JPH0468919B2 - - Google Patents

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JPH0468919B2
JPH0468919B2 JP19234584A JP19234584A JPH0468919B2 JP H0468919 B2 JPH0468919 B2 JP H0468919B2 JP 19234584 A JP19234584 A JP 19234584A JP 19234584 A JP19234584 A JP 19234584A JP H0468919 B2 JPH0468919 B2 JP H0468919B2
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JP
Japan
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hydroxymethyl
reaction
compound
group
reaction solution
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JP19234584A
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JPS6170999A (ja
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Hiroki Kuroda
Akihiko Myadera
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Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、セフアロスポリン化合物の製造法に
関するものである。 化学療法剤として有用なセフアロスポリン化合
物はセフエム構造を有しており、その3位と7位
に種々の置換基を導入することにより特色ある抗
菌活性が発揮される。 これらの化合物を製造する際に繁用される原料
は、セフアロスポリンC(以下CPCと略称する)
および3−アセトキシメチル−7β−アミノ−3
−セフエム−4−カルボン酸(以下7−ACAと
略称する)である。ところが、これらの化合物の
3位には、不活性なアセトキシメチル基が存在す
るため、3位に置換基導入を試みる場合には、ま
ず脱アセチル化を行つて活性なヒドロキシメチル
中間体を製造する事が必須である。 〔従来の技術〕 セフアロスポリン化合物の3位のアセトキシメ
チル基からアセチル基を離脱させ、ヒドロキシメ
チル基に導く方法としては、酸またはアルカリ水
溶液を加えて化学的に切断する方法と酵素で緩和
に加水分解する方法とがある。 苛性ソーダや塩酸の如き化学的加水分解試薬に
よる方法は、元来不安定なセフアロスポリン化合
物の分解を招きやすいため、工業的には困難の伴
なう−20〜−40℃の様な低温域での操作が必要で
あり、それにも拘らず酸性試薬との反応では3位
に生成したヒドロキシメチル基と4位のカルボキ
シル基との間にラクトン環が形成されたり、アル
カリ試薬では2重結合(△3)の転移した△2体が
副生しやすい。 一方緩和な条件で反応を進め得る酵素的脱アセ
チル化方法としては(イ)柑橘類の果皮から導かれた
エステラーゼを使用する方法(英国特許996222)、
(ロ)小麦胚芽エステラーゼを用いる方法(特公昭42
−7553)、(ハ)バチルス・ズブチリス等の微生物酵
素で加水分解する方法(特公昭49−35993)が知
られえているが、これらについても、工業的な観
点からはなお種々の問題が残されている。例え
ば、(イ)の方法では、酵素源となる均一な果皮の入
手が困難であり、(ロ)の方法では、酵素源は比較的
容易に入手できるものの、エステラーゼを抽出・
精製して用いなければならず、その操作が極めて
繁雑である。一方、(ハ)の方法などの工業的には最
も有望視されている微生物酵素では、各菌種によ
り程度の差はあるが、β−ラクタム環を開裂させ
る酵素(β−ラクタマーゼ)の混入が避け得ず収
率や純度の低下原因となる欠点を有している。 そこで、本発明者等は、3位側鎖の酵素的脱ア
セチル化を行なうに際し、大量安価に入手でき且
つ精製が簡単な酵素源を用い、副反応を伴なわな
い有利な製造法について種々検討の結果本発明を
完成した。 〔発明の構成〕 本発明は、一般式 で表わされる化合物を〓(ふすま)で処理して一
般式 で表わされる化合物を製造する方法である。ただ
し、R1は水素またはアシル基を意味し、R2は低
級アルキル基を意味する。R3はカルボキシル基
もしくはその塩または保護されたカルボキシル基
を意味する。 化合物()としてはCPCや7−ACAの他に
もセフアログリシン(R1:C6H5CH(NH2)CO
−)、セフアロチン(R1
【式】)、セフアピリン(R1
【式】)、セフアタキシム (R1
【式】)等、3位に アセトキシメチル基を有し、7位がアミノ基また
はアシルアミノ基である化合物があり、このアシ
ル基の相違によつて3位のアシルオキシメチル基
の脱アシル反応が影響されることは殆んどない。 上記のほかにアシル基の例としては、2−(2
−アミノチアゾール−4−イル)−2−{(イミダ
ゾール−4−イル)メトキシイミノ}アセチル基
や特公昭58−43979号公報に示されたものなどを
挙げることができる。 反応液中の化合物()の濃度は、通常1〜50
mg/mlの範囲であるが、脱アシル反応の速度が大
きいため更に高濃度でも可能である。 〓としては、安価かつ大量に入手できる小麦〓
が好適であり、表面に付着している不純物を一乃
至数回の水洗浄により除去して使用するのが好ま
しい。使用量は水洗前の重量で、基質(化合物
())に対して4〜40倍重量が普通である。 反応を行なうには、化合物()の水溶液に水
洗浄した〓を加え、PH6〜8好ましくはPH6.5〜
7.0に保ち、20〜40℃好ましくは25〜30℃で2〜
24時間、通常は5〜13時間処理する。この際、リ
ン酸緩衝液等の通常の緩衝液を用いることができ
るが、緩衝液を用いずに、脱アシルにより生じた
遊離の酸例えば酢酸を適宜アルカリで中和しなが
ら反応を行なうことも可能である。 反応終了液から目的化合物()を単離するに
は、〓を濾去等の操作で除去し、次いで限外濾過
により着色物質、蛋白等を除き、得られる液を乾
固するか、またはこの溶液にアルコール、アセト
ン、エーテルの如き有機溶媒を加えて目的物を折
出させるのが一般的である。限外濾過は、酢酸セ
ルロース系、ポリアミド系、ポリスルホン系、ポ
リアクリロニトリル系等の市販の限外濾過膜を単
一または組合せて適宜使用することができる。 実施例 1 セフアロスポリンCナトリウム塩・2水和物
500mgを0.1Mリン酸緩衝液(PH7.0)100mlに溶解
し、小麦〓2gを加え、30℃で13時間攪拌した。 〓を濾去後、反応液を液体クロマトグラフイー
で分析したところ3−ヒドロキシメチル−7β−
(D−5−アミノ−5−カルボキシペンタンアミ
ド)−3−セフエム−4−カルボン酸の生成率は
95%であつた。この反応液を限外濾過した後、非
イオン性多孔性ポリマー樹脂HP−20(三菱化成)
50mlに通液し、流出液をPH7.5に調整した後、凍
結乾燥して3−ヒドロキシメチル体のナトリウム
塩・3.5水和物437mg(純度96.1%)を得た。 この乾固物を水−エタノールで再結晶して得た
精製結晶は、NMRδ(DSS,D2O)=4.4(2H,s,
CH2OH)、〔α〕20 D+107°(H2O、C=2.0)、E1%1cm
260nm=185を示し標品と一致した。 実施例 2 実施例1におけるセフアロスポリンCの代りに
3−アセトキシメチル−7β−アミノ−3−セフ
エム−4−カルボン酸(7−ACA)を使用し、
小麦〓10g使用する以外は実施例1と同様に処理
し、5時間反応させた。反応液を液体クロマトグ
ラフイーで分析すると、3−ヒドロキシメチル−
7β−アミノセフ−3−エム−4−カルボン酸の
生成率は100%であつた。 〓を濾去後、濾液を限外濾過し、次いでHP−
20 50mlに通液し流出液を約5mlまで濃縮し、酢
酸でPHを4.2に調整した。この濃縮液を氷冷し、
折出物を濾取乾燥し、3−ヒドロキシメチル体
303mgを得た。本品のNMRはδ(DSS,D2O)=
4.4(2H,s,CH2OH)及びTLC(n−ブタノー
ル:酢酸:ピリジン:水=15:3:10:12)は
Rf=0.37を示し標品と一致した。 実施例 3 3−アセトキシメチル−7β−〔2−(2−アミ
ノチアゾール−4−イル)−2−{(イミダゾール
−4−イル)メトキシイミノ}アセトアミド〕−
3−セフエム−4−カルボン酸・二塩酸塩500mg
を水100mlに溶解し、0.05N−水酸化ナトリウム
液でPH7.0に調整した。この溶液に、小麦〓4g
を冷水20mlで5回洗浄したものを加え、0.05N−
水酸化ナトリウムで系内PHを7.0に保ちつゝ30℃
で13時間反応させた。 〓を濾去後、反応液を液体クロマトグラフイー
で分析したところ、3−ヒドロキシメチル−7β
−〔2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2
−{(イミダゾール−4−イル)メトキシイミノ}
アセトアミド〕−3−セフエム−4−カルボン酸
の生成率は95.2%であつた。 この反応液を限外濾過した後、HP−20 50ml
に通液し、その流出液を乾燥凍結し3−ヒドロキ
シメチル体362mg(無水物換算)を得た。 本品のNMRはδ(DSS,D2O)=4.35(2H,s,
CH2OH)、IRはνmax(KBr)=1760,1650,1600
を示し、その構造を支持した。 実施例 4 実施例3における原料化合物の代りにセフオタ
キシムナトリウムを使用し、小麦〓8gを冷水40
mlで5回洗浄して使用する以外は、実施例3と同
様に処理し、反応させた。反応液を液体クロマト
分析すると、3−ヒドロキシメチル−7β−〔2−
(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−メトキ
シイミノアセトアミド〕−3−セフエム−4−カ
ルボンナトリウムの生成率は94.7%であつた。 得られた反応液は実施例3と同様に後処理して
3−ヒドロキシメチル体401mg(無水物換算)を
得た。本品のNMRはδ(DSS,D2O)=4.35(2H,
s,CH2OH)、IRはνmax(KBr)=1760を示し標
品と一致した。 実施例 5 実施例2における7−ACAの代りにセフアロ
チンナトリウム塩を使用し、それ以外は実施例2
と同様に処理し反応させた。反応液を液体クロマ
トグラフイー分析すると3−ヒドロキシメチル−
7β−(チオフエン−2−イルアセトアミド)−3
−セフエム−4−カルボン酸ナトリウムの生成率
は97.9%であつた。得られた反応液に食塩を添加
後、PH3.5に調整し、酢酸エチルで抽出し、酢酸
エチル層を濃縮乾固する。残留液をメタノールで
再結晶して3−ヒドロキシメチル体の結晶を得
た。本品はNMRδ(DSS,D2O)=4.4(2H,s,
CH2OH)及びUVλmax260nm(e=8050)より、
標品と同定した。 実施例 6 実施例2における7−ACAの代りにセフアピ
リンナトリウム塩を使用する以外は、実施例2と
同様に処理し、反応させた。反応液を液体クロマ
トグラフイー分析すると3−ヒドロキシメチル−
7β−(ピリド−4−イルチオアセタミド)−3−
セフエム−4−カルボン酸ナトリウムの生成率は
97.2%であつた。 得られた反応液は実施例3と同様に後処理して
3−ヒドロキシメチル体の結晶を得、その
NMRδ(DSS,D2O)=4.2(2H,s,CH2OH)よ
り標品と同定した。 実施例 7 実施例2における7−ACAの代りにセフアロ
グリシン・2水和物を使用し、小麦〓を20g使用
する以外は実施例2と同様に処理し2.5時間反応
させた。反応液を液体クロマトグラフイーで分析
すると3−ヒドロキシメチル−7β−(D−α−ア
ミノフエニルアセタミド)−3−セフエム−4−
カルボン酸の生成率は95.0%であつた。 得られた反応液から実施例3と同様にして単離
した3−ヒドロキシメチル体の結晶はNMRδ
(DSS,D2O)=4.2(2H,s,CH2OH)及び
UVλmax260nm(e=8400)より標品と同定し
た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 で表わされる化合物を〓で処理することを特徴と
    する一般式 で表わされる化合物の製造法。ただし、R1は水
    素またはアシル基を意味し、R2は低級アルキル
    基を意味する。R3はカルボキシル基もしくはそ
    の塩または保護されたカルボキシル基を意味す
    る。
JP19234584A 1984-09-13 1984-09-13 セファロスポリン化合物の製造法 Granted JPS6170999A (ja)

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