JPH0460096A - 泥水式シールド掘進装置 - Google Patents

泥水式シールド掘進装置

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JPH0460096A
JPH0460096A JP17115390A JP17115390A JPH0460096A JP H0460096 A JPH0460096 A JP H0460096A JP 17115390 A JP17115390 A JP 17115390A JP 17115390 A JP17115390 A JP 17115390A JP H0460096 A JPH0460096 A JP H0460096A
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司 橋本
Toshihiro Okumura
利博 奥村
Tomoumi Yamada
山田 知海
Koji Tada
幸司 多田
Tadashi Higuchi
忠 樋口
Toru Taniguchi
徹 谷口
Masahiro Nakagawa
雅弘 中川
Kiyoshi Kurabayashi
倉林 清
Takaaki Kubota
窪田 敬昭
Susumu Kanai
進 金井
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は泥水式シールド掘進装置の改良に関する。
[先行技術] 周知のように、泥水式シールド掘進装置は、密閉型のシ
ールド工法の1つとして幅広く用いられている。この泥
水式シールド掘進装置を用いて、トンネル等の掘削を行
う場合には、切羽断面の土層に合せて掘削管理条件を設
定することが重要であり、特に掘削土量と掘進速度とが
バランスするよう切羽からの土砂取込量を制御すること
が重要となる。
このため、従来よりトンネル掘削経路に沿った土層断面
の推定図を作成することが行われている。
第14図には、トンネル掘削経路に沿った地盤断面図が
示されている。
通常、泥水式シールド工法を用いトンネルTを掘削する
場合には、トンネル掘削経路Taに沿って、例えば10
0m間隔でポーリング坑120を設けて地盤調査を行う
。この地盤調査データを基に、図中1点鎖線で示すよう
に地盤の推定図を作成する。ここでは、地層表面から埋
土層130゜砂礫層132.細砂層134.粘度層13
6.細砂層138が斜めに堆積されているものとして推
定図が作成される。
次に、前記地盤推定図に基づき、トンネルTの掘削経路
Taを、例えば1.  II、 Iff・・・の複数区
分に分割し、各分割区間毎に、シールド掘進機Sの掘削
管理条件を設定する。例えば、トンネルTの切羽は、区
間Iでは細砂層138で構成され、区間■では粘度層1
36で構成され、区間mでは細砂層134で構成され、
区間■では砂礫層132で構成される。従って、このよ
うな地盤調査により得られた各地層の単位体積重量と切
羽占有率等から、各分割区間毎に掘進速度と掘削土量と
がバランスするよう最適な掘削管理条件、例えばジヤツ
キスピード、カッターの回転数、カッターのスリット開
度、アジテータの回転数、チャンバー内に給排水される
泥水密度、流量等を設定する。
このように、各分割毎にシールド掘進機Sの掘削管理条
件を設定することにより、切羽の安定を維持しながら、
掘削土量と掘進速度がバランスするよう土砂の取込率が
良好に制御され、トンネルを安定して掘ることか可能と
なる。
[発明が解決しようとする課題] しかし、前述したシールド工法では、以下に詳述する問
題があった。
■ 前記シールド工法では、同一分割区間内において切
羽の掘削条件が一定であると仮定し、掘削管理条件を設
定している。しかし、実際の土層断面は、第14図にお
いて1点鎖線で示すようなものではなく、実際には実線
で示すように変化している。このため、土層断面の推定
図と実際の土層断面との間にズレが発生し、このズレ領
域では良好な掘削制御ができないという問題があった。
また、このようなポーリング調査に基づく土層断面推定
図では、微妙な土層断面の変化を検出できない。このた
め、同図において、例えば細砂層134内に点在する砂
礫層140や、粘度層136内に点在する細砂層142
を検出することはてきない。従って、トンネル掘削経路
Taがこれら砂礫層140.細砂層142と交わる領域
において、シールド掘進機Sの掘削管理条件を最適値に
制御できないという問題があった。
特に、大口径のシールドになると、地山の自立性はほと
んど望み得ない。従って、シールド掘進機Sを用いたト
ンネルTの掘削には、トンネル掘削経路Taの土層に合
せた非常に緻密な掘削管理条件の設定が要求されること
になり、このための有効な対策が望まれていた。
■ また、土層断面の推定図と、実際の土層断面とがあ
る程度一致している場合でも、切羽の土層断面は同一分
割区間内において微妙に変化することが多く、このまま
では土砂の取込率を最適に制御することは難しい。
このため、従来のシールド工法では、チャンバーからの
泥水排水パイプの末端、すなわち立坑部または後方台車
部付近に差圧密度計を設け、チャンバーからスラリー化
して排出される泥水の密度を測定していた。そして、こ
の測定値に基づき実際の掘削土量を演算し、演算された
掘削土量と予めポーリング調査により設定された掘削土
量との誤差が最少となるよう、シールド掘進装置の掘削
制御を行っていた。
しかし、前記差圧密度計は、液圧の差から泥水密度を求
めているので、泥水に礫が混入すると泥水密度を正確に
測定できず、この結果、掘削土量を正確に判断すること
がてきないという問題があった。
また、前記差圧密度計は、チャンバーから離れた位置に
設けられている。このため、例えばシールド掘進機Sが
予期しない細砂層142に進入することにより切羽の断
面状態か変化し、シールドチャンバー内の泥水密度が急
激に変化した場合、これをリアルタイムで検出して掘削
土量を制御できないという問題があった。
■ また、チャンバーの直径が大きな大型掘進機では、
チャンバー内おいて、切羽から取込まれた土砂が泥水と
均一に混合撹拌されないことも多い。
このため、チャンバー内における泥水の平均密度と、前
記差圧密度計で測定される泥水密度の値か異なり、正確
な掘削土量を演算できない場合があった。
特に、切羽が互層であったり、その断面の土層が変化す
るような場所では、シールドチャンバ内における泥水密
度が不均一になやすく、良好な掘削管理を行うことが難
しいという問題があった。
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、土層断面の推定図と、実際の土層
断面との相違を補正して最適な掘削管理条件をリアルタ
イムで設定し、土層が複雑かつ微妙に変化するようなカ
所にでも安定してトンネルを掘削することができる泥水
式シールド掘進装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 前記目的を達成するため、本発明は、 シールドチャンバーへ注水する注水パイプと、シールド
チャンバーに取込まれスラリー化された土砂を排出する
排水パイプと、 を含む泥水式シールド掘進装置において、トンネル掘削
経路に沿って予め測定された地盤調査データと、前記地
盤調査データに基づき掘進速度と掘削土量とかバランス
するよう設定された掘削管理条件と、泥水の密度とこの
泥水内を伝搬する超音波の減衰量との関係を示す減衰量
テーブルとが記憶されたデータベースメモリと、切羽前
方に向けパルス状の電波を送受波し切羽の土質を検出す
る前方探査手段と、 前記前方探査手段により検出された切羽の土質に基づき
、前記データベースメモリに記憶された地盤調査データ
及び掘削管理条件を補正する補正演算手段と、 前記注水パイプに設けられ、このパイプ内を流れる泥水
の流動方向に対し所定角度で超音波を送受波する第1の
超音波センサと、 前記シールドチャンバーに近接してシールドチャンバー
に設けられ、このパイプ内を流れる泥水の流動方向に対
し所定角度で超音波を送受波する第2の超音波センサと
、 前記各超音波センサの送受信タイミングおよび超音波減
衰量と、補正演算された地盤調査データと、前記データ
ベースメモリに記憶された減衰量テーブルとに基づき、
シールドチャンバー内に取り込まれた掘削土量を演算す
る掘削土量演算手段と、 演算された掘削土量、補正演算された前記掘削管理条件
に基づき、切羽の掘削制御を行う掘削制御手段と、 を含むことを特徴とする。
[作 用] 本発明では、データベースメモリ内に、トンネル掘削経
路に沿って予め測定された地盤調査データと、この地盤
調査データに基づき設定された掘削管理条件とが記憶さ
れている。
そして、シールド掘進装置がトンネル掘削経路に沿って
トンネルの掘削を行うと、前方探査手段により、切羽前
方に向けパルス状の電波が送受波され、切羽の土質が検
出される。
補正演算手段は、この前方探査手段により検出された切
羽の土質に基づき、前記データベースメモリに記憶され
た地盤調査データおよび掘削管理条件を実際の土層断面
に合せて補正する。
このように本発明によれば、土層か複雑に変化する場合
でも、土層の変化に合せて掘削管理条件をリアルタイム
で補正演算することができる。
また本発明では、第1および第2の超音波センサを用い
て、注水パイプおよび排水パイプ内を流れる泥水の密度
および流速から、実際の掘削土量を正確にリアルタイム
演算している。
そして、リアルタイム演算された実際の掘削土量と、補
正演算された理論的な掘削土量とが一致するよう、前記
掘削管理条件に基づき各種被制御機器をフィードバック
制御する。
このように、本発明によれば、データベースメモリに記
憶された地盤調査データと、その掘削管理条件とを、切
羽の実際の土質に合せて補正演算することにより、前記
地盤調査データに現れない土層の変化に迅速に対応し、
安定した切羽の掘削を行うことができるという効果があ
る。
また、請求項(3)に記載のように、チャンバー内の密
度分布が均一となるようアジテータを駆動制御すること
により、シールドチャンバー内の泥水密度と、排水パイ
プに設けられた超音波センナより検出される泥水密度と
がほぼ完全に一致することになる。このため、切羽がら
の掘削土量をさらに正確に演算し、シールド掘進装置の
掘削管理を行うことが可能となる。
[実施例] 次に本発明の好適な実施例を図面に基づき詳細に説明す
る。
第2図には、本発明のシステムの好適な一例が示され、
実施例のシステムは、トンネルTの掘削に用いられるシ
ールド掘進機Sと、この掘進機Sを制御するよう地表部
に設けられた中央制御室300を有する。
前記シールド掘進機Sは、シールド1oの前部に隔壁1
2を設け、この隔壁12の切羽22側に、トンネル構内
24と隔絶された密閉空間をシールドチャンバー14と
して形成する。このシールドチャンバー14内は、注水
パイプ16がら供給される泥水100により満たされる
切羽22の掘削は、図示しない駆動装置により回転駆動
されるカッター20によって行われる。
削り取られた土砂は、シールドチャンバー14内に取込
まれ、泥水と撹拌されスラリー化された後、排水パイプ
18から排出される。
このとき、切羽22の安定は、シールドチャンバー14
内における泥水の密度と加圧力により管理される。従っ
て、切羽22の土層が変ると、これに応じて泥水の密度
および加圧力を設定してやることが必要となる。
前記カッター20には一対の送信機24および受信機2
6が設けられ、切羽22の前方に向けパルス状の電波を
送受波し、切羽の土層を検出している。
また、前記注水パイプ16および排水パイプ18には、
シールドチャンバー14に近接して第1および第2の超
音波センサ32a、32bが設けられ、パイプ16.1
8内を流れる泥水100の密度および速度を検出してい
る。
特に、排水パイプ18に設けられた超音波センサ30b
は、シールドチャンバー14に近接しているため、この
超音波センサ30bを用いて検出された泥水の密度は、
そのままシールドチャンバー14内における泥水密度と
一致することになる。
ところで、超音波センサ30bを用いて検出された泥水
密度が、シールドチャンバー14内の泥水密度ρと一致
するためには、シールドチャンバー14内に取込まれた
土砂と注水パイプ100から供給される泥水とがチャン
バー内において均一に撹拌されていることが条件となる
。シールドチャンバー14内における泥水密度を均一化
するために、チャンバー14内にはアジテータと呼ばれ
る図示しない撹拌装置が設けられている。
しかし、切羽22が互層であったり、チャンバー14の
口径が大きい場合には、チャンバー14内の泥水密度が
不均一となりやすく、超音波センサ30bを用いて測定
される泥水密度と、チャンバー14内における実際の泥
水密度の値が異なったものとなる。
このため、前記シールドチャンバー14内には、泥水の
密度分布を測定する手段として、複数のR■センサ40
が設けられている。そして、これら核R1センサ40を
用いてシールドチャンバー14内の泥水密度分布をリア
ルタイム測定し、密度分布が不均一となった場合にはア
ジテータ等の回転数を上げる等して、密度分布を常に均
一に制御している。
前方探査システム 第3図には、本実施例の前方探査システムの原理図か示
されている(このシステムの詳細は、本出願人により特
願昭63−179801として出願済み)。
実施例のシステムは、前方探査装置50を用いて、カッ
ター20に取付けられた送信機24および受信機26を
制御し、送信機24から切羽前方に向け1〜Ionsの
高周波のパルス状電波を送受信する。このとき、受信さ
れる電波には、地中内に存在する反射物150からの反
射波200と、送信機24から受信機26へ直接伝播さ
れる表面伝播波210とがある。
第4図には、この受信波形の一例が示されている。ここ
で反射波200からは、地中内に存在する反射物150
、例えば杭や埋もれ木1地中構造物、ゆるみ領域の層面
等がとらえられる。また、表面伝播波210からは、切
羽土質の判別や、ゆるみ土質の探知等ができる。
なお、前記表面伝播波210は、送信機24および通信
機26のアンテナを別体のものとして形成した場合に得
られるものであり、伝播距離が最も短いことから、第4
図に示すよう受信波形の先頭に記録される。表面伝播波
210が、表層のどの程度のところを通過するかは、ア
ンテナ間の距離にもよるが、実験結果によるとアンテナ
間50■の場合20〜25cmの範囲を通過することが
確認されている。表層部(切羽22領域)を通過する波
であるため、反射物の有無によらず、必ず記録されると
いう特性を有する。
前方探査装置50は、この表面伝播波210を用い、次
の2通りの方法を用いて土質の判別を行う。
■ 伝播時間 一定距離りの間を電波が通過する時間は、各土質の比誘
電率によって次のように表される。
V          C t、伝播時間、v:電波の速度、L:距離。
C:光速、   ε 比誘電率 この特性を利用し、前方探査装置5oは、発信から受信
迄の時間を測定することにより、各種土質の比誘電率あ
るいは電波速度を計算し、これを基準値と比較すること
によって土質の判別を行っている。
第5図には、表面伝播波210の伝播時間と、土質との
関係を示す実測データが示され、同データから、この伝
播時間に基づき切羽22の土質判別が可能であることが
理解されよう。
■ 減衰度 また、電波は空中ではほとんど減衰しないが、土等の電
波吸収物体中を通過するときは急激に減衰する。減衰は
各土質の導電率と比誘電率によって決定される。
EL m Eo  *  e−” Eo:初期電界強度。
EL:距離りを通過した後の電界強度 L:短距離   α:減衰定数 60π α−・f「 ρ ρ:比抵抗(−□、σ:導電率)。
σ ε:比誘電率 前方探査装置50は、受信機26で受信される表面伝播
波210の電圧値を測定し、これを予め準備しておいた
データと比較することによって、土質の判別を行ってい
る。
第6図には、送受信アンテナ間距離をパラメータとして
測定された土質と減衰度との関係か示されされ、同図か
ら、土質毎に減衰度の差が明確に現れることか理解され
よう。ただ、表層部に何等かの反射物が存在する場合は
、反射波の影響が電圧に合成されてくるため、信頼性に
欠ける面がある。
このため、実施例の前方探査装置50は、表面伝播波2
10の伝播時間による土質判別および減衰度に基づく土
質判別を組合せて行い、切羽の土質検出精度を高めてい
る。
また、前記送受信機24.26は、カッター20の表面
に取付けられているため、カッター20の回転応じて、
切羽前方の反射物150の有無や、切羽の土質等を正確
に検出することができる。特に、大口径のシールド等の
場合では、切羽断面に複数の土層が存在することも多い
が、このような場合でも、この切羽の土質をカッター2
0の回転と共に正確に検出することができる。
なお、前記送信機24および受信機26に用いられるア
ンテナは、電波が背面側に洩れないようにシールドし、
空気を伝わって受信機26に電波が直接伝播しないよう
に構成されている。
泥水の流速および密度測定 第7図には、前記超音波センサ30a、30bの具体的
な構成が示されている。なお前記各超音波センサ30a
、30bは、その構成が同一であるので、ここでは排水
パイプ18に設けられた超音波センサ30bを例にとり
その構成および作用を説明する。
(1)流速測定 実施例の超音波センサ30は、一対の超音波送受信機3
2.34を有する。この超音波送受信機32.34は、
パイプ18の側壁に、パイプ内を流れる泥水100の流
動方向に対し所定角度θで交差するよう対向配置され、
パイプ18内を流れる泥水100の流速Vをリアルタイ
ム測定する。
これにおいて、静止した液体中の超音波の伝搬速度Cは
、液体の種類、温度、圧力が定まれば一定値となるが、
液体が流動するとその流れの向きと流速に対応して変化
する。例えば、流動方向と超音波伝搬方向が順方向であ
れば、超音波の伝搬速度は流速分だけ増加し、逆方向で
あれば流速分だけ減少する。
従って、前記一対の超音波送受信機32.34から繰返
し交互に超音波パルスを送受信させ、このとき泥水10
0の流れに対して順方向の伝搬時間をtl+ 逆方向の
伝搬時間をt2とし、泥水100の流速Vとの関係を求
めると次式で示す関係が得られる。
■ ただし、 ■−流速(m / S ) L−送受信機間の距離(m) θ−超音波伝搬軸と管の中心軸とがなす角度C−静止泥
水中の超音波の伝搬速度(m/S)前記(3)式から分
るように、伝搬時間の逆数の差と、流速との関係は一次
の比例関係にあり、その直線性が非常に良く、また逆数
差を求めることによって、静止泥水中の伝搬速度Cの項
が消去されるので、泥水の種類、温度、圧力とは無関係
に流速Vを測定することができる。
本実施例の流速測定は、1秒間に20回の速さで繰返し
て行われるので、応答速度、流速の分解能が非常に優れ
、しかもドリフトがない。
実施例の装置では、このようにして求めた泥水100の
流速Vに基づき、排水パイプ18内を流れる泥水100
の流量Qを求める。この流量Qはパイプ18の断面平均
流速に断面積Sを乗じて求められるが、前記一対の超音
波送受信機32゜34を用いて測定される流速Vは、超
音波の伝搬軸(測線)の線平均流速であることから、こ
れを断面平均流速に換算する必要がある。この換算は、
プランティールの速度分布方程式により次式で与えられ
る。
・・・ (4) ただし、■ =断面平均流速(m / S )■ −超
音波流量計で測定された線平均流速(m / S ) Re−レイノルズ数 そして、泥水100の流量Qは、この断面平均流速Vを
用い次式で求められることになる。
Q−VxS       ・・・(5)このようにして
、本発明によれば、パイプ18内を流れる泥水100の
流速V、流量Qをリアルタイムで測定できる。
密度測定 また、本発明の装置は、対向配置された一対の超音波送
受信機32.34を用い、パイプ18内を流れる泥水1
00の密度ρをリアルタイム測定する。
すなわち、一対の超音波送受信機32.34間で超音波
を送受波すると、送信された超音波信号は、泥水100
の粒子界面での散乱および粘性。
粒子の内部摩擦によって減衰される。
第8図(A)には、超音波送受信機32から泥水100
へ向け送信される超音波の矩形パルスが示され、同図(
B)には、超音波送受信機34で受信される超音波の受
信波形が示されている。同図に示すよう、泥水100に
向け送信された超音波は、泥水内において減衰した後受
信されることが理解されよう。
このとき、泥水100の密度ρと、超音波の減衰量は所
定の対応関係をもつため、受信された超音波の減衰量を
測定することて、泥水100の密度ρを求めることがで
きる。
第9図、第10図には、泥水中に含まれる固形物の密度
と、この泥水中を通過する超音波の減衰率との対応関係
を示す減衰量テーブルが示されている。第9図は、泥水
中にカオリンを混入した場合のデータであり、第10図
は泥水中に石灰および石膏を混入した場合のデータであ
る。これら測定データから明らかなように、超音波の減
衰量は泥水中の固形物密度と比例関係を有することが理
解されよう。
従って、前記第14図に示す各分割区間毎に、超音波の
減衰量と泥水密度との関係を示す減衰量テーブルを土質
に合わせて作成し、これを後述するデータベースメモリ
内に登録しておけばよい。
これにより、第7図に示すよう、泥水100内にて超音
波を送受波することにより、受信された超音波の減衰量
に基づき泥水の密度ρ(泥水100内に含まれる乾砂量
の体積密度)をリアルタイムで測定することができる。
このとき、泥水の色pH1電導度に影響されることなく
、あるいは固体、乳化粒子等の不均一な懸濁粒子を含む
場合でも、これに影響されることなく泥水密度を正確に
測定することが可能となる。
チャンバー内での泥水密度分布 前述したように、前記シールドチャンバー14内には、
複数のR1センサが設けられ、チャンバ−内の密度分布
を多点測定している。そして、リアルタイム測定された
密度分布は不均一となった場合に、アジテータの回転数
を上げる等として、密度分布を常に均一に制御している
第11図には、実施例のRIセンサ40の基本的な構成
か示されている。実施例のR1センサ40は、ケーシン
グ42の内部に設けられたガンマ線源44、ガンマ線検
出部としてのシンチレーションカウンタ46、シールド
鉛48.49とを含む。前記シールド船48.49は、
ガンマ線源44の両側に配置され、特にシールド鉛49
は、ガンマ線源44からシンチレーションカウンタ46
に直接入射する2次ガンマ線を遮断するために設けられ
ている。
前記R1センサ40は、第13図に示すガンマ線束φと
物質密度ρとの関係が予め較正試験によって求められて
いる。これにより、以下に詳述するようシンチレーショ
ンカウンタ46により測定されるガンマ線束φの値に基
づきシールドチャンバー14内における充満土砂の密度
ρを測定できる。
第12図、第13図には、本実施例のR1センサ40を
用い、シールドチャンバー14内における泥水の密度を
測定する原理か示されている。
まず、実施例のRIセンサ40を、第12図に示すよう
土砂内に設置する場合を想定する。このとき、ガンマ線
源44がらシンチレーションカウンタ46に直接入射し
ようとするガンマ線はシールド鉛49より遮断される。
このため、シンチレーションカウンタ46に入力される
ガンマ線は、図中1点鎖線で示すよう土砂内において散
乱された二次散乱線である。このとき、シンチレーショ
ンカウンタ46で検出されるガンマ線束φは図式%式% たたし、φ:ガンマ線束(ガンマ線数/C−・5ee)
S・線源強度(ガンマ線数/5ec) B:ビルドアップ係数 Σ:質量吸収係数(cd/g) γ:線源と検出器間の距M(■) ρ:物質の密度(g/c4) ここでBは単なる定数ではなく、実験によれば、次式で
近似てきることか知られている。
B−K (Σργ)     ・・・(7)K:比例定
数 nil  〜2 式(7)を(6)に代入すれば、(但しに−1とする)
φ−(Σργ)fl・eべργ 4πγ2           ・・・(8)となる。
式(8)から、Σ、γを一定として、横軸にρを、縦軸
にφをとってプロットすると、第13図に示すような特
性曲線となる。この特性曲線は、初めは、単調に増加し
ながら極値に達し、その後はまた単調に減少する関数で
あることが分る。
極値を示すときの密度ρ1は、−次ガンマ線のエネルギ
ー線源44と、シンチレーションカウンタ46との間の
距離および検出器長によって定まる。
測定では、特殊な場合を除いて、第13図に示す特性の
単調に減少する部分を用いることが好ましい。密度計の
設計においては、測定の対象となる密度範囲を考慮して
も最も高い分解能が得られるように上記のパラメータの
選択を行う。
さて、ガンマ線と測定対象物との相互作用に係わる情報
は、Σに含まれており、式(8)に示されるように、密
度測定の原理上重要なことは、φがρのみに依存するこ
とてあり、従ってΣがほぼ一定であることが条件となる
ところで、質量吸収係数Σは、媒質原子1個に対する全
微分断面積(相互作用の確立)をρ(cd )アボガド
ロ数をN。、原子量を14とすればによって関係づけら
れる。σは、光電効果の微分断面積σp(cd)とコン
プトン散乱の微分断面積σc(cj)の和である。
σ舞σP+σC・・・(10) 測定される物質か 種の元素から構成されるときは、そ
れぞれの構成元素の質量吸収係数Σの寄与か加算され、
物質全体のΣは次式で表わされる。
Σ−Σ(piΣi)   ・・・(11)たたし、pi
は1番目の 元素の重合含有比である。
一定の媒質においてはΣは定数になるので、式(8)か
らφはρのみによって変化することになる。
従って、予め較正試験によって第13図に示すφとρと
の関係を求めておけば、逆に密度未知の媒質に対しては
、φを測定することによってその密度ρを知ることがで
きるわけである。
本実施例では、第14図に示す分割区間1.  If。
■・・・毎に、第13図に示すガンマ線束φと物質密度
ρとの関係を予め較正試験によって求めデータベースメ
モリに記録しておく。これにより、シンチレーションカ
ウンタ46により測定されるガンマ線束φの値に基づき
シールドチャンバー14内における泥水密度ρを測定す
ることかできる。
制御システム 第1図には、本実施例のシールド掘進装置の制御回路シ
ステムの好適な一例か示されている。
実施例のシステムは、各種センサからの信号か中央制御
システム300に入力され、各種被制御機器84の制御
が行われている。
この中央制御機器300には、地盤の調査データ等が記
憶されたデータベースメモリ60が設けられている。こ
のデータベースメモリ60は内には、第14図に示すよ
うトンネル掘削経路Taに沿って予め多点測定された土
層の断面推定図データが地盤の調査データとして記憶さ
れている。さらに、この断面推定図データに付随して、
各土層の密度1粒子分布、含水比等の各種データが記憶
されている。
このような地盤調査データは、第1図に示すようトンネ
ル掘削経路Taを複数に分割し、各分割区間1.n、m
・・毎に記憶されている。さらに、前記地盤調査データ
に基づき各種の掘削管理条件が、各分割区間毎に設定記
憶されている。このような掘削管理条件としては、シー
ルド掘進機Sの掘進速度と土砂取込み量(掘削土量)と
かバランスするよう、例えばジヤツキスピード1 カッ
ター回転数、スリット回路、総排泥水量、チャンバへ供
給する泥水密度1アジテ一タ回転数等が、各分割区間毎
に記憶される。また、切羽の安定を図るよう、シールド
チャンバへ供給する泥水の密度、流量も、掘削管理条件
として設定されている。
これに加えて、このデータベースメモリ60にわは、各
分割区間1.n、m・・・毎に、泥水100の密度と超
音波減衰量との相間関係を示す減衰量テーブルがテーブ
ルデータとして記憶されると共に、土砂の密度とガンマ
線束との相関関係を示すデータが記憶されている(第1
3図参照)。
さらに、このデータベースメモリ60には、表面伝播波
210の各土質に対する特性データも記憶されている(
第5図、第6図参照)。
第14図に示すよう、トンネル掘削経路Taに沿ってシ
ールド掘進機Sが掘削を開始すると、カッター20に設
けられた送信機24から切羽前方に向けパルス状の電波
を送信される。このとき、受信機26ては、第4図に示
すような電波が受信される。
切羽前方探査回路50は、この受信波に含まれる反射波
200に基づき、第3図に示すよう切羽前方に存在する
反射物150を検出し、これをAI集中管理部82へ向
け知らせる。AI集中管理部82は、検出された反射物
150が何であるかを判断し、トラブルの発生を未然に
防止する。
また、前記切羽前方探査回路50は、受信波に含まれる
表面伝播波210に基づき、切羽断面の土質を検出し、
この検出結果を補正演算部52およびその他の回路各部
へ向け出力する。このときの土質の検出は、表面伝播波
210の伝播時間と、減衰量を、データベースメモリ6
0内に予め記憶していた各土質のデータと比較すること
により行う(第5図、第6図参照)。
補正演算部52は、このように検出された切羽22の土
質データと、データベースメモリ60内に記憶された断
面推定図データとが一致するか否かを判断する。そして
、両者が一致しない場合には、データベースメモリ60
内に記憶された断面推定図データおよび掘削管理条件を
、検出された土質データに基づき補正演算する。
例えば、データベースメモリ60に記憶された断面推定
図データには、ポーリング調査により検出できない砂礫
層140.細砂層142は記載されていない。・しかし
、本発明では、シールド掘進機Sが、細砂層142.砂
礫層140にさしかかると、切羽前方探査回路50によ
りこれらの層が検出される。そして、補正演算部52は
、データベースメモリ60に記憶されている断面推定図
データおよびその掘削管理条件を、検出された細砂層1
42.砂礫層140に合゛うように補正演算する。
また、シールド掘進機Sが、各分割区間の境界領域にさ
しかかると、この境界領域では、第14図中1点鎖線で
示す推定断面図データと、実線で示す実際の土層とか位
置的にずれることが多い。
このような場合でも、切羽前方探査回路50は、実際の
土質と断面推定図データとのずれを検出する。そして、
補正演算部52は、実際の土質に合せてデータベースメ
モリ60に記憶された断面推定図データおよび掘削管理
条件を補正演算する。
このように、本発明によればデータベースメモリ60に
記憶された断面推定図データと、実際の土質が異なる場
合でも、これをリアルタイムで検出し実際の土質にあっ
た掘削管理条件を補正演算することかできる。
次に、実施例のシステムは、シールド掘進機Sが実際に
掘削する土砂取込み量を以下に詳述するよう検出する。
そして、この検出値が補正演算された理論的な掘削土量
と一致するよう、前記掘削管理条件に基づき各種被制御
機器84をフィードバック制御する まず、実施例の超音波センサ30a、30bは、後述す
るAI集中管理部82により交互に駆動され、その出力
信号を泥水状態演算部70へ向け出力している。
泥水状態演算部70は、速度演算部72と、密度演算部
74とを含み、各超音波センサ30a。
30bから人力される信号に基づき、注水パイプコロ、
排水パイプ18内を流れる泥水の速度Vおよび密度ρを
演算し土量演算部78へ向け出力する。
これにおいて、前記速度演算部72は、超音波センサ3
0を構成する各超音波送受信機32゜34への人出力信
号に基づき、一方の送受信機32から他方の送受信機3
4への超音波伝搬時間t1と逆方向への超音波伝搬時間
t2とを求め、このようにして求めた各伝搬時間tI+
  t2を前記第3式に代入することにより泥水100
の流速Vを演算出力する。
また、前記密度演算部74は、各超音波センサ30を構
成する一対の超音波送受信機32.34間において送受
信される超音波の減衰量を測定し、この減衰量をデータ
ベースメモリ60内に記憶されている減衰量テーブルと
照合することにより、泥水1.00の密度ρを演算し、
土量演算部78へ向け出力する。このとき、前記密度演
算部74は、切羽前方探査回路50より検出された切羽
の土質に関する減衰量テーブルを、データベースメモリ
60から読み出し、泥水密度ρの演算を行なうため、泥
水密度演算を正確に行うことができる。
土量演算部78は、速度演算部72から入力される泥水
100の流速Vを用いて、前記第4式の演算を行い さ
らに前記第5式に基づき泥水100の流量Qを演算する
。そして、このようして求めた流量Qと、密度演算部7
4から出力される泥水密度ρに基づき、注水パイプ16
および排出パイプ18内を流れる泥水の土量をそれぞれ
演算する。
そして、データベースメモリ60内に各分割区間毎に記
憶された地盤調査データ、注水パイプ16、排水パイプ
18内を流れる泥水の土量に基づき、シールドチャンバ
ー14内に取込まれる掘削土量(切羽22から取込まれ
る乾砂量)をリアルタイムで演算しAI集中管理部82
へ向け出力する。このとき、土量演算部78は、補正演
算部52により補正演算された断面推定図データおよび
掘削管理条件に基づき掘削土量の演算を行っているため
、その土量演算をより正確に行うことかできる。
また、実施例の各RIセンサ40,40・・・は、AI
集中管理部32により順次駆動され、その出力信号をR
I密度演算部76へ向け出力する。
前記データベースメモリ60には、前記R1センサ40
の第10図に示すようなφ、ρとの関係がインプットさ
れている。そして、R1密度演算76は、RIセンサ4
0のシンチレーションカウンタ46から出力されるガン
マ線束φの値に基づき、シールドチャンバー14内の泥
水密度ρを演算する。そして、演算された泥水密度は、
密度分布解析部80へ向け出力される。
このとき、前記RI密度演算部76は、切羽前方探査回
路50により検出された切羽の土質に関するデータを、
データベースメモリ60から読み出すため、シールドチ
ャンバー内の泥水密度ρを正確に演算することかできる
密度分布解析部80は、このようにしてR1密度演算部
76から出力される信号に基づき、シールドチャンバー
14内における密度分布を解析し、この解析結果をAI
集中管理部82へ向け出力する。
AI集中管理部82は、密度分布が均一となるように、
アジテータの回転数を制御し、チャンバ14内において
土砂と泥水が均一に撹拌されるように制御する。
これにより、土量演算部78は、切羽22から取込まれ
た土砂の掘削土量を常に正確に演算出力することができ
る。
そして、AI集中管理部82は、補正演算された掘削管
理条件に基づき、演算される実際の掘削土量と、補正演
算された理論的な掘削土量とが一致するよう各種被制御
機器84をフィードバック制御する。この場合には、例
えばジヤツキスピードを制御し、シールド掘進機自体の
掘進速度を制御すると共に、カッター20の回転数、カ
ッター20に設けられた図示しないスリット開度等を制
御すればよい。このようにして、本実施例によれば、デ
ータベースメモリ60内に記憶された断面推定図データ
と、実際の土質との間にずれがある場合でも、これをリ
アルタイムで正確に補正し、土砂の掘削量と、シールド
掘進機の掘進速度とが良好にバランスするよう各種被制
御機器84の掘削制御を行うことができる。
また、AI集中管理部82は、補正演算された断面推定
図データおよび掘削管理条件に基づき、切羽22が安定
するよう注水パイプ16を用いて供給する泥水100の
流量および密度を制御する。
これに加えて、本発明によれば、超音波センサ30から
の検出信号に基づき切羽22からの土砂取込量をリアル
タイムでかつ正確に演算することがてきるため、掘削す
る切羽22の土層変化に迅速に対応し、良好な掘削管理
を行うことができる。
さらに、本発明によば、RIセンサ40を用いてシール
ドチャンバー40内の泥水密度分布を測定し、この密度
分布が均一となるようアジテータ等を制御している。従
って、大口径のシールドチャンバーであっても、チャン
バー内の密度分布が不均一となることはなく、これによ
り超音波センサ30を用いた土砂取込量の演算をより正
確に行うことかできる。
なお、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、
本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施か可能である。
例えば、本発明において制御される掘削管理条件として
は、前記実施例に限定されるものではなく、これ以外に
必要に応じて各種の条件を設定することかでき、例えば
シールドチャンバー14内へ安定剤を供給し、切羽の安
定を図る場合には、この安定剤の投入量を掘削管理条件
の1つのと加えてもよい。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、データベースメモ
リに記憶された地盤調査データと、その掘削管理条件と
を、切羽の実際の土質に合せて補正演算することにより
、前記地盤調査データに現れない土層の変化に迅速に対
応し、安定した切羽の掘削を行うことができるという効
果がある。
特に、本発明によれば、超音波センサを用い、土層か変
化に迅速に対応して掘削土量をほぼリアルタイムで検出
てきるため、補正演算された掘削管理条件に基づき、各
種被制御機器を迅速にフィードバック制御し、良好な掘
削管理を行うことができる。
これに加えて、本発明によればシールドチャンバー内の
泥水密度分布を多点測定し、その密度分布は均一となる
ように制御できるため、シールド断面が大きな場合でも
、また切羽の土層が変化するような場合でも、常に正確
に掘削土量の演算を行ないながら、掘削制御を行うこと
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明にかかる泥水式シールド掘進装置の制
御回路システムの好適な一例を示すブロック回路図、 第2図は、本実施例の泥水式シールド掘進装置の側断面
概略説明図、 第3図は、第2図に示すシールド掘進装置に設けられた
前方探査装置の原理説明図、 第4図は、第3図に示す受信機から出力される受信波形
の説明図、 第5図は、第4図に示す受信波形中に含まれる表面伝播
波の伝播時間と伝播媒体との関係を示す波形説明図、 第6図は、前記表面伝播波の減衰特性と伝播媒質との関
係を示す説明図、 第7図は、第2図に示す掘進装置の排水パイプに設けら
れた超音波センサの説明図であり、同図(A)はその横
断面概略図、同図(B)は縦断面概略図、 第8図は、前記超音波センサを用いて送受波される超音
波パルスの波形図であり、同図(A)は泥水へ向け送信
される超音波パルスの説明図、同図(B)は泥水内で減
衰される超音波の波形説明図、 第9図、第10図は、泥水密度と超音波減衰率との相関
関係の一例を示す説明図、 第11図は、本実施例において用いられるRIセンサの
基本的な構成を示す説明図、 第12図は、本実施例に用いられるRIセンサの原理説
明図、 第13図は、前記R1センサを用いて測定したガンマ線
束φと泥水密度ρとの関係を示す説明図、第14図は、
泥水式シールド掘進装置を用いて掘削される土層の断面
概略説明図である。 10・・・シールド、 14・・・シールドチャンバー 16・・・注水パイプ、18・・・排水パイプ、22・
・・切羽、24・・・送信機、26・・・受信機、30
a・・・第1の超音波センサ、 30b・・・第2の超音波センサ、 40・・・R1センサ、50・・・前方探査回路、52
・・・補正演算回路、 60・・・データベースメモリ、 70・・・泥水状態演算部、 76・・・R1密度演算部、 78・・・土量密度演算部、 80・・密度分布演算部、 部、S・・シールド掘進機、 ・・・トンネル掘削経路。 82・・・AI集中管理 T・・トンネル、Ta 代理人 弁理士 布 施 行 夫(他2名)第 図 第 図 IME 第 図 土質による減衰度 第 図 第 図 (A) (B) 50b(30a) 第 図 2.5 7.5 12.5 一−◆濃度 (wt %) カオリンの超音波減衰、特性 第 1゜ 図 2゜ 3゜ □濃度 (wt %) 石灰および石膏の超音波減衰特性 第 図 42ケ シンク 凹R1センサ 第 図 第 図 土砂の密度

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)シールドチャンバーへ注水する注水パイプと、 シールドチャンバーに取込まれスラリー化された土砂を
    排出する排水パイプと、 を含む泥水式シールド掘進装置において、 トンネル掘削経路に沿って予め測定された地盤調査デー
    タと、前記地盤調査データに基づき掘進速度と掘削土量
    とがバランスするよう設定された掘削管理条件と、泥水
    の密度とこの泥水内を伝搬する超音波の減衰量との関係
    を示す減衰量テーブルとが記憶されたデータベースメモ
    リと、 切羽前方に向けパルス状の電波を送受波し切羽の土質を
    検出する前方探査手段と、 前記前方探査手段により検出された切羽の土質に基づき
    、前記データベースメモリに記憶された地盤調査データ
    及び掘削管理条件を補正する補正演算手段と、 前記注水パイプに設けられ、このパイプ内を流れる泥水
    の流動方向に対し所定角度で超音波を送受波する第1の
    超音波センサと、 前記シールドチャンバーに近接してシールドチャンバー
    に設けられ、このパイプ内を流れる泥水の流動方向に対
    し所定角度で超音波を送受波する第2の超音波センサと
    、 前記各超音波センサの送受信タイミングおよび超音波減
    衰量と、補正演算された地盤調査データと、前記データ
    ベースメモリに記憶された減衰量テーブルとに基づき、
    シールドチャンバー内に取り込まれた掘削土量を演算す
    る掘削土量演算手段と、 演算された掘削土量、補正演算された前記掘削管理条件
    に基づき、切羽の掘削制御を行う掘削制御手段と、 を含むことを特徴とする泥水式シールド掘進装置。
  2. (2)請求項(1)において、 前記掘削土量演算手段は、 前記各超音波センサの送受信タイミングおよび超音波減
    衰量と、検出された切羽の土質と、前記データベースメ
    モリに記憶された減衰量テーブルとに基づき、各パイプ
    内を流れる泥水の流速および密度を演算する泥水状態演
    算部と、 各パイプ内を流れる泥水の流速および密度と、前記補正
    演算された地盤調査データとに基づき、シールドチャン
    バー内に取り込まれた掘削土量を演算する土量演算部と
    、 を含むことを特徴とする泥水式シールド掘進装置。
  3. (3)請求項(1)(2)のいずれかにおいて、前記シ
    ールドチャンバー内の泥水密度分布を測定する密度分布
    測定手段を含み、 前記掘削制御部は、測定された泥水密度分布が均一にな
    るようシールドチャンバー内のアジテータを駆動制御す
    ることを特徴とする泥水式シールド掘進装置。
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