JPH046263B2 - - Google Patents
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- JPH046263B2 JPH046263B2 JP9857284A JP9857284A JPH046263B2 JP H046263 B2 JPH046263 B2 JP H046263B2 JP 9857284 A JP9857284 A JP 9857284A JP 9857284 A JP9857284 A JP 9857284A JP H046263 B2 JPH046263 B2 JP H046263B2
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M14/00—Electrochemical current or voltage generators not provided for in groups H01M6/00 - H01M12/00; Manufacture thereof
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Electrochemistry (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Hybrid Cells (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、特定量の残存窒素を含有する炭素繊
維を構成する炭素質黒鉛に特定量のカリウムを含
ませたカリウム−黒鉛層間化合物の電極と、硝酸
電解質溶液の電解液を組合せた温度差電池に関す
る。 従来、工場の温排水などの熱源を利用した温度
差電池が知られている(Can.J.Chem、54、3341
(1976)、特開昭55−86074号、同55−121275号、
同58−145072号公報)。これら既知の温度差電池
にあつては、電極材として、臭素一黒鉛層間化合
物、ハロゲン−黒鉛繊維層間化合物、硝酸−黒鉛
層間化合物などが用いられ、また電解質として硝
酸電解質溶液、臭化カリウム水溶液などが用いら
れていた。しかし、これらの温度差電池の起電力
は充分満足すべきものではなかつた。 そこで、本発明者は、一層高い起電力の得られ
る温度差電池を開発すべく、電極材と電解質溶液
の組合せについて検討の結果、本発明に至つたも
のである。 (1) 窒素含有量1〜6重量%のアクリロニトリル
系炭素繊維を構成するところの一部又は実質上
全部が黒鉛結晶構造をとつている炭素質黒鉛に
5〜15重量%のカリウムを含ませたカリウム−
黒鉛層間化合物を電極とし、この電極と硝酸電
解質溶液の電解液とを組合せてなる温度差電
池。 (2) 電解液の濃度が20〜40重量%である特許請求
の範囲1の温度差電池。 このような温度差電池は、黒鉛材系を用いた従
来の温度差電池よりも高い起電力を得ることがで
きる。 本発明における炭素繊維は窒素含有量1〜6重
量%のアクリロニトリル系炭素繊維である。 窒素含有量が1重量%未満では起電力が低く所
期の効果が得られ難く、6重量%超では繊維が電
解質溶液に対して安定でなくなる。 このような炭素繊維は、アクリロニトリル系繊
維を通常の方法によつて耐炎化処理後1100〜1800
℃の非酸化性雰囲気中で炭化処理することによつ
て得られる。 炭化処理の温度が更に高くなると窒素含有量は
低下し、2000℃を超えると黒鉛化するが、このよ
うな繊維を用いた電池では、本発明のような高い
起電力は得られない。 炭素繊維としては、レーヨン系、その他の有機
繊維を原料としたもの、ピツチ系などが知られて
いるが、本発明における炭素繊維は、アクリロニ
トリル系繊維を原料とした炭素繊維、すなわちア
クリロニトリル系炭素繊維であつて、しかもこの
炭素繊維のうち、特に前記した通りの窒素含有量
のものである。 本発明における電極は、このようなアクリロニ
トリル系炭素繊維を構成するところの一部又は実
質上全部が黒鉛結晶構造をとつている炭素質黒鉛
に5〜10重量%のカリウムを含ませたものであ
る。カリウム含量が5重量%未満では効果が低
く、15重量%を超えては含有し難い。 このものの製造は、例えば次のようにして行わ
れる。 (1) 上記アクリロニトリル系炭素繊維を密閉器中
でカリウム蒸気と200〜350℃にて24時間以上反
応させ、次いでこれを系外に取出し約12時間放
置分解してカリウム含有量5〜15重量%のアク
リロニトリル系炭素繊維とする。カリウム含有
量の調整は、例えば繊維とカリウムの量を調整
することによつて行われる。 (2) 上記アクリロニトリル系炭素繊維をK+−ナ
フタレン錯体のテトラヒドロフラン(THF)
溶液に入れ、室温にて反応させ、次いでこれを
空気中で乾燥し、更に約800℃の電気炉に急激
に投入し、カリウムを含むアクリロニトリル系
炭素繊維とする。 電解液としての硝酸電解質溶液は、硝酸水溶液
の他、亜鉛、カリウムなどの金属硝酸塩類が用い
られる。この電解質溶液の濃度は20〜40重量%が
好適である。 黒鉛の層間化合物を電極とした電池の電解液と
しては、硝酸の外、過塩素酸リチウム、ハロゲン
化リチウムなどの電解質が知られているが、上記
したカリウム含有アクリロニトリル系炭素繊維電
極においては、硝酸電解質、特に硝酸を主成分と
する電解液との組合せにより高い起電力が得られ
る。 本発明温度差電池の概念図を示すと第1図の通
りである。 第1図において、セルC1、及びC2を管の液相
ブリツヂを形成するように環状に連結されたU字
管1の上部に、セルC1、C2に分解ガスが流通す
るよう管2を連通して気相ブリツヂを形成したパ
イレツクスガラス製セルに電解質溶液3を注入す
る。セルC1、C2の開孔部はキヤツプ4,4′で密
封し、系を形成する。 キヤツプ4,4′には、それぞれ白金電極E1、
E2を取付け、各白金電極の下端部は電解液3に
浸すように配する。 セルC1、C2にはそれぞれ所定の温度の媒体が
循環するジヤケツト5,5′を有する。セルC1の
ジヤケツト5には高温の媒体を循環させ、高温側
電極部とする。またセルC2のジヤケツト5′には
低温の媒体を循環させる。 電極材となるカリウム含有アクリロニトリル系
炭素繊維6,6′は両極に固定され、両極E1、E2
を導線で結ぶことによつて温度差電池が形成され
る。 高温サイドセルC1の温度は50℃以上あれば充
分電池として働き、低温サイドセルC2の温度は
30℃以下の温度で有効に作用させることができ
る。 以下本発明を実施例により説明する。 実施例 1 アクリロニトリル系繊維を通常の方法によつて
比重1,42となるまで耐炎化処理したのち1300℃
窒素雰囲気中で炭化処理し、窒素含有量4.3重量
%のアクリロニトリル系炭素繊維とした。 この炭素繊維(このものは黒鉛結晶構造を有し
ている。)を密閉容器中250℃にて24時間カリウム
蒸気と接触させ約40重量%のカリウムを含むアク
リロニトリル系炭素繊維(濃茶〜金色)とした。 次いでこのものを空気中に取出して放置分解し
カリウム含有量10重量%のアクリロニトリル系炭
素繊維とした。 次いで、このカリウム含有アクリロニトリル系
炭素繊維約0.5gを第1図に示したテスト用温度
差電池の両極に取付け電極とした。 電解液は30重量%硝酸水溶液を使用し、ジヤケ
ツト温度は高温側80℃、低温側20℃とした。E1、
E2両電極の間に電圧計を接続し、回路電圧を測
定するとともに、10Ωの抵抗を入れた場合の負荷
電流を測定しその結果を第1表に示す。 比較のため、前記実施例にて使用したカリウム
を含ませる前のアクリロニトリル系炭素繊維を使
用した場合(比較例A)、2500℃で処理したアク
リロニトリル系黒鉛繊維(含窒素量0%)とカリ
ウムとの層間化合物を使用した場合(比較例B)、
及び3000℃で処理したピツチ系黒鉛繊維とカリウ
ムとの層間化合物を使用した場合(比較例C)の
起電力を調べた。その結果を第1表に示す。この
結果によれば、実施例1の場合、各比較例に比し
電位差の値(mV)が高く、したがつて起電力が
高いことがわかる。 【表】
維を構成する炭素質黒鉛に特定量のカリウムを含
ませたカリウム−黒鉛層間化合物の電極と、硝酸
電解質溶液の電解液を組合せた温度差電池に関す
る。 従来、工場の温排水などの熱源を利用した温度
差電池が知られている(Can.J.Chem、54、3341
(1976)、特開昭55−86074号、同55−121275号、
同58−145072号公報)。これら既知の温度差電池
にあつては、電極材として、臭素一黒鉛層間化合
物、ハロゲン−黒鉛繊維層間化合物、硝酸−黒鉛
層間化合物などが用いられ、また電解質として硝
酸電解質溶液、臭化カリウム水溶液などが用いら
れていた。しかし、これらの温度差電池の起電力
は充分満足すべきものではなかつた。 そこで、本発明者は、一層高い起電力の得られ
る温度差電池を開発すべく、電極材と電解質溶液
の組合せについて検討の結果、本発明に至つたも
のである。 (1) 窒素含有量1〜6重量%のアクリロニトリル
系炭素繊維を構成するところの一部又は実質上
全部が黒鉛結晶構造をとつている炭素質黒鉛に
5〜15重量%のカリウムを含ませたカリウム−
黒鉛層間化合物を電極とし、この電極と硝酸電
解質溶液の電解液とを組合せてなる温度差電
池。 (2) 電解液の濃度が20〜40重量%である特許請求
の範囲1の温度差電池。 このような温度差電池は、黒鉛材系を用いた従
来の温度差電池よりも高い起電力を得ることがで
きる。 本発明における炭素繊維は窒素含有量1〜6重
量%のアクリロニトリル系炭素繊維である。 窒素含有量が1重量%未満では起電力が低く所
期の効果が得られ難く、6重量%超では繊維が電
解質溶液に対して安定でなくなる。 このような炭素繊維は、アクリロニトリル系繊
維を通常の方法によつて耐炎化処理後1100〜1800
℃の非酸化性雰囲気中で炭化処理することによつ
て得られる。 炭化処理の温度が更に高くなると窒素含有量は
低下し、2000℃を超えると黒鉛化するが、このよ
うな繊維を用いた電池では、本発明のような高い
起電力は得られない。 炭素繊維としては、レーヨン系、その他の有機
繊維を原料としたもの、ピツチ系などが知られて
いるが、本発明における炭素繊維は、アクリロニ
トリル系繊維を原料とした炭素繊維、すなわちア
クリロニトリル系炭素繊維であつて、しかもこの
炭素繊維のうち、特に前記した通りの窒素含有量
のものである。 本発明における電極は、このようなアクリロニ
トリル系炭素繊維を構成するところの一部又は実
質上全部が黒鉛結晶構造をとつている炭素質黒鉛
に5〜10重量%のカリウムを含ませたものであ
る。カリウム含量が5重量%未満では効果が低
く、15重量%を超えては含有し難い。 このものの製造は、例えば次のようにして行わ
れる。 (1) 上記アクリロニトリル系炭素繊維を密閉器中
でカリウム蒸気と200〜350℃にて24時間以上反
応させ、次いでこれを系外に取出し約12時間放
置分解してカリウム含有量5〜15重量%のアク
リロニトリル系炭素繊維とする。カリウム含有
量の調整は、例えば繊維とカリウムの量を調整
することによつて行われる。 (2) 上記アクリロニトリル系炭素繊維をK+−ナ
フタレン錯体のテトラヒドロフラン(THF)
溶液に入れ、室温にて反応させ、次いでこれを
空気中で乾燥し、更に約800℃の電気炉に急激
に投入し、カリウムを含むアクリロニトリル系
炭素繊維とする。 電解液としての硝酸電解質溶液は、硝酸水溶液
の他、亜鉛、カリウムなどの金属硝酸塩類が用い
られる。この電解質溶液の濃度は20〜40重量%が
好適である。 黒鉛の層間化合物を電極とした電池の電解液と
しては、硝酸の外、過塩素酸リチウム、ハロゲン
化リチウムなどの電解質が知られているが、上記
したカリウム含有アクリロニトリル系炭素繊維電
極においては、硝酸電解質、特に硝酸を主成分と
する電解液との組合せにより高い起電力が得られ
る。 本発明温度差電池の概念図を示すと第1図の通
りである。 第1図において、セルC1、及びC2を管の液相
ブリツヂを形成するように環状に連結されたU字
管1の上部に、セルC1、C2に分解ガスが流通す
るよう管2を連通して気相ブリツヂを形成したパ
イレツクスガラス製セルに電解質溶液3を注入す
る。セルC1、C2の開孔部はキヤツプ4,4′で密
封し、系を形成する。 キヤツプ4,4′には、それぞれ白金電極E1、
E2を取付け、各白金電極の下端部は電解液3に
浸すように配する。 セルC1、C2にはそれぞれ所定の温度の媒体が
循環するジヤケツト5,5′を有する。セルC1の
ジヤケツト5には高温の媒体を循環させ、高温側
電極部とする。またセルC2のジヤケツト5′には
低温の媒体を循環させる。 電極材となるカリウム含有アクリロニトリル系
炭素繊維6,6′は両極に固定され、両極E1、E2
を導線で結ぶことによつて温度差電池が形成され
る。 高温サイドセルC1の温度は50℃以上あれば充
分電池として働き、低温サイドセルC2の温度は
30℃以下の温度で有効に作用させることができ
る。 以下本発明を実施例により説明する。 実施例 1 アクリロニトリル系繊維を通常の方法によつて
比重1,42となるまで耐炎化処理したのち1300℃
窒素雰囲気中で炭化処理し、窒素含有量4.3重量
%のアクリロニトリル系炭素繊維とした。 この炭素繊維(このものは黒鉛結晶構造を有し
ている。)を密閉容器中250℃にて24時間カリウム
蒸気と接触させ約40重量%のカリウムを含むアク
リロニトリル系炭素繊維(濃茶〜金色)とした。 次いでこのものを空気中に取出して放置分解し
カリウム含有量10重量%のアクリロニトリル系炭
素繊維とした。 次いで、このカリウム含有アクリロニトリル系
炭素繊維約0.5gを第1図に示したテスト用温度
差電池の両極に取付け電極とした。 電解液は30重量%硝酸水溶液を使用し、ジヤケ
ツト温度は高温側80℃、低温側20℃とした。E1、
E2両電極の間に電圧計を接続し、回路電圧を測
定するとともに、10Ωの抵抗を入れた場合の負荷
電流を測定しその結果を第1表に示す。 比較のため、前記実施例にて使用したカリウム
を含ませる前のアクリロニトリル系炭素繊維を使
用した場合(比較例A)、2500℃で処理したアク
リロニトリル系黒鉛繊維(含窒素量0%)とカリ
ウムとの層間化合物を使用した場合(比較例B)、
及び3000℃で処理したピツチ系黒鉛繊維とカリウ
ムとの層間化合物を使用した場合(比較例C)の
起電力を調べた。その結果を第1表に示す。この
結果によれば、実施例1の場合、各比較例に比し
電位差の値(mV)が高く、したがつて起電力が
高いことがわかる。 【表】
第1図は本発明温度差電池の概念図を示す。
1:U字管、3:電解質溶液、4,4′:キヤ
ツプ、5,5′:ジヤケツト、6,6′:電極材。
ツプ、5,5′:ジヤケツト、6,6′:電極材。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 窒素含有量1〜6重量%のアクリロニトリル
系炭素繊維を構成するところの一部又は実質上全
部が黒鉛結晶構造をとつている炭素質黒鉛に5〜
15重量%のカリウムを含ませたカリウム−黒鉛層
間化合物を電極とし、この電極と硝酸電解質溶液
の電解液とを組合せてなる温度差電池。 2 電解液の濃度が20〜40重量%である特許請求
の範囲1の温度差電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9857284A JPS60243979A (ja) | 1984-05-18 | 1984-05-18 | 温度差電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9857284A JPS60243979A (ja) | 1984-05-18 | 1984-05-18 | 温度差電池 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60243979A JPS60243979A (ja) | 1985-12-03 |
JPH046263B2 true JPH046263B2 (ja) | 1992-02-05 |
Family
ID=14223384
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9857284A Granted JPS60243979A (ja) | 1984-05-18 | 1984-05-18 | 温度差電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60243979A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012140856A1 (ja) * | 2011-04-12 | 2012-10-18 | 国立大学法人 筑波大学 | 酸化還元反応を利用した熱電変換方法および熱電変換素子 |
NL2008394C2 (nl) * | 2011-09-23 | 2013-03-26 | Stichting Wetsus Ct Excellence Sustainable Water Technology | Werkwijze en systeem voor directe thermische elektriciteitsopwekking. |
EP3818585A4 (en) * | 2018-07-06 | 2022-03-30 | The Government of the United States of America, as represented by the Secretary of the Navy | INTERNAL BATTERY SHORT CIRCUIT TRIGGER AND METHOD FOR ENHANCED PERFORMANCE |
-
1984
- 1984-05-18 JP JP9857284A patent/JPS60243979A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60243979A (ja) | 1985-12-03 |
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