JPH0460772B2 - - Google Patents

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JPH0460772B2
JPH0460772B2 JP62017979A JP1797987A JPH0460772B2 JP H0460772 B2 JPH0460772 B2 JP H0460772B2 JP 62017979 A JP62017979 A JP 62017979A JP 1797987 A JP1797987 A JP 1797987A JP H0460772 B2 JPH0460772 B2 JP H0460772B2
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JP
Japan
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piston
rod
piston member
casing
workpiece
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JP62017979A
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JPS63185544A (ja
Inventor
Toshiaki Ito
Kuniaki Ookuma
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
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Publication of JPS63185544A publication Critical patent/JPS63185544A/ja
Publication of JPH0460772B2 publication Critical patent/JPH0460772B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はクランプ装置に関し、一層詳細には、
ケーシング内を摺動変位するピストン部材に回動
自在にロツド部材の一端を内設すると共に、この
ロツド部材の外部に露呈する他端部にクランプ用
アーム部材を固着し、圧縮流体等を介してピスト
ン部材とロツド部材とを変位させ、さらにこのピ
ストン部材の押圧力を介して前記ロツド部材を回
動させて前記アーム部材をワークから離間させる
ことにより、可及的に短いストロークでアーム部
材をワークから効果的に退避させることが出来、
しかも一挙に小型化することを可能にしたクラン
プ装置に関する。
最近、工場内において、作業工程全体の効率化
並びに作業人員の効果的な配置等を達成すべくト
ランスフアマシンが広汎に採用されている。
前記トランスフアマシンは基本的にはワークの
加工に必要とされる種々の異なる加工装置や、前
記ワークをその加工部位に対応して所定角度回転
させるワーク位置変換装置等を所定間隔離間して
配設し、移送装置を介して前記ワークを夫々のス
テーシヨンに順次搬送して所望の加工を行うよう
構成されている。
この場合、夫々のステーシヨンにおいて、ワー
クに正確に所定の加工作業等を施すために前記移
送装置で搬送されるワークを、例えば、治具パレ
ツト上にしつかりと位置決め固定する必要があ
る。そこで、前記治具パレツトにワークを保持す
るため、従来から種々のクラン装置が使用されて
おり、例えば、その従来技術が特開昭第61−
219544号に開示されている。これを第1図に示
す。
すなわち、第1図において、参照符号2は治具
パレツトを示し、この治具パレツト2の所望の部
位に所定数のクランプ装置4が設けられている。
前記クランプ装置4は円筒状のケーシング6を含
み、前記ケーシング6は治具パレツト22に一体
的に形成されて、図中、鉛直方向に指向してい
る。ケーシング6内に室8が画成されており、こ
の室8の一端側に第1の通路10aが連通すると
共に、前記室8の他端側に第2の通路10bが連
通している。そして、室8内にピストン12が摺
動自在に配設されている。前記ピストン12の一
端部から鉛直上方向に指向してピストンロツド1
2aが延在しており、このピストンロツド12a
の先端部は所定長さだけ外部に露呈してクランプ
用アーム部材14が係着されている。この場合、
ピストンロツド12aの外周面には軸線方向から
外周方向に指向して傾斜するリード溝16が刻設
され、一方、ケーシング6の内周面部に溝部18
が形成されており、この溝部18と前記リード溝
16とに球体20が一体的に嵌合している。
このような構成において、クランプ装置4を介
して治具パレツト2に固定されているワークWを
新たなワークと交換する際には、先ず、図示しな
い圧縮流体供給源から所定の圧縮流体を第1通路
10aに供給する。このため、室8内に圧縮流体
が導入され、ピストン12は鉛直上方向に押圧さ
れる。ここで、ピストンロツド12aのリード溝
16とケーシング6の溝部18とに球体20が一
体的に嵌合すると共に、前記リード溝16が軸線
方向に対し外周方向に指向して傾斜している。従
つて、ピストン12が室8内に供給される圧縮流
体を介して鉛直上方向に押圧されれば、このピス
トン12に一体的に形成されているピストンロツ
ド12aがそのリード溝16の傾斜に沿つて所定
方向に回動するようにして上昇することになる。
この結果、ワークWを押圧保持しているアーム部
材14がこのワークWから離間するに至る(第1
図中、二点鎖線参照)。
次いで、治具パレツト2からワークWを取り外
し、新たなワークをこの治具パレツト2上に載置
すると共に、図示しない流体供給源から第2通路
10bに圧縮流体を供給する。このため、ピスト
ン12が鉛直下方向に押圧されてこのピストン1
2とピストンロツド12aが一体的に前記とは逆
方向に回動しながら下降するに至る。結局、ワー
クの外方に位置していたアーム部材14がこのワ
ーク側へと回動しながら下降し、その先端部側で
前記ワークを押圧保持することになる。
この場合、前記の従来技術では、アーム部材1
4をワークWから好適に退避させるため、ピスト
ンロツド12aにリード溝16を設けると共に、
ケーシング6に溝部18を形成してこの溝部18
とリード溝16とに球体20を一体的に嵌合して
構成している。
然しながら、このように、ピストンロツド12
aのリード溝16に嵌合する球体20を介して前
記ピストンロツド12aを回転させるため、この
リード溝16をピストンロツド12aの外周方向
に大きく傾斜させることが出来ない。すなわち、
ピストン12がケーシング6内に摺接しており、
リード溝16の傾斜を大きくすれば、このピスト
ン12は僅かに上昇する際に比較的大きな角度で
回転することになり、このピストン12にかかる
摩擦抵抗が相当に増大してしまう。従つて、前記
ピストン12が効果的に錐揉み状に変位すること
が困難となる欠点が生ずる。この結果、リード溝
16の傾斜を些程大きくすることが出来ず、アー
ム部材14をワークWから確実に離間させるため
にはピストン12を相当距離だけ進退動作させな
ければならない。結局、ケーシング6が長尺とな
り、クランプ装置4全体が大型化するという不都
合が露呈する。
しかも、前記の説明から諒解されるように、ピ
ストン12のストロークSがかなり長いものとな
つている。従つて、特に、クランプ装置4の上方
に近接して他の装置を設置することが出来ず、作
業場内のスペースを有効に活用することが困難な
ものとなつてしまう。さらに、ワークが複雑な形
状を呈するものであれば、そのクランプ部の上方
に近接して突起部等が存在する場合が多く、ピス
トン12のストロークが長いため、アーム部材1
4が前記突起部に当接してしまう虞が生ずる。結
果的に、クランプ装置4自体が大型化すると共
に、クランプされるワークの形状が限定されてし
まい、極めて汎用性の乏しいものとなる欠点が指
摘される。
本発明は前記の不都合を克服するためになされ
たものであつて、ワークを押圧保持するアーム部
材を固着したロツド部材と前記ロツド部材の一端
部を回動機構を介して回動自在に内装するピスト
ン部材とを設け、弾性体等を介して前記ピストン
部材とロツド部材とを押圧して前記アーム部材に
よりワークを保持し、一方、圧縮流体等の作用下
にピストン部材を変位させると共に、このピスト
ン部材の押圧力を介してロツド部材を回動させて
前記アーム部材をワークから離間させることによ
り、アーム部材のストロークを可及的に短くする
ことが出来、これによつて、特に、複雑な形状を
呈するワークであつても効果的にクランプするこ
とを可能とし、且つ一挙に小型化するに適したク
ランプ装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明はワーク
を保持して搬送自在な治具パレツトに設けられる
ケーシングと、 前記ケーシング内に摺動自在に配設される有底
の円筒状ピストン部材と、 一端を前記ケーシングの外部に露呈してワーク
押圧用アーム部材を係着し他端を前記ピストン部
材内に配設させるとともに、前記ケーシング内壁
面に係合する第1肩部と前記他端側に設けられた
第2肩部とを有するロツド部材と、 前記ケーシング内に配設され前記ピストン部材
およびロツド部材の第2肩部を一方向に直線的に
押圧して前記アーム部材で前記ワークを保持させ
る弾性体と、 前記ピストン部材とロツド部材との間に構成さ
れ該ロツド部材をピストン部材に対して回動させ
るボール螺子手段と、 前記ピストン部材の底部側から圧縮流体を供給
して該ピストン部材とロツド部材とを他方向に直
線的に変位させて前記アーム部材によるワークの
保持作用を解除する圧縮流体供給手段と、 前記圧縮流体供給手段を介して前記ピストン部
材とロツド部材とを他方向に直線的に変位させる
際、該ロツド部材の第1肩部がケーシング内壁面
に係合した後前記ピストン部材のみを前記弾性体
に抗して他方向に直線的に変位させて該ピストン
部材に対してロツド部材を回動させるための離間
手段とを備え、 前記圧縮流体供給手段は、前記治具パレツトに
形成され一端を前記ケーシング内のピストン部材
の底部側に連通し他端を外部に開放する通路と、 前記治具パレツトの配置位置に対応して設けら
れ、前記通路に接続自在な圧縮流体供給回路とを
備えることを特徴とする。
次に、本発明に係るクランプ装置について好適
な実施例を挙げ、添付の図面を参照しながら以下
詳細に説明する。
第3図bにおいて、参照符号30は本発明に係
るクランプ装置を組み込む治具パレツトを示す。
この場合、前記治具パレツト30はワークWを位
置決め保持した状態で図示しない移送装置を介し
てトランスフアラインの各ステーシヨンに前記ワ
ークWを順次搬送するよう構成されている。
治具パレツト30の所定の部位に鉛直方向に指
向して比較的大径な孔部32が所望の深さだけ形
成されており、この孔部32の下部側には前記治
具パレツト30の側部から水平方向に形成された
通路34の一端側が連通すると共に、この通路3
4の他端部は外部に開放される。前記通路34に
は、後述するように、圧縮流体供給用のピストン
ロツドが嵌合するため、この通路34を画成する
内周面部にシール部材36を装着しておく。一
方、治具パレツト30の上部には孔部32の中心
から等間隔離間して螺孔38a乃至38cを刻設
している。
次いで、前記治具パレツト30に本発明に係る
クランプ装置40が装着される。すなわち、第2
図に示すように、前記クランプ装置40はケーシ
ング42を含み、前記ケーシング42は円錐状の
上面部を有しその外周一端部を切り欠いた取付部
44と前記取付部44の端部から鉛直下方向に指
向して延在する円筒部46とからなる。前記取付
部44の中央部には孔部48が形成され、この孔
部48は円筒部46に設けられる比較的大径な孔
部50に連通する(第3図b参照)。また、取付
部44に前記孔部48の中心から等間隔離間し治
具パレツト30の螺孔38a乃至38cと同軸的
にボルト挿通用の孔部52a乃至52cが形成さ
れる。一方、円筒部46の外周一端部に前記孔部
50に連通する螺孔54が刻設され、この螺孔5
4にはセツトビス55を螺合しておく。
このように構成されるケーシング42の円筒部
46を治具パレツト30の孔部32に嵌合し、ボ
ルト56a乃至56cを取付部44の孔部52a
乃至52cに挿通して夫々の先端部を螺孔38a
乃至38cに螺入し、前記ケーシング42を前記
治具パレツト30に固定する。その際、ケーシン
グ42の孔部50にピストン部材58を摺動可能
に嵌合すると共に、回動機構59を介して前記ピ
ストン部材58に対してロツド部材60が回動自
在に配設される。
前記ピストン部材58は一端を閉塞した円筒状
を呈しており、前記一端に平板部58aが形成さ
れる。ピストン部材58の内周面部には断面半円
状を呈し螺旋状に周回する溝部62が形成され
る。この場合、前記溝部62はピストン部材58
の半径方向に対し比較的小さな角度で下方向に傾
斜している。また、前記ピストン部材58の外周
部に軸線方向に所定の長さを有する切欠部64が
形成される。そこで、溝部62に複数のボール6
6の一端を嵌合してピストン部材58内ににロツ
ド部材60を配設する。
前記ロツド部材60はケーシング42の孔部4
8に嵌合する第1の棒体68を有し、前記第1棒
体68の端部に第1肩部69aを介してこれより
大径な第2の棒体70が形成される。さらに、前
記第2棒体70の端部から第2肩部69bを介し
て一層大径な第3の棒体71が延在すると共に、
この第3棒体71に断面半円状を呈し螺旋状に周
回する溝部72が刻設される。そして、前記溝部
72とピストン部材58の溝部62とに複数のボ
ール66が一体的に嵌合し、これによつてロツド
部材60を前記ピストン部材58に対し回動させ
るボール螺子手段73が構成される。
ロツド部材60において、第1棒体68の中央
部に軸線方向に指向して螺孔74を所定の深さだ
け穿設しており、一方、第3棒体71の中央部に
は孔部76が形成される。前記孔部76に板状の
ばね部材78を介装し、このばね部材78の端部
に係止用リング80を当接すると共に、前記係止
用リング80には球体82が係合している。この
場合、前記球体82の直径は係止用リング80の
内径より大きく選択しておく。従つて、ピストン
部材58にロツド部材60を装着すれば、第3図
bに示すように、球体82の端部が平板部58a
に当接して前記ロツド部材60の第3棒体71の
端面と前記平板部58aの内面との間に所定の間
隙Hが画成される。そして、前記ばね部材78と
球体82とにより離間手段が構成され、この離間
手段とボール螺子手段73とにより回動機構59
が構成される。
その際、ケーシング42の孔部50内に板状の
ばね部材86を介装し、、前記ばね部材86の弾
発力を介してピストン部材58およびロツド部材
60を前記孔部50の内方(鉛直下方向)へと押
圧している。なお、前記ばね部材86はばね部材
78より相当に大きな弾発力を有するよう選択し
ておく。
一方、第2棒体70と第1棒体68との境界段
部に耐摩耗性材料で形成されたリング88を配設
し、前記第1棒体68はケーシング42の孔部4
8に嵌合してその先端部を外部に露呈しており、
前記先端部にクランプ用アーム部材90が装着さ
れる。前記アーム部材90はその一端部側に台形
状を呈する押圧部92を有し、前記押圧部92に
対応する他端部側にボルト挿通用孔部94を形成
すると共に、前記孔部94にこれより大径な棒体
嵌合用孔部96を連通する。そこで、アーム部材
90の孔部96にロツド部材60の第1棒体68
を嵌合し、ボルト98を前記アーム部材90の孔
部94に挿通してその先端部を螺孔74に螺入
し、前記アーム部材90をロツド部材60に固定
する。
なお、第3図中、参照符号99a乃至99cは
シール部材を示し、前記シール部材99aと99
bとはクランプ装置40内を液密に保持し、他の
シール部材99cは第1棒体68とケーシング4
2との間隙から孔部50へ塵埃等が侵入すること
を阻止する作用をなす。
次いで、当クランプ装置40を駆動するための
流体用回路を第5図aおよびbに示す。
第5図aおよびbにおいて、参照符号100は
流体用回路を示し、前記流体用回路100は空気
供給源102を含む。前記空気供給源102に管
路104が接続され、前記管路104はその途上
において分岐して一方の管路104aを電磁式の
第1の切換弁106aに接続すると共に、他方の
管路104bを電磁式の第2の切換弁106bに
接続する。前記第1切換弁106aには夫々管路
108a,108bの一端が接続され、前記管路
108a,108bの他端は流体供給用シリンダ
110の夫々のポートに連通している。前記シリ
ンダ110内にはピストン112が摺動自在に配
設され、このピストン112の一端から外方に延
在するピストンロツド112aは流体供給部11
4に嵌合している。
前記流体供給部114には管路116を介して
タンク118が接続されると共に、前記タンク1
18に所定の流体が貯留されている。また、タン
ク118と流体供給部114との間には逆止め弁
120が配設される。流体供給部114の出口側
には流量調整弁122を介して管路124が接続
され、この管路124はその途上で分岐して一方
の管路124aに圧力スイツチ126が接続され
る。前記管路124から分岐する他方の管路12
4bはジヨイント用シリンダ128内に摺接する
ピストン130の一方のピストンロツド130a
に接続され、こ場合、前記ピストンロツド130
aと他方のピストンロツド130bとに流体供給
用通路131が貫通形成されている。
一方、第2切換弁106bに接続される夫々の
管路132a,132bは前記シリンダ128の
夫々のポートに接続されている。
なお、治具パレツト30には、第5図aおよび
bに示すように、複数のクランプ装置40が装着
され、夫々のクランプ装置40は管路134を介
して接続されており、流体用回路100の作用下
に一体的に駆動するよう構成している。
本発明に係るクランプ装置は基本的には以上の
ように構成されるものであり、次にその作用並び
に効果について説明する。
先ず、第3図aおよびbに示すように、ロツド
部材60に係着されているアーム部材90を介し
てワークWの突部136を押圧保持した状態で治
具パレツト30を移動させ、このワークWに所定
の加工作業等を施す。この場合、第3図bにおい
て、ピストン部材58の平板部58aと治具パレ
ツト30の孔部32を画成する底面部との間に薄
肉状の間隙が画成されている。従つて、アーム部
材90にはばね部材86の弾発力が効果的に作用
すると共に、後述するように通路34から供給さ
れる圧縮流体がこの間隙に導入されてピストン部
材58を摺動変位させることが出来る。
次いで、前記加工済みのワークWを新たなワー
クと交換するために、前記治具パレツト30を流
体用回路100の所定の位置に移動させる。
そこで、前記流体用回路100を構成する第2
切換弁106bを駆動すると、第5図aに示すよ
うに、空気供給源102に接続されている管路1
04,104bが前記第2切換弁106bを介し
て管路132aと接続する。このため、空気供給
源102からの圧縮空気は前記管路132aを介
してシリンダ128内に供給され、ピストン13
0が治具パレツト30側へと変位してピストンロ
ツド130bが前記治具パレツト30の通路34
に嵌合する。
さらに、第1切換弁106aを駆動して管路1
04aと管路108aとを連通すると、空気供給
源102から管路104,104aを介して供給
される圧縮空気は前記管路108aからシリンダ
110の一方のポートに供給される。このため、
ピストン112が、第5図a中、鉛直下方向に変
位してピストンロツド112aが流体供給部11
4内に嵌合した状態で下降する。従つて、タンク
118を介して前記流体供給部114内に供給さ
れていた流体は流量調整弁122を介して管路1
24に所定の圧力で導入される。その際、タンク
118と流体供給部114との間に逆止め弁12
0が設けられるために、前記流体供給部114か
らこのタンク118側で流体が逆流することがな
い。
管路124に供給された圧縮流体は夫々分岐し
て管路124aと124bとに流入し、前記管路
124a内の圧縮流体が所定の圧力より高けれ
ば、スイツチ126が駆動してシリンダ110の
作動を停止する。一方、管路124bに供給され
た圧縮流体はシリンダ128を構成するピストン
ロツド130a内の通路131を通過し、治具パ
レツト30の通路34に嵌合するピストンロツド
130bの先端から前記通路34に供給される。
そして、前記圧縮流体は孔部32内に導入されて
ピストン部材58を鉛直上方向に押圧する。この
ため、前記ピストン部材58はケーシング42の
螺孔54に螺合しているセツトビス55とこのセ
ツトビス55に係合する切欠部64とに案内され
てばね部材86の弾発力に抗して鉛直上方向に直
線的に変位し、このピストン部材58内に配設さ
れているロツド部材60も同様に上昇するに至
る。従つて、ロツド部材60の上端部に係着され
ているアーム部材90が上昇し、その押圧部92
がワータWの突部136から離間して前記ワーク
Wの保持作用を解除する。
第4図bに示すように、ピストン部材58がさ
らに上昇すると、ロツド部材60の第1棒体68
と第2棒体70との境界部位に配設されているリ
ング88がケーシング42の孔部48と50との
間の段部に当接する。そして、この状態で圧縮流
体の作用下にピストン部材58を鉛直上方向に押
圧すると、前記ピストン部材58は切欠部64に
嵌合するセツトビス55により回転することがな
く、このため、ボール螺子手段73を介してロツ
ド部材60が所定方向に回動する。その際、ロツ
ド部材60は第3棒体71の端面がピストン部材
58の平板部58aに当接するまで回動すること
になる。この結果、ロツド部材60の先端部に係
着されているアーム部材90がワークWの突部1
36の上方から所定方向に退避するようにして回
動し、このアーム部材90の押圧部92が前記ワ
ークWから効果的に離間するに至る(第4図aお
よびb参照)。
なお、第5図aに示すように、夫々のクランプ
装置40は管路134を介して接続されており、
前述したように、シリンダ128を介して一のク
ランプ装置40に供給された圧縮流体は前記管路
134を流動して他のクランプ装置40に供給さ
れる。結局、夫々のクランプ装置40が一体的に
駆動され、ワークWの保持作用が解除される。
次いで、治具パレツト30からワークWを取り
外し、新たなワークをこの治具パレツト30上に
載置して当該クランプ装置40で位置決め固定す
る。
すなわち、第5図bに示すように、先ず、第1
切換弁106aを駆動して空気供給源102に接
続されている管路104aを管路108bに連通
する。このため、前記空気供給源102から供給
される圧縮空気は前記管路108bを介してシリ
ンダ110の他方のポートに流入し、ピストン1
12が鉛直上方向に変位してピストンロツド11
2aが流体供給部114から離間する方向に摺動
変位する。従つて、シリンダ128から治具パレ
ツト30の通路34への圧縮流体の供給が停止す
る。
そこで、第2切換弁106bを駆動して管路1
04bと管路132bとを連通すると、空気供給
源102から供給される圧縮空気は前記通路13
2bからシリンダ128の他方のポートに流入
し、ピストン130が治具パレツト30から離間
する方向に変位し、ピストンロツド130bが通
路34から離脱する。
一方、前記治具パレツト30への圧縮流体の供
給が停止すると、ピストン部材58に鉛直上方向
に作用していた押圧力が解除され、このピストン
部材58にはばね部材86の弾発力だけが作用す
る。従つて、ピストン部材58が鉛直下方向に変
位し、このピストン部材58の平板部58aに押
圧されていたロツド部材60は前記ピストン部材
58が下降することによりばね部材78の弾発力
を介して前記とは逆方向に回転する。そして、第
2棒体70と第3棒体71との境界段部がピスト
ン部材58の上面部と一致する際に、前記境界段
部にばね部材86が当接してロツド部材60の回
転が停止する。
次いで、ロツド部材60とピストン部材58と
が一体的に下降し、前記ピストン部材58の平板
部58aが治具パレツト30の孔部32を画成す
る底面部に当接する直前でアーム部材90の押圧
部92が新たなワークの突部136に係合する。
従つて、前記新たなワークはピストン部材58と
ロツド部材60とに作用するばね部材86の弾発
力の作用下にアーム部材90を介して治具パレツ
ト30に対ししつかりと位置決め保持されること
になる。
この場合、本発明によれば、ピストン部材58
とロツド部材60とに回動機構59を設けるた
め、前記ロツド部材60のストロークを可及的に
短くすることが出来ると共に、アーム部材90を
ワークWから確実に且つ効果的に離間させること
が可能となる。
すなわち、アーム部材90を係着したロツド部
材60に断面半円状を呈し且つ半径方向に対し僅
かに下方向に傾斜して螺旋状の溝部72を形成
し、一方、ピストン部材58の内周面部にも同様
に断面半円状を呈して螺旋状に周回する溝部62
を形成して夫々の溝部72と62とに複数のボー
ル66を一体的に嵌合している。さらに、ロツド
部材60の孔部76にばね部材78を介装すると
共に、前記ばね部材78に係合し且つ平板部58
aに当接する球体82を設け、この球体82を介
して前記ロツド部材60とピストン部材58との
間に間隙Hを画成している。このため、ロツド部
材60をケーシング42に係合させた状態でピス
トン部材58をさらに押圧すれば、前記ピストン
部材58が間隙Hだけ直線的に変位する間に溝部
62,72とボール66とからなるボール螺子手
段73を介して前記ロツド部材60が比較的大き
な角度で回動変位することが出来る。つまり、従
来のように、ピストン部材とロツド部材とが一体
的に形成されていれば、ロツド部材が回動する際
に前記ピストン部材も一体的に回動してこのピス
トン部材に大きな抵抗が作用してしまうが、本発
明ではピストン部材58に対してロツド部材60
で回動自在に溝成するため、このような不都合を
生ずることがない。
この結果、ピストン部材58を可及的に短いス
トロークで移動させても、アーム部材90を効果
的にワークWから離間させることが出来、当該ク
ランプ装置40の上方に近接他しての装置等を設
置することが可能となると共に、特に、ワークW
が複雑な形状を有していても、前記アーム部材が
前記ワークWの他の部分に当接するという虞を回
避することが出来る。結局、種々の形状の異なる
ワークWであつても、容易にこれを治具パレツト
30に位置決め保持することが可能となり、極め
て汎用性のあるクランプ装置40を提供し得ると
いう利点が挙げられる。
しかも、ピストン部材58およびロツド部材6
0の変位量が相当に少なく、さらに前記ピストン
部材58内にロツド部材60の第3棒体71を収
容している。従つて、当該クランプ装置40の全
体としての寸法が一挙に短くなり、前記クランプ
装置40を容易に小型化することが出来る。この
ため、例えば、クランプ装置40を装着するため
に治具パレツト30に大きなスペースを必要とせ
ず、前記治具パレツト30の所望の位置に当該ク
ランプ装置40を効果的に配設することが可能と
なる。
以上のように、本発明によれば、ケーシング内
を摺動自在なピストン部材に対しワーク押圧用の
アーム部材を係着したロツド部材をボール螺子等
の回動機構を介して回動自在に配設している。こ
のため、ロツド部材が回動する際にピストン部材
に摩擦抵抗等が惹起することがなく、前記ピスト
ン部材を短いストロークで変位させても前記ロツ
ド部材を比較的大きな角度で回動させてアーム部
材をワークから確実に退避させることが出来る。
しかも、ピストン部材が短いストロークで変位す
る際に、アーム部材がワークから好適に離間する
ため、特に、前記ワークの形状が複雑であつても
前記アーム部材がこのワークの不必要な部位に当
接することがない。この結果、種々の形状の異な
るワークにも容易に使用することが出来るという
効果が得られる。また、クランプ装置全体を一挙
に小型化することが可能となり、このクランプ装
置を所望の位置に効果的に配設することが出来、
極めて汎用性のあるクランプ装置を提供し得ると
いう利点も得られる。
以上、本発明について好適な実施例を挙げて説
明したが、本発明はこの実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲におい
て種々の改良並びに設計の変更が可能なことは勿
論である。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来技術に係るクランプ装置の概略を
示す一部省略縦断面図、第2図は本発明に係るク
ランプ装置の分解斜視図、第3図a,bおよび第
4図a,bは本発明に係るクランプ装置によりワ
ークを治具パレツト上に固定する際の動作を示す
説明図、第5図aおよびbは本発明に係るクラン
プ装置を動作するための流体用回路の概略構成図
である。 30…治具パレツト、40…クランプ装置、4
8…孔部、58…ピストン部材、59…回動機
構、60…ロツド部材、62…溝部、66…ボー
ル、68,70…棒体、72…溝部、73…ボー
ル螺子手段、78…ばね部材、82…球体、86
…ばね部材、90…アーム部材、100…流体用
回路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ワークを保持して搬送自在な治具パレツトに
    設けられるケーシングと、 前記ケーシング内に摺動自在に配設される有底
    の円筒状ピストン部材と、 一端を前記ケーシングの外部に露呈してワーク
    押圧用アーム部材を係着し他端を前記ピストン部
    材内に配設させるとともに、前記ケーシング内壁
    面に係合する第1肩部と前記他端側に設けられた
    第2肩部とを有するロツド部材と、 前記ケーシング内に配設され前記ピストン部材
    およびロツド部材の第2肩部を一方向に直線的に
    押圧して前記アーム部材で前記ワークを保持させ
    る弾性体と、 前記ピストン部材とロツド部材との間に構成さ
    れ該ロツド部材をピストン部材に対して回動させ
    るボール螺子手段と、 前記ピストン部材の底部側から圧縮流体を供給
    して該ピストン部材とロツド部材とを他方向に直
    線的に変位させて前記アーム部材によるワークの
    保持作用を解除する圧縮流体供給手段と、 前記圧縮流体供給手段を介して前記ピストン部
    材とロツド部材とを他方向に直線的に変位させる
    際、該ロツド部材の第1肩部がケーシング内壁面
    に係合した後前記ピストン部材のみを前記弾性体
    に抗して他方向に直線的に変位させて該ピストン
    部材に対してロツド部材を回動させるための離間
    手段とを備え、 前記圧縮流体供給手段は、前記治具パレツトに
    形成され一端を前記ケーシング内のピストン部材
    の底部側に連通し他端を外部に開放する通路と、 前記治具パレツトの配置位置に対応して設けら
    れ、前記通路に接続自在な圧縮流体供給回路とを
    備えることを特徴とするクランプ装置。
JP1797987A 1987-01-28 1987-01-28 クランプ装置 Granted JPS63185544A (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5031585U (ja) * 1973-07-16 1975-04-07
JPS50114683A (ja) * 1974-02-22 1975-09-08

Patent Citations (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5031585U (ja) * 1973-07-16 1975-04-07
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