JPH0451196A - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

Info

Publication number
JPH0451196A
JPH0451196A JP2158834A JP15883490A JPH0451196A JP H0451196 A JPH0451196 A JP H0451196A JP 2158834 A JP2158834 A JP 2158834A JP 15883490 A JP15883490 A JP 15883490A JP H0451196 A JPH0451196 A JP H0451196A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
contact
information
finger
bow
pitch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2158834A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Ueno
雅弘 上野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2158834A priority Critical patent/JPH0451196A/ja
Publication of JPH0451196A publication Critical patent/JPH0451196A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、弦を持たないにもかかわらず、ヴイイオリン
やチエ口等の擦弦楽器と同様の演奏方法で、楽音を時間
的、連続的に制御できる電子楽器に関するものである。
また、(1)押さえる位置や圧力を変える、あるいは(
2)擦る位置や圧力を変える、という従来の電子楽器に
はない演奏方法で演奏表現が可能な、新しい形態の電子
楽器に関するものである。
(従来の技術) 近年、電子楽器の進歩はめざましく、音源、音源制御部
、マンマシーンインターフェース部とも、演奏者が音楽
表現を行うのに十分な性能を備えてきた。それらの電子
楽器は、従来にない操作方法で演奏を行うものと、伝統
的な生楽器と同じ操作方法で演奏を行えるものの二つに
大きく分類される。後者の伝統的な生楽器と同じ操作方
法で演奏を行える電子楽器としては、ピアノ、オルガン
等の鍵盤楽器、笛、サックス等のリード系の管楽器、お
よび弦楽器がある。電子管楽器、電子弦楽器に関しては
歴史が浅く、中でも電子弦楽器においては、近年、伝統
的な演奏法で演奏可能な形態のものが数多〈発明されて
いる。
以下に従来の電子弦楽器について説明する。
第1図は従来の電子弦楽器の一例を示すブロック図であ
る。同図において、演奏者が楽器本体2に備え付けられ
た音高指定部1に弦3を押圧すると、位置判別手段4が
その接触位置を判断して接触位置に関する情報を楽音発
生手段7に送出する。
一方、撥弦がなされると撥弦検出手段6が撥弦を検出し
撥弦に関する情報を楽音発生手段7に送出する。さらに
振幅検出手段5が一定時間間隔ごとに弦の振幅を検出し
、振幅に関する情報を楽音発生手段7に送出する。楽音
発生手段7は、前記位置判別手段4から送られた接触位
置に関する情報より音高を決定し、一方振幅検出手段5
から送られた振幅に関する情報により音量を決定し、対
応する楽音を発生させる。ここで、前記位置判別手段4
において接触位置を検出するための方法としては、(1
)超音波を前記弦3に与えその伝播時間を測定して指定
部1の位置を判別する方法。(2)指定部1にフレット
およびフレットに対応したスイッチを設け、各フレット
スイッチのオン、オフ状態をモニターすることにより押
圧されたフレット位置を認識する方法。の二種類が近年
−船釣に用いられている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら上記の従来の構成では、想定されている楽
器がギター等の撥弦楽器に限定されておりそれゆえ弾く
ための弦の存在は不可欠であった。
そのため消耗品である弦の交換が必要であり、かつチュ
ーニングも毎回行わねばならない。また楽音の制御は弦
の振動を媒介として行われるため、ピックアップあるい
は超音波センサーなど弦の振動を入力するためのインタ
ーフェースが必要であり、またピッチ抽出等に複雑な計
算が必要であるという欠点を有していた。さらには従来
の構成では、音高、音量しか制御できず、ヴァイオリン
等の擦弦楽器の時間的、連続的に変化する複雑な音色は
表現できない。
本発明は上記従来の問題点を解決するもので、弦を持た
ず、従って弦の振動を媒体としないにもかかわらず、伝
統的な擦弦楽器の演奏法においても演奏可能であるとと
もに、音高、音量だけでなく時間的、連続的な音色変化
をも可能とする電子楽器を提供することを目的とする。
なお、本発明における音色とは、ピアノ、ヴァイオリン
等の音色名を意味するのではなく、音の三要素における
音色、すなわち音の高さ、大きさ以外の要素すべてを含
むものである。
(課題を解決するための手段) この目的を達成するために本発明、請求項(1)記載の
電子楽器は、第2図に示すように演奏者が指を用いて楽
音を制御するための指板8と、前記指板に接触している
指の位置を検出する指位置検出手段9と、前記指位置検
出を所望の期間だけ受け付けるための検出受付許可指定
手段10と、前記指位置検出手段より得た、指板上の指
の位置の情報と、前記検出受付許可指定手段より得た検
出受付許可情報をもとに、発音開始タイミング、発音停
止タイミング、および時間的、連続的に変化する音高を
それぞれ制御する楽音制御手段11を有することを特徴
とする 請求項(2)記載の電子楽器は第3図に示すように、請
求項(1)記載の電子楽器に前記指板に接触している指
の指板を押す圧力を検出する指圧検出手段12を加えた
もので、これにより新たに得られた指圧の情報を加味す
る事によって、発音開始タイミング、発音停止タイミン
グ、および時間的。
連続的に変化する音高だけでなく、時間的、連続的に変
化する音色、音量をもそれぞれ制御する楽音制御手段1
3を有することを特徴とする請求項(1)記載、請求項
(2)記載の電子楽器は、伝統的な擦弦楽器でいえば弓
なしの楽器本体にあたるもので、それらを弓を用いずに
指板を押さえて演奏する事に対応する。
請求項(3)記載の電子楽器は第4図に示すように、演
奏者がそれを他の物と擦り合わせることによって楽音を
制御するための弓14と、前記弓が他の物と接触してい
るかどうかを検出するための接触有無検出手段15と、
前記弓が他の物と接触している時、弓のどの位置が接触
しているかを検出するための接触位置検出手段16と、
前記接触有無検出手段、前記接触位置検出手段により得
た、接触の有無、接触位置の情報をもとに、発音開始タ
イミング、発音停止タイミング、および時間的、連続的
に変化する音色、音量をそれぞれ制御する楽音制御手段
17と、を有することを特徴とる請求項(4)記載の電
子楽器は第5図に示すように、請求項(3)記載の電子
楽器に前記接触位置において弓が他のものを押す圧力を
検出するための与圧検出手段18を加えたもので、これ
により新たに得られた与圧の情報を加味する事によって
、発音開始タイミング、発音停止タイミング、および時
間的、連続的に変化する音色、音量をさらにきめ細やか
に制御する楽音制御手段19を有することを特徴とする 請求項(3)記載、請求項(4)記載の電子楽器は、伝
統的な擦弦楽器でいえば弓にあたるもので、音高は指定
できないが、時間的、連続的に音色、音量を制御するこ
とができる。
請求項(5)記載、請求項(6)記載、請求項(7)記
載、請求項(8)記載の各電子楽器は、前記請求項(1
)記載あるいは請求項(2)記載の電子楽器と、請求項
(3)記載あるいは請求項(4)記載の電子楽器を組み
合わせたもので、本体と弓を兼ね備えた擦弦楽器に対応
する。
請求項(5)記載の電子楽器は第6図で示すように請求
項(1)記載の電子楽器と請求項(3)記載の電子楽器
を組み合わせ、請求項(1)記載の電子楽器では必要で
あった。前記指位置検出を所望の期間だけ受け付けるた
めの検出受付許可指定手段10を除いたもので、前記指
位置検出手段により得た。
指板上の指の位置の情報と、前記接触有無検出手段、前
記接触位置検出手段により得た、接触の有無、接触位置
の情報とをもとに、発音開始タイミング、発音停止タイ
ミング、および時間的、連続的に変化する音高、音量、
音色をそれぞれ制御する楽音制御手段20と、を有する
ことを特徴とする請求項(6)記載の電子楽器は第7図
で示すように、請求項(2)記載の電子楽器と請求項(
3)記載の電子楽器を組み合わせ、請求項(2)記載の
電子楽器では必要であった、前記指位置検出を所望の期
間だけ受け付けるための検出受付許可指定手段10を除
いたものである。すなわち請求項(5)記載の電子楽器
に、前記指板に接触している指の指板を押す圧力を検出
する指圧検出手段12を加えたもので、これにより新た
に得られた指圧の情報を加味することによって、発音開
始タイミング、発音停止タイミング、および時間的、連
続的に変化する音高、音量、音色をさらにきめ細やかに
制御する楽音制御手段21を有することを特徴とする請
求項(7)記載の電子楽器は第8図で示すように、請求
項(1)記載の電子楽器と請求項(4)記載の電子楽器
を組み合わせ、請求項(1)記載の電子楽器では必要で
あった前記指位置検出を所望の期間だけ受け付けるため
の検出受付許可指定手段10を除いたものである。すな
わち請求項(5)記載の電子楽器に、前記接触位置にお
いて弓が他のものを押す圧力を検出するための弓圧検出
手段18を加えたもので、これにより新たに得られた弓
圧の情報を加味する事によって、発音開始タイミング、
発音停止タイミング、および時間的、連続的に変化する
音高、音色、音量をさらにきめ細やかに制御する楽音制
御手段22を有することを特徴とする請求項(8)記載
の電子楽器は第9図で示すように、請求項(2)記載の
電子楽器と請求項(4)記載の電子楽器を組み合わせ、
請求項(2)記載の電子楽器では必要であった前記指位
置検出を所望の期間だけ受け付けるための検出受付許可
指定手段10を除いたものである。すなわち請求項(5
)記載の電子楽器に、前記指板に接触している指の指板
を押す圧力を検出する指圧検出手段12と、前記接触位
置において弓が他のものを押す圧力を検出するための弓
圧検出手段18とを加えたもので、こ九により新たに得
られた指圧の情報と弓圧の情報を加味することによって
、発音開始タイミング、発音停止タイミング、および時
間的、連続的に変化する音高、音色、音量を請求項(1
)記載から請求項(7)記載までのいずれの電子楽器よ
りも、きめ細やかに制御する楽音制御手段23を有する
ことを特徴とする。
なお、第2図から第9図の各ブロック図において、同じ
機能をはたす要素は同じ番号で記載することにより、請
求項(1)記載から請求項(8)記載までの各電子楽器
の相互関係および相違点を明らかにするとともに、説明
の重複をさけている。
(作 用) 前記請求項(1)記載の構成によって、演奏者が指を用
いて楽音を制御するための指板と、前記指板に接触して
いる指の位置を検出する指位置検出手段と、前記指位置
検出を所望の期間だけ受け付けるための検出受付許可指
定手段を備えているので、指板上の指の位置の情報と、
検出受付許可情報を作成することができ、楽音制御手段
においてそれらの情報をもとに発音開始タイミング、発
音停止タイミング、および時間的、連続的に変化する音
高をそれぞれ制御することができる。特に、前記検出受
付許可指定手段を具備し、検出受付許可情報を楽音制御
手段に供給することにより、演奏者が指板を押さえてい
ない状態においてもそれにふされしい音高で発音するこ
と、すなわち伝統的な擦弦楽器における開放弦での演奏
が可能となる。
前記請求項(2)記載の構成によって、前記請求項(1
)記載の電子楽器に指板に接触している指の指板を押す
圧力を検出する指圧検出手段を加えた構成となっている
ので、新たに指圧の情報を作成することができ、楽音制
御手段においては、請求項(1)記載の電子楽器の楽音
制御手段において可能であった発音開始タイミング、発
音停止タイミング、および時間的、連続的に変化する音
高の制御に加えて、時間的、連続的に変化する音色、音
量をもそれぞれ制御することができる。
前記請求項<3)記載の構成によって、演奏者がそれを
他の物と擦り合わせることによって楽音を制御するため
の弓と、前記弓が他の物と接触しているかどうかを検出
するための接触有無検出手段と、前記弓が他の物と接触
している時、弓のどの位置が接触しているかを検出する
ための接触位置検出手段を備えているので、接触の有無
の情報、接触位置の情報を作成することができ、楽音制
御手段においてそれらの情報をもとに発音開始タイミン
グ、発音停止タイミング、および時間的、連続的に変化
する音色、音量をそれぞれ制御することができる。
前記請求項(4)記載の構成によって、前記請求項(3
)記載の電子楽器に前記接触位置において弓が他のもの
を押す圧力を検出するための弓圧検出手段を加えた構成
となっているので、新たに弓圧の情報を作成することが
でき、楽音制御手段においては、前記請求項(3)記載
の構成と比較してさらにきめ細やかに、発音開始タイミ
ング、発音停止タイミング、および時間的、連続的に変
化する音色、音量を制御することができる。
前記請求項(5)記載の構成によって、前記請求項(1
)記載の電子楽器と前記請求項(3)記載の電子楽器を
組み合わせたので、前記請求項(1)記載の電子楽器で
は必要であった、指位置検出を所望の期間だけ受け付け
るための検出受付許可指定手段を取り除くことができた
。また、演奏者が指を用いて楽音を制御するための指板
と、演奏者がそれを他の物と擦り合わせることによって
楽音を制御するための弓と、前記指板に接触している指
の位置を検出する指位置検出手段と、前記弓が他の物と
接触しているかどうかを検出するための接触有無検出手
段と、前記弓が他の物と接触している時、弓のどの位置
が接触しているかを検出するための接触位置検出手段を
備えているので、指板上の指の位置の情報、接触の有無
の情報、接触位置の情報を作成することができ、楽音制
御手段においてそれらの情報をもとに発音開始タイミン
グ、発音停止タイミング、および時間的、連続的に変化
する音高をそれぞれ制御することができる。
前記請求項(6)記載の構成によって、前記請求項(2
)記載の電子楽器と前記請求項(3)記載の電子楽器を
組み合わせたので、前記請求項(2)記載の電子楽器で
は必要であった、指位置検出を所望の期間だけ受け付け
るための検出受付許可指定手段を取り除くことができた
。また、前記請求項(6)記載の構成によって、前記請
求項(5)記載の電子楽器に、前記指板に接触している
指の指板を押す圧力を検出する指圧検出手段を加えた構
成となっているので、新たに指圧の情報を作成すること
ができ、楽音制御手段においては、前記請求項(5)記
載の構成と比較してさらにきめ細やかに、発音開始タイ
ミング、発音停止タイミング、および時間的、連続的に
変化する音高、音量、音色を制御することができる。
前記請求項(7)記載の構成によって、前記請求項(1
)記載の電子楽器と請求項(4)記載の電子楽器を組み
合わせたので、前記請求項(1)記載の電子楽器では必
要であった指位置検出を所望の期間だけ受け付けるため
の検出受付許可指定手段を取り除くことができた。また
前記請求項(7)記載の構成によって、前記請求項(5
)記載の電子楽器に、前記接触位置において弓が他のも
のを押す圧力を検出するための弓圧検出手段を加えた構
成となっているので、新たに弓圧の情報を作成すること
ができ、音楽制御手段においては、前記請求項(5)記
載の構成と比較してさらにきめ細やかに、発音開始タイ
ミング、発音停止タイミング、および時間的、連続的に
変化する音高、音量、音色を制御することができる。
請求項(8)記載の構成は、前記請求項(2)記載の電
子楽器と前記請求項(4)記載の電子楽器を組み合わせ
、前記請求項(2)記載の電子楽器では必要であった、
指位置検出を所望の期間だけ受け付けるための検出受付
許可指定手段を取り除くことができる。また前記請求項
(8)記載の構成によって。
請求項(5)記載の電子楽器に、指板に接触している指
の指板を押す圧力を検出する指圧検出手段と1、接触位
置において弓が他のものを押す圧力を検出するための与
圧検出手段とを加えた構成となっているので、新たに指
圧の情報と与圧の情報を作成することができ、楽音制御
手段においては、前記請求項(1)記載から前記請求項
(7)記載の構成と比較していずれの構成よりもきめ細
やかに、発音開始タイミング、発音停止タイミング、お
よび時間的、連続的に変化する音高、音量、音色を制御
することができる。
なお、前記請求項(5)記載、前記請求項(6)記載。
前記請求項(7)記載、前記請求項(8)記載の各構成
によって、弦を媒体としないにもかかわらず、演奏者は
本体と弓を兼ね備えた伝統的な擦弦楽器と同様の演奏方
法で、演奏を行うことが可能となる。
また前記請求項(1)記載、または前記請求項(2)記
載の構成によって、演奏者は伝統的な擦弦楽器でいえば
楽器本体を弓を用いずに指板を押さえるだけの演奏方法
で、弦、弓を用いずに演奏することが可能となる、そし
て前記請求項(3)記載、または前記請求項(4)記載
の構成によっては、演奏者は、伝統的な擦弦楽器でいえ
ば弓にあたるもので。
音高は指定できないが、時間的、連続的に音色。
音量を制御することができる。
(実施例) 以下本発明の一実施例について、図面を参照しながら説
明する。
第10図は本発明の請求項(1)記載の発明の実施例に
おける電子楽器のブロック図を示すものである。第10
図において、演奏者は楽器本体25をあごと肩ではさむ
、あるいは両膝ではさむ等の方法で固定したのち、指板
24を指で押えるか、または検出受付を行なわせるため
のスイッチ26を押さえることにより演奏を開始する。
指板24が指で押さえられると、指位置検出部27にお
いて、指板上の指位置に応じた指位置情報が作成される
。この際、第10図で示される指板の左端を低音端、指
板の右端を高音端と呼ぶことにすると、複数の指で指板
が押された場合には、最も高音端側の指位置のみを有効
とし、最も高音端側の指位置より指位置情報を作成する
ことにより、伝統的な擦弦楽器の左手の演奏法による演
奏が可能となる。一方、検出受付許可指定部28では、
検出を行なわせるためのスイッチ26が押されている間
は、楽音制御部29に対して検出受付許可情報を出し続
け、楽音制御部29においては前記検出受付許可中の期
間は音源装[61に対して、いずれかの楽音の発音開始
指令が出されている状態となり、サウンドシステム62
を通して楽音が出続ける。
第1]図は前記楽音制御部29のさらに詳細なブロック
図である。楽音制御部29は前記指位置情報と前記検出
受付許可情報より音高情報を作成するための音高制御部
30と、検出受付許可情報と指位置情報の変化より発音
開始指令および発音停止指令を作成するための発音開始
、停止制御部31、そして前記音高制御部30、前記発
音開始、停止制御部31が指位置の変化、発音受付許可
状態の変化を検出するために以前に指位置情報、発音受
付許可情報を書き込んでおくためのメモリ32よりなる
。音高制御部30では、与えられた指位置情報を、予め
設定されたく指位置情報を音高情報に変換するためのデ
ータ変換表〉を参照しながら半音をさらに細かく分割し
た精度で、音高情報に変換する。
次に本実施例の動作について説明する。
第26図は本実施例における処理を示すフローチャート
であり、充分短い一定時間ごとにこの処理を繰り返すこ
とにより、実時間で発音開始タイミング、発音停止タイ
ミングの制御、および時間的1゜連続的に変化する音高
の制御が行なわれる。同図において、まず指位置検出部
27(第10図参照)142、おいて指板上の指位置が
検出され、指位置情報か楽音制御部29に送出される(
ステップ63)。J・らi、、L Ie出出受付許可指
定28においてスイッチのオン5オフ状態が検出され、
検出受付許可情報が&f’制撫(部29に送出される(
ステップ64)、次にステップ5#)に進んで、楽音制
御部29は指位置情報を才び検出受付許可情報の変化検
出のために、メ(す32か13予め書き込まれている前
回の処理における相位り情報および検出受付許可情報を
読みブど16次に;テップ66、ステップ67、ステッ
プ7FJ:おいて検出受付許可情報の変化が判別される
。ぐ同断た番;検出受付許可となった場合はステップ6
8に進み2授出受付許可が継続している場合はステップ
70に進み、今回新たに検出受付許可が解除された場合
はステップ76に進み、検出受付許可の解除状態が継続
している場合は発音、音高の制御にかかわる処理は特に
行なわずステップ77に進み、後述のメモリへの書き込
み動作を行なったのち処理を終了する。
今回新たに検出受付許可となった場合は、音高制御部3
0において指位置情報に対応した音高情報が作成される
(ステップ68)。この際、指板が指で押さえられてい
ない状態については最も低い音高状態として最も低い音
高を表わす音高情報を割り当て、前記指板24の低音端
側から高音端側に向がって連続的に次第に高い音高を表
わす音高情報を割り当てる。また作成される音高情報は
半音を充分細かく分割しただけの精度を持ち、これによ
り指を離さずに指板上を移動させた時にはヴァイオリン
等の擦弦楽器と同様に連続的に音高が変化しボルタメン
トがかかる。次にステップ69に進み音源装置61に対
して、音高制御部30より音高情報が送出されるととも
に、発音開始、停止制御部3】より発音開始指令が送出
され、その結果サウンドシステム62より指定された音
高の楽音が発音開始する。そして最後にステップ77に
進み、次回の指位置情報および検出受付許可情報の変化
検出に備えて、メモリ32に指位置情報および検出受付
許可情報を書き込んで処理を終了する。ステップ77に
おけるこのメモリへの書き込みは、以上説明を行なって
きた今回新たに検出受付許可になった場合に限らず、本
処理の最後では必ず行なわれる共通の処理である。
検出受付許可が継続している場合はステップ70に進み
、メモリ32から読みだした前回の指位置情報と今回検
出された指位置情報を比較して指位置が変化したかを判
断する。指位置に変化がなければ発音、音高の制御にか
かわる処理は特に行なわずステップ77に進み、前述の
メモリへの書き込みを行なったのち処理を終了する。一
方、指位置が変化した時はステップ71に進み、指位置
の変化量が一定の値りより大きいかを判別する。前記一
定の値りは、想定される通常の演奏において、指板24
を押えた状態で、本処理が繰り返される充分短い一定時
間内に動かされるであろう指の最大移動距離を予め計算
し設定したものである。ステップ71での判別は、指位
置の変化が指板24が新たに別の指で押えられたために
生じた、あるいは押さえられていた指が離されたために
生じた場合と、指で押さえたまま指の位置を移動させた
場合を区別するためのもので、指位置の変化量が一定の
値しより大きい場合は前者の場合のように指の押しかえ
が発生したものと判断してステップ72へと進み、そう
でない場合はステップ73へ進む。ステップ72ではま
ず発音開始、停止制御部31より音源装置61に、すで
に発音中の楽音に対する発音停止指令が送出される。そ
の後ステップ68.ステツプ69.ステツプ77の順番
で進み、前述の今回新たに検出受付許可となった場合と
まったく同じ動作で新たな楽音を発音させ、処理を終了
する。一方、ステップ73に進んだ場合は、ステップ6
8における音高情報作成手順とまったく同じ方法で音高
情報を作成したのち、ステップ74に進み、音源装置6
1に対して音高情報のみを送り直す、指の押しかえが発
生していない場合に対応するので、ここではステップ6
9と異なり、発音開始指令の作成および音源装置への送
出は行なわない。最後にステップ77に進み、前述のメ
モリ32への書き込み動作を行なったのち、処理を終了
する。
今回新たに検出受付許可が解除された場合はステップ7
6に進み1発音開始、停止制御部31より音源装置61
に、すでに発音中の楽音に対する発音停止指令が送出さ
れ、サウンドシステム62からの楽音の発音は停止する
。そして最後にステップ77に進み、前述のメモリへの
書き込み動作を行なったのち、処理を終了する。
以上のように本実施例によれば、指位置検出部27にお
いて、複数の指で指板が押された場合でも最も高音端側
の指位置より指位置情報が作成され、かつ楽音制御部2
9を構成する音高制御部30(第11図参照)において
、指板が指で押さえられていない状態については最も低
い音高を表わす音高情報を、そして指で押さえられてい
る時は前記指板24(第10図参照)の低音端側から高
音端側に向かって連続的に次第に高い音高を表わす音高
情報を半音を充分細かく分割しただけの精度で割り当て
ることにより、位置情報に対応した音高情報が作成され
るので、演奏者は開放弦を演奏する場合も含めて、ヴァ
イオリン等のフレットのない擦弦楽器の左手による演奏
方法と同様の方法で音高が制御できる。また楽音制御部
29において、指を新たに押さえた、あるいは新たに離
した時と、指を離さずに指板上を移動させた時を、指位
置の変化量から判別し、前者の場合には楽音の発音を新
たな音高でやり直し、後者の場合には音高のみ出し直す
ことにより連続的に音高が変化させるので、ヴァイオリ
ン等の擦弦楽器と同様にポルタメント奏法も可能となる
次に請求項(2)記載の電子楽器について例を挙げて説
明する。第12図は本発明の請求項(2)記載の実施例
における電子楽器のブロック図を示すものである。第1
2図は第10図の構成に新たに指圧検出部33を加えた
構成となっており、その指圧検出部33で作成された指
圧情報が楽音制御部34で楽音制御のために用いられる
。なお第12図において、すでに説明があった第10図
の各ブロックと全く同じ機能、動作を行なうブロックに
ついては、同一の番号を付記することにより、説明の重
複を省く。
第12図において、演奏者は楽器本体25をあごと肩で
はさむ、あるいは両膝ではさむ等の方法で固定したのち
、指板24を指で押えるか、または検出受付を行なわせ
るためのスイッチ26を押さえることにより演奏を開始
する。指板24が指で押さえられると、指位置検出部2
7において、指板上の指位置に応じた指位置情報が作成
されるとともに指圧検出部33において、指板を押さえ
る圧力に応じた指圧情報が作成される。この際、複数の
指で指板が押さえられた場合は、前記指位置検出部で採
用された指位置を押さえている指の圧力に応じて指位置
情報を作成する。一方、検出受付許可指定部28では、
検出を行なわせるためのスイッチ26が押されている間
は、楽音制御部34に対して検出受付許可情報を出し続
け、楽音制御部34においては前記検出受付許可中の期
間は音源装置6エに対して、いずれかの楽音の発音開始
指令が出されている状態となり、サウンドシステム62
を通して楽音が出続ける。
第13図は前記楽音制御部34のさらに詳細なブロック
図である。第13図は第11図の構成に新たに音量制御
部35と音色制御部36を加えた構成となっており、新
たに与えられた指圧情報をもとに、音量制御部35にお
いては音量情報が、そして音色制御部36においては音
色情報が新たに作成される。なお、第13図において、
すでに説明があった第11図の各ブロックと全く同じ機
能、動作を行なうブロックについては、同一の番号を付
記することにより、説明の重複を省く。楽音制御部34
は前記指位置情報と前記検出受付許可情報より音高情報
を作成するための音高制御部30と、検出受付許可情報
と指位置情報の変化より発音開始指令および発音停止指
令を作成するための発音開始、停止制御部31と、前記
指圧情報と前記検出受付許可情報と前記音高情報より音
量情報を作成するための音量制御部35と、前記指圧情
報と前記検出受付許可情報と前記音高情報より音色情報
を作成するための音色制御部3Gと、前記音高制御部3
0.前記発音開始。
停止制御部31が指位置の変化、発音受付許可状態の変
化を検出するために以前の指位置情報、発音受付許可情
報を書き、また指位置が変化しなかった時に音高情報を
作成し直さなくて済むように音高情報を書き込んでおく
ためのメモリ32よりなる。
次に本実施例の動作について説明する。
第27図は本実施例における処理を示すフローチャート
であり、充分短い一定時間ごとにこの処理を繰り返すこ
とにより、実時間で発音開始タイミング、発音停止タイ
ミングの制御、および時間的。
連続的に変化する音高の制御が行なわれる。同図におい
て、まず指位置検出部27において指板上の指位置が検
出され、指位置情報が楽音制御部34に送出される(ス
テップ78)。次に検出受付許可指定部28においてス
イッチのオン、オフ状態が検出され、検出受付許可情報
が楽音制御部34に送出される(ステップ79)。さら
に指圧検出部33において検出された指位置で指が指板
を押す圧力が、通常の演奏で押されるであろう範囲につ
いて充分細かい精度で検出され、指圧情報が楽音制御部
34に送出される(ステップ80)。次にステップ81
に進んで、楽音制御部34は指位置情報および検出受付
許可情報の変化検出のために、メモリ32から予め書き
込まれている前回の処理における指位置情報、指圧情報
、および検出受付許可情報を読みだす。次にステップ8
2.ステップ83.ステップ96において検出受付許可
情報の変化が判別される。今回新たに検出受付許可とな
った場合はステップ84に進み、検出受付許可が継続し
ている場合はステップ87に進み、今回新たに検出受付
許可が解除された場合はステップ97に進み、検出受付
許可の解除状態が継続している場合は発音、音高の制御
にかかわる処理は特に行なわずステップ98に進み、後
述のメモリへの書き込みを行なったのち処理を終了する
今回新たに検出受付許可となった場合は、音高制御部3
0において指位置情報に対応した音高情報が作成される
(ステップ84)。つぎにステップ85に進み、今作ら
れたばかりの音高情報と、ステップ80で指圧検出部3
3より送られてきた指圧情報をもとに、音量制御部35
において音高と指圧に対応した音量情報が、また音色制
御部36において音高と指圧に対応した音色情報がそれ
ぞれ作成される。
この際に指板が指で押さえられていない時は指圧情報が
得られないため、指圧には予め定めた固定値を割り当て
る。次にステップ86に進み、音源装置61に対して、
音高制御部30より音高情報が、音量制御部35より音
量情報が、そして音色制御部36より音色情報が、それ
ぞれ送出さ九るとともに。
発音開始、停止制御部31より発音開始指令が送出され
、その結果サウンドシステム62より指定された音高の
楽音が発音開始する。そして最後にステップ98に進み
、次回の指位置情報および検出受付許可情報の変化検出
と指位置が変化しなかった場合の音高情報作成省略に備
えて、メモリ32に指位置情報と指圧情報と検出受付許
可情報と音高情報を書き込んで処理を終了する。ステッ
プ98におけるこのメモリへの書き込みは、以上説明を
行なってきた今回新たに検出受付許可になった場合に限
らず、本処理の最後では必ず行なわれる共通の処理であ
る。
検出受付許可が継続している場合はステップ87に進み
、メモリ32から読みだした前回の指位置情報と今回検
出された指位置情報を比較して指位置が変化したかを判
断する。指位置が変化した時はステップ88に進み、指
位置の変化量が一定の値りより大きいかを判別する。前
記一定の値りは、想定される通常の演奏において、指板
24を押えた状態で、本処理が繰り返される充分短い一
定時間内に動かされるであろう指の最大移動距離を予め
計算し設定したものである。指位置の変化量が一定の値
りより大きい場合は新たに指の押しかえが発生したもの
と判断してステップ89へと進み、そうでない場合はス
テップ90へ進む。ステップ89では発音開始、停止制
御部31より音源装置61に対して、すでに発音中の楽
音に対する発音停止指令が送出される。その後ステップ
84.ステツプ85.ステンプ86.ステップ93の順
番で進み、前述の今回新たに検出受付許可となった場合
とまったく同じ動作で新たな楽音を発音させ、処理を終
了する。一方、ステップ90に進んだ場合は、ステップ
84における音高情報作成手順とまったく同じ方法で音
高情報を作成したのち、ステップ91に進み、今作られ
たばかりの音高情報と、ステップ80で指圧検出部33
より送られてきた指圧情報をもとに、音量制御部35に
おいて音高と指圧に対応した音量情報が、また音色制御
部36において音高と指圧に対応した音色情報がそれぞ
れ作成される。次にステップ92に進み、音源装置61
に対し、て作成された音高情報。
音量情報、音色情報を送り直す。ステップ86と異なり
、ここでは発音開始指令の作成および音源装置への送出
は行なわない。最後にステップ98に進み、前述のメモ
リ32への書き込み動作を行なったのち、処理を終了す
る。一方、ステップ87で指位置に変化がないと判断さ
れたときは、ステップ93に進み今度はメモリ32から
読みだした前回の指圧情報と今回検出された指圧情報を
比較して指圧が変化したかを判断する。指圧が変化して
いない場合は発音、音高の制御にかかわる処理は特に行
なわずステップ98に進み、前述のメモリへの書き込み
を行なったのち処理を終了し、指圧が変化した場合はス
テップ94に進む。ステップ94ではメモリ32から読
み出された前回の音高情報と、ステップ80で指圧検出
部33より送られてきた指圧情報をもとに、音量制御部
35において音高と指圧に対応した音量情報が、また音
色制御部36において音高と指圧に対応した音色情報が
それぞれ作成される。
次にステップ95に進み、音源装置61に対して作成さ
れた音量情報、音色情報を送り直す。ステップ86と異
なり、ここでも発音開始指令の作成および音源装!!6
1への送出は行なわない。またステップ92と異なり音
高情報の音源装置61への送出は行なわない。最後にス
テップ98に進み、前述のメモリ32への書き込み動作
を行なったのち、処理を終了する。
今同断たに検出受付許可が解除された場合はステップ9
7に進み、発音開始、停止制御部31より音源装置61
に、すでに発音中の楽音に対する発音停止指令が送出さ
れ、サウンドシステム62からの楽音の発音は停止する
。そして最後にステップ98に進み、前述のメモリへの
書き込み動作を行なったのち、処理を終了する。
以上のように本実施例では、前記請求項(1)記載の発
明の実施例における構成に指圧検出部33を加えること
により、新たに指圧情報を作成することができ、楽音制
御部34においてその指圧情報を用いることにより、前
記請求項(1)記載の電子楽器の特徴であった、開放弦
を演奏する場合も含めて、ヴァイオリン等のフレットの
ない擦弦楽器の左手による演奏方法と同様の方法で音高
が制御できること、およびヴァイオリン等の擦弦楽器と
同様にボルタメント奏法も可能であることに加えて。
時間的、連続的に変化する音量、音色をも制御すること
ができ、さらに発展的な演奏表現が可能となる。
なお請求項(1)記載の電子楽器の実施例、請求項(2
)記載の電子楽器の実施例において、検出を行なわせる
ためのスイッチ26を取り除き、検出受付許可指定部2
8では、指板が指で押さえられている間、楽音制御部2
9に対して検出受付許可情報を出し続番プるようにして
もよい。この場合は、伝統的な擦弦楽器における開放弦
での演奏に対応する演奏方法は不可能となるが、演奏者
は演奏の際にスイッチ26を押しかえる煩わしさから解
放される。
次に請求項(3)記載の電子楽器について例を挙げて説
明する。第14図は本発明の請求項(3)記載の発明の
実施例における電子楽器のブロック図を示すものである
。第14図において、演奏者は弓37の支持部39を、
指でつまむ、あるいは手で握ることにより支えながら弓
37を持ち上げたのち、弓37の接触部38を他のもの
に擦りつけることにより演奏を開始する。すると接触有
無検出部40において、接触部38が他のものと接触し
ているかどうかの検出が行なわれ、楽音制御部42に対
して接触有無情報が送出されるとともに、接触位置検出
部4工において、接触部38の接触位置に応じた接触位
置情報が作成される。なおここで言う接触位置とは、第
14図で示される接触部38の左端を弓先、右端を弓元
と呼ぶことにすると、弓先と弓元を結んだ直線上におけ
る1次元の位置を意味し、その直線と直交する方法につ
いては考えない。また、接触部38において複数の他の
ものと接触している、あるいは平たいものと広い面積で
接触している場合には、最も弓元側の接触位置のみを有
効とし接触位置情報を作成する。楽音制御部42におい
ては、前記接触有無情報と前記接触位置をもとに、接触
部38が他のものに接触している間、音源装W61に対
して楽音の発音開始指令を出した状態を保つとともに、
接触位置が変化している時は、音源装置61に対して音
量情報、音色情報を出し直し、その結果サウンドシステ
ム62を通して時間的、連続的に音量。
音色が変化する楽音が得られる。
第15図は前記楽音制御部42のさらに詳細なブロック
図である。楽音制御部42は前記接触位置情報と接触有
無情報より音量情報を作成するための音量制御部43と
、前記接触位置情報と接触有無情報より音色情報を作成
するための音色制御部44と、前記接触有無情報より発
音開始指令および発音停止指令を作成するための発音開
始、停止制御部45と、そして前記音量制御部43.前
記音色制御部44゜前記発音開始、停止制御部45が接
触位置の変化。
接触有無情報の変化を検出するために以前の接触位置情
報と接触有無情報を書き込んでおくためのメモリ32よ
りなる。
次に本実施例の動作について説明する。
第28図は本実施例における処理を示すフローチャート
であり、充分短い一定時間ごとにこの処理を繰り返すこ
とにより、実時間で発音開始タイミング、発音停止タイ
ミングの制御、および時間的。
連続的に変化する音量および音色の制御が行なわ九る。
同図において、まず接触有無検出部40において接触の
有無が検出され、接触有無情報が楽音制御部42に送出
される(ステップ99)。さらに接触位置検出部41に
おいて、弓37の接触部38が他のものと接触部上のど
の位置で接触しているかが検出され、接触位置情報が楽
音制御部42に送出される(ステップ1.00)。次に
ステップ101に進んで、楽音制御部42は接触位置情
報および接触有無情報の変化検出のために、メモリ32
から予め書き込まれている前回の処理における接触位置
情報および接触有無情報を読みだす6 次にステップ102.ステップ103.ステップ1.1
1において接触有無情報の変化が判別される。今回新た
に接触が発生した場合はステップ104に進み、接触が
継続している場合はステップ」06に進み。
今回新たに接触状態が解除された場合はステップ112
に進み、接触なしの状態が継続している場合は発音、音
量、音色の制御にかかわる処理は特に行なわずステップ
113に進み、後述のメモリへの書き込み動作を行なっ
たのち処理を終了する。
今回新たに接触が発生した場合(ステップ104)は、
まず音量制御部43で接触位置情報に対応した音量情報
が作成される。前記音量制御部43においては、通常後
述のステップ109における処理のように、メモリ32
から読みだした前回の接触位置情報と今回検出された接
触位置情報の変化量すなわち速度の情報と、今回検出さ
れた接触位置情報の2種類の情報より、接触位置が同じ
であれば速度が大きいほど大きく、また速度が同じであ
れば接触位置が弓元に近いほど大きくなるように音量情
報を計算するが、新たに接触が発生した場合には前記速
度の情報を求めることができないため、速度=Oすなわ
ち速度最小に固定して接触位置に応じた音量情報を計算
する。一方、音色制御部44では接触位置情報に対応し
た音色情報が作成される。
前記音色制御部44においても、前記速度の情報と、今
回検出された接触位置情報の2種類の情報より、接触位
置が同じであれば速度が大きいほど硬い音色になるよう
に、また速度が同じであれば接触位置が弓元に近いほど
硬い音になるように音量情報を計算するが、この場合に
は前記速度の情報を求めることができないため、速度=
0すなわち速度最小に固定して接触位置に応じた音色情
報を計算する。次にステップ105に進み音源装置61
に対して、音量制御部43より音量情報が、音色制御部
44より音色情報が送出されるとともに1発音開始。
停止制御部45より発音開始指令が送出され、その結果
サウンドシステム62より指定された音量、音色の楽音
が発音開始する。そして最後にステップ113に進み1
次回の接触位置情報および接触有無情報の変化検出に備
えて、メモリ32に接触位置情報および接触有無情報を
書き込んで処理を終了する。ステップ113におけるこ
のメモリへの書き込みは、以上説明を行なってきた今回
新たに接触が発生しなかった場合に限らず、本処理の最
後では必ず行なわれる共通の処理である。
接触が継続している場合はステップ106に進み、メモ
リ32から読みだした前回の接触位置情報と今回検出さ
れた接触位置情報の変化量を計算し、速度を求める。本
実施例の処理は充分短い一定時間ごとに繰り返されるの
で、接触が継続中は充分短い一定時間ごとの位置の変化
、すなわち速度を得ることができる。次のステップ10
7.108においては、接触位置が変化せずかつ速度変
化もない場合、すなわち静止状態が継続している場合を
判別し、静止状態が継続している場合は発音、音量、音
色の制御にかかわる処理は特に行なわずステップ113
に進み、前述のメモリへの書き込みを行なったのち処理
を終了する。一方、前記静止状態が継続している場合以
外はステップ109に進み、音量制御部43は前記速度
の情報と、今回検出された接触位置情報の2種類の情報
をもとに、接触位置が同じあれば、速度=0すなわち静
止状態においてはその接触位置における最小の音量を、
また通常の演奏で想定される最大の速度以上の速度にお
いてはその接触位置における最大の音量を、そしてその
間の速度においては充分細かい精度で速度の増加に対応
した音量を示す音量情報を作成し、方速度が同じであれ
ば、前記接触部38の弓矢で接触しているときにその速
度における最小音量を、4元で接触しているときにその
速度における最大の音量を、そして弓矢と4元の間で接
触したときは、4元から弓矢に向かって充分細かい精度
で接触位置に対応した音量を示す音量情報を割り当てる
。また音色制御部44においても前記速度の情報と、今
回検出された接触位置情報の2種類の情報をもとに、接
触位置が同じであれば速度が大きいほど硬い音色になる
ように音色情報を作成し、また速度が同じであれば前記
接触部38の4元で接触しているときにその速度におけ
る最も硬し)音色を発生させるための音色情報を割り当
て、弓矢で接触しているときにその速度における最も柔
らかし1音色を発生させる音色情報を割り当て、弓矢と
4元の間で接触したときは、4元から弓矢に向かって充
分細かい精度で、連続的に次第に柔らかν)音色を発生
させる音色情報を割り当てる。次にステップ11.0に
進み音源装置61に対して、音量制御部43より音量情
報、音色制御部44より音色情報力1送出され、その結
果サウンドシステム62より発音中の楽音の音量、およ
び音色が変化する。なおステップ110では前述のステ
ップ105で行なった音源装置6】への発音開始指令の
送出は行なわない。そして最後にステップ113に進み
、前述のメモリへの書き込み動作を行なったのち、処理
を終了する。
今同断たに接触状態が解除された場合はステップ111
に進み、発音開始、停止制御部45より音源装[61に
、すでに発音中の楽音に対する発音停止指令が送出され
、サウンドシステム62からの楽音の発音は停止する。
そして最音にステップ113に進み、前述のメモリへの
書き込み動作を行なったのち、処理を終了する。
以上のように本実施例によれば、発音開始、停止制御部
45において、接触の開始、接触の終了のタイミングで
それぞれ発音開始指令2発音停止指令が音源装置61に
送出されるので、演奏者は弓37の接触部38で他のも
のに触れるという簡単な動作で楽音の発音を制御できる
。また、接触部38が他のものに接触している間は、充
分短い一定時間ごとにその接触位置と速度に応じた音量
情報と音色情報がそれぞれ音量制御部43.音色制御部
44において作成され、音源装置61に送出されるので
、演奏者は接触部38を他のものに接触させたままその
接触位置を変化させる。すなわち弓37で他のものを擦
るという動作により、連続的に音量、音色を変化させる
ことが可能となる。さらにその音量。
音色は擦りつける弓の位置に加え、擦る速さによっても
連続的に変化するように制御することができるので、ヴ
ァイオリン等を弓で弾く場合と同様の演奏方法での音量
、音色の制御が可能であるとともに、擦られる側には制
限がないので擦られるものおよび擦り方を演奏者が工夫
することにより従来にない形態の演奏表現が可能となる
次に請求項(4)記載の電子楽器について例を挙げて説
明する。第16図は本発明の請求項(4)記載の発明の
実施例における電子楽器のブロック図を示すものである
。第16図は第14図の構成に新たに与圧検出部46を
加えた構成となっており、その与圧検出部46で作成さ
れた4圧情報が楽音制御部47で楽音制御のために用い
られる。なお第16図において、すでに説明があった第
14図の各ブロックと全く同じ機能、動作を行なうブロ
ックについては、同一の番号を付記することにより、説
明の重複を省く。第16図において、演奏者は弓37の
支持部39を持ち、弓37の接触部38を他のものに擦
りつけることにより演奏を開始する。すると接触有無検
出部40において、接触部38が他のものと接触してい
るかどうかの検出が行なわれ、楽音制御部47に対して
接触有無情報が送出されるとともに、接触位置検出部4
1において、接触部38の接触位置に応じた接触位置情
報が作成される。・さらに与圧検出部46において、弓
が他のものを押える力を検出し、楽音制御部47に対し
て与圧情報が送出される。与圧情報楽音制御部47にお
いては、前記接触有無情報と前記与圧情報と前記接触位
置をもとに、接触部38が他のものに接触している間、
音源装[61に対して楽音の発音開始指令を出した状態
を保つとともに、接触位置と弓圧が変化している時は、
音源装!61に対して音量情報、音色情報を出し直し、
その結果サウンドシステム62を通して時間的、連続的
に音量、音色が変化する楽音が得られる。
第17図は前記楽音制御部47のさらに詳細なブロック
図である。第17図は第15図の構成とほぼ同様の構成
となっているが、音量制御部48および音色制御部49
においては、接触位置情報、接触有無情報に加え、前記
与圧検出部46で作成された与圧情報も用いて、それぞ
れ音量情報、音色情報を作成する。なお第17図におい
て、すでに説明があった第11図、第15図における各
ブロックと全く同じ機能、動作を行なうブロックについ
ては、同一の番号を付記することにより、説明の重複を
省く。楽音制御部47は前記接触位置情報と前記接触有
無情報と前記与圧情報より音量情報を作成するための音
量制御部48と、前記接触位置情報と前記接触有無情報
と前記与圧情報より音色情報を作成するための音色制御
部49ど、前記接触有無情報より発音開始指令および発
音停止指令を作成するための発音開始、停止制御部45
と、そして前記音量制御部48、前記音色制御部49.
前記発音開始、停止制御部45が接触位置、弓圧、およ
び接触有無の変化を検出するために以前の接触位置情報
、与圧情報。
接触有無情報を書き込んでおくためのメモリ32よりな
る。
次に本実施例の動作について説明する。
第29図は本実施例における処理を示すフローチャート
であり、充分短い一定時間ごとにこの処理を繰り返すこ
とにより、実時間で発音開始タイミング、発音停止タイ
ミングの制御、および時間的。
連続的に変化する音量および音色の制御が行なわれる。
同図において、まず接触有無検出部40において接触の
有無が検出され、接触有無情報が楽音制御部47に送出
される(ステップ114)。さらに接触位置検出部41
において、弓37の接触部38が他のものと接触部上の
どの位置で接触しているかが検出され、接触位置情報が
楽音制御部47に送出される(ステップ115)、続い
て与圧検出部46において。
前ステップ115で検出された接触位置における弓が他
のものを押す圧力が検出され、与圧情報が楽音制御部4
7に送出される(ステップ116)、次にステップ11
7に進んで、楽音制御部47は接触位置と弓圧と接触有
無の各変化検出のために、メモリ32から予め書き込ま
れている前回の処理における接触位置情報、与圧情報お
よび接触有無情報を読みだす。次にステップ118.ス
テップ119.ステップ128において接触有無情報の
変化が判別される。
今同断たに接触が発生した場合はステップ120に進み
、接触が継続している場合はステップ122に進み、今
同断たに接触状態が解除された場合はステップ129に
進み、接触なしの状態が継続している場合は発音、音量
、音色の制御にかかわる処理は特に行なわずステップ1
30に進み、後述のメモリへの書き込み動作を行なった
のち処理を終了する。
今同断たに接触が発生した場合(ステップ120)は、
まず音量制御部48で接触位置情報に対応した音量情報
が作成される。前記音量制御部48においては、通常後
述のステップ126における処理のように、メモリ32
から読みだした前回の接触位置情報と今回検出された接
触位置情報の変化量すなわち速度の情報と、今回検出さ
れた与圧情報と今回検出された接触位置情報の3種類の
情報より、接触位置、弓圧が同じであれば速度が大きい
ほど大きく、接触位置と速度が同じであれば弓圧が大き
いほど大きく、また速度と弓圧が同じであれば接触位置
が4元に近いほど大きくなるように3種類の情報に応じ
た音量情報を計算するが、新たに接触が発生した場合に
は前記速度の情報を求めることができないため、速度=
Oすなわち速度最小に固定して接触位置、与圧に応じて
音量情報を計算する。一方、音色制御部49では接触位
置情報に対応した音色情報が作成される。前記音色制御
部49においても、前記速度の情報と今回検出された与
圧情報と今回検出された接触位置情報の3種類の情報よ
り、接触位置、与圧が同じであれば速度が大きいほど硬
い音色になるように、接触位置と速度が同じであれば与
圧が大きいほど硬い音色になるように、また速度と与圧
が同じであれば接触位置が6元に近いほど硬い音色にな
るように3種類の情報に応じた音色情報を計算するが、
新たに接触が発生した場合には前記速度の情報を求める
ことができないため、速度=Oすなわち速度最小に固定
して接触位置と与圧に応じて音色情報を計算する。次に
ステップ121に進み音源装置61に対して、音量制御
部48より音量情報、音色制御部49より音色情報が送
出されるとともに、発音開始、停止制御部45より発音
開始指令が送出され、その結果サウンドシステム62よ
り指定された音量、音色の楽音が発音開始する。そして
最後にステップ130に進み、次回の接触位置と与圧と
接触有無の変化検出に備えて、メモリ32に接触位置情
報と与圧情報と接触有無情報を書き込んで処理を終了す
る。ステップ130におけるこのメモリへの書き込みは
、以上説明を行なってきた今同断たに接触が発生した場
合に限らず、本処理の最後では必ず行なわれる共通の処
理である。
接触が継続している場合はステップ122に進み、メモ
リ32から読みだした前回の接触位置情報と今回検出さ
れた接触位置情報の変化量を計算し、速度を求める。次
のステップ123.ステップ124.ステップ125に
おいては、接触位置が変化せずかつ速度変化、4圧変化
もない場合、すなわち静止状態が継続している場合を判
別し、静止状態が継続している場合は発音、音量、音色
の制御にかかわる処理は持に行なわずステップ130に
進み、前述のメモリへの書き込みを行なったのち処理を
終了する。一方、前記静止状態が継続している場合以外
はステップ126に進み、音量制御部48は前記速度の
情報と今回検出された与圧と今回検出された接触位置情
報の3種類の情報をもとに、前記3種類の情報に応じた
音量情報を次の関係により作成する。■接触位置と与圧
が変わらなければ、速度=Oすなわち静止状態において
はその接触位置。
与圧における最小の音量を、また通常の演奏で想定され
る最大の速度以上の速度においてはその接触位置におけ
る最大の音量を、そしてその間の速度においては充分細
かい精度で速度の増加に対応した音量を示す音量情報を
作成する。■接触位置と速度が変わらなければ、与圧=
0の時にその接触位置と速度における最小の音量を、ま
た通常の演奏で想定される最大の与圧以上の与圧におい
てはその接触位置と速度における最大の音量を、そして
その閏の与圧においては充分細かい精度で与圧の増加に
対応した音量を示す音量情報を作成する。■速度と与圧
が変わらなければ、前記接触部38の3先で接触してい
るときにその速度と与圧における最小音量を、6元で接
触しているときにその速度と与圧における最大の音量を
、そして3先と6元の間で接触したときは、6元がら3
先に向かって充分細かい精度で接触位置に対応した音量
を示す音量情報を割り当てる。すなわち、速度=O2弓
圧与圧、接触位置が3先の時が音量最小となり、速度最
大、与圧最大、接触位置が6元の時が音量最大となり、
それ以外の場合はその時の速度、弓圧、接触位置に対応
して充分細かい精度で連続的に音量が変化するように音
量情報は作成される。また音色制御部49においても、
前記速度の情報と今回検出された与圧と今回検出された
接触位置情報の3種類の情報をもとに、前記音量制御部
48の音量情報作成の際と同様の関係により前記3種類
の情報に応じた音色情報を作成する。すなわち、速度二
〇、与圧二〇、接触位置が3先の時が最も柔らかい音色
になるように、また速度最大。
与圧最大、接触位置が6元の時が最も硬い音色になるよ
うに、モしてそわ以外の場合はその時の速度、弓圧、接
触位置に対応して充分細かい精度で連続的に音色が変化
するように音色情報は作成される。次にステップ】27
に進み音源装置i61に対して、音量制御部48より音
量情報、音色制御部49より音色情報が送出され、その
結果サウンドシステム62より発音中の楽音の音量、お
よび音色が変化する。なおステップ127では前述のス
テップ121で行なった音源袋!61への発音開始指令
の送出は行なわない。そして最後にステップ130に進
み、前述のメモリへの書き込み動作を行なったのち、処
理を終了する。
今同断たに接触状態が解除された場合はステップ129
に進み、発音開始、停止制御部45より音源装置61に
、すでに発音中の楽音に対する発音停止指令が送出され
、サウンドシステム62からの楽音の発音は停止する。
そして最後にステップ130に進み、前述のメモリへの
書き込み動作を行なったのち、処理を終了する。
以上のように本実施例によれば1発音開始、停止制御部
45において、接触の開始、接触の終了のタイミングで
それぞれ発音開始指令2発音停止指令が音源装置61に
送出されるので、演奏者は弓37の接触部38で他のも
のに触れるという簡単な動作で楽音の発音を制御できる
。また、接触部38が他のものに接触している間は、充
分短い一定時間ごとにその接触位置と弓圧と速度に応じ
た音量情報と音色情報がそれぞれ音量制御部48.音色
制御部49において作成され、音源装置61に送出され
るので、演奏者は接触部38を他のものに接触させたま
まその接触位置を変化させる。すなわち弓37で他のも
のを擦るという動作により、連続的に音量。
音色を変化させることが可能となる。さらにその音量、
音色は擦りつける弓の位置、擦る速さに加え、他のもの
を擦る際の弓圧によっても連続的に変化するように制御
することができるので、演奏者は請求項(3)記載の実
施例による場合よりもさらにきめ細やかな演奏表現が可
能となる。またこれらの特徴により、ヴァイオリン等を
弓で弾く場合と同様の演奏方法での音量、音色の制御が
可能であるとともに、擦られる側には制限がないので擦
られるものおよび擦り方を演奏者が工夫することにより
従来にない形態の演奏表現が可能となる。
次に請求項(5)記載の発明の電子楽器について例を挙
げて説明する。第18図は本発明の請求項(5)記載の
発明の実施例における電子楽器のブロック図を示すもの
である。第18図は請求項(1)記載の発明の実施例に
おける電子楽器のブロック図である第10図の各ブロッ
クと請求項(3)記載の発明の実施例における電子楽器
のブロック図である第14図の各ブロックを加え、第1
o図のスイッチ26と検出受付許可指定部28を除いた
構成となっている。
なお第18図において、すでに説明があった第10図。
第14図の各ブロックと全く同じ機能、動作を行なうブ
ロックについては、同一の番号を付記することにより、
説明の重複を省く。第18図において、演奏者は楽器本
体25をあごと肩ではさむ、あるいは両膝ではさむ等の
方法で固定し、さらに弓37の支持部39を持ったのち
、指板24を指で押えるが、弓37の接触部38を他の
ものに擦りつけることにより演奏を開始する。指板24
が指で押さえられると、指位置検出部27において、指
板上の指位置に応じた指位置情報が作成される。一方、
接触有無検出部40において、接触部38が他のものと
接触しているかどうかの検出が行なわれ、楽音制御部5
oに対して接触有無情報が送出されるとともに、接触位
置検出部41において、接触部38の接触位置に応じた
接触位置情報が作成される。
楽音制御部50においては、前記指位置情報と前記接触
有無情報と前記接触位置をもとに、接触部38が他のも
のに接触している間、音源装置61に対して楽音の発音
開始指令を出した状態を保つとともに、接触位置と指位
置が変化している時は、音源装置61に対して音高情報
と音量情報と音色情報を出し直し、その結果サウンドシ
ステム62を通して時間的、連続的に音高と音量と音色
が変化する楽音が得られる。
第19図は楽音制御部50のさらに詳細なブロック図で
ある。第19図は第11図の各ブロックと第15図の各
ブロックを加え、第18図で除かれた検出受付許可指定
部28において作成されていた検出受付許可情報を入力
から除いた構成となっている。なお第19図において、
すでに説明があった第11図、第15図における各ブロ
ックと全く同じ機能、動作を行なうブロックについては
、同一の番号を付記することにより、説明の重複を省く
。楽音制御部50は前記指位置情報より音高情報を作成
するための音高制御部30と、前記接触位置情報と前記
接触有無情報より音量情報を作成するための音量制御部
43と、前記接触位置情報と前記接触有無情報より音色
情報を作成するための音色制御部44と、前記接触有無
情報より発音開始指令および発音停止指令を作成するた
めの発音開始、停止制御部51と、そして前記音量制御
部43と前記音色制御部44と前記発音開始、停止制御
部51が、指位置と接触位置と接触有無の変化を検出す
るために以前の指位置情報と接触位置情報と接触有無情
報と、指位置が変化しなかった時に音高情報を作成し直
さないで済むように音高情報を書き込んでおくためのメ
モリ32よりなる。
次に本実施例の動作について説明する。
第30図は本実施例における処理を示すフローチャート
であり、充分短い一定時間ごとにこの処理を繰り返すこ
とにより、実時間で発音開始タイミング、発音停止タイ
ミングの制御、および時間的。
連続的に変化する音量および音色の制御が行なわれる。
同図において、まず指位置検出部27において指板24
上の指位置が検出され、指位置情報が楽音制御部50に
送出される(ステップ131)。次に接触有無検出部4
0において接触の有無が検出され。
接触有無情報が楽音制御部50に送出される(ステップ
132)。さらに接触位置検出部41において、弓37
の接触部38が他のものと接触部上のどの位置で接触し
ているかが検出され、接触位置情報が楽音制御部50に
送出される(ステップ133)。次にステップ134に
進んで、楽音制御部50は前記指位置と前記接触位置と
前記接触有無の各変化検出と、指位置に変化がなかった
時の音高情報作成省略のために、メモリ32から予め書
き込まれている前回の処理における指位置情報と接触位
置情報と接触有無情報と音高情報を読みだす。次にステ
ップ135゜ステップ136.ステップ151において
接触有無情報の変化が判別される6今回新たに接触が発
生した場合はステップ137に進み、接触が継続してい
る場合はステップ140に進み、今同断たに接触状態が
解除された場合はステップ152に進み、接触なしの状
態が継続している場合は発音、音高、音量。
音色の制御にかかわる処理は特に行なわずステップ15
3に進み、後述のメモリへの書き込み動作を行なったの
ち処理を終了する。
今同断たに接触が発生した場合(ステップ135)は、
まず音高制御部30において前記指位置情報に対応した
音高情報が作成される0次にステップ138に進み音量
制御部43で前記接触位置情報と前記音高情報に対応し
た音量情報が作成される6前記音量制御部43において
は、通常後述のステップ145における処理のように、
メモリ32がら読みだした前回の接触位置情報と今回検
出された接触位置情報の変化量すなわち速度の情報と今
回作成された音高情報と今回検出された接触位置情報の
3種類の情報より、接触位置、音高が同じであれば速度
が大きいほど大きく、接触位置と速度が同じであれば音
高が低いほど大きく、また速度と音高が同じであれば接
触位置が弓元に近いほど大きくなるように3種類の情報
に応じた音量情報を計算するが、新たに接触が発生した
場合には前記速度の情報を求めることができないため、
速度=0すなわち速度最小に固定して接触位置、音高に
応じて音量情報を計算する。一方、音色制御部44では
前記接触位置情報と前記音高情報に対応した音色情報が
作成される。前記音色制御部44においても、前記速度
の情報と今回作成された音高情報と今回検出された接触
位置情報の3種類の情報より、接触位置、音高が同じで
あれば速度が大きいほど硬い音色になるように、接触位
置と速度が同じであれば音高が高いほど硬い音色になる
ように、また速度と音高が同じであれば接触位置が弓元
に近いほど硬い音色になるように3種類の情報に応じた
音色情報を計算するが、新たに接触が発生した場合には
前記速度の情報を求めることができないため、速度=0
すなわち速度最小に固定して接触位置と音高に応じて音
色情報を計算する。次にステップ139に進み音源装置
i61に対して、音高制御部30より音高情報、音量制
御部43より音量情報、音色制御部44より音色情報が
それぞれ送出されるとともに、発音開始、停止制御部5
1より発音開始指令が送出され、その結果サウンドシス
テム62より指定された音高、音量、音色の楽音が発音
開始する。そして最後にステップ153に進み、次の指
位置と接触位置と接触有無の変化検出と、指位置が変化
しなかったときの旧音高情報使用に備えて、メモリ32
に指位置情報と接触位置情報と接触有無情報と音高情報
を書き込んで処理を終了する。ステップ153における
このメモリへの書き込みは、以上説明を行なってきた今
回新たに接触が発生した場合に限らず、本処理の最後で
は必ず行なわれる共通の処理である。
接触が継続している場合はステップ140に進み、メモ
リ32から読みだした前回の接触位置情報と今回横比さ
れた接触位置情報の変化量を計算し、速度を求める。次
のステップ141により前記指位置が変化したかどうか
を判別し、指位置が変化していればステップ142に、
変化していなければステップ147に進む。ステップ1
42において、指位置の変化量が一定の値りより大きい
かを判別する。前記一定の値りは、想定される通常の演
奏において、指板24を押えた状態で、本処理が繰り返
される充分短い一定時間内に動かされるであろう指の最
大移動距離を予め計算し設定したものである。指位置の
変化量が一定の値しより大きい場合は新たに指の押しか
えが発生したものと判断してステップ143へと進み、
そうでない場合はステップ144へ進む。
ステップ143では発音開始、停止制御部51より音源
装置61に対して、すでに発音中の楽音に対する発音停
止指令が送出される。その後ステップエ37.ステップ
138.ステップ139.ステップ153の順番で進み
、前述の今回新たに検出受付許可となった場合とまった
く同じ動作で新たな楽音を発音させ、処理を終了する。
一方、ステップ144に進んだ場合は、ステップ144
における音高情報作成手順とまったく同じ方法で音高情
報を作成したのち、ステップ145に進み、前記接触位
置情報と前記音高情報と前記速度をもとに、音量制御部
43において接触位置と音高と速度に対応した音量情報
が、また音色制御部44において接触位置と音高と速度
に対応した音色情報がそれぞれ作成される。
この際に、音量制御部43は前記速度の情報と今回作成
された音高情報と今回検出された接触位置情報の3種類
の情報をもとに、前記3種類の情報に応じた音量情報を
次の関係により作成する6■液接触置と音高が変わらな
ければ、速度=0すなわち静止状態においてはその接触
位置と音高における最小の音量を、また通常の演奏で想
定される最大の速度以上の速度においてはその接触位置
と音高における最大の音量を、そしてその間の速度にお
いては充分細かい精度で速度の増加に対応した音量を示
す音量情報を作成する。■接触位置と速度が変わらなけ
れば、最も高い音高の時にその接触位置と速度における
最小の音量を、また最も低い音高、すなわち指が押さえ
られていない場合の音高においてはその接触位置と速度
における最大の音量を、そしてその間の音高においては
充分細かい精度で音高の高低に対応した音量を示す音量
情報を作成する。■速度と音高が変わらなければ、前記
接触部38の弓矢で接触I、でいるときにその速度と音
高における最小音量を、4元で接触しているときにその
速度と音高における最大の音量を、そして弓矢と4元の
間で接触したときは、4元から弓矢に向かって充分細か
い精度で接触位置に対応した音量を示す音量情報を割り
当てる。すなわち、速度=0.音高が最高5接触位置が
弓矢の時が音量最小となり、速度最大、音高が最低、接
触位置が4元の時が音量最大となり、それ以外の場合は
その時の速度、音高、接触位置に対応して充分細かい精
度で連続的に音量が変化するように音量情報は作成され
る。また音色制御部44においても、前記速度の情報と
今回作成された音高ど今回検出された接触位置情報の3
種類の情報をもとに、前記音量制御部43の音量情報作
成の際と同様の関係により前記3種類の情報に応じた音
色情報を作成する。すなわち、速度=O1音高が最低、
接触位置が弓矢の時が最も柔らかい音色になるように。
また速度最大、音高が最高、接触位置が4元の時が最も
硬い音色になるように、モしてそわ1以外の場合はその
時の速度、音高、接触位置に対応して充分細かい精度で
連続的に音色が変化するように音色情報が作成される。
次にステップ146に進み、音源装置61に対して作成
された音高情報、音量情報、音色情報を送り直す。ステ
ップ139と異なり、ここでは発音開始指令の作成およ
び音源装置61への送出は行なわない。最後にステップ
153に進み、前述のメモリ32への書き込み動作を行
なったのち、処理を終了する。指位置が変化しなかった
場合はステップ147.ステップ148において、接触
位置が変化せずかつ速度変化がない場合、すなわち静止
状態が継続している場合を判別し、静止状態が継続して
いる場合は発音、音高、音量、音色の制御にかかわる処
理は特に行なわずステップ153に進み、前述のメモリ
への書き込みを行なったのち処理を終了する。一方、前
記静止状態が継続している場合以外はステップ149に
進み、音高情報の作成は行なわずメモリ32より読み出
した前回の音高情報を音高情報として採用して、前記接
触位置情報と前回の音高情報と前記速度をもとにステッ
プ145における音量情報と音色情報の作成手順とまっ
たく同じ手順で音量情報と音色情報を作成したのちステ
ップ150に進み、音源装置61に対して作成されf音
量情報と音色情報を送り直し、その結果サウンドシステ
ム62より発音中の楽音の音量、および音色が変化する
。なおステップ139.ステップ146と異なり、ここ
では発音開始指令および音高情報の音源装置61への送
出は行なわない。そして最後にステップ153に進み、
前述のメモリへの書き込み動作を行なったのち、処理を
終了する。
今同断たに接触状態を解除された場合はステップ152
に進み、発音開始、停止制御部51より音源装置61に
、すでに発音中の楽音に対する発音停止指令が送出され
、サウンドシステム62からの楽音の発音は停止する。
そして最後にステップ153に進み、前述のメモリへの
書き込み動作を行なったのち、処理を終了する。
以上のように本実施例によれば、請求項(1)記載の電
子楽器と請求項(3)記載の電子楽器を組合せたので、
音高と音量、音色の制御が同時に行えるようになったと
ともに、請求項(1)記載の電子楽器では発音開始、停
止の制御のために必要であったスイッチ26と検出受付
許可指定部28が不要となった。そして指位置検出部2
7および楽音制御部50を構成する音高制御部30にお
いて請求項(1)記載の実施例における処理と同じ処理
で音高情報が作成されるので、演奏者は開放弦を演奏す
る場合も含めて、ヴァイオリン等のフレットのない擦弦
楽器の左手による演奏方法と同様の方法で音高が制御で
きる。また楽音制御器50において、請求項(1)記載
の実施例と同じく、指を新たに押さえた、あるいは新た
に離した時と、指を離さずに指板上を移動させた時を、
指位置の変化量から判別し、前者の場合には楽音の発音
を新たな音高でやり直し、後者の場合には音高のみ出し
直すことにより連続的に音高が変化させるので、ヴァイ
オリン等の擦弦楽器と同様にボルタメント奏法も可能と
なる。さらに発音開始、停止制御部51において、請求
項(3)記載の発明の実施例と同じく、接触の開始、接
触の終了のタイミングでそれぞれ発音開始指令9発音停
止指令が音源装置61に送出されるので、演奏者は弓3
7の接触部38で他のものに触れるという簡単な動作で
楽音の発音を制御できる。また、接触部38が他のもの
に接触している間は、充分短い一定時間ごとにその接触
位置と音高と速度に応じた音量情報と音色情報がそれぞ
れ音量制御部43.音色制御部44において作成され、
音源装置61に送出されるので、演奏者は接触部38を
他のものに接触させたままその接触位置を変化させる、
すなわち弓37で他のものを擦るという動作により、連
続的に音量、音色を変化させることが可能となる。また
その音量、音色は擦りつける弓の位置、擦る速さに加え
音高によっても連続的に変化するように制御することが
できるので、演奏者は請求項(3)記載の発明の実施例
による場合よりもさらにきめ細やかな演奏表現が可能と
なる。これらの特徴により、ヴァイオリン等の伝統的な
擦弦楽器を弓で弾く場合と同様に演奏方法での音高、音
量。
音色の制御が可能であるとともに、擦られる側には制限
がないので擦られるものおよび擦り方を演奏者が工夫す
ることにより従来にない形態の演奏表現が可能となる。
次に請求項(6)記載の電子楽器について例を挙げて説
明する。第20図は本発明の請求項(6)記載の発明の
実施例における電子楽器のブロック図を示すものである
第20図は請求項(2)記載の発明の実施例における電
子楽器のブロック図である第12図の各ブロックと請求
項(3)記載の実施例における電子楽器のブロック図で
ある第14図の各ブロックを加え、第12図のスイッチ
26と検出受付許可指定部28を除いた構成となってお
り、また請求項(5)記載の発明の実施例における電子
楽器のブロック図である第18図に指圧検出部33を加
えた構成ともなっている。
なお第20図において、すでに説明があった第12図。
第14図、第18図の各ブロックと全く同じ機能、動作
を行なうブロックについては、同一の番号を付記するこ
とにより、説明の重複を省く。第20図において、演奏
者は楽器本体25をあごと肩ではさむ、あるいは両膝で
はさむ等の方法で固定し、さらに弓37の支持部39を
持ったのち、指板24を指で押さえるか、弓37の接触
部38を他のものに擦りつけることにより演奏を開始す
る。指板24が指で押さえられると、指位置検出部27
において指板上の指位置に応じた指位置情報が作成され
るともに、指圧検出部33において前記指位置で指が指
板を押す圧力に応じた指圧情報が作成される。一方、接
触有無検出部40において、接触部38が他のものと接
触しているかどうかの検出が行なわれ、楽音制御部52
に対して接触有無情報が送出されるとともに、接触位置
情報部41において、接触部38の接触位置に応じた接
触位置情報が作成される。
楽音制御部52においては、前記指位置情報と前記指圧
情報と前記接触有無情報と前記接触位置をもとに、接触
部38が他のものに接触している間、音源装置61に対
して楽音の発音開始指令を出した状態を保つとともに、
接触位置と指位置と指圧が変化している時は、音源装置
61に対して音高情報と音量情報と音色情報を出し直し
、その結果サウンドシステム62を通して時間的、連続
的に音高と音量と音色が変化する楽音が得られる。
第21図は楽音制御部52のさらに詳細なブロック図で
ある。第21図は第13図の各ブロックと第15図の各
ブロックを加え、第20図で除かれた検出受付許可指定
部28において作成されていた検出受付許可情報を入力
から除いた構成となっている。また第21図は第19図
の構成とほぼ同じで第20図で加えられた指圧検出部3
3において作成された指圧情報が入力に加えられた構成
であるとも言える。なお第21図において、すでに説明
があった第13図、第15図、第19図における各ブロ
ックと全く同じ機能。
動作を行なうブロックについては、同一の番号を付記す
ることにより、説明の重複を省く。楽音制御部52は前
記指位置情報より音高情報を作成するための音高制御部
30と、前記指圧情報と前記接触位置情報と前記接触有
無情報より音量情報を作成するための音量制御部53と
、前記指圧情報と前記接触位置情報と前記接触有無情報
より音色情報を作成するための音色制御部54と、前記
接触有無情報より発音開始指令および発音停止指令を作
成するだめの発音開始、停止制御部51と、そして前記
音量制御部53と前記音色制御部54と前記発音開始。
停止制御部51が指位置と指圧と接触位置と接触有無の
変化を検出するために以前の指位置情報と指圧情報と接
触位置情報と接触有無情報を書き込み、また指位置が変
化しなかった時に音高情報を作成し直さないで済むよう
に音高情報を書き込んでおくためのメモリ32よりなる
次に本実施例の動作について説明する。
第31図は本実施例における処理を示すフローチャート
であり、充分短い一定時間ごとにこの処理を繰り返すこ
とにより、実時間で発音開始タイミング、発音停止タイ
ミングの制御、および時間的。
連続的に変化する音量および音色の制御が行なわれる。
同図において、まず指位置検出部27において指板24
上の指位置が検出され、指位置情報が楽音制御部52に
送出され(ステップ154)、続いて指圧検出部33に
おいて前記指位置において指が指板を押す圧力が検出さ
れ、指圧情報が楽音制御部52に送出される(ステップ
155)。次に接触有無検出部40において接触の有無
が検出され、接触有無情報が楽音制御部52に出退され
る(ステップ156)。
さらに接触位置検出部41において、弓37の接触部3
8が他のものと接触部上のどの位置で接触しているかが
検出され、接触位置情報が楽音制御部52に送出される
(ステップ157)。次にステップ158に進んで、楽
音制御部52は、前記指位置と前記指圧と前記接触位置
と前記接触有無の各変化検出と、指位置に変化がなかっ
た時の音高情報作成省略のために、メモリ32から予め
書き込まれている前回の処理における指位置情報と指圧
情報と接触位置情報と接触有無情報と音高情報を読みだ
す。
次にステップ159.ステップ160.ステップ176
において接触有無情報の変化が判別される。今回新たに
接触が発生した場合はステップ161に進み、接触が継
続している場合はステップ]64に進み、今回新たに接
触状態が解除された場合はステップ177に進み、接触
なしの状態が継続している場合は発音、音高、音量、音
色の制御にかかわる処理は特に行なわずステップ178
に進み、後述のメモリへの書き込み動作を行なったのち
処理を終了する。
今回新たに接触が発生した場合(ステップ161)は、
まず音高制御部30において前記指位置情報に対応した
音高情報が作成される。次にステップ162に進み音量
制御部53で前記接触位置情報と前記音高情報と前記指
圧情報に対応した音量情報が作成される。前記音量制御
部53においては、通常後述のステップ169における
処理のように、メモリ32から読みだした前回の接触位
置情報と今回検出された接触位置情報の変化量すなわち
速度の情報と今回作成された音高情報と今回検出された
接触位置情報と指圧情報の4種類の情報より、接触位置
と音高と指圧が同じであれば速度が大きいほど大きく、
接触位置と速度と指圧が同じであれば音高が低いほど大
きく、接触位置と速度と音高が同じであれば指圧が大き
いほど大きく、また速度と音高と指圧が同じあれば接触
位置が4元に近いほど大きくなるように4種類の情報に
応じた音量情報を計算するが、新たに接触が発生した場
合には前記速度の情報を求めることができないため、速
度=0すなわち速度最小に固定して接触位置。
音高、指圧に応じた音量情報を計算する。一方。
音色制御部54でも前記接触位置情報と前記音高情報と
前記指圧情報に対応した音色情報が作成される。前記音
色制御部54において、前記速度の情報と今回作成され
た音高情報と今回検出された接触位置情報と指圧情報の
4種類の情報より、接触位置と音高と指圧が同じあれば
速度が大きいほど硬い音色になるように、接触位置と速
度と指圧が同じであれば音高が高いほど硬い音色になる
ように、接触位置と速度と音高が同じであれば指圧が大
きいほど硬い音色になるように、また速度と音高と指圧
が同じであれば接触位置が4元に近いほど硬い音色にな
るように4種類の情報に応じた音色情報を計算するが、
新たに接触が発生した場合には前記速度の情報を求める
ことができないため、速度=0すなわち速度最小に固定
して接触位置と音高と指圧に応じて音色情報を計算する
。次にステップ163に進み音源装置61に対して、音
高制御部30より音高情報、音量制御部53より音量情
報、音色制御部54より音色情報がそれぞれ送出される
とともに、発音開始、停止制御部51より発音開始指令
が送出され、その結果サウンドシステム62より指定さ
れた音高、音量、音色の楽音が発音開始する。そして最
後にステップ178に進み、次回の指位置と指圧と接触
位置と接触有無の変化検出と、指位置が変化しなかった
ときの旧音高情報使用に備えて、メモリ32に指位置情
報と指圧情報と接触位置情報と接触有無情報と音高情報
を書き込んで処理を終了する。ステップ178における
このメモリへの書き込みは、以上説明を行なってきた今
回新たに接触が発生した場合に限らず、本処理の最後で
は必ず行なわれる共通の処理である。
接触が継続している場合はステップ164に進み、メモ
リ32から読みだした前回の接触位置情報と今回検出さ
れた接触位置情報の変化量を計算し、速度を求める。次
のステップ165により前記指位置が変化したかどうか
を判別し、指位置が変化していればステップ166に、
変化していなければステツブ17]に進む。ステップ1
66において、指位置の変化量が一定の値しより大きい
かを判別する。前記一定の値しは、押さえた状態での指
の最大移動距離を予想し設定したものであり指位置の変
化量が一定の嬉りより大きい場合は新たに指の押しかえ
が発生したものと判断してステップ167へと進み、そ
うでない場合はステップ168へ進む。ステップ167
では発音開始、停止制御部51より音源装置61に対し
て、すでに発音中の楽音に対する発音停止指令が送出さ
れる。その後ステップ161.ステツプ162.ステッ
プ163.ステップ178の順番で進み、前述の今同断
たに検出受付許可となった場合とまったく同じ動作で新
たな楽音を発音させ、処理を終了する。一方、ステップ
168に進んだ場合は、ステップ161における音高情
報作成手順とまったく同じ方法で音高情報を作成したの
ち、ステップ169に進み、前記接触位置情報と前記指
圧情報と前記音高情報と前記速度をもとに、高量制御部
53において接触位置と指圧と音高と速度に対応した音
量情報が、また音色制御部54において接触位置と指圧
と音高と速度に対応した音色情報がそれぞれ作成される
。この際に、音量制御部53は前記速度の情報と今回作
成された音高情報と今回横比された接触位置情報と指圧
情報の4種類の情報をもとに、前記4種類の情報に応じ
た音量情報を次の関係により作成する。■接触位置と音
高と指圧が変わらなければ、速度=Oすなわち静止状態
においてはその接触位置、音高、指圧における最小の音
量を、また通常の演奏で想定される最大の速度以上の速
度においてはその接触位置、音高。
指圧における最大の音量を、そしてその間の速度におい
ては充分細かい精度で速度の増加に対応した音量を示す
音量情報を作成する。■接触位置と速度と指圧が変わら
なければ、最も高い音高の時にその接触位置と速度と指
圧における最小の音量を、また最も低い音高、すなわち
指が押さえられていない場合の音高においてはその接触
位置と速度と指圧における最大の音量を、そしてその間
の音高においては充分細かい精度で音高の高低に対応し
た音量を示す音量情報を作成する。■接触位置と速度と
音高が変わらなければ、指圧最小の時にその接触位置と
速度と音高における最小の音量を、また通常の演奏で想
定される最大の指圧以上の指圧の時にその接触位置と速
度と音高における最大の音量を、そしてその間の指圧に
おいては充分細かい精度で指圧の増加に対応した音量を
示す音量情報を作成する。■速度と音高と指圧が変わら
なければ、前記接触部38の弓矢で接触しているときに
その速度と音高と指圧における最小音量を、弓先で接触
しているときにその速度と音高と指圧における最大の音
量を、そして弓矢と弓先の間で接触したときは、弓先か
ら弓矢に向がって充分細かい精度で接触位置に対応した
音量を示す音量情報を割り当てる。すなわち、速度二〇
、音高が最高、接触位置が弓矢、指圧が最小の時が音量
最小となり、速度最大、音高が最低、接触位置が弓先、
指圧が最大の時が音量最大となり、それ以外の場合はそ
の時の速度、音高、接触位置、指圧に対応して充分細か
い精度で連続的に音量が変化するように音量情報は作成
される。また音色制御部54においても、前記速度の情
報と今回作成された音高と今回検出された接触位置情報
と指圧情報の4種類の情報をもとに、前記音量制御部5
3の音量情報作成の際と同様の関係により前記4種類の
情報に応じた音色情報を作成する。すなわち、速度=0
、音高が最低、接触位置が弓矢、指圧が最小の時が最も
柔らかい音色になるように、また速度最大、音高が最高
、接触位置が弓元、指圧が最大の時が最も硬い音色にな
るように、そしてそれ以外の場合はその時の速度、音高
、接触位置、指圧に対応して充分細かい精度で連続的に
音色が変化するように音色情報は作成される。次にステ
ップ170に進み、音源装置61に対して作成された音
高情報。
音量情報、音色情報を送り直す。ステップ163と異な
り、ここでは発音開始指令の作成および音源装置61へ
の送出は行なわない。最後にステップ178に進み、前
述のメモリ32への書き込み動作を行なったのち、処理
を終了する。指位置が変化しなかった場合はステップ1
71.ステップ172.ステップ173において、接触
位置と指圧が変化せずがつ速度変化がない場合、すなわ
ち静止状態が継続している場合も判別し、静止状態が継
続している場合は発音、音高、音量、音色の制御にかか
わる処理は特に行なわずステップ178に進み、前述の
メモリへの書き込みを行なったのち処理を終了する。一
方、前記静止状態が継続している場合以外はステップ1
74に進み、音高情報の作成は行なわず前回の音高情報
を音高情報として採用して、前記接触位置情報と前記指
圧情報と前回の音高情報と前記速度をもとにステップ1
69における音量情報と音色情報の作成手順とまったく
同じ手順で音量情報と音色情報を作成したのちステップ
175に進み、音源装置61に対して作成された音量情
報と音色情報を送り直し、その結果サウンドシステム6
2より発音中の楽音の音量、および音色が変化する。な
おステップ163.ステップ170と異なり、ここでは
発音開始指令および音高情報の音源装置61への送出は
行なわない。そして最後にステップ178に進み、前述
のメモリへの書き込み動作を行なったのち、処理を終了
する。
今同断たに接触状態が解除された場合はステップ177
に進み、発音開始、停止制御部51より音源装置61に
、すでに発音中の楽音に対する発音停止指令が送出され
、サウンドシステム62からの楽音の発音は停止する。
そして最後にステップ178に進み、前述のメモリへの
書き込み動作を行なったのち、処理を終了する。
以上のように本実施例によれば、請求項(2)記載の電
子楽器と請求項(3)記載の電子楽器を組合わせたので
、音高と音量、音色の制御が同時に行えるようになった
とともに、請求項(2)記載の電子楽器では発音開始、
停止の制御のために必要であったスイッチ26と検出受
付許可指定部28が不要となった。そして指位置検出部
27および楽音制御部52を構成する音高制御部30に
おいて請求項(2)記載の発明の実施例における処理と
同じ処理で音高情報が作成されるので、演奏者は開放弦
を演奏する場合も含めて、ヴァイオリン等のフレットの
ない擦弦楽器の左手による演奏方法と同様の方法で音高
が制御できる。また楽音制御部52において、請求項(
2)記載の発明の実施例と同じく、指を新たに押さえた
、あるいは新たに離した時と、指を離さずに指板上を移
動させた時を、指位置の変化量から判別し、前者の場合
には楽音の発音を新たな音高でやり直し、後者の場合に
は音高のみ出し直すことにより連続的に音高を変化させ
るので、ヴァイオリン等の擦弦楽器と同様にボルタメン
ト奏法も可能となる。さらに発音開始、停止制御部51
において、請求項(3)記載の発明の実施例と同じく、
接触の開始、接触の終了のタイミングでそれぞれ発音開
始指令9発音停止指令が音源装置61に送出されるので
、演奏者は弓37の接触部38で他のものに触れるとい
う簡単な動作で楽音の発音を制御できる。また、接触部
38が他のものに接触している間は、充分短い一定時間
ごとにその接触位置と音高と速度と指圧に応じた音量情
報と音色情報がそれぞれ音量制御部53.音色制御部5
4において作成され、音源装置61に送出されるので、
演奏者は接触部38を他のものに接触させたままその接
触位置を変化させる、すなわち弓37で他のものを擦る
という動作により、連続的に音量、音色を変化させるこ
とが可能となる。またその音量、音色は擦りつける弓の
位置を擦る速さと音高に加え指圧によっても連続的に変
化するように制御することができるので、演奏者は請求
項(3)記載の実施例および請求項(5)記載の実施例
による場合よりもさらにきめ細やかな演奏表現が可能と
なる。これらの特徴により、ヴァイオリン等の伝統的な
擦弦楽器を弓で弾く場合と同様の演奏方法での音高。
音量、音色の制御が可能であるとともに、擦られる側に
は制限がないので擦られるものおよび擦り方を演奏者が
工夫することにより従来にない形態の演奏表現が可能と
なる。
次に請求項(7)記載の電子楽器について例を挙げて説
明する。第22図は本発明の請求項(7)記載の発明の
実施例における電子楽器のブロック図を示すものである
第22図は請求項(1)記載の発明の実施例における電
子楽器のブロック図である第10図の各ブロックと請求
項(4)記載の発明の実施例における電子楽器のブロッ
ク図である第16図の各ブロックを加え、第10図のス
イッチ26と検出受付許可指定部28を除いた構成とな
っており、また請求項(5)記載の発明の実施例におけ
る電子楽器のブロック図である第18図に弓圧検出部4
6を加えた構成ともなっている。なお第22図において
、すでに説明があった第10図、第16図、第18図の
各ブロックと全く同じ機能、動作を行なうブロックにつ
いては、同一の番号を付記することにより、説明の重複
を省く。
第22図において、演奏者は楽器本体25をあごと肩で
はさむ、あるいは両膝ではさむ等の方法で固定し、さら
に弓37の支持部39を持ったのち、指板24を指で押
さえるか、弓37の接触部38を他のものに擦りつける
ことにより演奏を開始する。指板24が指で押えられる
と、指位置検出部27において指板との指位置に応じた
指位置情報が作成される。
方、接触有無検出部40において、接触部38が他のも
のと接触しているかどうかの検出が行なわれ、楽音制御
部55に対して接触有無情報が送出されるとともに、接
触位置検出部41において接触部38の接触位置に応じ
た接触位置情報が作成され、弓圧検出部46において前
記接触位置で弓が他のものを押す圧力に応じた与圧情報
が作成される。
楽音制御部55においては、前記指位置情報と前記与圧
情報と前記接触有無情報と前記接触位置をもとに、接触
部38が他のものに接触している間、音源装置61に対
して楽音の発音開始指令を出した状態を保つとともに、
接触位置と指位置と弓圧が変化している時は、音源装置
61に対して音高情報と音量情報と音色情報を出し直し
、その結果サウンドシステム62を通して時間的、連続
的に音高と音量と音色が変化する楽音が得られる。
第23図は楽音制御部55のさらに詳細なブロック図で
ある。第23図は第11図の各ブロックと第17図の各
ブロックを加え、第22図で除かれた検出受付許可指定
部28において作成されていた検出受付許可情報を入力
から除いた構成となっている。また第23図は第19図
の構成とほぼ同じで第22図で加えられた弓圧検出部4
6において作成された与圧情報が入力に加えられた構成
であるとも言える。なお第23図において、すでに説明
があった第11図、第17図、第19図における各ブロ
ックと全く同じ機能。
動作を行なうブロックについては、同一の番号を付記す
ることにより、説明の重複を省く。楽音制御部55は前
記指位置情報より音高情報を作成するための音高制御部
30と、前記与圧情報と前記接触位置情報と前記接触有
無情報より音量情報を作成するための音量制御部56と
、前記与圧情報と前記接触位置情報と前記接触有無情報
と前記与圧情報より音色情報を作成するための音色制御
部57と。
前記接触有無情報より発音開始指令および発音停止指令
を作成するための発音開始、停止制御部51と、そして
前記音量制御部56と前記音色制御部57と前記発音開
始、停止制御部51が指位置と弓圧と接触位置と接触有
無の変化を検出するために以前の指位置情報と与圧情報
と接触位置情報と接触有無情報を書き込み、また指位置
が変化しなかった時に音高情報を作成し直さないで済む
ように音高情報を書き込んでおくためのメモリ32より
なる。
次に本実施例の動作について説明する。
第32図は本実施例における処理を示すフローチャート
であり、充分短い一定時間ごとにこの処理を繰り返すこ
とにより、実時間で発音開始タイミング、発音停止タイ
ミングの制御、および時間的。
連続的に変化する音量および音色の制御が行なわれる。
同図において、まず指位置検出部27において指板24
上の指の位置が検出され、指位置情報が楽音制御部55
に送出され(ステップ179)、続いて接触有無検出部
40において接触の有無が検出され、接触有無情報が楽
音制御部55に送出される(ステップエ80)。さらに
接触位置検出部41において、弓37の接触部38が他
のものと接触部上のどの位置で接触しているかが検出さ
れ、接触位置情報が楽音制御部55に送出される(ステ
ップ181)、次に弓圧検出部46において前記接触位
置において弓が他のものを押す圧力が検出され、与圧情
報が作成される(ステップ182)。次にステップ18
3に進んで、楽音制御部55は、前記指位置と前記弓圧
と前記接触位置と前記接触有無の各変化検出と、指位置
に変化がなかった時の音高情報作成省略のために、メモ
リ32から予め書き込まれている前回の処理における指
位置情報と弓圧情報と接触位置情報と接触有無情報と音
高情報を読みだす。次にステップ184、ステップ18
5.ステップ201において接触有無情報の変化が判別
される。今回新たに接触が発生した場合はステップ18
6に進み、接触が継続している場合はステップ189に
進み、今回新たに接触状態が解除された場合はステップ
202に進み。
接触なしの状態が継続している場合は発音、音高。
音量、音色の制御にかかわる処理は特に行なわずステッ
プ203に進み、後述のメモリへの書き込み動作を行な
ったのち処理を終了する。
今回新たに接触が発生した場合(ステップ186)は、
まず音高制御部30において前記指位置情報に対応した
音高情報が作成される。次にステップ187に進み音量
制御部56で前記接触位置情報と前記音高情報と前記弓
圧情報に対応した音量情報が作成される。前記音量制御
部56においては、通常後述のステップ194における
処理のように、メモリ32から読みだした前回の接触位
置情報と今回検出された接触位置情報の変化量すなわち
速度の情報と今回作成された音高情報と今回検出された
接触位置情報と弓圧情報の4種類の情報より、接触位置
と音高と与圧が同しであれば速度が大きいほど大きく、
接触位置と速度と与圧が同じであれば音高が低いほど大
きく、接触位置と速度と音高が同じであれば与圧が大き
いほど大きく、また速度と音高と与圧が同じであわば接
触位置が弓元に近いほど大きくなるように4種類の情報
に応じた音量情報を計算するが、新たに接触が発生した
場合には前記速度の情報を求めることができないため、
速度=0すなわち速度最小に固定して接触位置。
音高、与圧に応じた音量情報を計算する。一方、音色制
御部57でも前記接触位置情報と前記音高情報と前記弓
圧情報に対応した音色情報が作成される。前記音色制御
部57においても、前記速度の情報と今回作成された音
高情報と今回検出された接触位置情報と弓圧情報の4種
類の情報より、接触位置と音高と与圧が同じであれば速
度が大きいほど硬い音色になるように、接触位置と速度
と与圧が同じであれば音高が高いほど硬い音色になるよ
うに、接触位置と速度と音高が同じであれば与圧が大き
いほど硬い音色になるように、また速度と音高と与圧が
同じであれば接触位置が弓元に近いほど硬い音色になる
ように4種類の情報に応じた音色情報を計算するが、新
たに接触が発生した場合には前記速度の情報を求めるこ
とができないため、速度=0すなわち速度最小に固定し
て接触位置と音高と与圧に応じて音色情報を計算する。
次にステップ188に進み音源装5161に対して、音
高制御部30より音高情報、音量制御部56より音量情
報、音色制御部57より音色情報がそれぞれ送出される
とともに、発音開始、停止制御部51より発音開始指令
が送出され、その結果サウンドシステム62より指定さ
れた音高、音量、音色の楽音が発音開始する。そして最
後にステップ203に進み、次回の指位置と与圧と接触
位置と接触有無の変化検出と、指位置が変化しなかった
ときの旧音高情報使用に備えて、メモリ32に指位置情
報と弓圧情報と接触位置情報と接触有無情報と音高情報
を書き込んで処理を終了する。ステップ203における
このメモリへの書き込みは、以上説明を行なってきた今
回新たに接触が発生した場合に限らず、本処理の最後で
は必ず行なわれる共通の処理である。
接触が継続している場合はステップ189に進み、メモ
リ32から読みだした前回の接触位置情報と今回検出さ
れた接触位置情報の変化量を計算し、速度を求める。次
にステップ190より前記指位置が変化したかどうかを
判別し、指位置が変化していればステップ191に、変
化していなければステップ196に進む。ステップ!9
1においては、指位置の変化量が一定の値りより大きい
かを判別する。前記一定の値しは、押さえた状態での指
の最大移動距離を予想し設定したものであり指位置の変
化量が一定の値しより大きい場合は新たに指の押しかえ
が発生したものと判断してステップ192へと進み、そ
うでない場合はステップ193へ進む。
ステップ192では発音開始、停止制御部51より音源
装置61に対して、すでに発音中の楽音に対する発音停
止指令が送出される。その後ステップ186、ステップ
]87.ステップ188.ステップ203の順番で進み
、前述の今同断たに検出受付許可となった場合とまった
く同じ動作で新たな楽音を発音させ、処理を終了する。
一方、ステップ193に進んだ場合は、ステップ186
における音高情報作成手順とまったく同じ方法で音高情
報を作成したのち、ステップ194に進み、前記接触位
置情報と前記4圧情報と前記音高情報と前記速度をもと
に、音量制御部56において接触位置と与圧と音高と速
度に対応した音量情報が、また音色制御部57において
接触位置と与圧と音高と速度に対応した音色情報がそれ
ぞれ作成される。この際に、音量制御部56は前記速度
の情報と今回作成された音高情報と今回検出された接触
位置情報と4圧情報の4種類の情報をもとに、前記4種
類の情報に応じた音量情報を次の関係により作成する。
■接触位置と音高と与圧が変わらなければ、速度=Oす
なわち静止状態においてはその接触位置、音高、与圧に
おける最小の音量を、また通常の演奏で想定される最大
の速度以上の速度においてはその接触位置。
音高、与圧における最大の音量を、そしてその間の速度
においては充分細かい精度で速度の増加に対応した音量
を示す音量情報を作成する。■接触位置と速度と与圧が
変わらなければ、最も高い音高の時にその接触位置と速
度と与圧における最小の音量を、また最も低い音高、す
なわち指が押さえられていない場合の音高においてはそ
の接触位置と速度と与圧における最大の音量を、そして
その間の音高においては充分細かい精度で音高の高低に
対応した音量を示す音量情報を作成する。■接触位置と
速度と音高が変わらなければ、4圧最小の時にその接触
位置と速度と音高における最小の音量を5また通常の演
奏で想定される最大の与圧以上の与圧の時にその接触位
置と速度と音高における最大の音量を、そしてその間の
与圧においては充分細かい精度で与圧の増加に対応した
音量を示す音量情報を作成する。■速度と音高と与圧が
変わらなければ、前記接触部38の弓矢で接触している
ときにその速度と音高と与圧における最小音量を、4元
で接触しているときにその速度と音高と与圧における最
大の音量を、そして弓矢と4元の間で接触したときは、
4元から弓矢に向かって充分細かい精度で接触位置に対
応した音量を示す音量情報を割り当てる。すなわち、速
度二〇、音高が最高、接触位置が弓矢、与圧が最小の時
が音量最小となり、速度最大、音高が最低、接触位置が
4元、与圧が最大の時が音量最大となり、それ以外の場
合はその時の速度、音高、接触位置。
与圧に対応して充分細かい精度で連続的に音量が変化す
るように音量情報は作成される。また音色制御部57に
おいても、前記速度の情報と今回作成された音高と今回
検出された接触位置情報と4圧情報の4種類の情報をも
とに、前記音量制御部56の音量情報作成の際と同様の
関係により前記4種類の情報に応じた音色情報な作成す
る。すなわち、速度二〇、音高が最低、接触位置が弓矢
、与圧が最小の時が最も柔らかい音色になるように、ま
た速度最大、音高が最高、接触位置が4元、与圧が最大
の時が最も硬い音色になるように、そしてそれ以外の場
合はその時の速度、音高、接触位置。
与圧に対応して充分細かい精度で連続的に音色が変化す
るように音色情報は作成される。次にステップ195に
進み、音源装置61に対して作成された音高情報、音量
情報、音色情報を送り直す。ステップ188と異なり、
ここでは発音開始指令の作成および音源装置61への送
出は行なわない。最後にステップ203に進み、前述の
メモリ32への書き込み動作を行なったのち、処理を終
了する。指位置が変化しなかった場合はステップ196
.ステップ197、ステップ198において、接触位置
と与圧が変化せずかつ速度変化がない場合、すなわち静
止状態が継続している場合を判別し、静止状態が継続し
ている場合は発音、音高、音量、音色の制御にかかわる
処理は特に行なわずステップ203に進み、前述のメモ
リへの書き込みを行なったのち処理を終了する。一方、
前記静止状態が継続している場合以外はステップ199
に進み、音高情報の作成は行なわず前回の音高情報を音
高情報として採用して、前記接触位置情報と前記4圧情
報と前回の音高情報と前記速度をもとにステップ194
における音量情報と音色情報の作成手順とまったく同じ
手順で音量情報と音色情報を作成したのちステップ20
0に進み、音源装置61に対して作成された音量情報と
音色情報を送り直し、その結果サウンドシステム62よ
り発音中の楽音の音量、および音色が変化する。なおス
テップ188.ステップ195と異なり、ここでは発音
開始指令および音高情報の音源装置61への送出は行な
わない。そして最後にステップ203に進み、前述のメ
モリへの書き込み動作を行なったのち、処理を終了する
今同断たに接触状態が解除された場合はステップ202
に進み、発音開始、停止制御部51より音源装置61に
、すでに発音中の楽音に対する発音停止指令が送出され
、サウンドシステム62からの楽音の発音は停止する。
そして最後にステップ203に進み、前述のメモリへの
書き込み動作を行なったのち、処理を終了する。
以上のように本実施例によれば、請求項(1)記載の電
子楽器と請求項(4)記載の電子楽器を組合わせたので
、音高と音量、音色の制御が同時に行えるようになった
とともに、請求項(1)記載の電子楽器では発音開始、
停止の制御のために必要であったスイッチ26と検出受
付許可指定部28が不要となった。そして指位置検出部
27および楽音制御部55を構成する音高制御部30に
おいて請求項(1)記載の発明の実施例における処理と
同じ処理で音高情報が作成されるので、演奏者は開放弦
を演奏する場合も含めて、ヴァイオリン等のフレットの
ない擦弦楽器の左手による演奏方法と同様の方法で音高
が制御できる。また楽音制御部55において、請求項(
1)記載の発明の実施例と同じく、指を新たに押さえた
、あるいは新たに離した時と、指を離さずに指板上を移
動させた時を、指位置の変化量から判別し、前者の場合
には楽音の発音を新たな音高でやり直し、後者の場合に
は音高のみ出し直すことにより連続的に音高が変化させ
るので、ヴァイオリン等の擦弦楽器と同様にポルタメン
ト奏法も可能となる。さらに発音開始、停止制御部51
において、請求項(4)記載の発明の実施例と同じく、
接触の開始、接触の終了のタイミングでそれぞれ発音開
始指令2発音停止指令が音源装置61に送出されるので
、演奏者は弓37の接触部38で他のものに触れるとい
う簡単な動作で楽音の発音を制御できる。また、接触部
38が他のものに接触している間は、充分短い一定時間
ごとにその接触位置と音高と速度と弓圧に応じた音量情
報と音色情報がそれぞれ音量制御部56.音色制御部5
7において作成され、音源装置61に送出されるので、
演奏者は接触部38を他のものに接触させたままその接
触位置を変化させる、すなわち弓37で他のものを擦る
という動作により、連続的に音量、音色を変化させるこ
とが可能となる。またその音量、音色は擦りつける弓の
位置と擦る速さと音高に加え弓圧によっても連続的に変
化するように制御することができるので、演奏者は請求
項(4)記載の発明の実施例および請求項(5)記載の
発明の実施例による場合よりもさらにきめ細やかな演奏
表現が可能となる。これらの特徴により、ヴァイオリン
等の伝統的な擦弦楽器を弓で弾く場合と同様の演奏方法
での音高、音量、音色の制御が可能であるとともに、擦
られる側には制限がないので擦られるものおよび擦り方
を演奏者が工夫することにより従来にない形態の演奏表
現が可能となる。
次に請求項(8)記載の電子楽器について例を挙げて説
明する。第24図は本発明の請求項(8)記載の発明の
実施例における電子楽器のブロック図を示すものである
第24図は請求項(2)記載の発明の実施例における電
子楽器のブロック図である第12図の各ブロックと請求
項(4)記載の発明の実施例における電子楽器のブロッ
ク図である第16図の各ブロックを加え、第12図のス
イッチ26と検出受付許可指定部28を除いた構成とな
っており、また請求項(5)記載の発明の実施例におけ
る電子楽器のブロック図である第18図に指圧検出部3
3と4圧検出部46を加えた構成ともなっている。なお
第24図において、すでに説明があった第12図、第1
6図、第18図の各ブロックト全く同じ機能、動作を行
なうブロックについては、同一の番号を付記することに
より、説明の重複を省く。第24図において、演奏者は
楽器本体25をあごと肩ではさむ、あるいは両膝ではさ
む等の方法で固定し、さらに弓37の支持部39を持っ
たのち、指板24を指で押さえるか、弓37の接触部3
8を他のものに擦りつけることにより演奏を開始する。
指板24が指でおさえられると、指位置検出部27にお
いて指板上の指位置に応じた指位置情報が作成されると
ともに指圧検出部33において前記指位置における指圧
が作成される。一方、接触有無検出部40において、接
触部38が他のものと接触しているかどうかの検出が行
なわれ、楽音制御部58に対して接触有無情報が送出さ
れるとともに、接触位置検出部41において接触部38
の接触位置に応じた接触位置情報が作成され、また与圧
検出部46において前記接触位置で弓が他のものを押す
圧力に応じた弓圧情報が作成される。
楽音制御部58においては、前記指位置情報と前記指圧
情報と前記弓圧情報と前記接触有無情報と前記接触位置
をもとに、接触部38が他のものに接触している間、音
源装[61に対して楽音の発音開始指令を出した状態を
保つとともに、接触位置と指位置と弓圧が変化している
時は、音源装置61に対して音高情報と音量情報と音色
情報を出し直し、その結果サウンドシステム62を通し
て時間的、連続的に音高と音量と音色が変化する楽音が
得られる。
第25図は楽音制御部58のさら1こ詳細なブロック図
である。第25図は第13図の各ブロックと第17図の
各ブロックを加え、第24図で除かれた検出受付許可指
定部28において作成されていた検出受付許可情報を入
力から除いた構成となっている。また第25図は第19
図の構成とほぼ同じで第24図で加えられた指圧検出部
33と与圧検出部46においてそれぞれ作成された指圧
情報と弓圧情報が入力に加えられた構成であるとも言え
る。なお第25図において、すでに説明があった第13
図、第17図、第19図における各ブロックと全く同じ
機能、動作を行なうブロックについては、同一の番号を
付記することにより、説明の重複を省く。楽音制御部5
8は前記指位置情報より音高情報を作成するための音高
制御部30と、前記指圧情報と前記弓圧情報と前記接触
位置情報と前記接触有無情報より音量情報を作成するた
めの音量制御部59と、前記指圧情報と前記弓圧情報と
前記接触位置情報と前記接触有無情報と前記弓圧情報よ
り音色情報を作成するための音色制御部60と、前記接
触有無情報より発音開始指令および発音停止指令を作成
するための発音開始、停止制御部51と、そして前記音
量制御部59と前記音色制御部60と前記発音開始、停
止制御部51が指位置と指圧と弓圧と接触位置と接触有
無の変化を検出するために以前の指位置情報と指圧情報
と弓圧情報と接触位置情報と接触有無情報を書き込み、
また指位置が変化しなかった時に音高情報を作成し直さ
ないで済むように音高情報を書き込んでおくためメモリ
32よりなる。
次に本実施例の動作について説明する。
第33図は本実施例における処理を示すフローチャート
であり、充分短い一定時間ごとにこの処理を繰り返すこ
とにより、実時間で発音開始タイミング、発音停止タイ
ミングの制御、および時間的。
連続的に変化する音量および音色の制御が行なわれる。
同図において、まず指位置検出部27において指板24
上の指の位置が検出され、指位置情報が楽音制御部58
に送出され(ステップ204)、次に指圧検出部33に
おいて前記指の位置において指が指板を押す圧力が検出
され、指圧情報が楽音制御部58に送出される(ステッ
プ205)。続いて接触有無検出部40において接触の
有無が検出され、接触有無情報が楽音制御部58に送出
される(ステップ206)。
さらに接触位置検出部41において、弓37の接触部3
8が他のものと接触部上のどの位置で接触しているかが
検出され、接触位置情報が楽音制御部58に送出される
(ステップ207)。次に与圧検出部46において前記
接触位置において弓が他のものを押す圧力が検出され、
弓圧情報が作成される(ステップ208)。次にステッ
プ209に進んで、楽音制御部58は、前記指位置と前
記指圧と前記弓圧と前記接触位置と前記接触有無の各変
化検出と指位置に変化がなかった時の音高情報作成省略
のために、メモリ32から予め書き込まれている前回の
処理における指位置情報と指圧情報と弓圧情報と接触位
置情報と接触有無情報と音高情報を読みだす。次にステ
ップ210.ステップ211.ステップ228において
接触有無情報の変化が判別される。今回新たに接触が発
生した場合はステップ212に進み、接触が継続してい
る場合はステップ215に進み、今回新たに接触状態が
解除された場合はステップ229に進み、接触なしの状
態が継続している場合は発音、音高、音量、音色の制御
にかかわる処理は特に行なわずステップ230に進み、
後述のメモリへの書き込み動作を行なったのち処理を終
了する。
今回新たに接触が発生した場合(ステップ212)は、
まず音高制御部30において前記指位置情報に対応した
音高情報が作成される。次にステップ213に進み音量
制御部59で前記接触位置情報と前記音高情報と前記指
圧情報と前記4圧情報に対応した音量情報が作成される
。前記音量制御部59においては、通常後述のステップ
220における処理のように、メモリ32から読みだし
た前回の接触位置情報と今回検出された接触位置情報の
変化量すなわち速度の情報と今回作成された音高情報と
今回検出された接触位置情報と指圧情報と4圧情報の5
種類の情報より、接触位置と音高と指圧と弓圧が同じで
あれば速度が大きいほど大きく、接触位置と速度と指圧
と弓圧が同じであれば音高が低いほど大きく、接触位置
と速度と音高と指圧が同じであれば弓圧が大きいほど大
きく、接触位置と速度と音高と弓圧が同じであれば指圧
が大きいほど大きく、また速度と音高と指圧と弓圧が同
じであれば接触位置が4元に近いほど大きくなるように
5種類の情報に応じた音量情報を計算するが、新たに接
触が発生した場合には前記速度の情報を求めることがで
きないため、速度=0すなわち速度最小に固定して接触
位置、音高、指圧、弓圧に応じた音量情報を計算する。
一方、音色制御部60でも前記接触位置情報と前記音高
情報と前記指圧情報と前記4圧情報に対応した音色情報
が作成される。前記音色制御部60においても、前記速
度の情報と今回作成された音高情報と今回検出された接
触位置情報と指圧情報と4圧情報の5種類の情報より、
接触位置と音高と指圧と弓圧が同じであれば速度が大き
いほど硬い音色になり、接触位置と速度と指圧と弓圧が
同じであれば音高が高いほど硬い音色になり、接触位置
と速度と音高と指圧が同じであれば弓圧が大きいほど硬
い音色になり、接触位置と速度と音高と指圧が同じであ
れば弓圧が大きいほど硬い音色になり、また速度と音高
と指圧と弓圧が同じであれば接触位置が4元に近いほど
硬・い音色になるように5種類の情報に応じた音色情報
を計算するが、新たに接触が発生した場合には前記速度
の情報を求めることができないため、速度=Oすなわち
速度最小に固定して接触位置と音高と指圧と弓圧に応じ
て音色情報を計算する。次にステップ214に進み音源
装置61に対して、音高制御部30より音高情報、音量
制御部59より音量情報、音色制御部60より音色情報
がそれぞれ送出されるとともに、発音開始、停止制御部
51より発音開始指令が送出され、その結果サウンドシ
ステム62より指定された音高、音量、音色の楽音が発
音開始する。そして最後にステップ230に進み、次回
の指位置と指圧と弓圧と接触位置と接触有無の変化検出
と、指位置が変化しなかったときの旧音高情報使用に備
えて、メモリ32に指位置情報と指圧情報と4圧情報と
接触位置情報と接触有無情報と音高情報を書き込んで処
理を終了する。ステップ230におけるこのメモリへの
書き込みは、以上説明を行なってきた今回新たに接触が
発生した場合に限らず、本処理の最後では必ず行なわれ
る共通の処理である。
接触が継続している場合はステップ215に進み、メモ
リ32から読みだした前回の接触位置情報と今回検出さ
れた接触位置情報の変化量を計算し、速度を求める。次
のステップ216により前記指位置が変化したかどうか
を判別し、指位置が変化していればステップ217に、
変化していなければステップ222に進む。ステップ2
17においては、指位置の変化量が一定の値りより大き
いかを判別する。
前記一定の値りは、押さえた状態での指の最大移動距離
を予想し設定したものであり指位置の変化量が一定の値
しより大きい場合は新たに指の押しかえが発生したもの
と判断してステップ218へと進み、そうでない場合は
ステップ219へ進む。
ステップ218では発音開始、停止制御部51より音源
装置61に対して、すでに発音中の楽音に対する発音停
止指令が送出される。その後ステップ212、ステップ
213.ステップ214.ステップ230の順番で進み
、前述の今同断たに検出受付許可となった場合とまった
く同じ動作で新たな楽音を発音させ、処理を終了する。
一方、ステップ219に進んだ場合は、ステップ212
における音高情報作成手順とまったく同じ方法で音高情
報を作成したのち、ステップ220に進み、前記接触位
置情報と前記指圧情報と前記弓圧情報と前記音高情報と
前記速度をもとに、音量制御部59において接触位置と
指圧と与圧と音高と速度に対応した音量情報が、また音
色制御部60において接触位置と指圧と与圧と音高と速
度に対応した音色情報がそれぞれ作成される。この際に
、音量制御部59は前記速度の情報と今回作成された音
高情報と今回検出された接触位置情報と指圧情報と弓圧
情報の5種類の情報をもとに、前記5種類の情報に応じ
た音量情報を次の関係により作成する。■接触位置と音
高と指圧と与圧が変わらなければ、速度=0すなわち静
止状態においてはその接触位置と音高と指圧と与圧にお
ける最小の音量を、また通常の演奏で想定される最大の
速度以上の速度においてはその接触位置と音高と指圧と
与圧における最大の音量を、そしてその間の速度におい
ては充分細かい精度で速度の増加に対応した音量を示す
音量情報を作成する。■接触位置と速度と指圧と与圧が
変わらなければ、最も高い音高の時にその接触位置と速
度と指圧と与圧における最小の音量を、また最も低い音
高、すなわち指が押さえられていない場合の音高におい
てはその接触位置と速度と指圧と与圧における最大の音
量を、そしてその間の音高においては充分細かい精度で
音高の高低に対応した音量を示す音量情報を作成する。
■接触位置と速度と音高と指圧が変わらなければ、4圧
最小の時にその接触位置と速度と音高と指圧における最
小の音量を、また通常の演奏で想定される最大の4圧以
上の与圧の時にその接触位置と速度と音高と指圧におL
−する最大の音量を、そしてその間の与圧においては充
分細かい精度で与圧の増加に対応した音量を示す音量情
報を作成する。■接触位置と速度と音高と与圧が変わら
なければ、指圧最小の時にその接触位置と速度と音高と
与圧における最小の音量を、また通常の演奏で想定され
る最大の指圧以上の指圧の時にその接触位置と速度と音
高と与圧における最大の音量を、そしてその間の指圧に
おいては充分細かい精度で指圧の増加に対応した音量を
示す音量情報を作成する。■速度と音高と指圧と与圧が
変わらなければ、前記接触部38の4先で接触している
ときにその速度と音高と指圧と与圧における最小音量を
、3元で接触しているときにその速度と音高と指圧と与
圧における最大の音量を、そして4先と3元の間で接触
したときは、3元から4先に向かって充分細かい精度で
接触位置に対応した音量を示す音量情報を割り当てる。
すなわち、速度=0、音高が最高、接触位置が4先、指
圧が最小、与圧が最小の時が音量最小となり、速度最大
、音高が最低、接触位置が3元。
指圧が最大、与圧が最大の時が音量最大となり、それ以
外の場合はその時の速度、音高、接触位置。
指圧、与圧に対応して充分細かい精度で連続的に音量が
変化するように音量情報は作成される。また音色制御部
60においても、前記速度の情報と今回作成された音高
と今回検出された接触位置情報と指圧情報と弓圧情報の
5種類の情報をもとに、前記音量制御部59の音量情報
作成の際と同様の関係により前記5種類の情報に応じた
音色情報を作成する。すなわち、速度=0、音高が最低
、接触位置が4先、指圧が最小、与圧が最小の時が最も
柔らかい音色になるように、また速度最大、音高が最高
、接触位置が3元、指圧が最大、与圧が最大の時が最も
硬い音色になるように、そしてそれ以外の場合はその時
の速度、音高、接触位置、指圧、与圧に対応して充分細
かい精度で連続的に音色が変化するように音色情報は作
成される。次にステップ221に進み、音源装置61に
対して作成された音高情報、音量情報、音色情報を送り
直す。
ステップ214と異なり、ここでは発音開始指令の作成
および音源装置61/\の送出は行なわな1w)。最後
にステップ230に進み、前述のメモリ32への書き込
み動作を行なったのち、処理を終了する。指位置が変化
しなかった場合はステップ222.ステップ223.ス
テップ224.ステップ225において、接触位置と指
圧と弓圧が変化せずかつ速度変化がない場合、すなわち
静止状態が継続している場合を判別し、静止状態が継続
している場合は発音。
音高、音量、音色の制御にかかわる処理は特に行なわず
ステップ230に進み、前述のメモリへの書き込みを行
なったのち処理を終了する。一方、前記静止状態が継続
している場合以外はステップ226に進み、音高情報の
作成は行なわず前回の音高情報を音高情報として採用し
て、前記接触位置情報と前記指圧情報と前記4圧情報と
前回の音高情報と前記速度をもとにステップ220にお
ける音量情報と音色情報の作成手順とまったく同じ手順
で音量情報と音色情報を作成したのちステップ227に
進み、音源装置61に対して作成された音量情報と音色
情報を送り直し、その結果サウンドシステム62より発
音中の楽音の音量、および音色が変化する。なおステッ
プ214.ステップ221と異なり、ここでは発音開始
指令および音高情報の音源装置61への送出は行なわな
い。そして最後にステップ230に進み、前述のメモリ
への書き込み動作を行なったのち、処理を終了する。
今同断たに接触状態が解除された場合はステップ229
に進み1発音開始、停止制御部51より音源装置61に
、すでに発音中の楽音に対する発音停止指令が送出され
、サウンドシステム62からの楽音の発音は停止する。
そして最後にステップ230に進み、前述のメモリへの
書き込み動作を行なったのち、処理を終了する。
以上のように本実施例によれば、請求項(2)記載の電
子楽器と請求項(4)記載の電子楽器を組合わせたので
、音高と音量、音色の制御が同時に行えるようになった
とともに、請求項(2)記載の電子楽器では発音開始、
停止の制御のために必要であったスイッチ26と検出受
付許可指定部28が不要となった。そして指位置検出部
27および楽音制御部58を構成する音高制御部30に
おいて請求項(2)記載の発明の実施例における処理と
同じ処理で音高情報が作成されるので、演奏者は開放弦
を演奏する場合も含めて、ヴァイオリン等のフレットの
ない擦弦楽器の左手による演奏方法と同様の方法で音高
が制御できる。また楽音制御部58において、請求項(
2)記載の発明の実施例と同じく、指を新たに押さえた
、あるいは新たに離した時と、指を離さずに指板上を移
動させた時を、指位置の変化量から判別し、前者の場合
には楽音の発音を新たな音高でやり直し、後者の場合に
は音高のみ出し直すことにより連続的に音高を変化させ
るので、ヴァイオリン等の擦弦楽器と同様にボルタメン
ト奏法も可能となる。さらに発音開始、停止制御部51
において、請求項(4)記載の発明の実施例と同じく、
接触の開始、接触の終了のタイミングでそれぞれ発音開
始指令2発音停止指令が音源装置6Jに送出されるので
、演奏者は弓37の接触部38で他のものに触れるとい
う簡単な動作で楽音の発音を制御できる。また、接触部
38が他のものに接触している間は、充分短い一定時間
ごとにその接触位置と音高と速度と指圧と弓圧に応じた
音量情報と音色情報がそれぞれ音量制御部59.音色制
御部60において作成され、音源装置61に送出される
ので、演奏者は接触部38を他のものに接触させたまま
その接触位置を変化させる、すなわち弓37で他のもの
を擦るという動作により、連続的に音量、音色を変化さ
せることが可能となる。またその音量。
音色は擦りつける弓の位置と擦る速さと音高と弓圧に加
え指圧によっても連続的に変化するように制御すること
ができるので、演奏者は請求項(1)記載の発明から請
求項(7)記載の発明の7つの実施例よりも、さらにき
め細やかな演奏表現が可能となる。これらの特徴により
、ヴァイオリン等の伝統的な擦弦楽器を弓で弾く場合と
同様の演奏方法での音高、音量、音色の制御が可能であ
るとともに、擦られる側には制限がないので擦られるも
のおよび擦り方を演奏者が工夫することにより従来にな
い形態の演奏表現が可能どなる。
以上が本発明の請求項(1)記載から請求項(8)記載
までの発明の実施例の動作説明であるが、なお、前記8
つの実施例において、各音色制御部で作られた音色情報
により最も柔らかい音色と硬い音色の間を連続的に音色
が変化する例を制御される音色の一例として示したが、
音色とは音量、音高以分の音の要素をすべて含むもので
あり、各音色制御部においては別の処理により柔らかい
、硬いの他に様々な要素を連続的に制御する音色情報を
作成することが可能である。また各音量制御部、各音色
制御部において入力された各情報から音源装置61に送
出する各出力情報を作成する際の各入力情報と各出力情
報の関係を例をあげて説明したが、それらはあくまでも
−例であり、通常の演奏動作において時間的、連続的に
楽音を変化させることが可能であり、かつ同じ動作によ
り同じ楽音が得られるのであれば、他の関係により各入
力情報から各出力情報を作成してもかまわない。
また、前記8つの構成では、単音しか発音させることが
できないが、楽器本体25に指板24を複数個並列に取
り付けることにより、演奏者は複音を発生させることが
できる。
(発明の効果) 以上のように請求項(1)記載の発明は、演奏者が指を
用いて楽音を制御するための指板と、前記指板に接触し
ている指の位置を検出する指位置検出手段と、前記指位
置検出を所望の期間だけ受け付けるための検出受付許可
指定手段と、前記指位置検出手段より得た、指板上の指
の位置の情報と、前記検出受付許可指定手段により得た
検出受付許可情報をもとに、発音開始タイミング、発音
停止タイミング、および時間的、連続的に変化する音高
をそれぞれ制御する楽音制御手段とを設けることにより
、演奏者は開放弦を演奏する場合も含めて、ヴァイオリ
ン等のフレットのない擦弦楽器の左手による演奏方法と
同様の方法で音高が制御でき、また指を新たに押さえた
、あるいは新たに離した時と、指を離さずに指板上を移
動させた時を、指位置の変化量から判別し、前者の場合
には楽音の発音を新たな音高でやり直し、後者の場合に
は音高のみ出し直すことにより連続的に音高を変化させ
るので、ヴァイオリン等の擦弦楽器の特徴であるボルタ
メント奏法も可能である、優れた電子楽器を実現できる
ものである。
請求項(2)記載の発明は、演奏者が指を用いて楽音を
制御するための指板と、前記指板に接触している指の位
置を検出する指位置検出手段と、前記指板に接触してい
る指の指板を押す圧力を検出する指圧検出手段と、前記
指位置検出および指圧検出を所望の期間だけ受け付ける
ための検出受付許可指定手段と、前記指位置検出手段、
および指圧検出手段により得た、指板上の指の位置、お
よび指圧の情報と、前記検出受付許可指定手段より得た
、検出受付許可情報をもとに1発音開始タイミング、発
音停止タイミング、および時間的、連続的に変化する音
高、音量、音色をそれぞれ制御する楽音制御手段と、を
設けることにより、前記請求項(1)記載の電子楽器の
特徴であった、開放弦を演奏する場合も含めて、ヴァイ
オリン等のフレットのない擦弦楽器の左手による演奏方
法と同様の方法で音高が制御できること、およびヴアイ
オリン等の擦弦楽器と同様にポルタメント奏法も可能で
あることに加えて、時間的、連続的に変化する音量、音
色をも制御することができ、さらに発展的な演奏表現が
可能な優れた電子楽器を実現できるものである。
請求項(3)記載の発明は、演奏者がそれを他の物と擦
り合わせることによって楽音を制御するための弓と、前
記弓が他の物と接触しているかどうかを検出するための
接触有無検出手段と、前記弓が他の物と接触している時
、弓のどの位置が接触しているかを検出するための接触
位置検出手段と、前記接触有無検出手段、前記接触位置
検出手段により得た、接触の有無、接触位置の情報をも
とに、発音開始タイミング、発音停止タイミング、およ
び時間的、連続的に変化する音色、音量をそれぞれ制御
する楽音制御手段と、を設けることにより、演奏者は弓
37の接触部38で他のものに触れるという簡単な動作
で楽音の発音を制御でき、かつ接触部38を他のものに
接触させたままその接触位置を変化させる、すなわち弓
37で他のものを擦るという動作で擦りつける弓の位置
と擦る速さを変えることにより、時間的、連続的に変化
するように音量、音色を制御することができるので、ヴ
ァイオリン等を弓で弾く場合と同様の演奏方法での音量
音色の制御が可能であるとともに、擦られる側には制限
がないので擦られるものおよび擦り方を演奏者が工夫す
ることにより従来にない形態の演奏表現が可能となる音
色、音量制御のための優れた電子楽器を実現できるもの
である。
請求項(4)記載の発明は、演奏者がそれを他の物と擦
り合わせることによって楽音を制御するための弓と、前
記弓が他の物と接触しているかどうかを検出するための
接触有無検出手段と、前記弓が他の物と接触している時
、弓のどの位置が接触しているかを検出するための接続
位置検出手段と、前記接触位置において弓が他のものを
押す圧力を検出するための弓圧検出手段と、前記接触有
無検出手段、前記接触位置検出手段、前記弓圧検出手段
により得た、接触の有無、接触位置、弓圧の情報をもと
に、発音開始タイミング、発音停止タイミング、および
時間的、連続的に変化する音色。
音量をそれぞれ制御する楽音制御手段と、を設けること
により、演奏者は弓37の接触部38で他のものに触れ
るという簡単な動作で楽音の発音を制御でき、かつ接触
部38を他のものに接触させたままその接触位置を変化
させる、すなわち弓37で他のものを擦るという動作で
擦りつける弓の位置と擦る速さと弓圧を変えることによ
り、請求項(3)記載の電子楽器よりさらにきめ細やか
に、時間的。
連続的に変化するように音量、音色を制御することがで
きるので、ヴァイオリン等を弓で弾く場合と同様の演奏
方法での音量、音色の制御が可能であるとともに、擦ら
れる側には制限がないので擦られる哲のおよび擦り方を
演奏者が工夫することにより従来にない形態の演奏表現
が可能となる音色、音量制御のための優れた電子楽器を
実現できるものである。
請求項(5)記載の発明は、演奏者が指を用いて楽音を
制御するための指板と、演奏者がそれを他の物と擦り合
わせることによって楽音を制御するだめの弓と、前記指
板に接触している指の位置を検出する指位置検出手段と
、前記弓が他の物と接触しているかどうかを検出するた
めの接触有無検出手段と、前記弓が他の物と接触してい
る時、弓のどの位置が接触しているかを検出するための
接触位置検出手段と、前記指位置検出手段により得た、
指板上の指の位置の情報と、前記接触有無検出手段、前
記接触位置検出手段により得た、接触の有無、接触位置
の情報とをもとに、発音開始タイミング、発音停止タイ
ミング、および時間的。
連続的に変化する音高、音量、音色をそれぞれ制御する
楽音制御手段と、を設けることにより、請求項(1)記
載の電子楽器と請求項(3)記載の電子楽器の両方の特
徴を備えた、すなわち開放弦を演奏する場合も含めて、
ヴァイオリン等のフレットのない擦弦楽器の左手による
演奏方法と同様の方法で音高が制御できること、および
ヴァイオリン等の擦弦楽器と同様にボルタメント奏法も
可能であることを加えて、演奏者は弓37の接触部38
で他のものに触れるという簡単な動作で楽音の発音を制
御でき、かつ弓37で他のものを擦るという動作で、擦
りつける弓の位置と擦る速さを変えることにより、きめ
細やかに、時間的、連続的に変化する音量、音色を音高
に応じて制御することができるので、ヴァイオリン等の
伝統的な擦弦楽器を弓で弾く場合と同様の演奏方法での
音高、音量、音色の制御が可能であるとともに、擦られ
る側には制限がないので擦られるものおよび擦り方を演
奏者が工夫することにより従来にない形態の演奏表現が
可能となる優れた電子楽器を実現できるものである。
請求項(6)記載の発明は、演奏者が指を用いて楽音を
制御するための指板と、演奏者がそれを他の物と擦り合
わせることによって楽音を制御するための弓と、前記指
板に接触している指の位置を検出する指位置検出手段と
、前記指板に接触している指の指板を押す圧力を検出す
る指圧検出手段と、前記弓が他の物と接触しているかど
うかを検出するための接触有無検出手段と、前記弓が他
の物と接触している時、弓のどの位置が接触しているか
を検出するための接触位置検出手段と、前記指位置検出
手段、および前記指圧検出手段により得た、指板上の指
の位置、および指圧の情報と、前記接触有無検出手段、
前記接触位置検出手段により得た、接触の有無、接触位
置の情報とをもとに1発音開始タイミング、発音停止タ
イミング、および時間、連続的に変化する音高、音量、
音色をそれぞれ制御する楽音制御手段と、を設けること
により、請求項(2)記載の電子楽器と請求項(3)記
載の電子楽器の両方の特徴を備えた、すなわち開放弦を
演奏する場合も含めて、ヴァイオリン等のフレットのな
い擦弦楽器の左手による演奏方法と同様の方法で音高が
制御できること、およびヴァイオリン等の擦弦楽器と同
様にボルタメント奏法も可能であることに加えて、演奏
者は弓37の接触部38で他のものに触れるという簡単
な動作で楽音の発音を制御でき、かつ弓37で他のもの
を擦るという動作で、擦りつける弓の位置と擦る速さを
変えることと、指板24を押さ−える指圧を変えること
により、きめ細やかに、時間的、連続的に変化する音量
、音色を音高に応じて制御することができるので、ヴァ
イオリン等の伝統的な擦弦楽器を弓で弾く場合と同様の
演奏方法での音高、音量。
音色の制御が可能であるとともに、擦られる側には制限
がないので擦られるものおよび擦り方を演奏者が工夫す
ることにより従来にない形態の演奏表現が可能となる優
れた電子楽器を実現できるものである。
請求項(7)記載の発明は、演奏者が指を用いて楽音を
制御するための指板と、演奏者がそれを他の物と擦り合
わせることによって楽音を制御するための弓と、前記指
板に接触している指の位置を検出する指位置検出手段と
、前記弓が他の物と接触しているかどうかを検出するた
めの接触有無検出手段と、前記弓が他の物と接触してい
る時、弓のどの位置が接触しているかを検出するための
接触位置検出手段と、前記接触位置において弓が他のも
のを押す圧力を検出するための弓圧検出手段と、前記指
位置検出手段により得た、指板上の指の位置の情報と、
前記接触有無検出手段、前記接触位置検出手段、前記弓
圧検出手段により得た、接触の有無、接触位置、弓圧の
情報とをもとに、発音開始タイミング、発音停止タイミ
ング、および時間的、連続的に変化する音高、音量、音
色をそれぞれ制御する楽音制御手段と、を設けることに
より、請求項(1)記載の電子楽器と請求項(4)記載
の電子楽器の両方の特徴を備えた、すなわち開放弦を演
奏する場合も含めて、ヴァイオリン等のフレットのない
擦弦楽器の左手による演奏方法と同様の方法で音高が制
御できること、およびヴァイオリン等の擦弦楽器と同様
にボルタメント奏法も可能であることを加えて、演奏者
は弓37の接触部38で他のものに触れるという簡単な
動作で楽音の発音を制御でき、かつ弓37で他のものを
擦るという動作で、擦りつける弓の位置と擦る速さを変
えることに加え、弓圧を変えることにより、きめ細やか
に、時間的、連続的に変化する音量、音色を音高に応じ
て制御することができるので、ヴァイオリン等の伝統的
な擦弦楽器を弓で弾く場合と同様の演奏方法での音高、
音量、音色の制御が可能であるとともに、擦られる側に
は制限がないので擦られるものおよび擦り方を演奏者が
工夫することにより従来にない形態の演奏表現が可能と
なる優れた電子楽器を実現できるものである。
請求項(8)記載の発明は、演奏者が指を用いて楽音を
制御するための指板と、演奏者がそれを他の物と擦り合
わせることによって楽音を制御するための弓と、前記指
板に接触している指の位置を検出する指位置検出手段と
、前記指板に接触している指の押す圧力を検出する指圧
検出手段と、前記弓が他の物と接触しているかどうかを
検出するための接触有無検出手段と、前記弓が他の物と
接触している時、弓のどの位置が接触しているかを検出
するための接触位置検出手段と、前記接触位置において
弓が他のものを押す圧力を検出するための弓圧検出手段
と、前記指位置検出手段、および前記指圧検出手段によ
り得た、指板上の指の位置、および指圧の情報と、前記
接触有無検出手段。
前記接触位置検出手段、前記弓圧検出手段により得た、
接触の有無、接触位置、弓圧の情報とをもとに、発音開
始タイミング、発音停止タイミング、および時間的、連
続的に変化する音高、音量、音色をそれぞれ制御する楽
音制御手段と、を設けることにより、請求項(2)記載
の電子楽器と請求項(4)記載の電子楽器の両方の特徴
を備えた、すなわち開放弦を演奏する場合も含めて、ヴ
ァイオリン等のフレットのない擦弦楽器の左手による演
奏方法と同様の方法で音高が制御できること、およびヴ
ァイオリン等の擦弦楽器と同様にボルタメント奏法も可
能であることに加えて、演奏者は弓37の接触部38で
他のものに触れるという簡単な動作で楽音の発音を制御
でき、かつ弓37で他のものを擦るという動作で、擦り
つける弓の位置と擦る速さと与圧を変えることと、指板
24を押さえる指圧を変えることにより、前述の請求項
(1)記載から請求項(7)記載のいずれの電子楽器よ
りも、きめ細やかに、時間的、連続的に変化する音量、
音色を音高に応じて制御することができるので、ヴァイ
オリン等の伝統的な擦弦楽器を弓で弾く場合と同様の演
奏方法での音高、音量、音色の制御が可能であるととも
に、擦られる側には制限がないので擦られるものおよび
擦り方を演奏者が工夫することにより従来にない形態の
演奏表現が可能となる優れた電子楽器を実現できるもの
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の電子楽器の一例を示すブロック図、第2
図は本発明の請求項(1)記載の電子楽器の構成を示す
ブロック図、第3図は請求項(2)記載の電子楽器の構
成を示すブロック図、第4図は請求項(3)記載の電子
楽器の構成を示すブロック図、第5図は請求項(4)記
載の電子楽器の構成を示すブロック図、第6図は請求項
(5)記載の電子楽器の構成を示すブロック図、第7図
は請求項(6)記載の電子楽器の構成を示すブロック図
、第8図は請求項(7)記載の電子楽器の構成を示すブ
ロック図、第9図は請求項(8)記載の電子楽器の構成
を示すブロック図、第10図は請求項(1)記載の発明
の一実施例による電子楽器のブロック図、第11図は請
求項(1)記載の電子楽器の楽音制御部の構成を示すブ
ロック図、第12図は請求項(2)記載の発明の一実施
例による電子楽器のブロック図、第13図は請求項(2
)記載の電子楽器の楽音制御部の構成を示すブロック図
、第14図は請求項(3)記載の発明の一実施例による
電子楽器のブロック図、第15図は請求項(3)記載の
電子楽器の楽音制御部の構成を示すブロック図、第16
図は請求項(4)記載の発明の一実施例による電子楽器
のブロック図、第17図は請求項(4)記載の電子楽器
の楽音制御部の構成を示すブロック図、第18図は請求
項(5)記載の発明の一実施例による電子楽器のブロッ
ク図、第19図は請求項(5)記載の電子楽器の楽音制
御部の構成を示すブロック図、第20図は請求項(6)
記載の発明の一実施例による電子楽器のブロック図、第
21図は請求項(6)記載の電子楽器の楽音制御部の構
成を示すブロック図、第22図は請求項(7)記載の発
明の一実施例による電子楽器のブロック図、第23図は
請求項(7)記載の電子楽器の楽音制御部の構成を示す
ブロック図、第24図は請求項(8)記載の発明の一実
施例による電子楽器のブロック図、第25図は請求項(
8)記載の電子楽器の楽音制御部の構成を示すブロック
図、第26図は請求項(1)記載の発明の一実施例にお
ける動作を示すフローチャート、第27図は請求項(2
)記載の発明の一実施例における動作を示すフローチャ
ート、第28図は請求項(3)記載の発明の一実施例に
おける動作を示すフローチャート、第29図は請求項(
4)記載の発明の一実施例における動作を示すフローチ
ャート、第30図は請求項(5)記載の発明の一実施例
における動作を示すフローチャート、第31図は請求項
(6)記載の発明の一実施例における動作を示すフロー
チャート、第32図は請求項(7)記載の発明の一実施
例における動作を示すフローチャート、第33図は請求
項(8)記載の発明の一実施例における動作を示すフロ
ーチャートである。 ■ ・・・高音指定部、 2,25・・・楽器本体、3
・・・弦、 4・・・位置判別手段、 5・・・振幅検
出手段、 6 ・・・撥弦検出手段、7・・・楽音発生
手段、8,24・・・指板、9 ・・・指位置検出手段
、10・・・検出受付許可指定手段、11.13.17
.19.20.21゜22、23・・・楽音制御手段、
12・・・指圧検出手段、14.37・・・弓、15・
・・接触有無検出手段、16・・・接触位置検出手段、
18・・・与圧検出手段、26・・・スイッチ、27・
・・指位置検出部、28・・・検出受付許可指定部、3
0・・・音高制御部、31.45゜51・・・発音開始
、停止制御部、32・・・メモリ、33・・・指圧検出
部、29.34.42゜47、50.52.55.58
・・・楽音制御部、35、43.4g、 53.56.
59・・・音量制御部、36、44.49.54.57
.60・・・音色制御部、38・・・接触部、39・・
・支持部、40・・・接触有無検出部、41・・・接触
位置検出部、46・・・与圧検出部、61・・・音源装
置、62・・・サウンドシステム。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)演奏者が指を用いて楽音を制御するための指板と
    、 前記指板に接触している指の位置を検出する指位置検出
    手段と、 前記指位置検出を所望の期間だけ受け付けるための検出
    受付許可指定手段と、 前記指位置検出手段より得た、指板上の指の位置の情報
    と、前記検出受付許可指定手段より得た検出受付許可情
    報をもとに、発音開始タイミング、発音停止タイミング
    、および時間的、連続的に変化する音高をそれぞれ制御
    する楽音制御手段と、を有することを特徴とする電子楽
    器。
  2. (2)演奏者が指を用いて楽音を制御するための指板と
    、 前記指板に接触している指の位置を検出する指位置検出
    手段と、 前記指板に接触している指の指板を押す圧力を検出する
    指圧検出手段と、 前記指位置検出および指圧検出を所望の期間だけ受け付
    けるための検出受付許可指定手段と、前記指位置検出手
    段、および指圧検出手段により得た、指板上の指の位置
    、および指圧の情報と、前記検出受付許可指定手段より
    得た、検出受付許可情報をもとに、発音開始タイミング
    、発音停止タイミング、および時間的、連続的に変化す
    る音高、音量、音色をそれぞれ制御する楽音制御手段と
    、 を有することを特徴とする電子楽器。
  3. (3)演奏者がそれを他の物と擦り合わせることによっ
    て楽音を制御するための弓と、 前記弓が他の物と接触しているかどうかを検出するため
    の接触有無検出手段と、 前記弓が他の物と接触している時、弓のどの位置が接触
    しているかを検出するための接触位置検出手段と、 前記接触有無検出手段、前記接触位置検出手段により得
    た、接触の有無、接触位置の情報をもとに、発音開始タ
    イミング、発音停止タイミング、および時間的、連続的
    に変化する音色、音量をそれぞれ制御する楽音制御手段
    と、 を有することを特徴とする電子楽器。
  4. (4)演奏者がそれを他の物と擦り合わせることによっ
    て楽音を制御するための弓と、 前記弓が他の物と接触しているかどうかを検出するため
    の接触有無検出手段と、 前記弓が他の物と接触している時、弓のどの位置が接触
    しているかを検出するための接触位置検出手段と、 前記接触位置において弓が他のものを押す圧力を検出す
    るための弓圧検出手段と、 前記接触有無検出手段、前記接触位置検出手段、前記弓
    圧検出手段により得た、接触の有無、接触位置、弓圧の
    情報をもとに、発音開始タイミング、発音停止タイミン
    グ、および時間的、連続的に変化する音色、音量をそれ
    ぞれ制御する楽音制御手段と、 を有することを特徴とする電子楽器。
  5. (5)演奏者が指を用いて楽音を制御するための指板と
    、 演奏者がそれを他の物と擦り合わせることによって楽音
    を制御するための弓と、 前記指板に接触している指の位置を検出する指位置検出
    手段と、 前記弓が他の物と接触しているかどうかを検出するため
    の接触有無検出手段と、 前記弓が他の物と接触している時、弓のどの位置が接触
    しているかを検出するための接触位置検出手段と、 前記指位置検出手段により得た、指板上の指の位置の情
    報と、前記接触有無検出手段、前記接触位置検出手段に
    より得た、接触の有無、接触位置の情報とをもとに、発
    音開始タイミング、発音停止タイミング、および時間的
    、連続的に変化する音高、音量、音色をそれぞれ制御す
    る楽音制御手段と、 を有することを特徴とする電子楽器。
  6. (6)演奏者が指を用いて楽音を制御するための指板と
    、 演奏者がそれを他の物と擦り合わせることによって楽音
    を制御するための弓と、 前記指板に接触している指の位置を検出する指位置検出
    手段と、 前記指板に接触している指の指板を押す圧力を検出する
    指圧検出手段と、 前記弓が他の物と接触しているかどうかを検出するため
    の接触有無検出手段と、 前記弓が他の物と接触している時、弓のどの位置が接触
    しているかを検出するための接触位置検出手段と、 前記指位置検出手段、および前記指圧検出手段により得
    た、指板上の指の位置、および指圧の情報と、前記接触
    有無検出手段、前記接触位置検出手段により得た、接触
    の有無、接触位置の情報とをもとに、発音開始タイミン
    グ、発音停止タイミング、および時間的、連続的に変化
    する音高、音量、音色をそれぞれ制御する楽音制御手段
    と、を有することを特徴とする電子楽器。
  7. (7)演奏者が指を用いて楽音を制御するための指板と
    、 演奏者がそれを他の物と擦り合わせることによって楽音
    を制御するための弓と、 前記指板に接触している指の位置を検出する指位置検出
    手段と、 前記弓が他の物と接触しているかどうかを検出するため
    の接触有無検出手段と、 前記弓が他の物と接触している時、弓のどの位置が接触
    しているかを検出するための接触位置検出手段と、 前記接触位置において弓が他のものを押す圧力を検出す
    るための弓圧検出手段と、 前記指位置検出手段により得た、指板上の指の位置の情
    報と、前記接触有無検出手段、前記接触位置検出手段、
    前記弓圧検出手段により得た、接触の有無、接触位置、
    弓圧の情報とをもとに、発音開始タイミング、発音停止
    タイミング、および時間的、連続的に変化する音高、音
    量、音色をそれぞれ制御する楽音制御手段と、 を有することを特徴とする電子楽器。
  8. (8)演奏者が指を用いて楽音を制御するたの指板と、 演奏者がそれを他の物と擦り合わせることによって楽音
    を制御するための弓と、 前記指板に接触している指の位置を検出する指位置検出
    手段と、 前記指板に接触している指の指板を押す圧力を検出する
    指圧検出手段と、 前記弓が他の物と接触しているかどうかを検出するため
    の接触有無検出手段と、 前記弓が他の物と接触している時、弓のどの位置が接触
    しているかを検出するための接触位置検出手段と、 前記接触位置において弓が他のものを押す圧力を検出す
    るための弓圧検出手段と、 前記指位置検出手段、および前記指圧検出手段により得
    た、指板上の指の位置、および指圧の情報と、前記接触
    有無検出手段、前記接触位置検出手段、前記弓圧検出手
    段により得た、接触の有無、接触位置、弓圧の情報とを
    もとに、発音開始タイミング、発音停止タイミング、お
    よび時間的、連続的に変化する音高、音量、音色をそれ
    ぞれ制御する楽音制御手段と、 を有することを特徴とする電子楽器。
JP2158834A 1990-06-19 1990-06-19 電子楽器 Pending JPH0451196A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2158834A JPH0451196A (ja) 1990-06-19 1990-06-19 電子楽器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2158834A JPH0451196A (ja) 1990-06-19 1990-06-19 電子楽器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0451196A true JPH0451196A (ja) 1992-02-19

Family

ID=15680415

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2158834A Pending JPH0451196A (ja) 1990-06-19 1990-06-19 電子楽器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0451196A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6025552A (en) * 1995-09-20 2000-02-15 Yamaha Corporation Computerized music apparatus processing waveform to create sound effect, a method of operating such an apparatus, and a machine-readable media
JP2000056764A (ja) * 1998-08-04 2000-02-25 Casio Comput Co Ltd 電子楽器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6025552A (en) * 1995-09-20 2000-02-15 Yamaha Corporation Computerized music apparatus processing waveform to create sound effect, a method of operating such an apparatus, and a machine-readable media
JP2000056764A (ja) * 1998-08-04 2000-02-25 Casio Comput Co Ltd 電子楽器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103810992B (zh) 语音合成方法和语音合成设备
US9418645B2 (en) Method of playing chord inversions on a virtual instrument
US5488196A (en) Electronic musical re-performance and editing system
EP1325492B1 (en) Keys for musical instruments and musical methods
JP3812387B2 (ja) 楽音制御装置
EP0339575B1 (en) Electronic musical instrument
US20030188627A1 (en) Interactive performance interface for electronic sound device
JP2006163435A (ja) 楽音制御装置
US5223659A (en) Electronic musical instrument with automatic accompaniment based on fingerboard fingering
JP4802857B2 (ja) 楽音合成装置及びプログラム
US11657791B2 (en) Musical sound information outputting apparatus, musical sound producing apparatus, method for generating musical sound information
JP3684774B2 (ja) 演奏指示装置及びプログラムを記録した媒体
JPH0451196A (ja) 電子楽器
JP3613935B2 (ja) 演奏練習装置及びプログラムを記録した媒体
Nichols II The vbow: An expressive musical controller haptic human-computer interface
Molina-Villota et al. A Singing Toolkit: Gestural Control of Voice Synthesis, Voice Samples and Live Voice
Carelli Voice to musical instrument translation in a performance environment
JP2650315B2 (ja) 楽音制御装置
JP2871514B2 (ja) 身振り型楽音制御装置の楽譜表記方法
JPH03282592A (ja) 自動演奏装置
JP2961675B2 (ja) 電子楽器
JP2000172253A (ja) 電子楽器
WO2017159083A1 (ja) 音声合成方法および音声合成制御装置
JPH04242290A (ja) 演奏情報発生装置
JPH05232944A (ja) 電子弦楽器