JPH0459392A

JPH0459392A - 印刷用製版シート

Info

Publication number: JPH0459392A
Application number: JP17161390A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Benno; 辨野　博
Original assignee: Sony Corp
Current assignee: Sony Corp
Priority date: 1990-06-29
Filing date: 1990-06-29
Publication date: 1992-02-26

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明はグラビア印刷等に用いるプラスチック製の印刷
用製版シートに関するものである。

［発明の概要］本発明は、プラスチックシートをシリンダに巻付け、該
プラスチックシートの周面にレーザ装置からレーザビー
ムを照射し、画像の濃淡に応じて印刷インキ充填用の窪
部を形成するようにしたプラスチックシートの印刷用製
版シートにおいて、前記プラスチックシートに金属やセ
ラミック或は硬質プラスチック等の補強材を格子状や縞
状に埋設することにより、前記補強材で前記窪部がインキング工程や印刷工程で変
形するのを可及的に防止して、印刷の再現性を向上させ
、高品質の印刷物を得ることができるようにすると共に
、耐久性を向上させることができるようにしたものであ
る。

［従来の技術］グラビア印刷に用いる印刷用製版シートとして、金属板
を使用し、該金属板の表面をエツチングし、深さの異な
る無数の小さな凹部、つまり、印刷インキ充填用の窪部
を形成し、これら窪部に印刷インキを充填させて印刷を
行なうようにしたものが知られている。

ところで金属板製の印刷用製版シートは取扱いが不便で
、またエツチングを行なうために大掛りな設備を必要と
すると共に、エツチングに長時間を必要とするという欠
点があった。

このような欠点を解決するために、印刷用製版シートに
プラスチックシートを使用し、該プラスチックシートの
周面にレーザ装置からレーザビームを照射し、無数の深
さの異なる窪部を形成して、画像等を得るようにしたも
のが開発されるに至った。

［発明が解決しようとする課題］ところで上記従来のプラスチックシートを用いた印刷用
製版シートはレーザ装置を使用することにより、レーザ
ビームで画像等になる無数の窪部を簡単に刻設すること
ができ、所謂製版工程が容易になるという利点がある反
面、次に述べるような問題点があった。

（１）インキローラ等のインキ塗布装置で印刷用製版シ
ートの表面に印刷インキを塗布すると共に塗布した印刷
インキのうちの余剰分をドクターブレードで掻き取る所
謂インキング工程において、前記ドクターブレードの先
端で、プラスチックの印刷用製版シートが部分的に強く
押圧されると、その押圧力でプラスチックの印刷用製版
シートは部分的に大きく変形して窪部の深さに応じた量
の印刷インキが窪部に充填されなくなってしまう。

（２）前述のインキング工程で印刷インキを塗布した印
刷用製版シートに印刷紙等の被印刷物を圧着ローラで押
付けて、印刷用製版シートの印刷インキを被印刷物に転
移させる所謂印刷工程において、前記圧着ローラでプラ
スチックの印刷用製版シートが強く押圧されると窪部が
押潰されて変形し、正確なドツトサイズのインキ転写が
なされなくなる。

（３）前記（１）、　　（２）項の理由により、印刷の
再現性が悪く、印刷の品質が低下する。

（４）プラスチックの印刷用製版シートは摩耗しやすく
、耐久性に乏しい。

本発明は上記従来の問題点を解決し、印刷の再現性に優
れ、印刷の品質を向上させると共に、耐久性を向上させ
ることができるようにしたプラスチックの印刷用製版シ
ートを提供することを目的として為されたものである。

［課題を解決するための手段］プラスチックシートに、インキング工程や印刷工程にお
ける窪部の変形を抑制するための補強材を埋設して、印
刷用製版シートを構成した。

［作用］インキング工程において、ドクターブレードの先端でプ
ラスチックシートが部分的に強く押圧されても、前記補
強材により窪部の変形は抑制されて、窪部の深さに応じ
た量の印刷インキが窪部に充填される。

また印刷工程において、圧着ローラで押圧された場合で
も、前記補強材により、窪部の変形は抑制され、本来の
ドツトサイズのインキ転移が行われる。

［実施例］次に本発明の印刷用製版シート及び該シートを使用して
の製版方法について、図面を参照して説明する。

第１図は本発明の第１実施例の印刷用製版シートの一部
を破断して示す拡大斜視図であり、該印刷用製版シート
１はプラスチックシート２に補強材３・・・３を所定間
隔をもって縞状に埋設することにより形成されている。

前記プラスチックシート２は融点の分布範囲が狭く、融
解時には樹脂が低温で飛散又は昇華し、硬化時には適度
の硬さを有するポリエチレンやポリエチレンテレフタレ
ー）　（ＰＥＴ）、アクリル等の熱可塑性合成樹脂にカ
ーボン粉末を２０％程度含有させた素材により所定の肉
厚１．に形成されている。

また前記補強材３・・・３は機械的強度に優れた金属に
より、前記プラスチックシート２と略同じ肉厚ｔ２で、
かつ所定の幅Ｗの薄板状に形成されていて、これら薄板
状の補強材３・・・３は所定の間隔ｄをもって平行する
縞状に配置されている。

前記プラスチックシート２の肉厚ｔ１と補強材３・・・
３の肉厚ｔ２は数μｍ〜１ｍｍ程度に形成されている。

また補強材３〜３の幅Ｗはレーザ装置による製版に支障
を来すことがないように１００μｍ以下に形成されてい
ると共に、補強材３．３の間隔ｄはセルの大きさや補強
材３の強度等を勘案して数１０μｍから１０ｍｍ程度に
設定されている。

そして、上記のように構成された本発明の印刷用製版シ
ート１は第２図に示したように補強材３・・・３を周方
向に向けた状態で版胴１１に巻付けられて、該版胴１１
を回転させながらレーザ装置１２から発射したレーザビ
ームを印刷用製版シート１の局面に照射し、照射した部
分を融かして、飛散或は昇華させることにより窪部１３
・・・１３を形成するようになっている。

前記窪部１３・・・１３は、レーザを変調するか、或は
、レーザ照射時間を変えることで、その窪み量や大きさ
を調整し、階調に対応した体積の凹みとする。

ここでレーザ装置１２の一例を第２図に基づいて簡単に
説明する。このレーザ装置１２においてはイメージスキ
ャナー等で取込まれた映像入力信号２１を半導体レーザ
２２に供給して、駆動電流をＰＣＭ化した映像入力信号
でオンオフして変調し、半導体レーザ２２から放出する
レーザビームを映像信号に同期して点滅させるようにな
っている。

そして、前記半導体レーザ２２から放出されたレーザビ
ームはコリメート光学系２３で平行光にされ、焦点レン
ズ２４により、印刷用製版シート１の表面で焦点を結ぶ
ようになっている。

そして、版胴１１に巻付けた印刷用製版シート１の一端
側の所定位置にレーザビームの焦点を当て、版胴１１を
回転させながら、印刷用製版シート１の円周方向に沿っ
て第１のトラック分の窪部１３・・・１３を形成する。

このようにして第１のトラック分の窪部１３・・・１３
を形成したら今度はレーザ装置１２を１画素分、版胴１
１の軸方向に移動させ第２のトラック分の窪部１３・・
・１３を形成する。

上記のような走査を繰返し行なえば、映像入力信号２１
の強弱つまり、画像の濃淡に対応した窪部１３・・・１
３が印刷用製版シート１の全面に亘って形成されること
になる。

そして、上記のようにして、その全面に亘って画像とな
る窪部１３・・・１３を形成した印刷用製版シート１の
表面に第３図に示したようにインキローラ３１で印刷イ
ンキを塗布し、塗布した印刷インキのうち、余剰分をド
クターブレード３２で掻き取ったのち、印刷紙等の被印
刷物３３を圧着ローラ３４で印刷用製版シート１の表面
に押付けて、窪部１３・・・１３内の印刷インキを被印
刷物３３に転移させて印刷を行なうのである。

そして、前記ドクターブレード３２で印刷インキの余剰
分を掻き取る際に、ドクターブレード３２の先端で印刷
用製版シート１が強く押圧されても、該シート１に設け
た補強材３・・・３により、窪部１３・・・１３の変形
は抑制され、これら窪部１３・・・１３には、その容積
に見合った量の印刷インキが充填され、かつ、窪部１３
・・・１３以外の部分の余剰な印刷インキが取除かれた
のち、印刷用製版シート１に被印刷物３３を圧着ローラ
３４で圧着させて印刷を行なうのであるが、この場合に
も、印刷用製版シート１に設けた補強材３・・・３によ
り、窪部１３・・・１３の変形を防止するので、本来の
正確なドツトサイズのインキ転移が行なわれるのである
。

第４図は本発明の印刷用製版シート１の第２実施例を示
す。

この実施例においては、補強材３を格子状（網目状）に
配置し、１つの枠の中に多数のセル、例えば６０μｍ２
の大きさのセルの場合には１つの枠の中に５００個のセ
ルを配置するようになっている。

なお前記補強材３の枠の大きさは、セルの大きさ等を勘
案して決定される。

第５図は本発明の印刷用製版シート１の第３実施例を示
す。

この実施例においては、補強材３として金属やセラミッ
ク等の球体を使用し、これら球体をプラスチックシート
内にアットランダムに混入埋設した場合を示している。

このようにしても窪部１３の変形を防止する効果は充分
にある。

なお図面に示す実施例では、補強材３を縞状又は格子状
に配置した場合を示したが補強材３の配置形状は限定さ
れない。

［発明の効果コ以上、説明したように本発明の印刷用製版シートはプラ
スチックシートを金属やセラミック等の補強材で補強し
、窪部の変形を抑制したので次に述べるような効果があ
る。

（１）インキング工程におけるドクターブレードによる
窪部の変形を防止し、窪部に、その容積に応じた印刷イ
ンキを正確に充填することができる。

（２）印刷工程における圧着ローラによる窪部の変形を
防止し、正確なドツトサイズのインキ転写を可能にする
。

（３）前記（１）、（２）項により、印刷の再現性が向
上し、印刷の品質を向上させることができる。

（４）補強材により、文字通りプラスチックシートの強
度を補い、印刷用製版シートの耐久性を高めることがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の印刷用製版シートの第１実施例の斜視
図、第２図はレーザ装置による製版工程を示す斜視図、
第３図は本発明の印刷用製版シートを使用した印刷装置
の側面図、第４図及び第５図は本発明の印刷用製版シー
トの第２実施例及び第３実施例を示す斜視図である。ｌ・・・印刷用製版シート、２・・・プラスチックシー
ト、３・・・補強材、１３・・・窪部。第３図第４図第５図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）プラスチックシートに、その表面に形成した印刷
インキ充填用の窪部の変形を抑制するための補強材を埋
設したことを特徴とする印刷用製版シート。