JPH0469110B2 - - Google Patents
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- JPH0469110B2 JPH0469110B2 JP63127542A JP12754288A JPH0469110B2 JP H0469110 B2 JPH0469110 B2 JP H0469110B2 JP 63127542 A JP63127542 A JP 63127542A JP 12754288 A JP12754288 A JP 12754288A JP H0469110 B2 JPH0469110 B2 JP H0469110B2
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B35/00—Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products
- C04B35/515—Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products based on non-oxide ceramics
- C04B35/56—Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products based on non-oxide ceramics based on carbides or oxycarbides
- C04B35/565—Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products based on non-oxide ceramics based on carbides or oxycarbides based on silicon carbide
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- Engineering & Computer Science (AREA)
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Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明はSiC焼結体の製造方法に関し、更に詳
しくは、生成形体の強度が強く保形性が良く、更
に焼結して緻密でポアがなく、曲げ強度の高い
SiC焼結体を安定し、容易に得る方法である。
しくは、生成形体の強度が強く保形性が良く、更
に焼結して緻密でポアがなく、曲げ強度の高い
SiC焼結体を安定し、容易に得る方法である。
従来は、SiCセラミツクスの成形用バインダー
として有機質バインダー、例えばポリビニルアル
コール、コンスターチ、糖密、コールタールピツ
チ、フエノール樹脂等が使われている。これらの
バインダーを使用し、成形用金型への粉の流れ
性、充填性を良くするために顆粒化し、これを成
形し生成形体としている。その場合に、低い成形
圧力で潰れ易い顆粒の時は、生成形体の強度は弱
く、保形性も劣るため複雑な形状のものの加工は
難しい。また低い成形圧力で潰れない顆粒のもの
は、ラバープレス、金型プレス成形の際、成形圧
力を極度に高くすることなどの手段で成形してい
た。それによつてある程度の生強度の成形体が得
られ緻密で、曲げ強度の高いSiC焼結体となる場
合もあれば成形圧力の極度に高くしても潰れない
場合もあつた。
として有機質バインダー、例えばポリビニルアル
コール、コンスターチ、糖密、コールタールピツ
チ、フエノール樹脂等が使われている。これらの
バインダーを使用し、成形用金型への粉の流れ
性、充填性を良くするために顆粒化し、これを成
形し生成形体としている。その場合に、低い成形
圧力で潰れ易い顆粒の時は、生成形体の強度は弱
く、保形性も劣るため複雑な形状のものの加工は
難しい。また低い成形圧力で潰れない顆粒のもの
は、ラバープレス、金型プレス成形の際、成形圧
力を極度に高くすることなどの手段で成形してい
た。それによつてある程度の生強度の成形体が得
られ緻密で、曲げ強度の高いSiC焼結体となる場
合もあれば成形圧力の極度に高くしても潰れない
場合もあつた。
この様に極度に成形圧力を高くして成形する場
合には金型製作費用が高く、金型の摩耗の早く寿
命も短かく、成形費用の低減を図ることが難しか
つた。
合には金型製作費用が高く、金型の摩耗の早く寿
命も短かく、成形費用の低減を図ることが難しか
つた。
近年、セラミツクスの優れた特性に着目され、
各種の分野にセラミツクス部品が使用されてい
る。例えばSiC焼結体を使用した軸受、メカニカ
ルシート、釣具、混合用ボール等の実用化が盛ん
に行なわれており、これ等については緻密でポア
がなく、曲げ強度の高いSiC焼結体が要求されて
いる。
各種の分野にセラミツクス部品が使用されてい
る。例えばSiC焼結体を使用した軸受、メカニカ
ルシート、釣具、混合用ボール等の実用化が盛ん
に行なわれており、これ等については緻密でポア
がなく、曲げ強度の高いSiC焼結体が要求されて
いる。
例えば、釣ガイドリング等は、全表面が曲面に
なつている為、プレス成形時全面に均一な成形圧
力が掛かりにくく、特に圧力の掛かりにくい箇所
はその強度も低く、金型に付着したり、ポアが発
生したり、また、生加工も困難であつた。
なつている為、プレス成形時全面に均一な成形圧
力が掛かりにくく、特に圧力の掛かりにくい箇所
はその強度も低く、金型に付着したり、ポアが発
生したり、また、生加工も困難であつた。
本発明者らは、SiC微粉末の顆粒を用いて、ラ
バープレス、金型プレス成形する際に低圧力で成
形した成形体を焼結して何故緻密でポアがなく、
曲げ強度の高いSiC焼結体が造れないのか、その
原因について検討した結果、ラバープレス、金型
プレス成形の際にSiC微粉末の顆粒の潰れが不充
分で、その成形体の生密度が低いことにあるもの
と判断し、潰れ易い顆粒が造れる成形用バインダ
ーを種々検討した。
バープレス、金型プレス成形する際に低圧力で成
形した成形体を焼結して何故緻密でポアがなく、
曲げ強度の高いSiC焼結体が造れないのか、その
原因について検討した結果、ラバープレス、金型
プレス成形の際にSiC微粉末の顆粒の潰れが不充
分で、その成形体の生密度が低いことにあるもの
と判断し、潰れ易い顆粒が造れる成形用バインダ
ーを種々検討した。
その結果、緻密でポアのなく、曲げ強度の高い
SiC焼結体を得ることができたが生成形体の加工
時の強度が低下し、複雑形状の加工が困難となつ
た。そこで更に成形体の強度が高く、小物でも容
易に加工でき、且つ特性の優れた焼結体を得る成
形用バインダーを種々検討し、本発明に到つた。
SiC焼結体を得ることができたが生成形体の加工
時の強度が低下し、複雑形状の加工が困難となつ
た。そこで更に成形体の強度が高く、小物でも容
易に加工でき、且つ特性の優れた焼結体を得る成
形用バインダーを種々検討し、本発明に到つた。
本発明は、SiCのセラミツクスの成形におい
て、SiC微粉末100重量部に対し、成形用バイン
ダーとしてポリビニルアルコール(以下PVAと
略す)を0.5〜2.0重量部、ポリエチレングリコー
ル(以下PEGと略す)を1.0〜3.0重量部を添加
し、焼結助剤を更に加え顆粒化し、その顆粒を用
いて成形、脱脂、焼結するSiC焼結体の製造方法
に関するものである。
て、SiC微粉末100重量部に対し、成形用バイン
ダーとしてポリビニルアルコール(以下PVAと
略す)を0.5〜2.0重量部、ポリエチレングリコー
ル(以下PEGと略す)を1.0〜3.0重量部を添加
し、焼結助剤を更に加え顆粒化し、その顆粒を用
いて成形、脱脂、焼結するSiC焼結体の製造方法
に関するものである。
まずSiCの微粉末に成形用バインダー、分散
剤、消泡剤および焼結助剤を所定量加え、更に水
を所定量加えた後、ボールミル等で充分に混合し
てスラリーを造る。次にスラリーをスプレードラ
イヤー等により処理して顆粒化した後、その顆粒
をラバープレス又は、金型プレス成形して軸受や
メカニカルシール用の生成形体を製作した。
剤、消泡剤および焼結助剤を所定量加え、更に水
を所定量加えた後、ボールミル等で充分に混合し
てスラリーを造る。次にスラリーをスプレードラ
イヤー等により処理して顆粒化した後、その顆粒
をラバープレス又は、金型プレス成形して軸受や
メカニカルシール用の生成形体を製作した。
また金型プレス成形に使用する顆粒は、前述の
SiC微粉末に成形用バインダーとしてPVAを0.5
〜2.0重量部、PEGを1.0〜3.0重量部加える他に更
に好ましくはステアリン酸を0.5〜3.5重量部添加
し、分散剤、消泡剤、焼結助剤および水を加えた
後、充分に混合したスラリーをスプレードライヤ
ー等により処理して造る。この様にして造られた
顆粒は、低圧加圧でも良く潰れ、成形後の生成形
体の強度も高く、保形成も良く、特に複雑形状や
大型形状用のラバープレス、金型プレス成形用と
し適しており、脱脂、焼結後の組織も緻密で曲げ
強度の高いSiC焼結体を得ることができる。
SiC微粉末に成形用バインダーとしてPVAを0.5
〜2.0重量部、PEGを1.0〜3.0重量部加える他に更
に好ましくはステアリン酸を0.5〜3.5重量部添加
し、分散剤、消泡剤、焼結助剤および水を加えた
後、充分に混合したスラリーをスプレードライヤ
ー等により処理して造る。この様にして造られた
顆粒は、低圧加圧でも良く潰れ、成形後の生成形
体の強度も高く、保形成も良く、特に複雑形状や
大型形状用のラバープレス、金型プレス成形用と
し適しており、脱脂、焼結後の組織も緻密で曲げ
強度の高いSiC焼結体を得ることができる。
釣ガイドリング、メカニカルシール等は焼結体
表面にポアがあると釣糸が切れるとか齧りが問題
となるため良く顆粒が潰れ、且つ生成形体の強度
も強くする目的のものには、SiC微粉末100重量
部に対し、成形用バインダーとして分子量20000
〜30000のPVAを0.5〜2.0重量部、分子量1000〜
1500と分子量150〜250の2種類のPEGを10:1
〜20:1の範囲で混合したPEGを1.0〜3.0重量
部、ステアリン酸を0.5〜3.5重量部添加し、分散
剤、消泡剤、焼結助剤および水をそれぞれ所定量
加えた後、ボールミル等で充分に混合してスラリ
ー化し、それをスプレードライヤー等により顆粒
とした後、その顆粒をプレス成形機を用いて加圧
して釣具、軸受、メカニカルシール、混合用ボー
ル等の成形体を製造した。この様にして造られた
顆粒は、流動性が良く、低圧加圧でも良く潰れ、
成形後の生強度も強く旋盤等による生加工もでき
る。プレス成形用として適しており、脱脂、焼結
後の組織も緻密でポアのないSiC焼結体を得るこ
とができる。
表面にポアがあると釣糸が切れるとか齧りが問題
となるため良く顆粒が潰れ、且つ生成形体の強度
も強くする目的のものには、SiC微粉末100重量
部に対し、成形用バインダーとして分子量20000
〜30000のPVAを0.5〜2.0重量部、分子量1000〜
1500と分子量150〜250の2種類のPEGを10:1
〜20:1の範囲で混合したPEGを1.0〜3.0重量
部、ステアリン酸を0.5〜3.5重量部添加し、分散
剤、消泡剤、焼結助剤および水をそれぞれ所定量
加えた後、ボールミル等で充分に混合してスラリ
ー化し、それをスプレードライヤー等により顆粒
とした後、その顆粒をプレス成形機を用いて加圧
して釣具、軸受、メカニカルシール、混合用ボー
ル等の成形体を製造した。この様にして造られた
顆粒は、流動性が良く、低圧加圧でも良く潰れ、
成形後の生強度も強く旋盤等による生加工もでき
る。プレス成形用として適しており、脱脂、焼結
後の組織も緻密でポアのないSiC焼結体を得るこ
とができる。
成形用バインダーとしてPVAが0.5重量部未満
になると成形体の保形性が悪くなり、欠け易く、
生加工が困難となる。またPVAが2.0重量部を越
えると、成形時の顆粒の潰れが悪くなる。同様に
PEGが1.0重量部未満になると保形性が悪く、3.0
重量部を越えると金型等に付着し易くなつたり、
脱脂時に爆裂が生じたりする。
になると成形体の保形性が悪くなり、欠け易く、
生加工が困難となる。またPVAが2.0重量部を越
えると、成形時の顆粒の潰れが悪くなる。同様に
PEGが1.0重量部未満になると保形性が悪く、3.0
重量部を越えると金型等に付着し易くなつたり、
脱脂時に爆裂が生じたりする。
成形用バインダーとしてのステアリン酸は金型
プレス成形時の離型剤として用いるものである
が、これがないと離型性が悪くなつたり、きしみ
音が発生したり、更には金型の摩耗を早め寿命が
短かくなる。またステアリン酸が3.5重量部を越
えると、金型プレス成形された成形体の保形性が
悪くなつたり、逆に金型への付着が増大して離型
性が悪くなつたり、脱脂時に爆裂が生じたりす
る。好ましいステアリン酸の添加量は0.5〜3.5重
量部である。焼結体表面のポアをなくすためのプ
レス成形用バインダーとして使用するPVAの分
子量が30000を越えると顆粒の潰れに影響し、ポ
アをなくすことはできないし、分子量が20000未
満だと生成形体に保形性に悪影響をきたすことに
なる。また2種類のPEGの分子量の範囲すなわ
ち1000〜1500と150〜250は顆粒の破砕性を適した
ものにするものであり、その混合比率を10:〜
20:1にすることにより、顆粒の破砕性と保形性
とをバランスされることができ、10:1未満にな
ると保形性が悪くなり20:1を越えると破砕性が
悪くなる。
プレス成形時の離型剤として用いるものである
が、これがないと離型性が悪くなつたり、きしみ
音が発生したり、更には金型の摩耗を早め寿命が
短かくなる。またステアリン酸が3.5重量部を越
えると、金型プレス成形された成形体の保形性が
悪くなつたり、逆に金型への付着が増大して離型
性が悪くなつたり、脱脂時に爆裂が生じたりす
る。好ましいステアリン酸の添加量は0.5〜3.5重
量部である。焼結体表面のポアをなくすためのプ
レス成形用バインダーとして使用するPVAの分
子量が30000を越えると顆粒の潰れに影響し、ポ
アをなくすことはできないし、分子量が20000未
満だと生成形体に保形性に悪影響をきたすことに
なる。また2種類のPEGの分子量の範囲すなわ
ち1000〜1500と150〜250は顆粒の破砕性を適した
ものにするものであり、その混合比率を10:〜
20:1にすることにより、顆粒の破砕性と保形性
とをバランスされることができ、10:1未満にな
ると保形性が悪くなり20:1を越えると破砕性が
悪くなる。
本発明で使用できるSiC微粉末にはα型、β型
等を含み、微粉末の粒度は平均粒径3μm以下、
純度は95%以上のものである。また、一般的に使
用される成形用顆粒の大きさは、平均粒径で50〜
120μmである。その顆粒を使用して成形、脱脂
し、1750〜2100℃で3時間程度Ar雰囲気中で焼
結し、SiC焼結体を得る。
等を含み、微粉末の粒度は平均粒径3μm以下、
純度は95%以上のものである。また、一般的に使
用される成形用顆粒の大きさは、平均粒径で50〜
120μmである。その顆粒を使用して成形、脱脂
し、1750〜2100℃で3時間程度Ar雰囲気中で焼
結し、SiC焼結体を得る。
使用される焼結助剤は、C、B、Al、Be等の
公知のもので、その添加量も従来、知られた範囲
がそのまま使用できる。
公知のもので、その添加量も従来、知られた範囲
がそのまま使用できる。
以下、本発明を実施例をもつて説明する。
実施例 1
平均粒径0.45μmのSiC微粉末100重量部に対し、
分子量24000のPVAを1.0重量部、分子量50000の
PEGを2.0重量部、炭化ホウ素粉末を0.6重量部、
カーボンブラツク粉末を2.5重量部に水を添加し、
ボールミル中で20時間混合して35%濃度のスラリ
ーをつくり、スプレードライヤーにて平均粒径
65μmの顆粒を製造した。
分子量24000のPVAを1.0重量部、分子量50000の
PEGを2.0重量部、炭化ホウ素粉末を0.6重量部、
カーボンブラツク粉末を2.5重量部に水を添加し、
ボールミル中で20時間混合して35%濃度のスラリ
ーをつくり、スプレードライヤーにて平均粒径
65μmの顆粒を製造した。
この顆粒をラバー型に充填し、1.5ton/cm2の圧
力で加圧成形し、約外径60mmφ、長さ100mmの密
度2.50/cm3の生成形体を得た。
力で加圧成形し、約外径60mmφ、長さ100mmの密
度2.50/cm3の生成形体を得た。
この生成形体を旋盤にて加工し、500mmφ×5
mmtの生加工品とした。この旋盤での生加工中に
おいてチツピング等の欠けも発生せず、寸法通り
のものを造ることができた。次いで、この生加工
品をN2雰囲気中で800℃で脱脂し、更にAr雰囲
気中で2100℃で5時間焼結した。その結果、焼結
密度が3.14g/cm3、曲げ強度50Kg/mm2の緻密な焼
結体を得ることができた。
mmtの生加工品とした。この旋盤での生加工中に
おいてチツピング等の欠けも発生せず、寸法通り
のものを造ることができた。次いで、この生加工
品をN2雰囲気中で800℃で脱脂し、更にAr雰囲
気中で2100℃で5時間焼結した。その結果、焼結
密度が3.14g/cm3、曲げ強度50Kg/mm2の緻密な焼
結体を得ることができた。
比較例 1
平均粒径0.45μmのSiC微粉末100重量部に対し、
分子量24000のPVAを2.5重量部、炭化ホウ素粉
末を0.6重量部、カーボンブラツク粉末を2.5重量
部に水を添加し、ボールミル中で20時間混合して
35%濃度のスラリーをつくり、スプレードライヤ
ーにて平均粒径65μmの顆粒を製造した。
分子量24000のPVAを2.5重量部、炭化ホウ素粉
末を0.6重量部、カーボンブラツク粉末を2.5重量
部に水を添加し、ボールミル中で20時間混合して
35%濃度のスラリーをつくり、スプレードライヤ
ーにて平均粒径65μmの顆粒を製造した。
この顆粒をラバー型に充填し、1.5ton/cm2の圧
力で加圧成形し、約外径60mmφ、長さ100mmの密
度1.98/cm3の生成形体を得た。
力で加圧成形し、約外径60mmφ、長さ100mmの密
度1.98/cm3の生成形体を得た。
この生成形体を旋盤にて加工し50mmφ×5mmt
の生加工品とした。
の生加工品とした。
次いで、この生加工品をN2雰囲気中で800℃で
脱脂し、更にAr雰囲気中で2100℃で5時間焼結
した。
脱脂し、更にAr雰囲気中で2100℃で5時間焼結
した。
その結果、焼結密度が3.12g/cm3、曲げ強度45
Kg/mm2の焼結体を得た。
Kg/mm2の焼結体を得た。
実施例 2
平均粒径0.45μmのSiC微粉末100重量部に対し、
分子量24000のPVAを0.8重量部、分子量1540と
200のPEGを15:1に混合したPEGを1.5重量部、
ステアリン酸を2.5重量部、カーボンブラツク粉
末を2.5重量部、炭化ホウ素粉末を0.6重量部に水
を添加し、ボールミル中で20時間混合して35%濃
度のスラリーをつくり、スプレードライヤーにて
顆粒化した。
分子量24000のPVAを0.8重量部、分子量1540と
200のPEGを15:1に混合したPEGを1.5重量部、
ステアリン酸を2.5重量部、カーボンブラツク粉
末を2.5重量部、炭化ホウ素粉末を0.6重量部に水
を添加し、ボールミル中で20時間混合して35%濃
度のスラリーをつくり、スプレードライヤーにて
顆粒化した。
この顆粒をプレス成形機に自動充填し、
1.2ton/cm2の圧力で加圧成形し、外径30mmφ、内
径20mm、厚さ4mmのリング状の生成形体を得た。
1.2ton/cm2の圧力で加圧成形し、外径30mmφ、内
径20mm、厚さ4mmのリング状の生成形体を得た。
この生成形体を旋盤にて内面をR状に加工し、
次いでN2雰囲気中、800℃で脱脂し、更にAr雰
囲気中で2100℃で5時間焼結した。
次いでN2雰囲気中、800℃で脱脂し、更にAr雰
囲気中で2100℃で5時間焼結した。
その結果、生加工時によるクラツクの発生はな
く、バレル研磨後の製品にはほとんどポアは見ら
れなかつた。
く、バレル研磨後の製品にはほとんどポアは見ら
れなかつた。
比較例 2
平均粒径0.45μmのSiC微粉末100重量部に対し、
分子量24000のPVAを2.0重量部、ステアリン酸
を2.5重量部、カーボンブラツク粉末を2.5重量
部、炭化ホウ素粉末を0.6重量部に水を添加し、
ボールミル中で20時間混合して35%濃度のスラリ
ーをつくり、スプレードライヤーにて顆粒化し
た。
分子量24000のPVAを2.0重量部、ステアリン酸
を2.5重量部、カーボンブラツク粉末を2.5重量
部、炭化ホウ素粉末を0.6重量部に水を添加し、
ボールミル中で20時間混合して35%濃度のスラリ
ーをつくり、スプレードライヤーにて顆粒化し
た。
この顆粒をプレス成形機に自動充填し、
2.0ton/cm2の圧力で加圧成形し、外径30mmφ、内
径20mm、厚さ4mmのリング状の生成形体を得た。
2.0ton/cm2の圧力で加圧成形し、外径30mmφ、内
径20mm、厚さ4mmのリング状の生成形体を得た。
その後、実施例2と同様に脱脂、焼結した。
その結果、生加工時によるクラツクの発生はな
かつたが、バレル研磨後の製品にポアは見られれ
るものが500個中95個あつた。
かつたが、バレル研磨後の製品にポアは見られれ
るものが500個中95個あつた。
以上説明した様に本成形用バインダーを用いた
顆粒は流動性が良く、低圧加圧でも良く潰れ、成
形後の保形性も良く、複雑形状の製品でも容易に
生加工ができ、複雑形状や大型形状の製品用とし
て適しており、焼結後の組織も緻密でポアがな
く、曲げ強度も高く、軸受やメカニカルシール等
の構造用部材や釣具部材、混合用ボール等として
適した焼結体となる。
顆粒は流動性が良く、低圧加圧でも良く潰れ、成
形後の保形性も良く、複雑形状の製品でも容易に
生加工ができ、複雑形状や大型形状の製品用とし
て適しており、焼結後の組織も緻密でポアがな
く、曲げ強度も高く、軸受やメカニカルシール等
の構造用部材や釣具部材、混合用ボール等として
適した焼結体となる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 SiC微粉末100重量部に対し、成形用バイン
ダーとしてポリビニルアルコールを0.5〜2.0重量
部、ポリエチレングリコールを0.1〜3.0重量部添
加し、焼結助剤を更に加え、顆粒化し、それを用
いて成形、焼結するSiC焼結体の製造方法。 2 請求項1記載の成形用バインダーとして更に
ステアリン酸を3.5重量部以下添加したSiC焼結体
の製造方法。 3 SiC微粉末100重量部に対し、成形用バイン
ダーとして分子量20000〜30000のポニビニルアル
コールを0.5〜2.0重量部、分子量1000〜1500と分
子量150〜250の2種類のポリエチレングリコール
を10:1〜20:1の範囲で混合したポリエチレン
グリコールを1.0〜3.0重量部、ステアリン酸を0.5
〜3.5重量部添加し、更に焼結助剤を加え、顆粒
化し、それを用いて成形、焼結するSiC焼結体の
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63127542A JPH01301563A (ja) | 1988-02-05 | 1988-05-25 | SiC焼結体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63-26293 | 1988-02-05 | ||
JP2629388 | 1988-02-05 | ||
JP63127542A JPH01301563A (ja) | 1988-02-05 | 1988-05-25 | SiC焼結体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01301563A JPH01301563A (ja) | 1989-12-05 |
JPH0469110B2 true JPH0469110B2 (ja) | 1992-11-05 |
Family
ID=26364057
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63127542A Granted JPH01301563A (ja) | 1988-02-05 | 1988-05-25 | SiC焼結体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01301563A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
NL9400879A (nl) * | 1994-05-27 | 1996-01-02 | Univ Delft Tech | Werkwijze voor het vervaardigen van gevormde voorwerpen uit metallische of keramische poederdeeltjes alsmede bindersysteem dat geschikt is om daarbij te worden gebruikt. |
CN108203300B (zh) * | 2018-02-07 | 2021-09-17 | 陕西科谷新材料科技有限公司 | 一种高韧性、高电阻率碳化硅陶瓷的制备方法 |
-
1988
- 1988-05-25 JP JP63127542A patent/JPH01301563A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01301563A (ja) | 1989-12-05 |
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