JPH0453651B2 - - Google Patents

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JPH0453651B2
JPH0453651B2 JP58129192A JP12919283A JPH0453651B2 JP H0453651 B2 JPH0453651 B2 JP H0453651B2 JP 58129192 A JP58129192 A JP 58129192A JP 12919283 A JP12919283 A JP 12919283A JP H0453651 B2 JPH0453651 B2 JP H0453651B2
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JP
Japan
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wire electrode
wire
machining
discharge machining
electrode
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Kyoshi Inoe
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Inoue Japax Research Inc
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Inoue Japax Research Inc
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Publication date
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Priority to DE198484303355T priority patent/DE129334T1/de
Priority to EP84303355A priority patent/EP0129334B1/en
Publication of JPS6029222A publication Critical patent/JPS6029222A/ja
Priority to US06/898,035 priority patent/US4777337A/en
Publication of JPH0453651B2 publication Critical patent/JPH0453651B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23HWORKING OF METAL BY THE ACTION OF A HIGH CONCENTRATION OF ELECTRIC CURRENT ON A WORKPIECE USING AN ELECTRODE WHICH TAKES THE PLACE OF A TOOL; SUCH WORKING COMBINED WITH OTHER FORMS OF WORKING OF METAL
    • B23H7/00Processes or apparatus applicable to both electrical discharge machining and electrochemical machining
    • B23H7/02Wire-cutting

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
この発明は磁性体を芯線又は被覆材等として有
するワイヤ電極を使用するワイヤカツト放電加工
に於て、ワイヤカツト放電加工を行なう前のワイ
ヤ電極に予め、又は加工直前等加工前のワイヤ電
極に着磁し、加工後のワイヤ電極の磁性の状態を
検出して、ワイヤカツト放電加工の状態を検知判
別、更には加工条件を制御することができるよう
にするワイヤカツト放電加工方法及び該方法を実
施するワイヤカツト放電加工装置に関する。 ワイヤカツト放電加工はワイヤ電極を一方の送
り出しドラムから他方の巻取りドラムに張力をか
けながら移動させる途中で被加工体との間で火花
放電をさせ、それと同時に被加工体をワイヤ電極
に対して相対的に希望する形状に従つて駆動しな
がら加工するものである。この場合に使用するワ
イヤ電極の線径は0.05mm〜0.5mmと極めて細いか
ら、このワイヤ電極で加工される被加工体の溝も
当然狭いものである。従つて、ワイヤ電極の断線
事故防止等のために、ワイヤ電極と被加工体との
間で正常なパルス放電によつて加工が行なわれて
いるか否かを検知し、異常放電状態の発生や継続
を防止することが必要であつた。 この発明はワイヤ電極と被加工体との間で行な
われたパルス放電の状況、加工間隔に於ける放電
加工状態を知るために、ワイヤ電極として着磁等
の磁性付与が可能な電極材を用い、該電極材のワ
イヤ電極に予め所定の磁性を付与しておき、その
ワイヤ電極で放電加工を行なつた後のワイヤ電極
の磁性の状況を検出することによつて加工間隙に
於ける放電加工の状況を知り、それにもとづいて
例えば、ワイヤ電極の更新送り、張力、付与振
動、ワイヤ電極に印加する電圧パルスや放電パル
ス等の諸パラメータ、及び被加工体の加工送り駆
動等の加工諸条件の1つ以上を制御すること、及
びかかる加工方法を実施するワイヤカツト放電加
工装置を得ることを目的とするものである。 ワイヤカツト放電加工に使用するワイヤ電極
は、加工速度等の加工性能が優れたものが好まし
いが、更に抗張力が強く、比較的に価格の廉い合
金のものが求められている。最初はワイヤ電極に
主として強度が弱いこともあり、この細いワイヤ
電極で厚い鋼材を加工することは困難であつた。
このためにワイヤ電極について種々の研究試作が
行なわれ、価格が廉く抗張力の強い鉄線や、ステ
ンレス鋼線、或いは硬鋼線のような鉄系金属を芯
線にして、表面に導電性の良好な、又ワイヤカツ
ト放電加工の電極材としても良好な銅、銀、黄
銅、亜鉛、アルミニウム等の金属、合金被覆層を
形成したものを用いるようになつてきた。硬鋼線
等の鉄系金属を芯線にした場合、加工電流を確保
するには約0.2mm前後の従来程度の線径を必要と
するが、付与張力の点からみると、その径はせい
ぜい、0.015mm〜0.03mmもあればよく、しかも購
入するときには多量に目方買いをすることができ
るので非常に廉価であり、表面に導電被覆層を設
けても従来の銅合金に比して廉く、しかも抗張力
が強く高精度な加工ができるので、今後はかかる
鉄系金属を芯線として、それに導電性及び放電加
工性能の良好な金属、合金を被覆したワイヤ電極
線が主流を占めるものと思われる。しかして、こ
れら鉄系金属を芯線とした場合には、その材質が
鉄系であるので磁性体であり、当然磁性を付与す
ることができる。そこでワイヤ電極に予め、又は
放電加工を行なう前のワイヤ電極の軸方向に所定
のピツチのものを所定状態に断続させて、例えば
所定ピツチで着磁する。又、その極性を定期的に
変えるなどして、或いは所定ピツチで格子又は目
盛り状に連続的に着磁をしておき、その着磁した
ワイヤ電極と被加工体との間で放電を起こして加
工が行なわれた後のワイヤ電極の残留磁気等残存
磁気特性の状態を検出することによつて、ワイヤ
電極と被加工体との間の放電加工状況を知り、そ
れによつてワイヤ電極の更新送りやワイヤ電極に
印加する電圧パルス、又は被加工体のワイヤ電極
に対する相対的な加工送りや駆動等を制御するよ
うにしたこの発明を例示した図にもとづいて説明
する。 第1図は、この発明加工方法を実施する一実施
例のワイヤカツト放電加工機の概略を示す図であ
る。ベツト1に設けたコラム2にはワイヤ電極3
を支持する上アーム4と下アーム5とが出てい
る。上アーム4の先端部にはヘツド6を上下に移
動することができるように支持し、このヘツド6
の下部にはブロツク7が図示していない数値制御
装置で水平面上を互いに直角なX,Y方向に駆動
されるように支持する。被加工体8はテーブル9
に固定した台10に、クランププレート11によ
り固定されている。このテーブル9はベツト1に
支持されていて、図示しない数値制御装置によつ
て、ブロツク7と平行な水平面上を互いに直角な
X,Y方向に移動するようになつている。ワイヤ
電極3は送り出しドラム13よりガイドローラ1
4を経てワイヤ電極3に所定の張力を与えるため
にブレーキ制動を加えるピンチローラ15とブレ
ーキローラ16とではさまれ、それからガイドロ
ーラ17を経て方向を変換し、通電ピン18に接
してサフアイア等の船形のガイド又はダイスガイ
ド19を経て被加工体8と対向する。通電ピン1
8と被加工体8との間に加工電源20よりの加工
電圧が印加され、加工液21の噴射のもとで加工
が行なわれる。加工によつて凹凸が生じた、使用
済のワイヤ電極3は他方の船形のガイド又はダイ
スガイド22と複数のガイドローラ23,24
と、ガイドローラ23と24との間に設けたワイ
ヤ電極3の更新駆動用ピンチローラ25とキヤプ
スタン26とにはさまれた部分を経て巻取りドラ
ム27に巻かれるのである。28,29は必要に
応じて設けられるワイヤ電極3の振動防止装置で
ある。ここで用いるワイヤ電極3は全てが、鉄
線、硬鋼線或いはステンレス鋼線等磁性体からな
る磁性線の外に第2図に示すように、鉄系等の磁
性体の芯線3aの表面に導電性及び放電加工性能
の良好な銅、銀、黄銅、亜鉛、アルミニウム等の
金属、合金被覆層3bを形成したものや、第3図
に示すように銅や黄銅の芯線3cの表面に磁性体
の例えばフエライトを黄銅や亜鉛に混合した被覆
層3dを形成したもの、或いは被覆層3dが磁性
体の金属、合金であるものを使用することができ
る。 この鉄系の芯線を用いたワイヤ電極3には、例
えばFe,Ni合金から成るワイヤ電極3を用い、
これを予め、変態点以上に加熱し、ワイヤ電極3
の軸線と直角の方向の磁界を加えながら冷却する
ことによつて、透磁率を向上させ、かつ冷却中に
かけた磁場の方向に磁化しやすくなるように(磁
場中冷却効果)処理したものを用い得るが、例え
ば保持力(Hc)が比較的大きいJIS3506−
SWRH62AやJIS3506−SWRH32を主体とした硬
銅線(所謂ピアノ線)や炭素鋼、クロム鋼やステ
ンレス・ステイール、或いは圧延線引可能なFe
−Mn−Ti系やFe−Cr−Co系の半硬質又は硬質
磁石合金等が好適に使用し得るものである。30
はガイド19及び20間の加工部に送り込まれる
直前のワイヤ電極3に対して設けられた着磁装置
で、ガイドローラ17に連係して開閉するスイツ
チ31を介して着磁用の電源32に連係する。第
4図に着磁装置30のワイヤ電極3の対接部分そ
の他をワイヤ電極3と平行な面よりみた図を示
し、第5図に着磁装置30の同部分をワイヤ電極
3と直角な面よりみた図を示す。これは鉄心34
の一部に切欠き35を設け、この切欠き35の一
方又は両側の鉄心34に磁化コイル36を巻き、
巻いたコイル36はスイツチ31を介して着磁用
の電源32に連係している。このスイツチ31は
ガイドローラ17の動きに従つて、即ち、ワイヤ
電極3が軸方向にローラ17に転接して所定長さ
更新移動又は送り出される毎に所定微小時間スイ
ツチ・オンをするが如くに操作されるが、ガイド
ローラ17とは別の制御装置(図示せず)によつ
て操作されるようにしてもよい。鉄心34の切欠
き35には非磁性体37によつて案内されるワイ
ヤ電極3が鉄心34と数乃至数10μm前後の微細
な間隔を保つて通過するようになつている。この
着磁装置30はガイドローラ17又は他の図示し
ていない制御装置により操作されるスイツチ31
によつて電源32の電圧をコイル36に印加する
と、コイル36に電流が流れて鉄心34に磁界を
発生する。この磁界によつて切欠き35を通過す
るワイヤ電極3に、例えば第6図で示す如く、所
定ピツチのものを所定状に断続或いは所定ピツチ
で連続して所定の磁性を付与する。即ち、例え
ば、数10乃至数100μm又はそれ以上のピツチ(間
隔)で、好ましくは格子状にワイヤ電極3の軸と
直角方向に着磁格子(着磁部分の幅は上記間隔と
ほぼ同様数10乃至数100μm又はそれ以上)の磁極
の方向を互いに同一とするか、又は隣接する着磁
格子の磁極の方向を順次に反転させて着磁したも
のであるが、上記以外の各種所望の態様の着磁が
可能である。又例えばワイヤ電極3の軸方向と直
角方向の側面に、ワイヤ電極3の長さ方向にN−
S,N−S……、又はN−S,S−N……の如く
に磁極を有するか、ワイヤ電極3の軸と直角方向
にN−S極を有する如く着磁したものであつても
良い。しかして33は加工後のワイヤ電極3の磁
性を検出する検出器であり、その一例を第7図に
示す。その構造は第4図、第5図に示した着磁装
置30と同様に鉄心38の一部に切欠き39を設
け、この切欠き39の一方又は両側の鉄心38に
検知コイル40を巻いたものである。そして、こ
のコイル40は信号増幅を含む検知判別装置42
に連係する。鉄心38の切欠き39には非磁性体
41によつて案内されるワイヤ電極3が鉄心38
との間隔を好ましくは数μm前後のほぼ一定に保
つて通過するようになつている。ここに着磁した
ワイヤ電極3が通過すると、鉄心38にはワイヤ
電極3に着磁している磁性に感応して磁界を発生
する。この磁界の発生にともなつてコイル40に
発生した電流を検知判別装置42に送り、検知判
別装置42の中に設けた増幅器(図示せず)で増
幅する。この増幅した信号にもとづいて、検知判
別装置42の中に記憶してある、ワイヤカツト放
電加工の状態を示すデータと比較して、加工間隔
に於ける放電加工状態の正常、異常の状態を判別
し、ワイヤ電極3の送りや、ワイヤ電極3に印加
する電圧パルス、又は被加工体8の送り駆動等を
制御する判別制御信号を出力するものである。検
出器33は第6図に示すように、複数の感磁性素
子43をワイヤ電極3軸方向に所定のピツチ間隔
で設けて、ワイヤ電極3の軸方向に格子状等に着
磁された部分の磁性の状態を順次検出するか、或
いはブロツクごとに検出する。 以上の実施例発明の作用は、送り出しドラム1
3より送り出されたワイヤ電極3は着磁装置30
を通る際に所定の間隔をおくか、又は連続した状
態に所定ピツチの格子状に着磁する。この着磁し
たワイヤ電極3はガイド19と22との間でしか
つりと引張られた状態のもとに加工液21の噴射
をともなつて、ワイヤ電極3と被加工体8との間
にパルス放電を与えて高精度なワイヤカツト放電
加工を行なう。このとき加工部で正常なパルス放
電が行なわれ、しかも被加工体8の板厚が一定で
あれば、使用済のワイヤ電極3の軸方向の各部に
於て、平均的にほぼ同一な減磁等の状態がもたら
されるものである。この放電加工のときに、ワイ
ヤ電極3と被加工体8との間で集中放電が起こつ
たりすると、放電は主としてワイヤ電極の局部に
集中する傾向をもつて発生して、その集中放電発
生部のワイヤ電極部分の磁性が殆んど消磁する等
の着磁磁性と大きく変化しているのに対し、ワイ
ヤ電極3の放電加工作用に関与しなかつた部分に
は着磁装置30で着磁したままの磁性が残り、そ
れが検出器33に検出される結果、加工後のワイ
ヤ電極3の磁性はランダムな状態で検出される。
このようにして、検出器33により検出した磁性
の状態と、検出判別装置42に記憶されているワ
イヤ電極3の軸方向の所定量更新長さを送りに応
ずる磁性のパターンと比較して、あるときは集中
放電が発生したとして、ワイヤ電極3の更新送り
速度を早くしたり、加工電源32に信号を与えて
加工用電圧パルスをまびく等の正常加工状態へ復
帰のための適宜の制御を行なう。 又検出判別装置42による判別には、例えばワ
イヤ電極3の各着磁磁気格子の残留磁気のレベル
を設定しておいて、該設定値以下又は以上の磁気
格子のみをデイジタル的に数として検出するよう
にしておき、ワイヤ電極3を所定更新送り長さや
所定時間毎の上記一方の数又は両方の数の比等を
検出して加工状態を判別する等の各種の変更実施
が可能である。又、ワイヤ電極3の加工送り込み
すぎやワイヤ電極3に振動が発生した場合には、
ワイヤ電極3と被加工体8とが短絡するので放電
は生じないか断続的に発生する。従つて、このと
きワイヤ電極3は少なくともその一部が断続的等
着磁装置30で着磁したままの状態で被加工体8
から取り出されるから、この状態を検出器33で
検出してワイヤ電極3に対する被加工体8の加工
送りをスローダウンしたり、ワイヤ電極3の振動
を止める手段を講じたり、或いは又加工電源20
の発生電圧パルスを増減するように制御したりす
る。被加工体8を早く加工したい場合には高負荷
にて高い周波数のパルスをワイヤ電極3に送るこ
とは当然であるが、問題はその送つたパルスの中
何%のパルスが放電するかである。ワイヤ電極3
と被加工体8との間に供給する或は周波数の加工
電源パルス中放電する電圧パルスが約50〜80%で
あるときの放電繰返し周波数が、当該加工条件下
に於ける放電繰返し周波数として好ましい周波数
であるように加工電圧パルスの供給周波数を設定
すると、良好な放電加工状態での加工が制御によ
り比較的容易に行なわれ易いものであるが、送つ
たパルス中放電するパルスが約50〜80%であると
きに、最も良い状態で放電加工が行なわれている
とすると、それ以上に放電繰返し周波数を高める
と、パルス放電がワイヤ電極3と被加工体8との
間でアーク状になつてしまい、正常な放電加工が
行なわれなくなる。そこで良好な状態でパルス放
電加工が行なわれたとき、パルス放電がアークに
なつたとき、或いはワイヤ電極3と被加工体8と
が短絡したときのワイヤ電極3の磁性のパターン
を検知判別装置42の中の記憶装置に記憶させて
おき、これと新たに放電加工を行なつたワイヤ電
極3の磁性とを比較して、様々な制御指令を発す
るようにする。 第8図は、このような加工間隙への印加電圧パ
ルス数に対する放電パルス数の割合(%:横軸)
に対し、コイル40によつてワイヤ電極3から検
知される残留磁気の状態を電圧(V:縦軸)とし
て示した一例の特性曲線図である。 しかして、以上の実施例の説明は、ガイド1
9,20間の加工部に送り込まれる直前乃至は送
り出しドラム13から引き出されたワイヤ電極3
に所望の着磁を順次にしつつ使用する場合の例で
あるが、上記ワイヤ電極3の貯蔵ドラム13に巻
取り貯蔵してあるワイヤ電極3が、その巻取り貯
蔵等の際に予め所望の着磁を行なつたものであつ
ても良いことは勿論である。 次に具体例を説明する。 ワイヤ電極として、線径約0.18mmφの6:4黄
銅線に、60%Cu−20%Ni残部Fe合金(所謂キユ
ニエフ材)約25μm厚に被覆したワイヤ電極(以
後「Aワイヤ電極」という)、と硬鋼線材の1つ
である線径に約0.17mmφのピアノ線JISG3502−
SWRS75Aに、64黄銅材を約25μm厚に被覆した
ワイヤ電極(以後「Bワイヤ電極」という)とを
用い、上記Aワイヤ電極については、約1100℃で
溶体化処理後約650℃で中間焼鈍し、冷間加工後
約600℃で最終時効した後、このAワイヤ電極に
軸方向に約0.5mm間隔で、約0.1mmの磁極を有する
着磁手段により順次磁化着磁したもの、又上記B
ワイヤ電極については、約1200℃で溶体化処理後
約700℃で時効した後、このBワイヤ電極に軸方
向に上記Aワイヤ電極と同様なピツチ条件で磁化
着磁したものを製作し、以下の加工条件で、ワイ
ヤカツト放電加工を行ない、種々の加工状態に於
て使用した上記ワイヤ電極の加工後の磁気特性及
び着磁磁性等につき測定及び観察を行なつた。 尚、加工後のワイヤ電極の磁気特性又は着磁磁
性の状態を検出する装置10としては、例えば、
特開昭50−28989号公報「磁電変換素子」や特開
昭58−25414号公報「磁気式エンコーダ」等によ
り広く良く知られている磁気抵抗効果合金のパー
マロイ約30μm幅の薄膜ストライプを約50μm間隔
で多数平行に形成した検出ヘツドを製作し、該検
出ヘツドをその薄膜のストライプの方向をワイヤ
電極の移動方向(軸方向)と交叉するように対設
配置して加工後のワイヤ電極の残留磁気に感応さ
せ、電圧に変換検出するようにした。 尚、上記検出ヘツドによるワイヤ電極着磁磁性
の検出に於て、前記着磁がワイヤ電極軸と交叉す
るように行なわれている場合には、検出電圧は安
定しているものの、上記Aワイヤ電極のようにワ
イヤ電極の表層のみが強磁性材の場合には、着磁
磁性の感度の高い部分がワイヤ電極の一方の側面
に偏つている場合があるだけでなく、検出ヘツド
の検出端面がワイヤ電極の側面の回りに相対的に
回転している場合があり、このため検出利得が得
にくい場合には、複数の検出ヘツドを設けて補う
等の手段が適宜採られるものである。 しかして、この検出電圧信号は、ワイヤ電極に
対する前述の着磁条件と、後述のワイヤカツト放
電加工の条件(ワイヤ電極の送り速度)との関係
から周波数がが大凡100Hzの各種の放電状態に晒
されて波形が種々の状態に乱れた交流電圧信号と
なるもので、該検出電圧信号を放電加工をしない
で検出記憶した加工前ワイヤ電極の磁性データ
(上記周波数が大凡100Hzの正弦波状電圧)と比較
対照して、加工間隙に於ける放電状態を検出判別
するものであつて、上記の比較及び判別は、例え
ば次のようにして行なわれる。 即ち、検出電圧信号と記憶磁性データの電圧信
号は、夫々相互に同期調整された状態で、夫々ピ
ークホールド回路に入力してヒークホールドさ
れ、該各ピークホールド電圧を差動増幅器に入力
して差動増幅し、差動増幅電圧を電圧比較回路に
より低い所定値以下C0、別の高い所定値以上C2
及びその中間C1の各電圧信号に振分け、所定基
準時間に対する振分け電圧信号の発生回数をカウ
ンタによる積算状態により判別を行なうようにす
る。尚、上記各ピークホールド回路のリセツト、
及び差動増幅電圧の電圧比較回路による振分け並
びに振分け電圧信号の発生回路のカウンタによる
積算は、上記磁性データの大凡100Hzの正弦波状
電圧の各ピーク出現後所定時間遅延して出力する
クロツク信号により、又はクロツク信号に同期し
て行われるようにし、上記差動増幅電圧が所定値
以下の振分け電圧信号の発生回数をカウンタする
カウンタC0のプリセツト値を、例えば3〜7と
設定するのに対し、所定値中間のカウンタC1
プリセツト値を10〜30に設定し、又所定値以上の
振分け信号の発生回数をカウントするカウンタ
C2のプリセツト値を1〜5と設定し、更に各プ
リセツトカウンタは各プリセツト値をカウントす
る毎に自己及び他のカウンタのカウント値をクリ
アするようにして、更に各カウンタがプリセツト
値をカウントした時加工間隙の加工状態の良及び
不良、又はその前駆状態にあることを等を表示
(例えばランプ点滅表示)等するものである。 無負荷電圧 130V 電圧パルス幅τon 2μs 休止幅τoff 3〜10μs 放電電流振幅Ip 35〜60A 加工液比抵抗 2×104Ωcm 加工液上下各ノズル吐出量 2.5l/min ワイヤ電極付与張力Aワイヤ 1.0Kgf 〃 Bワイヤ 1.4Kgf ワイヤ電極送り速度 2500〜3000mm/min 被加工体の厚さ及び材質 30mm SKD11 以上の加工条件及びワイヤ電極磁性の検出に於
て、次のNo.1乃至No.5のような加工条件を造り、
即ち、 No.1 送り状態及び放電状態が安定していて(放
電率約40〜80%位)所謂正常放電状態のとき、 No.2 No.1より設定加工送り速度を約10%遅く
し、間隙が広い状態(放電率約30〜60%位)の
とき、 No.3 No.1より設定加工送り速度を約10%早く
し、間隙が狭い状態(放電率約70〜90%位又は
それ以上)のとき、 No.4 No.3に於て、放電パルスの条件、特に電圧
パルス休止幅τoff、加工液吐出流量又は圧力調
整、或いは更に送り調整より、集中放電又はこ
れに近い加工状態としたとき、 No.5 No.3より設定加工送り速度を更に増大さ
せ、ほぼ周期的に短絡と開放のハンチング状態
としたとき、 の各加工に供した加工後のA,B各ワイヤ電極の
残存着磁磁性の状態を検出し、加工前のそれと比
較して加工間隙に於ける放電加工状態を判別する
ため、各ランプの点滅状態を観察し、各カウンタ
C0,C1及びC2の計数状態を推定した。
【表】 以上のように、ワイヤ電極については勿論のこ
と、未だほんの一部の加工条件及び加工状態の場
合について、放電加工状態とワイヤ電極磁化着磁
磁性の関係を把握したに過ぎないが、上述本発明
によれば、加工状態がどのような状態にあつたの
か、又どのような状態に移行しつつあるのか等を
検出判別したり、又従来各種の加工状態検出装置
等と組合わせ使用が可能なことが判る。 以上のようにこの発明ではワイヤカツト放電加
工で磁性体を構成材として有するワイヤ電極に、
予め着磁によつて所定の磁性を付与しておき、そ
のワイヤ電極で被加工体をパルス放電加工を行な
つた後のワイヤ電極の磁性を検出することによ
り、ワイヤ電極と被加工体との間のパルス放電に
よる加工又は加工間隙の状態を知ることができ、
更にこの検出信号にもとづいて加工電源のパルス
のτon,τoff或いはワイヤ電極に流れる放電電流
Ip,又は加工液圧や液噴流角等を制御することに
より、ワイヤ電極の断線を防止し、かつ安定した
放電加工が行なえるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例の概略構成図、第2
図、第3図はワイヤ電極の断面図、第4図、第5
図は着磁装置の図、第6図は着磁装置と検出器と
の一部拡大図、第7図は検出器、第8図は印加電
圧パルスに対する放電パルスの割合を示す図であ
る。 3……ワイヤ電極、8……被加工体、20……
加工電源、21……加工液、30……着磁装置、
31……スイツチ、32……電源、33……検出
器。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 強磁性体を芯線又は被覆材として有するワイ
    ヤ電極を使用するワイヤカツト放電加工に於て、
    加工用ワイヤ電極として所定の着磁をしたワイヤ
    電極を用い、加工後のワイヤ電極の磁性を検出
    し、これを前記所定の着磁をした加工前のワイヤ
    電極の磁性データと比較して加工間隙に於ける放
    電加工状態を検出判別するようにしたことを特徴
    とするワイヤカツト放電加工方法。 2 ワイヤ電極への所定の着磁が、ワイヤ電極軸
    方向に一定の間隔をおいた着磁であることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載のワイヤカツト
    放電加工方法。 3 ワイヤ電極への所定の着磁が、ワイヤ電極の
    巻枠貯蔵前の予めの着磁であることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載のワイヤカツト放電加
    工方法。 4 ワイヤ電極への所定の着磁が、ワイヤカツト
    放電加工部へ供給されつつある加工前のワイヤ電
    極に対して行なわれるものであることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載のワイヤカツト放電
    加工方法。 5 強磁性体を芯線又は被覆材として有するワイ
    ヤ電極を使用するワイヤカツト放電加工に於て、
    加工用ワイヤ電極として所定の着磁をしたワイヤ
    電極を設置して使用するようにすると共に、加工
    後のワイヤ電極の磁性を検出する手段、この検出
    手段からの検出信号を予め記憶してある前記着磁
    したワイヤ電極の磁性のデータと比較する手段、
    この比較手段による比較結果より加工間隙に於け
    る放電状態を判別して判別信号を出力する手段を
    備え、更に該出力判別信号に基づきワイヤ電極の
    更新送り、加工電圧パルスの各種パラメータ、加
    工液の噴流、又は加工送りの制御を行なう制御装
    置を設けて成ることを特徴とするワイヤカツト放
    電加工装置。
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JPS55112726A (en) * 1979-02-14 1980-08-30 Fanuc Ltd Electric discharge processing device for wire cutting

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