JPH0452079A - 金属薄板の溶接歪防止方法 - Google Patents

金属薄板の溶接歪防止方法

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JPH0452079A
JPH0452079A JP16312190A JP16312190A JPH0452079A JP H0452079 A JPH0452079 A JP H0452079A JP 16312190 A JP16312190 A JP 16312190A JP 16312190 A JP16312190 A JP 16312190A JP H0452079 A JPH0452079 A JP H0452079A
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Shinji Takeno
竹野 親二
Terumi Matsubayashi
松林 照己
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Sky Aluminium Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は金属薄板の溶接歪防止方法に係わり、特に、金
属薄板の突合せ溶接あるいは隅肉溶接に適用して好適な
金属薄板の溶接歪防止方法に関する。
【従来の技術】
近年では、高速艇、漁船、車両等の、構造物の多くに、
例えばアルミニウム合金等の金属薄板を溶接して構成し
た構造のものが提供されている。 しかしながら、このような金属薄板の組立加工では通常
溶接歪が生じ易い。例えば、金属薄板を使用した船舶の
側板の如き大板材の板継ぎ溶接(突合せ溶接)では、第
7図に示すように板材12が座屈変形に起因して複雑な
波打ち歪を生じてしまうことがある。これは一つに、通
常金属薄板の突合什連続溶接を行うと、その溶接部か第
8図に示すように溶接線方向に収tM(縦収縮)を生じ
ることが原因と考えられる。そして、この収縮により板
材1,2の溶接部周辺にも縦収縮しようとする力が働く
が、板材1.2が薄板のrコめ容易に座屈変形を生じ、
その結果第8図に示す状態となるものと思われる。 また、第9図に示すように、板材3とフラットパー4の
如き細長部材とからT11手を隅肉溶接により形成した
場合には、板材3の上記の如き座屈変形歪に加え、溶接
ヒート部5を中心に板材3がフラットパー4側に向く、
いわゆる角変形歪が生じ易い。これらの波打ち状の歪や
角変形歪は、外観品質を低下させるだけでなく、例えば
上記の如く船体の構造体などとして′適用する場合には
航行時の波抵抗を増加させ機能面への影響をも与えるた
め、これをできる限り小さくすることが要求される。 そのため従来より、上記の如き溶接に伴う歪の対策とし
て例えば、■溶接の際、前記板材1.2あるいは板材3
をII緘的に拘束する、■溶接組立完了後に、溶接部ま
たはその近傍を点状あるいは線状に局部加熱・急冷を行
い、歪を除去する、■T継手の隅肉溶接において、前記
板材3の裏面3b側を、隅肉溶接と対応させて同時に加
熱する(特開昭58−179765号公報)、といった
手段が取られている。
【発明が解決しようとする課M】
しかしながら、上記従来の手段においてはそれぞれ下記
の如き不都合があった。すなわち、上記■、■の手段に
あっては、工数および手間がかかり極めてコスト高とな
る上に、作業の熟練も要求される。また、上記■の手段
にあっては、確かに歪発生の抑制効果は望めるものの完
全に近い状態までの歪除去は困難であり、ある程度の歪
が残留せざるを得ないという問題があった。 ところで、上記した、TllI手形成の際の隅肉溶接時
に発生する角変形歪に対しては、木用願人は先にその有
効な防止方法を発明し、既に出願した(特頼平2−75
965号[歪防止溶接方法および構造用パネルの製造装
置」)。この歪防止7g接方法は、上記の如く板材3の
一面側にフラットパー4を隅肉溶接により略畢直に立設
してTI手を形成するにあたり、前記板材3における溶
接部の裏面側を前記溶接に先行して加熱することを特徴
とするものである。この溶接方法は、先行加熱により板
材3に逆歪(フラットパー4と反対方向に折れ曲がる角
変形歪)が発生し、その後、溶接により板材3がフラッ
トパー4側に角変形を生ずるため上記逆歪かある程度相
殺される作用を利用したものである。その際、先行加熱
部分の冷却が完了されないうちに逆歪の生じた部分の溶
接を行うことにより、先行加熱によって生じた逆歪が溶
接時のフラットパー4側への角変形によりほぼ完全に復
元され、板材3にほとんど残留角変形歪を生じないよう
にできる。 ただし、上記方法にあっても、板材3に角変形歪と共に
第9図に示した如き座屈変形が生じた場合?こは、角変
形歪は有効に防止することができる乙のの、波打ち状の
座屈変形歪の発生を防止することはなかなか困難であっ
に0 本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、薄板溶接
時に生ずる特に座屈変形歪を、簡潔な手段を以て効果的
に防止することのできる金属?ji板の歪防止溶接方法
を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項I?こ記載した金属薄板の溶接歪防止方
法は、金属N板の連続突合せ溶接を行う1こ際し、溶接
すべき訂紀金属薄板の溶接線と並行した板端を線状に加
熱することを特徴とするものである。 丈た、本発明の請求項2に記載した金属薄板の溶接歪防
止木刀法は、金[1板よりなる板材の一面#Iこ金g4
犀板よりなる細長部材を隅肉溶接により略p直に立設し
てTl1手を形成するにあたり、前記板材の前記隅肉溶
接を行うべき溶接線に沿った裏面側を前記溶接に先行し
て加熱すると共に、前記板材の前記溶接線と並行した板
端を線状に加熱することを特徴とするものである。 また、本発明の請求項3に記載した金属薄板の′Is接
歪防止方法は、金属薄板よりなる板材の一面側に金g7
4薄板よりなる炭数本の細長部材を略垂直にかつ互いに
並行するように隅肉溶接により立設して多列Tll!手
を形成するにあたり、前記板材における前記隅肉溶接を
行うべき各溶接線に沿った裏面側を前記溶接に先行して
加熱すると共に、前記板材の前記溶接線と並行し几板端
および該板材の前記細長部材間中央部を線状に加熱する
ことを特徴とするものである。
【作用】
金属薄板の突合せ溶接において板材が座屈変形による波
打ち歪を生じるのは、溶接部が溶接線方向に収縮を生じ
ることが原因と考えられる。そして、この収縮によ、り
溶接部周辺の板にも縦収縮しようとする力が働き、板材
が薄板のため周辺部にも座屈変形を生じると思われる。 そこで、板材の溶接線(こ並行した板端を線状加熱する
ことにより、それら板端において溶接部と同様な縦収縮
か生し、これにより溶接部の縦収縮力か緩和されて座屈
変形か防止される。 また、板材と細長部材とを隅肉溶接することによりT継
手を形成する場合では、前記板材の溶接線に沿った裏面
側を溶接に先行して加熱することにより板材には逆歪(
細長部材と反対方向に折れ曲がる角変形歪)が発生する
。その後、溶接1こより板材が細長部材側に角変形を生
ずるため上記逆歪がある程度相殺される。その際、先行
加熱部分の冷却が完了されないうちに、逆歪の生じた部
分の溶接を行うことにより、逆歪はほぼ完全に復元され
、板材はほぼフラットとなる。そ二で、T継手を形成す
る際には、このような溶接線裏面の先行加熱と、上記し
た板端の線状加熱との双方を実施することにより、板材
の角変形歪および座屈変形歪の双方を防止することがで
き、極めて高精度なT継手を形成できる。 さらに、T継手が、細長部材が多数本配列された多列T
継手である場合には、上記手段に加え、板材における各
細長部材間の中央部も連続加熱すると効果的である。
【実施例】
以下、本発明の実施例を添付の図面を参照しなから説明
する。 第1図は本発明の請求項1?こ係る金属H板の溶接歪防
止方法の一実施例を示したものである。本発明の請求項
1に係る金属薄板の溶接歪防止方法は、金属薄板の連続
突合せ溶接を行うに際し、溶接すべき前記金属薄板の溶
接線と並行した板端を線状に加熱するものである。 第1図において、図中符号1.2は突合せ溶接により互
いに接合すべき板材(金属薄板)である。 本実施例において、これら両板材1.2は共にアルミニ
ウム合金よりなるものとしており、従ってこの場合、突
合せ溶接をMIG、@接により行うものとしている。符
号10で示すものがMf G トーチ、符号5は該MI
G)−チlOにより既に溶接された部分の溶接ビード部
である。また、両板材1.2における溶接線と平行とな
る画板端1c。 2cを線状に加熱する際の加熱はこの場合TIGアーク
により行うものとしており、符号20 (20A、20
B)かTIGトーチである。 板材1.2を突合せ溶接により接合するには、第1図の
如く両板材1.2における溶接すべき端部どう乙を互い
1こ当接させた後、その当接された1分’f−M I 
G トーチ!0により連続溶接して行く。 そして、その際さらに溶接線、すなわちMIGトーチ1
0によって溶接した部分(溶接ビート部5)あるいは溶
接される部分と並行する前記両板材1゜2の板端1c、
2cを、それぞれ前記TMGトーチ20の発するTIG
アークにより線状に連続加熱す名。MIGトーチ10に
よる連続溶接、およびTIGトーチ20による板端加熱
は、それら各トーチ10.20を板材!、2に対し移動
させてもよいし、逆ζこ各トーチ10.20を固定して
おき、板材1.2を移動させるようにしても勿論よい。 TIG)−チ20は、TIGアークによる加熱が目的で
あるから、溶加材(溶接棒)は用いない。 また、両TIGトーチ20A、20Bの、前記MIG)
−チ10の溶接方向に対する位置関係にっいては、該M
IGトーチ10と並ぶ位置であってらよいし、あるいは
MrGトーチ10に先行、または遅れた位置であっても
よい。図示例のものは、両TfGト−420A、20B
をMrGトーチIOと並ぶ位置としたものである。板端
Ic、2cを加熱する際の加熱の程度は特に限定されな
いが、通常板材1,2のごく表M部(0,Imm程度)
を溶かず程度でよく、実際には板材1,2の板厚等に応
じ適宜調整すればよい。また、板材1.2の板厚として
は通常10a+m以下のものに適用できるが、好ましく
は1〜5mmがよい。板厚が10am以上となると、板
厚が大きいため座屈変形そのものが発生し難くなり、本
発明の課題が生じないためである。 上記溶接方法によれば、板材1,2が第7図に示した如
き座屈変形歪、すなわち波打ち状の歪を生ずることなく
突合せ溶接を行うことができる。 これは、溶接線に並行した前記板端1c、2cを上記の
如く線状加熱することにより、それら板端1c、2cに
おいて溶接部と同様な縦収縮を生じ、これにより溶接部
の縦収縮力が緩和されて座屈変形か防止される乙のと思
われる。従って、図示例のものでは、前記板端1c、2
cの加熱を溶接と同一面、すなわちそれぞれの板材1.
2における表面1a、2a側より実施した例としている
か、板端Ic、2cにおける加熱は、板材1.2の裏面
1b2b側より行っても構わない。 本実施例において、上記MrG溶接の種類は特に限定さ
れるものではなく、通常のスプレー移行型、細径ワイヤ
、パルス、インバータ、サイリスタ等、種々の手法およ
び電源方式のものが使用できる。また、板端1c、2c
の加熱に用いるTIG溶接機の種類も特に限定されるも
のではなく、鉄心型、サイリスタ、インバータ等のもの
を使用できる。 さらに上記実施例では、板材1.2の突合せ溶接をMI
G溶接により行うものとしているが、この溶接手段もM
IGに限定されるものではなく、従来一般に実施されて
いる炭酸ガスアーク溶接、マグ溶接等その他の溶接法に
より行うものであってよい。加熱手段としてもTIGア
ークを用いる例を示したが、未発明に係る加熱手段もこ
れに限定されるものではなく、例えばガスバーナ、プラ
ズマアーク、レーザ、電子ビーム等その他の高エネルギ
ー熱源を用いることが可能である。 上記方法において、前記板材1.2の材質としては上記
のアルミニウム合金の他、軟鋼等にも好適に適用できる
。 また、本発明で言う “板端”とは、板材の端縁部から
、高エネルギー熱源の発するビーム幅の3倍程度内寄り
 (溶接線に近付く側)となる部分までを含むものであ
る。 次に、上記方法による実験例を下記に記す。 実験例−1 上記方法に従い、下記の条件の下で第1図に示す如く板
材1.2の連続突合せ溶接を実施した。 ・板材l: JISA5083−0  アルミニウム材。 寸法300aa*1000 M、厚さ4m−1・板材2
: 板材1と同し。 ・溶接条件: Mro   1!流 20OA。 電圧 21V 溶接速度 1600 tam/ sin・加熱条件: 加熱機素 TrG 電流 150A。 電圧 20V。 速度 1600 am/ rAin。 上記実験の結果を、上記同一条件で、板端1c。 2cの加熱を行わない場合と比較して下表−1に示す。 なお、表中における変形量H,は、第2図に示すように
板端1 c、 2 cに生じた波の高さ (平均値)を
示すものである。 (以下余白) 表−1 上記表−1からも明らかなように、上記の如く板端1c
、2cの加熱を実施した場合には、はとんど板材1.2
に座屈変形歪が生じない。また、板端加熱を行わない場
合と比較しても、大発明に係る溶接方法による方かはる
かに板材1,2の歪が小さいことが解る。 また、板端1c、2cの加熱を溶接に先行して実施して
も、また溶接に遅れて実施してもよいことは既に説明し
たが、本出願人の実験によれば、先行あるいは遅らせる
場合の時期的な制約は一切ない。すなわち、板端加熱に
おける溶接に対する先行距離および後行距離の制限は無
限大である。 次に、第3図および第4図は本発明の請求項2に係る金
属薄板の溶接歪防止方法の一実施例を示したものである
。本発明の請求項2に係る金属薄板の溶接歪防止方法は
、金属薄板よりなる板材の一面側に金属薄板よりなる細
長41材を隅肉溶接により略垂直に立設してT継手を形
成するにあたり、前記板材の前記隅肉溶接を行うべさ溶
接線に沿った裏面側を前記溶接に先行して加熱すると共
に、前記板材の前記溶接線と並行した板端を線状に加熱
するものである。 第3図および第4図はそれぞれ、上記方法により板材3
にフラットパー(細長部材)4を隅肉溶接することによ
りT継手6を作成している様子を示す正面図と側面図で
ある。未実施例において、前記板材3およびフラットパ
ー4は共にアルミニウム合金よりなるものとしており、
したがってこの場合、前記隅肉溶接をMIG溶接により
行うものとしている。符号10(IOA、  夏OB)
はMIG)−チである。また、この隅肉溶接に先行して
実施する溶接部裏面側の加熱、および板材3の板端3c
、3c’  の加熱は共にTrGアークにより行うもの
としており、それぞれ符号2Iおよび20  (2OA
、20B)で示すものがT I G トーチである。 上記の如きT継手6を作成するには、板材3の上面3a
に、立設すべきフラットパー4を隙間が生じないよう設
置して例えば仮付は等の手段により固定する。その後、
第4図に示す如<TrG)−チ2夏が前記MIG)−チ
IOA、IOHに対して常に所定距離を保って先行する
ように(MlGトーチ10により溶接される部分の裏面
側にTrG)−チ21によるTfGアークが先に照射さ
れるように)、前記板材3およびフラットパー4を各ト
ーチ10,20.21に対して移動させる。 その際さらに、溶接線と平行となる前記両板材3の板端
3c、3c’を、それぞれ前記TfGトーチ2OA、2
0Bにより連続加熱する。 この場合も、図示例では、板端加熱のためのTIG)−
チ2OA、20BをMIGトーチ10に対応した位置と
しているが、板端3c、3c’の加熱は溶接に先行して
行っても、また後から実施しても構わない。また、板材
3およびフラットパー4を固定しておいて各トーチ10
,20.21を移動させても無情よい。さらに、板端3
c 、3cの加熱は、板tlt3の上面3a・下面3b
のどちら側より行ってもよい。また、TfGトーチ21
による溶接部裏面の先行加熱の加熱程度も特に限定され
ないが、上記述べた同じ理由により板材3の表層部を溶
かす程度でよく、実際には板材3の板厚等に応じ適宜調
整すればよい。 上記方法によれば、板材3が第9図に示した如く角変形
歪を生ずることがなく、かっ、板材3の座屈変形歪も除
去することができる。溶接部を先行加熱することにより
板材3の角変形歪を防止できのは、先行加熱により板材
3に逆歪(フラットパー4と反対方向に折れ曲がる角変
形歪)が発生し、その後、MIGトーチ10の溶接によ
り板材3にフラットパー4側に角変形を生じるためて、
しかもその際、先行加熱部分の冷却が完了されないうち
にその逆歪の生じた部分の溶接を行うことにより、表裏
の熱バランスにより前記逆歪が復元するためと思われる
。また、座屈変形歪が防止されるのは、先の実施例と同
様、板端3c、3c’の加熱により板材3の縦収縮が阻
止されるfこめである。 従って、上記方法によれば金属薄板により極めて高精度
なT@!:手6を実現することかできる。 上記において、前記TIG)−チ2Iによる先行加熱す
る際の先行位置は、溶接位置に対して10〜1000m
mとすることが好ましい。先行加熱位置が101111
1未満であると、同位置加熱(溶接部裏面を溶接と同時
に加熱する方法)と同程度の歪抑制効果しか望めず、ま
た1000mm以上であると先行加熱部分が溶接時に完
全冷却されてしまい、溶接部表裏の熱バランス (溶接
部表裏の入熱量が等しく、あるいは差が小さくなること
)による効果が十分に得られなくなるからである。さら
に、それらの効果をより充分に得るためには、ml記先
行加熱位置は50〜500mmとするのが望ましい。 実験例−2 上記方法に従い、下記の条件の下で第3図および第4図
に示す如く板材3およびフラットパー4によりT継手6
を作成した。 ・板材3 JISA5083−0  アルミニウム材寸法300m
m* 500II+m、厚さ4a+m・フラットパー4 JISA5083−0  アルミニウム材。 寸法60 ==* 500 +m、厚さ5閏L・溶接条
件; MIG  1!流 180〜220A [IE  20〜23v 溶接速度 1600 ll1m/ ff1in・先行加
熱・ 加熱機素 TIGトーチ 電流 150A 電圧 20v。 速度 1600 ff1m/ sin。 先行位置 200==。 ・板端加熱条件: 先行加熱に同じ。 溶接部と同一進行位置。 上記実験の結果を、上記同一条件で、溶接部下面の先行
加熱および板端3c、3c′の加熱を双方とも実施しな
い場合と比較して下表−2に示す。 なお、表中における座屈変形量H1は第5図に示すよう
に板端3c、3c′に生じfこ波の高さ (平均値)を
、また角変形量H3は、図示の如く一方の板端3cか、
他方の板端3c′ と溶接部を結んで延長し1こ線Cに
対して離間した寸法(平均値)を計測したものである。 表−2 上記表−2からも明らかなように、上記の如く板端3c
、3c’ および溶接部の先行加熱を実施した場合には
、板材3の座屈変形歪および角変形歪の双方共極めて小
さいことか解る。 次に、第6図は本発明の請求項3に係る金属薄板の溶接
歪防止方法の一実施例を示したものである。本発明の請
求項3に係る金属薄板の溶接歪防止方法は、金属N仮よ
りなる板材の一面側に金属N仮よりなる複数太の細長部
材を略す直にかつ互いに並行するように隅肉溶接により
立設して多列T継手を形成するにあたり、前記板材にお
ける前記隅肉溶接を行うべき各溶接線に沿った裏面側を
前記溶接に先行して加熱すると共に、前記板材の前記溶
接線と並行した板端および該板材の航記細長部材間中央
部を線状に加熱するものである。 第6図は、上記方法により板材3に複数のフラットパー
(細長部材)4,4.・・・を隅肉溶接することにより
並行に立設して多列Tl[1i手7を作成している様子
を示す正面図である。板材3およびフラットパー4.4
.・・・はアルミニウム合金よりなるものとしており、
この場合も、前記隅肉溶接をMIG溶接により行うもの
としている。符号10(10A−10F’)はMrG)
−チである。また、隅肉溶接に先行して実施する溶接部
裏面側の加熱、および板材3の板端3c、3c’の加熱
、およびフラットパー4.4間の加熱は全てTIGアー
クにより行うものとしており、符号21  (21A、
21B。 21C)が溶接ms面の先行加熱用のTIGトーチ、符
号20(2OA、20B)か板端3c  3c加熱用の
TIGトーチ、符号22(22A〜22D)がフラット
パー4間の加熱用のTMGトーチである。 上記の如き多列Tu手7の作成において、各フラットパ
ー4,4.・・・に対応したム4rcトーチ10による
隅肉溶接、該隅肉溶接に先行したTIGトーチ21によ
る加熱、および板端3c、3c′の溶接線に並行した加
熱については、上記実施例で示したT継手6の作成方法
に準じて行うものとしている。板端3c、3c′の加熱
は上記2つの実施例同様、溶接に先行して行っても後か
ら実施しでもよく、かつ、板材3の上面3a・下面3b
のどちら側より行ってもよい。ただし、板材3における
各フラットパー4.4.・・・間の中央部の加熱は、図
示するように板材3の上面3aおよび下面3bの両面側
より実施するのが望ましい。なぜならば、フラットパー
4間の中央位置において板材3の片側面のみを線状加熱
した場合には、加熱膨張時に周辺部の拘束による効果か
働き、加熱面側に収縮しfこ角変形か生じるおそれかあ
るfこめである。これに対し、板端では、上記の周辺部
の拘束による効果か働かず片面加熱でも加熱面が収縮し
fコ角変形か生じることはない。 上記方法によれば、板材3の座屈変形歪および角変形歪
が共にほとんど生じない多列丁継手7を形成することが
できる。 実験例−3 上記方法に従い、下記の条件の下で第6図に示す如く板
材3およびフラットパー4.4.・・・により多列丁継
手7を作成した。 ・板材3 JISA5083−0  アルミニウム材。 寸法1500+u+*3000mm、厚さ4II1m、
・フラットパー4: JISA5083−0  アルミニウム材寸法60tA
ti* 300 o==、厚す5II11・フラットパ
ー4の配[IJ隔: 板端より250mmで500g+mピッチ。 ・溶接条件: MIG  if流 180〜220A。 電圧  20〜23V 溶接速度 1600 mm/min ・先行加熱・ 加熱機素 TIG)−チ 電流 +50A。 電圧 20V。 速度 1600 ll1m1 win 先行位置 200 m+Bi7方 ・板端加熱条件 先行加熱に同じ。 溶接部と同一進行位置 上記実験の結果を、上記同一条件で、フラットパー4.
4.・・間の加熱を実施しない場合と比較して下表−3
に示す。なお、表中における座屈変形IF(、および角
変形IHtは、先の実施例の場合に準じて測定したもの
である。 (以下余白) 上記表−3からも明らかなように、上記方法によっfこ
場合には、極めて歪の小さい多列TvA手7が得られる
ことか解る。 【発明の効果1 以上説明したきおり請求項11こ係る発明によれば、歪
の極めて少ない金属薄板の突合せ溶接を簡単な手段によ
り確実に実現することができる。そしてこれにより、金
属薄板の突合せ溶接により構成される構造体の質の向上
を図ることができる。 また、請求項2に係る発明によれば、金属薄板によりT
a手を形成するにあたり、板材の角変形歪および座屈変
形歪の双方が極めて小さい高精度なTlI手を実現する
ことができる。 さらに、請求項3に係る発明によれば、多列丁継手にお
いても歪の極めて少ないものを確実かつ容易に形成でき
る。よって、複数ダIIの縦骨材を有するパネル等の構
造体に適用するこきにより船舶等の建造工数、工期を削
減でき、大幅なコストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明の請求項1に係る発明の一
実施例を示すもので第1図は当実施例による板材の突合
ビ溶接の実施状況を示す斜視図、第2図は当実施例Iこ
より溶接された金属薄板の歪測定要領を説明するための
もので溶接加工された板材を示す斜視図、第3図ないし
第5図は未発明の請求項2に係る発明の一実施例を示す
もので第3図は当実施例によるT継手の作成状況を示す
正面図、第4図は第3図の側面図、第5図は当実施例に
より溶接された金属薄板の歪測定要領を説明するための
もので溶接加工されたT継手を示す斜視図、第6図は本
発明の請求項3に係る発明の一実施例で当実施例による
多列T継手の作成状況を示す正面図、第7図ないし第9
図は従来技術を説明するもので第7図は突合せ溶接され
た板材の斜視図、第8図は突合せ溶接された板材の平面
図、第9図は隅肉溶接jこより作成され九T継手の斜視
図である。 ■・・・・・・板材、   1c・・・・・・板端、2
・・・・・・板材、   2C・・・・・板端、3・・
・・・・板材、−・ 3b・・・・・・裏面、3c、3
c’・・・・・・板端、 4・・・・・・フラットバー 6・・・・・T継手、 (上記符号1,2.3 (細長部材)、 7・・・・・・多列T継手。 4は金属薄板である。) 第1図 出願人 スカイアルミニウム株式会社 第3図 第7図 第8図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)金属薄板の連続突合せ溶接を行うに際し、溶接す
    べき前記金属薄板の溶接線と並行した板端を線状に加熱
    することを特徴とする金属薄板の溶接歪防止方法。
  2. (2)金属薄板よりなる板材の一面側に金属薄板よりな
    る細長部材を隅肉溶接により略垂直に立設してT継手を
    形成するにあたり、前記板材の前記隅肉溶接を行うべき
    溶接線に沿った裏面側を前記溶接に先行して加熱すると
    共に、前記板材の前記溶接線と並行した板端を線状に加
    熱することを特徴とする金属薄板の溶接歪防止方法。
  3. (3)金属薄板よりなる板材の一面側に金属薄板よりな
    る複数本の細長部材を略垂直にかつ互いに並行するよう
    に隅肉溶接により立設して多列T継手を形成するにあた
    り、前記板材における前記隅肉溶接を行うべき各溶接線
    に沿った裏面側を前記溶接に先行して加熱すると共に、
    前記板材の前記溶接線と並行した板端および該板材の前
    記細長部材間中央部を線状に加熱することを特徴とする
    金属薄板の溶接歪防止方法。
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