JPH04504730A - プロテイナーゼ阻害剤およびその使用法 - Google Patents
プロテイナーゼ阻害剤およびその使用法Info
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
ブロテイナーセ阻害剤およびその使用法ニューヨーク州のキャベツ栽培家にとっ
ての主要な害虫である草食性昆虫は、フレアビートルgI(フィロトレタ・クル
シフエラエ)、輸入キャベジワーム(ビニリス・ラバ二)およびキャベジルーバ
ー(トリコブルシア・二)である。これらの害虫の中で、輸入キャベジワームと
キャベジルーパーは成熟中期、すなわち、植物が6−8葉成長期に達し栽培者が
キャベツ作物の全損失を最も受け易い時に、植物を攻撃する。この成熟期に植物
が死滅すると、成育期中に2回目の移植を行なう機会はほとんどない。それ故、
農業的および環境的に許容され、これらの害虫を駆除する手段を見出すことは重
要である。
現在までの文献は、広範囲の植物にみられる蛋白またはポリペプチドである植物
性プロテイナーゼ阻害剤が草食性昆虫からのかなりの保護を植物にもたらしてい
るという仮説を支持する。これまで最もよく研究されているプロテイナーゼ阻害
剤は、動物に広くみられる消化酵素であるが植物にはみられないセリンプロテイ
カーゼ類(例えばトリプシン、キモトリプシン)を阻害するものである。植物は
セリンプロテイナーゼを含まないので、植物中にセリンプロテイナーゼが存在す
ることは、これらが草食性昆虫に対する防御手段として作用していることを示唆
する。
植物におけるセリンプロテイナーゼ阻害剤の保護作用を示唆する研究は、(1)
実験室飼育害虫の人工餌に対する植物性プロテイナーゼ阻害剤の混入、(2)プ
ロテイナーゼ阻害活性をもつかまたはもたない植物組織を用いた給餌実験および
(3)プロテイナーゼ阻害剤の遺伝子で形質転換した植物の使用に基づく実験か
ら開始された。
特異的プロテイナーゼ阻害剤の強さは、(1)標的生物における感受性プロテイ
ナーゼ、および(2)他の食餌性因子(すなわち蛋白の性質、ポリフェニルオキ
シダーゼ活性)の存在に応じて異なる。
特定のプロテイナーゼ蛋白の感受性は、(1)そのプロテイナーゼ活性の型(例
えばトリプシン、キモトリプシン、カルボキシペプチダーゼ)および(2)活性
部位(酵素とその阻害剤間の相互作用部位)の構造上の配置によって異なる。阻
害剤と酵素間の相互作用が強いほど、阻害剤は効果が大きい。
したがって、ブロティナーゼ阻害剤は一般的に害虫の攻撃に対する植物の防御に
寄与し得るが、個々の植物種の特異的阻害剤の効果は、(1)その植物性プロテ
イナーゼ阻害剤の特徴的な構造、および(2)標的生物中のプロテイナーゼの感
受性によって変る。各植物種は、特徴的な構造のプロテイナーゼ阻害剤を産生ず
るようであり、また1つの植物型が産生ずるプロテイナーゼ阻害剤はその植物型
を食害する害虫に対して保護作用を有し得るが別の植物型を食害する草食性害虫
に対してはほとんどまたは全く効果をもたないようである。
最近、本発明者は、他の多くのあぶらな科栽培植物に較べてキャベツは顕著に高
レベルのトリプシン阻害活性をもつこと[野生および栽培あぶらな植物における
トリプシン阻害活性。フィトケミストリー28巻755頁(1989年)〕およ
び幼虫期のトリコブルシア・二およびビニリス・ラバ二の両者は蛋白の消化にト
リプシンおよびキモトリプシンを利用すること「幼虫期のトリコブルシア・二お
よびビニリス・ラバ二における腸内蛋白溶解活性の確認と生態学的関係。ジャー
ナル・オブ・ケミカル・エコロジー15巻2101頁(1989年)]を報告し
た。これらの知見に基づく本発明の最初の科学的方向づけは、トリコブルシア・
二およびビニリス・ラバ二に対してキャベツが身にまとうプロテイナーゼ阻害剤
を分離し、精製し、確認し、その効果を測定することであった。
以下に示す記載および実施例は本発明をさらに完全に理解させるものである。こ
れらの実施例はいかなる意味でも本発明の限定を意図し提供するものではなく、
そのような理解は不適当である。
実施例1
キャベツ栽培変種スーパーパック(商標)の種子を2ガロンプラスチツクポツト
に入れたコーネルミックス(商標)に播いた。実生を間引きして1ポツトあたり
1本にし、28℃、lkw金属ハライドランプの温室条件で育成した。植物に毎
日かん水し、週1回水溶性肥料(16−32−16)混合物を施肥した。
2種の異なる全植物生物試験を実施した。(1)各植物を大形のかごに入れ、ト
リコブルシア・二およびビニリス・ラバ二の幼虫を全植物上に自由に動きまわら
せた。(2)幼虫を直径2インチのかご内の特定の葉内に拘束し、かご内の葉が
消費されると動かした。
冬型の生物試験において、若い植物(10−12枚の真葉)と成熟植物(9−1
1枚の外葉をもち少なくとも直径3インチの植物)を使用した。さらに、幼虫害
なしの対照植物を処理植物と同一条件に置き、試験終了時化学分析した。
第1の生物試験では、昆虫種あたり2本の成熟植物の各々にトリコブルシア・二
の卵40個またはビニリス・ラバ二の卵100個を適用した。ビニリス・ラバ二
の卵を植物上に多く置いたのは、おそらく群生の影響のためと思われる実験中の
ビニリス・ラバ二幼虫の損失が多いことを補うためである。昆虫が隣の植物へ移
動するのを防ぐため、各植物を個々に昆虫防護かごに入れた。1つの型の植物体
(例えば若い植物の若い葉の組織)が実質的に消費されたとき全試験を終了した
。全幼虫を秤量し、植物をトリプシン阻害活性、キモトリプシン阻害活性、総蛋
白および総ゲルコシル−トについて化学分析した。
幼虫を植物の特定の葉に拘束する実験の場合、ビニリス・ラバ二の卵50個を小
さなかごの内側に置き(幼虫回収1O−20)、成長するにしたがって幼虫をか
ごあたり3−5匹に分けた。トリコブルシア・二の卵30個を小さなかご内に入
れ、幼虫が成長するとかごあたり3−5匹に分けた。かごを開いた葉(葉の数3
−5)の上に、各若い植物上の最も若い開いた葉を1番とし以下の番号を次の古
い葉につけた番号に基づいて置いた。各成熟植物の場合、1つのかごを1枚の若
い開いた葉(葉の番号2−4)上に置き、また1つのかごを成熟葉(葉の番号8
−10)上に置いた。1つの型の植物体(例えば若い植物上の若い植物組織)が
実質的に消費されたとき全試験を終了した。全幼虫を秤量し、植物をトリプシン
阻害活性、キモトリプシン阻害活性、総蛋白および総ゲルコシル−トについて化
学分析した。
総植物蛋白の生物試験については、3種の異なるキャベツ植物体すなわち(1)
成熟植物からの若い葉(葉の番号1−4)、(2)成熟植物の葉からの成熟した
葉または(3)若い植物の葉から総蛋白フラクションを分離した。植物体(70
0g)を0. OLM<えん酸ナトリウム、1M塩化カリウム、pH4,5の緩
衝液500m1中でホモジナイズした。上溝をとり、ホモジネートをチーズクロ
ス2枚を通してプレスし、液体を氷上に集めた。葉の組織を緩衝液500m1中
で2回目のホモジナイズに付し、チーズクロスに通し、集めた液体を最初の上清
と合わせて保存した。液体を4℃、4200xgで15分間遠心した。上清を集
め、硫酸アンモニウムを70%飽和まで加えた。溶液を4°Cで一夜保存し、4
℃、4200Xgで15分間遠心した。ベレットを少量の蒸留水に再懸濁し、つ
いで蒸留水に対して透析(12,000−14,OOOMWC○)した。
透析物を4℃、4200Xgで15分間遠心し、上清を凍結乾燥した。透析乾燥
粉末をトリプシン阻害活性、キモトリプシン阻害活性および総蛋白につき化学分
析した。分析後に残った粉末を幼虫の成長および発達に対するこの植物体総蛋白
の効果の測定のため麦芽ベース食餌600m1の製造に用いた。この実験に用い
た食餌は、カゼイン濃度を3.2%から1.6%(重量/容量)に減らした以外
はビニリス・ラバ二幼虫育成マスに用いたのと同じものである。両昆虫種に対す
る生物試験は2種の処理、各処理あたり3カツプ、1カツプあたり卵30個を含
むものであった。再生物試験は2連で行った。
幼虫は、対照が絡合に達した時点まで新生時から自由に食餌を与え、上記時点で
全幼虫を秤量した。
化学分析については、キャベツ植物体のトリプシン阻害活性の存否の測定に標準
的分光光学的測定法を用いた。うしトリプシン(0゜1mg/ml、1mMHC
1)を植物体を乳鉢と乳棒ですりつぶし、組織を遠心し、上清をとり、上清を1
mMHclで0.1倍に希釈して得たキャベツ葉ジュースに混合した。得られた
物質を室温で10分間インキュベートした。ついで、混合物100μlを10゜
4Mp−トルエンスルホニル−し−アルギニンメチルエステル含有緩衝液(0,
05M トリス、pH8,0)2.9mlに加えた。トリプシン活性は、非阻害
トリプシン活性の測定にトリプシン50μmアリコートを使用し、247%mで
3分間モニターした。
キモトリプシン阻害活性は、上記のように製造した希釈葉ジュースをTLCK−
処理うしキモトリプシン(0,1mg/ml、1mMMCI)と混合(1:1容
量/容量)し室温で10分間置くことにより測定した。ついで混合物100μm
を基質(0,,05Mトリス緩衝液、pH8,0と1・1混合した50%MeO
H中1mMベンゾイル−L−チロシンエチルエステル)2.9mlに加え、25
6%mで3分間分光光度計でモニターした。キモトリプシン50μmアリコート
を非阻害キモトリプシン活性の測定に使用した。
キャベツ植物体中のゲルコシル−トの定量には、累を乳鉢と乳棒ですりつぶし、
液体を1mlのDEAEセファデックスA25カラムにかけた。カラムを蒸留水
ついで0.5m 10.02Mピリジン/酢酸緩衝液で2回洗浄した。カラムに
ミロシナーゼ(25mg/m1ピリジン緩衝液250μ])を適用し、室温で2
時間インキュベートした。ついでカラムを蒸留水で溶出し、溶離液1.25m
1を集めた。溶離250μlアリコート3つを、シリグリンを標準としてグルコ
ースについて検定した。
総蛋白濃度については、標準としてキャベツ植物からの精製蛋白を用いビシンコ
ニン酸試薬を使用して測定した。
これらの実験手順にしたがって、幼虫かご内の植物上でふ化した幼虫は摂食部位
を選択するに任せた。トリコブルシア・二の幼虫は若い植物および成熟植物の何
れでも最も古い葉の下側を摂食し、最も古い葉が消費されると完全に開いた成熟
葉へ向がって植物をはい上がった。ビニリス・ラバエが好む摂食部位は植物の最
も若い葉であった。それは、植物の頂端分裂組織をまず消費し、ついで最も若い
葉の基部の非維管組織を食害しながら下方へ移動した。それは一般に、若い食物
でも成熟植物でも完全に開いたまたは最も古い葉を摂取しなかった。
トリコブルシア・二の幼虫に摂食部位を自由に選択させると(すなわち植物の最
も古い葉を摂食する)、若い植物または成熟した植物を摂食するトリコブルシア
・二の幼虫間に有意の差が認められなかった(p=0.460、n=220)。
葉の組織の化学分析は、若い植物と成熟した植物の最も古い葉においてトリプシ
ン阻害活性(p=0.383、n=35) 、キモトリプシン阻害活性(p=0
゜389、n=35)、総蛋白(p=0.563、n=35)または総ゲルコシ
ル−ト(p>0.05、n=35)に有意の差がないことを示した。植物の化学
的組成を比較すると、成熟した植物上の若い葉におけるトリプシン阻害活性とキ
モトリプシン阻害活性は若い植物のそれより有意に高いことがわかった(p<0
.001、n=35゜トリプシンおよびキモトリプシン両者とも)。
成熟した植物上の最も古い葉上に摂食を制限したトリコブルシア・二の幼虫は、
若い植物の若い葉上で摂食する幼虫より有意に大きかった(p<0.001、n
=45)。成熟した植物上の若い葉で摂食するように制限した幼虫は、摂食を試
みたが、第2令で幼虫の死亡率が100%となった。植物の葉の化学分析を調べ
ると、幼虫の成長とトリプシンまたはキモトリプシン阻害活性レベルとの間に明
らかな逆の相関関係が認められた。トリプシンおよびキモトリプシン阻害活性は
、成熟植物上の若い葉で有意に最も高< (p<0.001、n=35)、若い
植物の若い葉で中位レベルであり(p < 0゜001、n=35) 、成熟植
物上の古い葉で有意に最低レベルであった(p<0.001、n=35゜)
実施例1で得た知見を基に、トリコブルシア・二およびビニリス・ラバ二の幼虫
の成長および発達に対するキャベツプロテイナーゼ阻害剤の作用を以下の実施例
にしたがってさらに詳細に試験した。
実施例2
プロテイナーゼ阻害剤は、pH4,5にて、0.01ク工ン酸ナトリウムIM塩
化カリウム緩衝液中で、葉をホモジナイズし、ホモジナイズを4200xg、1
0分間4℃にて遠心分離し、上清を集めて、キャベツから抽出した。上清は10
分間70℃にてインキュベートし、氷上で冷却し、6000xg、60分間遠心
分離した。上清をpH8,0に調整し、硫酸アンモニウムを70%飽和濃度にな
るまで添加し、得られた溶液を一夜4℃に保った。ついで、溶液を6000xg
にて遠心分離し、ペレットを蒸留水に懸濁させ、水に対して透析しくMWC○1
2000−14000) 、塩を除去した。透析物を6000xg、20分間遠
心分離し、上清を凍結乾燥し、「手積製プロテイナーゼ阻害剤」と名付けた。
手積製プロテイナーゼ阻害剤を2段階工程で精製した。最初に、手積製物質1’
00mgをあらかじめ平衡化したセファデックス−675カラム(2,2x50
cm)にかけ、0.05M )リスp H9。
O緩衝液で溶出し、280nmでモニターした。トリプシン阻害活性を有するプ
ロティン留分を集め、蒸留水に対して透析した、凍結乾燥し、「セファデックス
精製ブロティナーゼ阻害剤」と名付けた。
精製工程の第2段階はトリプシン−結合ブロモシアン活性化セファローズ4Bア
フイニテイークロマトグラフイーを含む。プロテイナーゼ阻害剤をpH8,1の
0.01Mトリス0.1M塩化カルシウム緩衝液中でアフィニティーカラム(1
,5x33cm)にかけた。
カラムを光学密度が0 (280nmにて)になるまで緩衝液で洗浄した。つい
でトリプシン阻害剤をpH3,0にて8M尿素で溶出させ、蒸留水に対して透析
し、凍結乾燥し、「アフィニティー−精製プロテイナーゼ阻害剤」と名付けた。
上記で調製したプロテイナーゼ阻害剤の純度を測定するために、各調製物のサン
プル(4mg/ml)を4%スタックの不連続不変性12.5%ポリアクリルア
ミドゲルにかけた。電気泳動の後、ゲルを20%MeOH,30%酢酸中0.1
%クーマシーブリリアントブルーRで染色し、30%MeOH,10%酢酸で脱
色した。
サンプル調製物中のトリプシンおよびキモトリプシン阻害活性の存在は実施例1
に記載の方法をわずかに変えた方法を用いて測定した。
キャベツ抽出物および精製留分中のトリプシン阻害活性の存在は雄牛トリプシン
(0,1mg/mL 1mMHC1)と植物抽出物(2mg/ml、1 mMH
Cl )の1 : 1 (’/、)を混合し、得られた混合物を室温で10分間
インキュベートし、ついで緩衝液(0゜05Mトリス、pH8,0,1,04M
p−トルエンスルホニル−し−アルギニン含有)2.9mlを混合物100μm
に添加した。トリプシン活性は3分間、247nmでモニターした。トリプシン
50μm部をトリプシン非阻害活性の測定に用いた。
キモトリプシン阻害活性は試験液(2mg/ml、1mMHC])を10分間、
室温で混合(1:1”/、)を混合して測定した。ついで、混合物100μmを
基質(50%MeOH中1mMベンゾイル−し−トリプシンエチルエステルをp
H9,0にて0.05M)リスと1・1で混合した)2.9mlに添加し、光学
光度計で30分間、256nmにてモニターした。キモトリプシン50μm部を
用いて非阻害活性を測定した。
幼虫の生長および発育に対するキャベツプロテイナーゼ阻害剤の作用を測定する
ために、幼虫を植物性プロテイナーゼ阻害剤を配合した小麦胚芽ベースの食餌で
飼養した。基本食餌は実施例1で用いたものと同じである。初めの実験は手積製
プロテイナーゼ阻害剤を用いて行った。大豆トリプシン阻害剤を比較のための基
準に用いた。
各バイオアッセイは、5処理群、3カツプ/処置、30卵/カツプからなる。手
積製プロテイナーゼによる結果が、調製物中の阻害剤によるものであり、不純物
によるものでないことを確認するために、バイオアッセイをセファデックス精製
プロテイナーゼ阻害剤を用いて繰り返した。幼虫のトリコブルシア・二およびビ
ニリス・ラバエに対するキャベツトリプシン阻害剤の毒性を最終的な確認のため
に、アフィニティ精製トリプシン阻害剤を用いるパイオアッセインも行った。す
べての試験につき、幼虫は新生虫から同じ食餌で始め、対照が最終的齢に到達す
るまでこの食餌で飼養した。ついで幼虫の体重を測定した。さなぎ化率および成
虫化は各食餌毎に体重測定した幼虫の総数を基礎とした。
人口食餌中に異なるプロテイナーゼ阻害剤を配合した後、大豆トリプシン阻害剤
は、食餌中0.5%(7,)の濃度でもトリコブルシア・二(p=0.225、
n=825)またはビニリス・ラバエ(p=0.206、n=991)の幼虫の
生長に顕著な効果を示さなかった。これは食餌源としての寄生主植物を利用する
幼虫種に対して寄生生植物自身が防衛するに必要な、トリプシンおよびキモトリ
プシン阻害に特異的なプロテイナーゼ阻害剤自体を産生ずる各植物種の適応を示
すものである。
しかしながら、トリコブルシア・二およびビニリス・ラバエの幼虫の生長は手積
製(トリコブルシア・二につき、p<0.001、n=1252 ;ビニリス・
ラバエにつき、p<0.001、n=1557);セファデックス精製(トリコ
ブルシア・二につき、pく0、001、n=264:ビエリス−ラバ二ニつき、
p<0.001、n=270);アフィニティ精製プロテイナーゼ阻害ファクタ
ーの食餌への補足により著しく減少した。さらにプロティナーゼ阻害剤の食餌濃
度は幼虫の成長の予報になる。
幼虫のさなぎ化の相対比率は食餌のキャベツ阻害剤の存在により著しく影響され
ることが判明した。さらに、プロティナーゼ阻害剤含有食餌を摂取している幼虫
にもさなぎ化が普通に起こることも判明した。プロテイナーゼ阻害剤の食餌中の
濃度はトリコブルシア・二およびビニリス・ラバエのさなぎ化率の予報としても
作用しつる。
多くの植物性プロテイナーゼ阻害剤が昆虫の成長および発育を減じることは示さ
れて来たが、実施例1および2からの結果の大きな特徴は、幼虫の成長および発
育を顕著に減じるに必要な食餌中のキャベツプロテイナーゼ阻害剤の濃度である
。キャベツプロテイナーゼ阻害剤に関して、0.1%食餌濃度では、成長を66
%阻害し、さなぎ化を93%、成長化を60%阻害する。すなわち、これらのプ
ロテイナーゼ阻害剤は、幼害虫の成長および発育に著しく有害な作用を有し、商
品化し得る殺虫剤お、よび殺幼虫剤として十分利用可能なものとする。
しかしながら、プロテイナーゼ阻害剤は草食性昆虫による攻撃に対する植物の防
衛としての役目を果すものと考えられているから、特異的プロテイナーゼ阻害剤
の詳細な性質を特異的攻撃有機体に対する作用を調査しなければならない。防衛
剤としてのプロテイナーゼ阻害剤の作用は直接、その安定性(pHおよび温度)
、特異性、結合定数および濃度にに関係する。このような情報は、さや、ソラナ
ム(solanum) 、および豆からのプロテイナーゼ阻害剤につき、報告さ
れている。
しかしながら、本発明のなされる前に、キャベツからのプロテイナーゼの化学的
構造および生物学的活性に関しては知られていなかった。従って、下記の実施例
は、実施例1および2で分離され、試験されたプロティン阻害剤の化学的構造お
よび特徴を知るという特定の目的をもって行われたものである。
実施例3
プロテイナーセ阻害剤は、pH4,5にて0.01Mクエン酸ナトリウム、IM
KCI緩衡液9緩衝m1中、新鮮葉500グラムをホモジナイズして抽出した。
ホモジナイズを二重層チーズクロスにかけて絞り、液を4200xg、10分間
4℃にて遠心分離し、上清を10分間70℃にて遠心分離し、ついで、氷上で2
0分間冷却し、6000xgにて60分間遠心分離した。上清をNaOHにてp
H8,0に調整し、蛋白質を硫酸アンモニウム(70%飽和液)で4℃にて一夜
沈殿させた。サンプルは6000xgにて20分間遠心分離し、ペレットを蒸留
水(d water)中に懸濁させ、蒸留水に対して透析しくMWCO1200
0−14000)L、[t[去した。
ついで、この透析物を凍結乾燥し、「手積製プロテイナーゼ阻害剤」と名付けた
。
この手積製プロテイナーゼ阻害剤をカラムクロマトグラフィーにより精製した。
阻害剤のサンプル200mgfeDEAE−セファデックス層を有する陰イオン
交換4.5X9cmカラにかけ、カラムの10倍8の0.05M トリスpH9
,0緩衝液で(280nmの光学密度がゼロになるまで)洗浄した。これにより
、サンプルからクロロフィル成分の大部分を除いた。ついで、9mlのフラクシ
ョンを集め、プロテイナーゼ阻害剤成分を0.2M トリス、pH8,5緩衡液
にて溶出した(別の蛋白のピークが0.5Mhリス、pH7,8緩衝液で溶出し
たが、プロテイナーゼ阻害活性は示さなかった)。カラムからの蛋白阻害活性留
分はトリプシン結合ブロムシアン活性化セファローズ4Bのアフィニティーカラ
ムにに6℃にてかけた。カラムを10倍カラム容の0.01Mトリス0.1塩化
カルシウムpH8,1緩衝液で(0,D、が300−500mlで平衡化になる
まで)。プロテイナーゼ阻害剤を8M尿素にて、pH3,0で(0,D、が<1
00m1になるまで)溶出させ、全部の蛋白ピーク(280nm)を集めた。蛋
白ピーク(50−60ml)を蒸留水(16−20リツトル)に対して一夜透析
し、2mlに濃縮し、トリプシンおよびキモトリプシン活性につき分析した。
プロテイナーゼ阻害活性の熱安定性を手積製プロテイナーゼ阻害剤溶液(2mg
/ml、1mMHCI)の1部を、特定時間ニラき所定の温度でインキュベート
して検討した。ついで各溶液を、雄牛トリプシンまたはアルファキモトリプシン
(0,1mg/ml、1mMHc])と(1・1°/、)混合し、室温で10分
間インキュベートし、酵素活性を調べた。
アフィニティー精製プロテイナーゼ阻害剤の純度を測定するために、濃縮液75
μmを、4%スタックの垂直不連続不変性12.5%ポリアクリルアミドゲルに
(0,025M l−リス0.192MグリシンpH8,3をため付き緩衝液と
して用いて)かけた。電気泳動後、ゲルをクーマシーブリリアントブルーR(2
0%MeOH,30%酢酸1%クーマシー)で染色し、30%M e O811
0%酢酸で脱色し、すべての蛋白質バンドを検知した。トリプシン阻害活性を有
する蛋白質バンドを決定するために、フィルホおよびモレイラに記載(1978
年)の方法の変法を用いた。得られたゲルを30%MeOH,20%酢酸で3回
洗浄し、蛋白質を固定し、ついで、蒸留水で2回すすいだ。ゲルを一夜pH7,
8にて、0.1Mりん酸ナトリウム緩衝液中で平衡化し、ついでトリプシン溶液
(0,1mlトリプシン/ml、0.1Mりん酸塩緩衝液、pH7,8)中、3
0分、37℃にてインキュベートした。ゲルを2回蒸留水で洗浄し、ついで新し
く調製した、0.1Mりん酸塩緩衝液のpH7,8のジメチルホルムアミド1m
lに0.55mg/mlのテトラゾール化(tetrazotized) O−
ジアニシジンを添加したアセチルフェニルアラニン−β−ナフチルエステル2.
5mgの溶液で浸した。ゲルをアセチル−フェニルアラニン−β−ナフチルエス
テル溶液中、30分間、37℃にてインキュベートし、ついで、蒸留水で洗浄し
た。最終ゲル中の明確なバンドはトリプシン阻害剤の存在を示す。プロテイナー
ゼ阻害活性を有する蛋白質の分子量をPAGE−3DS上で調べた。15%アク
リルアミド−0,34%ビス−アクリルアミド分離ゲルおよび4%アクリルアミ
ド−0,1%ビスアクリルアミド濃縮(stacking)ゲルからなる1、5
mm不連続ポリアクリルアミドゲルを用いた。サンプル75μmに分子量範囲1
4000−70000の分子量マーカーを添加し、PAGE−SDS法を用いた
。
各トリプシン阻害剤の等電点も従来公知の方法を用いて測定した。
キャベツ抽出物および精製留分中のトリプシン阻害活性の存在を調べるために、
標準的に分光光度検査を用いた。雄牛トリプシン(O1mg/ml、1mMHc
1)を植物抽出物と混合(1:1’/、)し、ついで、室温にて10分間インキ
ュベートした。ついで混合物100μmを1.04Mp−トルエン−スルホニル
−L−アルギニンメチルエステルを含む緩衝液(0,05MトリスpH8,0)
2゜9mlに添加した。トリプシン活性を247nmにて3分間モニターした。
キモトリプシン阻活性は試験をTLCK処理雄牛キモトリプシン(0,1mg/
ml、1mMHC1)と10分間室温にて混合(1:1°/、)シた。ついで、
混合物100μlを基質(50%Me○H中1mMベンゾイル−し−チロシンエ
チルエステルを0.05Mトリス緩衝液pH8,0と1=1で混合)2.9ml
に添加し、25Qnmにて3分間モニターした。
実施例3に概説した方法に従い、成熟植物からのホモジナイズした葉の粗抽出物
中のトリプシンおよびキモトリプシン阻害活性を調べた。しかしながら、各精製
段階毎に、トリプシン阻害活性のキモトリプシン阻害活性に対する比率は、次の
表に示すように増大した(すなわち、トリプシン活性の程度が増加した):第1
表
阻害活性
処理 トリプシン:キモトリプシン
粗葉汁 2:1
半精製プロテイナーゼ阻害剤 2:I
DEAE−精製プロテイナーゼ阻害剤 10:1アフイニテイー精製プロテイナ
ーゼ阻害剤 70:1さらに、阻害活性の両方の型は高温、酸性環境においても
非常に安定であり、凍結乾燥したときのみ、著しく減少することが判明した。
温度が不安定な蛋白質の最初の分離および除去後、DEAEクロマトグラフィー
は、クロロフィルの大部分および不純物蛋白質の比率の大部分を除去した。アフ
ィニティクロマトグラフィーはトリプシン阻害剤の精製のために用いた。DEA
E−精製トリプシン阻害剤サンプル300−400をアフィニティーカラムにか
けるため、約5−6時間を要した。ついでカラムを、カラムが280nmで吸収
する物質を溶出しなくなるまで洗浄した。8M尿素pH3,0の<100m1に
よる次の溶出はトリプシン阻害活性を含む、単一の280nm唱収ビークを溶出
させた。1mMMCI、0.1MCaC]2によるカラム洗浄は、トリプシン阻
害活性を持たない第二の蛋白質ピークを溶出した。
本発明のアフィニティ精製トリプシン阻害剤についての3つの蛋白質バンドは、
不変性、不連続12.5%ポリアクリルアミドケル中で試験することにより検出
可能であった。二つの主要なバンドは総蛋白質の約45%づつを示し、残部がマ
イナーバンドのものであった。これら3種の蛋白質の分子量は、23300.2
2250.18370ドルトンであり;3種の蛋白質の等電点は5.05.5.
13および5.99であった。
本発明のプロテイナーゼ阻害剤はキャベツにつく害虫の殺虫剤として数多くの利
用性を有する。キャベツの組織から分離されたこの分子量と等電点を有するプロ
テイナーゼ阻害剤はスプレー剤または粉剤(従来の殺虫剤、界面活性剤、緩衝液
、賦形剤、結合剤、適用後の日光や細菌などの環境的要素によってプロテイナー
ゼ阻害剤の効果の減少を妨げる物質を含むところの通常、スプレー剤および粉剤
の殺虫剤との配合剤と組み合わせ用いる他の物質と組み合わせて)として適用す
ることができ、植物の害虫であるトリコブルシア・二およびビニリス・ラバエを
退治し、防御する手段として生育中のキャベツに適用し得ることを意味する。勿
論、生育中のキャベツに対するプロテイナーゼ阻害剤の物理的な適用よりも、本
発明の概念の中には、生物工学的手段によってこのような阻害剤の利用も包含す
る。
例えば、従来の技術を用いて、阻害剤のアミノ酸配列を決定すること;植物によ
って阻害剤を産生ずるに必要な遺伝子配列を決定することができれば、適当な遺
伝子プロモーターに組み込み、所望により、植物のゲノム中に発現させ、すなわ
ち、これにより、つきやすい害虫による攻撃からすべての植物組織を保護する生
来の能力を植物に与えることを含む。
すなわち、発明者は本発明の好ましい具体例を詳細に説明し、記載したが、本発
明は変更および修正が可能であることが理解され、従って、ここに述べた用語を
厳密に限定することを欲するものでなくまたその意図もないが、種々の利用およ
び条件に本発明の変法および別法などをうま(利用することを意図するものであ
る。従って、そのような変法および別法は下記の請求の範囲の範囲内に十分含ま
れる。既述の明細書内に採用した用語および表現は記述のために用いたものであ
り、限定のための用語ではなく、このような用語および表現中に示され、記載さ
れた特徴の均等物およびそれらの部分を排除することを意図するものでなく、本
発明の範囲は下記の請求の範囲によってのみ定義され、限定されることを認識さ
れねばならない。
本発明、およびその製造方法およびその利用を、十分に、はっきりと、明確かつ
正確な用語で記載したのはこの分野に関連し、もっとも近接して関係する分野の
当業者が本発明を製造し、利用することを可能にするためのものである。
要約書
キャベツから分離されトリコブルシア・二およびビニリス・ラバ二の幼虫にみら
れるプロテイナーゼに対して特異的阻害応答を有する植物特異性植物化学物質お
よびこれら幼虫から植物を保護する手段としての上記植物化学物質の用途が記載
されている。
国際調査報告
(rシ14−tすI−()rllll−−11自「1GCopH11y1ハ’(
On/I’171ffi+
Claims (9)
- (1)分子量が約18,370−約23,300ダルトン、等電点が約5.05 −約5.99のペプチドであり、トリコプルシア・ニおよびピエリス・ラパエの 幼虫で産生されるトリプシンおよびキモトリプシンに対して阻害作用を示す、プ ロテイナーゼ阻害剤。
- (2)分子量が約18,370ダルトン、等電点が約5.99である、請求項1 記載の阻害剤。
- (3)分子量が約23,300ダルトン、等電点が約5.05である、請求項1 記載の阻害剤。
- (4)分子量が約23,250ダルトン、等電点が約5.13である、請求項1 記載の阻害剤。
- (5)分子量が約18.370−約23,300ダルトン、等電点が約5.99 −約5.05のプロテイナーゼ阻害剤を幼虫に供給し、上記剤を幼虫に摂取させ ることを含む、トリコプルシア・ニおよびピエリス・ラパエの幼虫の成長および 発達の阻害方法。
- (6)剤をキャベツ植物体の葉に適用することにより剤の供給を行う、請求項5 記載の方法。
- (7)剤が溶液中にあり、噴霧剤として適用される、請求項6記載の方法。
- (8)剤が固体であり、粉剤として適用される、請求項6記載の方法。
- (9)幼虫の体内にみられるプロテイナーゼに特異的なプロテイナーゼ阻害ペプ チドの産生に関する遺伝子配列を植物体のゲノム中に挿入し、形質転換されたゲ ノムに上記配列の発現を開始させる手段を供給し、上記阻害ペプチドの発現を開 始させることを含むトリコプルシア・ニまたはピエリス・ラパエの外寄生により 生ずる損傷から自分を保護する能力をキャベツ植物体に付与する方法。
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WO (1) | WO1991009060A1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
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- 1990-12-11 JP JP91502777A patent/JPH04504730A/ja active Pending
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- 1990-12-11 EP EP19910902042 patent/EP0457898A4/en not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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