JPH0471466A - 水溶性食物繊維の製造法 - Google Patents

水溶性食物繊維の製造法

Info

Publication number
JPH0471466A
JPH0471466A JP2183479A JP18347990A JPH0471466A JP H0471466 A JPH0471466 A JP H0471466A JP 2183479 A JP2183479 A JP 2183479A JP 18347990 A JP18347990 A JP 18347990A JP H0471466 A JPH0471466 A JP H0471466A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glucosidase
water
dietary fiber
xylanase
soluble dietary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2183479A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2886950B2 (ja
Inventor
Masayasu Takeuchi
竹内 政保
Teruo Nakakuki
輝夫 中久喜
Akira Muramatsu
明 村松
Koji Maruyama
丸山 厚二
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Maize Products Co Ltd
Nihon Shokuhin Kako Co Ltd
Original Assignee
Japan Maize Products Co Ltd
Nihon Shokuhin Kako Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Maize Products Co Ltd, Nihon Shokuhin Kako Co Ltd filed Critical Japan Maize Products Co Ltd
Priority to JP2183479A priority Critical patent/JP2886950B2/ja
Publication of JPH0471466A publication Critical patent/JPH0471466A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2886950B2 publication Critical patent/JP2886950B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、穀類の外皮、麦芽根、木材などの植物繊維質
原料から、ヘミセルロースを主成分とする水溶性食物繊
維を製造する方法に関し、特に水に溶解させたときに透
明性に優れた水溶性食物繊維の製造法に関する。
「従来の技術」 近年、健康食品として食物繊維が注目されている。この
食物繊維とは、セルロース、ヘミセルロース、リグニン
、ペクチン等を主成分とするもので、従来のいわゆる粗
繊維(Crude Fiberl とは区別され、穀物
などに含まれている植物細胞壁及び細胞内容物に含まれ
る植物性の難消化性成分だとされている。このような食
物繊維源としては、広く穀類や豆類の外皮(一般に”ふ
すま”あるいは”ぬか”と呼ばれる)が注目されており
、これらが血清コレスプロールの増減、肥満、糖尿病の
予防、虫垂炎、大腸癌、食品中の毒性物質の排除促進等
に相関関係があることが認められつつある。しかし、穀
類や豆類の外皮は、そのままでは水に溶けず、微粉化し
ても日中で食感を損なうなどの欠点があった。
このような理由から、穀類や豆類の外皮からヘミセルロ
ースを抽出して水溶性の食物繊維を得ようとする試みが
なされている。ヘミセルロースは、穀類や豆類の外皮な
どをアルカリ処理することによって抽出することができ
る。また、こうして抽出されたヘミセルロースは、血清
コレステロールの上昇抑制作用を発揮することが見出さ
れている(特公昭59−1689号参照)。
U発明が解決しようとする課題」 しかしながら、アルカリ抽出して得られるヘミセルロー
スは、水に溶解させたときに濁りを生じるため、飲食品
に添加した場合、その透明性を損なうという欠点があっ
た。
したがって、本発明の目的は、穀類の外皮などの植物繊
維質原料がら、水に溶がしたときに透明度の高い、ヘミ
セルロースを主成分とする水溶性食物繊維の製造法を提
供することにある。
[課題を解決するための手段」 上記目的を達成するため、本発明の水溶性食物繊維の製
造法は、植物繊維質原料をアルカリ抽出し、この抽出物
をエキソ型のグルコシダーゼで処理することを特徴とす
る。
また、本発明の水溶性食物JaMlの他の製造法は、植
物繊維質原料をアルカリ抽出し、抽出物をキシラーゼ及
びエキソ型のグルコシダーゼで処理することを特徴とす
る。
以下、本発明について好ましい態様を挙げて更に詳細に
説明する。
本発明において、植物繊維質原料としては、穀類の外皮
、麦芽根、木材などのキシランを含む農林産廃棄物が好
ましく使用されるが、これらから澱粉質、蛋白質、脂質
、無機質等を除去して調製したもの、すなわちセルロー
ス、ヘミセルロースを主成分とし、若干のリグニンを含
むものがより好ましく使用される。ここで、穀類の外皮
としては2例えばとうもろこしの外皮、米ぬか、小麦ふ
すま、大麦ふすまなどが好ましく使用される。
穀類の外皮、麦芽根、木材などの原料から澱粉質、蛋白
質、脂質、無機質等を除去する方法としては、酵素処理
、化学的処理、物理的処理などを採用することができ、
また、これらを組み合わせて処理してもよい。
酵素処理としては、例えばα−アミラーゼ、グルコアミ
ラーゼ等の澱粉分解酵素、リパーゼ等の脂質分解酵素、
セルラーゼ等の繊維素分解酵素を、p113〜9、温度
30〜100℃の条件下で作用させて処理する方法など
が挙げられる。また、化学的処理としては、原料に鉱酸
、有機酸などの水溶液を添加し、pl+2〜5の条件下
に加熱する方法や、食品用界面活性剤を添加し、 pt
13〜8の条件下に熱処理する方法などが挙げられる。
更に、物理的処理としては、例えば原料をホモジナイザ
ー、ハンマーミル等の粉砕機で粉砕した後、篩別する方
法などが挙げられる。
植物繊維竹原*:1をアルカリ抽出する方法は、公知の
方法で行なうことができる0例えば上記の植物繊維質原
料を、水酸化ナトリウム、水酸化カルシウムなどのアル
カリ水7a液に懸濁させ、所定の温度及び時間で処理す
ればよい。好ましい一例としては、植物繊維質原料10
0重量部に、水酸化カルシウム0.8重量部、水100
0重量部を加え、125℃にて15分間処理することに
より、ヘミセルロースを抽出することができる。
本発明の一つの方法では、こうして得られたアルカリ抽
出液を固液分離し、清澄濾過し、必要に応じてpl+を
調整した後、エキソ型のグルコシダゼを添加して酵素反
応させる。
エキソ型のグルコシダーゼは、グルコシド結合を非還元
末端より順次切断する加水分解酵素であって、例えばマ
ルターゼ、トランスグルコシダーゼ、グルコアミラーゼ
等のa−グルコシタゼと、セルラーゼ等のβ−グルコシ
ダーゼとが知られている。アルカリ抽出液をこれらの酵
素で処理することにより、いずれの場合も水に溶かした
ときの透明度が向上した水溶性食物繊維が得られるが、
例えばセルラーゼで処理した場合には、ヘミセルロース
の一部が、単糖又はオリゴ等にまで分解してしまい、食
物繊維含量がやや低下する傾向がある0本発明では、水
に溶かしたときの透明度を向上させる効果が高く、かつ
、食物繊維含量の高いものが得られるという理由から、
特にグルコアミラーゼが好ましく用いられる。
エキソ型のグルコシダーゼとしては、例えば、グルコア
ミラーゼとして「グルクザイム」 (商品名、大野製薬
■製)、rAMGJ  (商品名、ノボ生化学工業■製
)、[スミチーム# 2000J  (商品名、新日本
化学工業■製)等、その他のα−グルコシダーゼとして
トランスグルコシダーゼ(大野″!A薬■製)等、β−
グルコシダーゼとしてセルラーゼである「サイトラーゼ
123J  (商品名、ゼネンコ社製)、[ノボザイム
188J  (商品名、ノボ生化学工業■製)等が市販
されている。
また、エキソ型のグルコシダーゼの添加量及び反応条件
は、酵素の種類により異なるが、例えばグルコアミラー
ゼの場合、力価として15単位/g以上、好ましくは3
5単位/g以上添加し、pH3,s〜5.0、好ましく
は4.0〜50、温度40〜70℃、好ましくは55〜
60℃の条件下で、1時間以−ト、好ましくは2〜48
時間反応させるのが好ましい。
なお、グルコアミラーゼの力価の測定は、可溶性澱粉を
基質としてpH4,8,40℃の反応条件下で1分間に
Iumolのグルコシド結合を切断する酵素量を1単位
として行なう。
本発明のもう一つの方法においては、アルカリ抽出液を
、キシラナーゼ及びエキソ型のグルコシダーゼで酵素反
応させる。
キシラナーゼによる処理と、エキソ型のグルコシダーゼ
による処理とは、どちらを先に行なってもよく、あるい
は、両者を同時に添加して酵素反応させてもよい、しか
し、キシラナーゼでの処理を行なうと、反応液の粘度が
低くなり、後の処理工程が容易になるので、キシナラー
ゼでの処理を行なった後、エキソ型のグルコシダーゼで
の処理を行なう方が好ましい6 キシナラーゼでの処理を先に行なった後、エキソ型のグ
ルコシダーゼで処理する方法は、以下のようにして行な
う。
すなわち、前記アルカリ処理した抽出液を、好ましくは
50〜60℃に冷却し、必要に応じて硫酸、塩酸等でp
Hを調整した後、キシラナーゼを添加して反応させる。
キシラナーゼの添加量は、抽出物の固形分1gあたりに
対して0.001−10単位程度が好ましく、反応時間
は、3〜96時間程度が好ましい。なお、キシラナーゼ
の力価の測定は、トウモロコシよりアルカリで抽出した
ヘミセルロースを基質として、pH7,6(1℃の反応
条件下で、1分間にIu、molのキシロースに相当す
る還元糖を生成する酵素量を1単位とする。
本発明で用いるキシラナーゼは、エキソ型のものよりエ
ンド型のもののほうが好ましく、カビ起源のものでも、
バクテリヤ起源のものでも使用できるが、バクテリヤ起
源のキシラナーゼの方が純度が高いのでより好ましい。
また、キシラナーゼは、作用子JpHが、酸性のものか
らアルカリ性のものまであり、必要に応じてpHを調整
することによりいずれも使用可能であるが、抽出物のp
Hがアルカリ性であることがら、アルカリ側に至適pH
を有するアルカリキシラヅゼがより好ましい、このよう
なアルカリキシラナーゼとしては1例えば特公昭50−
13357に記載されたキシラナーゼが挙げられる。
このアルカリキシラナーゼは、通常のキシラナーゼがp
)14〜5の酸性側に至適pHがあるのに対して、中性
〜アルカリ性まで作用pH範囲が広いので、アルカリ抽
出後にpH調整を必要としないか、わずかな酸の使用で
すむ、また、耐熱性も強いので使いやすい。
なお、本発明においては、上記のような通常のキシラナ
ーゼ、アルカリキシラナーゼの他に、キシラナーゼを含
有する市販のセルラーゼを単独又は上記キシラナーゼと
併用して用いることもできる7例えばゼネンコ社製のセ
ルラーゼなどにおいては、キシラナーゼとしての活性も
認められるため、本発明のキシラナーゼとして使用する
ことが可能である。
こうしてアルカリ抽出液にキシラナーゼを反応させて得
られた反応液を、前記方法によりエキソ型のグルコシダ
ーゼで処理する。
アルカリ抽出液を、エキソ型のグルコシダーゼだけで処
理して得られた反応液、又は、アルカリ抽出液を、エキ
ソ型のグルコシダーゼ及びキシラナーゼで処理して得ら
れた反応液は、例えば加熱し7て酵素を失活させた後、
遠心分離等により固液分離し、必要に応じて清澄濾過し
、更に好ましくは、脱色、脱塩処理し、a縮、乾燥して
、ヘミセルロースを主成分とする水溶性食物繊維を得る
ことができる。
また、植物繊維質原料をアルカリ処理して得られた抽出
物を固液分離し、清澄濾過した後、po副調整て、エキ
ソ型のグルコシダーゼ、又はエキソ型のグルコシダーゼ
及びキシラナーゼで処理し、酵素失活、脱色、脱塩処理
し、濃縮、乾燥することもできる。
こうして得られたヘミセルロースを主成分とする水溶性
食物繊維は純度が高く、少量で優れた生理活性効果が期
待できる。また、水溶性で、水に溶解させたとき、透明
性に優れているので、例えば、透明果汁、お茶、紅茶、
スープ、透明な機能性飲料、透明な清涼飲料水、ゼリー
、プリンなどの飲食品に添加しても飲食品の透明性を損
なうことがない。
「作用」 本発明によれば、植物繊維質原料からアルカリ抽出した
ヘミセルロースを、エキソ型のグルコシダーゼで処理す
ることにより、水に溶解させたときの透明性に優れ、光
沢のある水溶性食物繊維が得られる。また、ヘミセルロ
ースがより高純度化されるので、水に溶かしたときの粘
度上昇も少なくなる。
植物繊維質原料からアルカリ抽出したヘミセルロースを
、エキソ型のグルコシダーゼで処理することにより、上
記のような効果が得られる理由は、詳細にはわかってい
ないが、次のように推測される。すなわち、夾雑タンパ
ク質又はペクチン様多糖に結合しているグルコース残基
にエキソ型のグルコシダーゼが作用すると夾雑タンパク
又はペクチン様多糖の立体構造が変化して溶解性が下が
り、凝固沈殿する。更に、この凝固沈殿過程で白濁物質
が抱き込まれるように共沈する。こうしてヘミセルロー
ス以外の不純物が除去され、透明度が向上すると考えら
れる。
また、エキソ型のグルコシダーゼでの処理に加えてキシ
ラナーゼでの処理を行なうと、ヘミセルロースが低分子
化するので、適度なブロック単位に切断されたヘミセル
ロースを主成分とする水溶性食物繊維を得ることができ
、水に溶解させたとき、透明性に優れ、しかも粘度上昇
の少ない水溶性食物繊維が得られる。また、キシラナー
ゼで処理することにより、上記のように低粘度化するた
め、濾過をはじめとした後の製iロ工程も容易となる利
点が得られる。
「実施例」 実施例1 トウモロコシのウェットミリングで得られた外皮を水洗
して夾雑物を除いて脱水した後、1重量%濃度の水酸化
カルシウム溶液中に!!!濁し、90℃で1時間加温し
て抽出処理を行なった。
この抽出処理液を遠心分離により清澄化し、その濾液を
中和した後、2重量%のキシラナーゼを添加して60℃
で30時間反応させた6なお、キシラナーゼとしては、
特公昭50−13357号に記載されたものを同様に調
製して用いた1反応終了後、90℃で30分間加熱して
酵素を失活させた。
次に、この処理液を各種の市販の酵素で処理して、フロ
ックの形成状態をみた。ここで、フロックの形成とは、
ある特定の酵素で処理すると、初め濁っていた反応液の
上層が時間と共に透明感を増し、下層にフロック(沈殿
)が生じる現象を意味している。すなわち、酵素反応と
凝集作用が同時に起こって発生する現象である。このフ
ロックは、濾過又は遠心分離によって容易に分離でき、
それによって上清液の透明度が向上するので、フロック
形成があるかないかは、上清液の透明度の上昇につなが
る指標となる。
試験した酵素は、以下の通りである。
■「クライスラーゼL−IJ  (商品名、大和化成■
製)・・・液化型a−アミラーゼ ■[クライスラーゼT〜5」 (商品名、大和化成■製
)・・・耐熱性α−アミラーゼ ■β−アミラーゼ(長溝産業■製) ■G4生成酵素(キリンビール■製) ■[ペクチナーゼAJ  (商品名、大野製薬■製)・
・・ペクチナーゼ ■[ペクチナーゼGJ  (商品名、大野製薬■製)・
・・ペクチナーゼ ■[セルラーゼAJ  (商品名、大野製薬味製)・・
・セルラーゼ ■[セルラーゼTJ  (商品名、大野製薬■製)・・
・セルラーゼ ■[スミチームLJ  (商品名、新日本化?■製)・
・・糖化型aアミラーゼ [相]トランスグルコシダーゼ(大野製薬■製)■「グ
ルクザイム」 (商品名、大野製薬味製)・・・グルコ
アミラーゼ ■[アミログルコシダーゼ」 (商品名、ノボ生イと学
工業■製)・・・グルコアミラーゼ0[サイトラーゼ1
23J  (商品名、ゼネンコ社製)・・−セルラーゼ
(セルラーゼ製剤であるがグルコアミラーゼを含んでい
る) ■[ノボザイム 188J  (商品名、ノボ生化学工
業■製)・・・β−グルコシダーゼ又はセロビアーゼこ
の結果を表1に示す。
(以下、余白) 表1 ○・・・フロック形成あり X・・・フロック形成なし 以りの結果から、グルコアミラーゼである「グルクザイ
ム」、[アミログルコシターゼJ、a−グルコシダーゼ
であるトランスグルコシグーゼ、セルラーゼである[サ
イトラーゼ123Jはフロックを形成し、伯の酵素はフ
ロックを形成しないことがわかる。すなわち、植物綿N
t質原料のアルカノ抽出物を、エキソ型のグルコシダー
ゼで処理すると、フロックを形成し、その上清は透明に
なることがわかる。
実施例2 トウモロコシのウェットミリングにより得られる外皮を
水洗して、夾雑物を除去し、脱水した後、1重量%濃度
の水酸化カルシウム?8液中に懸濁させ、90℃で、1
時間加熱してアルカリ抽出を行なった。
この抽出液を遠心分離により清澄化し、塩酸を用いてp
Hを4.8に調整した後、1重量%のグルコアミラーゼ
(「アミログルコシダーゼ」、商品名、ノボ生化学工業
■製)を添加して、10時間反応させた。
次いで、この反応液を、80℃に加熱して、酵素失活さ
せた後、脱色、脱塩、濃縮し、20重量%濃度の液状品
を得た。この液状品の一部を、噴霧乾燥機により熱風温
度200℃で乾燥して、水溶性食物繊維の粉末品を得た
実施例3 実施例2と同様にして得たアルカリ抽出液を、遠心分離
により清澄化し、塩酸を用いて中和した後、2重量%の
キシラナゼ(実施例1と同じもの)を添加し、60℃で
30時間反応させた。
この反応液に、塩酸を添加してpH4,8に調製した後
、1重量%のグルコアミラーゼ([アミログルコシダー
ゼ」、商品名、ノボ生化学工業■製)を添加して10時
間反応させ、実施例2と同様に、酵素を失活させ、税色
、脱塩、濃縮し、噴霧乾燥して、水溶性食物繊維の粉末
品を得た。
実施例4 実施例3において、グルコアミラーゼの代わりにセルラ
ーゼ([サイトラーゼ123J 、商品名、ゼネンコ社
製)1重量%を用いた他は、実施例3と同様にして水溶
性食物繊維の粉末品を得た。
比較例 実施例3において、グルコアミラーゼによる処理をしな
い他は、実施例3と同様にして水溶性食物繊維の粉末品
を得た。
試験例 実施例2.3.4及び比較例で得られた水溶性食物繊維
について、水に溶解させたときの濁度と、食物繊維含量
を側歪し、比較した。
なお、濁度は、5重量%水溶液を調製し、660gIn
(1cmセル)の吸光度を測定した。
また1食物繊維含量は、酵素重量法(ブロスキー法)に
より測定した。
その結果を表2に示す。
(以下余白) 表2 以上の結果かられかるように、グルコアミラゼでの処理
を行なった実施例2.3で(9られた水溶性食物繊維は
、水に溶解させたときの濁度が低く、著しく透明性に優
れており、食物繊維含量の低下もなかった。
また、グルコアミラーゼの代わりにセルラーゼを用いて
処理した実施例4の場合、食物繊維含量が低くなるが、
濁度は低(、透明性には優れる0食物繊維含量が低くな
るのは、セルラーゼの反応により、低分子化され、単糖
又はオリゴ糖にまで分解されてしまうためと考えられる
方、エキソ型のグルコシダーゼの処理を行なわない比較
例の場合、食物繊維含量の低下はないが、濁度が高く、
不透明である。
[発明の効果J 以上説明したように、本発明によれば、植物繊維質原料
をアルカリ抽出後、グルコアミラーゼで処理することに
より、水に溶解させたとき、透明性が高く、光沢のある
水溶性食物繊維を得ることができる。
また、グルコアミラーゼでの処理に加えて、キシラナー
ゼで処理することにより、ヘミセルロスを適度に低分子
化することかでき、水に溶解した状態で更に低粘度のも
のとなり、21!過をはじめとする製造工程が容易とな
り、また、飲料などに添加したときに粘度上昇を抑制し
て食感を損なうことを防止できる。
したがって、本発明で得られた水溶性食物繊維は、透明
果汁、お茶、紅茶、スープ、透明な機能性飲料、透明な
清涼飲料水、ゼリー、プリンなど、各種の透明な飲食品
の添加剤として特に好ましく利用することができる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)植物繊維質原料をアルカリ抽出し、この抽出物を
    エキソ型のグルコシダーゼで処理することを特徴とする
    水溶性食物繊維の製造法。
  2. (2)植物繊維質原料をアルカリ抽出し、この抽出物を
    キシラナーゼ及びエキソ型のグルコシダーゼで処理する
    ことを特徴とする水溶性食物繊維の製造法。
  3. (3)前記キシラナーゼとして、バクテリア起源のアル
    カリキシラナーゼを用いる請求項2記載の水溶性食物繊
    維の製造法。
  4. (4)前記エキソ型のグルコシダーゼとしてグルコアミ
    ラーゼ、α−グルコシダーゼ、β−グルコシダーゼから
    選ばれた少なくとも1種を用いる請求項1〜3のいずれ
    か1つに記載の水溶性食物繊維の製造法。
  5. (5)前記植物繊維質原料として、とうもろこしの外皮
    、米糠、小麦ふすま、大麦ふすま、麦芽根、木材から選
    ばれた少なくとも一種を用いる請求項1〜4のいずれか
    1つに記載の水溶性食物繊維の製造法。
  6. (6)前記植物繊維質原料として、とうもろこしの外皮
    、米糠、小麦ふすま、大麦ふすま、麦芽根、木材から選
    ばれた少なくとも一種から、澱粉質、蛋白質、脂質、無
    機質等を除去したものを用いる請求項1〜4のいずれか
    1つに記載の水溶性食物繊維の製造法。
  7. (7)前記アルカリ抽出物を前記酵素で処理した後、脱
    色処理し、脱塩処理し、更に濃縮して乾燥する請求項1
    〜6のいずれか1つに記載の水溶性食物繊維の製造法。
JP2183479A 1990-07-11 1990-07-11 水溶性食物繊維の製造法 Expired - Lifetime JP2886950B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2183479A JP2886950B2 (ja) 1990-07-11 1990-07-11 水溶性食物繊維の製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2183479A JP2886950B2 (ja) 1990-07-11 1990-07-11 水溶性食物繊維の製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0471466A true JPH0471466A (ja) 1992-03-06
JP2886950B2 JP2886950B2 (ja) 1999-04-26

Family

ID=16136529

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2183479A Expired - Lifetime JP2886950B2 (ja) 1990-07-11 1990-07-11 水溶性食物繊維の製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2886950B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001322942A (ja) * 2000-05-15 2001-11-20 Nippon Shokuhin Kako Co Ltd 免疫賦活剤
WO2002072123A1 (fr) * 2001-03-02 2002-09-19 Beppu, Kunihide Compositions prophylactiques ou therapeutiques pour des maladies tumorales ou liees au papillomavirus
WO2004091318A1 (ja) * 2003-04-11 2004-10-28 Suntory Limited 麦芽根を用いた飲食物の製造方法
US7709033B2 (en) 2001-02-26 2010-05-04 Biovelop International B.V. Process for the fractionation of cereal brans
JP2011502526A (ja) * 2007-11-14 2011-01-27 アールト・ユニバーシティ・ファウンデイション 脂質の生産方法
JP2012034582A (ja) * 2010-08-03 2012-02-23 Sapporo Breweries Ltd シロップの製造方法
KR20160075303A (ko) 2014-12-19 2016-06-29 가부시키가이샤 시마노 듀얼 베어링 릴

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001322942A (ja) * 2000-05-15 2001-11-20 Nippon Shokuhin Kako Co Ltd 免疫賦活剤
JP4698796B2 (ja) * 2000-05-15 2011-06-08 日本食品化工株式会社 免疫賦活剤
EP1287827A4 (en) * 2000-05-15 2003-05-02 Japan Maize Prod IMMUNOAKTIVATOR
US7709033B2 (en) 2001-02-26 2010-05-04 Biovelop International B.V. Process for the fractionation of cereal brans
WO2002072123A1 (fr) * 2001-03-02 2002-09-19 Beppu, Kunihide Compositions prophylactiques ou therapeutiques pour des maladies tumorales ou liees au papillomavirus
JPWO2004091318A1 (ja) * 2003-04-11 2006-07-06 サントリー株式会社 麦芽根を用いた飲食物の製造方法
AU2004229266B2 (en) * 2003-04-11 2009-02-26 Suntory Holdings Limited Process for producing food and beverage products from malt sprouts
WO2004091318A1 (ja) * 2003-04-11 2004-10-28 Suntory Limited 麦芽根を用いた飲食物の製造方法
JP4573331B2 (ja) * 2003-04-11 2010-11-04 サントリーホールディングス株式会社 麦芽根を用いた飲食物の製造方法
US9326542B2 (en) 2003-04-11 2016-05-03 Suntory Holdings Limited Process for producing food and beverage products from malt sprouts
JP2011502526A (ja) * 2007-11-14 2011-01-27 アールト・ユニバーシティ・ファウンデイション 脂質の生産方法
JP2012034582A (ja) * 2010-08-03 2012-02-23 Sapporo Breweries Ltd シロップの製造方法
KR20160075303A (ko) 2014-12-19 2016-06-29 가부시키가이샤 시마노 듀얼 베어링 릴
JP2016116464A (ja) * 2014-12-19 2016-06-30 株式会社シマノ 両軸受リール

Also Published As

Publication number Publication date
JP2886950B2 (ja) 1999-04-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4478854A (en) Method of treating plant polysaccharides
US5622738A (en) Method of preparing water-soluble dietary fiber
CA2123602C (en) Gel production from plant matter
US6838099B2 (en) Method for preparing soluble dietary fiber from corn hull
ES2430644T3 (es) Método para elaborar pentosas y oligo/polisacáridos solubles con base pentosa a partir de cereales
CA2074508A1 (en) Soluble dietary fiber compositions and method of preparation
KR20090121313A (ko) 저항성 전분 산물의 생산
JP3243559B2 (ja) 大麦糠由来β−グルカンを主成分とする水溶性食物繊維の製造法
KR102493618B1 (ko) 쌀단백질 및 쌀전분의 제조방법
JP4270596B2 (ja) 穀類外皮から水溶性糖類を製造する方法
CN114304276A (zh) 加工植物性奶的制造方法
KR100413384B1 (ko) 옥피로부터 수용성 식이섬유의 제조 방법
Rashad et al. Production of antioxidant xylooligosaccharides from lignocellulosic materials using Bacillus amyloliquifaciens NRRL B-14393 xylanase
JPH10120704A (ja) 大麦麦芽由来の水溶性多糖類組成物ならびにその製造方法および用途
JP2792601B2 (ja) 水溶性食物繊維の製造法
JP2938471B2 (ja) 水溶性食物繊維含有飲食品
US20240099322A1 (en) Method for producing processed plant-based milk having increased dispersion stability and/or solubility
NL8204924A (nl) Verbeteringen in en met betrekking tot een enzym voor de ontleding van een koolhydraat met groot molecuulgewicht, het geisoleerde koolhydraat met groot molecuulgewicht, een werkwijze voor het selecteren van een microoerganisme, dat een dergelijk enzym voortbrengt en een werkwijze voor de bereiding van een dergelijk enzym.
JP4078778B2 (ja) キシロオリゴ糖組成物
US6033712A (en) Gel production from plant matter
JPS5841824A (ja) 血清コレステロ−ル上昇抑制物質
JP2886950B2 (ja) 水溶性食物繊維の製造法
JP2544634B2 (ja) ヘミセルロ―スの抽出方法
US20230404097A1 (en) Method for manufacturing processed article of plant protein food/beverage product in which aroma is enhanced
US7709034B2 (en) Soluble non-caloric fiber composition and process of preparing the same

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090212

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100212

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100212

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110212

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110212

Year of fee payment: 12