JPH045077B2 - - Google Patents

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JPH045077B2
JPH045077B2 JP1509584A JP1509584A JPH045077B2 JP H045077 B2 JPH045077 B2 JP H045077B2 JP 1509584 A JP1509584 A JP 1509584A JP 1509584 A JP1509584 A JP 1509584A JP H045077 B2 JPH045077 B2 JP H045077B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はホワイトメタル軸受用潤滑油組成物に
関し、詳しくは精製鉱油に特定の脂肪族1価アル
コールを含有してなるホワイトメタル軸受用潤滑
油組成物に関する。
ホワイトメタルとはスズまたは鉛を主成分とす
る非鉄合金であり、具体的にはJIS H5401に規定
されている。このホワイトメタルを使用した軸受
は大型の産業機械、たとえば蒸気タービン、圧延
機のロールネツク軸受などの軸受に多用されてい
る。ホワイトメタル軸受は本来、流体潤滑を行う
ように設計されたものであり、ホワイトメタル軸
受用潤滑油としては適正な油膜厚さが維持できる
粘度さえ有するものであればよいとされてきた。
したがつて流体潤滑が維持されている限り、ホワ
イトメタル軸受に対して摩擦低減剤等を使用する
ことは無意味なものと従来では考えられていた。
実際、より厳しい条件で運転される装置の潤滑油
によく用いられる極圧剤、油性剤または摩擦調整
剤は、境界潤滑または混合潤滑下での摩擦低下に
は有効な添加剤であるが、ホワイトメタル軸受の
ような流体潤滑下では全く効果を示さないもので
あつた。
本発明者らは、より厳しい潤滑条件下まで流体
潤滑を維持することによりホワイトメタル軸受の
摩擦損失を低減させることができる潤滑油を開発
すべく研究を重ねた結果、精製鉱油を主体とし、
これに特定の脂肪族1価アルコールを必須成分と
して特定量含有してなる潤滑油組成物がホワイト
メタル軸受用潤滑油として特に優れていることを
見い出し本発明を完成するに至つた。
本発明はホワイトメタル軸受の摩擦抵抗を低下
させ、軸受の所要動力を低減し、かつ軸受の安全
性および耐久性を増大させるホワイトメタル軸受
用潤滑油組成物を提供することを目的とする。
すなわち本発明は、(A)動粘度10〜10000cst(40
℃)、粘度指数80以上の精製鉱油を主体とし、か
つ(B)炭素数14〜20の脂肪族1価アルコールを必須
成分として組成物全体の0.1〜5.0重量%含有して
なるホワイトメタル軸受用潤滑油組成物を提供す
るものである。
以下本発明の内容をさらに詳しく説明する。
本発明でいう(A)成分は、40℃での動粘度が10〜
10000cst、好ましくは20〜1000cst、粘度指数80
以上、好ましくは90以上の精製鉱油である。精製
鉱油としては石油の潤滑油留分を水素化精製、溶
剤精製、白土精製またはこれらの組合せにより精
製したものが使用できる。(A)成分の精製鉱油は本
発明の潤滑油組成物の主体をなすものであり、通
常組成物全体を基準として85.0〜99.9重量%を占
めるものである。
一方本発明でいう(B)成分は、炭素数14〜20、好
ましくは16〜20の(A)成分に溶解可能な脂肪族1価
アルコールである。(B)成分としては直鎖アルコー
ルでも分枝アルコールでもよく、また飽和アルコ
ールでも不飽和アルコールでもよい。(B)成分のア
ルコールとして具体的にはたとえばテトラデシル
アルコール(ミリスチルアルコール)ヘキサデシ
ルアルコール(セチルアルコール)、エイコシル
アルコール、オレイルアルコール、エライジルア
ルコール、炭素数が14〜20の範囲にあるオキソア
ルコール(オキソ法により合成されるアルコー
ル)などがあげられる。これらのアルコールの中
でも本発明ではオレイルアルコールが最も好まし
く用いられる。
(B)成分の含有量は組成物全体を基準として0.1
〜5.0重量%、好ましくは0.1〜2.0重量%である。
(B)成分の含有量がこの範囲に達しない場合は十分
な効果が得られなくなり摩擦の低下効果も少なく
好ましくない。一方(B)成分の含有量がこの範囲を
越える場合には含有量増加に見合うだけの効果の
増加は見られず、経済的見地から見ても好ましく
ない。
本発明のホワイトメタル軸受用潤滑油組成物は
前記(A)および(B)成分を必須成分として配合するこ
とにより得られるが、その際に必要に応じて酸化
防止剤、清浄分散剤、粘度指数向上剤、流動点降
下剤、さび止め剤、極圧剤、油性剤または消泡剤
などの公知の添加剤を単独でまたは数種組み合わ
せて添加してもよい。これら各種添加剤の合計添
加量は通常組成物全体を基準として10.0重量%以
下であり、またその詳細については、たとえば桜
井俊男編著「石油製品添加剤」(幸書房)に記載
されている。
以下実施例および比較例により本発明をさらに
具体的に説明する。なお以下の実施例および比較
例で摩擦特性を調べるために使用した高圧軸受試
験機を第1図に示した。第1図で1はクロムモリ
ブデン鋼4種からなる試験軸、2はホワイトメタ
ルWJ−2からなる試験軸受であり、この軸受に
は5の加圧ピストン部と7の平衡錘により3の軸
受ホルダーを通して荷重がかかるようになつてい
る。また試料油は熱交換器を通して温度制御され
た後トロコイドポンプを用いて4の油槽に導入さ
れて軸受部を潤滑しており、さらに1の試験軸が
回転している際のトルクが8のトルク測定用指針
で測定できるようになつている。
実施例および比較例 溶剤精製、水素仕上げした精製鉱油(40℃の粘
度31.3cst、粘度指数103)にオレイルアルコール
を0.3重量%含有させたもの(本発明品1)、ヘキ
サデシルアルコールを0.3重量%含有させたもの
(本発明品2)およびエライジルアルコールを0.2
重量%含有させたもの(本発明品3)を製造し、
前述の高圧軸受試験機によりその摩擦特性を試験
した。
試験は供試軸受をならし運転後、一定回転速度
(500rpm)で徐々に荷重を上げた時の摩擦係数の
変化を測定することにより行つた。第2図にその
結果を示す。
なお比較のため、前述の精製鉱油のみの場合
(比較品1)、精製鉱油に油性剤としてオレイン酸
を0.3重量%含有させた場合(比較品2)および
精製鉱油に極圧剤としてジオレイルホスフアイト
を0.3重量%含有させた場合(比較品3)につい
ても同様の実験を行い、その結果も第2図に示し
た。
第2図でηN/Pmは粘度・回転数/荷重を示し
ており、logηN/Pmの値が−9.0近くになると境
界潤滑の条件が寄与してくるが、それ以上の
logηN/Pm値の範囲ではほぼ流体潤滑条件下に
あるとみてよい。この図から本発明品1〜3を使
用した場合は、いずれも基油のみの場合(比較品
1)に比べて摩擦係数が低下している。それに対
して基油に油性剤や極圧剤を添加した場合(比較
品2および3)にはその添加効果がほとんど認め
られない。このことはホワイトメタル軸受に対し
ては長鎖の脂肪族炭化水素基をもつアルコールだ
けがその摩擦係数を低下させる機能をもつている
ことを示している。
また高級アルコールの優れた性能は、高圧軸受
試験機の回転数を下げて25rpmとして、他の実用
的な極圧添加剤と比較すると一層顕著になる。
本発明品1、比較品1および前述の精製鉱油に
極圧剤としてトリクレジルホスフエートを0.5重
量%含有させたもの(比較品4)、精製鉱油に極
圧剤としてトリクレジルホスフエート0.5重量%、
ジベンジルジスルフイド0.26重量%を含有させた
もの(比較品5)について、高圧軸受試験機の回
転数を25rpmとして面圧を変化させてその摩擦係
数を測定した。結果を第3図に示す。
第3図から明らかなように、本発明品1は面圧
が28MPaになつても低い摩擦係数を維持してお
り、優れた効果を示している。それに対して比較
品4および5では極圧剤を添加しているにもかか
わらずホワイトメタル軸受には全く効果がなく、
むしろ基油のみの場合(比較品1)より性能が悪
化している。
本発明の潤滑油組成物がこのようにホワイトメ
タル軸受に対して特別の効果を示す理由として
は、含有している高級アルコールが厳しい潤滑条
件でも油膜を厚い状態に維持する機能を有するた
めであり、従来の油性剤や極圧剤が作用を示す機
構とは根本的に異なるものと思われる。
【図面の簡単な説明】
第1図は潤滑油組成物の摩擦特性を調べるため
の高圧軸受試験機を示す端面略図、第2図及び第
3図は潤滑油組成物の摩擦係数の変化を示すグラ
フである。 図中、1は試験軸、2は試験軸受、3は軸受ホ
ルダー、5は加圧ピストン部である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 (A)動粘度10〜10000cst(40℃)、粘度指数80以
    上の精製鉱油を主体とし、かつ(B)炭素数14〜20の
    脂肪族1価アルコールを必須成分として組成物全
    体の0.1〜5.0重量%含有してなるホワイトメタル
    軸受用潤滑油組成物。
JP1509584A 1984-02-01 1984-02-01 ホワイトメタル軸受用潤滑油組成物 Granted JPS60161486A (ja)

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JP1509584A JPS60161486A (ja) 1984-02-01 1984-02-01 ホワイトメタル軸受用潤滑油組成物

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JP1509584A JPS60161486A (ja) 1984-02-01 1984-02-01 ホワイトメタル軸受用潤滑油組成物

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JPS60161486A JPS60161486A (ja) 1985-08-23
JPH045077B2 true JPH045077B2 (ja) 1992-01-30

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Families Citing this family (7)

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JPH0730346B2 (ja) * 1986-09-08 1995-04-05 出光興産株式会社 潤滑油組成物
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JPS60161486A (ja) 1985-08-23

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