相および彩度を考慮して総合的に表した場合(たとえば、日本工業規格JIS Z8730の基準に従いCIE色差法により表した場合)、3.0以下、さらには、0であることを想定している。
さらに、本明細書および別紙の特許請求の範囲において、「色彩が異なる」とは、色差ΔEが、明度、色相および彩度を考慮して総合的に表した場合(たとえば、日本工業規格JIS Z8730の基準に従いCIE色差法により表した場合)、3.0を上回る関係であることを想定している。
(実施形態1の構成の説明)
図1〜図6は、本発明にかかる光再帰性反射シートおよび光再帰性反射シートを備える物品の実施形態1を示す。以下、この実施形態1にかかる光再帰性反射シートおよび光再帰性反射シートを備える物品の構成について説明する。図中、符号1は、この実施形態1にかかる光再帰性反射シートである。図中、符号100は、この実施形態1にかかる光再帰性反射シート1を備える物品である。
図1〜図6は、本発明にかかる光再帰性反射シートおよび光再帰性反射シートを備える物品の実施形態1を示す。以下、この実施形態1にかかる光再帰性反射シートおよび光再帰性反射シートを備える物品の構成について説明する。図中、符号1は、この実施形態1にかかる光再帰性反射シートである。図中、符号100は、この実施形態1にかかる光再帰性反射シート1を備える物品である。
(光再帰性反射シート1の説明)
光再帰性反射シート1は、図1、図2、図5に示すように、光再帰性反射要素2と、第1意匠層3と、光透過性の第2意匠層4と、クリア層(保護層、表面層)6と、粘着剤層(接着剤層)7と、基材(剥離ライナ、セパレータ)8と、を備える。
光再帰性反射シート1は、図1、図2、図5に示すように、光再帰性反射要素2と、第1意匠層3と、光透過性の第2意匠層4と、クリア層(保護層、表面層)6と、粘着剤層(接着剤層)7と、基材(剥離ライナ、セパレータ)8と、を備える。
(光再帰性反射要素2の説明)
光再帰性反射要素2は、この例では、封入レンズ型光再帰性反射要素であり、「3M(登録商標)スコッチカル(登録商標)反射シート680シリーズの680−10ホワイト」、「3M(登録商標)スコッチカル(登録商標)反射シート1500シリーズの1570ホワイト」、「3M(登録商標)ハイゲイン反射シート7610シルバー」、「3M(登録商標)スコッチライト(登録商標)トランスファーフィルム8850シルバー」、「3M(登録商標)封入型IJ5000ホワイト」、「3M(登録商標)反射グラフィックフィルムIJ680−10ホワイト」、「3M(登録商標)反射シートPV−5500ホワイト」などを使用する。
光再帰性反射要素2は、この例では、封入レンズ型光再帰性反射要素であり、「3M(登録商標)スコッチカル(登録商標)反射シート680シリーズの680−10ホワイト」、「3M(登録商標)スコッチカル(登録商標)反射シート1500シリーズの1570ホワイト」、「3M(登録商標)ハイゲイン反射シート7610シルバー」、「3M(登録商標)スコッチライト(登録商標)トランスファーフィルム8850シルバー」、「3M(登録商標)封入型IJ5000ホワイト」、「3M(登録商標)反射グラフィックフィルムIJ680−10ホワイト」、「3M(登録商標)反射シートPV−5500ホワイト」などを使用する。
光再帰性反射要素2は、図1、図2、図5に示すように、多数個の光透過性の球体(ガラスビーズ)20と、接着剤層(結合剤層、透明プラスチックフィルム)21と、焦点樹脂層(焦点層、膠着剤)22と、反射層(反射面)23と、を有する。
球体20は、この例では、直径が約35〜120mmの高屈折率のガラス製の球体である。接着剤層21および焦点樹脂層22は、多数個の球体20を両側(上下両側)から平面状に封入する。接着剤層21の膜厚(厚さ)および焦点樹脂層22の膜厚は、多数個の球体20を平面状に封入し得るに十分な膜厚を有する。接着剤層21および焦点樹脂層22は、光透過性の材料からなる。接着剤層21は、この例では、白色(ホワイト)もしくはシルバー色(シルバー)をなす。これにより、光再帰性反射要素2の色彩は、白色もしくはシルバー色をなす。なお、接着剤層21が無色透明の場合には、この接着剤層21の一面(球体20側と反対側の面)に光透過性の白色もしくはシルバー色の印刷層を設ける。
反射層23は、焦点樹脂層22側に形成されている。すなわち、反射層23は、焦点樹脂層22のうち、球体20に対して反対側の面に形成されている。反射層23は、球体20の中心と同心もしくはほぼ同心の球面の一部から形成されている。反射層23は、アルミなどの金属層からなる。
ここで、光再帰性反射要素2における光再帰性反射について図1、図2を参照して説明する。光源(図示せず)からの光L1、L3は、接着剤層21および球体20を透過し、かつ、球体20を透過する際に、球体20の表面(界面)で屈折して、反射層23上にある焦点(図示せず)に収束する(集まる)。焦点に収束した光は、反射層23で反射して反射光L10、L30として、再び球体20および接着剤層21を透過し、かつ、球体20を透過する際に、球体20の表面(界面)で屈折して、入射光と平行もしくはほぼ平行に光源方向に戻る。
(第1意匠層3の説明)
第1意匠層3は、図1、図2、図5に示すように、光再帰性反射要素2のうち、光が入射して再帰反射する側、すなわち、光再帰性反射要素2の接着剤層21側に設けられている(積層されている)。
第1意匠層3は、図1、図2、図5に示すように、光再帰性反射要素2のうち、光が入射して再帰反射する側、すなわち、光再帰性反射要素2の接着剤層21側に設けられている(積層されている)。
第1意匠層3には、第1意匠が描かれている。第1意匠は、この例では、図4、図6に示すように、「TOKYO」の文字である。第1意匠層3は、図1、図2、図4〜図6に示すように、光透過部分30と、光不透過部分31と、を有する。なお、第1意匠としては、「TOKYO」の文字以外に、ロゴなどであっても良い。
光透過部分30は、この例では、空間部分であり、「TOKYO」の文字に対応する。すなわち、光透過部分30は、いわゆる抜け文字である。光不透過部分31は、この例では、光透過部分30の「TOKYO」の文字のバック部分である。光不透過部分31は、この例では、白色もしくはシルバー色をなす。
第1意匠層3の光不透過部分31は、光再帰性反射要素2の接着剤層21に、樹脂系不透明インク(光不透過性のインク)をスクリーン印刷法、グラビア印刷法等の常用の印刷法を使用して印刷されている。特に、スクリーン印刷により第1意匠層3の光不透過部分31を形成することが好ましい。第1意匠層3の光不透過部分31の膜厚は、この例では、約2〜20μmの膜厚である。なお、第1意匠層3の光不透過部分31の膜厚は、所望とする効果やその形成方法によって広く変更することができ、約2〜20μm以外の膜厚であっても良い。
光不透過部分31の色彩(色)の色相、明度および彩度は、光再帰性反射要素2の色彩(色)の色相、明度および彩度と同じもしくはほぼ同じであって、この例では、白色もしくはシルバー色をなす。これにより、光透過部分30の「TOKYO」の文字は、同じ色彩である光不透過部分31の白色もしくはシルバー色と光再帰性反射要素2の白色もしくはシルバー色とにより、カムフラージュ(隠蔽)されて、人の目9では、視認することが難しいかもしくはできない。
すなわち、第1意匠層3のみを、光再帰性反射要素2と反対側から見ると、図6に示すように、見える。すなわち、光不透過部分31は、白色もしくはシルバー色のバック部分(図6中斜めの破線が施されている部分)として見え、一方、光透過部分30は、透かした「TOKYO」の抜け文字として見える。
そして、第1意匠層3を光再帰性反射要素2の接着剤層21に重ねた状態で光再帰性反射要素2と反対側から見る。すると、光透過部分30の抜け文字の「TOKYO」には、光再帰性反射要素2の白色もしくはシルバー色が見える。この結果、光透過部分30の「TOKYO」の文字は、光不透過部分31のバック部分の白色もしくはシルバー色と同じ白色もしくはシルバー色で見える。これにより、光透過部分30の「TOKYO」の文字は、同じ色彩である光不透過部分31の白色もしくはシルバー色と光再帰性反射要素2の白色もしくはシルバー色とにより、カムフラージュ(隠蔽)されて、人の目9では、視認することが難しいかもしくはできない。
(光透過性の第2意匠層4の説明)
光透過性の第2意匠層4(以下、単に「第2意匠層4」と称する)は、図1、図2、図5に示すように、第1意匠層3の光再帰性反射要素2と反対側に設けられている(積層されている)。
光透過性の第2意匠層4(以下、単に「第2意匠層4」と称する)は、図1、図2、図5に示すように、第1意匠層3の光再帰性反射要素2と反対側に設けられている(積層されている)。
第2意匠層4には、第2意匠が描かれている。第2意匠は、この例では、図3に示すように、9人のランナーが走っているイラストである。第2意匠層4は、色彩部分40を有している。色彩部分40は、この例では、第2意匠層4全体に亘っている。なお、色彩部分40は、第2意匠層4に対して一部分であっても良い。
第2意匠層4の色彩部分40の色彩(色)の色相、明度および彩度は、光不透過部分31の色彩(色)の色相、明度および彩度と、光再帰性反射要素2の色彩(色)の色相、明度および彩度と、それぞれ異なる。なお、色彩部分40の色彩の一部が、光不透過部分31の色彩および光再帰性反射要素2の色彩と同じもしくはほぼ同じであっても良い。
第2意匠層4の色彩部分40は、第1意匠層3の光再帰性反射要素2と反対側に、樹脂系透明インク(光透過性のインク)をスクリーン印刷法、グラビア印刷法等の常用の印刷法を使用して印刷されている。特に、スクリーン印刷により第2意匠層4の色彩部分40を形成することが好ましい。第2意匠層4の色彩部分40の膜厚は、この例では、約2〜20μmの膜厚である。なお、第2意匠層4の色彩部分40の膜厚は、所望とする効果やその形成方法によって広く変更することができ、約2〜20μm以外の膜厚であっても良い。
(クリア層6、粘着剤層7、基材8の説明)
クリア層6は、光再帰性反射要素2のうち、第1意匠層3および第2意匠層4側に設けられている(積層されている)。クリア層6は、光再帰性反射要素2、第1意匠層3および第2意匠層4を保護する保護膜として作用する。このため、クリア層6は、本来必須の性質である透明性に加えて、耐候性および耐熱性を有することが望ましく、好ましくは、そのような性質を満足させる各種の樹脂のなかから適当な樹脂を選択して形成することができる。また、クリア層6は、その下地である第2意匠層4との良好な密着性を有することも望ましい。クリア層6を形成するための樹脂としては、以下に列挙するものに限定されないけれども、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、ウレタン樹脂、塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂、弗化ビニリデン樹脂などを挙げることができる。
クリア層6は、光再帰性反射要素2のうち、第1意匠層3および第2意匠層4側に設けられている(積層されている)。クリア層6は、光再帰性反射要素2、第1意匠層3および第2意匠層4を保護する保護膜として作用する。このため、クリア層6は、本来必須の性質である透明性に加えて、耐候性および耐熱性を有することが望ましく、好ましくは、そのような性質を満足させる各種の樹脂のなかから適当な樹脂を選択して形成することができる。また、クリア層6は、その下地である第2意匠層4との良好な密着性を有することも望ましい。クリア層6を形成するための樹脂としては、以下に列挙するものに限定されないけれども、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、ウレタン樹脂、塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂、弗化ビニリデン樹脂などを挙げることができる。
また、このクリア層6の膜厚は、所望とする効果などによって広く変更し得るというものの、通常、約5〜100μmの範囲であるのが好ましく、さらに好ましくは、約20〜75μmの範囲である。すなわち、クリア層6の膜厚は、シート全体のフレキシビリティを損なわない程度であるならば、特に限定されるものではない。さらに、このクリア層6の追加の作用効果として、シート表面に対する光沢の付与なども期待できる。
基材8は、光再帰性反射要素2のうち、第1意匠層3および第2意匠層4に対して反対側すなわち焦点樹脂層22側に粘着剤層7を介して設けられている(積層されている)。基材8は、光再帰性反射シート1を支承し、かつその取扱や貼付を容易にする。基材8としては、剥離ライナーを有利に使用することができる。剥離ライナー付きの粘着剤層7は、商業的に入手可能である。このような基材8(剥離ライナー)付きの粘着剤層7を光再帰性反射シート1に併用することを通じて、ユーザー一般が任意の物品に容易に貼り付けることが可能になる。
(物品100の説明)
物品100は、この例では、ポスターである。ポスターである物品(以下、「ポスター」と称する)100は、この例では、樹脂製からなる。なお、ポスター100の色彩は、任意の色彩で良く、また、ポスター100は、光透過性でも光不透過性でも良いし、さらに、ポスター100の材料は、樹脂以外の材料であっても良い。また、ポスター100は、この例では、長方形の平板からなる。
物品100は、この例では、ポスターである。ポスターである物品(以下、「ポスター」と称する)100は、この例では、樹脂製からなる。なお、ポスター100の色彩は、任意の色彩で良く、また、ポスター100は、光透過性でも光不透過性でも良いし、さらに、ポスター100の材料は、樹脂以外の材料であっても良い。また、ポスター100は、この例では、長方形の平板からなる。
ポスター100の一面(もしくは両面)には、光再帰性反射シート1が設けられている。すなわち、光再帰性反射シート1の基材8を粘着剤層7から剥離し、光再帰性反射シート1の粘着剤層7をポスター100の扇部101の一面(もしくは両面)に貼り付ける。ここで、図1、図2、図5において、ポスター100と基材8とは、同一の物に示されている。すなわち、光再帰性反射シート1の場合は、基材8であり、光再帰性反射シート1をポスター100に貼り付けた場合は、ポスター100である。なお、図1、図2、図5の断面図において、ポスター100の場合、ポスター100の厚さは、基材8の厚さよりも厚くなる。
(実施形態1の作用の説明)
この実施形態1にかかる光再帰性反射シート1およびポスター100は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。ここで、「通常の拡散光条件下」とは、自然光や照明光などの拡散光L1、L2が光再帰性反射シート1およびポスター100に当たっている状態を言う。また、「光再帰性反射条件下」とは、車両のヘッドライトからの照射光や携帯電子機器(スマートフォン、タブレットなど)に搭載されている発光素子からの閃光などの指向性が強い光L3、L4が光再帰性反射シート1およびポスター100に照射されている状態を言う。なお、光再帰性反射シート1およびポスター100の観察状態は、昼夜、屋内屋外を問わない。
この実施形態1にかかる光再帰性反射シート1およびポスター100は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。ここで、「通常の拡散光条件下」とは、自然光や照明光などの拡散光L1、L2が光再帰性反射シート1およびポスター100に当たっている状態を言う。また、「光再帰性反射条件下」とは、車両のヘッドライトからの照射光や携帯電子機器(スマートフォン、タブレットなど)に搭載されている発光素子からの閃光などの指向性が強い光L3、L4が光再帰性反射シート1およびポスター100に照射されている状態を言う。なお、光再帰性反射シート1およびポスター100の観察状態は、昼夜、屋内屋外を問わない。
(通常の拡散光条件下の説明)
まず、通常の拡散光条件下における作用について図1、図3を参照して説明する。自然光や照明光などの拡散光L1が光再帰性反射シート1およびポスター100に当たる。すると、拡散光の一部L1は、図1に示すように、クリア層6および第2意匠層4を透過して第1意匠層3の光透過部分30に向かう。この拡散光L1は、光透過部分30を透過して光再帰性反射要素2で再帰反射する。再帰反射した反射光L10は、再び、光透過部分30、第2意匠層4およびクリア層6を透過して外部に出射する。この反射光L10は、光再帰性反射要素2の接着剤層21の白色もしくはシルバー色が反映されていて白色もしくはシルバー色をなす。入射側の拡散光L1の光路と、出射側の反射光L10の光路とは、平行もしくはほぼ平行である。
まず、通常の拡散光条件下における作用について図1、図3を参照して説明する。自然光や照明光などの拡散光L1が光再帰性反射シート1およびポスター100に当たる。すると、拡散光の一部L1は、図1に示すように、クリア層6および第2意匠層4を透過して第1意匠層3の光透過部分30に向かう。この拡散光L1は、光透過部分30を透過して光再帰性反射要素2で再帰反射する。再帰反射した反射光L10は、再び、光透過部分30、第2意匠層4およびクリア層6を透過して外部に出射する。この反射光L10は、光再帰性反射要素2の接着剤層21の白色もしくはシルバー色が反映されていて白色もしくはシルバー色をなす。入射側の拡散光L1の光路と、出射側の反射光L10の光路とは、平行もしくはほぼ平行である。
ここで、クリア層6を透過して光透過部分30に向かう拡散光L1の一部は、図1に示すように、第2意匠層4で反射して、反射光L11として、再びクリア層6を透過して外部に出射する。この反射光L11は、第2意匠層4の色彩部分40の色彩が反映されている。
また、拡散光の残りの一部L2は、図1に示すように、クリア層6および第2意匠層4を透過して第1意匠層3の光不透過部分31に向かう。この拡散光L2は、光不透過部分31で反射して、反射光L20として再び第2意匠層4およびクリア層6を透過して外部に出射する。この反射光L20は、光不透過部分31の白色もしくはシルバー色が反映されていて白色もしくはシルバー色をなす。
ここで、クリア層6を透過して光不透過部分31に向かう拡散光L2の一部は、図1に示すように、第2意匠層4で反射して、反射光L21として、再びクリア層6を透過して外部に出射する。この反射光L21は、第2意匠層4の色彩部分40の色彩が反映されている。
このように、通常の拡散光条件下においては、図1に示すように、第2意匠層4からの反射光L11、L21が人の目9に入るので、第2意匠層4に描かれている第2意匠(9人のランナーが走っているイラストであって、図3を参照)を視認することができる。
この時、光再帰性反射要素2からの反射光L10および第1意匠層3の光不透過部分31からの反射光L20も人の目9に入る。しかしながら、光再帰性反射要素2の色彩と第1意匠層3の光不透過部分31の色彩とは、同じもしくはほぼ同じである白色もしくはシルバー色である。このため、第1意匠層3の光透過部分30の抜け文字の「TOKYO」は、カムフラージュ(隠蔽)されて、視認することが難しいかもしくはできない。
(光再帰性反射条件下の説明)
つぎに、光再帰性反射条件下における作用について図2、図4を参照して説明する。なお、図4は、符号「30」「31」の引き出し線を明確にするために、引き出し線の周囲の黒地部分(黒色部分)を白抜き(白色部分、図面の地色部分)で図示する。しかしながら、実物は、黒地(黒色)に見える。
つぎに、光再帰性反射条件下における作用について図2、図4を参照して説明する。なお、図4は、符号「30」「31」の引き出し線を明確にするために、引き出し線の周囲の黒地部分(黒色部分)を白抜き(白色部分、図面の地色部分)で図示する。しかしながら、実物は、黒地(黒色)に見える。
指向性が強い光L2が光再帰性反射シート1およびポスター100に照射される。すると、指向性が強い光の一部L3は、図2に示すように、クリア層6および第2意匠層4を透過して第1意匠層3の光透過部分30に向かう。この指向性が強い光L3は、光透過部分30を透過して光再帰性反射要素2で再帰反射する。再帰反射した反射光L30は、再び、光透過部分30、第2意匠層4およびクリア層6を透過して外部に出射する。この反射光L30は、光再帰性反射要素2の接着剤層21の白色もしくはシルバー色が反映されていて白色もしくはシルバー色をなす。入射側の拡散光L3の光路と、出射側の反射光L30の光路とは、平行もしくはほぼ平行である。
また、指向性が強い光の残りの一部L4は、図2に示すように、クリア層6および第2意匠層4を透過して第1意匠層3の光不透過部分31に向かう。この指向性が強い光L4は、光不透過部分31において吸収される。このため、光不透過部分31は、黒色の影として見える。
これにより、光再帰性反射条件下において、光源の近傍から光再帰性反射シート1およびポスター100を見る。すると、白色もしくはシルバー色をなすこの反射光L30が人の目9に入るので、通常の拡散光条件下において見えなかった(図3を参照)第1意匠層3に描かれている第1意匠すなわち「TOKYO」の文字が、図4に示すように、黒色のバック部分に白色もしくはシルバー色で浮かんで見える。
この時、第2意匠層4に描かれている第2意匠(9人のランナーが走っているイラストであって、図3を参照)は、指向性が強い光L3の反射光L30およびバック部分の黒色により、視認することが難しいかもしくはできない。
ここで、図2に示すように、指向性が強い光L3、L42を光再帰性反射シート1およびポスター100に、垂直もしくはほぼ垂直に照射させることにより、白色もしくはシルバー色の反射光L30の光量は、さらに多くなる。また、指向性が強い光L3、L4の光源の近傍に人の目7を位置させることにより、人の目7に入る白色もしくはシルバー色の反射光L30の光量は、さらに多くなる。これにより、第1意匠層3の第1意匠の「TOKYO」の文字が、黒色のバック部分に白色もしくはシルバー色でさらにはっきりと見える。
なお、指向性が強い光L3、L4を光再帰性反射シート1およびうちわ100に斜めに照射させても、垂直もしくはほぼ垂直に照射させた場合とほぼ同様に、第1意匠層3の第1意匠の「TOKYO」の文字が、黒色のバック部分に白色もしくはシルバー色で見える。
(実施形態1の効果の説明)
この実施形態1にかかる光再帰性反射シート1およびポスターである物品100は、以上のごとき構成および作用からなり、以下、その効果について説明する。
この実施形態1にかかる光再帰性反射シート1およびポスターである物品100は、以上のごとき構成および作用からなり、以下、その効果について説明する。
この実施形態1にかかる光再帰性反射シート1および物品100は、通常の拡散光条件下においては第2意匠層4に描かれている第2意匠(図3を参照)を視認することができ、かつ、光再帰性反射条件下においては第1意匠層3に描かれている第1意匠(図4を参照)を視認することができる。このように、この実施形態1にかかる光再帰性反射シート1および物品100は、通常の拡散光条件下と光再帰性反射条件下とにより、全く異なる第1意匠と第2意匠とを表現することができる。
この実施形態1にかかる光再帰性反射シート1および物品100は、通常の拡散光条件下で視認することができる第2意匠層4の色彩部分40の色彩と、光再帰性反射条件下で視認することができる第1意匠層3の光不透過部分31および光再帰性反射要素2の色彩とが、異なる。この結果、この実施形態1にかかる光再帰性反射シート1および物品100は、通常の拡散光条件下で視認することができる第1着色層の色と光再帰性反射条件下で視認することができる第2着色層の色とが同じであるかもしくはほぼ同じである特許文献1の光再帰性反射シートと比較して、通常の拡散光条件下で視認することができる第2意匠層に描かれている第2意匠(図3を参照)と、光再帰性反射条件下で視認することができる第1意匠層に描かれている第1意匠(図4を参照)とが大きく変化する。これにより、この実施形態1にかかる光再帰性反射シート1および物品100は、見る人に大きな驚き(インパクト)を与えることができる。
すなわち、この実施形態1にかかる光再帰性反射シート1および物品100は、色彩が相互に異なる光再帰性反射要素2と第2意匠層4との間に、色彩が光再帰性反射要素2と同じであるかもしくはほぼ同じである第1意匠層3を挟み込んだものである。この結果、この実施形態1にかかる光再帰性反射シート1および物品100は、通常の拡散光条件下と光再帰性反射条件下とにより、全く異なる第1意匠と第2意匠とを表現することができ、しかも、第1意匠と第2意匠との変化が大きく、見る人に大きな驚き(インパクト)を与えることができる。
特に、携帯電子機器に搭載されている発光素子からの閃光などであって指向性が非常に強い光L3、L4の光再帰性反射条件下においては、第1意匠層3の第1意匠の「TOKYO」の文字がさらにはっきりと見える。しかも、携帯電子機器は、光源としての発光素子と人の目9に対応する撮像素子(画像素子、イメージセンサ、画像センサ)とが近接して配置されているので、撮像された画像(イメージ)において、第1意匠層3の第1意匠の「TOKYO」の文字がさらにはっきりと見える。
この実施形態1にかかる光再帰性反射シート1および物品100は、指向性が強い光L3、L4を照射する装置や機器などがあれば、何時でも何処でも、第2意匠層4に描かれている第2意匠を第1意匠層3に描かれている第1意匠に変えることができる。現在、殆どの人が所持している携帯電子機器は、特に指向性が強い光L3、L4を照射する発光素子を搭載している。これにより、この実施形態1にかかる光再帰性反射シート1および物品100は、殆どの人が何時でも何処でも、第2意匠を第1意匠に変えて見て楽しむことができる。
この実施形態1にかかる光再帰性反射シート1および物品100は、第1意匠層3の光透過部分30が空間である。この結果、この実施形態1にかかる光再帰性反射シート1および物品100は、光再帰性反射条件下で、光透過部分30を透過して光再帰性反射要素2で再帰反射して再び光透過部分30を透過する反射光L30において吸収による影響が小さい。これにより、この実施形態1にかかる光再帰性反射シート1および物品100は、十分な光量(十分に強い光)の反射光L30が得られるので、光再帰性反射条件下での第1意匠層3に描かれている第1意匠がはっきりと見える。
(第1意匠層3の変形例の説明)
図7、図8は、前記の実施形態1にかかる光再帰性反射シート1および物品100の第1意匠層3の変形例を示す。以下、この第1意匠層3の変形例について説明する。図中、図1〜図6と同符号は、同一のものを示す。なお、図8は、符号「31」の引き出し線を明確にするために、引き出し線の周囲の黒地部分(黒色部分)を白抜き(白色部分、図面の地色部分)で図示する。しかしながら、実物は、黒地(黒色)に見える。
図7、図8は、前記の実施形態1にかかる光再帰性反射シート1および物品100の第1意匠層3の変形例を示す。以下、この第1意匠層3の変形例について説明する。図中、図1〜図6と同符号は、同一のものを示す。なお、図8は、符号「31」の引き出し線を明確にするために、引き出し線の周囲の黒地部分(黒色部分)を白抜き(白色部分、図面の地色部分)で図示する。しかしながら、実物は、黒地(黒色)に見える。
前記の実施形態1にかかる光再帰性反射シート1および物品100の第1意匠層3は、第1意匠の「TOKYO」の文字が空間部分である光透過部分30からなるいわゆる抜け文字であり、一方、白色もしくはシルバー色をなす光不透過部分31がバック部分となる。これに対して、この第1意匠層3の変形例は、第1意匠の「TOKYO」の文字がこの例では白色もしくはシルバー色をなす光不透過部分31(図7(B)中斜めの破線が施されている部分)からなる。一方、空間部分からなる光透過部分30がバック部分となる。
この第1意匠層3の変形例は、以上のごとき構成からなるので、通常の拡散光条件下では、前記の実施形態1にかかる光再帰性反射シート1および物品100の第1意匠層3と同様に、第2意匠層4に描かれている第2意匠(図3を参照)を視認することができる。また、第1意匠層3の第1意匠である光不透過部分31の白色もしくはシルバー色をなす「TOKYO」の文字は、第1意匠層3の光透過部分30を透過する光再帰性反射要素2の白色もしくはシルバー色をなす光不透過部分31によりカムフラージュ(隠蔽)されて、視認することが難しいかもしくはできない。
光再帰性反射条件下では、図8に示すように、第1意匠層3の第1意匠である光不透過部分31の「TOKYO」の文字が、第1意匠層3の光透過部分30の白色もしくはシルバー色をなすバック部分に対して、黒く沈んで見える。
この第1意匠層3の変形例は、以上のごとき構成、作用からなるので、前記の実施形態1にかかる光再帰性反射シート1および物品100の第1意匠層3とほぼ同様の効果を達成することができる。
(実施形態2の説明)
図9、図10は、本発明にかかる光再帰性反射シート1Aおよび物品100の実施形態2を示す。以下、この実施形態2にかかる光再帰性反射シート1Aおよび物品100について説明する。図中、図1〜図8と同符号は、同一のものを示す。なお、図9において、クリア層6、粘着剤層7、基材8および物品100の図示を省略し、かつ、光再帰性反射要素2の詳細を省略して略図とする。
図9、図10は、本発明にかかる光再帰性反射シート1Aおよび物品100の実施形態2を示す。以下、この実施形態2にかかる光再帰性反射シート1Aおよび物品100について説明する。図中、図1〜図8と同符号は、同一のものを示す。なお、図9において、クリア層6、粘着剤層7、基材8および物品100の図示を省略し、かつ、光再帰性反射要素2の詳細を省略して略図とする。
前記の実施形態1にかかる光再帰性反射シート1および物品100は、第1意匠層3の光透過部分30が空間である。これに対して、この実施形態2にかかる光再帰性反射シート1Aおよび物品100は、第1意匠層3の光透過部分30が第2意匠層4の一部分41、すなわち、第2意匠層4の色彩部分40の一部分である。
この実施形態2にかかる光再帰性反射シート1Aおよび物品100は、以上のごとき構成からなるので、前記の実施形態1にかかる光再帰性反射シート1および物品100とほぼ同様の作用効果を達成することができる。
(実施形態1以外の例の説明)
なお、前記の実施形態1、2および変形例においては、光再帰性反射要素2として、封入レンズ型光再帰性反射要素を使用するものである。しかしながら、本発明においては、光再帰性反射要素2として、封入レンズ型光再帰性反射要素以外に、例えば、カプセルレンズ型光再帰性反射要素やプリズム型光再帰性反射要素などを使用しも良い。
なお、前記の実施形態1、2および変形例においては、光再帰性反射要素2として、封入レンズ型光再帰性反射要素を使用するものである。しかしながら、本発明においては、光再帰性反射要素2として、封入レンズ型光再帰性反射要素以外に、例えば、カプセルレンズ型光再帰性反射要素やプリズム型光再帰性反射要素などを使用しも良い。
また、前記の実施形態1、2および変形例においては、物品100としてポスター100を使用するものである。しかしながら、本発明においては、物品としてポスター100以外の物品であっても良い。
たとえば、物品として、プレートを使用し、このプレートに光再帰性反射シート1を貼り付けて、装飾物として使用する。また、物品として、化学繊維(人造繊維)や天然繊維を使用し、この繊維に光再帰性反射シート1を貼り付けて、夜間作業者の安全ベスト、布地、衣服、帽子、靴、アクセサリー、腕章、鞄、リュック、傘、バンド、ブレスレット、横断幕などとして使用する。さらに、物品として、車両を使用して、この車両に光再帰性反射シート1を貼り付けて、宣伝広告、標識、識別文字などとして使用する。さらにまた、物品として、壁材などの建築材や柱や壁などの建築物などを使用して、この建築材や建築物などに光再帰性反射シート1を貼り付けて、宣伝広告、標識、識別文字などとして使用する。
さらに、前記の実施形態1、2および変形例においては、光再帰性反射シート1を物品100に取り付ける手段としては、粘着剤層7による貼り付けである。しかしながら、光再帰性反射シート1を物品100に取り付ける手段としては、粘着剤層7による貼り付け以外の手段であっても良い。たとえば、ホットメルト接着剤など、あるいは、溶着や逢着などである。
さらにまた、前記の実施形態1、2および変形例においては、第1意匠層3の第1意匠が「TOKYO」の文字であり、第2意匠4の第2意匠が9人のランナーが走っているイラストである。しかしながら、本発明においては、第2意匠がレンガ造りの壁であり、第1意匠が「注意」などの文字であり、または、第2意匠が青空の風景であり、第1意匠が星空の風景であり、または、第2意匠が著名人の横顔であり、第1意匠がその著名人を模したイラストであっても良い。さらに、第1意匠として人間の顔を描き、第2意匠として第1意匠の人間の顔の表情と異なった(変化させた)顔(笑顔、泣き顔、悲しい顔、楽しい顔、怒っている顔など)を描いても良い。
なお、本発明は、前記の実施形態1、2および変形例により限定されるものではない。すなわち、本発明の光再帰性反射シートは、光再帰性反射要素2と、第1意匠層3と、光透過性の第2意匠層4と、を備えるものであれば良く、クリア層6、粘着剤層7および基材8を備えなくとも良い。
本発明は、たとえば道路標識、工事標識等の標識類、自動車やオートバイ等の視認テープ、衣類、救命具等の安全資材類、看板等のマーキング、暗所で使用されるポスター、アクセサリーなどの小物にも適用することができる。
1、1A、1B 光再帰性反射シート
100 物品(ポスター)
2 光再帰性反射要素
20 球体
21 接着剤層
22 焦点樹脂層
23 反射層
3 第1意匠層
30 光透過部分
31 光不透過部分
4 光透過性の第2意匠層(第2意匠層)
40 色彩部分
41 光透過部分
6 クリア層
7 粘着剤層
8 基材
9 目
L1 拡散光(光透過部分に向かう拡散光)
L10 反射光(光透過部分を透過した拡散光であって再び光透過部分を透過した再帰反射光)
L11 反射光(光透過部分に向かう拡散光であって第2意匠層で反射した反射光)
L2 拡散光(光不透過部分に向かう拡散光)
L20 反射光(光不透過部分に当たった拡散光であって光不透過部分で反射した反射光)
L21 反射光(光不透過部分に向かう拡散光であって第2意匠層で反射した反射光)
L3 指向性が強い光(光透過部分に向かう指向性が強い光)
L30 反射光(光透過部分を透過した指向性が強い光であって再び光透過部分を透過した再帰反射光)
L4 指向性が強い光(光不透過部分に向かう指向性が強い光)
100 物品(ポスター)
2 光再帰性反射要素
20 球体
21 接着剤層
22 焦点樹脂層
23 反射層
3 第1意匠層
30 光透過部分
31 光不透過部分
4 光透過性の第2意匠層(第2意匠層)
40 色彩部分
41 光透過部分
6 クリア層
7 粘着剤層
8 基材
9 目
L1 拡散光(光透過部分に向かう拡散光)
L10 反射光(光透過部分を透過した拡散光であって再び光透過部分を透過した再帰反射光)
L11 反射光(光透過部分に向かう拡散光であって第2意匠層で反射した反射光)
L2 拡散光(光不透過部分に向かう拡散光)
L20 反射光(光不透過部分に当たった拡散光であって光不透過部分で反射した反射光)
L21 反射光(光不透過部分に向かう拡散光であって第2意匠層で反射した反射光)
L3 指向性が強い光(光透過部分に向かう指向性が強い光)
L30 反射光(光透過部分を透過した指向性が強い光であって再び光透過部分を透過した再帰反射光)
L4 指向性が強い光(光不透過部分に向かう指向性が強い光)
Claims (4)
- 入射した光が反射して光源方向に帰る光再帰性反射要素と、
前記光再帰性反射要素の光が入射して再帰反射する側に設けられている第1意匠層と、
前記第1意匠層の前記光再帰性反射要素に対して反対側に設けられている光透過性の第2意匠層と、
を備え、
前記第1意匠層には、第1意匠が描かれていて、
前記第1意匠層は、光透過部分と光不透過部分とを有し、前記光不透過部分の色彩は、前記光再帰性反射要素の色彩と同じもしくはほぼ同じであり、
前記第2意匠層には、第2意匠が描かれていて、
前記第2意匠層は、色彩部分を有し、前記色彩部分の色彩は、前記光不透過部分の色彩および前記光再帰性反射要素の色彩と異なる、
ことを特徴とする光再帰性反射シート。 - 前記第1意匠層の前記光透過部分は、空間である、
ことを特徴とする請求項1に記載の光再帰性反射シート。 - 前記第1意匠層の前記光透過部分は、前記第2意匠層の一部分である、
ことを特徴とする請求項1に記載の光再帰性反射シート。 - 物品と、
前記物品に設けられている前記の請求項1〜3のいずれか1項に記載の光再帰性反射シートと、
を備える、
ことを特徴とする光再帰性反射シートを備える物品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018042538A JP2019158985A (ja) | 2018-03-09 | 2018-03-09 | 光再帰性反射シートおよび光再帰性反射シートを備える物品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018042538A JP2019158985A (ja) | 2018-03-09 | 2018-03-09 | 光再帰性反射シートおよび光再帰性反射シートを備える物品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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ID=67996120
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JP2018042538A Pending JP2019158985A (ja) | 2018-03-09 | 2018-03-09 | 光再帰性反射シートおよび光再帰性反射シートを備える物品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019158985A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110749947A (zh) * | 2019-10-29 | 2020-02-04 | 浙江龙游道明光学有限公司 | 一种高可视对比度反光膜的制造方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5363108A (en) * | 1976-11-17 | 1978-06-06 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | Printing plate having plural pictures |
JP2000321414A (ja) * | 1999-04-28 | 2000-11-24 | Three M Innovative Properties Co | 光再帰性反射シート |
-
2018
- 2018-03-09 JP JP2018042538A patent/JP2019158985A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS5363108A (en) * | 1976-11-17 | 1978-06-06 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | Printing plate having plural pictures |
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CN110749947A (zh) * | 2019-10-29 | 2020-02-04 | 浙江龙游道明光学有限公司 | 一种高可视对比度反光膜的制造方法 |
CN110749947B (zh) * | 2019-10-29 | 2021-06-01 | 浙江龙游道明光学有限公司 | 一种高可视对比度反光膜的制造方法 |
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