JPH0456247B2 - - Google Patents

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JPH0456247B2
JPH0456247B2 JP1055713A JP5571389A JPH0456247B2 JP H0456247 B2 JPH0456247 B2 JP H0456247B2 JP 1055713 A JP1055713 A JP 1055713A JP 5571389 A JP5571389 A JP 5571389A JP H0456247 B2 JPH0456247 B2 JP H0456247B2
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JP
Japan
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ultrasonic
frequency
wall thickness
matching layer
acoustic matching
Prior art date
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Application number
JP1055713A
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English (en)
Other versions
JPH01280217A (ja
Inventor
Hiroshi Oowada
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokogawa Electric Corp
Original Assignee
Yokogawa Electric Corp
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Publication date
Application filed by Yokogawa Electric Corp filed Critical Yokogawa Electric Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、超音波流量計に用いられて有効な超
音波送受波器の改良に関するものである。
<従来の技術> 以下従来の技術を図面を用いて説明する。
第1図は従来の超音波送受波器の構造図であ
る。
第2図は第1図の超音波送受波器を用いた超音
波流量計の構造図である。
第3図は第2図の説明に供する図である。
第1図において、超音波送受波器は、図示しな
い外部の発信回路から発信信号を受けて超音波を
発生する振動子1と、超音波を伝播させる例えば
アクリル樹脂やエポキシ樹脂等の材質から成る伝
播要素(以下「シユー」と略称する)2と、一層
又は多層のλ・(1/4)(但しλは波長)厚の媒
質から成る音響整合層3から成る。
第2図において、第1図の構造の超音波送受波
器は、被測定流体5が流れる管路4に一対に取付
けられて超音波流量計が構成され、超音波送受波
器間で往復する超音波の到達時間差を測定するこ
とにより被測定流体5の流量を測定する。
ところで、管路4の肉厚が、超音波送受波器か
ら発信される超音波の波長と同程度(又は波長の
数倍程度)である場合、管路4に板波(薄い板状
の固体を伝播する波)が生じる。ここで、板波が
生じる管路4の肉厚を夫々a1,a2,a3とし、この
a1,a2,a3の中間付近の肉厚をb1,b3,b3とする
時の超音波透過特性は、第3図のようになる。
今、所定入射角度・所定周波数の超音波が、超
音波送受波器から管路4に入射した場合を、第3
図をもとに考える。
第3図において、板波が生じる管路4の肉厚
a1,a2,a3では透過音(受信波)電圧は大きく、
これに対して、a1,a2,a3の中間付近の肉厚b1
b3,b3では透過音(受信波)電圧は小さい(尚、
破線は管路肉厚の増大にともない透過音電圧が小
さくなることを表わす)ことが分る。このことか
ら、板波の励起がうまく行なわれない肉厚を有す
る管路においては、発振超音波が被測定流体5ま
で伝達しにくいこと、つまりこのような管路にお
いては、超音波は管壁を通過する際に急激に減衰
し、最悪の場合流量測定が不可能となる。
ところがこのようなことも、実験の結果、音響
整合層3に“理想的な音響インピーダンス(密度
ρ×音速c)”を有する物質を使用して広帯域化
を図ることで、管路の肉厚に左右されない(周波
数帯域化を図ることで各周波数において離散的に
生じる板波を連続的に発生させてb1,b2,b3に示
すような望ましくない状態の発生を防ぐことがで
きる)超音波送受波器を実現できることが判明し
た。
この音響整合層3の理想的な音響インピーダン
スZ0は、振動子1の音響インピーダンスをZ1、シ
ユー2の音響インピーダンスをZ2とした時、 Z0=√12 ……(1) から求めることができる。例えば、振動子1を鉛
PbとジルコニウムZrとチタンTiの酸化物粉末を
緻密に焼結した多結晶体“PZT”で構成してZ1
≒30×106Kg/m2・Sとし、又、Z2≒3×106Kg/
m2・Sとし、音響整合層3を一層とした場合、理
想的な音響インピーダンスZ0は、(1)式から、 Z0≒9.5×106Kg/m2・S ……(2) 程度となる。ところが、現実的な問題として、こ
の値を有し且つ実用に絶える物質は単体では存在
しない。そこで、実際には、タングステン粉末等
の金属粉末をエポキシ樹脂等の母材樹脂に添加し
て平板状に固化して得ることとなる。
<発明が解決しようとする課題> しかしながら、このようにして得ることのでき
る理想的な音響インピーダンスZ0を持つ音響整合
層には、以下の問題点を有する。
:製作価格が高い。
:金属粉末を添加したことにより、品質の均一
化が困難となる。
:音速が母材よりも小さくなるため、MHz単位
の高周波においては音響整合層3の厚さが極め
て薄くなり、強度的に不十分となり、しかも取
扱も難しい。
:熱膨張率が振動子1と大きく異なるため、接
着後温度が大きく変化すると剥離が生ずる。
:温度変化により音速が大きく変化するので、
結果的に厚さが1/4波長厚からずれることにな
り、感度や送受信波形も変化する。
本発明は、従来の技術の有するこのような問題
点に鑑みてなされたものであり、その目的とする
ところは、安価に製造することができ、しかも管
路の肉厚に影響されることのない音響整合層を具
備する超音波送受波器を用いた超音波流量計を提
供するものである。
<課題を解決するための手段> 上記目的を達成するために、本発明は、外部信
号により超音波を発生する振動子の超音波振動を
音響整合層を介して伝播要素に印加する超音波波
送受波器を被測定流体が流れる管路に一対に取付
け、この時に前記管路には前記超音波によつてそ
の管路の肉厚及び超音波周波数に応じた板波が発
生するものであつて、この時の前記管路に取付け
られた前記一対の超音波送受波器間で往復する超
音波の到達時間差を測定して前記被測定流体の流
量を測定する超音波流量計において、 前記音響整合層の厚さdを、 “d=λ・{(1/4)±0.07)}” に選定し(但しλは波長)、 前記音響整合層の音響インピーダンスZ0aを、
前記振動子の音響インピーダンスZ1と前記伝播要
素の音響インピーダンスZ2の幾何平均よりも大き
な値“Z0a>√12”となる関係を有するよう
に選定し、 周波数と送受波電圧レベルの関係における周波
数特性において双峯周波数(12)を形成さ
せ、該双峯周波数の値を、一方の峯周波数(1
により前記板波が相応する肉厚において励起され
た時、他方の峯周波数(2)によつて前記肉厚の
中間付近の肉厚で板波が励起されるように選定し
た超音波送受波器を用いるようにしたことを特徴
とするものである。
<実施例> 本発明においては、超音波送受波器における音
響整合層3の音響インピーダンス(これを従来と
区別するためにZ0aとする)は、振動子1の音響
インピーダンスZ1と、シユー2の音響インピーダ
ンスZ2の幾何平均よりも大きな値、即ち、 Z0a(=ρC)>√12 ……(3) となる関係を有するようにする。この関係を満足
するような材質としてはガラス等の安価なものが
多数存在する。この時の音響整合層3の厚さd
を、 d=λ・{(1/4)±0.07)} ……(4) とする。
以下、図面を参照して説明する。
尚、以下の図面において、第1図乃至第3図と
重複する部分は同一番号を付してその説明は省略
する。
第4図乃至第5図は本発明の説明に供する図で
ある。
第4図は、振動子1の中心周波数0を1MHzと
し、音響整合層3を(3),(4)式に基づいて、例え
ば、厚さλ/4(=1.4mm)の硼珪酸ガラス[ρ=
2.23×103Kg/m2、C=5600m/s、∴Z0a=12.5
×106Kg/m2・S]として、横軸に周波数/0
をとり、縦軸に送受波電圧レベルをとつた時の周
波数特性図である。この時、12を双峯周波数
という。この双峯周波数12の値を、第3図に
示した特性において相補的な特性を示すように選
定することで、超音波透過特性を改善する。即
ち、一方の峯周波数1により板波が励起される管
路4の肉厚a1,a2,a3の中間の厚さb1,b2,b3
近で他方の峯周波数2により板波が励起されるよ
うに、夫々双峯周波数12の値を選定すること
で、第3図に対応する第5図に示すように、大幅
に超音波透過特性を改善することができる。
これからも明らかなように、第5図は第3図に
比べて透過曲線のうねりが大幅に減少し、管路4
の肉厚に依存しない良好な特性であることが分
る。これは、超音波送受波器の特性が、第4図に
示すように、双峯周波数12を有し、この双峯
周波数12の値を選定することで、1成分と2
成分が相補的に働き、結果的に超音波透過特性を
改善することを示すものである。
上記条件を満たす音響整合層3の材質としては
前記した硼珪酸ガラスのような、一般のガラス等
に容易に見い出すことができるから、製作費用の
点でも安価なものとなる。
尚、本発明においては、シユーは傾斜形に限定
されるものではない。
<発明の効果> 本発明は、以上説明したように構成されている
ので、次に記載するような効果を奏する。
:従来問題とされている管路の肉厚の影響を解
決できて精度の良い・測定範囲の広い超音波流
量計を実現出来る。
:安価で容易に入手可能な材質を音響整合層と
して使用することができるので、製品の価格低
減がはかれる。
:適用範囲の広い超音波送受波器を安価に製作
することができる。
:音響整合層の材質の選択範囲が広がるので、
色々の目的や条件に対応することが可能とな
る。
:従つて高品質で高信頼性を有する製品を実現
出来る。ことにガラス、セラミツク或はそれ等
の合成物を使用した場合は、広い温度範囲に渡
つて音速が変化せず、特性も安定なため、一定
した性能を有する製品を製作することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の超音波送受波器の構造図、第2
図は第1図の超音波送受波器を用いた超音波流量
計の構造図、第3図は第2図の説明に供する図、
第4図乃至第5図は本発明の説明に供する図であ
る。 1……振動子、2……伝播要素(シユー)、3
……音響整合層、4……管路、5……被測定流
体。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 外部信号により超音波を発生する振動子の超
    音波振動を音響整合層を介して伝播要素に印加す
    る超音波波送受波器を被測定流体が流れる管路に
    一対に取付け、この時に前記管路には前記超音波
    によつてその管路の肉厚及び超音波周波数に応じ
    た板波が発生するものであつて、この時の前記管
    路に取付けられた前記一対の超音波送受波器間で
    往復する超音波の到達時間差を測定して前記被測
    定流体の流量を測定する超音波流量計において、 前記音響整合層の厚さdを、 “d=λ・{(1/4)±0.07)}” に選定し(但しλは波長)、 前記音響整合層の音響インピーダンスZ0aを、
    前記振動子の音響インピーダンスZ1と前記伝播要
    素の音響インピーダンスZ2の幾何平均よりも大き
    な値“Z0a>√12”となる関係を有するよう
    に選定し、 周波数と送受波電圧レベルの関係における周波
    数特性において双峯周波数(12)を形成さ
    せ、該双峯周波数の値を、一方の峯周波数(1
    により前記板波が相応する肉厚において励起され
    た時、他方の峯周波数(2)によつて前記肉厚の
    中間付近の肉厚で板波が励起されるように選定し
    た超音波送受波器を用いるようにしたことを特徴
    とする超音波流量計。
JP1055713A 1989-03-08 1989-03-08 超音波流量計 Granted JPH01280217A (ja)

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