JPH0451790Y2 - - Google Patents
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- JPH0451790Y2 JPH0451790Y2 JP1987078121U JP7812187U JPH0451790Y2 JP H0451790 Y2 JPH0451790 Y2 JP H0451790Y2 JP 1987078121 U JP1987078121 U JP 1987078121U JP 7812187 U JP7812187 U JP 7812187U JP H0451790 Y2 JPH0451790 Y2 JP H0451790Y2
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- Japan
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- rehabilitation
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Landscapes
- Orthopedics, Nursing, And Contraception (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
「産業上の利用分野」
本考案は、特に指や手足の関節を骨折・捻挫・
脱臼したような場合に、ギプス等で固定された関
節の運動機能を回復するために使用される関節リ
ハビリ用具の改良に関するものである。
脱臼したような場合に、ギプス等で固定された関
節の運動機能を回復するために使用される関節リ
ハビリ用具の改良に関するものである。
「従来の技術」
従来のこの種リハビリ用具中、指関節の運動機
能を回復するものは、第4図に示す如く、ループ
部1aが中心に形成された一対のリハビリ用線
1,1の両端部間に、U字状の装着用バンド2,
3を止着すると共に、中心ループ部1a,1a間
に逆向きのU字状バンド4を止着して、該各バン
ド2,3,4を介して指Fの患部に装着できる構
成となつている。
能を回復するものは、第4図に示す如く、ループ
部1aが中心に形成された一対のリハビリ用線
1,1の両端部間に、U字状の装着用バンド2,
3を止着すると共に、中心ループ部1a,1a間
に逆向きのU字状バンド4を止着して、該各バン
ド2,3,4を介して指Fの患部に装着できる構
成となつている。
そして、実際の使用に際して、真つ直な状態に
固定された指関節に対しては、第5図Aに示す如
く、指Fの両側に配される一対のリハビリ用線1
の弾性荷重で、関節を曲げ方向に強制的に運動さ
せ、逆に曲がつた状態に固定された指関節に対し
ては、同図Bに示す如く、リハビリ用線1の弾性
荷重で、指Fの関節を伸ばし方向に強制的に運動
させるものである。
固定された指関節に対しては、第5図Aに示す如
く、指Fの両側に配される一対のリハビリ用線1
の弾性荷重で、関節を曲げ方向に強制的に運動さ
せ、逆に曲がつた状態に固定された指関節に対し
ては、同図Bに示す如く、リハビリ用線1の弾性
荷重で、指Fの関節を伸ばし方向に強制的に運動
させるものである。
「考案が解決しようとする問題点」
然し乍ら、従来にあつては、通常リハビリ用線
1にピアノ線を使用しているので、斯るピアノ線
のたわみ量の変化と荷重が比例する特性に起因し
て、一番たわみ量が大きくなる患部装着時に、リ
ハビリ用線1の荷重が最大となつてしまう。
1にピアノ線を使用しているので、斯るピアノ線
のたわみ量の変化と荷重が比例する特性に起因し
て、一番たわみ量が大きくなる患部装着時に、リ
ハビリ用線1の荷重が最大となつてしまう。
この為、特にリハビリ用具の装着時に、患者に
最大荷重に伴う激痛を与えてしまうと共に、患部
に対する装着も頗る大変となる大きな問題点を有
していた。
最大荷重に伴う激痛を与えてしまうと共に、患部
に対する装着も頗る大変となる大きな問題点を有
していた。
しかも、従来のリハビリ用具は、患部から取り
外さない限り、リハビリ用線1の荷重が継続して
作用するので、患者は常に継続した激痛にも耐え
なければならないと言う問題点をも併せて有して
いた。
外さない限り、リハビリ用線1の荷重が継続して
作用するので、患者は常に継続した激痛にも耐え
なければならないと言う問題点をも併せて有して
いた。
又、従来にあつては、関節を所望方向に運動さ
せるために、精度が要求されるループ部1aの形
成が余儀なくされるので、リハビリ用線1自体の
加工も大変となる嫌いがあつた。
せるために、精度が要求されるループ部1aの形
成が余儀なくされるので、リハビリ用線1自体の
加工も大変となる嫌いがあつた。
この為、特開昭59−129059号公報に示すよう
に、形状記憶合金の特性を利用して、関節に間欠
的に運動力を与えるリハビリ用具も提供されてい
る。
に、形状記憶合金の特性を利用して、関節に間欠
的に運動力を与えるリハビリ用具も提供されてい
る。
しかし、このリハビリ用具は、形状記憶合金線
材を網体に編んで、この形状記憶合金製網体をヒ
ータ線で通電加熱する構成を採用しているため
に、使用に際しては、電源の確保が絶対条件とな
つて、使用場所が大いに制限されたり、これを解
消するためには、携帯用電源を別に用意しなけれ
ばならなくなるので、いずれにしても、使用上、
極めて不利不便であるばかりか、上記ヒータ線を
も用具の中に一体に組み込むので、用具自体が徒
に大型化してしまう問題点を有していた。又、形
状記憶合金線材を網体に編んで、これに所望の形
状を記憶させることは技術的にも困難であるか
ら、自ずとコスト高となることも否定できなかつ
た。
材を網体に編んで、この形状記憶合金製網体をヒ
ータ線で通電加熱する構成を採用しているため
に、使用に際しては、電源の確保が絶対条件とな
つて、使用場所が大いに制限されたり、これを解
消するためには、携帯用電源を別に用意しなけれ
ばならなくなるので、いずれにしても、使用上、
極めて不利不便であるばかりか、上記ヒータ線を
も用具の中に一体に組み込むので、用具自体が徒
に大型化してしまう問題点を有していた。又、形
状記憶合金線材を網体に編んで、これに所望の形
状を記憶させることは技術的にも困難であるか
ら、自ずとコスト高となることも否定できなかつ
た。
これに加えて、ヒータ線で形状記憶合金を直接
加熱する構造は、一旦、ヒータ線が通電加熱され
ると、該加熱温度を形状記憶合金製網体が即座に
感知して、急激に変形してしまうので、患者に激
痛を与えてしまう問題点をも有していた。
加熱する構造は、一旦、ヒータ線が通電加熱され
ると、該加熱温度を形状記憶合金製網体が即座に
感知して、急激に変形してしまうので、患者に激
痛を与えてしまう問題点をも有していた。
「問題点を解決するための手段」
而して、本考案は、斯る実情に鑑み案出された
もので、一対のリハビリ用線と、該各リハビリ用
線間に止着される複数の装着用バンドとから成る
関節リハビリ用具を前提として、上記一対のリハ
ビリ用線は、室温以上の変態温度をもつて所望形
状が付与された形状記憶合金線材で成形され、そ
の表面に温度感知を遅らせる樹脂コーテイングを
施して、通電加熱手段以外の手段で加熱変形させ
る構成となし、他方、この一対の形状記憶合金製
リハビリ用線の両端部側に止着される装着バンド
は、両側部にリハビリ用線の挿通孔を形成したU
字状本体部と、該U字状本体部の一側端縁に開閉
可能に連設される逆U字状の係止片とを備え、該
係止片の他側縁と本体部の他側縁とを係脱可能に
係止できる構成を採用した。
もので、一対のリハビリ用線と、該各リハビリ用
線間に止着される複数の装着用バンドとから成る
関節リハビリ用具を前提として、上記一対のリハ
ビリ用線は、室温以上の変態温度をもつて所望形
状が付与された形状記憶合金線材で成形され、そ
の表面に温度感知を遅らせる樹脂コーテイングを
施して、通電加熱手段以外の手段で加熱変形させ
る構成となし、他方、この一対の形状記憶合金製
リハビリ用線の両端部側に止着される装着バンド
は、両側部にリハビリ用線の挿通孔を形成したU
字状本体部と、該U字状本体部の一側端縁に開閉
可能に連設される逆U字状の係止片とを備え、該
係止片の他側縁と本体部の他側縁とを係脱可能に
係止できる構成を採用した。
「作用」
依つて、本考案にあつては、患部に対する装着
に際しては、形状記憶合金製リハビリ用線を、軟
らかなマルテンサイト相で自由に変形することが
できるので、患部の状態に沿つて簡単に装着する
ことが可能となると共に、実際にギプス等で固定
された関節を所望方向に強制的に運動させる場合
には、リハビリ用具の装着状態のまま、患部を湯
の中に浸漬したり温風を当てるなどして、リハビ
リ用線を変態温度以上に加熱すれば、一対の形状
記憶合金製リハビリ用線が、予め記憶されている
形状に変形して、関節を所望方向に強制的に運動
させることが可能となる。
に際しては、形状記憶合金製リハビリ用線を、軟
らかなマルテンサイト相で自由に変形することが
できるので、患部の状態に沿つて簡単に装着する
ことが可能となると共に、実際にギプス等で固定
された関節を所望方向に強制的に運動させる場合
には、リハビリ用具の装着状態のまま、患部を湯
の中に浸漬したり温風を当てるなどして、リハビ
リ用線を変態温度以上に加熱すれば、一対の形状
記憶合金製リハビリ用線が、予め記憶されている
形状に変形して、関節を所望方向に強制的に運動
させることが可能となる。
しかも、斯るリハビリ用線の加熱変形に際して
は、各リハビリ用線の外表面に樹脂コーテイング
が施されているので、温度感知が遅くなつて、急
激に変形することが防止される結果、患者に急激
変形に伴う激痛を与える心配も全くなくなる。
は、各リハビリ用線の外表面に樹脂コーテイング
が施されているので、温度感知が遅くなつて、急
激に変形することが防止される結果、患者に急激
変形に伴う激痛を与える心配も全くなくなる。
「実施例」
以下、本考案を図示する一実施例に基づいて詳
述すれば、該実施例に係る関節リハビリ用具も、
指関節の運動機能を回復するものとして構成さ
れ、第1図に示す如く、一対のリハビリ用線11
と、該各リハビリ用線11,11間に止着される
少なくとも3個の樹脂製装着用バンド12,1
3,14とから成る。
述すれば、該実施例に係る関節リハビリ用具も、
指関節の運動機能を回復するものとして構成さ
れ、第1図に示す如く、一対のリハビリ用線11
と、該各リハビリ用線11,11間に止着される
少なくとも3個の樹脂製装着用バンド12,1
3,14とから成る。
そして、一対のリハビリ用線11の量端部側に
止着されるバンド12,13は、図示する如く、
U字状本体部の両側端部に各リハビリ用線11を
挿通する挿通孔15を形成すると共に、一側端部
の外面に係合部16を突設し、他側端部に該係合
部16を係止する係止部17aを内面に有する逆
U字状の係止片17を一体に連設してなり、リハ
ビリ用線11の中央部に止着されるバンド14
は、単なる逆U字形状を呈して両側端部にリハビ
リ用線11を挿通する挿通孔18を形成する構成
となつている。
止着されるバンド12,13は、図示する如く、
U字状本体部の両側端部に各リハビリ用線11を
挿通する挿通孔15を形成すると共に、一側端部
の外面に係合部16を突設し、他側端部に該係合
部16を係止する係止部17aを内面に有する逆
U字状の係止片17を一体に連設してなり、リハ
ビリ用線11の中央部に止着されるバンド14
は、単なる逆U字形状を呈して両側端部にリハビ
リ用線11を挿通する挿通孔18を形成する構成
となつている。
更に、本実施例にあつては、上記一対のリハビ
リ用線11を、熱処理により所望形状が予め付与
されたニツケル・チタン合金系の形状記憶合金線
材で構成し、且つ該形状記憶合金製リハビリ用線
11の各外表面に、温度感知を遅らせる樹脂コー
テイング19を施す構成を採用している。
リ用線11を、熱処理により所望形状が予め付与
されたニツケル・チタン合金系の形状記憶合金線
材で構成し、且つ該形状記憶合金製リハビリ用線
11の各外表面に、温度感知を遅らせる樹脂コー
テイング19を施す構成を採用している。
又、斯る形状記憶合金製リハビリ用線11は、
変態温度を室温よりも高い約30℃〜50℃の範囲内
に設定して、真つ直な状態に固定された指関節を
曲げ方向に運動させる場合には、これに応じた屈
曲形状を予め記憶させ、逆に曲がつた状態に固定
された指関節を伸ばし方向に運動させる場合に
は、これに応じた直線形状を夫々記憶させて、患
部を湯又は温風等で変態温度以上に加熱した場合
のみ、該形状記憶合金製リハビリ用線11を記憶
形状に変形させて、該変形力で指関節を所望方向
に強制的に運動させるように構成したものであ
る。
変態温度を室温よりも高い約30℃〜50℃の範囲内
に設定して、真つ直な状態に固定された指関節を
曲げ方向に運動させる場合には、これに応じた屈
曲形状を予め記憶させ、逆に曲がつた状態に固定
された指関節を伸ばし方向に運動させる場合に
は、これに応じた直線形状を夫々記憶させて、患
部を湯又は温風等で変態温度以上に加熱した場合
のみ、該形状記憶合金製リハビリ用線11を記憶
形状に変形させて、該変形力で指関節を所望方向
に強制的に運動させるように構成したものであ
る。
依つて、上記構成のリハビリ用具の使用に際し
ては、従来と同様にリハビリ用具自体を上記各バ
ンド12,13,14を介して、指Fの患部に装
着しなければならない。
ては、従来と同様にリハビリ用具自体を上記各バ
ンド12,13,14を介して、指Fの患部に装
着しなければならない。
然し、患部に対する装着は、変態温度よりも低
い室温雰囲気下で行なわれる結果、形状記憶合金
製リハビリ用線11を、軟らかなマルテンサイト
相で自由に変形することができるので、第2図
A,Bに示す如く、患部の状態に沿つて簡単に装
着することが可能となると共に、バンド12,1
3の上記係合部16と係止部17aの係止によ
り、患者自身で患部に確実に装着することが可能
となる。
い室温雰囲気下で行なわれる結果、形状記憶合金
製リハビリ用線11を、軟らかなマルテンサイト
相で自由に変形することができるので、第2図
A,Bに示す如く、患部の状態に沿つて簡単に装
着することが可能となると共に、バンド12,1
3の上記係合部16と係止部17aの係止によ
り、患者自身で患部に確実に装着することが可能
となる。
尚、リハビリ用具を装着しただけでは、形状記
憶合金製リハビリ用線11が指関節に何ら作用し
ていないことは言うまでもない。
憶合金製リハビリ用線11が指関節に何ら作用し
ていないことは言うまでもない。
そして、実際にギプス等で固定された指関節
を、所望方向に強制的に運動させる場合には、リ
ハビリ用具の装着状態のまま、患部を湯の中に浸
漬したり温風を当てるなどして、リハビリ用線1
1を変態温度以上に加熱すれば、該一対の形状記
憶合金製リハビリ用線11が、予め記憶されてい
る屈曲形状又は直接形状に変形して、第2図A,
Bに示す矢印方向に、指関節を強制的に運動させ
ることとなる。
を、所望方向に強制的に運動させる場合には、リ
ハビリ用具の装着状態のまま、患部を湯の中に浸
漬したり温風を当てるなどして、リハビリ用線1
1を変態温度以上に加熱すれば、該一対の形状記
憶合金製リハビリ用線11が、予め記憶されてい
る屈曲形状又は直接形状に変形して、第2図A,
Bに示す矢印方向に、指関節を強制的に運動させ
ることとなる。
しかも、斯るリハビリ用線11の加熱変形に際
しては、各リハビリ用線11の外表面に樹脂コー
テイング19が施されているので、温度感知が遅
くなつて、急激に変形することが効果的に防止さ
れる結果、患者に瞬間的にしろ急激変形に伴う激
痛を与える心配が全くなくなる。
しては、各リハビリ用線11の外表面に樹脂コー
テイング19が施されているので、温度感知が遅
くなつて、急激に変形することが効果的に防止さ
れる結果、患者に瞬間的にしろ急激変形に伴う激
痛を与える心配が全くなくなる。
又、リハビリ用線11に対する加熱を解除すれ
ば、リハビリ用線11はマルテンサイト相で戻つ
て、指関節の強制運動を一時中止できるので、斯
る加熱と加熱解除を断続的に繰り返すことによ
り、指関節に間欠的な機能回復運動を行なわせる
ことが可能となつて、患者自身が回復状態に応じ
て運動状況を自在に決定できることとなる。
ば、リハビリ用線11はマルテンサイト相で戻つ
て、指関節の強制運動を一時中止できるので、斯
る加熱と加熱解除を断続的に繰り返すことによ
り、指関節に間欠的な機能回復運動を行なわせる
ことが可能となつて、患者自身が回復状態に応じ
て運動状況を自在に決定できることとなる。
更に、上記形状記憶合金製リハビリ用線11
に、たわみ量が変化しても荷重が略一定に維持さ
れる超弾性効果をも付与しておけば、たわみ量が
変化しても指関節に加えられる力は略一定となる
ので、常に一定の力で指関節の運動が可能となつ
て、激痛を伴わずに患部の運動機能を速やかに回
復できることとなる。
に、たわみ量が変化しても荷重が略一定に維持さ
れる超弾性効果をも付与しておけば、たわみ量が
変化しても指関節に加えられる力は略一定となる
ので、常に一定の力で指関節の運動が可能となつ
て、激痛を伴わずに患部の運動機能を速やかに回
復できることとなる。
尚、リハビリ用線11の両端部側に止着される
バンド12,13に関しては、第3図に示す如
く、一端部の外面に突起状の係合部16を突設
し、他端部に該突起16を係止する複数の係止孔
17aを有する係止片17を延設して、指の大き
さ等に応じて、両者の16,17aの係止位置を
調節できる構成とすることも、実施において任意
である。
バンド12,13に関しては、第3図に示す如
く、一端部の外面に突起状の係合部16を突設
し、他端部に該突起16を係止する複数の係止孔
17aを有する係止片17を延設して、指の大き
さ等に応じて、両者の16,17aの係止位置を
調節できる構成とすることも、実施において任意
である。
又、上記実施例は、指関節用のリハビリ用具に
ついて説明したものであるが、本考案はこれに限
定されるものではなく、同一原理でその他手足の
関節に対するリハビリ用具としても利用できるこ
とは言うまでもない。
ついて説明したものであるが、本考案はこれに限
定されるものではなく、同一原理でその他手足の
関節に対するリハビリ用具としても利用できるこ
とは言うまでもない。
「考案の効果」
以上の如く、本考案にあつても、形状記憶合金
製リハビリ用線に対する加熱と加熱解除を繰り返
すことにより、関節に間欠的な機能回復運動を行
なわせることが可能となるが、通電加熱手段以外
の加熱手段を用いて、この形状記憶合金製リハビ
リ用線を加熱変形することを特徴とするものであ
るから、電源を確保する必要が全くなくなり、家
庭や職場等でも容易に得られる湯やストーブの温
風等を加熱手段として利用するだけで、使用場所
を制限されることなく、関節の機能回復運動を自
在に且つ簡単に行なうことが可能となつて、使用
上極めて至便な関節リハビリ用具を初めて提供で
きることとなつた。
製リハビリ用線に対する加熱と加熱解除を繰り返
すことにより、関節に間欠的な機能回復運動を行
なわせることが可能となるが、通電加熱手段以外
の加熱手段を用いて、この形状記憶合金製リハビ
リ用線を加熱変形することを特徴とするものであ
るから、電源を確保する必要が全くなくなり、家
庭や職場等でも容易に得られる湯やストーブの温
風等を加熱手段として利用するだけで、使用場所
を制限されることなく、関節の機能回復運動を自
在に且つ簡単に行なうことが可能となつて、使用
上極めて至便な関節リハビリ用具を初めて提供で
きることとなつた。
その上、本考案にあつては、この形状記憶合金
製リハビリ用線の表面に、温度感知を遅らせる樹
脂コーテイングを積極的に施している関係で、湯
や温風等で加熱されても、リハビリ用線が急激に
変形することがなくなるので、患者に激痛を与え
る心配も解消されて、理想的なリハビリ治療が保
障されることとなる。
製リハビリ用線の表面に、温度感知を遅らせる樹
脂コーテイングを積極的に施している関係で、湯
や温風等で加熱されても、リハビリ用線が急激に
変形することがなくなるので、患者に激痛を与え
る心配も解消されて、理想的なリハビリ治療が保
障されることとなる。
これに加えて、装着バンドに対しては、両側部
にリハビリ用線の挿通孔を形成したU字状本体部
と、該U字状本体部の一側側縁に開閉可能に連設
される逆U字状の係止片とを備えさせて、該係止
片の他側縁と本体部の他側縁とを係脱可能に係止
できる構成を採用しているので、上記リハビリ用
線と装着バンドとを組み付ける場合も勿論である
が、用具自体を患部に装脱する場合でも、患者に
不要な痛みを与えることなく、極めて容易に且つ
確実に行なえることとなる。
にリハビリ用線の挿通孔を形成したU字状本体部
と、該U字状本体部の一側側縁に開閉可能に連設
される逆U字状の係止片とを備えさせて、該係止
片の他側縁と本体部の他側縁とを係脱可能に係止
できる構成を採用しているので、上記リハビリ用
線と装着バンドとを組み付ける場合も勿論である
が、用具自体を患部に装脱する場合でも、患者に
不要な痛みを与えることなく、極めて容易に且つ
確実に行なえることとなる。
第1図は本考案の実施例に係る関節リハビリ用
具を示す斜視図、第2図A,Bは同リハビリ用具
を患部に装着した状態を示す側面図、第3図はリ
ハビリ用具の装着用バンドの他例を示す要部斜視
図、第4図は従来の関節リハビリ用具を示す斜視
図、第5図A,Bは同リハビリ用具を使用した指
関節の運動状態を示す側面図である。 11……形状記憶合金製リハビリ用線、12,
13,14……装着用バンド、19……樹脂コー
テイング、F……指。
具を示す斜視図、第2図A,Bは同リハビリ用具
を患部に装着した状態を示す側面図、第3図はリ
ハビリ用具の装着用バンドの他例を示す要部斜視
図、第4図は従来の関節リハビリ用具を示す斜視
図、第5図A,Bは同リハビリ用具を使用した指
関節の運動状態を示す側面図である。 11……形状記憶合金製リハビリ用線、12,
13,14……装着用バンド、19……樹脂コー
テイング、F……指。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 一対のリハビリ用線と、該各リハビリ用線間に
止着される複数の装着用バンドとから成る関節リ
ハビリ用具において、 上記一対のリハビリ用線は、室温以上の変態温
度をもつて所望形状が付与された形状記憶合金線
材で成形され、その表面に温度感知を遅らせる樹
脂コーテイングを施して、通電加熱手段以外の手
段で加熱変形させる構成となし、他方、この一対
の形状記憶合金製リハビリ用線の両端部側に止着
される装着バンドは、両側部にリハビリ用線の挿
通孔を形成したU字状本体部と、該U字状本体部
の一側端縁に開閉可能に連設される逆U字状の係
止片とを備え、該係止片の他側縁と本体部の他側
縁とを係脱可能に係止できるように構成したこと
を特徴とする関節リハビリ用具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987078121U JPH0451790Y2 (ja) | 1987-05-26 | 1987-05-26 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987078121U JPH0451790Y2 (ja) | 1987-05-26 | 1987-05-26 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63186429U JPS63186429U (ja) | 1988-11-30 |
JPH0451790Y2 true JPH0451790Y2 (ja) | 1992-12-07 |
Family
ID=30926772
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987078121U Expired JPH0451790Y2 (ja) | 1987-05-26 | 1987-05-26 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0451790Y2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8262599B2 (en) * | 2009-04-09 | 2012-09-11 | Iq Medical Devices, Llc | Splint composition and method for using same |
JP6241180B2 (ja) * | 2013-10-01 | 2017-12-06 | セイコーエプソン株式会社 | 指アシスト装置 |
JP6432140B2 (ja) * | 2014-03-19 | 2018-12-05 | セイコーエプソン株式会社 | 指関節駆動装置 |
JP6312908B1 (ja) * | 2017-06-21 | 2018-04-18 | 涼 酒井 | 手指訓練用器具 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5995043A (ja) * | 1982-11-20 | 1984-05-31 | 宮地 直恒 | 関節運動機能面復訓練用装具 |
JPS59129059A (ja) * | 1983-01-11 | 1984-07-25 | 住友電気工業株式会社 | 関節自動運動装置 |
-
1987
- 1987-05-26 JP JP1987078121U patent/JPH0451790Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5995043A (ja) * | 1982-11-20 | 1984-05-31 | 宮地 直恒 | 関節運動機能面復訓練用装具 |
JPS59129059A (ja) * | 1983-01-11 | 1984-07-25 | 住友電気工業株式会社 | 関節自動運動装置 |
Also Published As
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JPS63186429U (ja) | 1988-11-30 |
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