JPH0459030B2 - - Google Patents

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JPH0459030B2
JPH0459030B2 JP59046089A JP4608984A JPH0459030B2 JP H0459030 B2 JPH0459030 B2 JP H0459030B2 JP 59046089 A JP59046089 A JP 59046089A JP 4608984 A JP4608984 A JP 4608984A JP H0459030 B2 JPH0459030 B2 JP H0459030B2
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JP
Japan
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nonwoven fabric
aqueous dispersion
inner bag
impregnated
silicone oil
Prior art date
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JP59046089A
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JPS60190266A (ja
Inventor
Kaoru Okamoto
Toshinori Tanaka
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、金属面、プラスチツク面、塗装面、
ガラス面等に簡便に防汚性、滑り性、防臭性、防
錆性等の性質を付与することのできる構造物に関
するものである。
<従来の技術> 金属、プラスチツク面、塗装面、ガラス面等に
防汚性、滑り性、防臭性、防錆性等の性質を付与
する化学剤として、溶液タイプやスプレータイプ
の汚れ防止剤、滑り性付与剤、光沢付与剤、防臭
剤、防錆剤などが知られている。
<発明が解決しようとする課題> しかしながら、これらの化学剤にあつては、塗
りむらができたり、厚塗りしすぎたり、垂直面で
は垂れが生じたりするなどの問題があり、使いや
すさの点では必ずしも満足すべきものではなかつ
た。
本発明は、このような背景下において、上記の
ような性能上および使い勝手における問題点を解
消したハンデイータイプの表面処理用構造物を提
供することを目的になされたものである。
<課題を解決するための手段> 本発明は、「ポリテトラフルオロエチレン粒子
とシリコーンオイルとを必須成分として含むPH
7.2〜9.0の弱アルカリ性の水性分散液を含浸させ
た湿潤状態の不織布1を内袋2の中に封入し、さ
らにその内袋2を外袋3の中に封入した構成を有
し、これらの袋内から取り出した湿潤状態の不織
布1にて対象物表面を拭うことにより対象物の表
面処理を図る使い捨てタイプの表面処理用構造
物。」をその要旨とするものである。
以下本発明を詳細に説明する。
本発明においては、ポリテトラフルオロエチレ
ン粒子とシリコーンオイルとを必須成分として含
む水性分散液を用いる。
ポリテトラフルオロエチレン粒子とシリコーン
オイルとの併用割合は、重量比で99:1〜10:
90、さらには95:5〜20:80の範囲から選択する
ことが好ましい。ポリテトラフルオロエチレン粒
子を欠くときは所期の効果が奏されず、シリコー
ンオイルを欠くときも所期の効果が充分には奏さ
れない。
なおポリテトラフルオロエチレン粒子とシリコ
ーンオイルのほか、必要に応じ他のフツ素系樹脂
を添加することもできる。
ポリテトラフルオロエチレン粒子とシリコーン
オイルとを必須成分として含む水性分散液とは、
こらのポリマーが水系媒体に分散したものを言う
が、通常、分散のために各種のノニオン系、アニ
オン系、カチオン系または両性界面活性剤を含有
させる。
そして本発明においては、この水性分散液中に
飽和炭化水素系中沸点溶剤または多価アルコー
ル、特にその双方を含有させることが望ましい。
これらの成分は、分散液から固形分が分離するの
を防ぐ役割を果たすと共に、不織布1に対する浸
透性を高め、さらには、この含浸した不織布1で
対象物の表面を拭いたとき、分散液が過度に塗布
されることなく、少しずつ適度に転着されるよう
にするのに効果があるからである。
ここで、飽和炭化水素系中沸点溶剤としては中
程度の沸点(たとえば80〜130℃程度)を有する
パラフイン系炭化水素があげられ、多価アルコー
ルとしては、エチレングリコール、プロピレング
リコール、ブタンジオール、ヘキサンジオール、
ポリエチレングリコール、ネオペンチルグリコー
ル、トリメチロールプロパン、グリセリンなどが
あげられる。
上記水性分散液のPH7.2〜9.0の弱アルカリ性に
設定される。このPH範囲において、分散液の安定
性、防汚性の向上が図られる。
不織布1としては、各種の合成繊維、再生繊
維、天然繊維等でできた不織布が用いられる。
不織布1への上記水性分散液の含浸は通常の浸
漬法によつてなされるが、その際減圧下で含浸さ
せる方が、水性分散液中の特定成分が優先的に吸
収させる選択吸収が防がれること、水性分散液が
繊維の微細構造の内部にまで均一に浸透するこ
と、その分散液の対象物上への転着も徐々に行わ
れるようになることなどの点で好ましい。
含浸後の不織布1は、必要に応じて適当な含浸
量になるまで絞り器にて絞り、ついでこれを乾燥
することなく湿潤状態のまま内袋2の中に封入す
る。そしてその内袋2の適当個数をさらに外袋3
の中に封入する。
内袋2および外袋3用の包装材としては、耐水
性、耐気体透過性および遮光性を有するものを用
いることが好ましく、このような材質のものとし
ては、たとえばアルミニウム箔とポリエチレンな
どのプラスチツクとのラミネート物からできた
袋、プラスチツク製の単層または複層の袋などが
あげられる。耐水性、耐気体透過性あるいは遮光
性を有しないものは、次第に内容物が変質するお
それがあり、長期にわたる流通や保存を目的とす
る場合には不適当である。
外袋3内には、空拭き用の布地を同封しておく
こともできる。
本発明の表面処理用構造物は、家電製品、楽
器、スポーツ用品、台所用品、浴室用品、トイレ
ツト用品、家具、屋内装置品、乗物、建築用品、
照明用品、事務用機器、利器、工具、広告、陳列
用具、履物をはじめ、各種の塗装金属面、塗装木
材面、金属面、プラスチツクス面、セラミツクス
面、皮革面などに防汚効果、防油効果、防臭効
果、防錆効果、滑り効果、はつ水効果、洗浄効
果、光沢等を与える簡便な用具として有用であ
る。
<作用> 本発明の表面処理用構造物を使用するにあたつて
は、外袋3を開封して1個の内袋2を取り出し
(外袋3は再び閉じておく)、さらにその内袋2を
開封して湿潤状態の不織布1を取り出す。そして
この湿潤状態の不織布1にて対象物表面を拭う
と、表面の処理と拭き取りとが同時になされ、対
象物に汚染性、滑り性、防臭性、防錆性等の付与
がなされる。使用後は、その不織布1を廃棄すれ
ばよい。
<実施例> 次に実施例をあげて本発明の構造物をさらに説
明する。
実施例 第1図は、本発明の構造物の一例を示した一部
切り欠き斜視図である。
(1) は後述の水性分散液を含浸させた不織布であ
り、該不織布1はアクリル繊維70%、レーヨン
繊維30%よりなる。
(2) はポリプロピレンフイルム製の内袋で、上記
の水性分散液含浸不織布1を密封している。
(3) ポリエチレン押出コート層/アルミニウム
箔/ポリプロピレンフイルムよりなる3層ラミ
ネートフイルムでできた外袋であり、その口部
には片側に凸状の線条4、もう一方にそれに対
応する溝が設けてあつて、線条4をこの溝には
めこむことにより密封がなされ、線条4を溝か
らはずすことにより開封がなされるようになつ
ている。
上記水性分散液は、 ・ポリテトラフルオロエチレン粒子 5% ・テトラフルオロエチレンのコポリマー 5% ・シリコーンオイル 8% ・中沸点パラフイン系溶剤 10% ・プロピレングリコール 10% ・光沢剤、界面活性剤、粘度調節剤、安定剤、研
磨剤等 10% ・水 52% の組成を有し、PHは7.8であつて、上記不織布1
への含浸は、槽内にこの水性分散液を入れ、そこ
に不織布1を投入し、上記空間を真空ポンプに連
絡して該ポンプを作動させて不織布1の繊維間の
空気を水性分散液で置換し、ついで含浸不織布1
をゴムロール間を通過させて過剰の分散液を絞る
ことにより行つた。
得られた含浸不織布1は、そのまま空気中に放
置すると約30分で乾くが、上記内袋2に密封した
状態では乾燥までに数日を要し、またこの内袋2
を上記外袋3に入れて密封した状態では、6ケ月
を経ても全く変化は認められなかつた。なお、内
袋2そして外袋3と同じ3層ラミネートフイルム
から作られたものを用いると、保存期間をさらに
大幅に向上させることができる。
この含浸不織布1を用いて、塗装金属面(ガス
レンジ、スチール家具、乗用車の外面、浴槽)、
塗装木材面(ピアノ)、プラスチツク面(換気扇、
扇風機の羽根、釣り用クーラーの内面、ナイロン
製釣り糸、電話器)、ガラス面(テレビジヨン受
像機の画面)、金属面(アルミニウム外壁)、陶磁
器面(タイル)の表面を拭うことにより表面処理
したところ、作業性、持続性、仕上り状態、耐久
性はいずれも極めて満足しうるものであつた。
なお、上記水性分散液の調製に際し、ポリテト
ラフルオロエチレン粒子の添加を省略したときは
全く劣る結果しか得られず、シリコーンオイルの
添加を省略したときも上記実施例ほどのすぐれた
結果は得られなかつた。
また上記水性分散液の調製に際し、中沸点パラ
フイン系溶剤の添加を省略したとき、プロピレン
グリコールの添加を省略したとき、中沸点パラフ
イン系溶剤とプロピレングリコールとの双方の添
加を省略したときについても試験を行つたとこ
ろ、不織布1への浸透性の点、対象物への転着性
の点、使いやすさの点で、上記実施例に準ずる効
果が得られた。
<発明の効果> 本発明の構造物は、溶液タイプやスプレータイ
プにおけるような塗りむら、厚塗り、垂れ等の問
題が全く生じないこと、不織布1を構成する繊維
への水性分散液の含浸が容易になされる上、その
含浸液が保存中には遊離、変質せず、一方塗布時
には対象物に適量づつ転着すること、そしてこの
ように対象物への適用が簡便にできるにもかかわ
らず、対象物表面にすぐれた防汚性、滑り性、防
臭性、防錆性を付与できることなどの種々の効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の構造物の一例を示した一部
切り欠き斜視図である。 1……不織布、2……内袋、3……外袋、4…
…線条。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ポリテトラフルオロエチレン粒子とシリコー
    ンオイルとを必須成分として含むPH7.2〜9.0の弱
    アルカリ性の水性分散液を含浸させた湿潤状態の
    不織布1を内袋2の中に封入し、さらにその内袋
    2を外袋3の中に封入した構成を有し、これらの
    袋内から取り出した湿潤状態の不織布1にて対象
    物表面を拭うことにより対象物の表面処理を図る
    使い捨てタイプの表面処理用構造物。 2 水性分散液が、飽和炭化水素系中沸点溶剤ま
    たは(および)多価アルコールを含有しているこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の構造
    物。 3 水性分散液を減圧下に不織布1に含浸させて
    なる特許請求の範囲第1項記載の構造物。
JP4608984A 1984-03-10 1984-03-10 表面処理用構造物 Granted JPS60190266A (ja)

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JPS60190266A JPS60190266A (ja) 1985-09-27
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