JPH0460447A - 光学式濃度測定機の干渉フィルタ補正用着色標準物及び干渉フィルタの補正方法 - Google Patents

光学式濃度測定機の干渉フィルタ補正用着色標準物及び干渉フィルタの補正方法

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JPH0460447A
JPH0460447A JP17073190A JP17073190A JPH0460447A JP H0460447 A JPH0460447 A JP H0460447A JP 17073190 A JP17073190 A JP 17073190A JP 17073190 A JP17073190 A JP 17073190A JP H0460447 A JPH0460447 A JP H0460447A
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JP17073190A
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Takashi Murakami
隆 村上
Toshio Tsuji
稔夫 辻
Takeshi Yamamoto
毅 山本
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ この発明は、光学系に干渉フィルタを有する光学式濃度
測定機の干渉フィルタ補正用着色t*¥物及び干渉フィ
ルタの補正方法に関し、特に血液等の液体試料の分析を
高精度に行なうための分析スライド測定システムの補正
用着色標準物及び測定値の補正方法に関するものである
[従来の技術〕 一般に、血液等の液体試料における特定成分の有無ある
いはその含有量などを求める化学分析法には乾式法と湿
式法とがある。このうちの乾式法は、特定の試薬が含浸
されたフィルム(以下素子という)を内蔵した分析スラ
イドを用い、この分析スライドを分析装置に挿入して、
これに分析すべき液体試料を滴下供給し、分析装置内の
反応用恒温室内て反応せしめ、その反応の進行状態又は
反応の結果、例えば素子の色の濃度変化を、分析装置に
おける光学式濃度測定機により測定検出することにより
、この液体試料における特定成分の有無、あるいはその
含有量などを求めるものである。この化学分析法は液体
試料を実際上固体として取扱うことができる点で便利で
ある。
また、この分析装置内には光学式濃度測定機を構成する
測光部かあり、この測光部では光源より発生した光線を
レンズ及び干渉フィルタ等の光学系を介して所望の波長
、即ち分析項目に応した波長の測光光線にし、この測光
光線は前記分析スライドの測光面に照射され、この分析
スライドからの反射光により光学濃度即ち反射濃度が測
定される。
[発明が解決しようとする課題] この分析装置における光学式濃度測定機の性能は各測定
機間において安定したものであるとは限らないため、測
定機間の性能差による測定値にバラツキが出るおそれが
ある。このために、予め基準となる濃度計で測った濃度
の異なる複数種のモノクロの標準板をこの分析装置に挿
入して、前記測光部で分析項目に応した波長の測光光線
をこの標準板の測光面に照射し、この標準板からの反射
光から得た電圧値(検量線)に照らして、前述の分析ス
ライドを測光した時の電圧値との差をキャリブレーショ
ンして測定値を較正している。
ところで、一般に光学式濃度測定機間の性能差の原因の
一つに、光学系に用いている干渉フィルタ、前述の分析
装置においては測光部の干渉フィルタの特性のバラツキ
が挙げられる。
又、1台の光学式濃度測定機で多項目の分析用の素子(
以下分析素子と略す)を測定し、かつこの光学式濃度測
定機をより小型で低価格にするためには、1つの測定波
長領域で、即ち1つの干渉フィルタで数種類の分析素子
を測定する必要がある。
例えば、分析装置であるコニカのトライラボシステム(
コニカ株式会社製)の場合は、4種類のフィルタ(40
5nI11,546nm、600nm、650nm )
の組合せで、約20項目の測定を行なフている。
そのため、必ずしも測定対象物の吸収がフラットでない
波長領域すなわち、測定対象物の反射濃度が波長によっ
て変化する波長領域で測定することになる。このような
測定波長領域での測定を中心波長にバラツキを有する干
渉フィルタで行なう場合の各干渉フィルタの測定波長領
域及びその透過率と、分析素子の各波長における反射濃
度との関係を第10図により説明する。第10図におい
て横軸は波長、縦軸は干渉フィルタc 、d y eの
透過率及び分析素子a、bの反射濃度を示している。第
10図で分析素子すの反射濃度は波長が変化してもほと
んど変化していないため、光学系に中心波長の異なる干
渉フィルタCまたはdまたはeを用いて測定しても、分
析素子すでの反射濃度には差があまり見られない結果と
なる。
これに対し、分析素子aの反射濃度は波長により変化し
ている。これは分析素子aの色素の吸収が波長により異
なることに起因するものであり、中心波長の異なる干渉
フィルタCまたはdまたはeを用いて測定する場合には
分析素子すでの反射濃度にそれぞれ差が生してしまう。
ところが、一般に人手可能な比較的安価な干渉フィルタ
はその中心波長、最大透過率、半値幅においてバラツキ
を持っており、高価な干渉フィルタにおいてもその程度
は小さいもののバラツキはある。例えば、中心波長につ
いて言えば、通常上数nmのバラツキを有している。こ
のようなバラツキを有する干渉フィルタを、上記のよう
な測定領域内で波長により反射濃度の変化する分析素子
を光学式濃度測定機で測定する場合は、それぞれの光学
式濃度測定機の光学系に組み込まれている干渉フィルタ
のバラツキによって測定値が異なることになり、測定値
に重大な誤差を与える原因となってしまう。
前述のように、従来の測定機間の性能差による測定値の
バラツキは、モノクロの標準板を用いて較正していたが
、モノクロの標準板の場合には第10図における分析素
子すの場合と同様に可視光領域ではほぼフラットな吸収
を持っており、このモノクロの標準板を用いても、波長
により反射濃度の異なる分析素子aのような素子を補正
することはで鮒なかった。
この発明は、従来の、光学系に干渉フィルタを有する光
学式濃度測定機の干渉フィルタ補正用標準物及び干渉フ
ィルタの補正方法に関する上記の欠点を解決することを
目的とするものであり、請求項1記載の着色標準物は、
標準物に有彩色の着色物を含有する着色標準物を用いる
ことで、測定対象物の光学濃度が波長により変化する場
合にも、測定値のバラツキを補正できるようにすること
を目的とする。
また、請求項2記載の着色標準物は基準フィルタ及び補
正対象フィルタの1過波長領域で測定対象物の反射スペ
クトルと類似した反射スペクトルを有することで、この
透過波長領域での補正を高精度に実施できるようにする
ことを目的とする。
また、請求項3記載の着色標準物は測定対象物の測定系
の最終生成物が比較的安定な場合にはこれを用いること
で正確な補正を実施することを特徴とする 請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれ
かに記載の着色標準物を、有彩色の着色物を含有する着
色標準板とすることにより、光学式濃度測定機において
この着色標準板を用いて測定値のバラツキを補正できる
ようにすることを目的とする。
更に、請求項5記載の発明は、測定対象物の反射濃度が
波長により変化する場合にも、請求項1乃至請求項4の
いずれかに記載の着色標準物を用いることで、測定値の
バラツキを補正する方法を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 前記課題を解決するために、請求項1記載の発明の光学
式濃度測定機の干渉フィルタ補正用着色標準物は、測定
対象物に光を照射する光学系に干渉フィルタを有する光
学式濃度測定機において、前記干渉フィルタに起因する
測定結果のバラツキを補正するための標準物が、前記測
定対象物の測定波長領域を選択的に吸収しうる有彩色の
着色物を含有することを特徴とする 請求項2記載の発明の光学式濃度測定機の干渉フィルタ
補正用着色標準物は、前記標準物が、前記有彩色の着色
物を含有することにより、前記干渉フィルタのうち少な
くとも基準となる基準フィルタ及び補正対象となる補正
対象フィルタの透過波長領域で、前記測定対象物の反射
スペクトルと類似した反射スペクトルを有することを特
徴とする 請求項3記載の発明の光学式濃度測定機の干渉フィルタ
補正用着色標準物は、前記有彩色の着色物が、測定対象
物の測定系の最終生成物であることを特徴とする 請求項4記載の発明の光学式濃度測定機の干渉フィルタ
補正用着色標準物は、前記着色標準物が、前記有彩色の
着色物を含有する着色標準板であることを特徴とする 請求項5の発明の光学式濃度測定機の干渉フィルタ補正
用着色標準物は、光学系に干渉フィルタを有する光学式
濃度測定機で標準物の光学濃度を測定し、前記干渉フィ
ルタに起因する測定結果のバラツキを補正する干渉フィ
ルタの補正方法において、前記標準物が請求項1乃至請
求項4のいずれかに記載の着色標準物であることを特徴
とする。
光学式濃度測定機において、前記標準物が、補正の対象
とする測定対象物たる分析素子の測定で生ずる着色物の
一形態である有彩色の色素を含有するか、又は前記分析
素子の測定波長領域内において前記分析素子の色素に類
似した反射スベクトルを有する有彩色の着色物を含有す
ることにより少なくとも前記測定波長領域内において、
反射濃度測定時における分析素子と類似した反射スペク
トルを有する着色標準板であって、この着色標準板を用
いて測定を行ない、この測定結果を利用して補正係数を
求め、更に分析素子の測定結果の補正を行なうようにし
たものである。
ここで、有彩色の色素、有彩色の着色物とは、黒・白・
灰の彩りを持たない無彩色に対する彩りを持つ物質とい
う意味であり、可視光領域(400〜800nm )を
選択的に吸収しうる物質であり、波長によって反射濃度
が大きく変化し、そのため異なる色感覚を与えるもので
ある。
又、分析素子の測定で生ずる有彩色の色素とは、測定対
象物を検出するための測定系の最終生成物をいう。
又、測定波長領域とは、光学式濃度測定機の測定に用い
る干渉フィルタにおいて、光が透過する波長範囲のこと
であり、干渉フィルタの透過波長領域と同、!!義であ
る。この波長範囲は使用する干渉フィルタの基準となる
基準フィルタ及びそれに対する全ての補正対象となる補
正対象フィルタの透過範囲を含む波長範囲をいう。この
波長範囲は干渉フィルタの種類によって異なるが、一般
的には基準フィルタの中心波長に対して通常±40nm
の範囲となる。しかし、この測定波長領域即ち透過波長
領域の周辺部では透過率が小さくなるため、この周辺部
での反射スペクトルの形状の違いが測定値へ与える影響
は少ない。そのため、実用上は基準フィルタの±2on
mを透過波長領域として差し支えない。又、基準フィル
タに対する補正対象となるフィルタのバラツキは基準フ
ィルタの中心波長に対して±5rv以内である。
この発明の類似した反射スペクトルを有する着色標準板
とは、測定対象物たる分析素子に対して以下に説明する
関係にある着色板をいう。
ここで、特定の分析項目において、測定が可能な濃度範
囲内の任意の濃度の被検物質を含有している液体試料を
分析素子に滴下供給し、その後反応用恒温室内において
反応させた前記分析素子を分析素子R5と略号で示す。
この分析素子RS及び前記着色標準板の反射スペクトル
を、積分球を有する分光光度計(例えば日立220A)
で測定する。この測定はリファレンスとして白色標準板
(例えば酸化アルミニウム)を用いて行なう。このとき
分析素子RSの反射スペクトルを、反射濃度Sxと波長
λの関数として 5x=f (λ) と表わすとき、基準フィルタの中心波長λ0における分
析素子RSの反射濃度SOは、 5O=f (λ0) となる。
同様に着色標準板の反射スペクトルを反射濃度Cxと波
長λの関数として、 Cx≠g(λ) と表わすとき、基準フィルタの中心波長λ0における着
色標準板の反射濃度COは、 CO≠g(λ0) となる。
このとき、分析素子RSと比較を行なう着色標準板の濃
度範囲は、補正する分析項目によって異なるが、反射濃
度で02〜1.8の範囲であることが好ましい。更に好
ましくは、分析素子R5と比較する有彩色の着色標準板
の反射濃度がほぼ等しいことが好ましく、具体的には、 0.9xSO≦CO≦1.lX5O であることが望ましい。
ここで、Sx、SO,Cx、Coから下式で示すSY、
CYを求める。
SY = ((Sx/5o)−1)xlooCY = 
((Cx/C0)−1)x100上式で求めたSYとC
Yが少なくとも干渉フィルタの透過波長領域の大部分の
波長範囲(90%以上)において、 条件1 0.5xSY≦CY≦1.5 XSY  (0<SY 
)0.5XSY≦CY≦1.5 XSY  (0>SY
 )の関係を満たす、更に好ましくは 条件2 0.7XSY≦CY≦IJ xSY  (0<SY )
0.7XSY  ≦CY  ≦1.3  XSY  (
0>SY  )の関係を満たす着色標準板を、類似した
反射スペクトルを有する着色標準板という。なお、更に
好ましくは、この着色標準板の反射源fi 0.2 〜
18の範囲内の全ての濃度において、この関係が成立す
ることが望ましい。
測定における分析素子の反応で生成される有彩色の着色
生成物には、アゾビリルビン色素、ブロムクレゾールグ
リーンとアルブミンの複合体、ブロムフェノールブルー
、7−(n−デシル)−2−メチル−4−(3’ 、5
’ −ジクロロフェン−4゛−オン)−インドナフトー
ル等の各種PH指示薬、ホルマザン色素、p−ニトロア
ニリン、pニトロフェノール、マゼンタ色素、アザイド
メトヘモグロビン、タンパク買と銅の錯体、キノイド色
素、ロイコ色素、アミロペクチン色素等の様々な着色生
成物が挙げられるが、分析素子の測定系の着色生成物で
あれば特にこれらに限定されるものではない。この中に
は、例えばマゼンタ色素のように比較的安定な有彩色の
着色生成物もあり、このような場合には分析素子の反応
で生成される着色生成物と同じ着色物を用いて着色標準
板を作成することができる。
しかし、光や酸素に対して不安定な着色物をそのまま用
いて着色標準板を作成した場合には、測定作業中に反射
濃度が変化するため、正確な補正係数を得ることが困難
である。このように不安定な着色物の場合には、より安
定な着色物を用いることで、より正確な補正を実施する
ことができる。
従って、この発明の着色標準板に用いられる着色物は、
前述の条件1、好ましくは条件2を満たし、ざらに着色
標準板に組込まねた状態で安定であることが重要である
具体的には着色標準板にしたとき、反射濃度の日内変動
が±0.05以内、好ましくは±0.01以内であるこ
とが望ましい。これらの条件を満たす着色物であれば、
何れの着色物も使用することが可能である。
各々の特定の分析項目において、分析素子を用いる測定
で生ずる着色生成物は通常具なるため、分析項目毎に着
色標準板が必要である。しかし、測定で生ずる着色生成
物が同しか、または少なくとも測定波長傾城内の反射ス
ペクトルが類似した着色生成物である分析項目同士は、
一種類の着色標準板で補正することも可能である。この
場合には1回の作業で複数項目の補正係数を求めること
ができるため、極めて効率よく補正作業を実施すること
ができる。
この光学式濃度測定機の測定結果の補正は、異なる2濃
度以上の着色標準板を用いることにより実施可能となる
。また、これらの着色標準板の反射濃度は補正する分析
項目によって異なるが、反射濃度で02〜1.8の範囲
内であることが好ましく、更に好ましくは、この濃度範
囲の大部分をほぼ等しい間隔でカバーする反射濃度を有
する複数の着色標準板を用いることが望ましい。
この着色標準板は、好ましくは実開昭60−10476
7号に記載された化学分析スライドと同形状であること
が望ましい。すなわち、この着色標準板は、特開昭60
−111947号、同60113133号、同61−5
1570号、同61−288155号、同62−674
53号、同62−67454号記載の化学分析スライド
の製造方法と同様の方法で製造することができる。
ただし、着色標準板は化学分析スライドにおける化学分
析フィルムの代わりに、着色標準素子を内蔵した構造で
ある。この着色標準板の望ましい構成を第1図及び第2
図に示す。
第1図は着色標準板1の分解図、第2図は同断面図を示
す。第1図において、この着色標準板1は測光孔2aを
有するマウントベース2と、化学分析スライドにおける
マウントカバーと異なり液体滴下孔を有しないマウント
カバー3、有彩色の着色標準素子4とから構成されてお
り、このマウントカバー3の表面には分析項目などの試
薬データを標記する5ピツトのバーコード標記部5が設
けられている。
この着色標準素子4の、マウントベース2及びマウント
カバー3内(以下マウント内と略す)での固定方法は、
特開昭61−288155号に記載するようなマウント
カバーに塑性変形突部を設ける方法でも行なうことがで
きるが、接着剤で固定することが望ましく、更に第2図
に示すように、マウント内の空間部に接着作用のある樹
脂6を充填し固定することが好ましい。
又、この着色漂準板1のマウントに化学分析スライドの
マウントを流用した場合には、着色標準素子4と化学分
析フィルムとの厚みの違いによるガタッキを防止するた
めに、第2図に示すように着色標準素子4の上面にテー
プ7を貼って厚みを調整することができる。このテープ
7には白色の布テープが好ましく用いられる。
この着色標準素子4の好ましい構成の一例を第3図に示
す。第3図A、B、Cはそれぞれ着色標準素子4の断面
図である。第3図A、B、Cにおいて、着色標準素子4
は、光透過性の透明支持体8a上に、少なくとも1層以
上の有彩色の着色物を含有する着色層9aと、その上方
に反射層10を有する構成である。この透明支持体8a
は光透過性であれば種類は問わないが、例えば酢酸セル
ロース、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネー
ト又はポリスチレンのような種々の重合化合物がこの目
的のために適する。更には、上記重合体材料のみならず
ガラスの如き無機材料も同様に用いることが可能である
。この透明支持体8aの厚さは任意であるが、好ましく
は50〜250 ミクロンである。
又、透明支持体8aの観測側、即ち測光孔2aを有する
マウントカース2に接する側の一側面は、その目的に応
して任意に加工することが可能である。
更に、着色層9aを積層する側の透明支持体88面に、
場合によっては第3図Bに示すように光透過性の下塗り
層8bを使用して着色層9aと透明支持体8aとの接着
性を改良することができる。又第3図Cに示すように、
透明支持体8aの着色層9aを積層する側に、紫外線を
吸収する成分を含有する紫外線吸収層11を設けること
で、着色標準素子4の耐光性を改善することができる。
有彩色の着色物を含有する着色層9aを形成するための
バインダーは、その含有する着色物の溶解性によって選
択される。着色物か水溶性の場合は水溶性ポリマーを、
着色物が油溶性の場合は有機溶剤可溶性のポリマーを用
いるのが望ましい。
又、着色物が何れの溶媒に対しても不溶性の場合や十分
な溶解性を持たない場合には、着色物の微粒子をバイン
ダー中に分散して着色層9aを形成することができる。
バインダーは下記に示したバインダーを適宜選択して使
用することができる。
着色層9aを形成するための水溶性バインダーとしては
ゼラチン、脱イオンゼラチン、フタル化ゼラチン等のゼ
ラチン話導体、ヒドロキシメチルセルロースナトリウム
塩等の水溶性セルロース誂導体、ポリビニルピロリドン
、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、ポリメ
タクリルアミド、ポリ(モノ又はジアルキル置換)アク
リルアミド、ポリ(モノ又はジアルキル置換)メタクリ
ルアミド及びこれらの水溶性共重合体が挙げられる。好
ましくは、ゼラチン及びその話導体及びポリビニルピロ
リドンが用いられる。
有機溶剤可溶性のバインダーとしてはポリ塩化ビニル、
ポリ酢酸ビニル、及びこれらの共重合体、ポリスチレン
、ポリメチルメタアクリレート等のアクリル系樹脂、ポ
リアミド系樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリ
エステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネート、ポリ
ウレタンが挙げられる。好ましくは、ポリ塩化ビニル、
ポリ酢酸ビニル、及びこれらの共重合体、ポリメチルメ
タアクリレート等のアクリル系樹脂、ポリエチレンテレ
フタレート等のポリエステル樹脂、ポリカーボネートが
用いられる。
好ましい反射スペクトルが2種以上の着色物の反射スペ
クトルの加算により得られる場合において、これらの着
色物の熔解性がそれぞれ異なる場合は、第3図Bの着色
層9a及び9bに示すように2層以上に着色層を積層し
て設けることが可能である。この場合、上層の着色層9
bのバインダーは、これに接する下層の着色層9aのバ
インダーに対して、不溶性を示す溶剤により積層される
ことが望ましい。すなわち上層の着色層9bのバインダ
ーの溶剤が、上層の着色層9bに接触している下層の着
色層9aのバインダーを溶解させないバインダー及び溶
剤の組合せが好ましい。
着色層9aを設ける際のバインダー溶液には、塗布性を
改善するために各種界面活性剤を添加することができる
。界面活性剤としてはイオン性(アニオン性又はカチオ
ン性)、非イオン性を問わず使用することが可能である
。界面活性剤の例としては、例えば2.5−ジ−t−ブ
チルフェノキシポリエチレングリコール、p−オクチル
フェノキシポリエチレングリコール、p−イソノニルフ
ェノキシポリエチレングリコール等のアルキル置換フェ
ノールのポリアルキレングリコール話導体、高級脂肪酸
のポリアルキレングリコールエステル系、ソルビタンエ
ステル、ポリグリセリンエステル等の多価アルコール部
分エステル系、ポリオキシエチレンソルビタンエステル
等のエステルエーテル系、パーフルオロアルキルスルホ
ン酸のカリウム塩及びアンモニウム塩、パーフルオロア
ルキル第4級アンモニウムヨウ化物、パーフルオロアル
キルポリオキシエチレンエタノール、フッ素化アルキル
エステル等が挙げられる。
これらの界面活性剤を上記着色層9aに含有させる量は
、界面活性剤の種類によって異なるが、通常はIOB 
/rr?〜20g/rn’、好ましくは30mg/rr
? −10g/rn’である。
反射層10は、分光光度分析を行なう時に透明支持体8
aを経て透過する測定光を、反射するバックグランド作
用を行なう機能を有するものである。例えば、分析スラ
イドにおける分析素子に用いることができる、米国特許
3,992.158記載の反射層、特公昭53−216
77号に記載された二酸化チタン及び酢酸セルロースか
ら成るプラッシュポリマと呼称される非繊維多孔質媒体
の展開層、特開昭55−164356号に記載された親
木化処理した織物の展開層、特開昭5794658号、
同57−125847号、同57−197466号及び
同58−70161号等に記載された繊維構造展開層、
特開昭58−90167号に記載された粒子結合体構造
展開層を用いることができる。又、バックグランド作用
を有する繊維粉、アビセル、二酸化チタン、酸化アルミ
ニウム、酸化マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸マグネ
シウム等の微粒子をバインダーに分散した反射層10が
用いられる。
反射層10のバインダーは、反射層10に接する着色層
9a又は9bのバインダーに対して、不溶性を示す溶剤
により積層されることが望ましい、すなわち、反射層1
0のバインダーの溶剤が、反射層10に接触している着
色層9a又は9bのバインダーを溶解させないバインダ
ー及び溶剤の組合せが好ましい。さらに、反射層10に
用いられるバインダーは、少なくとも着色層9a又は9
bの上に反射層10を設けた後は、着色層9a又は9b
に含まれる着色物に影響を与えるような湿気及び酸素を
、吸収又は透過しにくいバインダーが望ましい。これら
の目的のために、特に好ましいのは、各種の白色塗料で
あり、上記の如く着色層9a又は9bに用いるバインダ
ーの溶解性により、油性塗料又は水性塗料を用いるのが
望ましい。この他にも紙、織物、不織布、不透明プラス
チックなどを着色層98又は9bの上にラミネート加工
して反射層10とすることができる。
以上着色標準素子4の好ましい構成の一例を説明したが
、本発明の着色標準板1に用いることができる着色標準
素子4は、これらの構成に限定されるものではない。例
えば、第4図A、B、Cに示したような白色の不透明支
持体8cに着色層9a、9bを設けた構成の着色標準素
子4でもよい。又この場合においても、第4図Cに示す
ように、必要に応して着色物に影響を与える紫外線を吸
収する層、即ち紫外線吸収層11を着色層9aの下面に
設けることができる。あるいは着色層9a又は9bに、
紫外線を吸収する材料(紫外線吸収剤)を含有させるこ
ともできる。又、酸素の影響で保存性が悪い場合は、着
色層9a又は9bに酸化防止側を含有させることもでき
る。
これらの着色標準素子4の種々の層は、前述の透明支持
体8a又は不透明支持体8C上に、所望の構成に従い、
従来写真工業において公知のスライドホッパ塗布法、押
出し塗布法、浸種塗布法等を適宜選択して用い順次積層
することで任意の厚みの層を塗設することができる。
次に、この発明の着色標準板1を用いた光学式濃度測定
機における測定結果の補正方法を第5図乃至第7図に示
す一実施例に基づいて説明する。
第5図は分析装置に挿入し、被検物質を含有する液体試
料を滴下供給して反応を行なわせその色の濃度変化を測
定検出する分析スライドの分解図、第6図は分析装置の
斜視図、第7図は分析装置の光学式濃度測定機を構成す
る測光部の構成を示す説明図である。
第5図において、分析スライド21は測光孔22aを有
するマウントベース22と、液体試料滴下孔23aを有
するマウントカバー23と、特定の試薬を含浸した分析
用の素子即ち分析素子24とから構成されており、この
マウントカバー23の表面には分析項目などの試薬デー
タを標記する5ビツトのバーコード漂記部25が設けら
れている。この分析素子24の構成は、透明支持体の上
面に試薬層を、又この試薬層の上面に展開層を積層して
いる。この展開層は、分析スライド21の液体試料滴下
孔23aから滴下した液体試料を分析素子24の面方向
に拡散して、下面に接する試薬層において反応させるた
めのものである。前記マウントベース22とマウントカ
バー23は生産性、操作性、コスト等の点からプラスチ
ック成形品により作られる。又、これら両者の接合は接
着剤接着、超音波等による溶着、機械的結合等の何れの
手段であってもよい。
第6図において、分析装置26の前面26aに設けたス
ライド挿入口27より、分析スライド21、又はこの発
明の着色標準板lを挿入する。この挿入された分析スラ
イド21または着色標準板1は分析装置26内の図示し
ないディスクの周縁部に等間隔で配列した受は溝に順次
装填される。
そしてその都度、前記スライド挿入口27付近に設けた
図示しない赤外線フォトセンサのような読取機で、何番
目の受は清には何項目のスライドが装填されたかが読取
られ、図示しない記憶装置に出力する。分析装置26の
上面には操作パネル28が設けられ、この操作パネル2
8には、分析スライド21毎に確定されている検量線の
係数、液体試料No、等を入力するための数字キー28
a、エンドポイント法かレートポイント法か混合法かを
選択するモードボタン28b等が設けられている0分析
装置26内に設けた図示しないディスクに装填された分
析スライド21の分析素子24には液体試料供給孔29
より液体試料を滴下する。
分析スライド21に液体試料を滴下供給後、定められた
ルーチンによりその分析素子24の濃度値を算出するた
めの動作状況(例えば、液体試料が滴下供給され結果が
出るまでの時間、測定結果を計算中、測光部のチエツク
等)は、デイスプレィ30に表示される。又、前記濃度
値は記録紙31にプリントアウトされ、測光終了後には
分析スライド21又は着色標準板1は排出口32から排
出される。
次に、この分析装置内26の光学式濃度測定機を構成す
る測光部の構成及び動作を第7図に基づき説明する。第
7図において、測光部33は光源33aより発生した光
線L1をレンズ33b及び干渉フィルタ33cを介して
所望の波長、即ち分析項目に応した波長の測光光線L2
にする。この測光光線L2はミラー33dを介して屈曲
され、光ファイバー33eを通して分析スライド21、
又は着色標準板1の測光面に照射される。この分析スラ
イド21または着色標準板1からの反射光は光ファイバ
ー33fを通して受光素子33gに伝送され、この受光
素子33gで電気信号に変化され、濃度計33hでその
反射濃度すなわち光学濃度を出す。この光学濃度は、分
析項目毎に作られた検量線に照らして物質濃度の測定値
として求められ、分析装置26の前記記録紙31に印字
される0着色標準板1を測定する場合は、光学濃度値を
印字することができる。
この分析装置26において、前述の分析スライド21の
分析素子24に液体試料を滴下供給し、その後反応用恒
温室内において反応させた前記分析素子24、即ち分析
素子RSの前記光学濃度から、液体試料中に含まれる被
検物質濃度を求めるときの光学濃度と物質濃度値との対
応関係に関して、前記測光部33の干渉フィルタ33c
に基準フィルタを組み込んだ光学式濃度測定機で求めた
対応関係(a)を干渉フィルタ33cに特定フィルタを
込み込んだ場合の対応関係(b)へと補正する方法は以
下に述べる工程による。
(1)干渉フィルタ33cに基準となる干渉フィルタ即
ち基準フィルタを取り付けである分析装置26を用いて
、濃度の異なる複数の着色標準板1の光学濃度即ち反射
濃度を測定する。このとき反射濃度の測定に用いる干渉
フィルタ33cは、該当する分析項目の測定で用いられ
ている波長領域のものであり、着色標準板1は該当する
分析項目の測定結果を補正するための着色標準板1であ
る。この反射濃度の測定は基準となるフィルタを内蔵し
たより信頼性の高い反射光学濃度測定機を用いて行なっ
てもよい。この工程で、各々複数の着色標準板に、基準
となる反射濃度を設定する。
(2)次に、補正対象となる特定の干渉フィルタを取り
付けである別の分析装置26を用いて、同様に着色標準
板1の反射濃度を測定する。
上記の(1)及び(2)の測定を複数回行ない、その平
均値を以下に述べる(3)の工程で用いてもよい、また
(1)及び(2)の測定は条件を揃えるために、同一の
分析装置26で干渉フィルタ33cを交換して測定して
もよい。
(3)(1)及び(2)で求めた結果を基に、基準フィ
ルタによる反射濃度と、補正対象となる特定のフィルタ
による反射濃度との関係を下式(I)で示す一次関数と
して求める。
DrcO=KxDrcx+J  −・・式(1)Drc
O:基準フィルタを用いて着色#F[単板を測定したと
きの反射濃度 Drcx :特定フィルタを用いて着色標準板を測定し
たとぎの反射濃度 に、J:補正係数 ここで求めた補正係数K及びJを用いて、特定フィルタ
における対応関係(b)を補正する。
すなわち分析素子RSにおける式N)は上記のに、Jを
用いると、 DrO=にXDrx+J   ・、、式(II)DrO
:基準フィルタを用いて分析素子R5を測定したとぎの
反射濃度 Drx :特定フィルタを用いて分析素子R3を測定し
たときの反射濃度 となるため、例えば、基準フィルタにおける対応関係(
a)が下式で示される関数ならばy=c+e/(DrO
−A)  −・・式(m )A、B、C:係数 Y:物質濃度値 式(!H)及び式(II )より、特定フィルタと物質
濃度値との対応関係(b)は y=c+s/ ((DrxxK+J)−A)・・・式(
rV) で表わされる。
これにより、基準フィルタに対して波長方向にバラツキ
を持っているフィルタを用いて測定した場合でも、基準
フィルタで測定したとぎに得られる物質濃度値に非常に
近い値へと補正することができ、極めて正確な測定値を
得ることが可能になる。
また、この発明の補正方法は速度法の項目についても補
正することができる。すなわち、前述の分析装置26に
おいて液体試料を滴下後、T1及び12時間経過後の分
析素子RSの反射濃度差ΔDrから、この液体試料中に
含まれる被検物質濃度を求めるときの反射濃度と物質濃
度値との対応関係が下の関係であるとき、 Y = C十B/ (ΔDrO−A) ・・−式(V)
A、B、C・係数 Y:物質濃度値 ここで、ΔDrO=DrT2−DrTIDrT2:基準
フィルタで測定した液体試料滴下T2時間経通後の分析
素 子RSの反射濃度 DrTl :基準フィルタで測定した液体試料滴下T1
時間経過後の分析素 子RSの反射濃度 ただしT 1 <72 の関係を満たす。
下式に従って補正することができる。
DrT2=に2xDrT2x+J2 DrT2x・特定フィルタで測定した液体試料滴下12
時間経過後の分析素 子R5の反射濃度 DrTl−に1xDrT1x+JI DrT1x:特定フィルタで測定した液体試料滴下T1
時間経過後の分析素 子R5の反射濃度 ここでに2、J2は、分析素子RSのT2における反射
スペクトルと類似した反射スペクトルを有する着色標準
板lを用いて、式(1)により求めた補正係数であり、
Kl、Jlは同様に分析素子RSのT1における反射ス
ペクトルと類似した反射スペクトルを有する着色標準板
1を用いて、式(1)により求めた補正係数である。た
だしT1〈T2である。
従って反射濃度差ΔDrOは下式で表わされ、ΔDrO
=DrT2−DrT1 = (K2xDrT2x−Kl xDrTlx)+ (
J2−Jl) ここでに2”FKl、J 24J 1であれば、ΔDr
O=に2XΔDr   −式(Vl)ただし、ΔDr=
DrT1x−DrT2xと表わせる。
従って、式(Vl)  (V)より、特定フィルタにお
ける対応関係(b)は Y=C+B/(K2XΔDr−A) ・式(■) で表すことができる。
このように速度法の項目についても補正を実施すること
ができる。
また、この発明の着色標準物は、反射濃度のみならず透
過光学濃度を測定するための光学式濃度測定機の干渉フ
ィルタの補正に使用することもできる。
〔′実施例〕
この発明の実施例を挙げて、以下に詳しく説明するが、
この発明はこの実施例に限定されるものではない。
実施例1 (BUN補正用着色標準板)この実施例にお
ける、この発明の着色標準板1の着色標準素子4の構成
は前述した第3図Aに示す光透過性の透明支持体8a上
に1層の着色層9aと、その上方に反射層10を有する
構成である。この透明支持体8aとしては、膜厚180
μmの透明な下引済みポリエチレンテレフタレートを使
用し、この透明支持体8a上には表1に示す構成の着色
層(D−1)9a溶媒に水を用いて設けた。
表1 着色層(D−1) 中住友スリーエム(株)社製フッ素系界面活性剤中中日
本化薬(株)製色素 表1の構成からなる11ff!類の各着色層9aの上に
それぞれ以下に示す反射層(RL)10を、着色層9a
が乾燥した後に13g/rr1′となるように設けた。
反射層(RL)  サンロックフタル酸系合成樹脂エナ
メル中 拳すンロック社製合成樹脂エナ メル塗料(白色) 更にこの反射層(RL)10が乾燥した後、この反射層
(RL)10上に第2図に示す布テープ7を圧着した。
以上の構成からなる着色標準素子4を約+4X14mm
に断裁し、第2図に示すようにマウントに詰め、接着剤
6と超音波による溶着を併用してマウント内部に固定し
、表2に示す本発明の着色標準板−1を作成した。
表2 方この着色標準板−1と比較するために、前述した第1
0図に示す分析素子すのように、可視光領域において、
はぼフラットな吸収即ちほぼ足な反射濃度を有する以下
に示すモノクロ板を14X 14mmに断裁した後、色
標準素子4と同様にマウントに詰め、接着剤と超音波に
よる溶着を併用してマウント内部に固定し、比較用のモ
ノクロの標準板を作成した。
比較用モノクロ板 グレースケール中(D r 0.5〜1.6 )濃度1
0段階 (財)色材研究新製 比較用モノクロ標準板 ト1〜M−10(濃度10段階) 以上の着色標準板−1及び比較用モノクロ標準板を、前
述した第6図に示す分析装置26に挿入して反射濃度を
測定する。
′NE7図に示すように、この分析装置26における光
学式濃度測定機を構成する測光部33では、干渉フィル
タ33cを分析項目に応じて取替え、所望の測光光線L
2にすることができる。この実施例では、この干渉フィ
ルタ33cに表3に示す仕様のフィルタ F−1〜F−
4を使用して、この発明の着色標準板−1及び比較用モ
ノクロ標準板の反射濃度を測定し、表4及び表5の結果
を得た。更にこの結果から、前述した式(1)DrcO
=KXDrcx+Jにより、基準フィルタをF−1とし
たと台の特定フィルタ F−2,3,4の1次回帰を行
ない、表6の係数を得た。
表3 表4 表6 表5 表6においてXM−1、JM−1、にC−1,JC−1
は比較用モノクロ標準板または着色標準板−1における
前記式(1)DrcO=KXDrcx+Jの補正係数K
及びJを表わす。
次に、分析素子24に液体試料を滴下供給し、反応用恒
温室内において、反応させた分析素子R5の反射濃度(
Dr)を前述の着色標準板−1及び比較用モノクロ標準
板と同様に求める。
この実施例における液体試料は、管理血清^5sure
ll(オルガノンテクニカ社製)の171及び315稀
釈溶液を使用し、分析素子24としてはBUN測定用分
析素子(コニカドライラボ スライドBUN)を使用し
た。前記液体試料を各々、このBUN測定用分析素子に
対して10μm点着した後、37℃でインキエベーショ
ンし、点着後7牙経通後の反射濃度(Dr)を、前述の
分析装置26を用い、測光部33の干渉フィルタ33c
に表3に示す仕様のフィルタ F−1〜F−4を使用し
て測定した。
このBUN測定用分析素子における未補正の反射濃度(
Dr)を、本発明の着色標準板−1と比較用モノクロI
!lll単板で求めて表6に示した各フィルタの補正係
数にM−1、JM−1、KC−1,JC−1を用いて次
のように補正した。
比較用モノクロ標準板の補正係数KM−1、JM−1を
用いて補正した場合の反射濃度DrMは、DrM =K
M−1xDr+JM−1 となり、本発明の着色標準板−1の補正係数KC−1、
JC−1を用いて補正した場合の反射濃度DrCは、 DrC=KC−1xDr+JC−1 となる。更にこれらの反射濃度 DrM、DrCは分析
項目毎に作られた検量線に照らして物質濃度値に変換し
、表7の結果を得た。
表7 表7の結果から明かなように、液体試料の管理血清As
5urel+の1/l及び315稀釈溶液の双方におい
て、基準フィルタF−1に対し、特定フィルタF−2,
F−3,F−4のモノクロ標準板で補正した値は反射濃
度においても、又物質濃度においても犬咎〈異なフてい
る。これに対し、本発明の着色標準板1を用いて補正し
た場合には、特定フィルタF−2,F−3,F−4を使
用した場合の反射濃度においても、又物質濃度において
も基準フィルタF−1の値とほとんど変化がなく、この
補正方法によって干渉フィルタに起因する雨間が極めて
小さくなっていることが判る。
実施例2(T−Cho補正用着色標準板)この実施例に
おける着色標準板1の着色標準素子4の構成も実施例1
と同様に、光透過性の透明支持体aa上に1層の着色層
9aと、その上方に反射層10を有する構成である。こ
の透明支持体8aとしては、膜厚180μmの透明な下
引済みポリエチレンテレフタレートを使用し、この透明
支持体8a上には表8に示す構成の着色層(D−2)9
aを設けた。
表8 着色層(D−2) ◆住友スリーエム(株)社製フッ素系界面活性剖*傘日
本化薬(株)製色素 表8の構成からなる10f!類の各着色層9aの上に、
それぞれ以下に示す反射層(RL)、着色層9aが乾燥
した後に、13g/rr?どなるように設けた。
反射層(RL)  サンロックフタル酸系合成樹脂エナ
メル 中サンロック社製合成樹脂エナメル塗料(白色) 更に反射層(RL)10が乾燥した後、この反射層(R
L)10上に布テープ7を圧着した。
以上の構成からなる着色標準素子4を約14X 14m
mに断裁し、マウントに詰め、接着剤6と超音波による
溶着を併用してマウント内部に固定し、表9に示すこの
発明の着色標準板−2を作成した。
表9 フィルタ33cに表10に示す仕様のフィルタF−5〜
F−8を使用して、この発明の着色標準板−2及び比較
用モノクロ標準板の反射濃度を測定し、表11及び表1
2の結果を得た。
更に、この結果から 実施例1と同様に式%式%基 準フィルタを F−5としたときの特定フィルタF−6
,7,8の1次回帰を行ない、表13の係数を得た。
実施例1と同様に、この着色標準板−2と比較するため
に、実施例1で用いた比較用のモノクロ標準板トl〜M
−10を使用した。モノクロ標準板と同じ方法で作成し
たモノクロ標準板M−11〜ト20を使用した。
以上の着色標準板−2及び比較用モノクロ標準板を、実
施例1と同様に分析装置26に挿入して反射濃度を測定
する。この実施例では、この干渉表11 表13 表12 表13において、 KM−2、JM−2、KC−2、J
C−2は比較用モノクロ標準板または着色標準板−2に
おける式(I)DrcO=KxDrcx+J  の補正
係数K及びJを表わす。
次に実施例1と同様、液体試料としての管理血清As5
urel+ (オルガノンテクニ力社製)のI71及び
315m1溶液を、分析素子24としてのT−ChO測
定用分析素子(コニカドライラボ スライド T−Ch
o)に対して各々、lOμm点着した後、37℃でイン
キュベーションし、点着後7分経過後の反射濃度(Dr
)を、前述の分析装置26を用い、測光部33の干渉フ
ィルタ33cに表10に示す仕様のフィルタ F−5〜
F−8を使用して測定した。
このT−Cho測定用分析素子における未補正の反射濃
度(Dr)を、この発明の着色標準板−2と比較用モノ
クロ標準板で求めて表13に示した各フィルタの補正係
数にM−2、JM−2、KC−2、JC−2を用いて次
のように補正した。
比較用モノクロ標準板の補正係数にM−2、JM−2を
用いて補正した場合の反射濃度DrMは、DrM =K
M−2XDr+JM−2 となり、この発明の着色標準板−2の補正係数:C−2
、JC−2を用いて補正した場合の反射濃度DrCは、 DrC=KC−2XDr+JC−2 となる。更に、これらの反射濃度 DrM、DrCは分
析項目毎に作られた検量線に照らして物質濃度値に変換
し、表14の結果を得た。
表14 表14の結果から明かなように、液体試料の管理血清A
s5urel+の171及び315稀釈溶液の双方にお
いて、基準フィルタF−5に対し、特定フィルタF−6
F−7F−8のモノクロ標準板で補正した値は反射濃度
においても、又物質濃度においても大きく異なっている
これに対し、この発明の着色標準板−2を用いて補正し
た場合には、特定フィルタF−6F−7F−8を使用し
た場合の反射濃度においても、又物質濃度においても基
準フィルタF−5の値とほとんど変化がなく、この補正
方法によって干渉フィルタに起因する5lllが極めて
小さくなっていることが判る。
また、以上の比較用モノクロ標準板及びこの発明の着色
標準板−2及び管理血清^5sureI+ (オルガノ
ンテクニカ社製)の稀釈液を滴下後、インキュベートし
たT−Cho分析素子の反射スペクトルを、積分球を有
する分光光度計(日立220A)で測定した。このとき
、リファレンスには白色標準板(酸化アルミニウム製)
を用いた。その結果を第8図及び第9図に示す。
第8図は各濃度段階における比較用モノクロ標準板の波
長と反射濃度との関係を表わすグラフ、第9図は各濃度
段階における着色標準板−2と前記T−Cho分析素子
RSの波長と反射濃度との関係を表わすグラフである。
第8図においては、各濃度段階とも比較用モノクロ標準
板の反射濃度は測定波長領域内でほぼ一定の値を示して
いる。これに対し、第9図において実線で示されるT−
Cho分析素子RSの場合は、各濃度段階とも波長が長
くなるにつれ反射濃度は低下する傾向がある。従って、
このT−ChO分析素子RSの測定結果の補正には、前
記比較用モノクロ標準板の測定結果を利用することがで
きない。しかし、第9図の破線で示される着色標準板−
2の場合には、前記T−Cho分析素子R5の反射スペ
クトルとほぼ同し傾向を示している。即ち、この発明の
着色標準板−2の反射スペクトルが前記T−Cho分析
素子の測定波長領域(中心波長546mm1において、
T−Cho前記分析素子の反射スペクトルに類似した反
射スペクトルを有することがわかる。このことからも、
このT−Cho分析素子RSの測定結果の補正に、この
発明の着色標準板−2を利用することが有効であること
が証明される。
[発明の効果] 以上のように、請求項1記載の発明では、着色標準物に
有彩色の着色物を含有する着色標準物を用いることで、
測定対象物の反射濃度が波長により変化する場合にも、
測定値のバラツキを補正できる。
又請求項2記載の発明では、着色標準物に基準フィルタ
及び補正対象フィルタの透過波長領域で、測定対象物の
反射スペクトルと類似した反射スペクトルを有すること
で、この透過波長領域での補正を高精度に実施できる。
又請求項3記載の発明では、着色標準物に測定対象物の
測定系の最終生成物が比較的安定な場合には、これを用
いることで正確な補正を実施することができる。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求項3記載の着
色#Il!単物を有彩色の着色物を含有する着色#!l
!準板と単板ことにより、光学式濃度測定機においてこ
の着色標準板を用いて測定及び補正をすることができる
更に請求項5記載の発明は、測定対象物の反射濃度が波
長により変化する場合にも、請求項1乃至請求項4記載
の1色標準物を光学式濃度測定機に用いることで、測定
値のバラツキを補正することができ、濃度測定機の干渉
フィルタに起因する測定機間の性能差によフて生ずる測
定値のバラツキを補正することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は着色標準板の分解図、第2図は着色標準板の断
面図、第3図及び第4図は着色標準素子の層構成を示す
断面図、第5図は分析装置に挿入してその色の濃度変化
を測定する分析スライドの分解図、第6図は分析装置の
斜視図、第7図は分析装置の光学式濃度測定機を構成す
る測光部の説明図、第8図は各濃度段階における比較用
モノクロ標準板の波長と反射濃度との関係を表わす反射
スペクトルのグラフ、第9図は各濃度段階における着色
標準板−2と前記T−Cho分析素子RSの波長と反射
濃度との関係を表わす反射スペクトルのグラフ、第10
図は基準となる干渉フィルタとそれに対して中心波長が
バラツキを有している各干渉フィルタの波長と透過率の
関係を表わす透過スペクトルと、分析素子の各波長にお
ける反射濃度との関係を表わす反射スペクトルのグラフ
である。 図中符号1は着色標準板、2はマウントベース、3はマ
ウントカバー、4は着色標準素子、5はバーコード標記
部、6は接着作用のある樹脂、7はテープ、8aは透明
支持体、8Cは不透明支持体、8bは下塗層、9a及び
9bは着色層、10は反射層、11は紫外線吸収層、2
1は分析スライド、23aは液体試料滴下孔、24は分
析素子、26は分析装置、27はスライド挿入口、28
は操作パネル、29は液体試料滴下供給孔、30はデイ
スプレィ、31は記録紙、32は分析スライドの排出口
、33は測光部、33cは干渉フィルタである。 第1図 a 第2図 A 第 第 図 図 第 第 図 図 手 続 補 正 慮 平成3年5月23日

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、測定対象物に光を照射する光学系に干渉フィルタを
    有する光学式濃度測定機において、前記干渉フィルタに
    起因する測定結果のバラツキを補正するための標準物が
    、前記測定対象物の測定波長領域を選択的に吸収しうる
    有彩色の着色物を含有することを特徴とする光学式濃度
    測定機の干渉フィルタ補正用着色標準物。 2、前記標準物が、前記有彩色の着色物を含有すること
    により、前記干渉フィルタのうち少なくとも基準となる
    基準フィルタ及び補正対象となる補正対象フィルタの透
    過波長領域で、前記測定対象物の反射スペクトルと類似
    した反射スペクトルを有することを特徴とする請求項1
    記載の光学式濃度測定機の干渉フィルタ補正用着色標準
    物。 3、前記有彩色の着色物が、測定対象物の測定系の最終
    生成物であることを特徴とする請求項1記載の光学式濃
    度測定機の干渉フィルタ補正用着色標準物。 4、前記着色標準物が、前記有彩色の着色物を含有する
    着色標準板であることを特徴とする請求項1乃至請求項
    3のいずれかに記載の着色標準物。 5、光学系に干渉フィルタを有する光学式濃度測定機で
    標準物の光学濃度を測定し、前記干渉フィルタに起因す
    る測定結果のバラツキを補正する干渉フィルタの補正方
    法において、前記標準物が請求項1乃至請求項4のいず
    れかに記載の着色標準物であることを特徴とする光学式
    濃度測定機における干渉フィルタの補正方法。
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JP17073190A Pending JPH0460447A (ja) 1990-06-28 1990-06-28 光学式濃度測定機の干渉フィルタ補正用着色標準物及び干渉フィルタの補正方法

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JP (1) JPH0460447A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0829328A (ja) * 1994-07-13 1996-02-02 Suido Kiko Kaisha Ltd 塩素濃度測定器の較正方法
US7815861B2 (en) 2002-10-08 2010-10-19 Arkray, Inc. Analysis method, analysis device and production method therefor
US8594084B2 (en) 2005-09-09 2013-11-26 Intellectual Ventures I Llc Network router security method

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