JPH045965B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、金属または金属合金から成る複数の
ら線状に巻かれた裸の線状素子（以下、裸線素子
と記す）を備え、遠く離れた支持体に拘束されな
いで保持されるのに適したフレキシブル撚り体に
関する。本発明はとくに、しかし特定されるもの
ではないが、電導体の金属あるいは金属合金のら
線状にまかれた裸線素子の１以上の層を備えてな
る種類の架空通信ケーブルに関する。しかし、本
発明は電流を運ぶことを通常は意図していない撚
り体たとえば撚られたロープを除外するものでは
ない。

〔従来の技術〕

我々の英国特許第1598438号の完全明細書には、
フレキシブルな撚り体が記載されると共に、特許
請求されており、この撚り体は、通信の分野で用
いられる、光伝送のための少くとも１つの光導波
管を有し、さらに金属または金属合金の少くとも
一層のら線状に巻かれた裸線素子と、上記撚り体
の中に、その全長にわたつて少くとも１つの細長
い区画室と、その細長い区画室またはその細長い
区画室の少くとも１つにゆるく収納されている、
少くとも１つの別体の光学フアイバ、ならびに／
あるいは少くとも１つの光学束を備えていること
が述べられている。

上述の英国特許の範囲内にあるフレキシブルな
撚り体のひとつの形は、内部に、かつその全長に
わたつて細長い区画室を有し金属あるいは金属合
金から成つていてほぼ円周方向に硬い中央コア
と、その細長い区画室内にゆるく収納され、その
区画室の長さよりも実質的に長い少くとも１つの
光学フアイバと、中央コアのまわりに、金属ある
いは金属合金からなるら線状にまかれた少くとも
一層の裸線素子をそなえている。このようなフレ
キシブルな撚り体は、以下、便宜のために、「記
載された種類のフレキシブルな撚り体」として引
用する。

記載された種類のフレキシブルな撚り体の細長
い区画室にゆるく収納されることによつて、たと
えば架空電線やその他のゆるく支持されているフ
レキシブルな撚り体が風を受けたときに起きるよ
うに、撚り体が振動または往復運動をし、もしく
は曲げられたとき、光学フアイバと撚り体との間
にわずかな（規格値以下の）相対運動が起る。光
学フアイバと撚り体との間のわずかな相対移動は
また、撚り体が設置されている間または設置後に
変化する張力荷重を受けたときにも生じる。この
張力荷重は、撚り体を所定のたるみ状態におくた
めに引張るときに使用されるウインチや制動装置
（brakes）等によつて加えられる力に起因するも
のである。また、設置後には撚り体の張力荷重の
変化が外部の荷重ならびに温度の変化に起因して
生じることもある。さらに、光学フアイバと撚り
体との間のわずかな相対移動は、撚り体の使用中
にクリープ（creep）によつて撚り体の非弾性的
のびがひき起される場合に、生じることもある。

〔発明が解決しようとする課題〕

上述の、記載された種類のフレキシブル撚り体
においては、光学フアイバと撚り体との間に前記
したような相対移動が生じたとき光学フアイバが
損傷されないために、光学フアイバの全長が中央
コアよりも長く設計されている。しかし、従来、
この種のフレキシブル撚り体の製造方法において
は、所定の長さの光学フアイバを所定の経路に沿
つて一様に中央コアに収容することは困難であつ
た。

本発明の目的は、記載された種類のフレキシブ
ルな撚り体を製造する改良された方法および装置
を提供することである。

〔課題を解決するための手段〕

本発明による改良された方法は、金属あるいは
金属合金からなる、ほぼＵ字型の断面をもつ予め
成形された細長い部材をほぼ水平な平面内にその
長さ方向に進行させるステツプと、該Ｕ字型の細
長い部材によつて区切られた空間内に、少くとも
１の光学フアイバを送るステツプと、進行する光
学フアイバまたは進行する各光学フアイバがゆる
く収納され、閉じた細長い区画室を内部に、かつ
全長にわたつて備えたほぼ周辺方向に固い中央コ
アを形成するように、進行状態にあるＵ字型の細
長い部材を横方向に折曲げ、もしく成形するステ
ツプと、そのように形成された中央コアのまわり
を少くとも一層のら線状に巻かれた、金属または
合金の裸線素子で覆うステツプを含むフレキシブ
ル撚り体の製造方法において、 前記細長い区画室の内径よりも小さい外径をも
つ少くとも１つの実質的に固いチユーブが前記進
行しているＵ字型の細長い部材によつて仕切られ
た空間内にほぼ水平に、かつ、該チユーブは、中
央コアを形成するために該Ｕ字型の細長い部材を
横方向（長手方向に垂直な方向）に折曲げ、もし
くは成形する手段を越えて延びており、 グリース類似の性質をもつ水不透過性媒質が制
御された圧力と速度のもとでチユーブの孔の注入
口（ポート）を経てチユーブに、そしてチユーブ
から細長い区画室へ注入され、 光学フアイバまたは各光学フアイバは、チユー
ブの下流端へ流動するグリース状の水不透過性媒
質によつて固いチユーブを通つて細長い区画室中
へ引入れられ、 光学フアイバまたは各光学フアイバが細長い区
画室にひき込まれる速度は制限され、 過剰の水不透過性媒質は、チユーブの下流端か
ら流れ出、Ｕ字形の細長い部材と硬いチユーブと
の間では上流方向に流れて、Ｕ字形の部材から流
れ出、 グリース状水不透過性媒質の粘稠性、それが区
画室に注入される圧力と速さ、進行している光学
フアイバまたは進行している各光学フアイバに与
えられる制限の程度は、撚り体の所定の長さにお
いては、光学フアイバまたは各光学フアイバの長
さが、制御された量だけ細長い区画室の長さを越
え、細長い区画室内の、光学フアイバは各光学フ
アイバに占められていない空間がグリース状の水
不透過性媒質によつてほぼ満たされるような大き
さであることを特徴とする。

望ましくは、グリース状の水不透過性媒質の粘
稠性、これが細長い区画室内に注入される圧力と
速度、および進行する光学フアイバまたは進行す
る各光学フアイバに与えられる制限の度合は、撚
り体の予め定められた長さにおいて、光学フアイ
バの長さが１から３パーセントの範囲の制御され
た量だけ細長い区画室の長さを越えるようにす
る。

金属あるいは金属合金からなつて、中央コアの
まわりに、ら線状にまかれる裸線素子を、１以上
の層にすることは、中央コアを形成する操作とタ
ンデム（tandem）に遂行されるか、あるいは別
個の操作として遂行される。

硬いチユーブの壁に設けられた少くとも１つの
ポートを通して注入されるグリース状の水不透過
性媒質は、貯蔵タンクから送られることが望まし
く、貯蔵タンクからチユーブへの水不透過性媒質
の流れの圧力ならびに速さは、手動または自動で
制御される。貯蔵タンク、硬いチユーブおよびＵ
字形部材の下方に配置された貯蔵槽は、循環シス
テムの一部を形成し、貯留槽にＵ字形部材から集
められた水不透過性媒質は、貯蔵タンクにポンプ
でもどされる。硬いチユーブは、その孔に、単一
の光学フアイバを細長い区画室に位置決めするガ
イド手段または２以上の光学フアイバを、細長い
区画室内に周方向に間隔をおいて位置決めするた
めの、周方向に間隔をおいて配置された２以上の
ガイド手段をもつている。細長い区画室をほぼ満
している水不透過性媒質は、単一の光学フアイバ
を、区画室の壁から離して区画室内に保持するた
め、または必要なときには光学フアイバと撚り体
間の相対運動をなお、許容しながら、２以上の光
学フアイバを区画室中で周方向に相互に間隔を置
いて保持するためにかなり有用である。

細長い区画室中へ送られる光学フアイバのそれ
ぞれが、ら線状のパスを経て進むように、硬いチ
ユーブはその長手軸のまわりに回転されることが
でき、また、細長い区画室中へ送られる光学フア
イバのそれぞれが、撚り体の長手方向の間隔を置
いた位置で、撚りの向きが反転するら線状パスを
経て進むように、硬いチユーブをその長手軸のま
わりに往復運動させることができる。

２以上の実質的に硬いチユーブが、Ｕ字形の細
長い部材によつて区画される空間に配置される場
合には、望ましくは、これらがアセンブリの形で
側壁を接して並べられると共に、少くとも１つの
光学フアイバが各チユーブを通して送られ、そし
てグリース状の水不透過性媒質が、各チユーブ内
に注入される。チユーブのアセンブリは回転され
るか、またはアセンブリの長手方向の軸線のまわ
りに往復運動させられる。

前進する光学フアイバまたは前進する各光学フ
アイバに拘束を加える手段は、任意の便利な形、
たとえばキヤプスタンまたは１対のピンチローラ
の形をとることができ、これらの間で光学フアイ
バが搬送される。

金属または金属合金からなり、ほぼＵ字形の横
断面に予め成形された細長い部材は、アルミまた
はアルミ合金の押出成形物であることが望ましい
が、それはほぼＵ字形の横断面に仕上げられたテ
ープでもよい。それぞれの場合、細長い部材が中
央コアを形成するため横方向に曲げられ、または
成形された後、細長い部材の長手方向の接触縁
は、溶接されるか、あるいは相互に永久的に固着
されて、細長い区画室を閉じる。望ましくは、こ
の場合、硬いチユーブは、細長い部材の長手方向
の縁を溶接もしくは固着する手段の下流に延びる
ように配置される。もし必要なら、金属あるいは
金属合金の一層または各層の裸線素子が、中央コ
アにら線状に巻かれる前に金属または金属合金の
ほぼＵ字形の横断面の、予め成形されたもう１つ
の移動する細長い部材によつて区画された空間内
に該中央コアが送り込まれ、そして上記の他の細
長い部材は、その長手方向に伸びる接触縁が、第
１の細長い部材（中央コアを形成している部材）
の長手方向に伸びる接触縁に対して周方向に一定
の間隔をおくように、中央コアのまわりに横方向
に曲げられ、または、成形される。

変形的な配置として、中央コアを形成するため
の横方向に折曲げられ、もしくは成形されたほぼ
Ｕ字形の横断面の予め成形された細長い部材が、
中央コアの軸まわりをほぼ完全に２巻する程度に
横方向に渦巻きにされたテープであつてもよい。

線素子層の隣接素子間の相対的スライド運動の
ために備えるために、およびフレキシブルな撚り
体への水の接近防止を助け、それによつて線素子
の腐蝕のおそれを低減するために、線素子間の間
隙が、グリースのような性質の水不透過性媒質で
みたされてもよい。

本発明の方法によつて製造されるフレキシブル
な撚り体の光学フアイバまたは各光学フアイバ
は、別体であり、かつ担持されていないことが望
ましいが、状況によつてはこれが光学束（光学フ
アイバのグループ、または少くとも１つの光学フ
アイバ、および少くとも１つの非光学的補強フア
イバもしくはその他の細長い補強部材を含むフア
イバのグループを意味する）の構成素子であつて
もよく、また、それは光学フアイバとフレキシブ
ルな撚り体間の必要な制限された相対運動が行わ
れることができるように、細長い区画室中にゆる
く収納されているフレキシブルな線形担体部材で
担持されていてもよい。

フレキシブルな細長形キヤリア部材は、片面に
光学フアイバまたは各光学フアイバが接着剤で固
定されている単一のフレキシブルテープであつて
もよい。

横断面で視ると、テープは、その長さ方向に伸
びる複数のトラフを有し、そのいくつかのそれぞ
れまたはすべてに光学フアイバが固定されてい
る。

もう１つの実施例では、フレキシブルな細長い
キヤリア部材は、一方が他方と重なつた２つのフ
レキシブルなテープからなり、光学フアイバまた
は各光学フアイバは、２つのテープ間に挟まれる
と共に、接着剤によつてテープの近接面の少くと
も１方に固着されている。これらの２つのテープ
の１つ、またはそれぞれが、上述されたように横
方向に波形されることができる。２つのフレキシ
ブルなテープの１つあるいはそれぞれが、横方向
に波形にされている場合には、光学フアイバまた
は各光学フアイバは前記したように形成されたフ
レキシブルな細長いキヤリア部材中で固定されて
いるが、それが位置しているトラフ内のわずかな
移動が可能であるように２つのテープは相互に接
着される。さらにもう１つの実施例では、フレキ
シブルな細長い部材が、プラスチツク物質の単一
テープを備え、それに光学フアイバまたは各光学
フアイバの全体または一部が埋設される。

本発明はさらに、前文に記載されたような改良
された方法によつて、記載された種類のフレキシ
ブルな撚り体の製造に使用される装置を含んでい
る。

本発明の方法によつて製造されるフレキシブル
な撚り体が、架空伝送ラインの接地導体として使
用するのに特に適切である。そして、そのフレキ
シブルな撚り体は、全長にわたつてほぼ同じ直径
をもつ従来の架空導体と同じ、あるいはほぼ同じ
たわみ、および張力特性を有するように製造され
ることができるので、そのフレキシブルな撚り体
を現存する架空伝送システムの接地導体または架
空電線に置換え、それによつて該システムに通信
手段を与えるために使用することができるという
ことは重要な利益を与える。したがつて、本発明
は、ステーシヨン、サブステーシヨンならびに他
のローケーシヨン間に、電気伝送システムにそつ
て比較的安価な通信リンクを提供する。

したがつて、本発明はまた、前述の方法で製造
された少くとも１つの架空撚り導体を含む架空伝
送または分配システムを含んでいる。

前文で記述された方法によつて製造される架空
撚り導体が、システムの接地導体である場合に
は、この接地導体は、塔の頂部間、または支持構
造の頂部間に張られ、またはそれは、塔の間、あ
るいは他の支持構造の間に、塔の横アームの下方
の位置で保持される。

さらに、２つの光学フアイバを組み込む架空撚
り導体を製造する望ましい方法を添付の図面を参
照して、実例を用いて記述して本発明を説明す
る。

〔実施例〕

添付図面を参照すると、第１図に示される架空
撚り導体は、アルミニウムをベースにした合金の
単一の細長い管状部材２によつて構成されている
中央コア１、細長い部材の孔にゆるく収容され
て、細長い部材の孔の長さよりもおよそ３％長い
２つの光学フアイバ３、光学フアイバによつて占
められない孔内の空間を充填するグリース状水不
透過性媒質４を具備している。中央コア１は、ア
ルミニウムをベースにした合金でなり、らせん状
に巻かれた丸いワイアの三つの層５によつて囲ま
れ、隣接する層の撚り方向は反対方向である。

第２図に示されている製造方法において、ほぼ
Ｕ字形横断面のアルミニウムをベースにした合金
でなるあらかじめ成形された細長い部材２は、二
つの長手方向に間隔を置いて設けられた曲げタイ
ズ１０の方向へその長さ方向に移動させられる。
Ｕ字型の細長い部材を折曲げることによつて形成
される中央コアの内径よりも小さい外径をもつ硬
いチユーブ１１は、Ｕ字型の細長い部材２によつ
て仕切られた空間内に軸方向に置かれ、曲げダイ
ス１０を越えて延在する。二つの光学フアイバ３
は、スプール１２からピンチローラ１４よびチユ
ーブ１１の上流端に位置決めされているシール用
のパツキン押え１５（sealing gland）を通つて
スプール１２からチユーブの中に引込まれ、ピン
チローラはそれぞれの進行する光学フアイバに拘
束の程度を与える。グリース状水不透過性媒質４
は、管の上流端部に近いポート１６を通つて硬い
チユーブ１１中に送られる。チユーブの中へ注入
されるグリース状水不透過性媒質の圧力および速
度は、チユーブの下流端部の方へ流れる水不透過
性媒質が光学フアイバ３をチユーブに沿つて中央
コア１の孔の中に引込むような大きさである。過
剰の水不透過性媒質はチユーブの下流端部から流
れて、次に、Ｕ字型の細長い部材２とチユーブと
の間を上流方向に流れ、そしてＵ字型の細長い部
材の壁を伝わつて流れ出る。グリース状水不透過
性媒質４が硬いチユーブ１１へ入る圧力と速度、
そしてピンチローラ１４によつてそれぞれの進行
する光学フアイバに与えられる拘束の程度は、撚
り体の長さがあらかじめ決められているときに
は、それぞれの光学フアイバがおよぞ３％だけ中
央コア１の孔の長さより長く、そして光学フアイ
バによつて占められない孔内の空間が実質的にグ
リース状水不透過性媒質で満たされるような大き
さである。アルミニウム合金のら線状に巻かれた
丸いワイアの三つの層が中央コア１のまわりに形
成され、隣接する層の撚り方向は反対方向であ
り、これらの層は、中央コアを形成する操作とタ
ンデムに、または個別の操作として、形成され
る。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明は、グリース状水不
透過性媒質を中央コアに注入する圧力と速度、光
学フアイバに与えられる拘束の程度を制御するこ
とにより、中央コアより所定の長さだけ長い光学
フアイバを所定の経路に沿つて一様に中央コアに
収容し、かつ、水不透過性媒質を中央コア内の、
光フアイバによつて占有されていないほぼ全空間
に充てんすることができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は架空撚り導体の横断面図、第２図は第
１図に示される架空撚り導体の製造方法の部分概
略図である。 １……中央コア、２……細長い部材、３……光
学フアイバ、４……グリース状水不透過性媒質、
５……層、１０……曲げダイス、１１……チユー
ブ、１２……巻わく、１４……ローラ、１５……
パツキン押え、１６……ポート。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 内部に、かつ全長にわたつて細長い区画室を
   有し、事実上周辺方向に固い、金属または金属合
   金の中央コア１と、細長い区画室にゆるく収納さ
   れ、該細長い区画室の長さより実質的に長い少な
   くとも１つの光学フアイバ３と、金属または金属
   合金の、ら線状に巻かれた裸の線状素子で成り、
   中央コアを囲む少なくとも１層５を含み、さら
   に、金属または金属合金の、ほぼＵ字型の横断面
   をもつ予め成形された細長い部材２をほぼ水平な
   平面内でその長さ方向に進行させるステツプと、
   Ｕ字型の細長い部材によつて区切られた空間内に
   少なくとも１本の光学フアイバ３を送るステツプ
   と、進行している光学フアイバ、または進行して
   いる各光学フアイバがゆるく収納され、閉じた細
   長い区画室を内部にかつ全長にわたつて持つてい
   る、事実上周辺方向に固い中央コア１を形成する
   ように、進行しているＵ字型の細長い部材を横方
   向に折曲げもしくは成形するステツプと、前記の
   ように成形された中央コアのまわりに、金属また
   は金属合金の、少なくとも１層のら線に巻かれた
   裸の線状素子をかぶせるステツプを含むフレキシ
   ブル撚り体の製造方法において、 前記細長い区画室の内径より小さい外径をもつ
   少なくとも１つの事実上硬いチユーブ１１は、前
   記進行しているＵ字型の細長い部材によつて区切
   られた空間内にほぼ水平に、かつ該進行している
   Ｕ字型の細長い部材を中央コアに形成するために
   横方向に折曲げもしくは成形する手段１０を越え
   て延ばされ、 グリース類似の性質の水不透過性媒質４が制御
   された圧力と速度のもとでチユーブ１１の側壁の
   ポート１６を通つてチユーブ１１中へ、さらにチ
   ユーブ１１から細長い区画室へ注入され、 光学フアイバまたは各光学フアイバは、硬いチ
   ユーブ１１の下流端の方へ流れるグリース状の水
   不透過性媒質によつて該チユーブ１１を通つて細
   長い区画室中へ引込まれ、 光学フアイバまたは各光学フアイバが前記細長
   い区画室に引込まれる速度は制限され、 過剰の水不透過性媒質が硬いチユーブ１１の下
   流端部から流れ出てＵ字形の細長い部材２と硬い
   チユーブ１１の間を上流方向へ流れ、Ｕ字形部材
   ２から流れ出、 グリース状水不透過性媒質の粘稠性、該媒質が
   区画室に注入される圧力と速度、進行している光
   学フアイバまたは進行している各光学フアイバに
   課される拘束の度合いは、撚り体の所定の長さに
   おいては、光学フアイバまたは各光学フアイバの
   長さが前記細長い区画室の長さより制御された量
   だけ長く、該細長い区画室中の、光学フアイバま
   たは各光学フアイバによつて占められていない空
   間は、グリース状の水不透過性媒質によつて事実
   上満たされるような大きさであることを特徴とす
   るフレキシブル撚り体の製造方法。 ２ グリース状水不透過性媒質の粘稠性、該媒質
   が前記細長い区画室に注入される圧力と速度、進
   行している光学フアイバまたは進行している各光
   学フアイバに課される拘束の度合いは、撚り体の
   所定の長さにおいて、光学フアイバまたは各光学
   フアイバの長さが前記細長い区画室の長さより１
   ないし３％の範囲内にある制御された量だけ長く
   なるような大きさである特許請求の範囲第１項に
   記載の方法。 ３ 硬いチユーブ１１はその穴の中に、１本の光
   学フアイバを細長い区画室に位置決めするガイド
   手段または２以上の光学フアイバを細長い区画室
   内に周辺方向に間隔を置いた位置に位置決めす
   る、周辺方向に間隔を置いて位置する２以上のガ
   イド手段を有する、特許請求の範囲第１項または
   第２項に記載の方法。 ４ 細長い区画室中に送込まれる光学フアイバま
   たは各光学フアイバがら線状経路を経て進むよう
   に、硬いチユーブがその長手軸のまわりに回転さ
   せられる特許請求の範囲第３項に記載の方法。 ５ 細長い区画室内に送られる光学フアイバまた
   は各光学フアイバがら線状経路を経て進みその撚
   りの向きが撚り体の長さに沿つて間隔を置いた位
   置で反転するように、硬いチユーブ１１は、その
   長手軸のまわりに往復回転させられる特許請求の
   範囲第３項に記載の方法。 ６ 進行している光学フアイバまたは進行してい
   る各光学フアイバを、一対のピンチローラ間を走
   行させることにより、それに拘束が与えられる特
   許請求の範囲第１項ないし第５項のいずれか１項
   に記載の方法。 ７ 金属または金属合金の、ほぼＵ字型横断面を
   もつ予め成形された細長い部材２をほぼ水平な平
   面内でその長さ方向に進行させる手段と、Ｕ字型
   の細長い部材によつて区切られた空間内に少なく
   とも１つの光学フアイバ３を送る手段と、進行し
   ている光学フアイバ、または進行している各光学
   フアイバがゆるく収納され、閉じた細長い区画室
   を内部にかつ全長にわたつて持つている、事実上
   周辺方向に固い中央コア１を形成するように、進
   行しているＵ字型の細長い部材を横方向に折曲げ
   もしくは成形する手段を有するフレキシブル撚り
   体の製造装置において、 細長い区画室の内径より小さい外径を有し、進
   行しているＵ字型の細長い部材によつて区切られ
   た空間内に位置するようにほぼ水平に、かつ、進
   行しているＵ字型の細長い部材を横方向に折曲げ
   もしくは成形して中央コアに形成する手段を越え
   て延び、側壁に少なくとも１つのポート１６を有
   する少なくとも１つの事実上固いチユーブ１１
   と、 グリース類似の性質をもつ水不透過性媒質４
   を、制御された速度と圧力のもとで、前記ポート
   を通つて固いチユーブへ、さらに固いチユーブか
   ら細長い区画室中へ該媒質４が流れ込むように注
   入する手段と、 流動している水不透過性媒質によつて固いチユ
   ーブに沿うて、さらに細長い区画室中に、引張ら
   れる光学フアイバまたは各光学フアイバに拘束を
   課する手段１４を含んでいることを特徴とするフ
   レキシブル撚り体の製造装置。