JPH0471851A - オフセット印刷洗浄用基布 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、オフセット印刷機に装着する自動洗浄装置の
洗浄用基布に関するものである。

〔従来の技術〕

従来、オフセット印刷後（商業用、新聞社用）の紙粉及
びインキ汚れの洗浄方法としては、ウェスによる手拭き
洗浄方法が最も多く、一部ブラシ洗浄方法がある。

特にウェスによる手拭き洗浄方法では、■洗浄時、ロー
ル（ブランケット胴）にはさまれる危険度が高い、■洗
浄時に人手がかかりすぎる、■洗浄時間が長く、印刷時
間の効率が悪い、等の欠点があり、近年オフセット印刷
機への自動洗浄装置の装着普及が急増している。

自動洗浄装置の概要は、第１図に示す如く、洗浄用基布
がロール状に巻かれてカートリッジに納められている。

この装置は、洗浄液（水及び白灯油、又は、水と白灯油
との混合）が一定時間内に自動的に一定量放出され、不
織布に噴霧又は浸漬する等の方法で吸水及び吸油させ、
ついで、紙粉及びインキで汚れているロール（ブランケ
ット胴）にこの濡れた不織布の洗浄用基布をクツション
材を介して一定時間、一定圧力をかけ接触させて洗浄す
る方法である。

この方法は、ウェスによる手拭き洗浄方法に比べ、■ロ
ール（ブランケット胴）にはさまれる危険がない、■人
手がかからず人員の省略が可能、■洗浄時間が短時間で
あり、印刷効率が高い、■カートリッジ方法（洗浄用基
布は巻、き取り方式で使い捨て）であり、作業効率が良
い等の利点がある。

洗浄用基布に要求される性能としては、■一定時間内に
おける吸水、吸油性がある、０強力が強い、■湿摩擦に
強く、毛羽立ちにより繊維脱落がない、■ワイピング性
（紙粉及びインキの汚れ取り）が良い、■ウェット時の
寸法変化が少ない、■価格が安価である、等が挙げられ
る。また、洗浄用基布の巻き径は、自動洗浄装置のカー
トリッジ寸法等に限界があり、最大巻き径は７０ｍと限
定されている。

従来、使用されている洗浄用基布は、■湿摩擦が劣る、
■厚みが厚く、最大巻き径７０ｍ１における１本当たり
の巻き量は９〜ｌ１ｍであり、高価格である、等の問題
がある。

〔発明が解決しようとする課題〕

本発明の目的は、基布の厚みが薄く、吸水及び吸油性が
あり、湿摩擦が強く最大巻き径７０ｍｍにおける１本当
たりの巻き量が多く、かつ安価に得られるオフセット印
刷洗浄用基布を提供するにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、前記の課題を解決するにあたり、基布の厚み
が薄くて、優れた強力、寸法安定性の良い熱可塑性合成
長繊維不織布と吸水及び吸油性に富むレーヨン、毛羽立
ち（繊維脱落）防止及び繊維間接着改良のためのポリオ
レフィン繊維を併用する事に着目し、鋭意検討した結果
、本発明を完成するに至った。即ち、本発明は、目付ｌ
Ｏ〜４０ｇ／ボからなる熱可塑性合成長繊維不織布上に
、レーヨンとポリオレフィンとの繊維比率が７０　＋　
３０〜５０：５０の割合からなるレーヨン／ポリオレフ
ィン混合繊維を積層、交絡せしめ全体目付け４０〜１０
０ｇ／　Ｉ７からなるオフセット印刷洗浄用基布、であ
る。

本発明のオフセット印刷洗浄用基布に用いられる熱可塑
性合成長繊維不織布の素材としては、ポリエステル、ポ
リアミド、ポリプロピレン、ポリエチレン、及び再生繊
維長繊維不織布としてはキュプラ等の単体及び複合体が
挙げられるが、強力及びウェット時の寸法安定性の点か
ら、ポリエステル長繊維不織布が最も適している。

熱可塑性合成長繊維不織布の目付としては、１０〜４０
ｇ／ｍであり、レーヨン／ポリオレフィン混合繊維との
積層、交絡後の強力、寸法変化、毛羽立ち　（繊維脱落
）、厚み等の点から１５〜３０ｇ／ｒｒｆがより好まし
い。

目付が１０ｇ／ｒｒｌ以下では、強力、寸法安定性が不
十分であり実用性に欠ける。４０ｇ／ｒｒ？以上ではレ
ーヨン／ポリオレフィン混合繊維との交絡が不十分であ
り、毛羽立ち　（繊維脱落）及び眉間剥離が発生する等
の問題がある。

レーヨン／ポリオレフィン混合繊維の繊維比率としては
、吸水及び吸油性、毛羽立ち（繊維脱落）防止、ワイピ
ング性等の点がら７０　：　３０〜５０　：　５０であ
り、レーヨン比率が７０以上では、吸水及び吸油性、ワ
イピング性は良好であるが、不織布との交絡、繊維間の
接着が不十分となり、毛羽立ち（繊維脱落）が発生する
。レーヨン比率５０以下では、ポリオレフィン繊維によ
って繊維間の接着面積が多くなり、洗浄液の基布裏面へ
のしみ出しが悪く、吸水及び吸油性、ワイピング性が悪
い。

熱可塑性合成長繊維不織布上にレーヨン／ポリオレフィ
ン混合繊維を積層、交絡せしめた全体基布目付としては
、強力、ウェット時の寸法安定性、吸水及び吸油性、毛
羽立ち　（繊維脱落）防止等の点から、４０〜１００ｇ
／　ｎ−ｒであり、厚み、最大巻き径７０ｍ＋ｎにおけ
る１本当りの巻き量、価格面から５０〜７０ｇ／ｍ２が
好ましい。

熱可塑性合成長繊維不織布と、レーヨン／ポリオレフィ
ン混合繊維を積層、交絡させる方法としては、柱状流（
ウォータージェット）方式、二ドルパンチ方式等が挙げ
られるが、毛羽立ち（繊維脱落）、層間剥離、ウェット
時の寸法安定性等の点から、柱状流（ウォータージェッ
ト）方式が本発明においては、好ましい。

〔実施例〕

以下、本発明を実施例により説明する。なお実施例に示
す基布の特性は、下記の測定法によるものである。

〈吸水高さ、吸油高さ〉 大きさ３ａｎＸ２０ａｎの試料を下から２二の部分まで
水及び洗浄液に３秒浸漬し吸水及び吸油高さを測定。ま
た上記と同様に１０秒浸漬し、ついで３０分風乾し、吸
水及び吸油高さを測定。

く湿摩擦〉 大きさ２０ａｎＸ２０■の試料の裏面から、噴材機にて
洗浄液を一定量噴付させ、２０秒風乾し、試料の表面を
ロールと同硬度のゴム板にはり付け、所定の圧力にてゴ
ムロールで１０回摩擦後判定する。

優れているもの・・・５級、良いもの・・・４級、劣る
もの・・・３級、著しく劣るもの・・・２〜１級。

〈ワイピング性〉 黒板に油性マジックで落書きし、３０往復拭いた後の汚
れの取れ具合を次のごとく判定する。

優れているもの・・・◎、良いもの・・・○、劣るもの
・・・△。

く吸水、吸油性〉 洗浄液を噴霧後幕布のぬれ度合い及びタンク内に残って
いる洗浄液の度合を判定。

基布がぬれて液残りなし・・・◎、基布がぬれて若干液
残り有・・・○、基布にぬれ斑液残り有・・・△、基布
がぬれておらず液残り有・・・×。

くロール面への濡れ性〉 基布をロールに接触させロール表面の濡れ度合を肉眼に
て判定。

ロール表面のぬれ非常に良好・・・◎、ロール表面のぬ
れ良好・・・○、ロール表面のぬれ斑若干有・・・△、
ロール表面のぬれ斑がはげしい・・・×。

く強　度〉 実使用にて基布破れを判定。

破れなし・・・◎、破れ有・・・×。

く寸法変化〉 実使用にて巾変化（巾入れ）を判定。

巾変化全くなし・・・◎、巾変化若干有・・・△、巾変
化が大で使用不可・・・×。

実施例１〜３、比較例１〜２ 目付２５ｇ／ｒｒ！からなるポリエステル長繊維不織布
にレーヨンとポリオレフィンとの繊維比率が６０：４０
の混合繊維を第１表に示した所定の目付（ｇ／ｒｒ？）
に設定し柱状流方式によって交絡させ第１表に示す試作
品を得た。

実施例４〜６、比較例３〜５ ポリエステル長繊維不織布と、レーヨン／ポリオレフィ
ン混合繊維の総目付量を７０ｇ／ｎ（に設定し、ポリエ
ステル長繊維不織布３０ｇ１ｒｄを使用し、レーヨンと
ポリオレフィンとの繊維比率を変え柱状流方式によって
積層、交絡させ第２表に示す試作品を得た。

以下余白 実施例７〜１１、比較例６ 第３表に示した目付の異なるポリエステル長繊維不織布
に、レーヨンとポリオレフィンとの繊維の比率が６０：
４０の混合繊維を、全体目付６０ｇ／ｒ＋（に設定し柱
状流方式によって交絡させ、第３表に示す試作品を得た
。

以下余白 実施例１２ 目付２５ｇ／ｒｒｒポリエステル長繊維不織布にレーヨ
ンとポリオレフィンとの繊維比率が６０　：　４０の混
−合繊維を全体重量６０ｇ／ｒｒｒに設定し、柱状流方
式によって交絡させ、１００〜１２０℃の熱ロールによ
って厚み０．２化に調整した試作品を得た。

上記試作品を自動洗浄装置にセットし、オフセット印刷
機にい実用テストを行なった。その評価を第４表に示す
。

以下余白 ４゜ 〔発明の効果〕 本発明のオフセット印刷洗浄用基布は、従来品では解決
出来なかった基布の厚みを薄くすることができ、かつ、
吸水及び吸油性に優れ最大巻き径７０ｍ＋＋＋における
１本当りの巻き量を１６ｍと多くすることができ、かつ
、極めて安価に製造することが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図はオフセット印刷機に装着された自動洗浄装置の
断面を示す模式図である。 １・・・洗浄用基布、２・・・ロール（ブランケット胴
）、３・・・洗浄液（水及び白灯油、水と白灯油との混
合液）、４・・・洗浄液タンク、５・・・クツション材
（テフロンシート、ウレタンスポンジ）、６・・・洗浄
液ノズル。 特許出願人　　旭化成工業株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、目付１０〜４０ｇ／ｍ＾２からなる熱可塑性合成長
   繊維不織布上に、レーヨンとポリオレフィンとが繊維比
   率７０：３０〜５０：５０の割合からなるレーヨン／ポ
   リオレフィン混合繊維を積層、交絡せしめた、全体目付
   け４０〜１００ｇ／ｍ＾２からなるオフセット印刷洗浄
   用基布。