JPH0452155Y2 - - Google Patents

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JPH0452155Y2
JPH0452155Y2 JP1987114479U JP11447987U JPH0452155Y2 JP H0452155 Y2 JPH0452155 Y2 JP H0452155Y2 JP 1987114479 U JP1987114479 U JP 1987114479U JP 11447987 U JP11447987 U JP 11447987U JP H0452155 Y2 JPH0452155 Y2 JP H0452155Y2
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JP
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wave
plate
oil
well
dissipating device
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JP1987114479U
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は油回収船に係り、特に海上(水上)に
流出した油を回収する油回収船の改良に関する。
[従来の技術] 従来から、沿岸貯蔵タンク等の事故、水上を航
行中の船舶の衝突、挫礁等の事故により海上又は
河川等に油が流出した場合等に、浮遊する油を回
収する油回収船が提案されている。
例えば、第2A図及び第2B図で示される技術
では、船体21は左右舷の船体22,23を備え
る双胴船であり、船首側は船体21の進行に伴つ
て油含有水を導入し易くするためにV形に開いた
導入部24を形成し、左右舷の船体22,23の
中間部26の船首側には、船首上部25から後方
に向つて下降する傾斜部27を形成している。該
傾斜部27後方の船底27aには、開口するウエ
ル28が形成され、該開口するウエル28に格子
状のバッフルプレート29を形成し、ウエル28
内に油を集めるようにしている。
しかしこの技術は、船体21を適当な速度で前
進させると、船首部25(特に傾斜部27)に当
つた返し波によつて、油層を船体21の左右に押
しのけてしまい、導入部24に入らず、油の回収
率が低下するという問題があつた。特に波浪時に
おいて、回収率の低下が著しい。
これを解決するために、実公昭56−3279号公報
で示す技術がある。この技術によれば、第3図で
示すように傾斜部37の先端部に、返し波受板3
1を形成することが開示されている。この返し波
受板31は、先端が傾斜部37の上端より僅か下
方にあつて傾斜部37との間に傾斜部37の前部
滞留油Aの層厚に略等しい間隔をもつ開口32を
形成し、それにより上後方に向つて傾斜部37の
上端との間隔が漸次拡大するように湾曲し、後方
部は直線状に下傾して中間船体の上部に達するよ
うになつているものである。
[考案が解決しようとする問題点] 上記実公昭56−3279号公報で示す技術は、返り
波を船内に取込んで前方の流入油に影響を及ぼさ
ないという顕著な効果があるが、船体構造が複雑
となり且つ大掛かりとなつて、部品点数及び製造
工程数が多く、結果としてコストが掛るという問
題点があつた。
本考案は上記問題点を解決することを技術的課
題とし、構成が簡単なため、維持管理も容易であ
り部品点数及び製造工程も少なく、安価な油回収
性能の向上を図つた油回収船の提供を目的とする [問題点を解決するための手段] 本考案は上記技術的課題を解決するために、少
なくとも船首側の船底から水面上に突出した傾斜
部と、該傾斜部の後方において船底に開口するウ
エルと、該ウエルより下方に形成された水平案内
板と、を備えてなる油回収船において、前記傾斜
部から垂下する板体の下方に波受を配設した消波
装置からなることを特徴とする。また前記板体を
櫛歯状の板体とし、前記波受は可撓性を有するも
のから構成すると好適である。
[作用] 本考案は上記構成のように、少なくとも船首側
の船底から水面上に突出した傾斜部と、この傾斜
部の後方において船底に開口するウエルと、この
ウエルより下方に形成された水平案内板と、を備
えてなる油回収船において、傾斜部から垂下する
板体の下方に波受を配設した消波装置を設けたの
で、この消波装置によつて、船体や傾斜部に当つ
て反射する返り波のエネルギーを分散させ、流入
する油層を拡散するのを防止することができる。
さらに一度消波装置を通つた油層が返り波と共に
反射して流出したりしないようにすることができ
る [実施例] 以下、本考案に係る実施例を図面を参照して説
明する。但し、以下の説明例に記載し、または図
示している構成部品、その他の部材、配置等は、
本考案を限定する趣旨ではなく、単なる説明例で
あり、本考案の趣旨の範囲を逸脱しない範囲で
種々改変をすることができるものである。
第1図は本考案に係る油回収船の一実施例を示
すものであり、第1A図及び第1B図において、
油回収船の船体1は左右舷の船体2,3を備える
双胴船であり、船首側は船体1の進行に伴つて油
含有水を導入し易くするために、第2B図で示す
従来例と同様にV形に開いた導入部4が形成され
ている。そして、左右舷の船体2,3の中間部
(図示せず)の船首側には、船首上部5から後方
に向つて下降する傾斜部7が形成されている。
この左右舷の船体2,3に形成された傾斜部7
には消波装置Sが形成されている。本例の消波装
置Sとしては、櫛歯状の板体101と、補強用ブ
ラケツト102と、可撓性の波受103と、この
受板103を保持する保持板104とからなる。
本例の板体101は鋼板から成る櫛歯状のもの
であり、傾斜部7の上端側に該傾斜部7から略垂
直下方に垂下するようにして、且つ傾斜部7と一
体に形成する。板体101の所定箇所毎には、略
三角形状の補強用ブラケツト102が配設され、
板体101を補強している。そして、板体101
の内側(船尾側)には、波受103が板体101
より下方に延出するように配設される。本例の波
受103はゴム板等の可撓性のある板状体であ
り、この波受103は板体101と保持板104
とで傾斜部7側で挾持されてボルト・ナット等1
05によつて固定されている。
消波装置Sを通つた返り波は、波受103にあ
たると砕けて下方に落下し、船体進行方向前方に
影響を及ぼさず、油は傾斜部7に沿つて矢線Yで
示す方向に流下して捕集される。
この状態を第1C図乃至第1E図に基づいて説
明すると、第1C図は消波装置Sとしての波受1
03と波の谷の部分が通過するときの状態を示す
ものであり、このように波の谷間では波受103
と波は接触することがなく、波受103は垂下さ
れたままとなつている。
第1D図は波の山の部分が通過するときの状態
を示すものであり、このとき波受103は下部が
自由端となつているため波に押圧されて、傾斜部
7側に可撓する。
第1E図は第1C図及び第1D図の状態が進ん
で波が傾斜部7に当り、返り波が生じた状態を示
すものであり、傾斜部7に当つた返り波は、波受
103に当り、波受103より前方にある波に影
響をあまり及ぼさない。このようにして、第1A
図で示すように油は傾斜部7に沿つて矢線Yで示
す方向に流下して、後述するウエル8に補集され
る。
傾斜部7後方の船底7aには、開口するウエル
8が形成され、該開口するウエル8の開口部には
格子状のバツフルプレート9が配設されている。
そしてウエル8上部には、角錐状の案内板12
が形成され、その頂部には、吸込み用ウエル13
が連設され、この吸込み用ウエル13内に吸込口
14が装備されている。この吸込口14は管体1
5によりポンプ16に連結されている。
また本例においては、左右舷の船体2,3の下
方側部の間には、水平案内板10が傾斜部7の下
端部近傍から前記ウエル8の船尾側開口端部まで
設けられている。
この船体1を適当な速度で前進させると、水面
上の浮遊流出油は導入部4より傾斜部7の前面に
集められ、油層が傾斜部7に沿つて水流と共に下
降し、油がウエル8内に浮上する。
そして捕集された流出油は吸込口14によつて
菅体15を介してポンプ16によりウエルから排
出される。
[考案の効果] 本考案は上述のように、傾斜部に消波装置を設
たので、船体や傾斜部に当つて反射する返り波の
エネルギーを分散させ、流入する油層を拡散する
のを防止することができる。さらに一度消波装置
を通つた油層が返り波と共に反射して流出したり
しないようにすることができ、油回収効率のよい
油回収船を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にかかる油回収船の一実施例を
示すもので、第1A図は縦断面図、第1B図は第
1A図の矢線Xからの概略図、第1C図乃至第1
E図は消波装置を説明する要部断面図、第2図乃
至第3図は従来例を示し、第2A図は縦断面図、
第2B図は平面図、第3図は縦断面図である。 1……船体、2……左舷船体、3……右舷船
体、4……導入部、6……中間部、7……傾斜
部、8……ウエル、9……バツフルプレート、1
0……水平案内板、101……板体、102……
ブラケツト、103……波受、104……保持
板、S……消波装置。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 少なくとも船首側の船底から水面上に突出し
    た傾斜部と、該傾斜部の後方において船底に開
    口するウエルと、該ウエルより下方に形成され
    た水平案内板と、を備えてなる油回収船におい
    て、前記傾斜部から垂下する板体の下方に波受
    を配設した消波装置からなることを特徴とする
    消波装置を備えた油回収船。 2 前記板体は櫛歯状の板体であり、前記波受は
    可撓性を有することを特徴とする実用新案登録
    請求の範囲第1項記載の消波装置を備えた油回
    収船。
JP1987114479U 1987-07-28 1987-07-28 Expired JPH0452155Y2 (ja)

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JP1987114479U JPH0452155Y2 (ja) 1987-07-28 1987-07-28

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JP1987114479U JPH0452155Y2 (ja) 1987-07-28 1987-07-28

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JPS6419599U JPS6419599U (ja) 1989-01-31
JPH0452155Y2 true JPH0452155Y2 (ja) 1992-12-08

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4878690A (ja) * 1972-01-29 1973-10-22

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51135397U (ja) * 1975-04-22 1976-11-01

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4878690A (ja) * 1972-01-29 1973-10-22

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JPS6419599U (ja) 1989-01-31

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