JPH045175A - 車両の統合制御装置 - Google Patents

車両の統合制御装置

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JPH045175A
JPH045175A JP10845690A JP10845690A JPH045175A JP H045175 A JPH045175 A JP H045175A JP 10845690 A JP10845690 A JP 10845690A JP 10845690 A JP10845690 A JP 10845690A JP H045175 A JPH045175 A JP H045175A
Authority
JP
Japan
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rear wheel
control
signal
front wheel
wheel
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Pending
Application number
JP10845690A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidekazu Ono
英一 小野
Hideo Yuasa
湯浅 秀男
Masami Ito
正美 伊藤
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Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Central R&D Labs Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Central R&D Labs Inc filed Critical Toyota Central R&D Labs Inc
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Publication of JPH045175A publication Critical patent/JPH045175A/ja
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  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は所望の車両運動を実現すべく指令された各操作
量に応じて、その車両運動を実現するように、車両運動
を現実に司る各要素を最適に制御する装置に関する。
【従来技術】
この種の装置に、アクティブ制御によって車両運動を望
ましい動特性に制御する方法がある。この装置として、
本出願人により出願された未公開の先の出願、特願平1
−132166号に記載の装置がある。 この装置は、「ハンドル操舵量と車両挙動量を検出し、
ハンドル操舵量より目標とする動特性を得るために必要
な目標制御量を演算し、フィードフォワード信号として
発生させるフィードフォワード信号演算手段と、ハンド
ル操舵量に基づき演算される車両の挙動量の目標値と車
両挙動量の実測値との偏差量を演算し、この偏差量から
車両状態に基づき最適な補正量を演算し、フィードバッ
ク信号として発生させるフィードバック信号演算手段と
、フィードフォワード信号とフィードバック信号とを加
減算し、操舵制御信号を演算する制御信号演算手段と、
前輪または後輪の少なくとも何れか一方の転舵輪に最適
な転舵角を与えるように制御するアクチュエータ手段と
」から構成される装置である。
【発明が解決しようとする問題点】
制御対象である車両運動は複雑な非線形微分方程式で記
述されるため、直接的に制御則を導出することは困難で
ある。このため、この装置では、制御対象である車両運
動を線形モデルで近似しただ上でこの線形モデルに基づ
き設計した制御則を用いて操舵制御信号を演算している
。しかし、現実には例えばタイヤ運動等の非線形性が問
題となる。この様なタイヤ等の非線形特性は、線形モデ
ルにおける車両諸元の変動とみなすことができるこの車
両諸元の変動を許容するように補正量演算手段を設計す
ることにより、タイヤ等の非線形性が問題となる限界付
近の領域まで、線形モデルに基づくある程度の適用が可
能となる。 しかしながら、この装置では、線形近似の限界付近の領
域において横風などの比較的大きな外乱を受けた場合に
は、上記の車両諸元の変動が設計時における変動の許容
範囲を越えることがある。 この結果、極端な場合には、線形モデルに基づき設計し
た上記制御則では、車両がスピンする可能性があり得る
。一方、より限界に近い領域まで制御を可能とするため
に設計時の変動の許容範囲をより広くすると、補正量演
算手段におけるゲインは低くなり、外乱などに対する修
正能力が低くなってしまうという問題点がある。 ところで、上記装置は車両運動を線形の微分方程式で近
似し、その微分方程式に従って制御系の設計を行った装
置である。このため、線形近似が成立しない限界領域に
おいてはタイヤ等の非線形特性が間Bとなり、実際の車
両運動と、線形の微分方程式との間にミスマツチが生じ
る。このミスマツチのため上記装置では、車両運動の線
形モデルの適用限界に至るまでは最適な制御ができるが
、線形モデルが適用できない非線形特性が問題となる限
界領域においては高い制御性能を得ることができなかっ
た。 本発明者等は、上記装置は、車両運動を線形の微分方程
式で近似して、その制御系が設計されていることが、限
界領域における制御性能の低い原因であることに着目し
た。そして、タイヤ等の非線形特性を考慮した非線形の
微分方程式で車両運動を記述し、この非線形の微分方程
式に基づいて制御系を設計することで、限界領域を含ん
だ広範囲な車両運動制御が可能となるき考えた。 しかしながら、現実には、この車両運動全体を表現する
非線形の微分方程式は非常に複雑なものとなる。従って
、直接制御により、現実の車両運動を所望の動特性(非
線形微分方程式で記述される特性)にすることは困難で
ある。 そこで、本発明者等は、車両運動を複゛数のサブシステ
ムに分散化することにより、一つ一つのサブシステムは
比較的単純な非線形微分方程式となることに着眼した。 そして、車両運動の制御に関し、分散階層化制御を行う
ことで、限界領域を含んだ広範囲な領域において所望の
車両特性を得ることができることを着想した。 従って、本発明は、上記の課題を解決するために成され
たものであり、その目的とするところは、線形モデルの
適応限界領域を含む広範囲に渡る車両運動の最適な制御
を可能とすることである。
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための発明は、第1図に示すように
、 車体運動を指令するために運転者によって操作された操
作量を検出する操作量検出手段E1キ、車体の現実の挙
動量を検出する挙動量検出手段E2と、操作量と挙動量
に基づき、車体運動が所望の動特性を得るために必要な
、一輪または複数輪の車輪機構から成る複数のサブシス
テムがそれぞれ従うべき動特性を演算し、その動特性を
指令信号として各サブコントロール手段E5(i)に出
力するトータルコントロール手段E3と、複数のサブシ
ステムにおいて、サブシステム内の状態量を検出する状
態量検出手段E4(1)〜84 (n)と、状態量と、
挙動量と、指令信号とに基づき、サブシステムが指令信
号で与えられた動特性を得るために必要な制御量を演算
し、その制御量を各駆動手段86(i)に出力するサブ
コントロール手段E5 (1)〜E5(n)と、制御量
に基づき車輪機構を駆動する駆動手段E6(1)〜E6
(n)とで構成される。
【作用及び発明の効果】
操作量検出手段E1は運転者による車体運動を指令する
ための操作量を検出し、これに相当する信号を出力する
。この操作量は操舵量、アクセル操作量、ブレーキ操作
量等である。 また、挙動量検出手段E2は、運転者が直接体感するば
ね上の運動状態量である車体の挙動量を検出し、これに
相当する信号を出力する。 次に、トータルコントロール手段E3は、操作量に基づ
き最適車体運動を得るために必要な、各サブシステムが
従うべき動特性を、車両諸元などから定まる車両特性式
と車体運動の目標動特性を表す数式モデルを用いて、車
体挙動量に基づきそれぞれ演算し、その各サブシステム
の動特性を指令信号として各サブコントロール手段E5
(1)〜85(n)に出力する。なお、この最適車体運
動とは、運転者が最も操縦し易い車体動特性などであり
、これを車体運動の目標動特性とする。 また、各サブシステ内の状態量検出手段E4(i)は、
各サブシステム内の状態量を検出し、これに相当する信
号を各サブコントロール手段[5(i)に出力する。 ついで、各サブコントロール手段85(i)は、トータ
ルコントロール手段E3から出力された指令信号で与え
られる各サブシステムの動特性に各サブシステムの状態
量が従うように、各サブシステムの運動状態量である検
出された状態量と、ばね上運動から各システムへの影響
量である検出された挙動量に基づき、それぞれの制御量
を演算し、その各制御量を各駆動手段86(i)に出力
する。 さらに、各駆動手段E6 (i)は、各サブコントロー
ル手段E5(i)から入力した各制御量に基づき各々の
車輪機構を駆動する。 このように、本発明は複雑な非線形微分方程式で表され
る車両運動を一輪または複数輪の車輪機構からなる各サ
ブシステムと、それらの動特性によって制御される車体
運動とに分散階層化して制御するものである。また、分
散階層化することにより、それぞれのシステムは比較的
単純化されるため、これらのシステムを所望の動特性に
制御する制御則を、現象を線形近似することなく非線形
な微分方程式に基づいて設計することが可能となる。こ
のため、従来技術ではタイヤ特性等の非線形性が問題と
なり不可能であった限界領域を含んだ広範囲な制御が可
能となる。 また、本発明ではばね上運動に関する挙動量を各サブコ
ントロール手段E5 (i)に入力するため、ばね上運
動から各サブシステムへの影響を相殺するような制御が
可能となり、各サブシステムの状態量を正確に指令信号
である動特性に追随させることができる。
【その他の発明】
その他の発明は、本発明をより具体化したものであり、
前記トータルコントロール手段が、前記操作量と前記挙
動量とに基づき、車体運動がとるべき比較的単純な非線
形方程式で表される動特性を演算し、前記サブシステム
への指令値として出力するとともに、前記サブコントロ
ール手段が、前記状態量と、前記挙動量と、前記指令信
号とに基づき、サブシステムが前記指令信号により与え
られた動特性を得るために必要な制御量を比較的単純な
非線形方程式により演算し、その制御量を出力すること
を特徴とする。 ここで、車体がとるべき運動とは、車速、車体スリップ
角、ヨー角速度、上下動、ロール、ピッチ等であり、サ
ブシステムがとるべき運動とは、舵角、タイヤ回転角速
度、サスペンションの減衰力及びばねの変位・速度等で
ある。 すなわち、その他の発明は、複雑な非線形微分方程式で
表される車両運動を、一輪又は複数輪の車輪機構からな
る各サブシステムと、それらの動特性によって制御され
る車体運動とに分散階層化して、各サブシステムの個別
な制御とそれらのサブシステムの統合制御とに分けて行
うものであるしたがって、分散階層化することにより、
それぞれのシステム、すなわち、各サブシステムおよび
トータルコントロール手段は比較的単純化されるため、
これらのシステムを所望の動特性に制御する制御則を、
車両運動現象を線形近似することなく非線形な微分方程
式に基づいて設計することが可能になる。このため、従
来技術では例えばタイヤ特性等の非線形性が問題となり
不可能であった限界領域を含んだ広範囲な車両運動制御
が可能となる。
【実施例】
以下、本発明を具体的な実施例に基づいて説明する。 第1実施例 本実施例は、前後輪の実舵角角速度と回転角加速度が制
御可能な車両において、前2輪に対する転舵機構及び駆
動制動機構と、後2輪に対する転舵機構及び駆動制動機
構とを、それぞれ、一つのサブシステムとしたものであ
る。 本実施例の構成を第2図に示す。 (1)操作量検出手段 操作量検出手段E1は、操舵角を検出し対応する電気信
号に変換する操舵角センサ111と、アクセルの操作量
を検出し対応する電気信号に変換するアクセル操作量セ
ンサ112と、ブレーキの操作量を検出し対応する電気
信号に変換するブレーキ操作量センサ113とから成る
センサ群11と、これらの信号をディジタル化するA/
D変換器12とで構成されている。 (2)挙動量検出手段 挙動量検8手段E2は、センサ群21、A/D変換器2
2、前後速度・横速度演算用CP(123とで構成され
ている。センサ群21は、車体の前後加速度を検出し対
応する電気信号に変換する前後Gセンサ211と、車体
の横加速度を検出し対応する電気信号に変換する横Gセ
ンサ212と、車体のヨー角速度を検出し対応する電気
信号に変換するヨー角速度センサ213と、車体のヨー
角加速度を検出し対応する電気信号に変換するヨー角加
速度センサ214とで構成されている。A/D変換器2
2はセンサ群21から出力された各電気信号をディジタ
ル化し、前後速度・横速度演算用CPU 23はディジ
タル化された前後加速度と横加速度とヨー角速度から、
車体の前後速度と横速度を演算する。 次に、前後速度・横速度演算用CPt123による演算
の概要を説明する。 車体の前後速度と横速度とヨー角速度と前後加速度と横
加速度の間には次のような関係がある。 11−RV=g、               −(
1)V十Rυ=gy                
                (2)ただし、 g8二前後加速度 gy’横加速度 R:ヨー角速度 U :前後速度 V:横速度 であり、・は時間微分を表す。これらの微分方程式を離
散化し、漸化式とすることで前後速度と横速度がディジ
タル演算される。 (3)トータルコントロール手段 トータルコントロール手段E3は、トータルコントロー
ル用CPt131で構成されている。トータルコントロ
ール用CPII 31は、操作用検出手段E1のA/D
変換器12から出力される操作角信号、アクセル操作量
信号及びブレーキ操作量信号を入力している。また、ト
ータルコントロール用02口31は、挙動量検出手段E
2の前後速度・横速度演算用CPU 23から出力され
た前後速度信弯、横速度信号を入力し、A/D変換器2
2から出力されたヨー角速度信号、前後加速度信号を入
力している。そして、CPU 31は、上記の入力値に
基づき前後輪のスリップ角とスリップ比の目標値を演算
し、目標値信号をサブコントロール手段E5 (1) 
、 25 (2)への指令信号として出力している。 つぎに、トータルコントロール用CPt131における
演算の概要を説明する。 各輪のタイヤ力と車体運動の間には、次のような関係が
ある。 ・  F、+F。 a、:前軸重心間距離 ar:後軸重心間距離 F、:前輪タイヤ力の速度方向成分 Fr:後輪タイヤ力の速度方向成分 Fsf’前輪タイヤ力の速度方向に垂直な成分Fsr’
後輪タイヤ力の速度方向に垂直な成分I:ヨー慣性モー
メント m二車画質量 V:車速 β :車体スリップ角 ところで、ここでは前後速度と横速度の代わりに極座標
表現である車速と車体スリップ角を用いている。これら
の間には次式の関係がある。 v=m β=jan したがって、前後輪のタイヤ力を車速、車体スリップ角
、ヨー角速度に基づき制御することができれば車速、車
体スリップ角、ヨー角速度の車体運動の動特性を所望の
目標動特性に設定することが可能となる。ところで、タ
イヤ力は各輪のスリップ角と、スリップ比と、荷重とに
よって一意的に決定されるものであると考えることがで
きる。 すなわち、 F t=−F g r (A’ X (αr、λr)c
osα。 十μ、(αf、λr)sinαf)       −(
8)F、、=−F、、i−μ、(αf、λr)sinα
。 +μy(αf、λ、)cosαf’t       −
(9)F、=−P、riμ、l(a 、、λr)cos
α。 十μy(α「、λr)sinαr)         
  −110)F、、=−F、、(−μつ(α1.λ、
)sinα。 +μy(α、λ、)CO8αr)          
−(11)ただし、 F2.:前輪荷重 Fzr’後輪荷重 α、:前輪スリップ角 αr=後輪スリップ角 λf:前輪スリップ比 λr:後輪スリップ比 ここで、μX(α、λ)は前後方向路面摩擦係数であり
、第3図に示すようなスリップ角、スリップ比の非線形
関数となっている。また、μ、(α、λ)は横方向路面
摩擦係数であり、第4図に示すようなスリップ角、スリ
ップ比の非線形関数となっている。ところで、前輪およ
び後輪の荷重は次式によって演算される。 ただし、 g:動加速度 h9:重心高さ また、(8)、 (9)式またはαG、Ql)式に着目
すると、各輪のスリップ角、スリップ比とタイヤ力/荷
重は、タイヤ特性によって定まる非線形の関数関係とな
っていることが分かる。したがって、この関係を用いる
ことにより、タイヤ力と荷重の比から、その時のスリッ
プ角とスリップ比を演算するマツプを予め作成すること
ができる。ゆえに、所望のタイヤ力を発生させるために
必要なスリップ角とスリップ比をこのマツプを用いて求
めることができる。すなわち、 ar+a。 a r+a 。 また、車体運動の目標動特性として本実施例においては
アクセル操作量、ブレーキ操作量に比例して加減速し、
車体スリップ角は常に0となり、操舵角と車速に比例し
たヨー角速度が得られるものとする。すなわち、 v=kvp αe β=−kbtanβ °(+’l) の目標動特性に設定するためのタイヤ力を求める。(3
)乃至(5)式の車体動特性をae乃至a秒式を整理す
ると次式になる。 ただし、 p:アクセル操作量(正)またはブレーキ操作量(負)
Ro:目標ヨー角速度 δ、w:ハンドル操舵角 μ、18:最大路面摩擦係数 ここで、αの、(ハ)式の目標ヨー角速度の設定は場合
分けが行われているが、これはタイヤ特性に余裕のある
領域においては操舵角と車速に比例したヨー角速度が得
られるようにし、限界領域においてはスピンを防ぎドリ
フトアウトの特性を示すように設定するものである。 つぎに、(3)乃至(5)式の車体動特性をqe乃至Q
Φ式上式からタイヤ力を一意的に決定することはできな
いが、できる限り小さなタイヤ力で目標動特性を実現し
ようとすると次式のように解くことができる。 ただし、士は擬似逆行列を表している。 結局トータルコントロール用CPII31における処理
は次に示すフローとなる。 まず、挙動量検出手段E2のCPII 23から入力さ
れた前後速度Uと横速度νに基づき(6)、 (7)式
に従って車速Vと車体スリップ角βが求められる。 次に、(6)、 (7)式で得られた車速Vと車体スリ
ップ角βと、操作量検出手段E1から得られた操舵角δ
swとアクセル、ブレーキ操作量Pに基づき(19)、
 (20)、 (22)式に従って目標動特性を得るた
めに必要なタイヤ力(Ff、 P、、、 F、、 P、
、)を演算する。 つぎに、(22)式から得られたタイヤ力と、(12)
(13)式で得られた前後輪の荷重(F−、Fzr)と
の比に基づき、(14)、(15)式に従って、このタ
イヤ力を得るために必要な前後輪のスリップ角(α、。 α、)とスリップ比(λ1.λr)を求める。 ついで、(14)、 (15)式より求められた各輪の
スリップ角(αf、α、)、スリップ比(λ2.λr)
をサブコントロール手段E5(1)、 E5(2)への
指令信号として出力し、最初のステップに戻る。 (4)状態量検出手段 前輪の状態量検出手段E 4 (1)はセンサ群4H1
)とA/D変換器42(1)とから成る。センサ群41
(1)は、前輪の実舵角を検出し対応する電気信号に変
換する実舵角センサ411(1)と、前輪の回転角速度
を検出し対応する電気信号に変換する回転角速度センサ
412(1)とで構成されている。また、A/D変換器
42(1)は、これらのセンサの出力する電気信号をデ
ィジタル化する。 また、後輪の状態量検出手段[14(2)はセンサ群4
1(2)とA/D変換器42 (2)とから成る。セン
サ群41(2)は、後輪の実舵角を検出し対応する電気
信号に変換する実舵角センサ411(2)と、後輪の回
転角速度を検出し対応する電気信号に変換する回転角速
度センサ412 (2)とで構成されている。また、A
/D変換器42 (2>は、これらのセンサの出力する
電気信号をディジタル化する。 (5)サブコントロール手段 サブコントロール手段E5(1)は前輪の運動を制御す
るためのもので、前輪コントロールCPU 51やRO
M 、 RAMを備えたコンピュータシステムで構成さ
れている。また、サブコントロール手段E5 (2)は
後輪の運動を制御するためのもので、後輪コントロール
CPU 52やROM SRAMを備えたコンピュータ
システムで構成されている。 前輪コントロールCPII 51は、トータルコントロ
ールCPII 31から出力された前輪スリップ角目標
値信号αroと前輪スリップ比目標値信号λ、。を入力
している。また、前輪コントロールCPII 51は挙
動量検出手段E2のCPt123から出力された前後速
度信号Uと横速度信号Vと、挙動量検出手段E’2のA
/D変換器22から出力されたヨー角速度信号βと前後
加速度信号gイと横加速度信号gyとヨー角加速度信号
iを入力している。さらに、前輪コントロールCP[I
 51は状態量検出手段E4(1)のA/D変換器42
(1)から出力された前輪実舵角信号と前輪回転角速度
信号を入力している。そして、前輪コントロールCPI
I 51は、上述の各信号に基づき前輪の制御量である
前輪回転角速度信号と前輪回転角加速度信号を演算し、
それらの信号を制御量信号として駆動手段E6 (1)
に出力する。 一方、後輪コントロールCPU52は、トータルコント
ロ−ル 目標値信号α1。と後輪スリップ比目標値信号λ,。 を入力している。また、後輪コントロールCPU 52
は挙動量検出手段E2のCPU 23から出力された前
後速度信号Uと横速度信号Vと、挙動量検出手段E2の
A/D変換器22から出力されたヨー角速度信号βと前
後加速度信号g8と横加速度信号gyとヨー角加速度信
号gllを入力している。さらに、後輪コントロールC
PU 52は状態量検出手段’E4 (2)のA/D変
換器42 (2)から出力された後輪実舵角信号と後輪
回転角速度信号を入力している。そして、後輪コントロ
ールCPII 52は、上述の各信号に基づき後輪の制
御量である後輪実舵角速度信号と後輪回転角加速度信号
を演算し、それらの信号を制御量信号として駆動手段E
6 (2)に出力する。 つぎに、前輪コントロール用CPU51と後輪コントロ
ール用CPU52における演算の概要を説明する。 前後輪のスリップ角、スリップ比は、挙動量と各輪の状
態量を用いて次式のように非線形関数として表すことが
できる。 (駆動時rωr≧LI”+(V+arR)’ COSα
r (7)とき)rω 「 (制動時ra+,< U’+(V+aJ)” cosa
,のとき)(駆動時rat,≧U”+(V−arR)”
 cosa,のとき)δr:後輪実舵角 ω,:前輪回転角速度 ωr=後輪回転角速度 また、 この条件はタイヤ特性が一般に議論されていない領域を
避けるためのものである。 この(23)乃至(28)式を微分することによって前
後輪のスリップ角、スリップ比の動特性を求めることが
できる。 rω 。 (制動時rω,く\罰7賃Vーa,R戸ーcosα,の
とき)(W動時ra)r≧LI”+(V+arR)” 
cosa 、 (Dトりただし、 r:タイヤ有効半径 δ,:前輪実舵角 rω f rω f (制動時 rO,<  Ll’+(V+aJ)” CO8α f のとき) rO1 α 、Slnα r rOf α rsInα f ただし、gR: ヨー角加速度 この(29)ないしく34)式より、前後輪の実舵角速
度δ1.δ1.及び回転角加速度ω1.ω1.を挙動量
と各(駆動時 rO,≧Ll’+(V−arR)” CO8α。 rO。 のとき) 輪の状態量に基づき制御することにより、前後輪のスリ
ップ角とスリップ比の動特性を所望の目標動特性に設定
できる。 また、本実施例における前後輪の目標動特性としては、
トータルコントロールCPU 31より出力された前後
輪のスリップ角とスリップ比の目標値に、前後輪のスリ
ップ角とスリップ比の実際の値が速やかに追従するよう
に次式を考える。 rO。 (制動時rto、<$石ロa、R) ” coma 。 のとき) 〈αf≦α、。のとき) (αfO<αf く□ のとき) 1くλf ≦λ、。のとき) (λ、。くλ。 く1のとき) ただし、 α rO α rO λ、。 λr。 また、 :前輪スリップ角目標値 :後輪スリップ角目標値 :前輪スリップ比目標値 :後輪スリップ比目標値 以下の議論を簡単化するために (35)、 (36) 式を、 π 一□<α1 ≦αroのとき) (αrO〈αr のとき) (−1くλ。 ≦λ、。のとき) α、=f、(α7.α、。) (37)、 (38)式を、 λr−”r 1(λ7.λ、。) (39)、 (40)式を、 α、二fll(α、α、。) (41)、 (42)式を、 λ−f+(λ1.λ、。) と表す。したがって、 のスリップ角、スリブ (29)ないしく34)式の前後輪 プ比を(43)ないしく46)式の 目標動特性に設定するための制御則として次式が求めら
れる。 (駆動時rω、≧ U”+(V+arR) ”。。、4
.のとき)(駆動時rω、≧、凸戸了7廷;7i]。o
sa、<7)とき)口”+(V−a、R)” f、(αr + αr O) ωr j a n (X
 r(制動時rωr < JTi”7石扉暦rR)” 
cosα、のとき)−ra(αr+ Cl to) Q
J rtan(Z rU”+(V−a、R)’ −f1(α、αre)(1)rjanαr(制動時rω
、く\凸戸〒(V+arR)” cosαrのとき)−
f1(αy + α(o ) ω(t a n αr(
bo) 結局、前輪コントロール用CPU51における処理とし
ては、つぎに示すようなフローとなる。 まず、挙動量検出手段E2から出力された前後速度■、
横速度Vとヨー角速度Rと前輪の状態量検出手段E4(
1)から出力された前輪実舵角δ4.前輪回転角速度ω
、に基づき、(23)ないしく25)式に従って前輪ス
リップ角α、と前輪スリップ比λfを演算する。 つぎに、トータルコントロールCPII 31から出力
された前輪スリップ目標値α、。、前輪スリップ比目標
値λ、。と、挙動量検出手段E2から出力された前後速
度U、横速度V、ヨー角速度R9前後加速度i。 横加速度gy、ヨー角加速度g、と、前輪の状態量検出
手段E4 (1)から出力された前輪実舵角δ2.前輪
回転角速度ω、に基づき、(47)ないしく49)式に
従って前輪実舵角速度δf、前輪回転角加速度ωfを演
算する。 ついで、演算された前輪実舵角速度δ、と前輪回転角加
速度ω、を制御量信号として出力し、最初のステップに
戻る。 また、後輪コントロール用CPU52における処理とし
ては、次に示すようなフローとなる。 まず、挙動量検出手段E2から出力された前後速度U、
横速度V、ヨー角速度Rと後輪の状態量検出手段E4(
2)から出力された後輪実舵角δ1.後輪回転角速度ω
、に基づき、(26)ないしく28)式に従って後輪ス
リップ角α1と後輪スリップ比λ、を演算する。 つぎに、トータルコントロールCP口31から出力され
た後輪スリップ角目標値α、。、後輪スリップ比目標値
λ、。と、挙動量検出手段E2から出力された前後速度
U、横速度V、ヨー角速度R1前後加速度g8゜横加速
度gy+ヨー角加速度gRと、後輪の状態量検出手段E
4 (2)から出力された後輪実舵角δ1.後輪回転角
速度ω、に基づき、(50)ないしく52)式に従って
後輪実舵角速度δ1.後輪回転角加速度ω1を演算する
。 ついで、演算された後輪実舵角速度δ1と後輪回転角加
速度ω、を制御量信号として出力し、最初のステップに
戻る。 (6)駆動手段 駆動手段E6 (1)は前輪の実舵角と前輪の実際の回
転速度を変化させる手段であり、駆動手段E6(2)は
後輪の実舵角と後輪の実際の回転速度を変化させる手段
である。 駆動手段86(1)は転舵アクチュエータ6H1)と駆
動制御装置62(1)とで構成されている。転舵アクチ
ユニータロ1 (1)は、前輪コントロール用CPU5
1より出力された前輪実舵角速度信号に基づき前輪の実
舵角を転舵する。駆動制御装置62(1)は前輪コント
ロールCPII 51より出力された前輪回転角加速度
信号に基づき前輪の回転の加減速を行う一方、駆動手段
E6 (2)は転舵アクチュエータ61(2)と駆動制
御装置62 (2)とで構成されている。 転舵アクチュエータ6H2)は、後輪コントロール用C
PII 52より出力された後輪実舵角速度信号に基づ
き 後輪の実舵角を転舵する。駆動制御装置62(2)
は後輪コントロールCPU52より出力された後輪回転
角加速度信号に基づき後輪の回転の加減速を行う。 (7)作用及び効果 上記構成からなる本実施例の作用および効果は、以下の
通りである。 まず、操作量検出手段E1から出力された運転者の意志
を表す操舵角信号とアクセル、ブレーキ操作量信号と、
挙動量検出手段E2から出力された現在の車体運動を表
す前後速度信号と横速度信号とヨー角速度信号と前後加
速度信号とが、トータルコントロール手段E3のトータ
ルコントロール用CPO31に入力される。 つぎに、トータルコントロール用CPU31において、
操作量に基づき、加減速度とヨー角速度の目標値と常に
零である車体スリップ角目標値が設定される。そして、
それらの設定された目標値に対して、挙動量検出手段E
2から出力された実測値が望ましい動特性に従って追従
するように、前後輪のタイヤ力が演算される。さらにこ
のタイヤ力を得るための前後輪のスリップ角とスリップ
比の目標値が、タイヤ特性から求められたマツプを用い
て演算される。そして、最後に、それらの前後輪のスリ
ップ角とスリップ比の目標値が指令信号として、前輪コ
ントロール用CPU 51と後輪コントロール用CPI
I 52に出力される。この望ましい動特性とは、運転
者が最も操縦し易い車両特性であり、挙動量は振動する
ことなく目標値に速やかに追従するものである。 前輪コントロール用CPU 51には、トータルコント
ロール用CPU 31から指令信号としての前輪スリッ
プ角目標値信号と前輪スリップ比目標値信号とが入力す
ると共に、挙動量検出手段B2から出力された前後速度
信号と横速度信号とヨー角速度信号と前後加速度信号と
横加速度信号とヨー角加速度信号とが入力し、更に、状
態量検出手段!!4 (1)から出力された前輪実舵角
信号と前輪回転角速度信号とが入力する。 つぎに、前輪コントロール用01口51において、測定
された前後速度と横速度とヨー角速度と前輪実舵角と前
輪回転角速度に基づき実際の前輪スリップ角と前輪スリ
ップ比が演算される。さらにこれらの実測値が前輪スリ
ップ角と前輪スリップ比の目標値に速やかに追従するよ
うに、測定された(前輪スリップ角及び前輪スリップ比
)と、目標値として演算された(前輪スリップ角目標値
と前輪スリップ比目標値)と、測定された(前後速度、
横速度、ヨー角速度、前後加速度、横加速度及びヨー角
加速度)とに基づき、前輪実舵角速度と前輪回転角加速
度とが演算され、それらの値は、前輪の制御量信号とし
て前輪の駆動手段E6(1)に出力される。 また、後輪の制御は次のように行われる。 後輪コントロール用CPII52において、測定された
前後速度き横速度とヨー角速度と後輪実舵角と後輪回転
角速度に基づき実際の後輪スリップ角と後輪スリップ比
が演算される。さらにこれらの実測値が後輪スリップ角
と後輪スリップ比の目標値に速やかに追従するように、
測定された(後輪スリップ角及び後輪スリップ比)と、
目標値として演算された(後輪スリップ角目標値と後輪
スリップ比目標値)と、測定されたC前後速度、横速度
、ヨー角速度、前後加速度、横加速度及びヨー角加速度
)とに基づき、後輪実舵角速度と後輪回転角加速度とが
演算され、そらの値は、後輪の制御量信号として後輪の
駆動手段E6 (2)に出力されるついで、駆動手段E
6(1’)は、前輪コントロール用CPt151から出
力された前輪実舵角速度信号と前軸回転角加速度信号に
基づき前輪の転舵及び駆動制動を行い、前輪のスリップ
角、スリップ比を目標値に追従させている。 同様に、駆動手段E6 (2)は、後輪コントロール用
CPU52から出力された後輪実舵角速度信号と後輪回
転角加速度信号に基づき後輪の転舵及び駆動制動を行い
、後輪のスリップ角、スリップ比を目標値に追従させて
いる。 このように、後輪および後輪の車輪機構におてい各輪の
スリップ角とスリップ比の目標値追従を車体運動の時定
数に比較して十分速く行うことにより、車体運動を運転
者が最も操縦し易い動特性に設定することができる。ま
た、本実施例ではどのような運転状態においても車体ス
リップ角は常に零となるため、運転者は車体のスピンを
警戒することなく安心して車両を操縦することができる
ところで、本実施例では車両運動が非線形特性を示す原
因となっているタイヤ特性は、各輪のスリップ角とスリ
ップ比の非線形関数であることに着目し、トータルコン
トロール手段ε3において車体運動が所望の動特性を示
すように各輪のスリップ角とスリップ比の目標値を非線
形のタイヤ特性を表すマツプを用いて演算している。ま
た、サブコントロール手段IE5 (1) 、 E5 
(2)においてはトータルコントロール手段E3から出
力された各輪のスリップ角とスリップ比の目標値を実現
するような各車輪機構の制御が行われている。このよう
に、本実施例では複雑な車両運動をばね上の車体運動と
ばね下の転舵、駆動制動運動に各輪のスリップ角、スリ
ップ比を介在して分散階層化することにより、タイヤ特
性を非線形のまま扱うことができ、その結果限界領域を
含んだ広範囲な制御が可能きなった。 さらに、本実施例においてはトータルコントロール手段
E3とサブコントロール手段E5 (1)、 E5 (
2)はそれぞれ細別のCPuによって構成されているが
、車両のばね上運動は転舵、駆動制動運動などのばね下
運動と比較してゆっくりとした運動であるので、トータ
ルコントロール手段E3における制御周期はサブコント
ロール手段E5 (1)、 E5 (2)における制御
周期と比較して長くすることができ、効率の良いCPU
の活用が可能となる。 また、路面からの外乱等により生じる実舵角や回転角速
度の擾乱はトータルコントロール手段E3を介さず、即
時にサブコントロール手段E5(1)、E5(2)によ
りローカルフィードバックが行われるため、制御遅れの
少ない高い性能が得られる。 ところで、本実施例では前後速度と横速度の検出方法と
して前後加速度と横加速度とヨー角速度からディジタル
コンビ二一夕を用いて演算を行ったが、これは光学式の
速度計を用いたり、計測用の車輪を設けてこれにより測
定しても良い。この場合、積分演算を必要としないため
オフセットを生じない正確な前後速度と横速度の検出が
可能となる。 第2実施例 第2実施例は、前輪と左後輪と右後輪の回転角加速度が
、それぞれ、独立に制御可能な車両において、前輪と左
後輪と右後輪のそれぞれの駆動制御機構を1つのサブシ
ステムとしたものである。 以下、第1実施例との相違点に重点をおいて説明する。 本実施例の構成を第5図に示す。 (1)操作量検出手段 操作量検出手段E1は、第1実施例のそれと全く同一の
構成をとり、検出される信号の種類も全く同一である。 (2)挙動量検出手段 挙動量検出手段E2は、第1実施例のそれと全く同一の
構成をとり、検出される信号の種類も全く同一である。 (3)トータルコントロール手段 トータルコントロール手段E3は、第1実施例と同様に
、トータルコントロール用CPt132 、ROM 。 RAMから成るコンピュータシステムで構成されている
。 トータルコントロール用CPU 32は、操作用検出手
段E1のA/D変換器12から出力される操作角信号、
アクセル操作量信号及びブレーキ操作量信号を入力して
いる。また、トータルコントロール用CPII 32は
、挙動量検出手段E2の前後速度・横速度演算用CPU
 23から出力された前後速度信号、横速度信号を入力
し、A/D変換器22から出力されたヨー角速度信号、
前後加速度信号、横加速度信号を入力している。そして
、CPU 32は、上記の入力値に基づき、前輪と左後
輪と右後輪のスリップ角の推定値とスリップ比の目標値
を演算する。更に、その演算された値は、指令信号とし
て、各サブコントロール手段E5 (3)、 E5 (
4) 、 E5 (5)へ出力される。 つぎに、トータルコントロール用CPU32における演
算の概要を説明する。 各輪のタイヤ力と車体運動の間には、次のような関係が
ある。 m(U−RV)=F、、cosδr−FyvSlnδr
”Fxr【”FxrRm(V+RLI)=F、rsin
δ 、+F、、CO3δ r”Fyrt+Fyr*IR
=ar(Fllrsinδr+FyrcO8δt) a
r(Fyrt”Fyri)d (F、、LJ、rR) 
            −(55)Fxr−pHrμ
8(α1.λr)            (56)F
 y ff=−F z fμy(α7.λ、)F*rL
=−FzrLμN(αrL+λrL)FyrL”−Fz
□μ、(αrL+λrL>FM□−−FzrRμ8(α
、、λrR)F yrl+=−p *rRμy(αrR
+λrR)ただし、 d:後輪トレッド72 Fxf’前輪駆動制動力 FxrL’左後輪駆動制動力 Fwrll=右後輪駆動制動力 Fyr:前輪横力 FyrL’左後輪横力 FyrR’右後輪横力 αrL’左後輪スリップ角 αrR’右後輪スリップ角 λrL’左後輪スリップ比 λ1.:右後輪スリップ比 ・(60) 左後輪と右後輪の荷重は次式のように演算される2<a
、+a、) d 本実施例では前輪と左後輪と右後輪のスリップ比を制御
することにより車体運動の前後速度とヨー角速度の動特
性を次式に示す目標動特性に設定することを目的とする
。 U=kuP              (64)つぎ
に、(53)、 (55)式で表される車体運動を(6
4)ないしく67)式の目標動特性に設定するためのタ
イヤ力の条件式を求める。 これは加減速度とヨー角速度の車体運動が操舵角とアク
セル、ブレーキ操作量から定まる目標の加減速度とヨー
角速度に等しい定常状態で左右後輪の駆動制動力が荷重
配分となり、かつ前輪横力によるヨーモーメントと左右
後輪の駆動制動力によるヨーモーメントの比がar :
 dとなるような条件下で前輪横力と左後輪駆動制動力
と右後輪駆動制動力について解いたものである。 ところで、これらの駆動制動力または横力を得るための
スリップ比は、駆動制動力または横力と、荷重との比、
およびスリップ角の関数として予めマツプを作成してお
くことにより求めることができる。 a「g 2 (a r+d) 21g F*rL また、各輪のスリップ角は前輪実舵角と前後速度と横速
度とヨー角速度に基づき次式のように演算環は次に示す
フローとなる。 まず、操作量検出手段E1から出力された操舵角と操舵
ギヤ比に基づき前輪実舵角を演算する。 つぎに、挙動量検出手段E2から出力された前後速度と
横速度とヨー角速度と、前輪実舵角とに基づき(74)
ないしく76)式に従って各輪のスリップ角の推定値を
演算する。 ついで、挙動量検出手段E2から出力された前後加速度
と横加速度に基づき(12)、 (62)、 (63)
式に従って各輪の荷重を演算する。 つぎに、−周期前の演算で出力された前輪スリップ比の
目標値 (初期状態ではO)と前輪スリップ角推定値と
前輪スリップ比目標値に基づき(56)式に従って前輪
駆動制動力を演算する。 ついで、操作量検出手段E1から出力された操舵角とア
クセル、ブレーキ操作量と、挙動量検出手段E2から出
力された前後速度と横速度とヨー角速度と横加速度と、
前輪駆動制動力に基づき(66)、、((67)、 (
69)、 (70)式に従って左後輪駆動制動力と右後
輪駆動制動力を演算する。 つぎに、左後輪駆動制動力と左後輪荷重と左後輪スリッ
プ角推定値に基づき(72)式に従って左後輪スリップ
比目標値を演算し、右後輪駆動制動力と右後輪荷重と右
後輪スリップ角推定値に基づき(73)式に従って右後
輪スリップ比目標値を演算する。 ついで、左後輪スリップ角推定値と左後輪スリップ比目
標値と左後輪荷重に基づき(59)式に従って左後輪横
力を演算し、右後輪スリップ角推定値と右後輪スリップ
比目標値と右後輪荷重に基づき(61)式に従って右後
輪横力を演算する。 つぎに、操作量検出手段E1から出力された操舵角とア
クセル、ブレーキ操作量と、挙動量検出手段E2から出
力された前後速度と横速度とヨー角速度と横加速度と、
前輪駆動制動力と左後輪横力と右後輪横力に基づき(6
6)ないしく68)式に従って前輪横力を演算する。 ついで、前輪横力と前輪荷重と前輪スリップ角推定値に
基づき(71)式に従って前輪スリップ比目標値を演算
する。 つぎに、前輪スリップ角推定値と前輪スリップ比目標値
と左後輪スリップ角推定値と左後輪スリップ比目標値と
右後輪スリップ角推定値と右後輪スリップ比目標値をサ
ブコントロール手段E5(3)。 E5 (4)、 E5 (5)への指令信号として出力
し最初のスリップに戻る。 (4)状態量検出手段 状態量検出手段としては、前輪の状態量検出手段E4 
(3)と左後輪の状態量検出手段E4 (4)と右後輪
の状態量検出手段B4 (5)とがある。 前輪の状態量検出手段84 (3)は前輪の実舵角速度
を検出し対応する電気信号に変換する実舵角速度センサ
41H3ンと前輪の回転角速度を検出し対応する電気信
号に変換する回転角速度センサ412 (3)とからな
るセンサ群41(3)と、これらの電気信号をディジタ
ル化するAID変換器42 (3)とで構成されている
。 また、左後輪の状態量検出手段ε4(4)は左後輪の回
転角速度を検出し対応する電気信号に変換する回転角速
度センサ412(4)と、この電気信号をディジタル化
するA/11変換器42 (4)とで構成されている。 また、右後輪の状態量検出手段E4 (5)は右後輪の
回転角速度を検出し対応する電気信号に変換する回転角
速度センサ412(5)と、この電気信号をディジタル
化するA10変換器42(5)とで構成されている。 (5)サブコントロール手段 サブコントロール手段としては、前輪を制御するだめの
前輪のサブコントールE5 (3)と左後輪を制御する
ための左後輪のサブコントールE5 (4)と右後輪を
制御するための右後輪のサブコントール[5(5)とが
ある。 前輪のサブコントロール手段E5 (3)は、前輪コン
トロール用CPυ53、ROM 、 RAMから成るコ
ンピュータシステムで構成されている。 前輪ml 7 ) o −ル用CPLI 53は、トー
タルコントロール用CPII 32から前輪スリップ角
推定値信号と前輪スリップ比目標値信号とを入力してい
る。また、前輪コントロール用CPU 53は、挙動量
検出手段E2から前後速度信号と横速度信号とヨー角速
度信号と横加速度信号とヨー角加速度信号きを入力し、
状態量検出手段E4 (3)から前輪回転角速度信号と
前輪実舵角速度信号を入力している。そして、前輪コン
トロール用CPII 53は、上述の各入力値に基づき
、前輪の制御量である前輪回転角加速度信号を演算し、
制御量信号として前輪の駆動制動装置62 (3)に出
力する。 左後輪コントロール用CPU 54は、トータルコント
ロールCPU 32から左後輪スリップ角推定値信号と
左後輪スリップ比目標値信号とを入力している。また、
左後輪コントロール用CPII 54は、挙動量検出手
段E2から前後速度信号と横速度信号とヨー角速度信号
と前後加速度信号と横加速度信号とヨー角加速度信号と
を入力し、左後輪の状態量検出手段IE4 (4)から
左後輪回転角速度信号を入力している。そして、左後輪
コントロール用C−PU54は、上述の各入力値に基づ
き左後輪の制御量である左後輪回転角加速度信号を演算
し、制御量信号として左後輪の駆動制動装置62 (4
)に出力する。 右後輪コントロール用CPU55は、トータルコントロ
ールCPIJ32から右後輪スリップ角推定値信号と左
後輪スリップ比目標値信号とを入力している。また、右
後輪コントロール用CPII 55は、挙動量検出手段
E2から前後速度信号と横速度信号とヨー角速度信号と
前後加速度信号と横加速度信号とヨー角加速度信号とを
入力し、右後輪の状態量検出手段84 (5)から右後
輪回転角速度信号を入力している。そして、右後輪コン
トロール用CPII 55は、上述の各入力値に基づき
右後輪の制御量である右後輪回転角加速度信号を演算し
、制御量信号として右後輪の駆動制動装置62 (5)
に出力する。 つぎに、前輪コントロール用CPU53と左後輪コント
ロール用CPU54と右後輪コントロール用CPII5
5における演算の概要を説明する。 左後輪と右後輪のスリップ比は、挙動量と各輪の状態量
を用いて次式のように表すことができる。 (駆動時raJrL≧ (ローdR>’+(V−a、R
)2CO8αrLの時)ただし、 ωrL’左後輪回転角速度 ωrR’右後輪回転角速度 (75)ないしく80)式を微分することによって左後
輪と右後輪のスリップ角、スリップ比の動特性を求める
ことができる。 (U−dR) (g、−RU−a、g++)−(g、+
ItV−dg++> (V−a、R)(駆動時r(13
,L≧ (Ll−dR) ’+(V−arR) ’co
sαrLの時)rω 「L (制動時rω、L<  (u−dR)”(V−arR)
” CO8αrtの時)(駆動時rωrR≧ (U”d
R) ” (V−a rR) ” cos a r R
の時)”  cosα rL (ローdR)2+(V−arR)”α rLsinα 
rLrω rL rω rl (制動時rw、、<  (U+dR)2+(V−a、R
)2CO9(Zriの時)制動時rω7.〈〜η丁肩i
〒’−(V7肩汀” cosα1.のとき)((11−
dR) 2+(V−arR) 2)  ”′cosαr
LraJ rLα 、LSln(r 、L(lI+dR
) (gy ill argir>−(gw+RV+dgm)(V−arR)
−COSα rR (U+dR) ’+(V−a、R) ”a rRsin
cr rRrω rl r(1)rR (制動時rω、、<  (LI+dR) ”+(V−a
R)” casa rt(7)時)rω rRα r*
5lncx ru rω 「費 LTi謂司(V−a、R)” CO8α rR (29)ないしく31)式より、前輪の回転角加速度を
挙動量と前輪の状態量に基づき制御することにより、前
輪のスリップ比の動特性を所望の目標動特性に設定でき
、(81)ないしく83)式より、左後輪の回転角加速
度を挙動量と左後輪の状態量に基づき制御することによ
り、左後輪のスリップ比の動特性を所望の目標動特性に
設定でき、(84)ないしく86)式より、右後輪の回
転角加速度を挙動量と右後輪の状態量に基づき制御する
ことにより、右後輪のスリップ比の動特性を所望の目標
動特性に設定できる。 また、本実施例における前輪と左後輪と右後輪の目標動
特性としては、トータルコントロール手段より出力され
た前輪と左後輪と右後輪のスリップ比の目標値に、前輪
と左後輪と右後輪のスリップ比の実際の値が速やかに追
従するように(37)、(38)式および次式を考える
。 く λrL≦λrL。 λrLO< λrt<1 く λrll≦λ、。 のとき) のとき) のとき) と表す。したがって、(30)、 (31)式の前輪の
スリップ比を(44)式の目標動特性に設定するための
制御則として次式が求められる。 (駆動時rω、≧9j7賢L+−a、R)” casa
、のとき)(U(g−+RV)+(V+aJ) (gy
  RU+argi)  )  ωrrω、2fI(λ
2.λ、。) (λ、。くλ、〈1のとき) (U(gM+RV)+(V十aJ)(gy−RU+ar
g++)  )  ωtただし、 λrLO’左後輪スリップ比目標値 λ、。:右後輪スリップ比目標値 また、以下の議論を簡単化するために 式を、 λrL=f + (λrL+λrLO)(89)、 (
90)式を、 λ、−fl(λ、、λ、。) (87)、 (88) ・ (94) また、(82)、 (83)式の前輪のスリップ比を(
91)式の目標動特性に設定するための制御則として次
式が求められる。 (駆動時rω、L≧ (U−dR) ’+(V−a、R
億CO8α、、にD時)(II  dR) ′+(V 
 arR)’rωrL2fI (λrL+λrLl+)
“′“パ“′−5コ[不7隠。。84.。 (制動時rat、L<〜へ了]iT石]71R) ”c
oSa rLの時)また、(85)、 (86)式の前
輪のスリップ比を(92)式の目標動特性に設定するた
めの制御則として次式が求められる。 (駆動時r(llJri+2:4τ−1Ti775R)
 ”coSa、、(D時)ral 、、2f 、 (λ
、、λrR11)(制動時rto 、、<  (U+d
R) ”+(V−a1コcosα、5の時)(U+dR
) (gx+RV+dg++)+(V−arR) (g
y−R11−a、g++)(Z r++ωr++tan
αrII              ””(9U結局
、前輪コントロール用CPU53における処理としては
、次に示すようなフローとなる。 まず、トータルコントロール用CPU 32から出力さ
た前輪スリップ角推定値と、挙動量検出手段B2から出
力された前後速度と横速度とヨー角速度と、前輪の状態
量検出手段E4(3)から出力された前輪回転角速度に
基づき、(24)、 (25)式に従って前輪スリップ
比を演算する。 つぎに、トータルコントロール用CPII 32から出
力された前輪スリップ角推定値と前輪スリップ比目標値
と、挙動量検出手段E2から出力された前後速度と横速
度とヨー角速度と前後加速度と横加速度とヨー角加速度
と、前輪の状態量検出手段E4(3)から出力された前
輪回転角速度と前輪実舵角速度と、前輪スリップ比に基
づき、(29>、 (93)、 (94)式に従って前
輪回転角加速度を演算する。 ついで、演算された前輪回転角加速度を制御量信号とし
て出力し、最初のステップに戻る。 また、左後輪コントロール用CPII54における処理
としては、次に示すようなフローとなる。 まず、トータルコントロール用CPU 32から出力さ
れた左後輪スリップ角推定値と、挙動量検出手段E2か
ら出力された前後速度と横速度とヨー角速度と、左後輪
の状態量検出手段E4 (4)から出力された左後輪回
転角速度に基づき、(77)、 (78)式に従って左
後輪スリップ比を演算する。 つぎに、トータルコントロール用CPU 32から出力
された左後輪スリップ角推定値と左後輪スリップ比目標
値と、挙動量検出手段E2から出力された前後速度と横
速度とヨー角速度と前後加速度と横加速度とヨー角加速
度と、左後輪の状態量検出手段84 (4)から出力さ
れた左後輪回転角速度と、左後輪スリップ比に基づき、
(81)、 (95)、 (96)式に従って左後輪回
転角加速度を演算する。 ついで、演算された左後輪回転角加速度を制御量信号と
して出力し、最初のステップに戻る。 また、右後輪コントロール用CpH55における処理と
しては、次に示すようなフローとなる。 まず、トータルコントロール用CPU 32かう出力さ
れた右後輪スリップ角推定値と、挙動量検出手段E2か
ら出力された前後速度と横速度とヨー角速度と、右後輪
の状態量検出手段E4 (5)から出力された右後輪回
転角速度に基づき、(79)、 (80)式に従って右
後輪スリップ比を演算する。 つぎに、トータルコントロール用CPU 32から出力
された右後輪スリップ角推定値と右後輪スリップ比目標
値と、挙動量検出手段E2から出力された前後速度と横
速度とヨー角速度と前後加速度と横加速度とヨー角加速
度と、右後輪の状態量検出手段84 (5)から出力さ
れた右後輪回転角速度と、右後輪スリップ比に基づき、
(84)、 (97)、 (98)式に従って右後輪回
転角加速度を演算する。 ついで、演算された右後輪回転角加速度を制御量信号と
して出力し、最初のステップに戻る。 (6)駆動手段 前輪の駆動手段86 (3)は、前輪コントロール用手
段53より出力された前輪回転角加速度信号に基づき前
輪の回転の加減速を行う駆動制動装置62(3)を有し
ている。 また、左後輪の駆動手段86 (4)は、左後輪コント
ロール用手段54より出力された左後輪回転角加速度信
号に基づき左後輪の回転の加減速を行う駆動制動装置6
2(4)を有している。 また、右後輪の駆動手段86 (5)は、右後輪コント
ロール用手段55より出力された右後輪回転角加速度信
号に基づき右後輪の回転の加減速を行う駆動制動装置6
2 (5)を有している。 (7)作用及び効果 上記構成からなる本実施例の作用および効果は、以下の
通りである。 まず、操作量検出手段E1から出力された運転者の意志
を表す操舵角信号とアクセル、ブレーキ操作量信号がト
ータルコントロール用CPII 32に入力する。また
、挙動量検出手段E2から出力された現在の車体運動を
表す前後速度信号と横速度信号とヨー角速度信号と前後
加速度信号がトータルコントロール用cPU 32にお
けるトータルコントロール用02口32に入力する。 つぎに、トータルコントロール用CpH32により、操
作量に基づき設定される加減速とヨー角速度の目標値に
、挙動量検出手段E2から出力された実測値が望ましい
動特性に従って追従するような前輪のタイヤ横力と左後
輪のタイヤ駆動制動力と右後輪のタイヤ駆動制動力とが
演算される。次に、このタイヤ力を得るための前輪と左
後輪と右後輪のスリップ比の目標値がタイヤ特性から求
められたマツプを用いて演算される。そして、トータル
コントロール用CPt132により、演算された各輪の
スリップ各推定値と各輪のスリップ比目標値が指令信号
として前輪コントロール用CPII 53、左後輪コン
トロール用CPII 54、右後輪コントロール用CP
U 55に出力される。 この望ましい動特性とは、運転者が最も操縦し易い車両
特性であり、挙動量は振動することなく目標値に速やか
に追従するものである。 さらに、トータルコントロール用CPU 32から出力
された指令信号としての前輪スリップ角推定値信号と前
輪スリップ比目標値信号と、挙動量検出手段E2から出
力された前後速度信号と横速度信号とヨー角速度信号と
前後加速度信号と横加速度信号とヨー角加速度信号と、
状態量検出手段E4 (3)から出力された前輪回転角
速度信号と前輪実舵角速度信号は前輪コントロール用C
PU53に入力される。 つぎに、前輪コントロール用CPU53において、前後
速度と横速度とヨー角速度と前輪回転角速度に基づき前
輪スリップ比が演算される。さらにこの値が前輪スリッ
プ比目標値に速やかに追従するように前輪スリップ角と
前輪スリップ比と前輪スリップ比目標値と前後速度と横
速度とヨー角速度と前後加速度と横加速度とヨー角加速
度と前輪実舵角速度に基づき前輪回転角加速度が演算さ
れる。そして、その前輪回転角加速度は、前輪の制御量
信号として前輪の駆動制動装置62 (3)に出力され
る。 また、トータルコントロール用CPU 32から出力さ
れた指令信号としての左後輪スリップ角推定値信号と左
後輪スリップ比目標値信号と、挙動量検出手段E2から
出力された前後速度信号と横速度信号とヨー角速度信号
と前後加速度信号と横加速度進行とヨー角加速度信号と
、状態量検出手段E4(4)から出力された左後輪回転
角速度信号は左後輪コントロール用CPU54に入力さ
れる。 つぎに、左後輪コントロール用CPII54において、
前後速度と横速度とヨー角速度と左後輪回転角速度に基
づき左後輪スリップ比が演算される。さらにこの値が左
後輪スリップ比目標値に速やかに追従するように、左後
輪スリップ角と左後輪スリップ比と左後輪スリップ比目
標値と前後速度と横速度とヨー角速度と前後加速度と横
加速度とヨー角加速度に基づき左後輪回転角加速度が演
算される。そして、その左後輪回転角加速度は、左後輪
の駆動制動装置62 (4)に出力される。 また、トータルコントロール用CPII 32から出力
された指令信号としての右後輪スリップ角推定知信号と
右後輪スリップ比目標値信号と、挙動量検出手段E2か
ら出力された前後速度信号と横速度信号とヨー角速度信
号と前後加速度信号と横加速度信号とヨー角加速度信号
と、状態量検出手段E4(5)から出力された右後輪回
転角速度信号は、右後輪コントロール用CPU55に入
力される。 つぎに、右後輪コントロール用CPU55において、前
後速度と横速度とヨー角速度と右後輪回転角速度に基づ
き右後輪スリップ比が演算される。さらにこの値が右後
輪スリップ比目標値に速やかに追従するように、右後輪
スリップ角と右後輪スリップ比と右後輪スリップ比目標
値と前後速度と横速度とヨー角速度と前後加速度と横加
速度とヨー角加速度に基づき、右後輪回転角加速度が演
算される。そして、この右後輪回転角加速度は、右後輪
の制御量信号として右後輪の駆動制動装置62(5)に
出力される。 ついで、サブコントロール手段E5 (3)における前
輪コントロール用CPU53から出力された前輪回転角
加速度信号は駆動手段E6 (3)に入力され、この制
御量に基づき前輪の駆動制御が行われ、前輪のスリップ
比を目標値に追従させている。 また、サブコントロール手段E5 (4)における左後
輪コントロール用CPU54から出力された左後輪回転
角加速度信号は駆動手段E6 (4)に入力され、この
制御量に基づき左後輪の駆動制動が行われ、左後輪のス
リップ比を目標値に追従させている。 また、サブコントロール手段E5 (5)における右後
輪コントロール用CPU55から出力された右後輪回転
角加速度信号は駆動手段E6 (5)に入力され、この
制御量に基づき右後輪の駆動制動が行われ、右後輪のス
リップ比を目標値に追従させている。 このように、前輪と左後輪と右後輪の車輪機構において
各輪のスリップ比の目標値追従を車体運動の時定数に比
較して十分速く行うことにより、車体運動を運転者が最
も操縦し易い動特性に設定することができる。 すなわち、本実施例は各輪の駆動制動装置の制御により
、タイヤ特性が非線形となる限界領域を含んだあらゆる
運転状況下において車体動特性を所望の動特性にするも
のである。 また、本実施例では各サブコントロール手段が個別のC
PUにより構成されているため、そのうちの一つが故障
し一輪が従動輪となった場合においても故障による車体
運動の変化をトータルコントロール手段が検出し、これ
を補正するような指令信号を出力することにより、結果
として他の二輪が故障しした一輪の役割を分担し、著し
い車両運動特性の劣化を防ぐことができる。 ところで、本実施例では過度めハンドル操舵に対する補
正手段として、最大路面摩擦係数と前後速度に基づきヨ
ー角速度の目標値を(66)式から(67)式のように
補正しているが、さらに過度のアクセル、ブレーキ操作
量の補正手段を加え、車体の目標動特性として次式を考
える。 LI=kuPa                ”’
499)R=−km(R−Ro)          
         −(100)(W耳77〉μ1.8
のとき) μ o8 ただし、 po:補正後のアクセル、ブレーキ操作量μ。8二前後
方向μの要求値 μ。y:横方向μの要求値 このような補正を行うと、限界領域でハンドルとアクセ
ル、ブレーキを同時に操作した場合、操作量に応じて旋
回または駆動制動が優先される。 なお、本実施例は各輪の駆動制動装置に適用したもので
あるが、本発明は制動手段における制動装置にも適用す
ることができる。この場合、制動po=に一δ1、 実舵角速度において運転者の操舵角と車速に応じたヨー
角速度を得ながら制動するという非常に安全な制動装置
が実現される。 尚、第1実施例では、前二輪をまとめて一つのサブシス
テム、後二輪をまとめて一つのサブシステムとみなし得
るが、その他、一輪ずつ独立にサブシステムとする装置
も可能である。 このとき、トータルコントロール手段E3は(22)式
と同様な次式で各輪のタイヤ力を演算する。 F、:左前輪タイヤ力の速度方向成分 F2:右前輪タイヤ力の速度方向成分 F3:左後輪タイヤ力の速度方向成分 F4:右後輪タイヤ力の速度方向成分 F%I’左前輪タイヤ力の速度方向に垂直な成分F82
:右前輪タイヤ力の速度方向に垂直な成分Fi3’左後
輪タイヤ力の速度方向に垂直な成分Fi4:右後輪タイ
ヤ力の速度方向に垂直な成分df: 前輪トレッド/2 dr: 後輪トレッド/2 そして、トータルコントロール手段E3はこれらの各輪
のタイヤ力から04)、α9式と同様にして、各輪のス
リップ角、スリップ比を演算する。 また、このとき、サブコントロール手段の他、状態量検
出手段と駆動手段も四輪独立に設置され、それぞれ、独
立した動作をする。この場合、状態量検出手段は一輪づ
つ正確な状態量を検出できるため、目標動特性に挙動量
をより正確に追随させる制御が可能となる。 また、前二輪、後二輪を、それぞれ、1つのサブシステ
ムとする場合に比較して、冗長性が高いため、任意の一
輪のサブシステムが故障しても、他の三輪が故障した一
輪の役割を分担し、著しい車両運動特性の悪化を防ぐこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の車体の統合制御装置の全体の構成を示
したブロック図、第2図は本発明の具体的な一実施例に
係る車体の統合制御装置の構成を示したブロック図、第
3図、第4図はタイヤ特性を示した特性図、第5図は他
の実施例に係る車体の統合制御装置の構成を示したブロ
ック図である。 第3図 第4図 特許出願人 株式会社豊田中央研究所

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 車両運動を指令するために運転者によって操作された操
    作量を検出する操作量検出手段と、車体の挙動量を検出
    する挙動量検出手段と、前記操作量と前記挙動量に基づ
    き、車体運動が所望の動特性を得るために必要な、一輪
    または複数輪の車輪機構から成る複数のサブシステムが
    それぞれ従うべき動特性を演算し、その動特性を指令信
    号として出力するトータルコントロール手段と、 前記複数のサブシステムにおいて、サブシステム内の状
    態量を検出する状態量検出手段と前記状態量と、前記挙
    動量と、前記指令信号とに基づき、サブシステムが前記
    指令信号により与えられた動特性を得るために必要な制
    御量を演算し、その制御量を出力するサブコントロール
    手段と、 前記制御量に基づき車輪機構を駆動する駆動手段とを備
    えた車両の統合制御装置
JP10845690A 1990-04-23 1990-04-23 車両の統合制御装置 Pending JPH045175A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002347479A (ja) * 2001-05-29 2002-12-04 Denso Corp 車両統合制御システム
JP2003048461A (ja) * 2001-08-06 2003-02-18 Denso Corp 車両統合制御システム及び記録媒体
JP2007296974A (ja) * 2006-04-28 2007-11-15 Bridgestone Corp タイヤスリップ角の推定方法とその装置、及び、車体スリップ角の推定方法とその装置
JP2017149414A (ja) * 2016-02-26 2017-08-31 ザ・グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー・カンパニー タイヤセンサ

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