JPH04506360A - 1,4―ジアシルオキシ―2―ブテンの製造方法 - Google Patents
1,4―ジアシルオキシ―2―ブテンの製造方法Info
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- JPH04506360A JPH04506360A JP50667891A JP50667891A JPH04506360A JP H04506360 A JPH04506360 A JP H04506360A JP 50667891 A JP50667891 A JP 50667891A JP 50667891 A JP50667891 A JP 50667891A JP H04506360 A JPH04506360 A JP H04506360A
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- C07C67/05—Preparation of carboxylic acid esters by reacting carboxylic acids or symmetrical anhydrides onto unsaturated carbon-to-carbon bonds with oxidation
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
1.4−ジアシルオキシ−2−ブテンの製造方法本発明は粗製ブタジェンの流れ
から1.4−ジアシルオキシ−2−ブテンを製造する方法に関する。
発明の背景
従来、とりわけて1,4−ジアシルオキシ−2−ブテン(DAOB)を製造する
ためにブテン及び/又はブタジェンと酸素及びカルボン酸との反応(アシルオキ
シル化)が提案されて来た。DAOBは例えば1.4−ブタンジオール及びテト
ラヒドロフランに対する中間体として使用することができる。
DAOBの製造方法の例としては米国特許第3.872.163号明細書(シミ
ズら)に開示されている方法がある。該特許明細書によればパラジウムを含有す
る触媒の有効量の存在下に、ブテン−1、シス−ブテン−2、トランス−ブテン
−2,1−アシルオキシ−2−ブテン、1−アシルオキシ−1,3−ブタジェン
及び1.3−ブタジェンより成る群から選択される少なくとも1種の不飽和化合
物とカルボン酸及び酸素とを反応させる。該カルボン酸は一般式RCOOH(式
中、Rは1ないし18個の炭素の炭化水素基である)を存するモノカルボン酸で
あり、出発不飽和化合物対カルボン酸の比は10:0.1から1吐100までの
範囲である。ガス混合物中における酸素の量は好ましくは2ないし10容量パー
セントであり、反応は好ましくは80℃ないし200°Cの範囲の温度及び20
気圧又はそれ以下の圧力において行われる。好ましくは該パラジウム触媒はカル
ボン酸のアルカリ金属塩である助触媒を含有する。実施例は供給反応物として種
々のブテン、ブテン混合物及びブタジェンを示している。実施例xxrxは供給
物中におけるrBB−留分」の使用を開示している。該BB−留分はブタン、l
−ブテン、2−ブテン、イソブチン、ブタジェン及び5個よりも多い炭素原子を
育する炭化水素を、それぞれ4.1116.19.56及び4パーセントの容量
比において含有するといわれている。
米国特許第3.755.423号明細書においてオノダらはパラジウムとアンチ
モン、ビスマス、セレン又はテルルの少なくともl成分との混合物から構成され
る触媒の存在下に共役ジエン、カルボン酸及び酸素を反応させることによる不飽
和グリコールジエステルの製造を開示している。この触媒はオノダらによれば彼
らの米国特許第3,922、300号明細書において改良されているといわれ、
該明細書においては活性炭素担体が使用され、触媒は逐次的な酸化工程及び還元
工程により処理されている。後者の特許明細書において特許権者らはブタジェン
及びイソプレンか好ましい共役ジエンであると述べている。
「共役ジエンは純粋形態である必要はなく、窒素などの゛ような不活性ガス又は
メタン、エタン、ブタンなどのような飽和炭化水素を含有してもよい」(第21
1N第45〜48行)
カルボン酸は任意の脂肪族、環式脂肪族又は芳香族の酸を包含し、低級脂肪族カ
ルボン酸が工業的に望ましく、酸は好ましくは反応媒体の50重量%以上の量に
おいて供給される。酸素は供給ガスの1ないし60モル%の量において供給され
る。反応は好ましくは60’ないし180℃において大気圧又は大気圧以上の圧
力下に行われる。
日本国特許84022692号はパラジウム及び鉛含有触媒上においてブテンと
酸素及び酢酸とを反応させることによる酢酸エステルの製造を論じている。!−
ブテンはブチルアセテート、第ニブチルアセテート及び1.4−ジアセトキシブ
タンを供給するといわれる。
タナベは米国特許第4.075.413号明細書において、パラジウム含有触媒
上におけるブタジェン、酢酸及び酸素の反応によるDAOBの製造に当っての触
媒の失活の問題を提出している。タナベはビニルシクロヘキセンが触媒寿命に対
して存寄な影響を与えることがあり、それ故、供給物のビニルシクロヘキセン含
量はブタジェンの1ないし5000重量ppmであるべきであり、しかも少なく
とも1種の重合抑制剤を存在させるべきであると述べている。
該特許権者は第2欄第53行及びそれ以下において「工業縁ブタジェンにおいて
はカルボニル化合物、アセチレンなどのような不純物の少量が含有されている。
上記不純物の中でとりわけてビニルシクロヘキセンは過剰に含有されていれば副
反応を生じさせ、しかもアセトキシル化反応触媒の過度の失活をもたらすことが
ある。」
と述べている。工業縁ブタジェンはタナベらによって定義されなかった。ブタジ
ェンに対する一般的仕様書はあまり存在しないけれど工業縁ブタジェンは不純物
を除去した精製ブタジェンの流れであると慣用的に考えられている。一般的に工
業縁ブタジェンは重量においてlOO万部当り1000部(ppmw)未満のア
セチレン類(成る場合には50ppmw未満のアセチレン及び25ppmw未満
のカルボニル)を含有する。大部分のブテン及びブタンもまたブタジェンから分
離されている。ビニルシクロヘキセンはブタジェンの貯蔵の際に発生する不純物
であり、したがって新たに精製されたブタジェンの流れにおいては有意量におい
て存在させることはできない。
三菱化成工業株式会社はパラジウム含有触媒の存在下における酢酸と酸素との反
応による1、3−ブタジェンからの1.4−ジアセチルオキシ−2−ブテンの製
造を包含する1、4−ブタンジオール及びテトラヒドロフランの工業的製造方法
を実施した。例えばタナベのHydrocarbonProcessingS1
981年9月、第187−190頁の「ニュールート トウ 148GアンドT
HF(New Route to 14BG andTHF) J及びChem
tech、1988年12月、第759〜763頁の「1.4−ブタンジオール
/テトラヒドロフラン ブロダクシコン チクロッジ−(1,4−Butane
diol/Tetrahydrof−uran Production Tec
hnology) Jを参照すべきである。
1.4−ジアセチルオキシ−2−ブテンはビニルシクロヘキセンの比較的低含量
を有する精製されたブタジエン供給物を使用して工業的規模において効果的に生
成されて来たけれど、精製ブタジェンを得るための、これらのL製ブタジェンの
流れの精製は比較的に費用がかかることがある。一般的にこれらの精製法は1回
又はそれ以上の抽出蒸留工程と2回又はそれ以上の蒸留操作とを包含する。
粗製ブタジェンの供給物の流れを効果的に使用することができるということは追
加の経済的利点を与えることができた。例えばエタン、その他の低級アルカン、
ナフサ又は軽油のエチレンへの熱分解からの粗製ブタジェンの流れはブタン、種
々のブテン類(1−ブテン、シス−2−ブテン、トランス−゛2−ブテン及びイ
ソブチン)、種々のアセチレン類(例えばメチルアセチレン、ジメチルアセチレ
ン及びビニルアセチレン)、カルボニル類及び重質炭化水素類、特に5個又はそ
れ以上の炭素原子を有するものを含有する。それ故、これらの粗製ブタジェンの
流れを有効に使用して1.4−ジアシルオキシ−2−ブテンを生成する方法が探
求されている。
発明の要約
本発明により、アセチレン系成分の含量を減少させるための温和な水素化に供さ
れた粗製ブタジェンの流れが、有効量のパラジウム含有触媒の存在下にカルボン
酸及び酸素と反応(アシルオキシル化)させられて1,4−ジアシルオキシ−2
−ブテン(DAOB)を生成する。水素化粗製ブタジェンの流れ中における全ア
セチレン成分は粗製ブタジェンの流れの全重量を基準にして好ましくは約0.5
重量%未満、最も好ましくは約0.05重量%未満である。屡々には該温和な水
素化条件は約20”Cないし70″Cの温度、6ないし11絶対気圧の圧力、触
媒的有効量のパラジウム水素化触媒の存在、及び約0.5:1ないし5:1又は
10:lもしくはそれ以上の水素対アセチレン系成分のモル比を包含する。本発
明方法により、粗製ブタジェンの流れを有効に使用してパラジウム含有触媒の不
当な失活なしにDAOBを生成することができる。
詳細な論議
本発明方法においては処理された粗製ブタジェンの流れをカルボン酸及び酸素と
反応させてDAOBを生成させる。粗製ブタジェンの流れは典型的にはメチルア
セチレン 0.01〜1.5
イソブタン 0.01〜20
n−ブタン 1〜20
イソブチレン 0.02〜40
1−ブテン 4〜25
トランス−2−ブテン 1−10
シス−2−ブテン 1〜10
1.3−ブタジェン 25〜90
C4アセチレン類 0.1〜5
Cs 類 1.0まで
ビニルシクロヘキセン 0.O1〜0.5を含有する。
粗製ブタジェンの流れは炭化水素供給原料のエチレンへの熱分解からの副生物と
して得ることができる。該粗製ブタジェンは典型的には、炭化水素鎖において主
として4個の炭素を有し、大気圧下に約−11,6℃ないし約1O19°Cの範
囲において沸とうするエチレン装置精製系列(train)からの留分である。
該粗製ブタジェンは典型的にはエチレン装置における脱ブタン塔からの塔頂留出
物として回収される。例えばアルブライト ライル エフ(Albright、
Lyle F)、クライネス ビリー エル(Crynes。
B111y L)及びコルコラン ウィリアム エイチ(Corcoran。
William H)のPyrolysis Theory and Indu
strial Practiceの第41頁、第285〜291頁及び第402
〜406頁(参考と化水素の少量のみを生成するエタンを主とする場合には精製
系列は、大まかなCa/Cs分留が最初に行われ、次いで04類が脱プロパン塔
からのテール(tail)として低沸点留分から回収されるように形成すること
゛ができる。
粗製ブタジェンの流れの組成は炭化水素供給原料の種類及びエチレン装置の熱分
解部分において使用されるクラッキングの過酷さによって大きく変動することが
できる。特定の供給原料としての粗製ブタジェンにおいては一般的により高い過
酷さはより高い1.3−ブタジェン及びC4アセチレン類の濃度を生じ、その結
果ブタン及びブテンはより低い濃度となる。1.3−ブタジェン及びC,アセチ
レン類の濃度は、高い過酷さのエタンクラッキングに対して最高であり、並みの
過酷さにおけるn−ブタンのクラッキングに対しては最低である。エタン又はプ
ロパンのクラッキングからのイソブチレン濃度は一般的に低く、ナフサ又は軽油
のクラッキングからはより高い濃度である。[例えばシュルツ ジエイ(Sch
ulze、 J)及びヒユーマン エム(Humann、 M)のC4−ハイド
ロカーボン19〜22を参照すべきである。]
粗製ブタジェンは蒸留留分としてエチレン装置から回収されるので、非常に高温
(大気圧下において126°C)において沸とうするビニルシクロヘキセンの濃
度は粗製ブタジェンがオレフィン装置を離れる際に該粗製ブタジェン中において
極めて低い。一般的に粗製ブタジェン中の4−ビニルシクロヘキセンの濃度は該
材料がエチレン装置を離れる際において0.04重量%未満である。しかしなが
ら1.3−ブタジェンは外界温度においてさえも4−ビニルシクロヘキセンにゆ
っくりと二量化することがあるので4−ビニルシクロヘキセンの濃度は該材料の
貯蔵中1.又はブタジェン精製設備への輸送中に粗製ブタジェン中において0,
4重量%(又はそれ以上)の高さに増加することがある。
粗製ブタジェンをオレフィン装置からアシルオキシル化工程に直接に供給するこ
とにより、ビニルシクロヘキセンのほんの微量が形成される時間がある。通常に
はカルボン酸と反応するための供給流中におけるビニルシクロヘキセンの量はブ
タジェンの重量を基準にして5000重量ppm未満、好ましくは約2000重
量ppm未満である。
ビニルシクロヘキセンが有害量で存在すれば該ビニルシクロヘキセンは、本明細
書に参考として組み入れる米国特許第4.075.413号明細書に開示されて
いるように蒸留又は吸着により除去することができる。
上述のように、粗製ブタジェンの流れはアセチレン系成分を含有する。本発明に
よれば、十分量のアセチレン系成分が水素化されて触媒活性及び触媒寿命の少な
くとも一つを高める。好ましくは水素化はブテン及びブタジェンの比較的少量(
もし存在すれば)が水素化されるような条件下に行う。
水素化操作の例としては米国特許第3.898.298号明細書におけるデシデ
リオ(Des 1der io)ら;米国特許第3、897.511号明細書に
おけるフレーベル(Frevel)ら;及び米国特許第3.859.377号明
細書におけるグロス(Gross)ら(すべて参考として本明細書に組み入れる
)を包含する。
工業的に実施されているデシデリオらによれば、比較的に低いブタジェンの転化
率を以ってビニルアセチレン及びエチルアセチレンを選択的に水素化する好まし
い方法においては、約20″Cないし約70℃の範囲内、好ましくは約35℃の
温度を包含する水素化条件下において、アルミナ上に担持された約0.05ない
し0.2%のパラジウムの触媒が使用される。選択率は圧力を約6ないし11絶
対気圧の範囲内、例えば約7絶対気圧に保って混自損(液体及び蒸気)操作を行
うことにより達成される。粗製ブタジェンの流れを、直列の2個の反応器に通し
、この場合水素対アセチレンの比を第一反応器において約1、第二反応器におい
て約5以下に設定する。与えられた実施例においては、第一反応器は入口温度4
1’C1出ロ温度52°Cで、第二反応器は入口温度30℃、出口温度60°C
で操作された。 1,3−ブタジェンのn−ブテンへの1%の正味ロス(net
1oss)を伴ってビニルアセチレンの転化率93%及びエチルアセチレンの
転化率78%が得られた。
グロスらによれば粗製ブタジェン中におけるC4アセチレン類を選択的に水素化
する好ましい方法においては、全細孔容積の少なくとも75%を構成する700
Å以上のマクロ細孔を有するケイソウ上上に少なくとも0.012インチの深さ
に含浸された0、01ないし1.0重量%のパラジウムの触媒が使用される。反
応は液相において10℃ないし80℃、好ましくは21℃ないし66℃の温度及
び約40pSigないし約300psig、好ましくは80ないし200psi
gの圧力において行われる。液体C4炭化水素の重量毎時空間速度は約50未満
、好ましくは2ないし35の範囲内である。水素の流れは不活性ガスにより少な
くとも50%に希釈され、好ましくは4ないし約35モル%の水素を含有し、し
かも水素対全C4炭化水素類の比、0.005ないし0.08モル比、好ましく
は約o、 oosないし0,06モル比において存在する。
これらの条件下にビニルアセチレン約94ないし99.5%が転化し、エチルア
セチレンの48ないし77%が転化し、1.3−ブタジェンの正味ロスは1%の
ように低い。
これもまた工業化されているフレーベルらは、特定量のNatOを含有する高表
面積γ−アルミナ上に担持された鋼と少なくとも1種の多価活性他剤金属とより
成る微粉砕された金属触媒を使用して炭化水素流からのα−アセチレンを選択的
に反応させる方法を開示している。適当な活性他剤金属は銀、白金、パラジウム
、マンガン、ニッケル、コバルト、クロム及びモリブデンを包含する。
粗製ブタジェンのような炭化水素の流れは、約40℃ないし約250℃、好まし
くは50ないし100℃の温度において触媒上に蒸気として供給する。圧力は触
媒性能に対して余り影響がないと述べられている。
一つの実施例において、49〜59°Cの触媒温度及び外界圧力のもとに64ガ
ス毎時空間速度で粗製ブタジェンを供給してアセチレンの96%以上の転化率を
得ている。1.3−ブタジェンの正味ロスについてはデータが示されていアセチ
レン類はデシデリオら、又はクロスらにより開示された方法にしたがって液相に
おいて水素化される。一般的に粗製ブタジェンはエチレン装置から液体として得
られる。それ故、液相において水素化を行うことにより水素化された粗製ブタジ
ェンの費用のかかる蒸発及び再凝縮を回避することができる。
例えば米国特許第3.436.438号、第3.772.158号、第3、79
8.132号、第 4.024.028号、第 4.038.156号、第4、
054.613号及び第4.076、595号各明細書に示されるような任意の
多数の吸収法にしたがってアセチレン類を粗製ブタジェンから除去して低水準と
することができるけれど、本発明によればアセチレンは選択的に水素化される。
すなわち吸収法において必要とされるエネルギー及び資本の集中的な蒸留工程及
び精製工程が回避される。
更に本発明により、水素化粗製ブタジェンはアシルオキシル化に対して優れた供
給原料であることが示される。
好都合には水素化粗製ブタジェンの流れはDAOBを製造するために、それ以上
処理することなく直接に使用することができる。粗製ブタジェンの流れは、C4
の流れを発生するクラブキング操作の約50時間以内、好ましくは約30時間以
内に使用することが好ましい。
DAOBの製造に使用されるカルボン酸は例えば2ないし18個又はそれ以上の
炭素原子を有する任意の適当な脂肪族、環式脂肪族又は芳香族のカルボン酸であ
ることができる。好ましくはカルボン酸は単官能性である。工業的に好ましいカ
ルボン酸は酢酸及びプロピオン酸であり、酢酸が最も屡々望ましい。通常にはカ
ルボン酸は供給流中における不飽和成分に対して少なくとも約1=1、好ましく
は約2:lないし20:lのモル量において供給される。反応に供給される酸素
の供給源及び量もまた広く変動することができる。酸素又は空気が、それらの容
易な入手可能性の故に酸素の供給源として屡々使用される。好ましくは反応器中
の酸素濃度は爆発限界以下に保たれ、酸素対全不飽和物のモル比は約0.5:I
ないし20:1又はそれ以上であり、酸素対カルボン酸のモル比は屡々約5:l
ないし20:1である。酸素は窒素及び二酸化炭素のようなガスにより希釈する
ことができる。
パラジウム含有触媒は触媒的有効量において供給される。バッチ法においては触
媒は通常において供給物の重量を基準にして約0.001ないし5重量%の量に
おいて存在する。しかしながら本方法は連続態様において行われることが好まし
く、空間速度(触媒により占められる容積に供給されるカルボン酸及び粗製ブタ
ジェンの量を基準とする)は0.5ないし100逆時間又はそれ以上である。
触媒は担持されていなくてもよく、あるいは例えば活性炭、シリカゲル、シリカ
−アルミナ、モレキュラーシーブ、アルミナ、粘土、マグネシア、アルミン酸マ
グネシウム、ケイソウ土及び軽石のような適当な担体上に担持されていてもよい
。担持されている場合、該触媒は約0.1ないし40重量%、好ましくは2ない
し30重量%のパラジウムを包含する。触媒は、例えば0.05ないし25重量
%の量においてビスマス、セレン、アンチモン及びテルルのような助触媒、なら
びにハロゲンイオン、カルボン酸、特にDAOBの生成に使用されるカルボン酸
のアルカリ金属塩のような促進剤を含有することができる。触媒及びその製造法
を開示する米国特許第3.755.423号、第3.872.163号、第3.
922.300号及び第4.075.413号各明細書は参考として本明細書に
組み入れる。
屡々には反応は例えば約50℃と200℃との間、いわば80°Cと 160°
Cとの間の高められた温度、及び例えば約0.1絶対気圧と200絶対気圧との
間、更に屡々には約10絶対気圧と100絶対気圧との間のような減圧、大気圧
又は大気圧以上の圧力において行われる。反応は気相、液相又は気体及び液体の
混合相においてカルボン酸及び粗製ブタジェンにより行うことができる。一般的
に圧力及び温度は、反応中にカルボン酸及び粗製ブタジェンの流れの少なくとも
一部が液相に保たれるような圧力及び温度である。液相反応がめられる場合には
溶媒を使用することができる。しかしながら過剰のカルボン酸反応物は適当な液
相を好都合に提供することができる。
触媒反応は例えば固定床、移動床、流動床、沸とう床又は立上り床(risin
g bed)の各反応器のような任意の適当な反応器において行うことかできる
。屡々には固定床反応器が適当であることが立証される。反応物は例えば別個の
流れ、多隻流れ又は予備混合流れのような任意の適当な態様において反応器に導
入することができる。カルボン酸及び粗製ブタジェンの流れの少なくとも一部が
液相である場合においては酸素含有ガスは向流的に、又は好ましくは並流的に導
入することができる。
反応器中に液相が存在すべきである場合には反応混合物は米国特許第4.075
.413号明細書に開示されているような重合抑制剤を含有することができる。
重合抑制剤の例はヒドロキノン、2.5−ジ−t−ブチルヒドロキノン、2.5
−ジ−t−アミルヒドロキノン、t−ブチルカテコール、ジ−t−ブチルフェノ
ール類、ジ−t−ブチル−p−クレゾール、4.4′ −ブチリデン ビス(3
−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2.2′−メチレンビス(4−メチル
−e−t−ブチルフェノール)、キノン、アントラキノン、元素状硫黄などのよ
うなフェノール類及びキノン類ならびにそれらの誘導体である。重合抑制剤の使
用量は使用される抑制剤の種類によって変動する。
一般的に重合抑制剤はそれが使用される場合、全粗製ブタジェンの流れ及びカル
ボン酸の重量を基準にして約2重量pprnと5000重量ppmとの間の量に
おいて存在する。
随意的にはアシルオキシル化反応器から液体生成物の一部を反応器の供給物に再
循環させて、反応の発熱を約30°C未満に調節する助けとすることができる。
参考として本明細書に組み入れる米国特許第4.235.729号明細書を参照
すべきである。あるいはその代りに反応器との熱交換のような任意のその他の慣
用の手段によって除熱することができる。ブタジェンのビニルシクロヘキセンへ
の反応を制限するために温度は低く保つことが好ましし)。
反応器流出物からの未反応C4炭化水素類は、参考として本明細書に組み入れる
米国特許第4.152.525号明細書においてタナべらにより記載されている
ように、反応生成物からフラッシュ(flash) L、酢酸中への吸収によっ
て気相から回収することができる。あるいはその代りに未反応04類は別の適当
な溶剤への吸収によって、蒸留によって、又はその他の適当な手段によって回収
することができる。回収された04類は次いで反応器に再循環させることができ
る。米国特許第4.057.472号明細書もまた参照すべきである。
一般的には未反応C4炭化水素類の一部は、ブテン類及びその他の未反応種を除
去するために反応系からパージされる。ブテン類はアシルオキシル化反応におい
て1,3−ブタジェンよりもより少なく反応性であるので該未反応C6炭化水素
のパージは典型的にはブテン類及びブタン類を含有する。実際に、この未反応C
4炭化水素の流れは、典型的にはゴム級1.3−ブタジェンへの粗製ブタジェン
の精製から回収されるブテン類/ブタン類副生物の流れと組成において類似する
ことがある。この態様において最初の粗製ブタジェンからの1.3−ブタジェン
は、アシルオキシル化反応器前の数段階の別個の、費用のかかる吸収工程及び蒸
留工程において粗製ブタジェンを精製1.3−ブタジェンとブテン類/ブタン類
とに分離する必要なく、流れの中から反応することができる。
例えばエチレン装置からの液状共生酸物として得られる粗製ブタジェン供給流は
毎時ボンド
メチルアセチレン 170
イソブタン 884
n−ブタン 606
イソブチレン 465
1−ブテン 857
2−ブテン 1.150
1.3−ブタジェン 6.679
C,アセチレン類 239
C,類 356
4−ビニル−1−シクロヘキセン 9
を含有し、毎時11.416ボンドの速度で水素化反応器に供給される。水素化
反応器供給物は液体として35℃及び150psigにおいて第一段階の水素化
反応器に直接にポンプ輸送される。反応器はデシデリオ(Desiderio)
らの米国特許第3.898.298号明細書の実施例1に開示されているような
、α−アルミナ上の0.1%パラジウム触媒を充てんした直列の2個の固定床で
ある。該2個の床は合計900ボンドの触媒を含有し、12.7供給物ボンド/
触媒ボンド/時のWH3Vを与える。
水素とメタンとの混合物を粗製ブタジェンの流れと共に、1.0の水素対全アセ
チレン比において第一触媒床の底部に供給する。これは毎時17.8ボンドの水
素及び毎時7.5ポンドのメタンに等しい。第一触媒床からの生成物を追加の毎
時11.1ボンドの水素及び毎時4.6ボンドのメタンと共に第二触媒床の底部
に供給する。次いで反応器からの生成物を洗浄して残留する毎時1,4ボンドの
水素及び毎時12.1ポンドのメタンを除去する。水素化された流れは供給流に
おけるとほぼ同量のブタン、1.3−ブタジェン、イソブチレン及びC6類を含
有する。メチルアセチレンは毎時17ボンドに減少し、C4アセチレンは毎時的
2.4ボンドに減少する。プロピレンは毎時161ボンドの量において存在し、
l−ブテン及び2−ブテンはそれぞれ毎時985ボンド及び毎時1278ボンド
に増加する。
水素化された粗製物の流れを酢酸供給流と混合する。
該酢酸供給流はアセトキシル化反応器からの洗浄蒸気からスクラップされた若干
の未反応04類を含有する。
毎時ボンド
水 850
イソブタン 880
n−ブタン 1.405
イソブチレン 476
1−ブテン 376
2−ブテン 460
1・□3−ブタジー” :/1.163C4アセチレン O
C6類 115
4−ビニル−1−シクロヘキセン 〇
酢酸 185,895
合 計 191.620
得られた粗製ブタジェン/酢酸混合物を毎時423.487ボンドの反応器から
の液体再循環物と混合する。該液体再循環物は下記の組成物を有する。
毎時ボンド
水 8.868
窒素 5.244
酸素 61
アルゴン 88
二酸化炭素 9
プロピレン 172
イソブタン 3.503
n−ブタン 3.998
イソブチレン 1.355
1−ブテン 1,071
2−ブテン 1.309
1.3−ブタジェン 3.309
C4アセチレン類 O
C1炭化水素類 235
4−ビニル−1−シクロヘキセン 0
酢酸 339.148
アリルアセテート 344
1−アセチオキシ−1,3−ブタジェン 136メチルアリルアセテート 14
3−アセトキシ−1−ブテン 382
クロチルアセテート595
第三ブチルアセテ−) 191
3.4−ジアセトキシ−1−ブテン 4.4171.4−ジアセトキシ−2−ブ
テン 46.2511.4−ジアセトキシブタン 16
その他 2,751
合 計 423.467
反応器への3種の供給流の合計は物質収支により、毎時ボンド
水 9,718
窒素 5.244
酸素 6夏
アルゴン 88
二酸化炭素 9
メチルアセチレン 17
ブロビレン 333
イソブタン 5.267
n−ブタン 6.009
イソブチレン 2.296
1−ブテン 2.432
2−ブテン 3.046
1.3〜ブタジエン 11.151
C4アセチレン類 2.4
C1炭化水素類 706
4−ビニル−1−シクロヘキセン 9
酢酸 525.030
アリルアセテート 344
1−アセトキシ−1,3−ブタジェン 136メチルアリルアセテート14
3−アセトキシ−!−ブテン 382
クロチルアセテート 595
第三ブチルアセテート191
3.4−ジアセトキシ−1−ブテン 4,4171.4−ジアセトキシ−2−ブ
テン 46.2511.4−ジアセトキシブタン 16
その他 2,751
合 計 626.517
である。
−この液体反応器供給流を約870pSi&及び80℃においてアセトキシル化
反応器の底部に導入する。該反応器はオノダらの米国特許第3.922.300
号明細書の実施例3に開示されているような活性炭上のパラジウム−テルル触媒
の38000ボンドを含有する。
憲素 46.939
酸 素 3.592
アルゴン 787
二酸化炭素 24
C,炭化水素類 3
酢酸 75
合 計 52.170
する。。
毎時ボンド
水 13.239
11 素 52.183
酸素 609
アルゴン 875
二酸化炭素 33
メチルアセチレン 〇
プロピレン 285
イソブタン 5.447
n−ブタン 6.206
イソブチレン 2.103
1−ブテン 1.662
2−ブテン 2.031
1.3−ブタジェン 5.136
04アセチレン類 O
CC膠化化水素類 355
4−ビニル−1−シクロヘキセン 〇
酢酸 506,282
アリルアセテート 513
1−アセトキシ−1,3−ブタジェン 202メチルアリルアセテート 21
3−アセトキシ−1−ブテン 571
クロチルアセテート 888
第三ブチルアセテート285
3.4−ジアセト午シーl−ブテン 6.5921.4−ジアセト牛シー2−ブ
テン 69.032!、4−ジアセトキシブタン 24
その他 4.106
合 計 678,682
を含有する生成物の流れを102℃における反応器の頂部から取り出す。
該塔頂留出物を蒸留により分離して、例えば水素化及び加水分解されて1.4−
ブタンジオール及びテトラヒドロフランを生成することのできる1、4−ジアセ
トキシ−2−ブテンに富むボトムスの流れを得ることができる。
この分離からの塔頂留出物は処理して酢酸、ブテン及びブタンを回収し、再循環
させることができる。
実施例1〜8
下記の実施例は例証のためであり、本発明を限定するものではない。すべての部
及び100分率は特記されない限り重量による。下記の実施例は、水素化された
粗製ブタジェンの流れをアシルオキシル化法において有効に使用することができ
るということを合成供給流を使用することによって例証するものである。
C1炭化水素類の合成混合物を調製して、上記のように水素化された粗製ブタジ
ェンにシミュレートする。該混合物は表■に示す組成を有する。
表 I
メチルアセチレン 500ppmw未満n−ブタン 14.2
イソブチレン 6.3
1−ブテン 15,3
2−ブテン 6.7
1.3−ブタジェン 57.1・
C4アセチレン類 200ppmw未満4−ビニルシクロヘキセン 0.4
合 計 100.0
アセトキモ
する:
15重量%硝酸水溶液約2400dをガラス製蒸留器に仕込む。20〜40メツ
シユの活性炭的150gを該溶液に添加し1、約100°C及び大気圧において
1時間にわたり還流させる。
次いで液体を注ぎ出し、活性炭を蒸留水で洗浄する。次いで該活性炭を真空炉中
で約90℃及び250n++nHg絶対圧力下に一夜乾燥する。
硝酸パラジウムもまた炉中において90℃及び約250mmHg絶対圧力下に約
4時間にわたり乾燥する。次いで硝酸30重量%、硝酸パラジウム(II )
6.749g及び60メツシユのテルル粉末1.132gにより溶液600WJ
を調製する。
次いで洗浄した活性炭150gを該溶液に、ゆるやかにかくはんしながら約5分
間にわたって添加する。次いで該混合物を真空炉中において250mmHg絶対
圧力及び90°Cにおいて約36時間にわたってゆっくりと乾燥する。触媒の乾
燥の終了後、該触媒を流動窒素により少なくとも30分間にわたりパージする。
次いで触媒的56.35 gを、内径374インチを有する16インチの反応器
に仕込む。反応器の頂部の1インチ及び底部の1インチを石英ウールにより適当
に保持された石英ビーズで充てんし、それにより約14インチの触媒を加熱され
た反応帯域に存在させる。次いで触媒を2時間にわたり毎分3リツトルの窒素の
流れのちとに150″Cに加熱する。次いで2時間にわたり200℃において床
上に毎分3リツトルの水素を通すことにより該触媒を還元し、次いで300℃に
おいてもう1時間還元する。次いで反応器を、30分間にわたり300℃におい
て毎分3リツトルの窒素によりパージし、次いで毎分3リツトルの窒素の流れ及
び毎分315ccまでの空気のもとに300℃において一夜放置する。最初に、
触媒床の発熱を400℃以下に保つために空気の流れを毎分50ないし10 (
l ccに調節するように注意し、次いで空気の流量を毎分315ccの流量に
漸次増加する。
一夜(約12時間)酸化後に空気の流れを停止し、200°Cに冷却しながら3
0分間にわたり窒素の流れを継続させる。次いで該触媒を4時間にわたり200
℃において毎分3リツトルの水素により更に還元し、次いで400℃に加熱し、
同一水素流量のもとに更に4時間還元する。
最終還元サイクルの終了後に該触媒を外界温度に冷却しながら毎分600 cc
の窒素でパージする。次いで反応器圧下に保つ。
合成C4炭化水素の流れを表■に示される割合において酢酸と混合する。得られ
た混合物を表■に示される条件下に反応器の底部に液体として導入する。
触媒床において0.45ないし8.96重量毎時空間速度を得るためには該液体
混合物が毎時25−ないし毎時50o−で供給されることを必要とする。
反応用の酸素は酸素含量が10モル%であるように空気及び窒素の混合物の状態
で供給される。空気及び窒素の流量は共に所望の酸素対C4炭化水素のモル比を
保つように調節される。このためには実施例1〜8において空気流量が毎分21
ないし1250ccの範囲にわたり、かつ窒素流量が毎分22ないし1640
ccの範囲にわたる必要がある。
反応容器からの流出液は0℃及びlないし5 psig(1,06ないし1.3
5絶対気圧)において洗浄(デカント)して、分析のために気体の流れを除去す
る。デカンタ−からの液体もまた回収し分析する。
結果を表■に要約する。
=0厨g! 田;;:コニ::=:コ=fllrI 学
実施例1〜8かられかるように触媒は216時間のオンライン(on 1ine
)後においてさえも 1.3−ブタジェンの高転化率及び1.4−ジアセトキシ
−2−ブテンに対する高選択率を示した。
比較例9
比較のため、表■に示される粗製ブタジェン試料を酢酸と混合して酢酸中におけ
る5、132重量%の粗製ブタジェンを調製し、次いで実施例1及び8における
ものとほぼ同一の反応器温度(78℃)及び圧力(90psig)において、o
x/Ca炭化水素とほぼ同一の0./N、モル比を有するN、/空気と反応させ
た場合、恐らくは供給混合物中に存在する高水準のメチルアセチレン及びビニル
アセチレンの故に触媒活性が急速に衰退した。1.3−ブタジェンの転化率は2
29時間の合計触媒運転時間及び水素処理されない(unhycirotrea
ted)粗製ブタジェンについての13時間における81%から300時間の合
計触媒運転時間(水素処理されない粗製ブタジェン供給物についての84時間)
における51%まで低下した。結果を表■に要約する。
表 ■
メチルアセチレン 2.07
1.3−ブタジェン 58.49
ビニルシクロヘキセン 0.08
要約書
アシルオキシル化に対する触媒的活性及び触媒寿命の少なくとも一つを高めるの
に十分に粗製ブタジェンを水素化することにより、パラジウム含有触媒上のアシ
ルオキシル化による 1.4−ジアシルオキシ−2−ブテン類の製造に粗製ブタ
ジェンを使用することができる。
国際調査報告
Imennll@−^−””l””N’PCT/US9110213G国際調査
報告
US 9102130
SA 46210
Claims (9)
- 1.温和な水素化条件下に、アセチレン系成分を含有する粗製ブタジエンと水素 とを接触させて水素化粗製ブタジエンを生成させ、次いで有効量のパラジウム含 有触媒の存在においてアシルオキシル化条件下に該水素化粗製ブタジエンとカル ボン酸及び酸素とを接触させて1,4−ジアシルオキシ−2−ブテンを生成させ 、この場合水素化がアシルオキシル化に対する高められた触媒活性及び触媒寿命 の少なくとも一つを高めるのに十分であることを包含して成る、アセチレン系成 分を含有する粗製ブタジエンから1,4−ジアシルオキシ−2−ブテンを製造す る方法。
- 2.カルボン酸が酢酸を包含する請求項1の方法。
- 3.水素化粗製ブタジエンの流れ中における全アセチレン成分が、該粗製ブタジ エンの流れの全重量を基準にして約0.5重量%未満である請求項2の方法。
- 4.水素化粗製ブタジエンの流れ中における全アセチレン成分が、該粗製ブタジ エンの流れの全重量を基準にして約0.05重量%未満である請求項3の方法。
- 5.アシルオキシル化中に加熱を中止して、ビニルシクロヘキセンの生成を緩和 する請求項2の方法。
- 6.アシルオキシル化が約80°ないし160℃の温度におけるものである請求 項5の方法。
- 7.アシルオキシル化からの生成物の一部をアシルオキシル化に再循環させて温 度制御の助けとする請求項6の方法。
- 8.粗製ブタジエンの流れが、炭化水素の熱分解から得られたものであり、粗製 ブタジエンを熱分解の約50時間以内にアシルオキシル化に供する請求項2の方 法。
- 9.温和な水素化条件が、約20℃ないし70℃の温度、約6ないし11絶対気 圧の圧力及び担持されたパラジウム水素触媒を包含する請求項2の方法。
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