JPH0462993B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0462993B2
JPH0462993B2 JP32061687A JP32061687A JPH0462993B2 JP H0462993 B2 JPH0462993 B2 JP H0462993B2 JP 32061687 A JP32061687 A JP 32061687A JP 32061687 A JP32061687 A JP 32061687A JP H0462993 B2 JPH0462993 B2 JP H0462993B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
car
door
landing
engagement
car door
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP32061687A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01162696A (ja
Inventor
Yasuo Oonaga
Atsushi Yoshioka
Tadaaki Takano
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Tetsuku Kk
Original Assignee
Fuji Tetsuku Kk
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Tetsuku Kk filed Critical Fuji Tetsuku Kk
Priority to JP32061687A priority Critical patent/JPH01162696A/ja
Publication of JPH01162696A publication Critical patent/JPH01162696A/ja
Publication of JPH0462993B2 publication Critical patent/JPH0462993B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Elevator Door Apparatuses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はエレベータのかごドアを機械的に鎖錠
する装置を備えたエレベータのドア装置に関する
ものである。
〔従来の技術〕
エレベータのドア装置はかごが乗場に正常着
床、すなわち乗客等が乗降する上で危険のない着
床誤差範囲内に着床したときに、かごドアと乗場
ドアとを係合し、両者を一緒に開閉するようにし
たものが一般的である。ところで、乗場ドアはか
ごがその乗場に着床していない場合は常に鎖錠さ
れているが、かごドアには鎖錠装置が設けられて
いない場合が多い。そのため、停電等の異常発生
により、かごが乗場の正常着床範囲外(以下中間
階と称する)に停止したとき、乗客がかごドアを
強引に開き、誤つて昇降路内に転落する可能性が
あつた。
そこで従来は、上記の事故を防止する手段とし
て、正常着床範囲内でのみ作動するソレノイドを
使用したかごドア鎖錠装置を装備することにより
上記事故の防止を図つていた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところが、停電や断線事故が発生すると、上記
ソレノイドへの通電が遮断されるため、かごが中
間階に停止した場合でも、乗客はかごドアを開く
ことができるようになるという問題があつた。こ
のため、ソレノイド用に蓄電池を設けることも考
えられているが、ソレノイドへの通電遮断状態が
蓄電池の蓄電量を超える長時間に亘つた場合には
依然としてドア鎖錠装置が解錠されてしまうとい
う問題があり、また、蓄電池には寿命があるため
定期的なメンテナンスが必要であるという問題も
あつた。
本発明は上記の問題を解消することを目的とし
たものである。
〔問題を解決するための手段〕
本発明は、かご側には可動ローラを備えたドア
係合装置、常時は解錠しているかごドア鎖錠装置
及びかごドアの開動作に連動して可動ローラを変
位させる装置を設け、乗場側には上記可動ローラ
の変位量を制限する係合板を設け、 中間階、すなわち可動ローラが係合板に対向し
ない位置にかごが停止した状態でかごドアを開こ
うとすると、可動ローラが過変位して、機械的に
かごドア鎖錠装置に鎖錠動作を行わせ、正常着床
範囲内、すなわち可動ローラが係合板に対向する
位置にかごが停止した状態でかごドアを開こうと
すると、可動ローラは係合板によつてその変位量
を制限されて過変位せず、かごドア鎖錠装置は解
錠状態を維持するように構成したものである。
〔作用〕
本発明のドア鎖錠装置は機械的に動作するもの
であるため、停電時でも全く動作に支障がない。
また、通常の運転時には解錠状態を維持するのみ
で何も動作しないため、鎖錠装置の摩耗や傷みが
なく、鎖錠装置のトラブルを減少して信頼性を向
上させることができる。
〔実施例〕
本発明の一実施例を第1図〜第6図により説明
する。第1図はかご側のドア開閉装置を乗場側か
ら見た図、第2図は乗場側のドア開閉装置をかご
側から見た図、第3図はかご側及び乗場側のドア
開閉装置を構成する係合装置の係合状態を示す
図、第4図〜第6図はかご側のドア開閉装置の動
作説明図である。
図において、1はかご、2はかごドア、3は軸
3aによつてかご1に軸着され、ドア駆動装置4
の動作に連動してかごドア2を開閉するリンク機
構、5はリンク機構3の一部を構成しているカム
リンクであり、先端には凸部5aが形成されると
ともに軸5bによつてかごドア2に軸着されてい
る。6はカムリンク5に固定されたカムであり、
その一側部には一対の切欠部6aが設けられてい
る。7は軸7aによつてかごドア2に軸着された
回転レバーであり、一端には係合ローラ8、他端
にはカムローラ9が軸着されている。10は回転
レバー7を時計方向に付勢する引つ張りばねであ
り、このばね10の付勢力によつてカムローラ9
はカム6に圧接されている。11は軸11aによ
つてかごドア2に軸着された回転レバーであり、
一側には係合ローラ12が軸着されるとともにそ
の先端には凸部11bが形成され、他側にはカム
ローラ13及び係合ローラ14が軸着されてい
る。15は回転レバー11を時計方向に付勢する
引つ張りばねであり、このばね15の付勢力によ
つて係合ローラ14は凸部5aに圧接されてい
る。上記の回転レバー7〜ばね15によつてかご
側ドア係合装置40を構成している。16は軸1
6aによつてかごドア2に軸着されたL字状のレ
バー、17はかごドア2に固定されたストツパで
あり、レバー16の時計方向の回転を規制するも
のである。18は軸18aによつてかごドア2の
上端に軸着された鎖錠体であり、先端には鎖錠片
18bが形成されている。19はかご1に固定さ
れた係止片であり、鎖錠体18と係止片19とで
かごドア鎖錠装置42を構成している。20は鎖
錠体18とレバー16とを連結する連結棒、29
はかごドア2に固定された係止部28に螺合され
た調整ボルトであり、レバー16の反時計方向の
回転を規制するものである。22は乗場ドア21
に固定された固定係合板、23はリンク24,2
5に揺動自在に軸着された可動係合板であり、図
示省略したストツパによつて制限される範囲内を
揺動できるようになつている。24a,25aは
リンク24,25を固定係合板22に軸着した
軸、27は軸27aによつて乗場ドア21の上端
に軸着された鎖錠体であり、先端には鎖錠片27
bが形成されている。30は乗場に固定された係
止片であり、鎖錠体27と係止片30とで乗場ド
ア鎖錠装置43を構成している。26は鎖錠片2
7とリンク24とを連結する連結棒、31は常時
乗場ドア21に戸閉力を与えるウエイトであり、
上記の固定係合板22、可動係合板23及びリン
ク24,25によつて乗場側ドア係合装置41を
構成している。
次に本実施例の動作について説明する。
まず、かごドア2及び乗場ドア21が全閉して
いる場合は、第1図〜第4図に実線で示したよう
な状態になつている。すなわち、第3図に示すよ
うに、かご側の係合ローラ8と12の間には間隔
Aが形成され、また乗場側の固定係合板22から
可動係合板23までの幅は鎖錠片27が自重によ
り係止片30に係合した位置により連結棒26、
リンク24を介して規制され上記間隔Aより小さ
い寸法Bであり、各係合ローラ8,12との間に
それぞれ間隔B1,B2を有しているため、係合ロ
ーラ8,12は各係合板22,23に干渉するこ
となく、スムーズにかご1が昇降することができ
る。尚、このとき乗場ドア鎖錠装置43は鎖錠状
態にあり、またかごドア鎖錠装置42は解錠状態
にある。
かご1が乗場の正常着床範囲内(かご側ドア係
合装置40と乗場側ドア係合装置41とが係合可
能な位置)に着床すると、ドア駆動装置4が作動
し、リンク機構3を介してカムリンク5が時計方
向に回転し、カム6が上昇する。これによつてカ
ムローラ9,13は押し広げられ、回転レバー7
はばね10に抗して反時計方向に回転し、係合ロ
ーラ8は係合ローラ12の方向に間隔B1移動し
て(第4図二点鎖線)、固定係合板22に圧接さ
れる。一方、カムリンク5の回転に伴つて凸部5
aが上昇すると、凸部5aによつて規制されてい
た係合ローラ14はばね15により回転レバー1
1が時計方向に回転することに伴い凸部5aに追
従して変位する。このため係合ローラ12は係合
ローラ8の方向に間隔B2だけ移動して可動係合
板23に接触した後、更に距離B3移動して(第
3図,第4図二点鎖線)可動係合板23を図示省
略したストツパに当たるまで固定係合板22方向
に変位させる。これにより、リンク24,25は
時計方向に回転し、連結棒26を介して鎖錠体2
7が反時計方向に回転し、鎖錠片27bと係止片
30との係合が外れ、解錠状態となる。このと
き、係合ローラ12の移動に伴つて回転レバー1
1の凸部11bも第4図右方向へ移動するが、回
転レバー11の回転前の凸部11bとレバー16
との距離Cは係合ローラ12の移動距離B2+B3
より大きいため、凸部11bがレバー16と接触
することはなく、かごドア鎖錠装置42は解錠状
態を維持する。そして、この状態でかごドア2と
乗場ドア21は一緒に開閉される。尚、上記の説
明では、カムリンク5の動作とかごドア2の開動
作とを分けて説明したが、実際にはリンク機構3
の働きにより、カムリンク5の動作とかごドア2
の開動作とは連動する。従つてドア駆動装置4に
よつてかごドア2を開く上記の場合も、かごドア
2を手で開く場合も全く同一の動作を行う。
従つて、かご1が乗場の正常着床範囲内に停止
し、乗客が手動でかごドア2を開こうとすると、
上記と全く同一の動作により、かごドア2及び乗
場ドア21は一緒に開く。このときかご1は乗場
の着床誤差範囲内に停止しているため、乗客は昇
降路内に転落することなく安全に乗場に脱出する
ことができる。
尚、上記の説明は戸開時の場合についてである
が、戸閉時には上記と逆の動作を行い戸閉完了時
には乗場ドア鎖錠装置27のみが鎖錠状態とな
る。
次に異常や、故障等によりかご1が中間階に停
止した場合について、第5図により説明する。
中間階においては、係合ローラ12は可動係合
板23と係合しない位置に来る。この状態で乗客
がかごドア2を開こうとすると、上述のようにカ
ムリンク5が時計方向に回転してカム6が上昇す
るとともに凸部5aが上昇し、既に説明したよう
に回転レバー11が時計方向に回転して、係合ロ
ーラ12が係合ローラ8の方向へ変位する。しか
し、中間階に停止しているため係合ローラ12は
乗場の可動係合板23に接触することなく大きく
変位して回転レバー11の凸部11bでレバー1
6を反時計方向に回転させ、連結棒20を介して
鎖錠体18を反時計方向に回転させる。このた
め、かごドア2が距離D(第4図)だけ開いた位
置で鎖錠体18の鎖錠片18bが係止片19に係
合し、かごドア2のそれ以上の戸開が阻止され
る。従つて中間階でかご1が停止したときは、乗
客はかごドア2を開くことができない。
上記のように、本実施例によれば、戸開時乗客
が昇降路内に転落する恐れのない位置、すなわち
乗場の正常着床範囲内にかご1が停止した場合に
は、乗客はかごドア2及びこれに連動する乗場ド
ア21を開いて、安全に乗場へ脱出することがで
き、また、戸開時乗客が昇降路へ転落する恐れの
ある位置、すなわち中間階にかご1が停止した場
合には、かごドア2は戸開できないため、乗客が
かごドア2を開けて昇降路内へ転落してしまう事
故を未然に防止することができる。
しかも本実施例は、電気的手段を使用せず、機
械的手段のみによつて構成されているので、停電
時であつても確実に機能するため、非常に高い信
頼度で上記事故を防止することができる。また、
かごドア鎖錠装置42はかご1が中間階に停止し
たときのみ動作し、通常の場合は動作しないた
め、摩耗や傷みがなく、常に良好な状態に保持さ
れているため、要時には確実に動作でき、極めて
信頼度の高いものとなつている。
次に、エレベータの据付調整や保守点検時にお
ける本実施例の使用方法について第6図により説
明する。このような状況の場合、かご1を中間階
に停止させて作業することがあるため、中間階で
かごドア2の開閉が行えないと作業効率が低下す
る。そこで、かご1の停止位置にかかわらずかご
ドア2を開閉可能にした例が第6図である。
この実施例は、係止部28に螺合された調整ボ
ルト29を下方に伸ばし、ストツパ17との間に
レバー16を挟んだものである。このようにする
と、かごドア2を開くとき、既述の機構により、
ばね15の力によつて回転レバー11の凸部11
bがレバー16を押しても、レバー16は回転せ
ず、かごドア鎖錠装置42は動作しないため、保
守点検等の作業を効率的に行うことができる。
尚、上記実施例ではレバー16の回転を阻止す
るようにしているが、鎖錠体18の回転を阻止す
るようにしても良い。
次に、本発明の他の実施例を第7図〜第12図
により説明する。第7図はかご側のドア開閉装置
を乗場側から見た図であり第4図に相当する図、
第8図は第7図の概略左側面図、第9図は乗場側
のドア開閉装置をかご側から見た図であり第2図
に相当する図、第10図はかご側及び乗場側のド
ア開閉装置を構成する係合装置の係合状態を示す
図であり第3図に相当する図、第11図及び第1
2図はかご側のドア開閉装置の動作説明図であ
る。
図において、3は第1図と全く同一の動作を行
うリンク機構、50はリンク機構3の一部を構成
するカムリンクであり、上部にはかごドア鎖錠装
置60の一部を構成する係合部50a、先端部に
は切欠部50b及び円弧部50cが形成され、軸
50dによつてかごドア2に軸着されている。5
1は軸51aによつてかごドア2に軸着された回
転レバー、52は回転レバー51を反時計方向に
付勢する引つ張りばね、53は回転レバー51に
軸着されたカムローラであり、ばね52により常
時カムリンク50に圧接されている。54は軸5
4aによつて回転レバー51に軸着された回転レ
バーであり、上部には上記係合部50aとともに
かごドア鎖錠装置60を構成する係合部54bが
形成されている。55,56は回転レバー54に
軸着された係合ローラ、57は回転レバー51に
対して軸54aを中心として回転レバー54を時
計方向に付勢する引つ張りばね、51bはこの引
つ張りばね57による回転レバー54の時計方向
の回転を阻止する回転レバー51に設けられたス
トツパである。58はかごドア2に固定された固
定係合板であり、中央部にはカムリンク50や回
転レバー54等が挿通する空間58aが設けられ
ている。上記の回転レバー51〜固定係合板58
によつてかご側ドア係合装置59を構成してい
る。61は乗場ドア21に固定された固定係合
板、62は軸62aによつて固定係合板61に軸
着されたL字状レバーであり、一端には係合ロー
ラ63が軸着され、他端には鎖錠体27とレバー
62とを連結する連結棒26が取り付けられてい
る。このレバー62は図示省略したストツパによ
り制限された範囲内を回動可能となつている。上
記固定係合板61〜係合ローラ63によつて乗場
側ドア係合装置64を構成している。また、第2
図と同一符号は同一のものを示している。
次に本実施例の動作について説明する。
まず、かごドア2及び乗場ドア21が全閉して
いる場合は、第7図〜第10図に実線で示したよ
うな状態になつている。すなわち、第10図に示
すように、かご側の係合ローラ55,56と乗場
側の固定係合板61との間には間隔Eが形成さ
れ、またかご側の固定係合板58と乗場側の係合
ローラ63との間には間隔Fが形成されているた
め、かご1はスムーズに昇降することができる。
このとき乗場ドア鎖錠装置43は鎖錠状態にあ
り、かごドア鎖錠装置60は解錠状態にある。
かご1が乗場の正常着床範囲内(かご側ドア係
合装置59と乗場側ドア係合装置64とが係合可
能な位置)に着床すると、ドア駆動装置4が作動
し、リンク機構3を介してカムリンク50が時計
方向に回転するため、第11図に示すように、カ
ムローラ53はカムリンク50の切欠部50bか
ら円弧部50cに押されて左方へ変位する。この
ため回転レバー51は軸51aを中心として時計
方向に回転する。また、軸54aで軸着され、ば
ね57及びストツパ51bで拘束された回転レバ
ー54も回転レバー51と同様に軸51aを中心
として回転する。従つて軸51aから最も遠い位
置にある(回転半径が大きい)係合ローラ56が
最も大きく変位するため、最初に乗場の固定係合
板61に圧接されてその位置で停止する。更にカ
ムリンク50が時計方向に回転すると、回転レバ
ー51が時計方向に回転するため、軸54aが左
方に変位する。そのため、回転レバー54はばね
57に抗して、係合ローラ56を中心に反時計方
向に回転し、係合ローラ55が乗場の固定係合板
61に圧接され、第11図に示すようになる。こ
のとき、かごドア鎖錠装置60の各係合部50
a,54bは第11図に示すように、係合される
ことはないため、ドア開閉動作には何ら支障はな
い。また、上記の動作と並行して、かごドア2は
開動作を行う。かごドア2が距離Fだけ開くと、
かご1の固定係合板58が乗場の係合ローラ63
に接し、更に距離G開くと、第9図二点鎖線で示
したように、固定係合板58が係合ローラ63を
第9図左方に変位させる。このため、レバー62
は反時計方向に回転し、連結棒26を介して鎖錠
体27が反時計方向に回転し、鎖錠片27bと係
止片30との係合が外れ、鎖錠状態となる。そし
てこの状態で、かごドア2と乗場ドア21とは一
緒に開閉される。尚、本実施例においても、第1
図〜第6図の実施例と同様に、カムリンク50の
動作とかごドア2の開動作とは連動しているた
め、かごドア2を手で開く場合でも上記と全く同
一の動作を行う。
従つて、本実施例においても、かご1が乗場の
正常着床範囲内に停止している場合には、かごド
ア2を手で開くと、乗場ドア21も一緒に開く。
また、戸閉時には上記と逆の動作を行い、戸閉
完了時には、乗場ドア鎖錠装置43のみが鎖錠状
態になる。
次に、異常や故障等によりかご1が中間階に停
止した場合について、第12図により説明する。
中間階においては、係合ローラ56は固定係合
板61と係合しない位置に来る。この状態でかご
1内の乗客がかごドア2を開こうとすると、上述
のように、カムリンク50が時計方向に回転して
カムローラ53を左方に変位させるため、回転レ
バー51,54は軸51aを中心として時計方向
に回転する。しかし、係合ローラ56は固定係合
板61とは係合しないため、回転レバー54は第
11図のように鉛直方向には変位せず、第12図
のように回転レバー51と並行した状態で一体に
動く。そのため、カムリンク50が一定量回転す
ると、回転レバーの係合部54bとカムリンク5
0の係合部50aとが係合し、カムリンク50の
回転を阻止する。これにより、カムリンク50の
回転動作と連動しているかごドア2の戸開動作も
阻止される。
従つて、本実施例においても、かご1が正常着
床範囲内に停止した場合には、かごドア2及びこ
れに連動する乗場ドア21を手動で開けることが
できるが、かご1が正常着床範囲外に停止した場
合には、かごドア2を開くことはできない。
また、保守点検時のように、中間階でもかごド
ア2の開閉を行う必要がある場合は、第11図に
示すように、固定係合板54の適所に空けられた
穴にピン65を立設することにより、回転レバー
54の変位を阻止し、戸開閉時にもかごドア鎖錠
装置60の各係合部50a,54bの係合を阻止
することができる。
上記のように、本実施例も機械的手段のみによ
つて構成され、またかごドア鎖錠装置60は通常
は動作しないため、第1図〜第6図の実施例と同
一の効果を有する。
本発明の更に他の実施例を第13図〜第17図
により説明する。第13図はかご側のドア開閉装
置を乗場側から見た図であり第4図に相当する
図、第14図は乗場側のドア開閉装置をかご側か
ら見た図であり、第2図に相当する図、第15図
はかご側及び乗場側のドア開閉装置を構成する係
合装置の係合状態を示す図であり第3図に相当す
る図、第16図及び第17図はかご側のドア開閉
装置の動作説明図である。
図において、70はかごドア2に固定された固
定係合板、71,72はそれぞれ軸71a,72
aによつて固定係合板70に軸着されたリンク、
73は軸71b,72bによつてリンク71,7
2に揺動自在に軸着された可動係合板、73aは
可動係合板73に固定された係止片、74はリン
ク72に軸着された係合ローラである。75は可
動係合板73を上方向に付勢する引つ張りばね、
76は可動係合板73の上方向移動を規制する調
整ボルト、77は固定係合板70に固定されたブ
ラケツト78に溶着されたナツトであり、上記ボ
ルト76が螺合されている。79は可動係合板7
3の下方向移動を規制するストツパ、80は固定
係合板70に固定されたブラケツトであり、軸8
1aによつてL字状ブラケツト81が軸着されて
いる。82はブラケツト81の一端に軸着された
ローラで、可動係合板73の頂部に接する位置に
配置されている。83はブラケツト81の他端に
軸着されたローラで、戸閉時にかご1に固定され
たストツパ84に当接する位置に配置されてい
る。85は軸85aによつてかごドア2に軸着さ
れた鎖錠体であり、一端に形成された当接片85
bはローラ82と当接可能になつており、他端に
は鎖錠片85cが形成されている。また、この鎖
錠装置85は図示省略したストツパによつて制限
された範囲内で回動可能になつており、当接片8
5b部分に取り付けたウエイト(図示省略)によ
り、常時は第13図のように右下がりの状態にな
つている。86はかご1に固定された係止片であ
り、鎖錠体85と係止片86とによりかごドア鎖
錠装置88が構成されている。また、上記固定係
合板70〜ストツパ84によつてかご側ドア係合
装置87が構成されている。90は乗場ドア21
に固定された固定係合板、91は固定係合板90
に軸着された係合ローラ、92は軸92aによつ
て固定係合板90に軸着されたL字状レバーであ
り、一端には係合ローラ93が軸着され、他端に
は連結棒26が軸着されており、上記固定係合板
90〜係合ローラ93によつて乗場側ドア係合装
置94が構成されている。また第2図と同一符号
は同一のものを示している。
次に本実施例の動作について説明する。
まず、かごドア2及び乗場ドア21が全閉して
いる場合は、第13図〜第15図に示した状態に
なつている。すなわち、第15図に示すように、
かご側の固定係合板70及び可動係合板73と、
乗場側の係合ローラ93及び91との間には、そ
れぞれ間隔H及びIが形成されているため、かご
1はスムーズに昇降することができる。このとき
乗場ドア鎖錠装置43は鎖錠状態にあり、かごド
ア鎖錠装置88は解錠状態にある。
かご1が乗場の正常着床範囲内(かご側ドア係
合装置87と乗場側ドア係合装置94とが係合可
能な位置)に着床すると、図示省略したドア駆動
装置によりかごドア2は戸開を開始する。尚、本
実施例においては、かごドア開閉装置はドア駆動
装置とは連動せず、かごドア2の開閉動作に連動
するような構造になつている。かごドア2が戸開
を始めると、ストツパ84からのローラ83への
押圧力がなくなるため、ばね75により可動係合
板73が斜め上方に上昇を始め、レバー81は反
時計方向に回転を始める。同時に、リンク71,
72も軸71a,72aを中心として時計方向に
回転を始めるが、一定量回転すると、第16図に
示すように係合ローラ74が乗場の固定係合板9
0に当接して回転が止まり、これによつて、可動
係合板73の上昇及びレバー81の回転も止ま
る。このときレバー81のローラ82は鎖錠体8
5の当接片85bに当接しない位置で停止するよ
うに調整されているため、かごドア鎖錠装置88
は解錠状態を維持したままである。一方、かごド
ア2の戸開により、固定係合板70は乗場の係合
ローラ93に当接し更に第14図左方に変位させ
る。このためレバー92は時計方向に回転し、連
結棒26を介して乗場ドア鎖錠装置43が解錠さ
れる。また上記可動係合板73の斜め上方への上
昇により、係合ローラ91は可動係合板73に当
接されるため、かご側ドア係合装置87と乗場側
ドア係合装置94とが一体化され、一緒に開閉さ
れる。本実施例の場合、かご側ドア係合装置87
はかごドア2の開閉動作に連動するため、かごド
ア2を手で開くと上記と同様に乗場ドア21も連
動して開く。また、戸閉時には上記と逆の動作を
行い、戸閉完了時には第13図〜第15図の状態
に戻る。
次に、異常や故障等によりかご1が中間階に停
止した場合について、第17図により説明する。
中間階においては、係合ローラ74は固定係合
板90と係合しない位置に来る。この状態でかご
1内の乗客がかごドアを開こうとすると、上述の
ように可動係合板73が上昇してリンク72は時
計方向に回転する。ところが、上述の場合と異な
り、係合ローラ74は固定係合板90に当接する
ことがないため、第17図に示すようにリンク7
2は大きく回転し、可動係合板73は更に上昇
し、ローラ82を介して当接片85bを押し上
げ、鎖錠体85を反時計方向に回転させる。その
ため、鎖錠体85の鎖錠片85cが係止片86に
係合可能な位置まで下がり、かごドア2の戸開を
阻止する。
従つて本実施例においても、かご1が正常着床
範囲内に停止した場合は、手動でかごドア2を開
くことができるが、正常着床範囲外に停止した場
合は開くことはできない。
また、保守点検時等の場合には、調整ボルト7
6を下げて、可動係合板73が一定以上上昇でき
ないようにしておけば、中間階でもかごドア2を
開閉することができる。
上述のように、本実施例も機械的手段のみによ
つて構成されるとともに、かごドア鎖錠装置88
は通常は動作しない構成のため、前述の各実施例
と同一の効果を奏する。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によればかごが正
常着床範囲内にあるときはドアの開閉を可能と
し、中間階にあるときはかごドアの開放を阻止す
るドア鎖錠装置が、機械的手段のみで構成されて
いるため停電時でも全く支障なく動作し、また要
時にのみ動作するため摩耗や傷みの少ない鎖錠装
置を有するエレベータのドア装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第6図は本発明の一実施例を示す図で
あり、第1図はかご側のドア開閉装置を乗場側か
ら見た図、第2図は乗場側のドア開閉装置をかご
側から見た図、第3図はかご側及び乗場側のドア
開閉装置を構成する係合装置の係合状態を示す
図、第4図〜第6図はかご側のドア開閉装置の動
作説明図である。第7図〜第12図は本発明の他
の実施例を示す図で、第7図はかご側のドア開閉
装置を乗場側から見た図、第8図は第7図の概略
左側面図、第9図は乗場側のドア開閉装置をかご
側から見た図、第10図はかご側及び乗場側のド
ア開閉装置を構成する係合装置の係合状態を示す
図、第11図及び第12図はかご側のドア開閉装
置の動作説明図である。第13図〜第17図は本
発明の更に他の実施例を示す図であり、第13図
はかご側のドア開閉装置を乗場側から見た図、第
14図は乗場側のドア開閉装置をかご側から見た
図、第15図はかご側及び乗場側のドア開閉装置
を構成する係合装置の係合状態を示す図、第16
図及び第17図はかご側のドア開閉装置の動作説
明図である。 1……かご、2……かごドア、5,50……カ
ムリンク、7,11,5,54……回転レバー、
8,12,55,56,63,74,91,93
……係合ローラ、18,27,85……鎖錠体、
19,30,86……係止片、21……乗場ド
ア、22,58,61,70,90……固定係合
板、23,73……可動係合板、40,59,8
7……かご側ドア係合装置、41,64,94…
…乗場側ドア係合装置、42,60,88……か
ごドア鎖錠装置、43……乗場ドア鎖錠装置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 可動ローラを備えたかご側ドア係合装置と、
    かごドア鎖錠装置と、かごドアの開動作に連動し
    て上記可動ローラを変位させる装置とをかごに設
    け、上下方向の長さが、かごの乗場への正常着床
    範囲に相当する長さの係合板を備えた乗場側ドア
    係合装置を乗場に設けたエレベータドア装置にお
    いて、 上記可動ローラが上記係合板に対向しない位置
    にかごが停止したとき、上記可動ローラは過変位
    可能であり、上記可動ローラが上記係合板に対向
    する位置にかごが停止したとき、上記可動ローラ
    は上記係合板にその変位量を制限されて過変位不
    可能である構成と、 上記かごドア鎖錠装置は、上記可動ローラが過
    変位していない状態では解錠状態に保持される構
    成とを有し、 上記可動ローラの過変位に連動して上記かごド
    ア鎖錠装置に鎖錠動作を行わせる装置を備えたこ
    とを特徴とするエレベータドア装置。
JP32061687A 1987-12-17 1987-12-17 エレベータドア装置 Granted JPH01162696A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32061687A JPH01162696A (ja) 1987-12-17 1987-12-17 エレベータドア装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32061687A JPH01162696A (ja) 1987-12-17 1987-12-17 エレベータドア装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01162696A JPH01162696A (ja) 1989-06-27
JPH0462993B2 true JPH0462993B2 (ja) 1992-10-08

Family

ID=18123400

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32061687A Granted JPH01162696A (ja) 1987-12-17 1987-12-17 エレベータドア装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH01162696A (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6508332B2 (en) * 2000-11-15 2003-01-21 Fujitec America, Inc. Elevator car door locking and unlocking mechanism
JPWO2006097997A1 (ja) * 2005-03-15 2008-08-21 三菱電機株式会社 エレベータのかご扉のインターロック装置
KR100812483B1 (ko) * 2006-12-29 2008-03-10 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 엘리베이터 카 문의 인터록 장치
US10207900B2 (en) 2014-10-15 2019-02-19 Mitsubishi Electric Corporation Elevator car door apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01162696A (ja) 1989-06-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5730254A (en) Elevator door restraint device
EP3331802B1 (en) Car door interlock with sill lock
JP4292207B2 (ja) エレベータのかごの戸ロック装置
US20060208502A1 (en) Lock assembly
JP4021647B2 (ja) エレベータドア開閉装置
EP1886963A2 (en) Car door lock
KR100903971B1 (ko) 카도어 잠금장치를 구비한 엘리베이터의 클러치 구조
JP5383677B2 (ja) エレベータのカゴドアロック装置
CA2414152C (en) Lock latch mechanism for transit vehicle door
CN108439158B (zh) 电梯用轿门开门限制装置
JP4354175B2 (ja) プラットホーム用ステップ装置
JPH0462993B2 (ja)
EP3228575A1 (de) Türanordnung eines aufzugs mit verriegelung
CN111717766A (zh) 一种带轿门锁同步门刀
CN106869624B (zh) 一种电梯防扒轿门锁门刀
CN205616411U (zh) 一种电梯门刀装置
CN111717767B (zh) 一种门刀联动装置及其构成的门刀的工作方法
CN209974069U (zh) 一种电梯门锁装置
JP6441444B1 (ja) エレベータの戸開走行防止装置
GB2206331A (en) Elevator car door locking mechanism
JPS5930638B2 (ja) エレベ−タのドア−装置
CN211776615U (zh) 电梯的轿厢门开关装置及电梯
JPH0455014Y2 (ja)
CN110054062B (zh) 一种电梯门锁装置
CN107298369A (zh) 一种电梯门刀装置

Legal Events

Date Code Title Description
S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees