JPH046402B2 - - Google Patents

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JPH046402B2
JPH046402B2 JP62051019A JP5101987A JPH046402B2 JP H046402 B2 JPH046402 B2 JP H046402B2 JP 62051019 A JP62051019 A JP 62051019A JP 5101987 A JP5101987 A JP 5101987A JP H046402 B2 JPH046402 B2 JP H046402B2
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JP
Japan
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pressure
cylinder
solid
piston
double
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP62051019A
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English (en)
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JPS63218203A (ja
Inventor
Masato Moritoki
Kazuo Kitagawa
Katsufumi Urabe
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
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Publication of JPS63218203A publication Critical patent/JPS63218203A/ja
Publication of JPH046402B2 publication Critical patent/JPH046402B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、2以上の成分からなる固液混合物を
圧搾して固液を分離する方法において、比較的低
い動力でも固液を効率良く且つ均一な圧力で圧搾
分離し得る様に工夫された方法に関するものであ
る。
[従来の技術] 本発明は2以上の成分からなる固液混合物を圧
搾して固液分離する方法に広く活用し得るもので
あるが、本発明は特に高圧晶析法における晶出物
と母液の圧搾分離を対象として開発されたもので
あるから、以下高圧晶析法に適用される固液分離
を主体にして説明を進める。
圧力晶析法とは、複数成分を含む液相またはス
ラリーからなる原料混合物を高圧容器内へ導入
し、母液排出管路を閉鎖した状態で高圧力(たと
えば1000気圧を越える高圧力)を加えて特定成分
の晶析を促進させる方法であり、この操作によつ
て特定成分の結晶と残留液(母液)からなる固液
混合状態を得た後母液排出管路の閉鎖を解除し、
該固液混合状態に対してピストン圧力を加える
と、母液がフイルター経由で系外へ排出されなが
ら圧搾が進行し、特定成分純度の高い結晶が得ら
れる。
たとえば第2図は圧力晶析装置を示す概略図で
あり、原料混合物Aは一般に予備冷却槽1で適当
な温度まで冷却された後、送給ポンプ2から原料
供給管路L1を通して圧力晶析装置本体3の高圧
室4内へ送り込まれる。そしてピストン5を駆動
して高圧室4内の原料を加圧し原料中の特定成分
結晶を増加もしくは生成させた後、液相成分(母
液)は母液排出管路L2,L3を通して圧搾・排出
される。図中V1,V2,V3,V4は開閉弁、Nは排
出ノズル、6は母液タンク、7は加圧ユニツトを
示す。また第3図は上記一連の工程を実施する際
の圧力変化を概念的に示したものである。
[発明が解決しようとする問題点] 上記圧力晶析装置本体3の構造を更に詳しく説
明すると、第4図(概略縦断面)に示す如く、内
周壁にフイルターSの設けられたシリンダ8に、
原料供給管路L1及び母液排出管路L2の接続され
た固定蓋9及びピストン5を嵌号することによつ
て高圧室4が構成され、固液の圧搾分離はピスト
ン5を下方へ進出させることによつて行なわれ
る。この場合高圧室4内に多量の母液が存在する
固液分離の初期においては、格別の障害を生じる
ことなく円滑に母液の分離排出が行なわれるが、
高圧室4内における母液の割合が次第に少なくな
つて晶出物が詰まつた状態になり圧搾が進行する
様になつてくると、晶出物とフイルターSとの間
の摩擦が増大して圧搾の為の駆動力が浪費され、
その結果高圧室4の下方部に位置する晶出物には
十分な圧搾力が及び難くなる。たとえば第4図の
X点付近では圧搾が十分に行なわれるがY点付近
では圧搾不足となり、母液の分離が不十分となつ
て晶出物(特定成分)の純度が低下してくる。こ
うした問題点を解消しようとすればピストン5に
過大な力を与えなければならなくなり、加圧ユニ
ツトの能力アツプが要求されるほか晶析装置全体
の耐圧強度も高めなければならず、設備費及び動
力費が高騰してくる。しかも晶出物とフイルター
S間の摩擦が非常に大きくなつてフイルターSが
変形したり破損し易くなるという難点も生じてく
る。こうした難点を改善するため、たとえば第5
図に示す如く高圧室4の外周壁に下広がりの傾斜
を設け、晶出物とフイルターSとの摩擦を少なく
する方法も試みたが、十分に満足な効果は得られ
なかつた。
本発明はこの様な問題点に着目してなされたも
のであつて、その目的は、スクリーンと固相(晶
出物)との摩擦を最小限に抑えてその変形や損傷
を防止しつつ、比較的低い圧搾力でも液相成分を
効率良く圧搾分離することのできる様な固液分離
方法を提供しようとするものである。
[問題点を解決するための手段] 上記の目的を達成することのできた本発明の構
成は、内側部にフイルターを備えた円筒状高圧容
器、固定蓋及びピストンからなる高圧力晶析装置
の圧力室内に2以上の成分からなる混合物原料を
収容し、加圧状態下に置くことよつて形成される
固液共存状態に圧搾力を加えて液相を排出するに
当たり、固液共存物を収容する円筒状高圧容器
を、複動形流体圧シリンダにより軸心方向へ移動
できる様に支持すると共に、該複動形流体圧シリ
ンダには圧力検知器を配設しておき、該複動形流
体圧シリンダにかかる圧力変化を検知しつつ、上
記円筒状高圧容器内に前記ピストンを挿入して圧
搾を行ない、前記圧力室内における固体比率の増
加に伴なう摩擦力増大によつて上記円筒状高圧容
器が追随して移動し、前記複動形シリンダにおけ
る圧力変化が検知された時点で、該複動形流体圧
シリンダーの流体圧を制御して、上記円筒状高圧
容器自体を前記ピストンの前進方向と同方向へ移
動させ、該固定蓋を相対的に前記円筒状高圧容器
内へ侵入させて圧搾を続行するところに要旨を有
するものである。
[作用及び実施例] 以下実施例図面を参照しつつ本発明の構成及び
作用効果を詳細に説明する。
第1図は本発明で使用される装置を例示する概
略縦断面説明図であり、両端が開放されたフイル
ターS付きシリンダ8の上方開口部にはピストン
5が嵌入されると共に、下方開口部には原料供給
管路L1及び母液排出管路L2の接続された固定蓋
9が嵌入されている。そして上記シリンダ8は複
動形流体圧(図示例では油圧)シリンダ10a,
10bによつて、ピストン5及び固定蓋9とは独
立して昇降し得る様に構成されると共に、該シリ
ンダ10a,10bの押し下げ作動室A及び/も
しくは押し上げ作動室Bに連通して圧力計PA
び/もしくはPBが設けられている。
この装置を用いて高圧晶析及び固液分離を行な
うに当たつては、まず第1図に示す如くシリンダ
8を固定蓋9に対して持ち上げた状態で、且つ油
圧シリンダ10a,10bにおける押し上げ作動
室Bと押し下げ作動室Aの油圧を調節し、上向き
の力と下向きの力がバランスを保つた状態で弁
VA,VBを閉じておき、この状態で常法に従つて
高圧晶析を行なう。そして圧搾による固液分離工
程では、まず加圧ユニツト(第4図参照)を作動
してピストン5を進出(降下)させ、フイルター
S及び排出管路L2を通して母液を排出していく
が、高圧室4内の母液量が減少してくるにつれ
て、実線矢印で示す如く晶出物とフイルターSの
間の摩擦力が増大してくる。そのため高圧室4内
の晶出物は、前述の如くピストン5の圧搾作用面
(先端面)に近接した部分では十分な圧搾力を受
けるが、下方に行くにつれて該圧搾力の一部がフ
イルターSとの摩擦力に消費されて圧搾不足とな
つてくる。また上記摩擦力による下向きの力は、
その反力としてシリンダ8を持ち上げる方向の力
(破線矢印)を必要とし、その結果、油圧シリン
ダ10a,10bの押し上げ作動室Bの圧力が増
大すると共に、押し上げ作動室Aの圧力は相対的
に低下してくる。こうした現象は前述の如く圧搾
による上記摩擦力によるものであり、この摩擦力
が増大するということはとりもなおさず高圧室4
内における下方側が相対的に圧搾力不足となつて
いることを表わしている。そこで本発明では、こ
の様な圧力変化を圧力計PA及び/もしくはPB
よつて検知しておき、かかる圧力変化が生じたと
きは弁VBを開いて又はわずかに開いて押し上げ
作動室Bの圧力を下降させ必要に応じて弁VA
開いて押し下げ作動室A内を昇圧し、ピストンロ
ツド11a,11bと共にシリンダ8を下方に押
し下げる(白抜き矢印)、ここで固定蓋9は下部
に固定されているので、シリンダ8を押し下げる
ことによつて該固定蓋9は相対的にシリンダ8内
へ侵入されることとなり、高圧室4内の晶出物は
該固定蓋9の先端面によつて上向きの圧搾力を受
けることとなる。このときの圧搾力は、ピストン
5による圧搾力とは全く逆向きであり、下方部の
晶出物に最も大きな圧搾力が作用し、上方向きに
なるにつれて圧搾力は減少してくる。換言すると
ピストン5による圧搾工程で最も圧搾不足となつ
ていた下方部の晶出物は、油圧シリンダ10a,
10bによるシリンダ8の押し下げによつて生じ
る固定蓋9先端面による圧搾工程で最大の圧搾力
を受けることとなり、これら上・下方向からの圧
搾力によつて高圧室4内の晶出物は全体に亘つて
ほぼ均等に圧搾されることになる。
その結果第4,5図で説明した片側圧搾状態を
生ずることがなく、比較的小さい圧搾力でも全体
を十分に圧搾することができる。また圧搾力の低
減に伴なつて晶出物とフイルターSの間の摩擦力
も小さく抑えることができるので、フイルターS
の変形や破損も抑制され、更にはシリンダ8等を
含めた装置全体を極端な耐圧構造とする必要もな
く、設備的にもまた加圧駆動源の性能や運転経費
の面からしても極めて有利となる。本発明はたと
えば上記の様にして実施されるが、その特徴は、
筒状高圧容器の固液共存物をピストンより圧搾し
て固液分離を行なう際に、該高圧容器内における
固体比率の増大により該固体と容器壁との摩擦力
が増大してきた時点で、該高圧容器自体を前記ピ
ストンの進行方向に移動させ、該高圧容器の他端
側開口部に設けた固定蓋を該容器内へ相対的に進
入させて逆向きの圧搾力を加え、圧搾力を全体に
均等に作用せしめ得る様にしたところに特徴を有
するものであり、こうした特徴を有効に発揮し得
る限り図示例のほか種々変更して実施することが
できる。たとえばシリンダ8の作動は油圧シリン
ダ以外にもエアシリンダ等を採用することも可能
であり、また油圧シリンダを使用する場合でも、
シリンダ8を押し上げる方向に作用する力はばね
等によつて支持し、下方への押し下げ力のみに油
圧シリンダを利用するといつた変更を行なうこと
もできる。またシリンダ8は図示した様に縦向き
にして使用するのが最も一般的であるが、必要に
よつては横向きにして使用することも可能であ
る。シリンダ8や固定蓋9の形状や構造等ももと
より図示例に限られる訳ではなくシリンダ8全体
の構造を変更したり(たとえば第5図に示す如く
内周面を下広がり状に形成して摩擦力を低減する
と共に晶出物ケーキの取出しを容易にする等)フ
イルターSの配設位置を工夫し、また固定蓋9に
おける原料供給経路や母液排出経路等を必要に応
じて設計変更することも、本発明を実施する者の
自由に委ねられる。また固液分離を行なう具体的
な方法にしても、たとえばピストン5による圧
搾により前記摩擦力が所定値を越えた後、ピスト
ン5の進出を停止してシリンダ8を降下させる方
法、前記摩擦力が所定値に到達した後、ピスト
ン5を進出せしめながら(この場合進出速度を遅
くすることもできる)シリンダ8を降下させる方
法、等を適宜選択して採用することができる。
[発明の効果] 本発明は以上の様に構成されており、その効果
を要約すると次の通りである。
高圧室内を部分的な圧搾不足部分を生じさせ
ることなく均等に圧搾することができるので母
液を十分に圧搾除去することができ、固相部の
純度を高めることができる。
高圧室内を過度に昇圧する必要がないので装
置全体及び加圧ユニツト等を従来例に比べて低
圧設計とすることができ、設備費及び運転動力
費が低減されるほか安全性も向上する。
圧搾力を高圧室全体に均等に作用させること
ができるのでシリンダL/Dを大きめに設計す
ることができ、同一圧搾力で比較した場合従来
法に比べて生産性を著しく高めることができ
る。
過度の圧搾力を加える必要がなく、その結果
フイルターに作用する摩擦力も低レベルに抑え
ることができるので、テイルターの変形及び破
損も防止される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示す概略縦断面説明
図、第2図は従来の高圧晶析分離法を示すフロー
図、第3図は高圧晶析分離工程における経時的な
圧力変化を示す概念図、第4,5図は従来の高圧
晶析分離例を示す概略縦断面説明図である。 1……予備冷却槽、2……供給ポンプ、3……
高圧晶析装置本体、4……高圧室、5……ピスト
ン、6……母液タンク、7……加圧ユニツト、8
……シリンダ、9……固定蓋、10a,10b…
…複動形流体圧(油圧)シリンダ、S……フイル
ター、L1……原料供給経路、L2……母液排出経
路、VA,VB……弁、PA,PB……圧力計。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 内側部にフイルターを備えた円筒状高圧容器、
    固定蓋及びピストンからなる高圧力晶析装置の圧
    力室内に2以上の成分からなる混合物原料を収容
    し、加圧状態下に置くことよつて形成される固液
    共存状態に圧搾力を加えて液相を排出するに当た
    り、固液共存物を収納する円筒状高圧容器を、複
    動形流体圧シリンダにより軸心方向へ移動できる
    様に支持すると共に、該複動形流体圧シリンダに
    は圧力検知器を配設しておき、該複動形流体圧シ
    リンダにかかる圧力変化を検知しつつ、上記円筒
    状高圧容器内に前記ピストンを挿入して圧搾を行
    ない、前記圧力室内における固体比率の増加に伴
    なう摩擦力増大によつて上記円筒状高圧容器が追
    随して移動し、前記複動形流体圧シリンダにおけ
    る圧力変化が検知された時点で、該複動形流体圧
    シリンダの流体圧を制御して、上記円筒状高圧容
    器自体を前記ピストンと同方向へ移動させ、該固
    定蓋を相対的に前記円筒状高圧容器内へ侵入させ
    て圧搾を続行することを特徴とする固液分離方
    法。
JP5101987A 1987-03-05 1987-03-05 固液分離方法 Granted JPS63218203A (ja)

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JPS63218203A JPS63218203A (ja) 1988-09-12
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6045998A (ja) * 1983-08-22 1985-03-12 Fujitsu Ltd メモリ制御方式

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6045998A (ja) * 1983-08-22 1985-03-12 Fujitsu Ltd メモリ制御方式

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