JPH0459464A - 無人搬送車及び無人搬送車制御システム - Google Patents

無人搬送車及び無人搬送車制御システム

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Publication number
JPH0459464A
JPH0459464A JP2171481A JP17148190A JPH0459464A JP H0459464 A JPH0459464 A JP H0459464A JP 2171481 A JP2171481 A JP 2171481A JP 17148190 A JP17148190 A JP 17148190A JP H0459464 A JPH0459464 A JP H0459464A
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JP
Japan
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automatic guided
guided vehicle
information
vehicle
control
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Pending
Application number
JP2171481A
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English (en)
Inventor
Takeshi Furukawa
武 古川
Ken Fukuda
福田 建
Tsutomu Makino
勉 牧野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2171481A priority Critical patent/JPH0459464A/ja
Publication of JPH0459464A publication Critical patent/JPH0459464A/ja
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  • Platform Screen Doors And Railroad Systems (AREA)
  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、例えば、敷地が広く建屋が多数設置されてい
る工場等にて、製品或いは半製品等(以下、「ワーク」
と称する)を成る位置から別の位置へと搬送するに際し
て好適に使用される無人搬送車及び無人搬送車制御シス
テムに関するものである。
(従来の技術) 従来より、上記のような工場構内では、各建屋間におけ
るワークの搬送手段としてトラ・lり或いはフォークリ
フト等(以下、「有人運搬車両」と称する)が使用され
るのか一般的であった。上記の有人運搬車両にてワーク
の搬送を行なうには、以下のようなプロセスが必要とさ
れる。即ち、まず、搬送を必要とするワークの種類、数
量、所在、搬送先等、ワーク搬送にあたっての不可欠の
情報を、ワーク搬送の業務命令とともに例えば伝票、電
話或いは口頭等の手段を介して運転者に与える(人間系
指令)。この人間系指令に基づいて、運転者は配車され
た有人運搬車両を運転して指示・された建屋に行き、該
建屋にて必要量だけワークを積載する。そしてその後、
指示された別の建屋(或いは同一建屋の別の場所)に運
搬するものである。
上述した人間系指令は、予め設定された上記ワーク搬送
作業の当日のスケジュールに基づいて命令系統から発せ
られる場合と、何らかの緊急事態が生じたときにこの緊
急事態に対応するために上記スケジュールに割込ませて
上記命令系統から発せられる場合とがある。
(発明が解決しようとする課題) ところで、上記のような有人運搬車両を用いて人間系指
令によってワークの搬送を実施すると種々の問題点が生
じる。以下、運搬車両側に生じる問題点と、人間系指令
を発する命令系統側に生しる問題点とに分けて説明する
(イ) 有人運搬車両側に生じる問題点a) 遊休車両
をなくし搬送効率の上昇を図るべく有人運搬車両の稼働
率を100%に設定しようとすると、上記車両の保有台
数に見合った員数の運転者が必要となるので人件費の増
大を招来する。
b) 例えば、搬送作業に従事していない空の運搬車両
が大型トラックであり、搬送を必要とするワークが小型
トラックで充分に間合うような場合のように、空の運搬
車両の大きさと搬送を必要とするワークの大きさがうま
く適合しないようなときには無駄な燃料消費量の増大を
招いてしまう。
C) 上記b)とは逆に搬送を必要とするワークの大き
さが、保有しているいずれの運搬車両の大きさよりも大
きな場合には、上記ワークの運搬車両への積載は不可能
であるから、少なくとも上記ワークの搬送に関しては外
部業者に依頼せざるを得なくなり、そのため、予定外の
資金、手続等が必要となるという不具合か生しる。
d) 搬送を必要とするワークの大きさに見合った大き
さの運搬車両かある場合であっても、ワークの形状によ
っては搬送時に介在物を必要とすることがある。そのた
め、搬送しようとするワークの形状に適合する介在物を
その都度準備するか或いは多種多様な介在物を予め用意
してストックしておく必要があり、無駄な費用支出を強
いられる。
e) 又、搬送経路によっては途中に坂道や凹凸道等が
ある場合もあり、ワークによっては運搬車両がこれら坂
道や凹凸道等を通過するに際して荷ズレが生じないよう
にワイヤ等で運搬車両に固定する作業が必要となり、非
常な手間がかかる。
f) 更には建屋間の搬送といえども、ワークを運搬車
両に積載したり或いは搬送してきたワークを運搬車両か
ら下すためには運搬車両が建屋内に入ることも必要な場
合もあるが、一般に建屋内の通路は狭く、特に運搬車両
がトラ・ソつてあるときには小回りが効かないので目的
の箇所に到達するのが困難なこともある。
(ロ) 人間系指令を発する命令系統(即ち、運行管理
システム)側に生じる問題点 a) 既述のように、通常の場合は予め設定されたワー
ク搬送作業の当日のスケジュールに基づいて人間系指令
によって運搬車両を配車するために、例えば運搬車両が
足りなくなり、所謂ジャストインタイムで運搬できなか
ったり、逆に運搬車両が余ってしまって運転者をも含め
て稼働率が低下してしまうことがある。又、上述した(
イ)のb)のように搬送しようとするワークの大きさ等
に適合しない運搬車両を使用せざるを得ないこともある
b) 上記a)とは異なり、何らかの緊急事態(予め設
定されたスケジュールにのらない事態)が生じたときに
は、搬送を必要とするワークに見合った種類の運搬車両
が必要台数付確保てきないおそれがある。
C) 従来の運行管理システムでは、運搬車両は原則と
して1回の搬送作業が終了する毎に工場敷地内に設けら
れている車両基地に戻って待機状態となり新たな人間系
指令が与えられると次の搬送作業を行なうために指定さ
れた箇所へと再出発するかそのまま待機状態を継続する
ようになっており、運搬車両や運転者の運用か必ずしも
効率的であるとは言えない。
d) 更には、ワークを運搬車両に積載するに際しては
、ワークの形状、大きさ、重量等を作業員がその場で確
認、判断しながら最適な積載方法を決定し、この決定し
た積載方法を用いてワークを運搬車両に積載することと
していたので、必ずしも作業効率は良くなく又作業効率
の向上も望めなかった。
以上説明した内容から明らかなように、有人運搬車両を
用いて人間系指令によってワークの搬送を実施する従来
のワーク搬送システムにあっては、運搬車両や運転者の
効率的運用を図ることが困難であり、又、ワーク搬送作
業の効率の向上を図ることも困難であるのみならず、更
にはワーク搬送作業に要するコストの低下をも図ること
が困難であるという問題点があった。
従って本発明は、上記問題点を解消するためになされた
もので、その目的は、運搬車両の効率的運用を図ること
ができ、又、被搬送物たるワークの搬送作業の効率向上
を図ることができ、更には被搬送物たるワークの搬送作
業に要するコストの低下をも図ることができる無人搬送
車及び無人搬送車制御システムを提供することにある。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために本発明の第1の発明に係る無
人搬送車は、任意の方向に移動可能に構成されている台
車と、前記台車に設けられ、外部から与えられた指令に
基づき台車を所定速度で所定方向に移動させる台車駆動
部と、前記台車に設けられ、外部から与えられた指令に
基づき、前記台車に対する相対的な姿勢を変える被搬送
物載置機構と、前記台車に設けられ、無線により各種情
報の授受を行なうようになっており受信した制御情報に
基づいて台車駆動部及び被搬送物載置機構の少なくとも
一方を制御すべく指令を発し、且つ該制御中に前記制御
情報に基づいて決まる台車の移動経路の状況を検知しそ
の検知結果に応じて前記制御内容を変更すべく指令を発
する制御部と、を備えた構成とした。
又、上記目的を達成するために本発明の第2の発明に係
る無人搬送車制御システムは、無線にて各種情報の授受
を行なうようになっており、無線受信した制御情報に基
づき被搬送物を位置ズレしないように載置して任意の方
向に任意の速度で自走するように構成された複数台の無
人搬送車と、予め設定された被搬送物の搬送計画により
決まる被搬送物の搬送順序情報、被搬送物に関する各種
数値情報、前記無人搬送車の待機位置情報、被搬送物の
現在位置及び搬送先を特定するための位置情報を保持す
る保持手段と、前記複数台の無人搬送車から無線送信さ
れた各種情報を受信して出力するとともに、人力した前
記複数台の無人搬送車を制御するための制御情報を無線
送信する無線送/受信手段と、前記無線送/受信手段か
ら出力された情報に基づき、各無人搬送車の現在位置を
求め、被搬送物裁置の6無及び異常発生の有無を判定し
、前記求めた現在位置と判定結果と前記保持手段に保持
されている各種情報とから搬送に供する無人搬送車の特
定、使用台数の決定、複数台の無人搬送車を用いるとき
の各々の無人搬送車の相対的な配置パターンの決定を行
ない、これら決定に基づいた制御情報を前記無線送/受
信手段に出力する演算処理手段と、を備えた構成とした
(作 用) 上述した本発明の第1の発明によれば、台車は、任意の
方向に移動可能に構成されており、台車駆動部は、前記
台車に設けられ、外部から与えられた指令に基づき台車
を所定速度で所定方向に移動させるようになっており、
被搬送物載置機構は、前記台車に設けられ、外部から与
えられた指令に基づき前記台車に対する相対的な姿勢を
変えるようになっており、制御部は、前記台車に設けら
れ、無線により各種情報の授受を行なうようになってお
り受信した制御情報に基づいて台車駆動部及び被搬送物
載置機構の少なくとも一方を制御すべく指令を発し、且
つ該制御中に前記制御情報に基づいて決まる台車の移動
経路の状況を検知しその検知結果に応じて前記制御内容
を変更すべく指令を発するようになっている。又、上述
した本発明の第2の発明によれば、複数台の無人搬送車
は、無線にて各種情報の授受を行なうようになっており
、無線受信した制御情報に基づき被搬送物を位置ズレし
ないように載置して任意の方向に任意の速度で自走する
ように構成され、保持手段は、予め設定された被搬送物
の搬送計画により決まる被搬送物の搬送順序情報、被搬
送物に関する各種数値情報、前記無人搬送車の待機位置
情報、被搬送物の現在位置及び搬送先を特定するための
位置情報を保持するようになっており、無線送/受信手
段は、前記複数台の無人搬送車から無線送信された各種
情報を受信して出力するとともに、入力した前記複数台
の無人搬送車を制御するための制御情報を無線送信する
ようになっており、演算処理手段は、前記無線送/受信
手段から出力された情報に基づき、各無人搬送車の現在
位置を求め、被搬送物載置の有無及び異常発生の有無を
判定し、前記求めた現在位置と判定結果と前記保持手段
に保持されている各種情報とから搬送に供する無人搬送
車の特定、使用台数の決定、複数台の無人搬送車を用い
るときの各々の無人搬送車の相対的な配置パターンの決
定を行ない、これら決定に基づいた制御情報を前記無線
送/受信手段に出力するようになっている。よって無人
搬送車の効率的運用を図ることができ、又、被搬送物の
搬送作業の効率向上を図ることができ、更には被搬送物
の搬送作業に要するコストの低下をも図ることが可能と
なった。
(実施例) 以下、図面により本発明の一実施例について説明する。
第1図は、本発明の一実施例に従う無人搬送車の全体的
な構成を示す斜視図である。本発明の一実施例に従う無
人搬送車の概要は、以下のような構成となっている。
即ち、第1図において、略方形の平板形状を呈している
本体ベース101の下面には、一対の駆動輪102と一
対の従動輪11]とが取付けられており、上面には、略
口字形状を呈する収納部112が取付けられている。収
納部112の上部には、収納部112の上部開口部を全
閉するに足る大きさを持った略方形の平板形状を呈する
固定テーブル114が取付固定されている。固定テーブ
ル114の上面略中央部にはポスト123が取付固定さ
れているのみならず、その上面の四隅にハ夫々4個のリ
ンク125を支持するために4個の金具128か夫々取
付固定されている。前記4個のリンク125とボスト1
23とは、後に詳述するような態様で前記固定テーブル
114の直上部に設けられる前記固定テーブル114と
格闘−の構成の昇降テーブル129を、上下動可能に支
持するようになっている。昇降テーブル129の上面略
中央部にはモータ130が取付固定されており、該モー
タ130の回転子は、後に詳述するような態様で前記昇
降テーブル129の直上部に設けられる前記昇降テーブ
ル129と格闘−構成の回転テーブル131を回転可能
に支持している。
回転テーブル131の上面略中央部には略立方体形状の
ブロック133が取付固定されており、該ブロック13
3には、更に自在軸134が取付固定されている。更に
前記回転テーブル131の上面の四隅には夫々4個のリ
ンク141を支持するために4個の取付金具143が夫
々取付固定されている。前記4個のリンク141と自在
軸134とは、後に詳述するような態様で前記回転テー
ブル131の直上部に設けられる前記回転テーブル13
1と路間−の構成のテーブル132を回転テーブル13
1に対して揺動可能に支持するようになっている。
上述した構成の無人搬送車の詳細について更に説明すれ
ば、以下のようである。即ち、前記収納部112には、
電源、油圧発生装置、各部モータ駆動用電源、コンピュ
ータ、通信用コントローラ、本体位置及び姿勢制御コン
トローラ、視覚認識制御部(いずれも図示しない)か収
納されている。
又、前記収納部112には、例えばCCDカメラ等の障
害物検出器113か取付けられている。該障害物検出器
113は、無人搬送車の進行方向に何らかの障害物や人
等が存在するか否かを検知することにより、無人搬送車
の走行ルートの見直し又は標識等の判別を行なうための
信号を出力するようになっている。前記テーブル132
の下面には、図のごとき態様で4個の送受信機149が
取付けられている。これら4個の送受信機149は、複
数台の無人搬送車の所謂非機械的結合にて1個のワーク
を搬送する場合に必要なテーブル132の現在高さを他
の無人搬送車のテーブル132の現在高さと同一にする
制御を行なうときと、これら複数台の無人搬送車間にお
いて上記以外の情報を持った信号の授受を行なうときに
夫々用いられるようになっている。即ち、上記4個の送
受信機149は、テーブル132の現在高さ情報を光ビ
ーム又は電波として発信する発信部と、他の無人搬送車
に取付けられている送受信機149から発信された信号
を受信して自己のテーブル132の高さとの間のズレ量
を検出しテーブル132の高さ方向の位置合せを行なう
ためのレベル検出機能を備えた受信部と、上記以外の情
報を持つ信号の授受を行なう通常の無線送/受信部とか
ら成っている。なお、複数台の無人搬送車の所謂非機械
的結合については後に詳述する。前記テーブル132の
側面には、図のごとき態様で(即ち、互いに直角に交差
するように)2個の傾き検出器148が設けられている
。これら2個の傾き検出器148は、夫々テーブル13
2の傾きを検出し、傾き量検出信号を前述した収納部1
12内のコントローラへと伝送するようになっている。
上述した構成の無人搬送車の詳細について、前記第1図
と第2図〜第11図とを適宜参照しながら更に説明する
。前述した駆動輪102は、例えば第2図にて図示した
ような態様で本体ベース101の下面に取付けられてい
る。
即ち、第2図において、本体ベース1.01の下面には
、軸受103を有するブラケット104が、複数個のネ
ジ105によって取付固定されて垂下されている。又、
本体ベース101の下面には、前記ブラケット104と
所定の間隔を置いて、前記ブラケット104の軸受10
3と対応する部位に貫通穴を有するブラケット109が
、複数個のネジ110によって取付固定されている。前
記ブラケット104には、駆動輪102が回転自在に取
付けられている。即ち、駆動輪102の回転軸が軸受1
03に回転自在に支持され且つ該回転軸のブラケット1
04,109間に突出した部位が軸受は固定ナツト10
6によって固定されることで、駆動輪102がブラケッ
ト104に取付けられている。前を己ブラケット109
1こは、モータ108かその回転軸がブラケット109
の貫通穴を通ってブラケット104,109間に突出す
るように位置決めされて取付けられている。前述したブ
ラケット104,109間に突出した駆動輪102側の
回転軸とモータ108側の回転軸とは、カップリング1
07を介して連係されている。このカップリング107
による駆動輪102側の回転軸とモータ108側の回転
軸との連係により、駆動輪102はモータ108に生ず
る回転力によって駆動されることとなる。なお、第2図
においては図示の都合上、本体ベース101の下面−側
に取付けられている駆動輪102のみを示したが、本体
ベース101の下面の他側にも第2図にて図示したもの
と略同様な態様で駆動輪102並びにモータ108が取
付固定されているものとする。
前記従動輪111は、例えば第3図にて図示したような
態様で本体101に取付けられている。
第3図にて図示した従動輪111の取付態様は、モータ
10g、ブラケット109、ねじ110及びカップリン
グ107が設けられていない点を除けば第2図にて示し
た駆動輪102の取付態様と同一である。なお、第3図
においても図示の都合上、本体ベース101の下面−側
に取付けられている従動輪111のみを示したが、本体
ベース101の下面の他側にも第3図にて図示したもの
と略同様な態様で従動輪111が取付固定されているも
のとする。
前記昇降テーブル]29は、例えば第4図、第5図にて
図示したような態様で固定テーブル114上に取付られ
ている。第4図は、昇降テーブル129を上下動させる
のに必要な動力伝達/支持機構の部分平面図、第5図は
該動力伝達/支持機構の側断面図である。即ち、既述の
ように、固定テーブル114の略中央部には、第4図に
て図示するような円柱形状を呈するポスト123かねじ
により取付固定されている。該ポスト123は、以下に
述べるホルダ119の上下移動をガイドするために設け
られているもので、昇降テーブル129の昇降時のふら
つきを防止するようになっている。ホルダ119は、第
4図にて示すように略正八角形形状を呈する厚肉の外周
側壁部と、該外周側壁部と略同心に形成された円筒形状
の薄肉の鍔部を持つガイド穴とから成っている。即ち、
ホルダ119は上述したガイド穴にポスト123を貫通
させることで、該ホルダ119の上下動がポスト123
によってガイドされるようになっているもので、該上下
動が滑らかに行なえるように、ガイド穴の内周側にはポ
スト123の外周面と当接する軸受124が取付けられ
ている。ホルダ119の外周側壁部には、第5図にて図
示したような構造の軸受120が第4図にて図示したよ
うな態様で4個設けられている。前記ホルダ119には
、前記円筒形状の薄肉の鍔部を中心とし該鍔部外周面に
取付けられた軸受118により回転自在に支持された大
歯車117が取付けられている。
大歯車の径は円筒形状の薄肉の鍔部と外周側壁部とによ
って画定される範囲内に収容可能な大きさに設定されて
いる。前記4個の軸受]20には、夫々一端側に前記大
歯車117と噛み合う歯車116Aが取付けられたねじ
シャフト121が夫々1本ずつ回転自在に挿入されてい
る。これら各ねじシャフト121は、ナツト122によ
って対応する軸受120とともにホルダ119の外周側
端部に固定されている。前記ホルダ119の外周側壁部
には、上述した4個の軸受120とは別に更に1個の軸
受(図示しない)が設けられており、この軸受に対応す
るホルダ119の外周側壁部外面には、モータ115が
取付固定されている。前記モータ115の回転軸は、前
記軸受(図示しない)を貫通しており、その端部には大
歯車117と噛み合う歯車116が取付けられている。
該歯車116は、モータ115の回転駆動力を大歯車1
17に伝達するものである。前述した各々のねじシャフ
ト121には、このねじシャフト121のねし山と噛み
合うねじ山が形成され、ねじシャフト121の回転に応
じて第5図水平方向に往復動するブロック126が夫々
設けられている。これら各ブロック126には、一端側
が昇降テーブル129側の金具128にビン127にて
回動自在に取付けられている上側リンク125の他端側
と上側歯車125Aとがビン127によって回動自在に
取付けられている。又、これら各ブロック126には、
一端側が固定テーブル114側の金具128にビン12
7にて回動自在に取付けられている下側リンク125の
他端側と下側歯車125Aとが、下側歯車125Aか上
側歯車125Aと噛み合うように位置決めされてピン1
27によって回動自在に取付けられている。このように
上側リンク125の動きと対応して回動する上側歯車1
25Aと下側リンク125の動きと対応して回動する下
側歯車125Aとを噛み合わせることとした理由は、上
記各種機構によって常時空中に浮いた状態で支持されて
いる昇降テーブル129を、固定テーブル114に対し
て常に平行な状態で上下動するように機構的に補償する
ためである。
回転テーブル131は、例えば第6図、第7図にて図示
したような態様で昇降テーブル129上に取付けられて
いる。第6図は、回転テーブル131の部分平面図、第
7図は、回転テーブル131と昇降テーブル129との
機構的な関係を示した側断面図である。即ち、昇降テー
ブル129の略中央部には円形の貫通穴129Aが形成
されている。昇降テーブル129の略中央部には、中心
部にこの円形の貫通穴129Aと同様な貫通穴130A
を有する直流モータ(以下、rDCモータ」という)1
30か、貫通穴129Aの位置と貫通穴130Aの位置
とが一致するように位置決めされて複数のねじ131B
により取付固定されている。前記貫通穴130Aは、D
Cモータ130の固定子と同心状に設けられている該D
Cモータ130の回転子133をも貫通している。前記
回転テーブル131の中心部には、前述した貫通穴12
9Aや貫通穴130A、と同様な貫通穴131Aが形成
されており、前記回転テーブル131は、前記貫通穴1
30Aの位置と貫通穴131人の位置とが一致するよう
に位置決めされて複数のねし131Bによって回転子1
33に取付固定されている。上述したDCモータ130
は、回転テーブル131を一定角度回転させるものであ
る。なお、上述した貫通穴129A。
130A及び131Aは、各種配線等を通すために形成
されているものである。
テーブル132は、ワーク等の被搬送物を積載するため
のもので、該テーブル132は、例えば第8図、第9図
にて図示したような態様で回転テーブル131に取付け
られている。第8図は、前記テーブル132が常に水平
状態を保持するように前記テーブル132を支持するよ
うになっている傾斜機構を示す部分斜視図、第9図は、
テーブル132と回転テーブル131との機構的な関係
を示した側断面図である。即ち、回転テーブル131の
前記貫通穴131Aが設けられている部位には、略立方
体形状を呈するブロック133が複数本のねじ等によっ
て取付固定されている。ブロック133の底部には、断
面が略コ字形状を呈する2本の通路133Aが略十字状
に交差するように形成されており、ブロック133は、
この2本の通路133Aの交点の位置が前記貫通穴13
1Aの位置と一致するように位置決めされて回転テーブ
ル131の上面に取付けられている。
上記2本の通路133Aは、貫通穴131Aを通して設
けられている配線等を案内するために形成されたもので
ある。ブロック133の上面略中心部には、図示のごと
き形状の自在軸134か、複数個のねじ137によって
取付固定されている。
又、ブロック133の側面部には第8図にて図示するよ
うなアタッチメント139か4個取付けられている。こ
れら4個のアタッチメント13つは、ビン140によっ
て4本のねしシャフト]38を夫々固定せしめ、これら
4本のねじシャフト138を夫々ブロック133に連結
させるようになっている。前述した自在軸134は、テ
ーブル132を揺動自在に支持するために設けられてい
るもので、上部が部分的に球面状を呈するように形成さ
れている。そして、この上部と、テーブル132の下面
に一体的に取付けられている上側自在軸受135及び下
側自在軸受136とは、テーブル132の揺動が自在と
なるように連結され、テーブル132を支持している。
前記上側自在軸受135と下側自在軸受136とは、ね
じ137によって一体的に取付られており、このように
−体的に取付けらtた上側自在軸受135と下側自在軸
受136とは、上記ねじ137とは別のねじ137によ
ってテーブル132の下面に取付固定されている。前述
した4本のねしシャフト138のねじ部には、夫々第8
図にて図示したようなブロック142が、ねじシャフト
138の軸方向に往復動が可能なように取付けられてい
る。即ち、ブロック142は、上記ねしシャフト138
を通す貫通穴を有するのみならず、一端側かテーブル1
32側の取付金具143にピン144にて回動自在に取
付られている上側リンク141の他端側と、一端側が回
転テーブル131側の取付金具143にピン144にて
回動自在に取付けられている下側リンク141の他端側
とが、夫々ピン144によって回動自在に取付けられて
いる。この上側リンク141と下側リンク141とは、
テーブル132を揺動するために設けられている。
上記ブロック142には、内部にねじシャフト138の
ねじ山と噛み合うナツト(図示しない)を備えたホルダ
145がピン146により、取付固定されている。この
ホルダ145には、上記ナツト(図示しない)に回転を
与えるモータ147か取付られている。第8図では、図
示の都合上、取付金具143,143、上側リンク14
1、下側リンク141、ブロック142、ホルダ145
、モータ147は夫々1組しか記載していないか、実際
には4組設けられている。
テーブル132の上部の詳細は、第10図及び第11図
にて図示されるような構成となっている。
即ち、テーブル132上面には、図のごとく略凸字形状
に切欠かれたクランプ挿入溝150が形成されており、
これらクランプ挿入溝150の底部には、ロックシリン
ダ151とクランプシリンダ152とが夫々上部が露出
するようにして埋込まれている。上述したクランプ挿入
溝150は、各種ワークを被搬送物としてテーブル13
2上に積載するに際して該被搬送物を固定するクランプ
157(第10図にて図示)の挿脱が自在に行なえるよ
うに形成されている。上記クランプ挿入溝150の奥部
は、第11図にて示すごとくその両側面部が略り字形状
を呈するように切欠かれていて、第10図にて図示する
ようなりランプブロック153の下部に形成された取付
部か嵌合可能なようになっている。第10図にて示すよ
うに、クランプ挿入溝150の奥部に取付部か嵌合され
たクランプブロック153は、ロックシリンダ151に
より下方から押上げられることによって固定される。ク
ランプブロック153の上部は、断面が略コ字形状を呈
するように切欠かれており、この切欠部に、略り字形状
を呈するクランプアーム154がピン155により回動
自在に取付られている。クランプアーム154の上側の
端部下面には、テーブル132上に積載されたワーク等
の被搬送物を固定するためのクランプピン156が取付
けられており、又、クランプアーム154の下側の端部
下面は、クランプシリンダ152と当接可能になってい
る。即ち、クランプアーム154は、その下側の端部下
面がクランプシリンダ152によって押上げられること
てピン155を中心として回動し、この回動によりクラ
ンプピン156がワーク等の被搬送物を上から押付ける
ことで該被搬送物が位置ズレを起こさないように固定す
る。なお、上述したロックシリンダ151及びクランプ
シリンダ152は、前述した収納部112内の油圧発生
装置及び制御弁(いずれも図示しない)によって制御さ
れ駆動するようになっている。この制御弁(図示しない
)と上記ロックシリンダ151及びクランプシリンダ1
52とは、配管(図示しない)によって接続されている
次に、上記構成の無人搬送車の動作について説明する。
第1図、第2図にて図示した1対の駆動輪102は、既
述の内容から明らかなように、各駆動輪102に対応し
て夫々モータ108が取付けられているので個別駆動式
となっている。即ち、無人搬送車が直進走行するに当っ
ては、各モータ108はそれらの回転速度が同一となる
ように制御される。又、進行方向左側にカーブするに際
しては、例えば進行方向左側の駆動輪102の回転速度
を停止或いは停止状態に略等しくなる程度まで減速する
よう進行方向左側の駆動輪102に対応するモータ10
8を制御する。同様に進行方向右側にカーブするに際し
ては、例えば進行方向右側の駆動輪102の回転速度を
停止或いは停止状態に略等しくなる程度まで減速するよ
う進行方向右側の駆動輪102に対応するモータ108
を制御する。このように、無人搬送車をカーブさせるに
際しては、両部動輪102間に相対的な回転速度差が生
じるように、夫々のモータ108が制御されることとな
る。このようにして無人搬送車か移動しているときに、
無人搬送車の進行方向前面に設けられている障害物検出
器113が移動経路に何らかの障害物が存在したり或い
は地形の急激な変化があることを検知して検出信号を出
力すると、該検出信号に基づき収納部112内のコンピ
ュータは適正な移動経路を求め、この求めた移動経路を
無人搬送車が移動するように前述した各モータ1.08
を制御する。
テーブル132は、既に説明した内容から明らかなよう
に、自身は前述した傾斜機構によって回転テーブル13
1に対して傾斜動作をし、回転テーブル131がDCモ
ータ130により昇降テーブル129に対して回転動作
をし、昇降テーブル129が前述した動力伝達/支持機
構により固定テーブル114に対して上下動作を行なう
ことで、固定テーブル114に対して相対的に傾斜、回
転、昇降の動作をする。昇降テーブル129の昇降動作
は、以下のようにして行なわれる。即ち、第4図にて示
したモータ115が駆動すると、これにより歯車116
が回転して大歯車117にモータ115の回転力を伝達
する。大歯車117が回転すると、この回転が4個の歯
車116Aに夫々伝達され、これら4個の歯車116へ
の回転により4本のねじシャフト121が回転する。4
本のねしシャフト121が回転すると、各々のねしシャ
フト121とねじで噛み合っている4個のブロック12
6は、ねじシャフト121に沿って各々同時に外側方向
(又は内側方向)に移動する。これによりこれら各ブロ
ック126と連結されている上側リンク125と下側リ
ンク125とが、昇降テーブル129側の金具128の
ピン127、固定テーブル114側の金具128のピン
127を支点として同時に揺動する。よって、昇降テー
ブル129は固定テーブル114に対して常に平行な状
態で昇降動作することとなる。ここで、昇降テーブル1
29が固定テーブル114に対して昇降動作するに際し
て、各ブロック126は、上側リンク125と下側リン
ク125の揺動に起因する高さ方向の変位量だけ上下動
する。すると、この動作に合せてホルダ119も上下動
するが、ホルダ119はポスト123によってガイドさ
れているので、昇降テーブル129が昇降動作するに際
して固定テーブル114に対する相対的な位置ズレは生
じない。回転テーブル131の昇降テーブル129に対
する回転動作は、既述のように、モータ130の駆動に
よって行なわれる。テーブル132の回転テーブル13
1に対する傾斜動作は、以下のようにして行なわれる。
以下の説明は、回転テーブル131とテーブル132と
に夫々均等に配置された(本実施例では、テーブル13
1゜132の四隅)回転テーブル131とテーブル13
2とを連結する4個のリンク機構のうちの1個を駆動す
ることによりテーブル132を傾斜動作させる例に関す
るものである。モータ147の回転により、ねしシャフ
ト138と螺きしているホルダ145内のナツト(図示
しない)が回転し、このナツト(図示しない)の回転に
より、ホルダ145はねじシャフト138に沿って左右
に移動する。前述したように、ホルダ145はブロック
142によって支持されており、又、上側リンク141
及び下側リンク141の一端がブロック142に連結さ
れている。よって、ホルダ145の移動によりテーブル
132は、自在軸134と連結している自在軸受135
,136が設けられているテーブル132の中心部を支
点として、前記上側リンク141及び下側リンク141
の揺動の高さ方向の変位量分だけ傾斜することとなる。
なお、4個のリンク機構は各々が独立に揺動動作し得る
から、テーブル132を自在な角度で傾斜姿勢をとらせ
ることができるとともに、水平姿勢をとらせることも可
能である。即ち、無人搬送車の移動経路に凹凸があった
としても、テーブル132は常に水平姿勢を保持するこ
とかできる。
第12図は、本発明の一実施例に従う無人搬送車が具備
している制御系の全体構成を示したブロック図である。
本発明の一実施例に従う無人搬送車の制御系は、第12
図にて示すように、演算処理手段228を始め、通信制
御手段202、現在位置検出手段203、積載物検出手
段204、運転開始検出手段205、速度検出手段20
6、搬送車間高さ検出手段207、車間距離検出手段2
08、水平度検出手段209、障害物検出手段210、
異常検出手段211、車輌駆動制御手段220、搬送車
間高さ制御手段221、積載物制御手段222、水平度
保持制御手段223、速度同期制御手段224、コーナ
R制御手段225、異常出力手段226及び異常自己復
帰手段227を備えた構成となっている。上記演算処理
手段228を始めとする各手段202〜227には、夫
々例えばマイクロコンピュータのごときが用いられてい
る。上記各手段202〜227は、上位計算機たる演算
処理手段228の制御下で、所定の制御動作を行なうよ
うになっている。制御系のうち、演算処理手段228を
除く他の各手段202〜227は、フェールセーフの原
則を確立するために、冗長度を持たせた構成となってい
る。
即ち、通信制御手段202〜異常自己復帰手段227と
同様な手段を有した構成のバックアップ制御系を備えて
いる。このバックアップ制御系は、制御系が駆動状態に
あるときには、常に制御系をバックアップ8来るように
、スタンバイ状態に置かれる。該バックアップ制御系の
構成は、上記制御系の構成と略同様であるので図示は省
略する。
以下、各手段について説明する。通信制御手段202は
、第1図にて示した送受信器149を構成する無線装置
200及び光通信装置201を制御する。即ち通信制御
手段202は、後に詳述する無人搬送車の運行管理シス
テムとの間で各種搬送情報の授受を行なうに際しては、
無線装置200に駆動指令信号を出力することによって
無線装置200を駆動させる。通信制御手段202は、
他の無人搬送車とともに所謂非機械的な結合状態となっ
て、単独では搬送し切れない大きさのワークを他の複数
台の無人搬送車と協働で搬送するときに、これら各無人
搬送車間で光通信にて搬送情報の授受を行なうべく、光
通信装置201を駆動するようになっている。現在位置
検出手段203は、例えば前記無線装置200を通して
前記運行管理システム側から与えられる該手段に対応す
る無人搬送車の現在位置情報を受けて、該情報から該無
人搬送車の現在位置を求めて演算処理手段228に出力
する。積載物検出手段204は、例えば、テーブル13
2を検知領域とする各種撮像手段(図示しない)から出
力されるテーブル132上面に積載されたワークの画像
情報を受けて、該ワークの形状やテーブル132上の積
載位置を求め、演算処理手段228に出力するようにな
っている。運転開始検出手段205は例えば第1図、第
3図にて図示するような従動輪111の回転軸に取付け
られている回転検出器(図示しない)からの出力信号を
受けて、対応する無人搬送車が走行を開始したことを検
知し、演算処理手段228に出力するようになっている
。速度検出手段206は、例えば前記モータ108の回
転軸に取付けられている速度検出器(図示しない)から
出力される速度検出信号を受けて対応する無人搬送車の
移動速度を求め、演算処理手段228に出力する。搬送
車間高さ検出手段207は、対応する無人搬送車が他の
無人搬送車とともに所謂非機械的な結合状態となって、
単独では搬送し切れない大きさのワークを他の複数台の
無人搬送車と協働で搬送するに際して、対応する無人搬
送車のテーブル132の高さを求めて演算処理手段22
8に出力する。即ち、例えば第2図にて示したホルダ1
19に取付けられているモータ115の回転量を検出す
るセンサ(図示しない)からの出力信号や、第8図にて
示したホルダ145に取付けられているモータ147の
回転量を検出するセンサ(図示しない)からの出力信号
を受けてテーブル132の高さを求めるようになってい
る。車間距離検出手段208は、対応する無人搬送車が
他の無人搬送車とともに所謂非機械的な結合状態となっ
て、単独では搬送し切れない大きさのワークを他の複数
台の無人搬送車と協働で搬送するに際して、外部から与
えられた対応する無人搬送車と他の無人搬送車との間の
距離情報を受け、車間距離を求めて演算処理手段228
に出力する。即ち、例えば第1図にて示した無人搬送車
の適宜位置に取付けられている赤外線レーダ(図示しな
い)からの出力信号を受けて他の無人搬送車との車間距
離を求めるようになっている。水平度検出手段209は
、対応する無人搬送車が斜面や凹凸面を走行していると
きに、テーブル132の水平度を検出するもので、第1
図にて示した2個の傾き検出器148からの出力信号を
受けてテーブル132の水平度を求め、演算処理手段2
28に対して出力するようになっている。障害物検出手
段210は、対応する無人搬送車の移動経路に人や各種
障害物が存するか否かを検知したり、或いは移動経路の
凹凸の状態等を検知するものである。
即ち、第1図にて図示した障害物検出器113からの出
力信号を受けて上記移動経路における障害物の有無や路
面の状態を検知し、該検知結果を、演算処理手段228
に出力するようになっている。
異常検出手段211は、知的制御の手法、例えばAI、
ファジー、ニューラル等の方法を用いて対応する無人搬
送車に何らかの異常が発生したか否かを検知するもので
、無人搬送車が正常に機能しているか否かを示す各種指
標を検出するために無人搬送車の機械系、電気系等の適
宜箇所に多数設けられている各種センサからの出力信号
を受けて異常の有無を判定する。そして、該判定結果を
演算処理手段228に出力するようになっている。
車輌駆動制御手段220は、演算処理手段228から出
力される指令信号を受けて、対応する無人搬送車を走行
させるべく、第2図にて図示したモータ108を駆動す
るモータ駆動回路(図示しない)に対して夫々駆動指令
信号を出力する。搬送車間高さ制御手段221は、対応
する無人搬送車が他の無人搬送車とともに所謂非機械的
な結合状態となって、単独では搬送し切れない大きさの
ワークを他の複数台の無人搬送車と協働で搬送するに際
して、制御動作を行なうものである。即ち、後に詳述す
る水平度保持制御手段223によって水平状態を保持さ
れた後のテーブル132が他の無人搬送車のテーブル1
32とともに同一水平面を形成するように、対応するテ
ーブル132の高さを制御する。この制御は例えば第4
図にて示したモータ115の駆動を調整することで行な
われる。積載物制御手段222は、演算処理手段228
から出力される指令信号を受けて、対応する無人搬送車
のテーブル132上に積載されているワークを固定すべ
く、ロックシリンダ151、クランプシリンダ152に
対して駆動指令信号を出力するようになっている。水平
度保持制御手段223は、演算処理手段228から出力
される指令信号を受けて対応する無人搬送車のテーブル
132が常時水平状態を保持するように制御する。この
制御は、2個の傾き検出器148から出力された傾き検
出信号が水平度検出手段209にて信号処理され、該処
理結果に応じて演算処理手段228から出力される指令
信号に基づき、第8図にて図示したモータ147の駆動
を制御することで行なわれる。速度同期制御手段224
は、対応する無人搬送車が他の無人搬送車とともに所謂
非機械的な結合状態となって、単独では搬送し切れない
大きさのワークを他の複数台の無人搬送車と協働で搬送
するに際して、制御動作を行なうものである。即ち、速
度検出手段206、車間距離検出手段208及び光通信
装置201から出力され通信制御手段202を通して与
えられる各種情報等に基づいて演算処理手段228が所
定の演算処理を行ないこの処理結果に応じて演算処理手
段228から出力される指令信号により、第2図にて示
したモータ108の駆動回路(図示しない)を制御する
ことで、速度同期制御が実行される。
コーナR制御手段225は、演算処理手段228から出
力された指令信号をうけて走行中の対応する無人搬送車
がコーナに差掛かった時に、カーブの方向に対応して内
輪側となる駆動輪102に対応するモータ108の回転
速度を、停止或いは停止状態に近い速度に低下せしめる
べくモータ108の駆動回路(図示しない)を制御する
。異常出力手段226は、演算処理手段228から出力
された指令信号を受けて、対応する無人搬送車に何らか
の異常が発生し且つこの異常状態が回復不能なものであ
るときに、対応する無人搬送車に異常が発生したことを
示す信号を出力するようになっている。無人搬送車に発
生した回復不能な異常とは、例えば、モータ108.1
15.130.147(これらはいずれもサーボモータ
である)のごときサーボ系の異常等、機械系の異常を指
す。
又、自己復帰可能な異常とは、例えば演算処理手段22
8を除いて冗長度を持たせた構成となっている制御系を
構成する各部のごとき、バックアップが常に可能な電気
系の異常を指す。異常出力手段226からの異常出力は
、演算処理手段228に与えられ、通信制御手段202
から無線装置200を通して後述する運行管理システム
に無線送信されるとともに、光通信装置201を通して
他の無人搬送車に光送信される。これとともに、演算処
理手段228は、フェールセーフを確保するだめに制御
系を構成する各部に出力して対応する無人搬送車の駆動
を停止する。異常自己復帰手段227は、演算処理手段
228から出力された指令信号を受けて、制御系を構成
する各部のいずれかの手段に異常が発生したことを認識
したときに、この異常が発生した手段に対応するバック
アップ制御系の手段をスタンバイ状態から駆動状態に切
換えるべく所定の信号を出力するようになっている。演
算処理手段228は、既に説明した内容から明らかなよ
うに、制御系及びバックアップ制御系を統括的に制御す
るために、これら制御系及びバックアップ制御系をその
制御下に置く。
第13図は、本発明の一実施例に従う無人搬送車及び無
人搬送車制御システムが採用されている工場施設の全体
的な構成を示した斜視図である。
本発明の一実施例に従う無人搬送車及び無人搬送車制御
システムが採用されている工場施設は、第13図にて示
すように、複数の建屋IA、IB。
IC,ID、IE、IF及びIG、全ての無人搬送車の
待機位置に設定されている搬送車両基地2、搬送車両基
地2内に待機している複数台の無人搬送車3及び大きな
ワークを搬送するために所謂非機械的結合状態に置かれ
ている複数台の無人搬送車4を備えた構成となっている
。そして、建屋IAの上部には、無人搬送車3.4に対
して各種搬送情報指令を無線で行なうためにアンナテ5
か取付けられている。なお、複数台の無人搬送車の所謂
非機械的結合とは、個々の無人搬送屯3の状態を無線、
光等の通信媒体により個々の無人搬送車3間で情報交換
し、互いの状態を確認しなから制御的(非機械的)に結
合し、このように結合された複数台の無人搬送車が機械
的結合なしに同期制御を行ない、ワークを搬送できるこ
とをいう。
第14図は、本発明の一実施例に従う無人搬送車制御シ
ステムとして第3図にて示した建屋IA内に設置された
運行管理システムを示したブロック図である。第14図
にて示した運行管理システムは、CADシステム11を
始め、中央コンピュータ12、運行管理用コンピュータ
13及び無線装置15を備えており、これら各部は、L
AN10によって相互に接続され、このLANl0を通
して相互に各種情報の授受を行なう。上述した運行管理
コンピュータ13には、端末装置14が接続されている
。無線装置15には、アンナテ5が接続されている。
CADシステム11には、複数台の無人搬送車の運行管
理を実施するのに必要なCAD情報の設計、設計された
CAD情報(ワークの形状、大きさ、重量、重心等)の
保持等を行なうようになっている。中央コンピュータ1
2は、LANl0を通してCADシステム11から与え
られたCAD情報を受けるとともに、予め設定されてい
る該−日の各種ワークの完成時間、次工程等の搬送に必
要な各種データ等の生産管理情報(小日程計画)を受け
て、これら各種情報の処理を行なうようになっている。
運行管理用コンピュータ13は、端末装置14から与え
られる各種入力情報を受けて、前述した複数台の無人搬
送車の運行の統括的な制御を行なうようになっている。
無線装置15は、運行管理用コンピュータ13から出力
された複数台の無人搬送車の運行を制御するだめの情報
を受けて、これら無人搬送車に対して無線送信する。
無線装置15は、又、上記複数台の無人搬送車の側から
無線送信された各種運行情報を受信して、これを運行管
理用コンピュータ13に出力するようになっている。
第15図は、上記第13図にて図示した複数台の無人搬
送車3を識別するために個々の無人搬送車3に対して付
与された認識番号H1〜H12を示し、第16図は、建
屋IB〜1G、搬送車両基地2内の無人搬送車3の停止
ポイント(即ち、待機位置)PI〜P36の位置座標を
示している。
第17図は、搬送車両基地2内にて待機状態にある無人
搬送車3A、工場敷地内を走行している無人搬送車3B
〜3Dに対して上述した運行管理システム側から運行指
令が与えられ、これら複数台の無人搬送車が被搬送物た
るワークの積載位置へと移動する状態を示しており、更
に、第18図は、被搬送物たるワークの積載位置へと到
達した複数台の無人搬送車3A〜3Dがワーク20を積
載して目的地へと移動する状態を示している。
次に、上述した複数台の無人搬送車の動作と、無人搬送
車制御システムたる運行管理システムの制御動作とにつ
き第19図以下のフローチャートを参照しながら説明す
る。
運行管理システムを構成する運行管理用コンピュータ1
3は、内蔵しているスケジュールファイルより、生産管
理情報をもとにあらかじめ計画されたスケジュールを読
みだす処理を行なうとともに、該読出したスケジュール
に基づき、緊急スケジュールに対処するための総合的な
スケジューリング処理をおこないワークの搬送順序を決
定する(51、S2)。ステップ(Sl、S2)にて決
定された搬送順序により、中央コンピュータ12は、C
ADシステム11に内蔵されているCADデータファイ
ルよりCADデータを読みだしワークの形状、重量、重
心、積載方向等を抽出する(S3、S4)。ステップ(
S3、S4)にて、中央コンピュータ12によりCAD
データから抽出されたワーク20の情報をもとに、運行
管理用コンピュータ13は、必要な無人搬送車3の台数
、積載しようとするワークを支えるために必要な支え位
置を決定した後、無人搬送車3A〜3Lの現在位置を得
るため無人搬送車3A〜3Lに現在位置確認指令を無線
装置15を経由して通信し、無人搬送車3八〜3Lの現
在位置、空荷情報を得る。
第17図では、同図にて図示した無人搬送車3A〜3D
を選択し、被搬送物たるワーク20か積載できる様に無
人搬送車3A〜3Dの相対的な配列順序を決め、無線装
置15を通して搬送車移動指令を無人搬送車3A〜3D
に対して出力し、これら無人搬送車3A〜3Dを、目的
の停止ポイントまで移動させる(S5、S6、S7、S
8、S9.510)。無人搬送車3A〜3Dが移動中に
、既述のような自己復帰不可能な異常が発生すると、運
行管理用コンピュータ13は、異常内容を判断し異常に
対応するための診断、対策、処置を行なう異常処理を実
行する。このようにして、無人搬送車3A〜3Dが異常
なく目的の停止ポイントに達すると、無線装置15を経
由して無人搬送車3A〜3Dから移動完了信号か送られ
てくる(S11、S12.513)。無人搬送車3八〜
3Dか目的の停止ポイントに移動を完了した後、運行管
理用コンピュータ13は、被搬送物たるワーク20の形
状、支え位置の移動量、無人搬送車3A〜3Dの行き先
の停止ポイント等を示す搬送車移動指令を無線装置15
を通して出力する。これにより、無人搬送車3A〜3D
は、第18図にて示すように被搬送物たるワーク20を
積載して目的ポイントまで搬送移動する。無人搬送車3
A〜3Dが移動中に、既述のような自己復帰不可能な異
常か発生し、異常発生を示す情報が無人搬送車3A〜3
D側から無線により与えられると、運行管理用コンピュ
ータ13は、異常内容を判断し異常に対応するだめの診
断、対策、処置を行なう異常処理を実行する。無人搬送
車3A〜3Dが、異常なく目的地に達すると、これら無
人搬送車3A〜3Dから移動完了信号が無線装置15を
通して運行管理用コンピュータ13に与えられることと
なる(S13、S15、S16.517)。
上述した第14図に示す運行管理システムは、上記内容
の処理を繰り返し実行している。
次に第20図にて図示した搬送位置移動フローチャート
により、無人搬送車3A〜3Dか待機位置(第13図、
符号2にて図示する)から被搬送物たるワーク20を積
載する位置まで移動する移動処理内容について説明する
第14図にて示す運行管理システム側から搬送移動指令
が無線送信されると、該指令は、第12図にて図示した
無線装置200にて受信され、通信制御手段202を通
して演算処理手段228に与えられ、演算処理手段22
8にて移動指令情報の処理が実行される(S 20)。
その後、対応する無人搬送車に搭載されているジャイロ
、加速度センサ等(図示しない)から出力され、現在位
置検出手段203にて処理された情報と、演算処理部2
28内の記憶部に覚え込ませた無人搬送車の走行面情報
とを比較処理して対応する無人搬送車の現在位置を把握
する(S21)。次に演算処理手段228は、対応する
無人搬送車の現在位置から停止ポイントまでの走行面情
報をもとに対応する無人搬送車か最短経路で目的地まで
移動することができるように移動ルートを決定する。こ
の移動ルート決定後、運転開始検出手段205により運
転条件を検出し運転条件が整った所で無人搬送車3八〜
3Dはおのおの停止ポイントまで移動を開始することと
なる(S22.823)。
ここで、上記移動ルート上に何らかの障害物かあった場
合の障害物迂回処理の手順につき、第23図にて示した
割込みフローチャートにて説明する。
無人搬送車3A〜3Dの移動中に、障害物があることが
障害物検出手段210によって検知されると、無人搬送
車3A〜3Dは一時走行を停止する。この障害物の形状
は、障害物検出手段210により画像等で認識される。
現在位置検出手段203と演算処理手段228は、検知
された障害物を避けるべく所定の処理を行なう。その後
、演算処理手段228にて移動ルートの見直し処理(距
離合わせ)を行ない、運転開始検出手段205により運
転条件を検出し運転条件が整ったところで再移動を開始
する(S60、S61、S62.563)。
次に、無人搬送車3A〜3Dか走行中にコーナに差掛っ
たときのこれら無人搬送車3A〜3Dの制御動作につい
て、第24図にて示した割込みフローチャートを参照し
ながら説明する。無人搬送車3A〜3Dの移動経路にお
けるコーナRの検出は、障害物検出手段210で使用し
た画像認1を使用し、該障害物検出手段210にて予め
記憶された各コーナRの特徴点をパターンマツチングす
るとともに、現在位置検出手段203と演算処理手段2
28により対応する無人搬送車の現在位置を把握し、演
算処理手段228は、予め設定された移動ルートと比較
処理してコーナR量を把握する。その後、コーナR制御
手段226により対応する無人搬送車の駆動輪102を
既述のようにコーナRに応じて回転移動させる(S70
、S71、S72.573)。
上述したような割込処理を行うことによって無人搬送車
3A〜3Dは独立して制御され、目的の停止ポイントま
で移動することとなる。また上記各無人搬送車3A〜3
Dが移動中に、既述のような自己復帰不可能な異常が発
生した場合、フェールセーフを確保するために異常出力
手段226により各無人搬送車に異常停止をかける。異
常出力手段226からの異常出力は演算処理手段228
、通信制御手段202、無線装置200を通して第14
図にて示した運行管理システムへ送信される。
上記とは逆に、無人搬送車に発生した異常が自己復帰可
能な異常である場合には、異常自己復帰手段227によ
り異常が発生した手段に対応するバックアップ制御系の
手段に駆動を切換えて自動的に自己復帰し、各無人搬送
車の移動を継続する(S24、S29、S30、S31
.532)。
各々の無人搬送車3A〜3Dが異常なく目的の停止ポイ
ントへ移動すると、移動完了を示す情報が演算処理手段
228、通信制御手段202、無線装置200を通して
運行管理システムへ無線送信されることとなる(S25
.526)。その後、無人搬送車3A〜3Dは、各無人
搬送車自身のテーブル132の水平度を水平度検出手段
209にて検出し水平度保持制御手段223により既述
のような態様で水平度を調整する。このようにしてテー
ブル132の水平度を調整後、無人搬送車3A〜3Dは
、お互いの高さが一定になるように搬送車間高さ検出手
段208にて無人搬送車3Aを基準に無人搬送車3A〜
3Dのテーブル132の高さを検出し、搬送車間高さ制
御手段221により無人搬送車3A〜3Dのテーブル1
32の高さを調整する(S27.528)。前述したよ
うに、各無人搬送車3八〜3D間の情報伝達は、光通信
装置201を通して行われ、通信制御手段202を経て
演算処理手段228にて処理される。
上記のような制御により、無人搬送車3A〜3Dは被搬
送物たるワーク20を積載するため、待機場所たる第1
3図にて示した搬送車両基地2から第17図、第18図
にて図示する目的の停止ポイントへと移動する。
次に所謂非機械的に合体した無人搬送車3A〜3Dのワ
ーク20の搬送開始位置における!載物積込動作処理内
容について、第21図にて示したワーク積載のフローチ
ャートにより説明する。第14図にて図示した運行管理
システムから無線装置200に対し、積載情報か入った
搬送移動指令が無線送信されると、該情報は、通信制御
手段202を通して演算処理手段228に与えられ、演
算処理手段228にて処理される。積載物制御手段22
2は、演算処理手段228から出力された積載情報をも
とにワーク20を支えるために第10図にて示したワー
ク支え機構か各支えポイントに移動する(S40.54
1)。さらに上記績、載情報によりワーク20の形状情
報と積載物検出手段204により得られたテーブル13
2上のワーク20の形状情報とをパターンマツチングさ
せることにより演算処理手段228は、ワーク20が正
確に無人搬送車3A〜3Dのテーブル132上に積載さ
れたか否かを検知することができる。
ここで、前記形状が形状情報と一致しない場合は、ワー
ク20を移載する高精度な移載装置(例えば、ロボクレ
ーン)等に無線装置200を通して該位置情報を伝達し
、ワーク20の無人搬送車3A〜3Dへの積載をやり直
す(S42、S43、S44.545)。なお、上記各
無人搬送車3A〜3D間の積載情報伝達は、光通信装置
201を通して行われ、通信制御手段202、を経て演
算処理手段228にて処理される。
上述した制御により、無人搬送車3A〜3Dは、被搬送
物たるワーク20をテーブル132上に積載することと
なる。
次に所謂非機械的に合体した無人搬送車3A〜3Dのワ
ーク20の植込動作完了後における目的の停止ポイント
まで搬送移動する処理内容について、第22図の目的地
移動動作フローチャートにより説明する。第14図にて
図示した運行管理システムから無線装置200に対して
搬送移動指令が無線送信されると、該情報は、通信制御
手段202を通して演算処理手段228に与えられ、演
算処理手段228にて処理される(S50)。
次に演算処理手段228は、対応する無人搬送車の搬送
開始位置から停止ポイントまでの走行面情報を基に対応
する無人搬送車が最短経路で目的地まで移動することが
できるように移動ルートを決定する。この移動ルート決
定後、運転開始検出手段205により運転条件を検出し
運転条件が整った所で無人搬送車3A〜3Dはおのおの
停止ポイントまで移動を開始することとなる(S51.
552)。
ここで、上記移動ルート上に何らかの障害物があった場
合の障害物迂回処理やコーナでの移動方法は、前述した
割込処理にて実施される。無人搬送車3A〜3Dが、ワ
ーク20を積載して移動中に、走行面が凹凸や傾斜して
いると各テーブル132の水平度が異常になる。
次に、無人搬送車3A〜3Dの各テーブル132におけ
る水平度異常時の水平度保持方法として第25図にて示
した割込みフローチャートにて説明する。
各無人搬送車3A〜3Dにおける夫々のテーブル132
の水平度は、水平度検出手段209にて常に検知される
。各テーブル132の水平度が異常になると、演算処理
手段228は、該傾斜量を把握し把握した傾斜量に応じ
て水平度保持制御手段223により対応するテーブル1
32を水平に保つべく、第8図及び第9図にて示した傾
斜機構を制御する(S80、S81、S82.583)
次に所謂非機械的に合体した無人搬送車3A〜3Dにて
ワーク20を搬送するに際しての、各無人搬送車3A〜
3Dにおける車間距離異常時の復帰方法につき、第26
図にて示した割込みフローチャートにて説明する。
無人搬送車3A〜3Dか所謂非機械的に合体された状態
でワーク20を搬送しているときには、各無人搬送車3
八〜3Dに設けられている車間距離検出手段208は、
夫々無人搬送車3A〜3D間の車間距離を検知している
。このような状態において、車間距離検出手段208が
車間距離異常を検知すると、演算処理手段228は、速
度同期制御手段224に対して速度同期指令を出力しな
がら速度検出手段206にて対応する無人搬送車の速度
検出を行なう。そして、無人搬送車3A〜3Dの速度調
整を行ない、各無人搬送¥、3A〜3D間の車間距離を
一定に保持する(S 90゜S91.592)。
次に、無人搬送車3A〜3Dか所謂非機械的に合体され
た状態でワーク20を搬送しているときに、各テーブル
132の高さを一致せしめるべく各テーブル132の高
さ調整を行なうに際しての処理手順を、第27図にて示
した割込みフローチャートにより説明する。上記態様の
無人搬送車3A〜3Dにおいて、各テーブル132間に
高さのバラツキが生じると、各々の無人搬送車3A〜3
Dに設けられている搬送車間高さ検出手段208及び演
算処理手段228は、夫々、テーブル132の高さを比
較し、各テーブル132の高さが一定値を保持するよう
に、各々の搬送車間高さ制御手段221に対して指令信
号を出力して各テーブル132の高さを調整する(51
00.5101.5102)。
このような割込処理をまじえることで無人搬送車3A〜
3Dは各々独立して制御され、既述の停止ポイントまで
移動することとなる。また無人搬送車3A〜3Dが移動
中に、自己復帰不可能な異常が発生すると、異常出力手
段226により対応する無人搬送車に対して異常停止を
かける。異常出力手段226からの異常出力は、演算処
理手段228、通信制御手段202、無線装置200を
通して運行管理システムへと無線送信される。
方、自己復帰可能な異常である場合には、異常自己復帰
手段227により異常が発生した手段に対応するバック
アップ制御系の手段に駆動を切換えて自動的に自己復帰
し、各無人搬送車の移動を継続する(S55、S56、
S57.558)。各々の無人搬送車3A〜3Dが異常
なく目的の停止ポイントへ移動すると、移動完了を示す
情報が演算処理手段228、通信制御手段202、無線
装置200を通して運行管理システムへ無線送信される
こととなる。なお、上記各無人搬送車3A〜3D間の積
載情報伝達は、既に説明したように、光通信装置201
を通して行われ通信制御手段202、を経て演算処理手
段228にて処理される。以上のごとき制御により、無
人搬送車3A〜3Dはワーク20を目的の停止ポイント
まで移動することが可能となる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明の第1の発明によれば、受
信した制御情報に基づいて台車駆動部及び被搬送物載置
機構の少なくとも一方を制御すべく指令を発し、且つ該
制御中に前記制御情報に基づいて決まる台車の移動経路
の状況を検知しその検知結果に応じて前記制御内容を変
更すべく指令を発するようになっており、又、本発明の
第2の発明によれば、無線送/受信手段から出力された
情報に基づき、各無人搬送車の現在位置を求め、被搬送
物載置の有無及び異常発生の有無を判定し、前記求めた
現在位置と判定結果と前記保持手段に保持されている各
種情報とから搬送に供する無人搬送車の特定、使用台数
の決定、複数台の無人搬送車を用いるときの各々の無人
搬送車の相対的な配置パターンの決定を行ない、これら
決定に基づいた制御情報を前記無線送/受信手段に出力
することとしたので、無人搬送車の効率的運用を図るこ
とができ、又、被搬送物の搬送作業の効率向上を図るこ
とかでき、更には被搬送物の搬送作業に要するコストの
低下をも図ることができる無人搬送車及び無人搬送車制
御システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例に従う無人搬送車の全体的
な構成を示す斜視図、第2図は、本発明の一実施例に従
う無人搬送車の駆動輪を示す部分断面図、第3図は、本
発明の一実施例に従う無人搬送車の従動輪を示す部分断
面図、第4図は、本発明の一実施例に従う無人搬送車の
昇降機構の平面図、第5図は、第4図にて図示した昇降
機構の断面図、第6図は、本発明の一実施例に従う無人
搬送車の回転テーブルを示す平面図、第7図は、本発明
の一実施例に従う無人搬送車の昇降テーブル、モータ及
び回転テーブルを示した部分正面図、第8図は、本発明
の一実施例に従う無人搬送車の傾斜機構を示した部分斜
視図、第9図は、本発明の一実施例に従う無人搬送車の
自在機構を示した部分断面図、第10図は、本発明の一
実施例に従う無人搬送車のクランプ機構を示した部分斜
視図、第11図は、本発明の一実施例に従う無人搬送車
のクランプ挿入溝を拡大図示した斜視図、第12図は、
本発明の一実施例に従う無人搬送車が具備している制御
系の全体構成を示したブロック図、第13図は、本発明
の一実施例に従う無人搬送車及び無人搬送車制御システ
ムが採用されている工場施設の全体的な構成を示した斜
視図、第14図は、本発明の一実施例に従う無人搬送車
制御システムとして、第13図にて示した建屋IA内に
設置された運行管理システムを示したブロック図、第1
5図は、第13図にて図示した複数台の無人搬送車を識
別するために、個々の無人搬送車に対して付与された認
識番号を示した説明図、第16図は、本発明の一実施例
に従う無人搬送車の停止ポイントの位置座標を示す平面
図、第17図は、本発明の一実施例に従う無人搬送車か
移動位置へ移動する状態を示す平面図、第18図は、本
発明の一実施例に従う無人搬送車がワークの積載位置へ
と移動する状態を示す平面図、第19図は、本発明の一
実施例に従う運行管理システムの制御動作を示すフロー
チャート、第20図は、本発明の一実施例に従う無人搬
送車がワークの搬送位置へと移動するに際しての制御動
作を示すフローチャート、第21図は、本発明の一実施
例に従う無人搬送車に対するワーク積載時の制御動作を
示したフローチャート、第22図は、本発明の一実施例
に従う無人搬送車がワークを積載して目的地へ移動する
に際しての制御動作を示すフローチャート、第23図は
、本発明の一実施例に従う無人搬送車が移動経路上の障
害物を迂回して移動するに際しての制御動作を示すフロ
ーチャート、第24図は、本発明の一実施例に従う無人
搬送車かコーナを曲るに際しての制御動作を示すフロー
チャート、第25図は、本発明の一実施例に従う無人搬
送車のテーブル132の水平度を保持するに際しての制
御動作を示すフローチャート、第26図は、本発明の一
実施例に従う複数台の無人搬送車間において、車間距離
を一定値に保つに際しての制御動作を示すフローチャー
ト、第27図は、本発明の一実施例に従う複数台の無人
搬送車間において、各々のテーブル132の高さを一定
値に保つに際しての制御動作を示すフローチャートであ
る。 3.4・無人搬送車、11・ CADシステム、12・
・中央コンピュータ、13・・運行管理用コンピュータ
、15・・無線装置、101・・本体ベース、102・
・・駆動輪、108.115.130.147・・・モ
ータ、111・・・従動輪、112・・・収納部、11
4・・・固定テーブル、123・・・ポスト、125.
141・・・リンク、131・・・回転テーブル、13
2・・・テーブル、157・・・クランプ、228・・
・演算処理手段。 出願人代理人   佐  藤  −雄 第 図 第 図 第 図 第 図 第 図 第 図 第 図 第 図 第 図 第 因 第 図 〆10 第 図 第 図 第 図 第 図 第 図 第 図 第 図 第 図 第 図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、任意の方向に移動可能に構成されている台車と、 前記台車に設けられ、外部から与えられた指令に基づき
    台車を所定速度で所定方向に移動させる台車駆動部と、 前記台車に設けられ、外部から与えられた指令に基づき
    前記台車に対する相対的な姿勢を変える被搬送物載置機
    構と、 前記台車に設けられ、無線により各種情報の授受を行な
    うようになっており受信した制御情報に基づいて台車駆
    動部及び被搬送物載置機構の少なくとも一方を制御すべ
    く指令を発し、且つ該制御中に前記制御情報に基づいて
    決まる台車の移動経路の状況を検知しその検知結果に応
    じて前記制御内容を変更すべく指令を発する制御部と、 を備えたことを特徴とする無人搬送車。 2、無線にて各種情報の授受を行なうようになっており
    、無線受信した制御情報に基づき被搬送物を位置ズレし
    ないように載置して任意の方向に任意の速度で自走する
    ように構成された複数台の無人搬送車と、 予め設定された被搬送物の搬送計画により決まる被搬送
    物の搬送順序情報、被搬送物に関する各種数値情報、前
    記無人搬送車の待機位置情報、被搬送物の現在位置及び
    搬送先を特定するための位置情報を保持する保持手段と
    、 前記複数台の無人搬送車から無線送信された各種情報を
    受信して出力するとともに、入力した前記複数台の無人
    搬送車を制御するための制御情報を無線送信する無線送
    /受信手段と、 前記無線送/受信手段から出力された情報に基づき、各
    無人搬送車の現在位置を求め、被搬送物載置の有無及び
    異常発生の有無を判定し、前記求めた現在位置と判定結
    果と前記保持手段に保持されている各種情報とから搬送
    に供する無人搬送車の特定、使用台数の決定、複数台の
    無人搬送車を用いるときの各々の無人搬送車の相対的な
    配置パターンの決定を行ない、これら決定に基づいた制
    御情報を前記無線送/受信手段に出力する演算処理手段
    と、 を備えたことを特徴とする無人搬送車制御システム。
JP2171481A 1990-06-29 1990-06-29 無人搬送車及び無人搬送車制御システム Pending JPH0459464A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014126930A (ja) * 2012-12-25 2014-07-07 Toyota Industries Corp 搬送システム
JP2015111348A (ja) * 2013-12-06 2015-06-18 三菱自動車工業株式会社 無人搬送車
KR20200044088A (ko) * 2017-09-30 2020-04-28 베이징 긱플러스 테크놀러지 씨오. 엘티디 자동 물류 선별 시스템과 자동 물류 선별 방법
JP2021195199A (ja) * 2020-06-11 2021-12-27 株式会社明電舎 無人搬送車

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