JPH045148Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は医療分野で利用され、臨床に於いて患
者の患部の組織片等を採取するために使用される
注射針である。

〔従前の技術〕

従前の技術には、実公昭62−14801号等がある。

〔考案が解決する問題点〕

従前の生検針の吸引速度陰圧量は操作する看護
婦等作業者によつて、まちまちであつた。また体
液等を吸引する場合、定量を吸引しようとする時
は事前に吸引の度合を設定して吸引は考えられる
が、これも作業者の操作の力又は速度によつてそ
の吸引量に変化をきたすので、患者の患部へ穿刺
して吸引の度合等を一定にして行つて定量の吸引
を得る、ことを本考案の解決する問題点とした。

〔問題点を解決するための手段〕

前記した様に吸引圧力度合を一定に保ち、だれ
が操作しても一定の吸引圧力が得られる構造にす
るべく、従前の生検針のシリンヂ内へ真空カート
リツヂを内蔵させて、内針をプランジヤーに結合
してその一方刃先を突出させて、シリンヂが内蔵
した真空カートリツヂへ該プランジヤーの操作で
その突出した内針の刃先を刺通して、そのカート
リツヂの真空陰圧力をその内針及びその内外針と
の間〓部分へ伝えて、患者の患部の組織片又は体
液を定量吸引する、等の手段で問題点の解決を可
能にした。

〔実施例〕

第１図は従前の一実施例の側面断面図である。
先絞り部分１，２，３を有した外針４と内針５と
で二重針構造を成し、内針５の元部分にストツパ
ー６を設けて該ストツパーはピストン７を引いた
時に抜けない様にピストン７のストツパー８へ係
留し溝穴９に対し摺動自在に構成し、当初溝穴９
の長さ分をピストン引き操作をし次ぎにシリンヂ
１０の取つ手１１近くまでピストン引き操作をし
て患者の患部組織片を吸引採取する。然し吸引陰
圧はシリンヂ１０の長さ分をピストン引き操作で
生成した陰圧は操作速度等で一定ではない。

第２図は本考案の一実施例の側面断面図であ
る。シリンヂ１０ａには、後部へ真空カートリツ
ヂ１２を格納可能に開閉しロツクする蓋１３を設
け、中間部へプランジヤー１４の取つ手１４ａ，
１４ａが摺動する切り割溝１０ｂ，１０ｂを設け
て、且つ二重針の外針４を結合して、シリンヂ１
０ａを構成して、プランジヤー１４には二重針の
内針５を結合してその一方の刃先５ｂを真空カー
トリツヂ１２へ刺通可能な様に突出し構成して、
それらの構成で生検針１０ａは構成されている。

片方の手でシリンジ１０ａを握りその手指をプ
ランジヤー１４の取つ手１４ａ，１４ａに引つ掛
けて引き内針５の一方の刃先５ｂを真空カートリ
ツヂへ刺通させる、そのカートリツヂ内の真空陰
圧は素早く内針５へ伝わり刃先５ａは吸引力を発
生すると共に内針５には横穴５ｃを設けてあるの
でその陰圧は外針４と内針５との間へも同時的に
伝わり先端絞り部分１へ伝わる。この吸引の際に
組織片（図示せず）は外針４の刃先１から吸引採
取される。真空カートリツヂの真空度合は各種真
空陰圧を設定してカートリツヂ化をして均一な量
の真空カートリツヂを製造して大量提供は可能
で、ユーザーは選択し特定した定量のカートリツ
ヂをシリンヂへ充填して使用し、吸引一定の作業
を得ることが出来る。

〔効果〕

前記した本考案の一実施例によれば、従前の吸
引の陰圧の量は一定でなかつたものを、真空カー
トリツヂを選択して、同一容量の真空カートリツ
ヂを使用すれば、だれが行つても、安定して一定
の吸引陰圧が得られて、一定量の吸引量が確保出
来る等の効果を有している。

【図面の簡単な説明】

第１図…従前の一実施例の側面断面図。第２図
…本考案の一実施例の側面断面図。 １……生検針、１，２，３……先絞り部分、４
……外針、５……内針、６……内針の元部のスト
ツパー、７……ピストン、８……内針を係留する
ストツパー、９……溝穴、１０……シリンヂ、１
０ａ……シリンヂ、１０ｂ，１０ｂ……切り割
溝、１１……取つ手、１０ａ……生検針、１２…
…真空カートリツヂ、１３……開閉、ロツクする
蓋、１４……プランジヤー、１４ａ，１４ａ……
取つ手、５ｃ……内針の横穴。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 生検用の穿刺針に於いて、二重針の外針４はシ
   リンジ１０ａに結合し設けて内針５はプランジヤ
   ー１４の近くに横穴５ｃと取つ手を有したプラン
   ジヤー１４とを設けて、シリンジ１０ａは該プラ
   ンジヤーがその内側で摺動可能にした切り割り１
   ０ｂを設けて前記内針の一方の刃先５ｂで真空カ
   ートリツヂ１２に刺通可能にして設け、これらを
   構成したことを特徴とした生検針。