JPH0455942B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野： 本発明は、同一の筒状体で底板を変えるだけで
内容積を変化できる容器に関する。

発明が解決しようとする問題点： 店頭でビン詰等のウイスキー、酒、ビール、ワ
イン、ジユースを買うとこれらのビン詰等は容器
に入れて渡してくれる。しかし従来ではこれらの
容器は、予め収容する本数が決まつていた。それ
がため販売店では予め６本入れ容器等の大きな容
器を用意しておき、２本を購入した顧客に対して
も、３本を購入した顧客に対しても、その６本入
れの容器を使用するのが現状であつた。これでは
見栄えが悪く、６本入れ等の大きな容器に２本、
３本のビンを詰めたのでは、ビンが倒れて破損す
る恐れさえあつた。

発明が解決しようとする問題点： 本発明者は、底板を変えるだけで内容積を変化
できる容器を発見した。すなわち本発明は、 任意に形状を変えることができる筒状体、底面
又は底面底くにおいてその筒状体の内面に底板固
定具を設け、大きさの異なる２枚以上の底板から
なり、各底板の外周は同一又はほぼ同一であり、
各底板はそれぞれ異なる数の同じ又はほぼ同じ大
きさのビン又は缶等の内容物を適宜な配列で置く
ことができる大きさである ことからなる内容積を変化できる容器に関する。

発明の詳細説明： 「任意に形状を変えることができる筒状体」と
は段ボール、厚紙、硬質プラスチツク、比較的薄
い金属板等から構成される筒状体を意味する。

その固定具はその筒状体を底部で折り返したも
のであつても良く、又同じ材料又は異なる材料の
固定具をその筒状体の底面又は底面近くに固定さ
せても良い。その固定具はその筒状体の内周全部
に設けても良いが、底板が落ちない程度に内周の
１部分に設けても良い。底板は厚紙、硬質プラス
チツク板、ベニヤ板等が適するが、経済性の面か
ら厚紙がもつとも好ましい。

図面によつて本発明を説明する第１図および第
２図はビンを４本挿入した容器の断面図および平
面図である。１は筒状体、２は固定具、３は底板
である。４はビン、５はひもである。この容器は
筒状体１の中に底板を挿入するだけで形成でき
る。この底板は第３図に示す。この場合は４本の
ビンが充填できる。第４図および第５図は同じ筒
状体の３本入りの場合である、その底板３′は第
６図に示される。同一の筒状体が４本入りとなつ
たり３本入りとなつたりする原理を第７図および
第８図により説明する。第７図および第８図にお
いて実線はビンの位置であり、点線は底板の大き
さである。その底板はビンの接線およびビンの外
周によつて形成されている。第７図および第８図
の底板の円周はいずれもｌ（４＋π）（ｌはビンの
直径）となり、同一となる。同じ直径のビンを３
本を一列に並べた場合と４本を二列に並べた場合
に、その接線およびビンの外周を結ぶ線が同一長
さになることが本発明者が発見したものである。
本発明はこのような発見に基づいている。

以上のように本発明では底板を交換するだけで
同一の筒状体で３本入りとなつたり４本入りとな
つたりする。

ひも５は携帯用であるがひも５を設けることは
必要々件ではない。ひもはなくても良く、他の手
段によつて容器を携帯できる。

第９図〜第１１図は４本入り、６本入り、４本
入りの底板は同一円周となる原理を示す。この接
線を結ぶ底板の円周はｌ（６＋π）となる。第１
２図は５本入りの底板を示す。この場合の底板は
円周は接線を結ぶ線ではない。しかしこの底板の
円周を一部分をふくらませてｌ（６＋π）となる
ようにすれば５本のビンもしつかり固定して収容
できる。

第１３図は容器は本体Ａと蓋Ｂとからなる。本
体Ａは第１図に示すものと同じである。蓋Ｂは本
体と同一原理で組立てる。蓋Ｂの各種の態様は上
記に説明した容器の態様と同一である。

７は筒状体、８は上板固定具、９は上板であ
る。上板は底板のように二枚以上用意する。６は
本体の内面に挿入された内部筒状体である。内部
筒状体は取外し自在であり、その上部は筒状体１
より突出している。蓋Ｂはその内部筒状体６の外
面に挿入する。蓋体の構成材料は本体と同一であ
るが、一つの容器において本体と蓋体の構成材料
が異なつても良い。

本発明の容器は、店頭に置いて、購入本数に応
じて容器を組立て使用できる。又酒類の製造メー
カにおいて４本入及び６本入りのビンを販売する
場合同一の筒状体を使用でき、容器の製造コスト
が安くなるという利点をも有する。

さらに本発明の容器は不使用時に偏平となり、
輸送、保管にきわめて便利である。又組立ては底
板を内部に押し込むだけで良いので誰でも簡単に
組立てることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図はビンを４本収容した場合
の本発明容器の断面図および平面図；第３図は第
１図及び第２図に示す容器に使用されている底板
の平面図；第４図および第５図はビンを３本収容
した場合の同じ本発明容器の断面図及び平面図；
第６図は第４図及び第５図に示す容器に使用され
ている底板の平面図；第７図および第８図はビン
の配置と底板との関係を示す説明図；第９〜１２
図は４本入り〜７本入りの容器のビンの配置と底
板の大きさとの関係を示す説明図；第１３図は本
発明の別の態様の容器の断面図である。 １……筒状体、２……底板固定具、３……底
板、７……筒状体、８……上板固定具、９……上
板。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 任意に形状を変えることができる筒状体の底
   面又は底面近くにおいてその筒状体の内面に底板
   固定具を設け、大きさの異なる２枚以上の底板か
   らなり、各底板の外周は同一又はほぼ同一であ
   り、各底板はそれぞれ異なる数の同じ又はほぼ同
   じ大きさのビン又は缶等の内容物を適宜な配列で
   置くことができる大きさである ことからなる内容積を変化できる容器。 ２ (a) 任意に形状を変えることができる筒状体
   の底面又は底面近くにおいてその筒状体の内面
   に底板固定具を設け、大きさの異なる２枚以上
   の底板からなり、各底板の外周は同一又はほぼ
   同一であり、各底板はそれぞれ異なる数の同じ
   又はほぼ同じ大きさのビン又は缶等の内容物を
   適宜な配列で置くことができる大きさであるこ
   とからなる本体、 (b) その本体の内面に差し込まれた取外し自在な
   内部筒状体、その内部筒状体が本体に差し込ま
   れた際には本体の上面より突出しており、 (c) 任意に形状を変えることのできる筒状体の上
   面又は上面近くにおいてその筒状体の内面に上
   板固定具を設け、大きさの異なる２枚以上の上
   板からなり、その上板は本体の底板と同一又は
   ほぼ同一である、ことからなる蓋からなる内容
   積を変化できる容器。