JPH0471489A - アセチルポリアミンアミドヒドロラーゼの製造法 - Google Patents

アセチルポリアミンアミドヒドロラーゼの製造法

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JPH0471489A
JPH0471489A JP2184979A JP18497990A JPH0471489A JP H0471489 A JPH0471489 A JP H0471489A JP 2184979 A JP2184979 A JP 2184979A JP 18497990 A JP18497990 A JP 18497990A JP H0471489 A JPH0471489 A JP H0471489A
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aph
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一洋 桜田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、エシェリヒア属に属し、アセチルポリアミン
アミドヒドロラーゼ(以下、APHと略記する。)産生
に関与する遺伝情報を担うDNA(以下、API遺伝子
DNAと略記する。)断片を保有する微生物を用いるA
PRの製造法に関する。
APRは、たとえば@瘍マーカーである尿中ポリアミン
定量用臨床診断酵素として用いられる。
従来の技術 APHを製造する方法としては、ストレプトマイセス属
(特開昭56−144088号公報)、ミコプラナ属(
特開昭64−85080号公報)などに属する微生物を
用いる方法が知られている。
これらの微生物を、通常酵素生産に利用される培地で培
養しても、その生産量は極めて少なく、経済的に不利で
ある。
発明が解決しようとする課題 本発明の目的は、微生物を用いることにより、安価にか
つ大量にAPRを製造する方法を提供することにある。
課題を解決するための手段 本発明によれば、エシェリヒア属に属し、かつミコプラ
ナ属に属する微生物由来のAPR遺伝子DNAをベクタ
ーDNAに組み込んで得られる組換え体DNAを保有す
る微生物を培地に培養することにより、APRを安価に
かつ大量に製造する方法を提供することができる。
以下に本発明の詳細な説明する。
APH遺伝子DNAは、ミコプラナ属に属し、APH産
生能を有する微生物の染色体DNAから得ることができ
る。具体的には、ミコプラナ・ブラタ(Mycopla
na bullata) FERM BP −1845
株から得られる染色体DNAをあげることができる。
ミコプラナ属に属し、APH産生能を有する微生物の染
色体DNAからAPI遺伝子DNA0単離は、常法、た
とえばカレント・トピックス・イン・マイクロバイオロ
ジー・アンド・イムノロジー(Current Top
ics in Microbiology and I
mmunology)Vo!、96(1982年〉に記
載の方法に従ってふこなうことができる。
得られたAPI遺伝子DNAをベクターDNAに組み込
んで組換え体DNAを調製する。APR遺伝子DNAの
ベクターDNAへの組込みは常法に従って、たとえば染
色体DNAおよびベクターDNAを制限酵素で切断して
APR遺伝子DNA断片およびベクターDNA断片を調
製したのち、両者の混合物をD N A リガーゼで処
理することによりおこなうことができる。
ここで用いられるベクターDNAとしては、エシェリヒ
ア・コリを宿主とすることが可能なベクターであればい
ずれでもよく、とりわけpUC118、pBR322な
どが好適に用いられる。
制限酵素としては、たとえばBamHI、5au3ΔI
、BgRI I、EcoRI、Ps t Iなどがあげ
られる。5au3AIの切断部位はBgIIIやBam
HIの切断部位と同じ構造の突出末端を生じるため、組
換えのための結合が可能である。染色体DNAを5au
3AIやBgllIで限定分解または完全分解して得ら
れるDNA断片はBamHIで切断したベクターDNA
断片と連結することは好適である。
DNAIJガーゼとしてはT4ファージ感染大腸菌由来
のT4DNA’Jガーゼが好適に用いられる。
上記の方法で得られた組換え体DNAは、常法、たとえ
ばジャーナル オブ モレキュラ )々イオロジー(J
、 of Mo1ecular Biology) V
 o R、166P、557 (1983)に記載の方
法によってエシェリヒア・コリに導入することができる
。組換え体DNA (すなわちAPH産生に関与する遺
伝情報を担うDNAを組み込んだベクターDNA)を含
有する菌株の選択方法は常法、たとえばモレキュラーク
ローニング(Molecular Cloning  
:Tマニアチス、E、F、フリッチ、J、サムプルツク
著、コールドスプリングハーバ−出版社、19g2 :
以下本明細書中においてはモレキュラー・クローニング
は本書のことを示す。)に記載された方法により次のよ
うにおこなうことができる。
M換え体DNAを含有する菌株をLM培地(1%バクト
ドリプトン、0.5%イーストエキストラクト、10m
M  NaC1,10mM  Mg5O,,50mg/
I アンピシリン、1.5% バクトアガー)上で培養
し、生じたコロニーをフィルターに転写、溶菌した後、
そのDNAをフィルターに固定し、特開昭64−850
80号公報に記載されているミコプラナ属微生物の生産
するAPHタンパク質のN末アミノ酸配列に基づいて作
製したDNAプローブが結合するコロニーを選択する。
このようにして選択したコロニーからさらにAPH活性
をもつものの選択をおこないAPI遺伝子DNAを完全
に組み込んだベクターDNAを含む微生物を得ることが
できる。
得られた微生物から、モレキュラー・クローニングに記
載の常法により、組換え体DNAを得ることができる。
得られた微生物に含まれる紐換え体DNAを用い、エシ
ェリヒア・コリを宿主微生物として大量にAPIを発現
させるためには次のようにおこなう。
得られた組換え体DNAはまず常法、たとえばモレキュ
ラー・クローニングに記載された方法を用いて、その制
限酵素地図の作製をおこない、へPHタンパク質のN末
アミノ酸配列に基づいて作製したDNAプローブが結合
するDNA断片をサザンハイブリダイゼーションにより
見いだす。
へPH遺伝子の5′側非翻訳領域を含むこのDNA断片
をM13ファージDNAに組み込み、その塩基配列をユ
ナイテッド・ステイト・バイオケミカル・コーポレーシ
ョン([In1ted 5tate Biochemc
lal Corporation)が勧めるシークナー
ゼ■を用いた方法により決定する。
得られた塩基配列の情報から、APR遺伝子のプロモー
ター、SD配列を含まないAPH構造遺伝子領域を組換
え体DNAから切り出し、エシェリヒア・コリの高発現
プロモーターとSD配列の下流にAP)f遺伝子の開始
コドンをブロモ−クーSD配列の距離が適当になるよう
につなぎ込む。
ここで用いられるプロモーターとしてはエシェリヒア・
コリで働くものはすべて有効であるがとりわけトリク 
(t r c)プロモーター、トリク(trp)yプロ
モーター、ラムダPLプロモーターなどがあげられる。
このようにして得られた組換え体DNAを含有する微生
物のAPH産生能を調べ、より高いAPH産生能を有す
る微生物を選択する。微生物の具体的な例としては、ミ
コプラナ・ブラタ由来のAPH遺伝子DNA断片をPU
C118(全酒造社製)に組込んで得られた組換え体D
 N A  ptrcNMAPHを保有するエシェリヒ
ア・コリられる。
本発明で得られる形質転換株は、通常の細菌培養法で培
養することによってAPHを培養物中に生成蓄積する。
本発明微生物の培養に用いられる培地としては、炭素源
、窒素源、無機物、その他の栄養源を含有する合成培地
または天然培地のいずれも使用できる。
炭素源としては、たとえばグルコース、でんぶん、でん
ぷん加水分解物、糖蜜など種々の炭水化物が用いられ、
その使用量は5〜10g/j!程度が好ましい。
窒素源としては、たとえば硫酸アンモニウム、リン酸ア
ンモニウム、炭酸アンモニウムなどの各種無機および有
機アンモニウム塩類、あるいはペプトン、酵母エキス、
コーン・スチーブ・リカーカゼイン加水分解物などの窒
素含有有機物などが用いられ、その使用量は5〜70g
/n程度が好ましい。
無機物としては、たとえばリン酸第−水素カリウム、リ
ン酸第二カリウム、硫酸マグネシウム、硫酸マンガン、
硫酸亜鉛などが用いられ、その使用量は0.05〜5 
g/j!程度が好ましい。
培養は振盪培養あるいは通気攪拌培養などの好気的条件
下におこなわれる。培養温度は25〜37℃が好適であ
り、培養は通常16〜48時間程度で終了する。
培養を終了した菌体からAPRを精製するにあたっては
、上記培養液から遠心分離などの方法で菌体を集め、得
られた菌体を超音波処理、ガラスピーズを用いる摩砕処
理、フレンチプレス処理などによって破砕し、酵素を抽
出する。抽出液を硫安塩析法、イオン交換樹脂を用いる
クロマトグラフィー、ゲル沖過法などの常法により処理
して、精製APHを得ることができる。
本発明で得られる組換え体の生産するAPHは特開昭6
4−85080号公報に記載されたAPHと同じ酵素活
性を有する。
以下に本発明の実施例を示す。
実施例1.  APH遺伝子のクローニング(1)  
へPH遺伝子を含む染色体DNAの調製ミコプラナ・ブ
ラタFERM  BP−1845株をKM102培地(
10g/f  ペプトン、7g/R肉エキス、5g/l
  イースト・エキストラクトおよび3g/i! Na
C1)30−中に植菌し、30℃で2日間振盪培養して
得られた菌体を日立製冷却遠心機(RPR20−20−
ター)を用いて4℃で10,000rpm。
10分間遠心して集菌した。菌体をカレント・トピック
ス・イン・マイクロバイオロジー アンド イムノロジ
ーVo1.96 (1982)に記載されている方法で
処理し染色体DNAを抽出し、約IIIIgの染色体D
NAを得た。
(2)染色体DNA断片のベクターDNAへの導入前項
(1)で得られた染色体DNA10■をとり、M緩衝液
[10mM  )リス−塩酸緩衝液(p)I7.5)、
10mM  Mg(lz 、50mMNaCj!、1m
M  ジチオスレイトール(DTT)〕500ρに溶解
して、制限酵素Bgfllを50単位添加し、37℃で
4時間保温して完全分解をおこなった。ついで、これを
モレキュラー・クローニングに記載されている方法に従
って、10〜40%ショ糖蜜度勾配遠心により分画をお
こなった。遠心は日立製超遠心機(SRP280−ター
)を用い、20℃で26,000rpm、16時間おこ
なった。遠心後、分画をおこない、各分画の一部をモレ
キュラー・クローニングに記載されている方法に従って
アガロース電気泳動をおこない、DNA断片の大きさを
測定した。
さらに5〜3KbのDNA断片を含む分画のみを集めて
エタノール沈殿をおこなった後、ライゲーション緩衝液
[66mM  )!Jスス−酸緩衝液(pH7,6) 
、5mM  MgC1t 、5mMDTT、1mM  
ATP)5Q、icl+に溶解して約4ttgのAPR
遺伝子を含むDNA断片を得た。
また、ベクターpUc118(宝酒造社製)5■をM緩
衝液150〃に溶解して、制限酵素BamH120単位
を添加し、37℃で3時間反応をおこなって、完全分解
した。その後、1Mトリス−塩酸緩衝液(pH8,6)
20JIIlと小生小腸由来アルカリ性フォスファター
ゼ(ベーリンガー・マンハイム社製)2単位を添加し3
7℃で1時間反応をおこない、脱リン酸化をおこなった
。さらに65℃で10分間加熱して酵素を失活させ、エ
タノール沈殿を右こない、40〃のライゲーション緩衝
液に溶解した。ついで、Bgj!IIで完全分解して得
られた4■のAPH遺伝子DNAを含む溶液16ρとB
amHIで分解して得られた5■のpUc118を含む
溶液20〃を混合し、ライゲーション緩衝液で全量75
dにしたのち、T4DNAリガーゼ2単位を添加し、1
6℃で16時間、連結反応をおこない、組換え体DNA
を含む溶液を得た。
(3)エシェリヒア・コリMM294株の形質転換得ら
れた組換え体DNAを含む溶液をエシェリヒア・コlJ
MM294株の形質転換に供した。
エシェリヒア・コリMM294株のコンビプント・セル
を、ジャーナル オブ モレキュラバイオロジ−(J、
 of Mo1ecular Biology)Vow
、166  P、557  (1983)に記載の方法
に従って調製した。前項(2)で得られた組換え体DN
Aを含む溶液104と2104のMM294株コンビプ
ント・セルを混合し、氷上に30分間静置後、42℃で
90秒間熱処理をし、800ρのSOC培地(2%バク
ト・トリプトン、0.5%イースト・エキストラクト、
10mM  NaC1,2,5mM  KCC10mM
  MgCj72.10mM  Mg S04.20m
M  グルコース)を加えて37℃で1時間振盪培養し
た後、これをLMプレー)  (LM培地にバタトアガ
ーを終濃度1.5%になるよう加えたもの)に100ρ
ずつ塗布した。これを、37℃で16時間培養し、生育
してきた形質転換株を101枚のプレートに合計314
3株得た0 (4)形質転換株の選択 前項(3)のようにして得られたエシェリヒア・コ!I
MM294株の形質転換株をレプリカ法に従ってナイロ
ン・フィルター(Hybond−N、 7マ一シヤム社
製)に転写した。得られた101枚のフィルターはモレ
キュラー・クローニングに記載された方法により、溶菌
、DNAの変性および固定を右こなった後、32pで標
識したプローブを用いてコロニー・ハイブリダイゼーシ
ョンをおこなった。
コロニー・ハイブリダイゼーションに用いたプローブは
特開昭64−85080号公報に記載されているAPI
のN末から13番目のアスパラギン酸より、29番目の
アラニンのアミノ酸配列に対応するDNA塩基配列を持
つ50merのオリゴヌクレオチドであり、その配列は
5′側よりAACGCCAAGACCGAGCTCTA
CGGCGGCGAGCTGGTCCCCCCGTTC
GAGGCである。
得られたフィルターをオートラジオグラフィーにかけプ
ローブの結合したコロニーの判別をおこない、7つのコ
ロニーを選択した。得られた7つのコロニー(すなわち
形質転換株)を60m?7)LB培地(10g/j! 
  )リプトン、5g/β イースト・エキストラクト
、5g/βNa(1り中でそれぞれ16時間、振盪培養
をおこなった。その後、常法に従い集菌をし、TE緩衝
液Cl0mM  )リス−塩酸緩衝液(pH8,0) 
、1mM  EDTA)6mf’に懸濁し超音波処理に
より溶菌をおこなった。得られた抽出液を用いて特開昭
64−85080号公報に記載された方法によりアセチ
ルプトレッシンを基質としてAPHの酵素活性を測定し
た。その結果ある形質転換株から得られたクローンが約
1〔ミリ単位/−培養液〕の活性を示した。その形質転
換株をエシェリヒア・コリAPHWと命名した。APH
W株が含有するプラスミドを単離し、構造を解析した結
果、第1図に示すような構造を有していることが判明し
た。このプラスミドをpAPHWと命名した。
実施例2.APH高発現プラスミドの作製(1)APH
遺伝子のプロモーター、SD配列、開始コドンの構造解
析 APH[[itのプロモーターはエシェリヒア・コリ内
では有効に働かないことからエシェリヒア・コリで働く
プロモーターをもつ発現ベクターDNAにAPH遺伝子
を挿入することが必要である。そのとき、挿入したAP
R遺伝子の翻訳開始コドンとベクターのSD配列との間
が適当な距離になるように構築することが必要である。
そのためには、APR遺伝子の翻訳開始部位を含む5′
上流領域のDNA塩基配列の情報が必要となる。以下に
そのDNA塩基配列を決定する方法を示す。
まず、10mM  トリス−塩酸緩衝液(pH8,0)
 、5mM  MgCRx 、100mMNaCfおよ
び1mM  2−メルカプトエタノールからなる溶液(
以下、A溶液という。)5θρ中で、1■のプラスミド
DNApAPHWを10441位のEC0RIおよび1
0単位のBamHIと、37℃で3時間反応させ、完全
に消化させた。この溶液を0.7%アガロースゲルを用
いて電気泳動をおこない、常法により0.5.q/rn
f!臭化エチジウム溶液中で染色後、キャピラリートラ
ンスファー法に従ってナイロン・フィルター(Geqe
 5creen Plus、デュポン社製)に転写した
。得られたフィルターを、r”P−ATP(3000C
i/m mol、アマー/ヤム社製)とT4キナーゼ(
宝酒造社製)を用いて1. OX10’cpm/pmo
lに末端標識したプローブ〔実施例1(4))と、5 
xSSC溶液、5 xDenhardt’s溶液、0.
5%SDS溶液および100■ 子牛胸腺のDNA(シ
グマ社製)からなる溶液50−中で、65℃、12時間
パイプリダイゼーンヨンをおこなった。その後0.3 
X S S C溶液および1.0%SDS溶液からなる
溶液50−中で55℃、30分間洗浄後、X線フィルム
(フジカラー社製)によるオートラジオグラフィーのシ
グナルを、臭化エチジウム染色で得られたパターンと比
較することで第1図に示したEcoRI−BamHI断
片にプローブが結合することがわかった。
このことからこの領域にへPH遺伝子の開始コドンを含
む構造遺伝子の5′側領域および上流の副筋領域が存在
することが予想された。つぎにこの断片のDNA塩基配
列をユナイテッド・ステイト・バイオケミカル・コーポ
レーション(Ilnited 5tate Bioch
emical Corporation)が勧めている
シークナーゼ@を用いた方法により決定した。このよう
にして決定した断片の塩基配列および翻訳開始コドンの
下流については対応するアミノ酸配列を第2表に示した
。塩基配列より求められるAPHタンパク質のN末アミ
ノ酸配列は特開昭64−85080号公報に示されてい
るAPHの48個のN末アミノ酸配列と一致する。
第2表 EC0RI  ACGGCTCGACCACTTCGC
TAAAGGCCAGGGAGAGCTGTCGACG
CAAGAAACGGAATGGTCGGCTGTCG
TCCGCGTAATATGTGAAAATTGTGG
CGGCGGTGATTGCGCCATTTGCTGC
GCGCGCTCTTCCGGTCGGCGGCTGT
CGGCGCGGAGCCTGTAACCTGTCGC
ATGCTACTCTGGTAGGTCCATCATC
TTGGCGGTGCTTTGCCCGTGTGGTA
CGAGCAAAGATCATACGGCGGGTGG
CAAGCGTGTGGAAACGGCCATCGGC
GCTTC1AAGGCTAACGTCCGCGCAA
CCAACGCAGGGGACA1aProPheAr
gAlaGluTrpHe(2)trcプロモーターを
用いたAPH発現ベクターの構築 実施例2. (1)で得られた塩基配列の情報よりtr
cプロモーターをもつ高発現プラスミドpKK233−
2(ファルマシア社製)のNco l−Hl ndII
I制限酵素サイトに第1図に示したプラスミドpAPH
WのNdel)(indlI断片を挿入した。
その方法として、まずIJlgのpKK2332を、5
0mM)リス−塩酸緩衝液(pH7,5)、10mM 
 MgCC10,100mM  NaC1および1mM
  ジチオエリスリトールからなる溶液(以下、B溶液
という。)504中で3単位のNcalを用いて37℃
、37時間反応させた後、Ncolで切断されたプラス
ミドを30mM酢酸ナトリウム(pH5,0) 、10
0mMNaC1,lrnM酢酸亜鉛および10%グリセ
ロールからなる溶液50β中で50単位のマング・ビー
ン・ヌクレアーゼにより突出末端を削り落して末端を平
滑にした。NcoI切断面が平滑になったプラスミドを
A溶液50ρ中てlO単位のHind[を用いて37℃
、3時間反応させNcoI−HindIIl断片を得た
次に、1■のpAPHWをB溶液50ρ中で、5単位の
NdeIを用いて37℃、3時間反応させ、その後、N
clelで切断されたプラスミドを7mM  )リス−
塩酸緩衝液(pH7,5)、0.1mM  EDTA、
20mM  NaC1!、7mM  MgCC10,1
mM  dATP、0.1mMdGTP、0.1mM 
 dCTPおよび0.1mMdTTPからなる溶液(以
下、C溶液という。)50ρ中で、2単位のDNAポリ
メラーゼのクレノーフラグメントを用いて37℃、15
分間反応させて末端を平滑にした。その後Ndel切断
面が平滑になったプラスミドをA溶液50β中で、10
単位のHindlを用いて37℃、3時間反応させてN
d e I−Hi ndIII断片を獲得した。
このようにして得られたプラスミドpKK233−2 
 Ncol−HindIn断片とプラスミドpAPHW
  NdeI−HindII[断片はDNAIJガーゼ
を用いた常法により連結し、プラスミドp t r c
NHAPHを得た。このようにして、繋ぎ合わせてA 
P Rの開始コドンはベクターDNAのSD配列の下流
の最適な位置に配置することができる。
次に挿入断片の3′側の余分な部分を除くため得られた
組換えプラスミドptrcNHAP81■をA溶液50
ρ中で5単位のHindI[lで37℃、3時間反応さ
せた後、Hi ndlIlで切断されたプラスミドをB
溶液50〃中で5単位のMj!uIで37℃3時間反応
させた。さらにMfurで切断されたプラスミドをC溶
液50ρ中で2単位のクレノーフラグメントを用いて3
7℃、15分間反応させ両末端を平滑にした。平滑にな
った両末端をDNA!Jガーゼを用いた常法により繋ぎ
合わせた。
以上の方法により構築されたプラスミドptrcNMA
PHの構造を第2図に示す。
このようにして得られたプラスミドptrcHMAPH
を常法に従ってエンエリヒア・コリMM294株に形質
転換することで、A P R生産株、エンエリヒア・コ
リTRC−APHを得た。
エンエリヒア・コリTRC−APHはブタペスト条約に
基づいて平成2年6月25日付で工業技術院微生物工業
技術研究所に微工研条寄第2986号(FERM  B
P−2986)として寄託されている。
実施例3.各種菌株の生産力価の比較 第3表に示す3菌株を、同じく第3表に示す培地60−
を含む300rn1容三角フラスコに植菌し、30℃で
18時間振盪培養した。
■培地の組成:1% ブイヨン、1% イーストエキス
トラクト、(pH7,0) ■培地の組成;0.5%イーストエキストラクト、0.
5% トリプトン、0.05% NaCf、0.1% 
K H2P O,,0,01% Mn S 04.1.
0%アセチル・ブトレッンン 2XYT培地の組成+16g/β トリプトン、10g
/i’  イーストエキストラクト、5g/!NaCf
1 培養終了後、遠心分離により菌体を集め、TE緩衝液に
懸濁後、超音波処理により破砕し、菌体抽出液を調製し
、その抽出液中のAPH活性を特開昭64−85080
号公報に記載されている方法に従って測定した。結果を
第3表に示す。
第   3   表 実施例4.紐換え株TRC−APHによるAPIの生産 (1)  T RC−A P H株の5β培養槽におけ
る培養TRC−APH株を1.5% Na2HPO*、
0.3% K H2P 04.0.5% NaC1,0
,1% NH,CI、0.5% ペプトン、0.1%微
量元素液[:25g/R(NH,) 2HPO,,5g
 / j!  K2 S 04.0.15g/I  N
aCR。
5g/41!  Mg5O<・7H20,0,75g/
JFeS○4’7H20,0,17g/j!  Zn5
O。
・7H20,0,075g/f  Cu5O−・5H2
0,0,038g#  Mn5o、・4〜5H,O10
,15g/l  CaCl2・2H20,0,017g
/i!  N azB、o、・10 HaOlo、00
75g / R(N H4) 6 M O’l 024
・10H,O)、0.5% グルコース、 0.024
6% M g S O4・7H,014mg/j!  
ビタミンB 1.50mg/ R。
アンピシリンからなる培地(pH6,6) 2.012
を含む51容培養槽に植菌し、28℃で30時間通気攪
拌培養した。培養開始8時間後より16.7%ペプトン
、16.7%グルコースおよび0.4%微量元素液の組
成からなるフィード培地を連続的に全量約70−注入し
た。
本菌は本条件下で38〔単位/−培養液〕のへPH生産
性を示した。。
(2)APHの精製 実施例4. (1)で得られた培養液より遠心分離にて
菌体を集めた。得られた菌体を0.01MIJスー塩酸
緩衝液(pH8,0)200艷に懸濁して超音波処理を
おこない細胞を破砕し、菌体内の酵素を抽出した。得ら
れた粗抽出液を12.00Orpmで20分間遠心して
可溶性画分を得た。
つぎに得られた可溶性画分に固形硫酸アンモニウムを4
0%飽和になるように添加後、沈澱した部分を採取した
この沈殿物を50mfの0.01 M ) IJスス−
酸緩衝液(pH8,0)および0.005Mメルカプト
エタノールからなる溶液に溶解した。この溶液を同緩衝
液101で24時間透析した。透析液を同緩衝液で平衡
化したDEAE−セファロース(ファルマシア社製)(
1000rn1.口径10cm)に通塔し、APRを吸
着した。さらに同緩衝液で不純蛋白質を洗い流した。次
に同緩衝液中で0から0.5 Mまでの食塩による濃度
勾配液で溶出をおこなった。溶出してくる活性画分をあ
わせ、これに硫酸アンモニウムを加えて90%飽和で沈
殿する部分を遠心分離(12,000xg、20分間)
で集め、0.01Mトリス−塩酸緩衝液(pl(8,0
)50−に溶解した。この溶液を同緩衝液2βで24時
間透析した。透析液を凍結乾燥し、APRの粉末精製酵
素標品2g(比活性29単位/mg)を得た。
発明の効果 本発明によれば、エシェリヒア属に属し、ミフブラナ属
に属する微生物由来のAPR産生に関与する遺伝情報を
担うDNA断片をベクターDNAに組み込んで得られる
組換え体DNAを保有する微生物を用いることにより、
安価にかつ大量にAPHを製造する方法を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、エシェリヒア・コリAPHW株の含有する組
換え体プラスミドpAPHWの制限酵素切断地図である
。 第2図は、 プラスミドp t r cNMAPHの構造を示す。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)エシェリヒア属に属し、かつミコプラナ属に属す
    る微生物由来のアセチルポリアミンアミドヒドロラーゼ
    産生に関与する遺伝情報を担うDNA断片をベクターに
    組み込んで得られる組換え体DNAを保有する微生物を
    培地に培養し、培養物中にアセチルポリアミンアミドヒ
    ドロラーゼを生成蓄積させ、該培養物からアセチルポリ
    アミンアミドヒドロラーゼを採取することを特徴とする
    アセチルポリアミンアミドヒドロラーゼの製造法。
  2. (2)エシェリヒア属に属し、かつミコプラナ属に属す
    る微生物由来のアセチルポリアミンアミドヒドロラーゼ
    産生に関与する遺伝情報を担うDNA断片をベクターに
    組み込んで得られる組換え体DNAを保有する微生物。
  3. (3)ミコプラナ属に属する微生物由来のアセチルポリ
    アミンアミドヒドロラーゼ産生に関与する遺伝情報を担
    うDNΛ断片をベクターに組み込んで得られる組換え体
    DNA。
  4. (4)下記第1表に示されるアミノ酸配列で表されるミ
    コプラナ属に属する微生物由来のアセチルポリアミンア
    ミドヒドロラーゼポリペプチドをコードする遺伝子。
  5. (5)ミコプラナ属に属する微生物由来のアセチルポリ
    アミンアミドヒドロラーゼポリペプチドをコードする下
    記第1表に示される塩基配列で表される遺伝子。 第1表 【遺伝子配列があります。】
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