JPH0463998A - 回転数検出機構付密閉形電動圧縮機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は回転数検出機構付密閉形電動圧縮機の改良に
関するものである。

［従来の技術］ 第５図は例えば本件出御の出願人による特開平１−１９
９４９９号公報に示された回転数検出機構付密閉形電動
圧縮機の縦断面図であり、図において（１）は密閉容器
で固定子（２）と回転子（３）とよりなる誘導電動機（
４）が収納されている。（５）は上記回転子（３）の中
心のクランク軸で上軸受（６）と下軸受（７）とで閉塞
された圧縮要素部（８）に連結されている。

第６図は上記誘導電動機（４）の固定子（２）の水平断
面図であり、図において（１０）は固定子鉄心、（１１
）はＵ相巻線（ｌｌａ）とＶ相巻線（ｌｌｂ）およびＷ
相巻線（Ｉｌｃ）とからなる固定子巻線、（Ｉ２）は後
記スロット高周波リップル磁束のサーチコイルで固定子
鉄心（１０）の−個所の固定子歯（１０ａ）に巻かれて
いる。

また第７図は上記誘導電動機（４）の回転子（３）の斜
視図、第８図はその垂直断面図であり、これらの図にお
いて（１３）はエンドリング、（１４）は回転子鉄心、
（１５）は回転子導体であり、この回転子導体はスキュ
ーが零となるように回転子（３）の軸方向にほぼ平行に
設けられている。

上記のように構成された、従来の回転数検出機構付密閉
形電動圧縮機において誘導電動機（４）の回転エネルギ
ーは、回転子（３）に伝達されて、上軸受（６）と下軸
受（７）によって支持されたクランク軸（５）を介して
、圧縮要素部（８）に伝達されるにの圧縮要素部（８）
の回転によって、吸入管（９）を通って、圧縮要素部（
８）内へ導かれた冷媒ガスは、圧縮要素部（８）で設定
圧力まで圧縮されて、密閉容器（１）内の空間へ排出さ
れて、固定子（２）と回転子（３）の空間部（エアーギ
ャップ）あるいは、固定子（２）の外周切欠き部（図示
せず）を通過して、吐出管（１６）より外部冷凍装置へ
導かれて、圧縮機としての動作を行う。

このような密閉形電動圧縮機においては、誘導電動機（
４）が時間に対して、はぼ、一定のトルクを発生するの
に対して、圧縮要素部（８）内の負荷トルクが吸入から
吐出に到る圧縮工程中で変動するので、誘導電動機（４
）の回転数に変動が生じて、これに伴って誘導電動機（
４）は、振動したり騒音が生じている。このことを防止
するために、圧縮要素部（８）の回転数を検出して、外
部制御回路によって誘導電動機（４）の回転数を一定に
保つようにしている。ところで上記回転子（３）に設け
た回転子導体（１５）は第８図に示すようにスキューが
零となるように、回転子３の長手方向にほぼ平行に形成
されている。そのために、回転子スロットルの存在によ
るエアーギャップのパーミアンスが不均一となり、いわ
ゆる、スロット高周波リップル磁束が発生する。このス
ロット高周波リップル磁束は、回転子スロットル数をＳ
ｚ、電動機極対数をＰ、すべりをＳとすると１次の関係
式（ａ）で表わされる。

即ち、 ヤ＝Ｓｚ／Ｐ（Ｉ　　Ｓ）・・・・・・・・・・・・・
・・・旧旧旧・団・（ａ）となる。

関係式（ａ）より、スロット高周波リップル磁束は、す
べりＳ、換言すると回転数の関数となり、スロット高周
波リップル磁束数を検出することによって、誘導電動機
（４）の回転数を検出することができる。

第６図に示したサーチコイル（１２）で第９図に示すよ
うに検出された波形は、外部制御装置（図示せず）内の
フィルター等で第１０図に示したようにさらに波形成形
された後、図中の時間Ｔを計測して瞬時に誘導電動機（
４）の回転数が検出できる。

［発明が解決しようとする課題〕 従来の回転数検出機構付密閉形電動圧縮機は以上のよう
に構成されており、回転数信号としてのスロット高周波
リップル磁束を生じさせるため、回転子導体のスキュー
を零とする必要がある。

したがって誘導電動機の固定子、回転子の溝の組合わせ
如何では、同期トルク、非同期トルク等の異常トルクが
誘導電動機に発生し、起動不良等の不具合を生じるおそ
れがあった。

この発明は上記のような問題点を解消するためになされ
たもので、回転数検出機構を有するとともに、誘導電動
機における異常トルクの発生をも防止できる密閉形電動
圧縮機を得ることを目的とする。

［課題を解決するための手段］ この発明に係る回転数検出機構付密閉形電動圧縮機は回
転子の外周部に、周方向に等間隔で複数個の軸方向のス
リットと所定のスキューに設定された回転子導体とを設
けている。

［作　用］ この発明における回転数検出機構付密閉形電動圧縮機は
１回転子の外周部に周方向に等間隔で設けられた複数個
の軸方向のスリットにより、エアーギャップ中のパーミ
アンスが不均一となり、このため発生するスロット高周
波リップル磁束の検出により回転数を検出することがで
きるとともに、誘導電動機には異常トルクが発生しない
。

［実施例］ 以下この発明の一実施例について説明する。すなわち第
１図はこの発明の一実施例の垂直断面図、第２図、第３
図および第４図はこの発明のものに使用される誘導電動
機の回転子を示すものであり、これらの図において従来
例と同一または相当個所には同一符号を付してその重複
説明は省略することにするが１図中の（１７）はこの発
明のものに係るスリットで、これは回転子（３）の外周
部に周方向ニ等間隔に複数個設けられており、また核部
の回転子導体（１５）は第３図に示すように所定のスキ
ューに設定されている点に特徴がある。

次にこの発明のものの動作について説明する。

回転子（３）の外周部に設けられたスリット（１７）に
より誘導電動機（４）におけるエアーギャップ中のパー
ミアンスが不均一となるため、このエアーギャップ中の
磁束はスロット高周波リップル磁束を含んだ歪波となる
。また上記スリット（１７）は回転子（３）の外周部に
周方向に等間隔に複数個配設されているため、上記従来
例のスロット高周波リップル磁束と等価な波形となる。

したがって起動不良の原因となる回転子導体のスキュー
を零とすることなしに誘導電動機の回転数を検知するこ
とができることになる。

［発明の効果］ この発明は以上のように回転子の外周部に周方向に等間
隔に複数個のスリットを設けて回転数検出信号を得るよ
うに構成するとともに、回転子導体を所定のスキューに
設定しているので、圧縮要素部の駆動用誘導電動機の異
常トルクの発生も防止でき、安価で信頼性の高い回転数
検出機構付密閉形電動圧縮機が得られるという効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の回転数検出機構付密閉形電動圧縮機
の垂直断面図、第２図はこれに使用される誘導電動機の
回転子の斜視図、第３図はその垂直断面図、第４図は第
３図のＩＶ−ＩＶ断面図、第５図は従来の回転数検出機
構付密閉形電動圧縮機の垂直断面図、第６図は従来の誘
導電動機の固定子の水平断面図、第７図はその回転子の
斜視図、第８図はその垂直断面図、第９図はサーチコイ
ルで検出されたスロット高周波リップル磁束の波形図、
第１０図はサーチコイルで検出された上記波形をさらに
波形成形した波形図である。 なお図中（１）は密閉容器、（３）は回転子、（４）は
誘導電動機、（８）は圧縮要素部、（１２）はサーチコ
イル、（１５）は回転子導体、（１７）はスリットであ
る。 その他図中同−符号は同一部分を示すものとする。 第１図 第２図 第３図 ７°スリフト 第４図 第 図 第 図 第 図 第 図 第 図 手 続 補 正 書 （自 発） 平成２ 年１０ 月 ９日

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 密閉容器内に収納された誘導電動機で駆動される圧縮要
   素部によって冷媒を圧縮するとともに、上記誘導電動機
   の固定子にスロット高周波リップル磁束のサーチコイル
   を有し、電動機エアーギャップ中の磁束を検出すること
   によって回転数の検出を行なう密閉形電動圧縮機におい
   て上記誘導電動機の回転子の外周部に、周方向に等間隔
   で複数個の軸方向のスリットと所定のスキューに設定さ
   れた回転子導体とを設けたことを特徴とする回転数検出
   機構付密閉形電動圧縮機。