JPH0458136A - 計測システム - Google Patents

計測システム

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JPH0458136A
JPH0458136A JP16687790A JP16687790A JPH0458136A JP H0458136 A JPH0458136 A JP H0458136A JP 16687790 A JP16687790 A JP 16687790A JP 16687790 A JP16687790 A JP 16687790A JP H0458136 A JPH0458136 A JP H0458136A
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JP
Japan
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measured
displacement
measurement
measurement system
force
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JP16687790A
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Mitsuru Shiraishi
白石 満
Hideo Kato
秀雄 加藤
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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  • Investigating Strength Of Materials By Application Of Mechanical Stress (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 目次 〔概要〕 〔産業上の利用分野〕 〔従来の技術〕 〔課題を解決するための手段及び作用〕(1)測定系の
構成 (支))測定方法の説明 (3)データ処理系の方法 (4)データ処理の方法 (5)まとめ 〔実施例〕 (概要説明) (測定方法の説明) (1)曲げにおける力と変位の関係 (2)捩じり特性 (3)分布特性 (4)疲労測定 (5)応力緩和 (6)クリープ特性 (7)組立特性 (8)組み合わせ測定の例 〔発明の効果〕 〔概 要〕 被測定物の変位等の機械的特性を測定する計測システム
に関し、 変位、歪み、応力等の測定とこれらの分布特性の算出を
自動的にかつ正確に行う計測システムを目的とし、 押付はロッドを被測定物に押しつける押付はロボットと
、被測定物の変位を変位計を介して検知するセンシング
ロボットと備え、マイクロプロセッサによる演算により
スプライン関数を用いて機械的特性を測定する。
〔産業上の利用分野〕
本発明は計測システムに関し、特に計測ロボットを用い
て、製品又は部品の機械的な特性、例えば、プラスチッ
クモールド品について複数の機械的な特性を容易に測定
することができる計測システムに関するものである。
近年、製品の高機能化と軽量化の要請のもとに、構造設
計の分野ではプラスチックモールド技術を用いて材料の
薄肉化を図り、必要にして最小限の強度を付与する極限
的な設計が試みられている。
例えば、情報機器の分野では携帯型のパソコン、ワープ
ロ機器に代表されるように機器のパーソナル化が急速に
進み、そのために製品のモールド化率を上げて極力軽量
化を図る努力がなされている。
しかし、プラスチックの特性は複雑であり、成形条件、
形状、荷重の大きさ、荷重をかけている時間等の各種要
因により影響を受けるので、プラスチックモールド技術
■計するためには各種の測定を多数行い、設計のための
多くのデータを揃える必要がある。
プラスチックモールド品は一般に曲げ荷重がかかる状態
で使用されるので、曲げ荷重における変位と歪みの測定
が重要である。この場合、解析の基本は、材料の微小領
域dAにおける、力の釣り合い、変位と歪みの関係、及
び応力と歪みの関係、である。このように機械的特性を
評価する上で、力、応力、変位、歪みは重要な要素であ
るが、この内、変位と歪みは幾何学的量であり、力と応
力は力学的量である。
一般に、プラスチックモールド品の仕様は、「一定の押
しつけ力を加えたときの最大変位を所定値以下にする」
ように規定される。さらに、強度は部品の応力又は歪み
で評価される。この場合、応力は直接的に測定できる量
ではないので歪みを測定し応力値に換算する。
〔従来技術〕
従来から材料レベルでの測定評価が一般に行われている
。材料の特性評価についてはJIS規格で試験片の形状
、試験項目、試験方法等が定められている。また、実際
の試験機も試験内容に応じて専用の装置が使用されてい
る。従って、従来はJIS規格に沿った材料試験が主と
してなされている。
この場合、材料レベルでの測定は、JIS試験片以外の
形状の実物での測定に迅速に対応できず、また、複数の
組み合わせた測定ができない等の問題がある。
一方、試験片以外の実物の試験において、押しつけ力に
よる変位の測定は特定の位置においてなされるのが主で
ある。従って、任意の位置に外力を与え、そのとき生じ
る部品の変形を部品全体において測定する装置はない。
また、歪みの測定は歪みゲージを試験部品に貼る方法が
一般的である。
しかし、1枚の歪みゲージで測定できる範囲は1点にお
ける特定方向の歪みのみである。さらに歪みゲージを使
用するためには接着作業やリード線処理を必要とするた
め取り扱いが煩雑になる。
本発明の目的は、押しつけロボットとセンシングロボッ
トを有する計測ロボットを用いて、製品又は部品の機械
的な特性、例えば、プラスチックモールド品について複
数の機械的な特性を容易に測定することができる計測シ
ステムを提供することにある。
本発明では、例えば、押し付はロボットの押し付は位置
を任意に指定でき、そのときの変位分布も容易に測定す
ることができる。
〔課題を解決するための手段及び作用〕本発明の構成及
び作用を第1乃至第6図に沿って説明する。
第1図(a)、(b)は本発明の基本構成を測定系とデ
ータ処理系に分けてブロック図で表したものである。
(1)測定系の構成 第1図(a)は測定系の構成図であり、図中、lは被測
定物であり、2は被測定物を保持する被測定物設定手段
であり測定内容に応じて交換可能な構成である。10は
接触手段11を介して、被測定物の指令された位置に指
令された力を付与できる荷重設定用移動手段である。接
触手段11は測定内容に応じて交換可能な構成とする。
20は被測定物の指定された位置における変位を測定す
ることが可能な変位検出用移動手段である。30は指令
装置であり、測定系の各装置に指令を与えることが可能
である。31は測定手順を格納している測定手順格納装
置である。32は測定データを格納する測定データ格納
装置である。
第2図は、第1図(a)の荷重設定用移動手段10と変
位検出用移動手段20の詳細ブロック図である。荷重設
定用移動手段10は第1の移動機構12と力検出手段1
3と第1の移動機構用制御装置14により構成されてい
る。
荷重設定用手段10の動作方法には大別して次の2つの
方法がある。
■指令装置30から第1の移動機構用制御装置14に位
置指令値及び移動中の速度指令値を与える。所定の位置
に移動するように、第1の移動機構用制御装置14は第
1の移動機構12に駆動用信号を指令する。このような
動作方法を以下では位置制御と称する。
■指令装置30から第1の移動機構用制御装置14に力
指令値を指令する。このとき第1の移動機構用制御装置
14は、力検出手段13の信号をみながら所定の力を出
すように第1の移動機構12に駆動用信号を指令する。
このような動作方法を以下では力制御と称する。
また、指令装置30は第1の移動機構用制御装置14を
介して、第1の移動機構12の位置情報、力検出手段1
3で検出した力情報を取り込むことができる。
変位検出用移動手段20の動作方法は基本的には位置制
御である。即ち指令装置30から第2の移動機構用制御
装置23に位置及指令値及び移動中の速度指令値を与え
る。所定の位置に移動するように第2の移動機構用制御
装置23は第2の移動機構21に駆動用信号を出力する
指令装置30は第2の移動機構用制御装置23を介して
、第2の移動機構21の位置情報を取り込むことができ
る。なお、第2図では変位検出手段22の出力は直接指
令装置30に取り込むようになっているが、第2の移動
機構用制御装置23を介して取り込んでもよい。
第3図は測定手順格納装置31における測定手順の格納
形式と、測定データ格納装置32における測定データの
格納形式を表したものである。動作手順格納装置31内
には、第3図に示すように測定内容に応じていくつかの
測定手順が格納されており、測定内容に応じて指令装置
30に転送されるようになっている。測定されたデータ
も第3図に示すように指令装置30からの指令により。
測定内容に応じて個別に測定データ格納装置32に格納
されるようになっている。
(2)測定方法の説明 このような測定系の基本構成において、測定は次のよう
にして行う。第5図は指令装置30の基本動作フローチ
ャートである。測定内容に応じて被測定物設定手段2を
選定して被測定物設定手段2に被測定物1をセットする
。次にオペレータはコンソール33を介して指令装置3
0にコマンドを入力する。指令装置30はコマンドの内
容を解釈して測定手順格納装置3−1から必要な測定手
順を読み込み、測定手順の内容に応じて荷重設定用移動
手段10、変位検出用移動手段20、時刻検出手段24
.測定データ格納装置32.コンソール33の各装置に
指令を出したり、測定データを取り込んだりして測定を
遂行する。
(3)データ処理系の構成 第1図ら)はデータ処理系の基本構成図である。
図中、40はデータ処理装置であり、41はデータ処理
手順を格納しているデータ処理手順装置である。42は
測定データ格納装置であり、第1図(a)における測定
データ格納装置32と同一のものを使用してもよいし、
別のものでもよい。但し。
別の装置を使用するときは、測定データ格納装置42に
格納されている測定データは測定データ格納装置32に
格納されているデータの全であるいは一部を複写したも
のとする。オペレータはコンソール44を介してデータ
処理装置と通信可能である。43は測定結果を出力する
装置である。なお、データ処理手順格納装置41は第4
図に示すようにデータ処理内容に応じてデータ処理手順
を格納している。
(4)データ処理の方法 このような基本構成において、データ処理は次のように
して行う。第6図はデータ処理の基本処理フローチャー
トである。オペレータはコンソール44を介してデータ
処理装置40にデータ処理のコマンドを送る。データ処
理装置40はコマンドの内容を解釈してデータ処理手順
格納装置4工から処理に必要なデータ処理手順を、測定
データ格納装置42から処理に必要な測定データを取り
出し、データ処理手順の手続きにしたがって測定データ
に数値処理を施し、結果を測定結果出力装置43に出力
する。
(5)測定系とデータ処理系をまとめると次のようにな
る。
本発明の測定系は、 ■被測定物1をセットする被測定物設定手段2と、 ■接触手段11を介して被測定物1の指定された位置に
指定された力をかけたり、あるいは指定された位置に指
定された変位を与えてそのときに被測定物にかけている
力を測定できる荷重設定用移動手段10と、 ■荷重あるいは変位を与えられたときの被測定物1の指
定された位置における変位を測定できる変位検出用移動
手段20と、 ■被測定物にかかっている力あるいは変位及びそれらの
値を測定した時刻等を記録できる測定データ格納装置3
2と、 ■時刻検出手段34と、 ■測定内容に応じた測定手順を格納している測定手段格
納装置31と、 ■測定手順格納装置31に格納されている測定手順にし
たがって、荷重設定用移動手段10と変位測定用移動手
段20と測定データ格納装置32に指令を送出する指令
装置30と、 ■データ処理手順格納装置41と、 ■データ処理手順格納装置に格納されているデータ処理
手順に従い、測定データを処理するデータ処理装置40
と、 により構成され、 測定に際しては、測定内容に応じて 被測定物設定手段2と、接触手段11と、測定手順格納
装置31に格納されている測定手順とを選択して測定を
行い、 データ処理に際しては、処理内容に応じて、データ処理
手順格納装置42に格納されているデータ処理手順と、
測定データ処理装置42に格納されている測定データと
を選択してデータ処理を行うことにより、 試験片だけでなく実際の試作品あるいは製品における各
種の測定を、精度よくかつ迅速に、行うことができる計
測システムを実現したものである。
〔実施例〕
以下、図面に沿って実施例を説明する。
(概要説明) 以下に実施例構成の概要を説明する。
第7図は測定系の実施例構成図である。第7図では説明
の都合上、座標x、zを図示のようにとる。Y軸は紙面
に垂直に手前側から向こう側にとるものとする。50は
被測定物であり、被測定物設定手段である部材51にそ
の一端が固定されている。部材51は測定内容に応じて
、他の被測定物設定手段に交換可能である。60.61
はそれぞれ、第1の移動手段及び第2の移動手段を実現
するためのロボットである。ロボット60.61は、x
YZ軸方向の直進移動及びZ軸回りの回転が可能な4自
由度を有し、各軸の移動用アクチュエータとしてDCモ
ータを使用している。
以下では、ロボット60を押付はロボットと呼び、ロボ
ット61をセンシングロボットと呼ぶことにする。押付
はロボット60の先端には力検出手段として、6軸方向
の力(XYZ方向の力及びXYZ軸回りのモーメント)
を検出可能な力センサ62が装着されている。63は接
触手段を実現するロッドであり、測定内容に応じて他の
接触手段と交換可能である。押付はロボッ)60と力覚
センサ62とロッド63で荷重設定用移動手段を構成し
ている。センシングロボット61の先端には、被測定物
50のZ軸方向の高さを検出するための変位計64が装
着されていて、センシングロボット61と変位計64で
変位検出用移動手段を構成している。押付はロボット6
0、センシングロボット61、部材51はそれぞれ架台
52.53.54の上に固定されており、架台52.5
3.54は板55〜58により相互に固定されている。
第8図は第7図構成をもとにした測定系の実施例の概略
ブロック図である。第8図において、指令装置とデータ
処理装置と時刻検出手段は計算機70により構成される
。計算機としてはパソコン、EWS等を使用すればシス
テムをコンパクトにすることができる。時刻検出手段と
しては計算機に内蔵されている時計を利用することがで
きる。測定手順格納装置、測定データ格納装置、データ
処理手順格納装置は何れも計算機70用のメモリ71.
72.73を使用している。メモリ媒体としては磁気デ
ィスク媒体とフロッピィ媒体を併用している。測定結果
出力装置として計算機の周辺装置であるプリンタ74、
プロッタ75を使用している。コンソールとして計算機
700周辺装置であるキーボード76とデイスプレィ7
7とマウス78を使用している。なお、デイスプレィ7
7は測定結果出力装置として併用してもよい。
動作手順を格納しているメモリ71に格納されている個
々の測定手順は測定に先立ってオペレータが作成する。
−回動作手順を作成しておけば、必要に応じて計算機7
0に取り込むことにより容易に同じ測定を繰り返すこと
ができる。動作手順の作成に際しては、計算機70がテ
キスト編集機能を有している場合はこの機能を活用して
、計算機70上で作成してもよい。こうすることにより
測定手順の作成を効率的に行うことができる。測定デー
タを格納するメモリ72は計算機700指令に基づき測
定データを格納する。測定データを格納するメモリ72
に格納されるデータの形式、データの数等は計算機70
の指令に基づいて決まる。
測定に際しては、オペレータはキーボード76、デイス
プレィ77、マウス78のコンソール機能を介して、計
算機70(指令装置の機能)にコマンドを送り、このコ
マンドに基づいて、計算機70は測定手順を格納してい
るメモリ71から測定手順を読み込んで測定を行う。な
お、測定の途中でも指令装置である計算機70とオペレ
ータはコンソールを通して随時情報のやり取りを行って
もよい。例えば、測定データを格納すべきファイル名を
オペレータからの指定により決定するときは、測定手順
のなかにオペレータからファイル名を読み込む手順を組
み込んでおくことにより、指令装置である計算機70と
オペレータはコンソールを介して会話的にファイル名を
変更することが可能となる。
データ処理に際しては、オペレータはキーボード76、
デイスプレィ77、マウス78のコンソール機能を介し
て計算機70(データ処理機能)にコマンドを送り、こ
のコマンドに基づいて計算機70はデータ処理手順を格
納しているメモリ73からデータ処理手順を読み込み、
測定データを格納しているメモリ72から処理すべき測
定データを読み込み、データ処理手順にしたがって測定
データを処理し、処理結果を測定結果を出力するための
装置であるプリンタ74またはプロッタ75に出力する
第9図は測定系周辺の詳細ブロック図である。
押付はロボット60とセンシングロボット61に与える
駆動用信号はこの場合モータに流すモータ電流である。
被測定物の変位は具体的には次のようにして測定する。
第7図において、センシングロボット61のZ軸方向の
位置と変位計64の出力の和から被測定物50の高さを
知ることができる。また。
押付はロボット60で被測定物50に力制御で力をかけ
るときに、力をかける前と後で同じXY位置において高
さを測定し両者の差を取れば変位を測定することができ
る。同様にして異なる条件(例えば、測定時刻が異なる
場合)において同じXY位置における高さを測定し、両
者の差を取れば条件が与えられたときの変位を求めるこ
とができる。
なお、変位計64の出力が零になるように計算機70か
らセンシングロボット用制御装置66に指令値を与える
ようにすれば変位計64の出力は常に零になるので、セ
ンシングロボット61のZ軸方向の位置情報のみから被
測定物の高さを測定することができる。このようにする
ことにより異なる被測定物を測定するときに被測定物の
特性により変位計の出力が変動する場合においても、被
測定物によらず精度よく変位を測定することが可能とな
る。
(測定方法の説明) 以下では個々の測定内容に応じて、測定手順及びデータ
処理の方法を中心に具体的に説明する。
(1)曲げにおける力と変位の関係 被測定物に曲げ力をかけたときの力と変位の測定例を図
面に沿って説明する。
第10図は測定装置である。図中、100は測定台、1
(11.102は支持台であり、その上に被測定物10
5が載置されている。103.104は被測定物105
を交換するときに左右の位置を決めるための位置決め用
板である。被測定物105の中央の押付は位置に押付は
ロボット60(第7図参照)の先端に取りつけられた接
触手段であるロッド106で被測定物105に力をかけ
る。この場合、台100、支持台1(11.102、位
置決め用板103.104が被測定物設定手段となる。
第11図は押し付は位置における力と変位の測定手順フ
ローチャートである。ステップ3.6゜10からも明ら
かなように、本測定は押付はロボット60の押しつけ位
置への移動、押しつけ力、初期位置への復帰等の押付は
ロボット60のみの情報を使用している。
このように1本システムの一部の機能のみを利用して測
定を行っても本発明の主旨からはずれるものではない。
なお、ステップ5において、力指令を出した後一定時間
待っているのは、被測定物105にかかる力が変化した
ときに生じる振動の影響を小さくするために必要な処置
である。待ち時間は測定目的等に応じて決めればよく、
待ち時間の大きさ自体は本発明の主旨に影響を与えるも
のではない。
第12図(1)〜(6)は変位と力の関係を示す測定例
である。Nは力の単位の二ニートンである。グラフは力
をON、5 N、 10 N 、15 N、 20 N
  と増加させた後(実線) 、15 N、 10 N
、 5 N、 ONと減少(点線)させたものである。
図中、(1)〜(6)は材料を変えて測定したグラフで
あり、各材料の試料数を約10個とした。変位の測定は
、まず、押付はロボットにONの力指令を与えてロッド
106を被測定物105の押付は位置に接触させ、被測
定物105の高さZ。を測定する。その後押しつけ力を
例えば10 N指令したときの高さZl。を測定する。
両者の差 Z+o  Zoから変位を求めることができ
る。
第13図は第12図の測定データに統計処理を行い平均
値と標準偏差を求めた結果のグラフである。測定として
は比較的単純であるが、同様の測定を重りを用いて人手
で行うには多くの時間と労力を要する。これに対して、
本発明では被測定物105を設定した後は自動測定が可
能なため、労力を大幅に軽減することができる。被測定
物105を設定した後は測定システムを使用することに
より自動測定が可能となる。
なお、ここでは力を変化させてそのときの変位を測定し
たが、逆にロッド106で被測定物に変位を与え、その
ときの力センサの出力を測定すれば同様にして変位を変
化させたときの変位と力の関係を測定することができる
。また、当然押付は位置は中央である必要はなく、測定
目的に応じて任意の位置を指令することができ、被測定
物105の任意の位置において同様の測定が可能となる
(2)捩じり特性 第14図は被測定物に捩じりモーメントをかけたときの
捩じりモーメントと捩じり角の関係の測定装置である。
図において、ねじりジグは第7図に示す架台53の上に
取付けられる。被測定物の一方の端部は固定側のチャッ
クで把持され、他方は回転側のチャックに把持される。
回転側のチャックは回転板に取り付けられ、回転板はロ
ボットにより荷重点Pに所定の力与えて回転される。こ
の回転により被測定物は捩じられる。回転中心からRの
距離における荷重点Pをロボットにより力Fで押すと、
被測定物には、M=F−Rの捩じりモーメントが発生す
る。荷重点Pにおける捩じり角をθとすると、 θ= t a n−’ (d/R) となる。
第15図(1)〜(6)は上式から求めた測定例を示す
縦軸はねじり角、横軸はねじりモーメントである。
第12図と同様に、実線はねじりモーメントを増加させ
た場合、点線は減少させた場合である。(1)〜(6)
は試料が異なり、各試料数は約10個である。
第16図(1)〜(6)は第15図の結果に統計処理を
施して平均値と標準偏差を求めた結果である。
ねじりの測定手順は基本的に曲げの場合と同様に第11
図のフローチャートで表される。この場合も(1)の場
合と同様に押付は位置における力と変位の関係が求まる
ので、この力と変位の関係から更に捩じりモーメントと
捩じり角の関係が上式のようにして求められる。
(3)分布特性 次に分布特性の測定について説明する。
第17図は分布データの処理手順を示し、第18図は変
位分布の測定方法を示す。変位分布を測定するときには
被測定物の押付は位置に押付はロボット60で力を与え
、そのときの変形量をセンシングロボット61で測定す
る。第19図は押付は位置にかける力を変化させて測定
するときの測定手順を示し、第20図は押付は位置にお
ける力を一定にして、変位を指定された時間間隔で測定
する場合の測定手順を示している。この場合、両者を混
合した測定手順も考えられるが、この場合でも本発明は
当然適用するこができる。
第17図では、測定したデータをスプライン平滑法によ
る第1の数値処理を行って変位分布関数を求め、次に微
分及び座標変換による第2の数値処理を行い、曲率、歪
み、応力等の分布を得る。
この場合、押付は力は1通りであってもよい。第18図
ではステップ1〜7に示すように、押しつけロボットに
力0を指令した後(ステップ2)、押付は位置に力をか
けていない状態で被測定物の高さを測定しくステップ3
)、ロボットに力を指令しくステップ4)、力をかけた
状態で同じ位置における高さを測定する(ステップ5)
第19図は被測定物の高さを測定した後、指定されたフ
ァイルに書き込む処理手順を示す。図示のように、セン
シングロボット61を被測定物の高さを測定する位置に
移動させ(ステップ2)、センシングロボットの位置情
報と変位計の出力と時刻を読み込み、ファイルに書き込
む(ステップ3)。この場合、多数の位置における変位
を測定するためにはセンシングロボット61に指令する
手順を簡単に、かつ信頼性高く生成する必要がある。
このような点を考慮して、ステップ2.3を行うセンシ
ングロボットを動作させる具体的手順は、特願平(11
−298767号「計測ロボットのアーム制御方式」、
特願平(11−230097号「ロボット制御方法」及
び特願平02−110486 r計測ロボットの位置決
め制御方法及び装置」に関連技術として記載されている
また、押付はロボット60が押している位置での高さは
、押付はロボット60のZ軸方向の高さから測定するこ
とができる。そして、押付は位置近辺での高さを測定す
るためには接触機構とセンシングロボット61のスキャ
ン動作を工夫すればよい。この具体的方法については特
願平(11−279772号「変形量測定装置」に関連
技術として記載されている。
また、被測定物50に切り欠きがある場合には、これを
切り欠きがないと見なして変位曲面の式を求めこの式か
ら切り欠きかある場合について求める。この具体的方法
については特願平(11−235917号「変位量測定
装置」に関連技術として記載されている。
さらに、本例以外の押付はロボット60、センシングロ
ボット61及び被測定物50の配置については特願平(
11−279773号「計測ロボットの配置」に関連技
術として記載されている。
第20図は測定時間を考慮した変位分布の測定手順のフ
ローチャートである。第18図のフローチャートと比較
すると明らかなように、第18図のフローチャートに対
して、指定された時間だけ待つステップ5が追加されて
いる。本発明では第17図に示すように測定した個々の
離散的なデータに第1の数値処理を施して変位分布の式
W (X。
y、  t)を求める。そして、この変位分布の式W(
x、y、t)は、少なくとも限定された範囲では変数X
またはyに関して2同機分可能な関数として求める。こ
のようにして求めた変位分布の式w (x、  y、 
 t)に微分、座標変換等の第2の数値処理を施すこと
により、変位分布だけでなく曲率分布、歪分布、応力分
布等の各種の特性を求めるようになっている。
第21図は変位分布データの処理手順フローチャートで
ある。ステップ10基準データは必ずしも力をかける前
のデータのみを意味していない。
必要に応じて他のデータを使用してもよい。例えば、力
をかけた直後のデータを基準として力をかけて1時間後
のデータに関する変位データを求めてもよい。具体的に
は特願平(11−155681号「曲率算出装置Jに関
連技術として記載されている。
なお、変位分布の式Wは、常にx、  y、  tの関
数として求める必要はなく必要に応じて変数X。
y、tの全であるいは何れか限定された変数の関数とし
て求めてもよい。例えば、  x、  yの関数W(X
、y)、変位Xのみの関数w (x)として求めてもよ
い。本測定方法は、筐体等の比較的柔らかい構造体の評
価を行うときに特に有効である。
以下に具体的な測定例について説明する。
(a)線形材料の測定例は関連技術である特願平(11
−155681号「曲率算出装置」を参照しつつさらに
詳しく説明する。
最初に線形材料である金属を用いた測定例をもとに説明
する。
第22図は変位測定治具の要部構成図である。
この治具は計測ロボットの台座に配置される。被測定物
50である金属板の一端をボルトで固定し点Pに押付は
ロボットにより力をかける。このときの被測定物の変位
を格子状の8×10の各点でセンシングロボットを使用
して変位を測定する。
この場合1時間による影響は無視できるので、8×10
点における変位データから求めるべき変位分布の式は座
標x、  yの関数としてw (x、  y)と表され
る。ここで問題となるのは離散的な測定データから2階
微分可能な変位分布の式W (X。
y)を如何に求めるかという点である。
変位分布の式w (x、  y)の各測定点をXとyの
多項式で表現するとw (x、  y)の次数が高くな
り振動の激しい関数となり易く現実的でない。
一方、スプライン補間による方法が考えられる。
しかし、この方法は変位分布を求める際には有効である
が、微分値を求めるには測定誤差の影響を受けやすく実
用的でない。そこで、スプライン平滑化手法を利用して
測定誤差の影響の少ない変位分布の式w (x、y)を
求めることにしている。
変位分布の式w (x、y)が求まれば、数学的、材料
力学の面で得られている知識を適用することにより各種
の処理を行うことができる。例えば、関数w (x、 
 y)のX軸に沿った曲率半径をrxx(x、  y)
とすれば、rxx (x、y)と関数W(x、y)との
間には数学的に、 2w の関係が成り立つことが知られている。ただし、(aw
/c?x) 2<<1 であるから、近似的に、 と表される。また、このように処理しても実用上問題な
い。同様にして、X方向の曲率半径をryy(x、y)
、捩じり率を1/rxy (x、y)とすると、 l       a2 w ryy     ay” l 、    θ2 W r、ly    axay と表される。以下では、X方向の曲率1/r、。
(x、y) 、X方向の曲率1/ryys  (x、 
 y)捩じり率1/rxy (x、y)をまとめて単に
曲率と呼ぶことにする。
正の曲率は、対象面が上(2軸)方向に凹になっている
事を意味し、負の曲率は考えている面が上(2軸)方向
に凸になっている事を意味するので変位面の凹凸の状態
を知ることができる。このことは構造解析等のモデルを
構築する際に有用である。
一般に、材料力学において曲率半径rXX(X。
y)とX軸方向の電歪εXX (x、  y)  との
間には、 εXに XX の関係が成り立つことが知られている。ここでZは中立
面から考えている位置までのZ方向の距離を表す。なお
、中立線は今の場合板の中央の面であり歪零の面である
同様に、X方向の電歪εyy (x、  y) 、剪断
歪εxy (x、  y)は次のように表される。
の関係が成り立つ。また、座標変換を施すことにより最
大主歪と最小主歪、最大剪断歪、最大主歪の向き等の各
分布を求めることもできる。
金属の場合、X軸方向の応力σ□、y軸方向の応力σY
Y+ 剪断応力σyyと歪ε□、εYY+  ε、Iy
の間には次の関係がある。
特性(E、  r)が判っていれば、上の式より応力分
布を求めることができる。更に、応力の場合も歪の場合
と同様に座標変換をすることにより最大主応力と最小主
応力、最大剪断応力、最大主応力の向き等の各分布を求
めることができる。
(b)クリープ特性を考慮した測定例について説明する
。これについては関連技術として平成2年5月15日出
願の「クリープ測定装置」(出願人、富士通株式会社)
に具体的に記載されている。
以下に、プラスチックの測定例について説明する。
プラスチックの場合、力をかけた後においても時間とと
もに変形量が変化する。変位は次の2つに分けて考える
ことができる。
■弾性変位。これは被測定物に力をかけた直後の、主と
して荷重の大きさによって決まる変位である。
■クリープ変位 これは被測定物に力をかけた後、時間
とともに増加する変位である。
従って、実際に測定される変位は弾性変位とクリープ変
位の和で表されることになる。本測定における測定手順
は、第36図に示した方法によればよい。なお、この場
合においても力をかけた直後の変位のみを問題にすると
きは基本的には上述の(a)の場合と同じように扱うこ
とができる。
測定データの処理においては、測定時刻を考慮した取り
扱いが必要となる。
(C)中立線の伸びを考慮する必要のある場合について
は関連技術として特願平02−058895 r歪分布
測定方法」に具体的に記載されている。
上記の2つの測定例では、板の中央(中立面)は歪が零
であるとしていたが、両端を固定されている部品に曲げ
力がかかった場合等には中立面に伸びが生じる。変位が
小さいときはこの伸びは無視できるため、上述した場合
と同様の取り扱いができる。しかし、変位が大きい場合
には中立面の伸びを考慮する必要がある。中立面の伸び
を考慮した場合については上記の特願平02−0588
957歪分布測定方法」で説明している。
以上3つの測定例で示したように、本発明によれば、各
種の処理が可能となるが、本発明の特徴はこのような個
々の量を求めることより、むしろ単に離散的な数値でし
かない変位データに、第1の数値変換処理を施して第2
の数値処理が可能な変位分布の式を求め、この式に既存
の知識を組み合わせることにより様々な処理を可能とす
る点にある。
(4)疲労測定 本発明を疲労試験に適用した第1の例を図23〜30に
示す。図23は曲げ疲労装置の要部を示している。50
はJIS試験片に準する形状の被測定物(被屈曲試験物
)である。3(11は被測定物を支持する設定手段であ
る。310は被測定物を把持する接触手段である。押付
はロボット60を上下方向に移動させて被測定物に繰り
返し変位を与えて曲げ疲労特性を行う。
接触手段310の詳細を第24図(a)〜(d)に示す
。具体的には関連技術として特願平(11−02387
9号「曲げ疲労試験装置J及び特願平02−10543
3号「曲げ疲労試験装置」に記載されている。
(a)は接触手段310の正面図を表している。
接触手段310は、(b)に示した回転機構部320に
(C)に示した両面ローラ部330をスペーサ311を
介して取りつけた構成となっている。
また、両面ローラ部330は(d)に示した片面ローラ
部340を2個スペーサ331.332を介して取りつ
けた構成となっている。
なお、(C)、(d)に表した両面ローラ部330及び
片面ローラ部340もまた接触手段として使用可能であ
るように構成されている。即ち、(a)に示した接触手
段は、その機構の一部も接触手段として使用できるよう
に構成されている。
図23に示したような構成において、ロボットを上下(
Z)方向に移動させると被測定物50は屈曲する。もし
、この屈曲に伴う接触手段と被測定物50との相互関係
についての配慮が充分でないと測定条件が明確でなくな
り測定の信頼性が著しく低下する。図24に示した接触
手段は何れもこのような点に配慮がなされている。被測
定物50に片方向の変位を繰り返し与える片振りの疲労
試験の場合は、接触手段は常に被測定物の片側のみに接
触するので片面ローラ340を使用する。
この場合、被測定物50が傾くにつれ接触位置が変化す
るため横方向に摩擦力が発生する。ローラはこのような
摩擦力の影響を極力小さくするためのものである。
被測定物50に上下の両振りの変位を与えるときは、図
24の(a)、または(c)の接触手段を使用する。(
a)は変位の振幅が大きいときに使用する。被測定物の
変位が大きいときは被測定物の傾きが大きくなる。(a
)の接触手段はこの傾きを吸収し、かつ接触面での摩擦
が小さくなるようになっている。(C)は両振りの測定
において変位振幅が小さいときに使用する。変位振幅が
小さいときには、(a)に示した接触機構の場合、回転
機構の動きによる振動の影響が無視できない場合がある
。このような場合は(C)の接触手段を使用する。変位
振幅が小さいときは被測定物の傾きによる影響は小さい
ので(C)の接触手段を使用する。(C)の接触手段に
ついては、前述の特願平02−023879号「曲げ疲
労試験装置」に関連技術が記載されている。
接触手段の採用にあたっては、ロボットを1サイクル繰
り返し変位を与えそのときの力センサの出力をモニタし
て判断すればよい。6軸の力センサを使用しているので
、被測定物に働いている力を総合的に判断できる。接触
手段としては必ずしも図24のものに限定する必要はな
く、他の手段を採用してもよい。何れにせよ、力センサ
の出力により測定条件を明確にできるため測定の信頼性
を高めることができる。
第25図は一個の被測定物を測定する手順のフローチャ
ートであり、第26図は挙動データの格納手順である。
以下では、疲労回数を格納するためのファイルを疲労フ
ァイルと称し、また、1サイクル分の位置と力に関する
データを挙動データと称し、挙動データは第26図に示
すように、サイクル毎に別のファイル(データファイル
と称する)に格納する(ステップ3)。ただし、挙動デ
ータも一括して疲労ファイルに格納しても本発明の主旨
に反するものではない。
第25図において被測定物が疲労破壊したかと゛うかの
判定は次のようにして行う。疲労ファイルに測定条件等
を記入後(ステップ1.2)、押付はロボット60を所
定位置に移動しくステップ3)、被測定物に最初に第1
サイクルの変位を与え(ステップ4)、挙動データを読
み込む(ステップ5)。
このときの位置と2方向の力に関する挙動データの出力
例を第27図に示す。320は変位を表し、321はZ
方向の力を表している。
Z軸方向の最大力(第27図F、)を算出しこれを初期
最大力F。とする。そして、動作を1サイクル繰り返す
度にZ軸方向の最大力(第27図のF、)を算出しこれ
をFとする。Fが初期最大力F。の予め定められた割合
以下、例えば、0.6Fo >F になったら疲労したとみなす。なお、疲労しなくとも予
め定められた繰り返し数になったら測定を中断してもよ
い。また、最大力として第27図に示したF2の絶対値
を採用しても同様に測定可能である。
第28図は疲労特性の処理手順であり、第29図は挙動
データの処理手順である。このように測定データの処理
方法としては2つの方法を採用している。一つは、第2
8図のように多数のサンプルについて変位を変えて測定
し、変位と破壊した回数の関係を求めるものである。こ
の処理手順を以下では疲労特性の処理手順と称すること
にする。
このようにして得られる結果は通常、S−N曲線と呼ば
れるものに相当する。
もう一つの処理方法は第29図のように挙動データを調
べるものであり、本発明に固有の処理方法である。以下
ではこの処理方法を挙動データの処理と称することにす
る。挙動データの処理を行う場合は、挙動データは1種
類であってもよいし、いくつかの挙動データを同時に表
示し比較を行ってもよい。比較する挙動データは同一サ
ンプルの異なるサイクルの挙動データでもよいし異なる
サンプル同士の挙動データでもよい。第27図の出力例
は位置と力に関する挙動データを表した例である。
ところで、挙動データの処理を行うためには、全てのサ
イクルにおける挙動データを格納することが望まれる。
しかし、疲労試験においては第27図の測定例からも分
かるように、−サイクル分の挙動データの格納には多く
のメモリ容量を必要とする。それを全てのサイクルにわ
たって格納するのは現実的ではない。そこで、我々は次
のような処置を取っている。
(a)第25図に示すように、疲労判定に使用したピー
ク値の値を全サイクルにわたって格納する(ステップ8
)。
(b)予め、定められたサイクルの挙動データに関して
は、全ての挙動データ(あるいはその一部)を格納する
(ステップ10)。
(C)疲労破壊を検知したら、その直前のあらかじめ指
定された回数の挙動データを格納する。この機能を以下
ではバックトレース機能と呼ぶことにする。この機能を
実現する関連技術については平成2年5月19日出願の
「計測ロボットを用いた疲労試験方法(出願人、富士通
株式会社)に具体的に記載されている。
(a)の処置は、繰り返し変位を与えたときに最大力が
どのように変化して疲労したかを検討する場合に有益で
ある。また、(C)のバックトレース機能は疲労破壊が
生じる直前にどのような現象が被測定物に生じているか
を検討する上で有益である。
第30図はバックトレース機能を使用した測定例であり
、被測定物に片振りの繰り返し変位を与えたときの挙動
データである。350はZ軸方向の変位の挙動データで
あり、351はZ軸方向の力の挙動データであり、35
2は、X軸方向の力の挙動データである。X軸方向の力
はZ軸方向の力に比較し小さく比較的良好な条件のもと
に測定が行われたことを意味している。測定においては
、繰り返し数Nのときに破壊が生じたと判断し、バック
トレース機能により疲労破壊したサイクルも含めてその
直前の5個の挙動データを格納し、その結果を出力して
いる。第30図より、実際にはN−1回の繰り返し回数
において最大変位を与えた近辺で破壊したのが分かる。
ここで測定した被測定物は非常に脆いものであり、第3
0図の結果からも疲労破壊する直前まで剛性劣化がなく
突如として破壊することが分かる。
第25図の測定手順は(a)〜(C)の処置を取り込ん
だものを示しているが、これらの処置は必要に応じてと
ればよく、必ずしも全ての処置を測定手順に組み込む必
要はない。
その他、データ採集にあたっては、データを取り込む間
隔(サンプリングタイム)を指定できるようにしである
ため、測定内容に応じて更に有効にメモリを活用できる
。例えば変位振幅が小さい場合はlサイクルの時間が短
いので、サンプリングタイムを短くしてより詳細な挙動
データが得られるようにし、変位振幅が大きい場合は1
サイクルの時間が長くなり格納に多くのメモリを必要と
するので、相対的にサンプル時間を長くしてメモリを節
約できるようにする。また、格納すべきデータの種類を
あらかじめ指定できるようにしである。例えば、第27
図の結果はZ軸方向の位置と力に関する情報のみを取り
込んで処理したものである。
第31図は他の測定例である。測定に用いた被測定物は
図(a)に示すようなローラホルダ360である。ロー
ラホルダ360の先端部にシャフト361を嵌め込んだ
状態でローラを矢印の方向に上下運動させて測定した。
測定系の構成の一部を図(b)に示す。370は被測定
物設定手段でありローラホルダ360を固定する部材で
ある。
371は部材370を固定する板である。380はスラ
イド機構であり部材381には図(C)に示すようにシ
ャフト382が取りつけられている。
383はシャフト382を部材381に取りつけるため
のネジである。従って、今の場合接触手段は、スライド
機構380と部材381とシャフト382とネジ383
により構成されている。スライド機構380はローラホ
ルダ360の先端を上下方向に動かしたときに、横方向
に生じる変位を吸収するために設けたものである。
(5)応力緩和 プラスチック材料に一定変位を与えていると、一定変位
を与えるに必要な力、即ち応力は時間とともに小さくな
る。このような応力緩和の測定方法については、関連技
術として平成2年5月11日出願の「反力測定装置」 
(出願人、富士通株式会社)に記載されている。
第32図は応力緩和の基本測定手順であり、複数の被測
定物の測定を行うときの測定手順を示す。
図示のように指定された被測定物のデータを採集する(
ステップ3)。第33図はデータの採集手順を示し、第
32図手順の内、指定された被測定物のデータの採集手
順を示す。図示のように被測定物に所定の変位を与え、
位置と力の情報を読み取りファイルに書き込む(ステッ
プ6)。測定に際しては等価モーメント法を適用するデ
ータを採集する毎にファイルを作成しているが、格納す
るファイルは1個でも本発明の主旨からはずれるもので
はない。
(6)クリープ特性 プラスチックに一定の力をかけていると、時間とともに
変位量が変化する。このように一定荷重を与えて測定す
る方法はクリープの測定と呼ばれる。比較的大きい部材
におけるクリープ変形の測定については前述したが、こ
こでは多数の部品を重りを使用して測定する例について
説明する。第34.35図に測定装置を示す。第34図
において、500は被測定物であるローラホルダであり
、5(11はローラホルダを固定する部材である。
502はローラホルダに重り503を取りつける部材で
ある。ローラホルダには部材502と重り5(13)の
重量が力として働く。このように荷重をかけてユニット
化した被測定物の変位が時間と共にどのように変化する
かを第35図に示すセンシングロボット61で測定する
第36図はクリープの測定手順である。図示の手順にお
いて、ユニット測定とあるのは第34図に示したように
複数の被測定物を測定するときに、指定された時刻から
複数の被測定物の変位を各1回づつ測定する動作を意味
する(ステップ2)。
第37図はユニット測定の詳細手順である。ステップ4
において、基準位置を測定するのは、長時間にわたる測
定ではユニットを一旦別の場所に置いて所定の時間が近
くなったら再び測定系に設定して変位を測定することを
考慮したものである。
このように再設定される場合は、基準位置からの相対変
位で高さを記録するのが望ましい。基準位置としては、
被測定物を固定している部材5(11の特定の場所(例
えば、隅からX、Y方向に各5mm移動した位置等)に
おける高さを利用すればよい。また、ユニットを別の場
所に置くことによりその間に他の測定を行うことができ
る。なお、ここでは被測定物の1点での変位を測定する
ことを想定しているが、1点だけでなく複数の位置にお
いて変位を測定してもよい。更には変位分布を測定して
もよい。また、測定の途中で重りを除去して、重りを除
去してからの高さ(変位)も測定すればクリープ回復の
測定も可能となる。
第38図はクリープの測定データの処理手順である。基
準時間におけるデータとしては、重りをセットする前の
高さを使用してもよいし、その他の高さ例えば重りをセ
ットした直後の高さを使用してもよい。また2重りを除
去してからの高さから重りをかける前の高さを差し引け
ばクリープ回復に関する結果が得られる。
(7)組立特性 第39図は挿入抜去試験の説明図である。図示のように
、ローラホルダ600にシャフト6(11を挿入した後
、引き抜く動作を押付はロボットに行わせその挙動を調
べた。この場合、ローラホルダ600が被測定物であり
シャフト6(11が接触手段に相当する。
第40図は測定結果を示すグラフである。横軸は時間を
表し、縦軸は挿入力でありZ方向の力センサの出力で表
している。なお、本測定では力センサの出力をフィルタ
を介して取り込んでいるため、高周波の振動成分は除去
した形で出力されている。第40図の力のデータよりシ
ャフトの着脱時にローラホルダ600がシャフト6(1
1に及ぼす力に関する挙動を知ることができる。
第40図において■の部分はシャフト6(11がローラ
ホルダ600に接触し反発力を受けていることを表す。
そのまま、シャフト6(11を降下させていくと、今度
は逆にローラホルダ600はシャフト6(11を吸い込
む力を発生させる。
このときの力は■の部分である。そのまま、降下させる
とシャフト6(11がスナツプフィツト600の底部(
第39図の602の部分)にぶつかり正の力が働いてい
る。そのまましばらく静止した後、今度は上にシャフト
6(11を移動させると最初ローラホルダ600はシャ
フト6(11の動きを妨げる力を発生させる。これが■
の部分である。そのまま、更にシャフト6(11を上昇
させると、今度はシャフト6(11はローラホルダ60
0から抜は逆に上に押し出す力を感じる。この部分が■
の部分である。そして、シャフト6(11は最後にロー
ラホルダ600から完全に離れる。このように、嵌め合
い等の組立動作を押付はロボットに行わせることにより
組立時の特性を調べることができる。
このような動作を繰り返し行えば疲労特性で述べた内容
の測定を行うこともできる。
このように、部品単体でなく複数の部品の相互関係によ
る特性が重要となる場合においても、本実施例は適用可
能である。
(8)組み合わせ測定の例 以上、各測定方法について個別に説明してきたが、これ
らの測定を同時に並行して行ったり、組み合わせて行う
ことも可能であり、このようにすることによりきめ細か
い測定評価が可能となる。
このような測定例についていくつか説明する。
(a)曲げ疲労試験と歪み測定の組み合わせ曲げ疲労試
験において、押付はロボットを使用した測定方法につい
て説明したが、より詳細に測定評価を行うためには繰り
返し変位を与えたときに、被測定物にどのような歪みが
生じているかを評価する必要がある。例えば、最大振幅
を押付はロボットで与えた状態でセンシングロボットで
変位分布を測定することにより歪み分布を求めることが
できる。このようにして歪みを求めておけば、どのよう
な大きさの歪みを与えたときにどのような疲労特性が生
じたかをより一般的に評価することができる。何故なら
、異なる形状の被測定物においては変位をもとにした比
較は困難であるが、歪みは単位長さ当たりの伸びを表す
無次元量であるために形状に関係なく相互比較が可能と
なる。
そのため、歪みで評価することにより異なる部品同士で
も相互に特性の比較が可能となる。また、歪みを測定開
始前と疲労後において測定して比較することにより、繰
り返し変位を与えて疲労させた前と後での被測定物の変
化の違いを評価することも可能となる。
(b)応力緩和と歪み測定の組み合わせ応力緩和の測定
において、被測定物に一定変位を与えたときの変位分布
をセンシングロボットで測定することにより被測定物の
各部に生じている歪みを測定できる。(a)の場合と同
様に変位だけでなく歪みでの評価を併用することにより
、より一般的な評価が可能となる。
(C)クリープ測定とカー変位特性の組み合わせ重りを
使用してクリープ測定を行っているときに、押付はロボ
ットで力または変位をかけて変位−力特性を測定すれば
、クリープと共に剛性がどのように変化しているかの評
価が可能となる。
(d)応力緩和とクリープ測定の組み合わせ応力緩和の
測定を押付はロボットで行い、クリープの測定をセンシ
ングロボットを使用して測定する装置を第41図に示す
。このようにすることによりロボットの稼動効率を上げ
ることができる。
各測定の組み合わせとしてはこの他にも各種考えられる
が、何れにせよこのような複合的な評価を可能とするこ
とも本発明の大きな特徴である。
〔発明の効果〕
(総論) 本発明には構成上次のような特徴がある。
■被測定物の指定された位置に指定された力を与えるこ
とができる。
■被測定物の指定された位置に指定された変位を与える
ことができる。
■ ■において、変位を与えるに必要な力を知ることが
できる。
■被測定物の指定された時刻の指定された位置における
変位の測定が可能である。
■測定内容に応じて測定手順を簡単に作成でき、かつ、
必要な測定手順を指令装置に取り込むことにより測定を
自動的に行うことができる。
このような特徴があるので、本発明によれば、試験片だ
けでなく実際の試作品あるいは製品に応じた各種の自動
測定が容易に可能となる。
この結果、以下のような効果がある。
■従来のように材料レベル中心の測定と異なり、実際の
試作品あるいは製品に近いレベルでの測定評価が可能と
なり製品の信頼性を高めることができる。
(11台のシステムで各種の測定に対応できるため測定
に要する費用を安くすることができる。
■測定評価に要する時間を短縮でき製品開発の短縮化が
図れる。
■各測定方法を組み合わせることにより、より複雑な測
定が可能となる。
■新規の測定内容に対しても柔軟に対処できるため、測
定内容に応じて測定機を製作する必要がなくなり、コス
トダウンが可能となり、迅速な評価が可能である。
さらに、個別の測定方法においても次のような効果があ
る。
(カー変位特性) ■被測定物に対応して多数の単調な測定の自動化を容易
に図れる。
〔分布特性〕
■測定データから変位分布の式を求める際にスプライン
平滑化手法を使用することにより、測定誤差の影響を小
さ(でき、精度の高い測定が可能である。
■基準データを種々取ることにより、荷重をかける前と
後だけでなく、荷重をかけた後のクリープの影響等を1
点だけでなく、被測定物の広い範囲に渡って評価できる
■変位分布の式を求めこの式に各種の処理をすることに
より、より複雑な評価を行うことができる。以下にこの
ような処理の例を3つ記す。
(イ)曲率分布を求めることにより、被測定物の表面の
変形(凹凸)状態を詳細に、また直観的に調べることが
できる。
(ロ)歪分布を測定できるため、形状の異なる被測定物
の特性比較が可能である。
(ハ)線形材料の場合には更に応力分布を調べることが
でき、被測定物の各部に働いている力の状態を調べるこ
とができる。
(疲労特性) ■6軸の力センサを使用することにより、測定中に生じ
ている各力成分を調べることができるため、測定条件を
明確にでき、より信頼性の高い測定を行うことができる
■バックトレース機能を使用することにより、疲労破壊
した直前の挙動を調べることができる。
(応力緩和の測定) ■等価モーメント法に3直線近似の手法を組み込むこと
により、多数の被測定物の応力緩和を精度よく行うこと
ができる。製品の長時間特性の評価に有益である。
(クリープ測定〉 ■多数の被測定物のクリープ特性を行うことができるた
め、各種条件を変えたときの特性を容易に得ることがで
き、ひいては製品の信頼性を高めることができる。
(組立特性) ■部品を組み立てる時の特性評価を行うことができ、組
立の自動化に必要な定量的なデータを採取することがで
きる。
(組み合わせ特性) ■各種の測定を並行に行うことにより、システムの稼動
効率を上げることができる。
■複数の測定を組み合わせることにより総合的な評価が
可能となる。
【図面の簡単な説明】 第1図(a)、ら)は本発明の計測システムの基本構成
図、 第2図は測定系の詳細ブロック図、 第3図は測定手順及び測定データの格納形式説明図、 第4図はデータ処理手順及び測定データの格納形式説明
図、 第5図は測定方法の基本手順フローチャート、第6図は
データ処理の基本手順フローチャート、第7図は計測シ
ステムの要部装置構成図、第8図は本発明の一実施例要
部構成ブロック図、第9図は実施例における測定系の詳
細ブロック図、 第10図は変位測定装置の要部構成図、第11図は押付
は位置における力と変位の測定手順フローチャート、 第12.13図は曲げ測定データの例、第14図は捩じ
れ測定装置の要部構成図、第15.16図は捩じれ測定
データの例、第17図は分布データの処理手順図、 第18図は変位分布の測定手順フローチャート、第19
図は被測定物の高さを指定ファイルに出力する手順フロ
ーチャート、 第20図は測定時間を考慮した変位分布の測定手順フロ
ーチャート、 第21図は変位分布データの処理手順フローチャート、 第22図は被測定物設置説明図、 第23図は曲げ疲労試験装置の要部構成図、第24図(
a)〜(6)は曲げ試験治具構成図、第25図は単一の
被測定物の疲労特性の測定手順フローチャート、 第26図は挙動データの格納手順フローチャート、 第27図は挙動データの説明図、 第28図は疲労特性の処理手順フローチャート、第29
図は挙動データの処理手順フローチャート、 第30図は挙動データの測定例、 第31図(a)〜(C)は、上げ疲労試験の他の例、第
32図は応力緩和の測定手順フローチャート、第33図
はデータ採集手順フローチャート、第34図はクリープ
特性試験装置の要部構成図、第35図はクリープ測定計
測ロボットの要部構成図、 第36図はクリープの測定手順フローチャート、第37
図はユニット測定の詳細手順フローチャート、 第38図はクリープ測定データの処理手順フローチャー
ト、 第39図は挿入抜去試験の説明図、 第40図は挿入力試験データ、及び 第41図は応力緩和とクリープを同時に測定する計測ロ
ボットの要部構成図である。 (符号の説明) 50・・・被測定物、 60・・・押付はロボット、 61・・・センシングロボット、 62・・・力センサ、 63・・・押付はロンド、 64・・・変位計。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、被測定物の変位等各種の機械的特性を自動的に測定
    する計測システムにおいて、 被測定物(1)を設定する被測定物設定手段(2)と、
    被測定物(1)に接触する接触手段(11)を介して被
    測定物(1)の指定された位置に指定された力を与え、
    かつ指定された位置に指定された変位を与えてそのとき
    に被測定物(1)に加えている力を測定する荷重設定用
    移動手段(10)と、 被測定物(1)に荷重若しくは変位が与えられたときに
    、被測定物(1)の指定された位置における変位を測定
    する変位検出用移動手段(20)と、被測定物(1)に
    加えられている力、そのときの変位、それらの値を測定
    した時刻等に関する測定データの内、指定されたデータ
    を記録する測定データ格納装置(32)と、 測定の時点を測定する時刻検出手段(34)と、測定内
    容に応じた測定手順を格納する測定手段格納装置(31
    )と、 測定手順格納装置(31)に格納されている測定手順の
    うち指定された測定手順に従って、荷重設定用移動手段
    (10)と変位測定用移動手段(20)と測定データ格
    納装置(32)に測定指令を送出する指令装置(30)
    と、 データ処理手順を格納するデータ処理手順格納装置(4
    1)と、 データ処理手順格納装置(41)に格納されているデー
    タ処理手順の最初に指定されたデータ処理手順に従い、
    測定データを処理するデータ処理装置(40)とを備え
    、 変位等各種の機械的特性の測定に際しては測定内容に応
    じて、被測定物設定手段(2)と、接触手段(11)と
    、測定手順格納装置(31)に格納されている測定手順
    から選択して測定を行い、 測定データの処理に際しては、処理内容に応じてデータ
    処理手順格納装置(41)に格納されているデータ処理
    手順と、測定データ処理装置(42)に格納されている
    測定データとを選択してデータ処理を行う計測システム
    。 2、前記荷重設定用移動手段(10)が、 第1の移動機構(12)と、 第1の移動機構(12)の先端に装着された力検出手段
    (13)と、 第1の移動機構(12)の位置情報と力検出手段(13
    )の出力情報を取り込み、さらに指令装置(30)から
    の位置指令値若しくは力指令値に応じて第1の移動機構
    (12)を移動させる制御装置(14)とを具備する請
    求項1に記載の計測システム。 3、前記変位検出用移動手段(20)が、 第2の移動機構(21)と、 第2の移動機構(21)の位置情報を取込み、指令装置
    (30)からの位置指令値に応じて第2の移動機構を移
    動させる制御装置(23)と、 移動機構の先端部に装着した変位検出手段(22)とを
    具備する請求項1又は2に記載の計測システム。 4、前記力検出手段(13)は、複数の力の成分を測定
    する力センサである請求項2に記載の計測システム。 5、前記力センサは、1次独立の関係にある6成分の力
    を検出する請求項4に記載の計測システム。 6、前記変位検出手段(22)は、非接触式の変位計で
    ある請求項3に記載の計測システム。 7、前記変位検出手段(22)は、接触式の変位計であ
    る請求項3に記載の計測システム。 8、前記接触手段(11)は、先端が球状のロッドを有
    し、これにより接触手段(11)が被測定物に接触する
    接触面積を小さくするようにした請求項1に記載の計測
    システム。9、前記変位検出用移動手段(20)は、前
    記荷重設定用移動手段(10)により押付け力を加える
    面とは反対側の面の変位若しくは形状を測定する手段を
    備える請求項3に記載の計測システム。 10、前記第2の移動機構用制御装置(23)は、相対
    移動を内部基準点からの相対移動とし、内部基準点の更
    新と絶対移動命令と相対移動命令によって行う請求項2
    又は3に記載の計測システム。 11、前記第2の移動機構用制御装置(23)は、第2
    の移動機構(21)の移動を、移動基準位置と、単位ス
    テップ量とステップ係数の積との合計で指示し絶対移動
    として行う請求項2又は3に記載の計測システム。 12、前記第2の移動機構用制御装置(23)は、第2
    の移動機構(21)の移動動作をステップ係数が指示さ
    れなかった場合、ステップ係数を1とみなして、移動基
    準位置と単位ステップ量の和で示す位置への絶対移動と
    して行う請求項11に記載の計測システム。13、前記
    第2の移動機構用制御装置(23)は、第2の移動機構
    (21)の移動に関して、移動基準位置のみ指示された
    場合、移動基準位置への絶対移動のみを行う請求項11
    に記載の計測システム。 14、前記第2の移動機構用制御装置(23)は、第2
    の移動機構(21)の移動に関して、ステップ係数を制
    御ループの実行回数で与え、等間隔・複数箇所の測定に
    ついて相対移動命令を用いず行う請求項11に記載の計
    測システム。 15、前記第2の移動機構用制御装置(23)は、測定
    点座標および移動量を記憶する際に、変数の名前とベク
    トル量若しくはスカラー量と変数型とを併せて記憶し、
    式評価の際に変数型も併せて評価することにより第1ま
    たは第2の移動機構にとって不当と見なされる演算を検
    出し、不当の場合は操作ミスと見なして実行せず、 移動命令が指定された場合に、指定された式の型が「座
    標値」の時は絶対移動を行い、「変位量」ならば相対移
    動を行い、これら以外ならば操作ミスと見なして実行し
    ないようにした請求項2又は3に記載の計測システム。 16、前記被測定物設定手段(2)は、 被測定物の一端を固定できるように保持し、被測定物の
    他端を回転可能に保持する請求項1に記載の計測システ
    ム。 17、前記荷重設定用移動手段(10)は、被測定物の
    指定された位置に指定された力で押付け力を与え、押付
    け力を与えたときの被測定物の押付け位置における変位
    を測定するようにした請求項1に記載の計測システム。 18、前記荷重設定用移動手段(10)は、被測定物の
    指定された位置に指定された力で押付け力を与え、押付
    け力を種々に変化させて与えたときの被測定物の押付け
    位置における変位を測定する請求項1又は2に記載の計
    測システム。 19、前記荷重設定用移動手段(10)は、被測定物の
    指定された位置に指定された変位を与え、そのときに荷
    重設定用移動手段(10)が被測定物に与えている力を
    測定する請求項1又は2に記載の計測システム。 20、前記荷重設定用移動手段(10)は、被測定物の
    指定された位置に指定された変位を与え、被測定物に与
    えている押付け力を前記荷重設定用移動手段で検出し、
    かつ、変位を種々に変化させたときの押付け力を測定す
    る請求項1又は2に記載の計測システム。 21、前記荷重設定用移動手段(10)により被測定物
    の指定された位置に指定された力を与えた状態において
    、被測定物の押付け位置以外での変位を前記変位検出用
    移動手段(20)により測定する請求項1又は2に記載
    の計測システム。 22、前記荷重設定用移動手段(10)は、前記被測定
    物の押付け位置での変位を測定するようにした請求項2
    1に記載の計測システム。 23、前記変位検出用移動手段(20)は、前記荷重設
    定用移動手段(10)が被測定物の指定された位置に指
    定された変位を与えた状態において、被測定物の押付け
    位置以外での変位を測定する請求項1又は3に記載の計
    測システム。 24、前記接触手段(11)は、前記接触手段の近傍で
    の変位の測定を行うようにコの字状の部材の先端にロッ
    ドを装着する請求項1に記載の計測システム。 25、前記荷重設定用移動手段(10)は、位置、向き
    等を前記変位検出用移動手段の位置、向き等に応じて、
    変化させるようにした請求項1又は2に記載の計測シス
    テム。 26、前記変位データは、得られた測定データに対して
    、2種類の測定データの同一場所における差をとって求
    める請求項1〜25のいずれかに記載の計測システム。 27、前記変位データは、1種類のデータを基準データ
    として指定可能な測定システム得られた測定データに対
    して、2種類の測定データの同一場所における差をとっ
    て求める請求項26に記載の測定システム。 28、前記変位データから、少なくとも限定された範囲
    においては2階微分可能な変位関数を求める請求項26
    又は27に記載の計測システム。 29、前記変位関数を求める手法として、スプライン平
    滑化手法を使用する請求項28に記載の計測システム。 30、求めた前記変位関数に対して、微分及び座標変換
    の処理を行う請求項28又は29に記載の計測システム
    。 31、前記変位関数に2回偏微分の数値処理及び座標変
    換を行い、変位空間において指定された位置における指
    定された種類の曲率または曲率半径を求める請求項28
    乃至30に記載の計測システム。 32、中立面の伸びが無視できる場合に、曲率と板の厚
    さから被測定物の指定された位置における指定された種
    類の歪を求める請求項28乃至31に記載の計測システ
    ム。 33、前記中立面の伸びが無視できない場合には、前記
    中立面の伸びと曲率と板の厚さから被測定物の指定され
    た位置における指定された種類の歪を求める請求項28
    乃至31に記載の計測システム。 34、前記歪と応力の間に線形関係が成り立つ場合に、
    縦弾性係数とポアソン比を考慮して指定された位置にお
    ける指定された種類の応力を求める請求項32又33に
    記載の計測システム。 35、前記被測定物(1)に対して、荷重設定手段で繰
    り返し変位を与えたときに、被測定物が疲労したかどう
    かを判定する請求項1乃至16に記載の計測システム。 36、前記接触手段(11)は、被測定物の一端を固定
    して、他端に両振りの曲げ変位を与えて疲労測定を行う
    に際し、曲げ動作に応じて被測定物が移動可能であるよ
    うに保持する請求項1に記載の計測システム。 37、前記接触手段(11)は、水平方向の移動量を吸
    収する手段と、回転方向の移動量を吸収する手段を組み
    合わせる請求項1に記載の計測システム。 38、前記接触手段(11)は、被測定物の厚さに応じ
    て、被測定物を保持する隙間を調整可能とする請求項3
    7に記載の計測システム。 39、回転機構部の回転中心を調整できるようにした請
    求項37又は38に記載の計測システム。 40、前記接触手段(11)は、被測定物の一端を固定
    して、他端に両振りの曲げ変位を与えて疲労測定を行う
    に際し、曲げ動作中に必ず前記接触手段が片側のみから
    被測定物に接触するように構成する請求項37又は38
    に記載の計測システム。 41、前記接触手段(11)は、被測定物の一端を固定
    して、他端に片振りの曲げ変位を与えて疲労測定を行う
    に際し、曲げ動作に応じて被測定物が移動可能であるよ
    うに構成した請求項37又は38に記載の計測システム
    。 42、測定の繰り返し回数が、ある指定された回数にな
    ったときに、測定した挙動データの記録保存を行うに請
    求項37に記載の記載の計測システム。 43、内部に複数の動特性バッファを持ち、被測定物が
    破壊したと判断した場合にバッファ内の複数の動特性デ
    ータを記録・保存する機能を有する請求項37に記載の
    計測システム。 44、前記変位付与手段は被測定物の所定の或る領域に
    所定の変位を与え、変位を与えられた被測定物に対して
    、前記変位を付与された領域とは異なる領域に、荷重設
    定用移動機構を一定の速度で接触していない状態から接
    触動作を行うように移動させ、そのときの変位と力のデ
    ータより、前記変位付与手段が被測定物に対して与えて
    いる力または曲げモーメントを求める請求項37に記載
    の計測システム。 45、前記複数の被測定物を一括して測定できるように
    した請求項44に記載の計測システム。 46、前記測定データから3本の最小二乗近似直線を求
    め、直線の2か所の折線位置における力の値の差から、
    変位付与手段が被測定物に与えている力または曲げモー
    メントを求める請求項44又は45に記載の計測システ
    ム。 47、被測定物の所定の位置に力を与える力付与手段に
    より、力をかけられた被測定物の指定された位置におけ
    る変位の時間的な変化を変位検出用移動手段で求めるよ
    うにした請求項45に記載の計測システム。 48、複数の被測定物を一括して測定できるようにした
    請求項47に記載の計測システム。 49、荷重を取り除いた後の変位の時間的な変化を変位
    検出用移動手段で求めるようにした請求項47に記載の
    計測システム。 50、2つの指定された時刻における非測定物の高さに
    関する測定データの差から時間変位を求める機能を有す
    る請求項48乃至50に記載の計測システム。 51、2つの指定された時刻のうち1つの時刻における
    データを基準とし、基準時刻からの変位を求める機能を
    有する請求項50に記載の計測システム。 52、変位の時間的な変化の測定データから、時間tの
    関数として変位関数w(t)を求める機能を有する請求
    項44乃至50に記載の計測システム。 53、測定すべき特性が2つの被測定物の相対位置関係
    により求まる場合において、第1の被測定物に対して、
    第2の被測定物を荷重設定用移動手段の先端部における
    接触手段の中に組込み、荷重設定用ロボットにより第1
    の被測定物に対して第2の被測定物を相対移動させ、そ
    のときの第1の被測定物と第2の被測定物の相対関係と
    相互に働く力の関係を測定するようにした請求項1に記
    載の計測システム。 54、同一動作を繰り返し行うことにより、複数の被測
    定物の相対移動における疲労特性を測定するようにした
    請求項53に記載の計測システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002228728A (ja) * 2001-02-01 2002-08-14 Gs-Melcotec Co Ltd 二次電池の充放電試験方法、充放電試験プログラム、これを記録した記録媒体及び充放電試験装置
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