JPH0471478A - 細胞培養用容器およびその製造方法 - Google Patents

細胞培養用容器およびその製造方法

Info

Publication number
JPH0471478A
JPH0471478A JP17955590A JP17955590A JPH0471478A JP H0471478 A JPH0471478 A JP H0471478A JP 17955590 A JP17955590 A JP 17955590A JP 17955590 A JP17955590 A JP 17955590A JP H0471478 A JPH0471478 A JP H0471478A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molded product
cell culture
cytokine
interleukin
polymyxin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17955590A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Teramoto
和雄 寺本
Yasuyoshi Ogawa
小川 恭喜
Noriko Nakamura
紀子 中村
Tetsuhisa Sudo
哲央 須藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
BIO MATERIAL KENKYUSHO KK
Original Assignee
BIO MATERIAL KENKYUSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by BIO MATERIAL KENKYUSHO KK filed Critical BIO MATERIAL KENKYUSHO KK
Priority to JP17955590A priority Critical patent/JPH0471478A/ja
Publication of JPH0471478A publication Critical patent/JPH0471478A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
    • C12M23/00Constructional details, e.g. recesses, hinges
    • C12M23/20Material Coatings
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
    • C12M23/00Constructional details, e.g. recesses, hinges
    • C12M23/02Form or structure of the vessel
    • C12M23/10Petri dish

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Clinical Laboratory Science (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、動物細胞の培養に適し、且つ、有用な生理活
性物質を産生させ得る細胞培養用容器および当該容器を
利用したサイトカインの製造方法に関する。
(従来の技術) 生理活性物質をビニル重合体成型品の表面に固定化した
ものは細胞培養用容器、アフィニティークロマトグラフ
用吸着剤、治療用血液処理剤、抗菌性材料その他分析用
試薬などとして広く利用されており、今後さらに幅広い
応用が期待される重要な物質である。
細胞培養用容器には細胞の維持・成育に害をもたらさな
い性質のほか、細胞の状態を手軽に顕微鏡観察するため
、透明であることが求められる。
このため、現在用いられている細胞培養用容器の大半は
ポリスチレン成型品である。しかし、ポリスチレン成型
品は疎水性のため、細胞との親和性が低く、このままで
は組繊細胞の培養には使えない。最近ではこの点を改良
して、プラズマ処理等で表面に陽荷電を付与したり、コ
ラーゲンやビトロネクチンなどの細胞外マトリックスを
コートしたポリスチレン成型品が使われるようになった
しかし、これらは蛋白質であるため、製造の再現性が悪
く、腐敗する等の問題点がある。
ブロムシアン化セファローズビーズやアミドメチル化ポ
リスチレン繊維に、3個以上のアミノ基を持つ塩基性環
状ペプチドの一つであるポリミキシンBを固定化したも
のは抗菌性材料(特開昭56−161046)やエンド
トキシン吸着剤(特開昭58−13519)として知ら
れており、また、体外循環用材料(特開昭6O−516
6)としても用いられているが、細胞培養用容器として
は用いられていない。これらを細胞培養用容器として用
いるには、それぞれ、天然の蛋白質を併用していること
、ゲル状であるため取り扱い難いこと、透明性に欠ける
こと問題点がある。
(発明が解決しようとする課題) 本発明者らは、かかる従来技術の問題点に鑑み、毒性の
ない低分子化合物をビニル重合体成型品表面に固定化し
、これを動物細胞の培養用容器として使用できないか、
また、有用なサイトカイン等を産生させられないか種々
検討した結果、3個以上のアミノ基を持つ塩基性ペプチ
ドを固定化したものが単核球系細胞および線維芽細胞系
細胞等の細胞にインターロイキン−1、インターロイキ
ン6、TNF、G−C8FおよびGM−C8F等の有用
な生理活性物質を産生させ得ることを見出だし、本発明
に到達した。
すなわち、本発明は、動物細胞に作用してサイトカイン
等の有用物質を産生させ得る新規細胞培養用容器を提供
することを目的とするものである。
さらに、このような細胞培養用容器を使用したサイトカ
インの製造方法を提供することを目的とするものである
(課題を解決するための手段) このような目的を達成するための本発明の構成は、以下
の(1)〜(7)の技術的手段から構成される。
(1)ビニル重合体成型品の表面に3個以上のアミノ基
を持つ塩基性環状ペプチドを固定化して成り、且つ、5
00ナノメーターの波長の光に対する吸光度が1以下で
あることを特徴とする細胞培養用容器。
(2)成型品の形状が、シャーレ、瓶、膜、中空糸、管
またはこれ等を用いた組み立て品であることを特徴とす
る請求項第(1)項記載の細胞細胞培養用容器。
(3)動物細胞を請求項第(1)項記載の細胞培養用容
器と接触させることを特徴とするサイトカインの製造方
法。
(4)動物細胞が、白血球であることを特徴とする上記
(3)項記載のサイトカインの製造方法。
(5)動物細胞が、線維芽細胞系細胞であることを特徴
とする上記(3)項記載のサイトカインの製造方法。
(6〉サイトカインが、インターロイキン−1であるこ
とを特徴とする上記(4)項記載のサイトカインの製造
方法。
(7)サイトカインが、インターロイキン−6であるこ
とを特徴とする上記(5)項記載のサイトカインの製造
方法。
(8)表面にα−クロルアセトアミドメチル基を持つ芳
香族ビニル重合体成型品にポリミキシンをpH9〜12
で接触させることを特徴とする上記(1)項記載の細胞
培養用容器の製造方法。
本発明でいう3個以上のアミノ基を持つ塩基性環状ペプ
チドとは、4個以上のアミノ酸残基からなる環状ペプチ
ドで3個以上のアミノ基を持つ塩基性ペプチドならなん
でも良く、特に、制限はないが、製造の容易さや効果か
ら塩基性のアミノ基は3〜6個が良い。環状構造に直鎖
状ペプチドが結合していても良い。具体例を挙げると、
ポリミキシンA1ポリミキシンB1、ポリミキシンB2
、ポリミキシンC1ポリミキシンD1、ポリミキシンD
2、ポリミキシンEI、ポリミキシンE2、および、こ
れらのアミノ酸を他のアミノ酸で置換したもの、および
、アミノ酸を増減させたもの等がある。これらは生物に
作らせることができるが、化学的に合成することもでき
る。
塩基性環状ペプチド中の親水性官能基と疎水性官能基の
バランスが重要である。同じ塩基性環状ペプチドでも2
個のアミノ基しか持たないグラミシジンSは固定化して
も本発明の効果はない。グラミシジンSを固定化しても
本発明の効果が出ないのは、ポリミキシンではアミノ基
1個に対する疎水性アミノ酸の数が1であるのに対し、
グラミシジンSではアミノ基1個に対する疎水性アミノ
酸の数が4であるでためである。
本発明でいうビニル重合体成型品とは、スチレン、α−
メチルスチレンの単独重合体またはそれ等を主成分とす
る共重合体の成型品であって、その表面にアミノ基と反
応しうる活性ハロゲン原子またはカルボキシル基を有し
、且つ、光透過性のあるビニル重合体成型品を意味する
。該成型品の形状はシャーレ、瓶、管、膜、中空糸また
はこれ等を用いた組み立て品の中から使用目的に応じて
適宜選ばれる。
本発明でいうビニル重合体成型品の具体例をあげると、
■スチレンまたはα−メチルスチレンの単独重合体もし
くはこれらを主成分とする芳香族ビニル系共重合体をシ
ャーレ、試験管、管、フィルム、瓶、注射筒、カテーテ
ルなどに成型したものの表面にアミノメチル基を導入し
たもの、■スチレン/エチレン・ブチレンのABAブロ
ックコポリマの膜にα−ハロアセトアミドメチル基を導
入したもの、■ポリスチレン成型品の表面にクロルメチ
ルスチレン・スチレン共重合体をコートしたもの、■ポ
リスチレン成型品の表面に無水マレイン酸・スチレン共
重合体をコートしたもの、■ポリスチレン成型品の表面
にアクリル酸・スチレン共重合体をコートしたものなど
があげられるが、これ等に限定されるものではない。ま
た、これらのなかでも、■と■が製造が容易で、剥離の
心配がなく、且つ、取り扱いやすいので、特に、好まし
く用いられる。
■の場合、成型品の厚みには特に制限はないが、実用に
耐える強度を維持するためには、通常、100ミクロン
以上の厚みを持つものが好ましく用いられる。また、そ
の光透過性に関しては該成型品の表面に存在する細胞の
形を確認可能にするに十分な光透過性を有することが望
ましい。該成型品の光透過性は主として表面での散乱に
よって決まるので、表面が完全に平滑でなければならな
いし、また、表面に凹凸があると、細胞がその凹凸を認
識して予期しない応答を示すことがある。
該成型品の場合、500〜700ナノメーターの波長の
光に対する吸光度が1以下であることが必要である。こ
の吸光度が小さいほど該成型品の光透過性が良く、吸光
度が0.1以下であればさらに好ましい。
本発明の血液細胞処理剤の製造は、活性ハロゲン基を持
つビニル重合体成型品を塩基性環状ペプチドの溶液中に
浸漬するか、カルボキシル基を持つビニル重合体成型品
を塩基性環状ペプチドとカルボジイミドの混合溶液に加
えることにより容易に達成される。この反応において、
溶液のpHが12.5以上であると、ペプチドが急激に
加水分解し、また、逆にpHが低すぎると、反応が進ま
ないので、溶液のpHは9以上、12以下であることが
必要である。
本発明でいうサイトカインとはインターロイキン−1、
インターロイキン−2、インターロイキン−6等で代表
されるインターロイキン類、GM−C5F、G−C8F
等で代表されるコロニー刺激因子、インターフェロン、
TNF等を意味する。
本発明で用いる塩基性環状ペプチドは実施例2に示され
るように1.固定化しない状態ではサイトカインの誘導
能はない。不溶性担体に固定化して初めて活性が得られ
ることが判明した。
コロニー刺激因子は軟寒天中で顆粒球、マクロファージ
の幹細胞を刺激して、成熟した顆粒球やマクロファージ
から成るコロニーを形成させる特異的刺激因子として知
られている糖蛋白質である。
コロニー刺激因子の中には、GM−C3F、G−C8F
、M−C8F等があることが知られている。
また、これ等は単球、マクロファージ、線維芽細胞、血
管内皮細胞、骨髄ストローマ等によって産生されること
が知られている。GM−C8Fは白血球の数の増加だけ
でなく、顆粒球機能の亢進の作用もあることが知られて
おり、骨髄性白血病の治療、AIDSや癌の化学療法後
の白血球減少症の治療のためにも使われている(実験医
学 7(15)(増刊)198−203 (1989)
)。
また、G−C8Fも同様に重症感染症の予防や治療に用
いられる(実験医学 7(15)(増刊)191−19
7 (1989))。
インターロイキン−1は白血球が産生ずる発熱物質とし
て古くから知られているが、最近ではいろんな作用のあ
ることが知られており、特に抗腫瘍効果や造血促進作用
があり、臨床への利用が試みられている(実験医学 7
(15)(増刊)170−177 (1989))。ま
た、インターロイキン−6は種々の細胞に作用して、細
胞の分化や増殖を誘導することが知られているが、特に
、造血幹細胞に対する作用のあることで注目されている
(実験医学 7(15)(増刊)90−95 (198
9))。
血液から取り出した単球を本発明の細胞培養用成型品と
接触させながら培養すると、単球は活性化されて、実施
例3と同様にして前記した種類の高濃度のサイトカイン
を産生ずることが判明した。
産生されたサイトカインは、例えば1n viv□およ
び1n vitroでの白血球増加剤等として利用でき
る。
また、線維芽細胞系細胞を本発明の細胞培養用成型品上
で培養すると、細胞は活性化されて、インターロイキン
−6を産生ずることが判明した。
(発明の効果) 本発明の細胞培養用成型品は、■サイトカイン等の有用
物の産生に用いることができること、■化学的に安定な
化学結合で固定化されているので、溶出の心配がないこ
と、■低分子化合物を用いているので保守管理が容易で
あること等の利点を有する。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明する。
なお、実施例中の評価方法は、以下に従った。
1、芳香族ビニル系重合体成型品の化学的解析成型品を
塩化メチレンでソックスレー抽出すると不溶性の膜状物
が得られるので、これを真空乾燥し、重量を量り、赤外
線吸収スペクトル測定等を行った。
2、赤外線吸収スペクトル 島津フーリエ変換赤外分光光度計FT I R−430
0を用いKBr錠剤法で測定した。
3、成型品の光透過性の測定 島津分光光度計UV2100を用い、500ナノメータ
ーで板状成型品に垂直方向の吸光度を測定した。対照と
して同じ厚さのポリスチレン板状成型品の吸光度を測定
し、両者の差をA5ooとした。従って、その値が小さ
いほど成型品の光透過性が高いことになる。
4、ペプチドの定量 固定化成型品を6N−HCLで加水分解(封管中、12
0℃ 20hr)したのち、日立自動アミノ酸分析計(
特殊アミノ酸分析法/ニンヒドリン発色)で分析した。
アミノ酸組成比を求め、α。
γ−ジアミノ酪酸またはロイシンの回収率から定量した
5、サイトカインの定量 GM−C8F、G−C8F、インターロイキン−1はM
TT法(T、 Mo5a+an、ジャーナル オブザ 
イミュノロジカル メソッズ 6555〜63 (19
83))により分析した。インターロイキン−6はイン
ターロイキン−6依存性細胞の増殖率により分析した。
TNFはL929をインジケーターセルとした殺細胞能
により定量した。
実施例1゜ 1−二トロプロパン500m1と硫酸272m1の混合
溶液を0℃に冷却し、20.4gのN−メチロールーα
−クロルアセトアミドを加え、0〜10℃で溶解した。
この溶液を10℃に昇温したのち、φ3.5cmX1.
QmmHのポリスチレン製培養皿(厚み1mm)70個
に7mlずつ入れ、室温でlhr反応させた。反応液を
捨て、培養皿を零下20℃のメタノールに浸し、さらに
メタノ−および水で洗った後、真空乾燥して、内部表面
だけクロルアセトアミドメチル化された成型品Aを得た
。この成型品のA、。。は0.050であった。
上記で得た成型品A1個を、塩化メチレンでソックスレ
ー抽出したところ、薄膜状の不溶物3.2Il1gが得
られた。培養皿の反応面の表面積は17.6cdである
ので、反応部の厚みは大体1.8μと考えられる。また
、この不溶物の赤外線吸収スペクトルでは、1659c
m−’(アミド−I) 、1529cm=(アミド−■
)および3297cm−1(N−H)にアミド基の強い
吸収が認められたことがらその構造を確認した。
上記で得た成型品A40個を、2000m1の10%ジ
メチルアミノエタノール・ジメチルスルホキサイド溶液
中に浸し、室温で18hr静置した後、2000m1の
10%ジメチルアミノエタノール水溶液中、70℃で2
hr加熱した。成型品を水洗後、乾燥して、アミノメチ
ル化成型品Bを得た。
上記本発明の成型品81個を塩化メチレンでソックスレ
ー抽出したところ、薄膜状の不溶物2.31gが得られ
た。この不溶物の赤外線吸収スペクトルでは、成型品A
で認められた1659cm−1(アミド−■)および1
529cm−’(7ミF−■)の第一級アミド基の強い
吸収が完全に消失していたことからその構造を確認した
硫酸ポリミキシンB(シグマ ケミカル カンパニー)
の0. 2a+g/ml水溶液500m1に6mgの酸
化マグネシウムを加え、超音波振動を施して、均一溶液
とし、ポリミキシン溶液を調製した。
この溶液4mlずつを10個の成型品Aに入れ、室温で
30間静置した。溶液、を捨て、成型品を水で10回洗
浄して、ポリミキシンを固定化した本発明成型品Iを得
た。
本発明成型品Iには1.2μgのポリミキシンが固定化
されていることが、アミノ酸分析の結果、わかった。ま
た、ジアミノ酪酸の回収率が36%であったことから、
ポリミキシン分子は5個の塩基性アミノ基のうちの4個
で成型品(クロルアセチル基と反応)と結合しているこ
とがわかった。
実施例2゜ 1−ニトロプロパン500m1と硫酸272mgの混合
溶液を0℃に冷却し、20.4gのN−メチロール−α
−クロルアセトアミドを加え、0〜10℃で溶解した。
この溶液を10℃に昇温したのち、φ5.2cmX1.
3mmHのポリスチレン製培養皿(厚み1mm)40個
に10 m Iずつ入れ、室温で1hr反応させた。反
応液を捨て、培養皿を零下20℃のメタノールに浸し、
さらにメタノ−および水で洗った後、真空乾燥して、内
部表面だけクロルアセトアミドメチル化された成型品C
を得た。この成型品のA300は0.030であった。
上記で得た成型品C10個を、10100Oの10%ジ
メチルアミノエタノール・ジメチルスルホキサイド溶液
中に浸し、室温で18hr静置した後、10100Oの
10%ジメチルアミノエタノール水溶液中、70℃で2
hr加熱した。成型品を水洗後、乾燥して、アミノメチ
ル化成型品りを得た。
実施例1と同様にして赤外線吸収スペクトルによってこ
れらの構造を確認した。
実施例1のポリミキシン溶液10m1ずつを10個の成
型品Cに入れ、室温で3日間静置した。溶液を捨て、成
型品を水で10回洗浄して、ポリミキシンを固定化した
本発明成型品■を得た。
本発明成型品■には12.2μgのポリミキシンが固定
化されていることが、アミノ酸分析の結果かられかった
。また、ジアミノ酪酸の回収率が30%であったことか
ら、ポリミキシン分子は5個の塩基性アミノ基のうちの
約4個で成型品(クロルアセチル基と反応)と結合して
いることがわかった。
実施例3゜ マウスマクロファージ株TME9 (小川恭喜ほか、 
日本免疫学会総会・学術集会記録、17599 (19
87))を3X10−5Mの2−メルカプトエタノール
、50U/mlのペニシリン(万有)、50μg / 
mlのストレプトマイシン(明治製菓)およびウシ胎児
血清を10%含むRPM11640(Gibco  社
)に3×105個/ml浮遊したものを、実施例1で得
られた本発明成型品11グラミシジンS固定化成型品、
および、成型品AおよびB(いずれも紫外線照射滅菌)
に2mlずつ入れ、インキュベーター中(37℃、5%
C02)で20hr培養した。培養上清を取ってその中
のサイトカインを調べたところ、ポリミキシンを固定化
したもの(本発明成型品I)ではインターロイキン−1
は13.5U/ml、G−C8Fは11、 8U/ml
、インターロイキン−6は4840U/ml、といずれ
も高い活性が認められた。また、TNFは2. 3 U
/ml、 GM −CS Fは1.9U / mlとい
ずれも活性が認められた。一方、グラミシジンS固定化
成型品、成型品Bではインターロイキン−1は1U/m
l以下、G−C8Fは1゜2 U / ml以下、TN
Fは2 U / m1以下、GM−C8Fは1.6U/
m1以下といずれも活性が認められ無かった。また、成
型品Aではインターロイキン−1はIU/m1以下、T
NFはIU/m1以下といずれも活性が認められ無かっ
た。また、インターロイキン−6は、グラミシジンS固
定化成型品では52U/ml、成型品Bでは9U/ml
と低い活性しか認められ無かった。
但し、グラミシジンS固定化成型品は、成型品Aに4m
lの0.2mg/mlグラミシジンS−エタノール溶液
(酸化マグネシウム添加)を加え4日間反応させて調製
した。固定化示は12.7μgで、オルニチン回収率が
50%であったことから、グラミシジンSは2個のアミ
ノ基のうち1個で成型品と結合していることがわかった
実施例4 マウス線維芽細胞系細胞株5T−2(須藤哲央はか、メ
ディカル イミュノロジー 1931(1990))を
5X10−’Mの2−メルカプトエタノール、50U/
mlのペニシリン(万有)、50μg / mlのスト
レプトマイシン(明治製菓)およびウシ胎児血清を5%
含むRPM11640(Gibco  社)に4.2×
105個/ml浮遊したものを、実施例2で得られた本
発明成型品■、グラミシジンS固定化成型品、および、
成型品CおよびD(いずれも紫外線照射滅菌)に4.2
mlずつ入れ、インキュベーター中(37℃、5%C0
2)で24hr培養した。培養上清を取ってその中のサ
イトカインを調べたところ、ポリミキシンを固定化した
もの(本発明成型品■)ではインターロイキン−6は4
08U/mlと活性が認められた。
一方、グラミシジンS固定化成型品、成型品C1成型品
りでは、それぞれ、インターロイキン−6は7 U/m
l、 10 U/ml、 10 U/mlといずれも低
い活性しか認められ無かった。
また、市販の培養用シャーレ(FALCON1008)
を用いた場合は、インターロイキン−6は7 U / 
mlと低い活性であった。
代 理 人  弁理士 遠山俊−

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ビニル重合体成型品の表面に3個以上のアミノ基
    を持つ塩基性環状ペプチドを固定化して成り、且つ、5
    00ナノメーターの波長の光に対する吸光度が1以下で
    あることを特徴とする細胞培養用容器。
  2. (2)成型品の形状が、シャーレ、瓶、膜、中空糸、管
    またはこれ等を用いた組み立て品であることを特徴とす
    る請求項第(1)項記載の細胞細胞培養用容器。
  3. (3)動物細胞を請求項第(1)項記載の細胞培養用容
    器と接触させることを特徴とするサイトカインの製造方
    法。
  4. (4)動物細胞が、白血球であることを特徴とする請求
    項第(3)項記載のサイトカインの製造方法。
  5. (5)動物細胞が、線維芽細胞系細胞であることを特徴
    とする請求項第(3)項記載のサイトカインの製造方法
  6. (6)サイトカインが、インターロイキン−1であるこ
    とを特徴とする請求項第(4)項記載のサイトカインの
    製造方法。
  7. (7)サイトカインが、インターロイキン−6であるこ
    とを特徴とする請求項第(5)項記載のサイトカインの
    製造方法。
  8. (8)表面にα−クロルアセトアミドメチル基を持つ芳
    香族ビニル重合体成型品にポリミキシンをpH9〜12
    で接触させることを特徴とする請求項第(1)項記載の
    細胞培養用容器の製造方法。
JP17955590A 1990-07-09 1990-07-09 細胞培養用容器およびその製造方法 Pending JPH0471478A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17955590A JPH0471478A (ja) 1990-07-09 1990-07-09 細胞培養用容器およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17955590A JPH0471478A (ja) 1990-07-09 1990-07-09 細胞培養用容器およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0471478A true JPH0471478A (ja) 1992-03-06

Family

ID=16067790

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17955590A Pending JPH0471478A (ja) 1990-07-09 1990-07-09 細胞培養用容器およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0471478A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7951913B2 (en) 2006-06-02 2011-05-31 Biotika A.S. Method of polymyxin B recovery from fermentation broth
US8119371B2 (en) 2006-06-15 2012-02-21 Biotika A.S. Process for the preparation of polymyxin B employing (PAENI) Bacillus polymyxa

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7951913B2 (en) 2006-06-02 2011-05-31 Biotika A.S. Method of polymyxin B recovery from fermentation broth
US8119371B2 (en) 2006-06-15 2012-02-21 Biotika A.S. Process for the preparation of polymyxin B employing (PAENI) Bacillus polymyxa

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4406830A (en) Regulatory glycoprotein for immune response and the use thereof in the production of T-cell growth factor
Caires et al. Macrophage interactions with polylactic acid and chitosan scaffolds lead to improved recruitment of human mesenchymal stem/stromal cells: a comprehensive study with different immune cells
Piskin et al. Polymeric biomaterials
Giard et al. Human interferon production with diploid fibroblast cells grown on microcarriers
JPS61235752A (ja) 細胞分離材、分離器および分離方法
Lyndon Synthetic hydrogels as substrata for cell adhesion studies
Kato et al. The design of polymer microcarrier surfaces for enhanced cell growth
Wiesner et al. Silica beads induce cellular and humoral immune responses in Galleria mellonella larvae and in isolated plasmatocytes, obtained by a newly adapted nylon wool separation method
Schlayer et al. Enhancement of neutrophil adherence to isolated rat liver sinusoidal endothelial cells by supernatants of lipopolysaccharide-activated monocytes: role of tumor necrosis factor
JPH0471478A (ja) 細胞培養用容器およびその製造方法
JP2834532B2 (ja) 血液細胞活性化剤
JP2834514B2 (ja) 血液細胞処理剤
JP2833664B2 (ja) 血液細胞処理剤
US4661447A (en) Regulatory glycoprotein for immune response and the use there of in the production of T-cell growth factor
JP5135646B2 (ja) インターフェロンガンマ除去材料、インターフェロンガンマ除去カラム、およびインターフェロンガンマ除去方法
JPH048295A (ja) 血液細胞処理剤
JPH05176761A (ja) 細胞処理剤
Hoffman Applications of synthetic polymeric biomaterials in medicine and biotechnology
JPH03240485A (ja) 血液細胞処理剤
JPS5978122A (ja) コロニ−刺激因子の製造法
JPS63196280A (ja) 細胞培養用基材
JPH0453497A (ja) 血液細胞処理剤
Jirillo et al. Enhancement of polymorphonuclear cell phagocytosis by lipid A-activated monocytes via cell-to-cell contact. A possible role for membrane-associated cytokines
JPH0638733A (ja) 細胞培養用成型品
US5093479A (en) Regulatory glycoprotein for immune response and the use, thereof in the production of t-cell growth factor