JPH0450409A - 蒸気圧力制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は複数の発電機を並列運転する製鉄プラントや石
油化学プラント、製紙プラントの自家発電設備において
、低正側の蒸気の使用量変動が大きい場合に、高圧蒸気
を減圧して低圧蒸気を供給する設備の蒸気圧力制御装置
に関するものである。

［従来の技術］ 複数の発電機を並列運転する製鉄プラントや石油化学プ
ラント、製紙プラントの自家発電設備における高圧蒸気
を減圧して低圧蒸気を供給する設備の蒸気圧力制御の方
法として、複数の抽気弁や変換弁等の減圧装置を１台の
圧力コントローラの下にそれぞれの負荷比率を設定する
ことにより並列運転する制御は広く一般的に行われてい
る。また、それぞれの減圧装置の使用範囲を限定し順序
制御することにより蒸気圧力制御する方法も提案されて
いる。

［発明が解決しようとする課題］ 従来の複数の抽気弁や変換弁により蒸気圧力制御ては、
それぞれの減圧装置を１台の圧力コントローラーの下に
、それぞれの負荷比率を設定することにより並列運転す
る方法の場合ては、常に、全ての減圧装置が運転される
ことになり、負荷変動に対する応答性には優れているが
装置の効率に係わらず運転するため、最適な効率ての運
転かできないばかりか、それぞれの減圧装置の運転下限
の制約から、低負荷ての運転かできなかった。また、そ
れぞれの減圧装置の使用範囲を限定し順序制御する方法
の場合ては、効率の高い順番に減圧装置を運転するため
効率運転かできるばかりか低負荷からの広い範囲で運転
か可能であるか、減圧装置の運転停止には時間かかかる
ため、その間に圧力制御かてきず、負荷変動に対する応
答性か悪いと云う難点を有していた。

本発明は、これらの問題点を有利に解決するため、それ
ぞれの減圧装置の使用範囲を限定し、順序制御をしなか
らも並列運転を可能とし、負荷変動に対する応答性を確
保しつつ最適な効率での運転かできる蒸気圧力制御装置
を提供するものである。

［課題を解決するための手段］ 本発明は、複数の発電機の抽気弁と変換弁等の減圧装置
により高圧蒸気発生系から低圧の別系に減圧して蒸気を
供給する設備の蒸気圧力制御装置において、低正側の圧
力を検出【ノて減圧装置への然気流量指令を出力する圧
力制御器と、その指令を受けて減圧装置の蒸気流量を制
御し、負荷か増加する時には効率の低い減圧装置側に運
転タイミングを決定するためのターンアップ信号を出力
する流量制御器とからなることを特徴とする蒸気圧力制
御装置である。

［作用］ 本発明は、負荷か増加する時には効率の高い減圧装置側
（以下前段側と呼ぶ）の流量制御器て効率の低い減圧装
置側（以下後段側と呼ぶ）の運転タイミングを決定する
ためのターンアップ信号を出力し、この信号により、前
段側の減圧装置での制御器をのこしながら後段側の減圧
装置を自動的に運転停止することにより、減圧装置の運
転停止による制御停止時間をなくし、負荷変動に対する
応答性を確保しつつ、常に最大の効率ての運転を可能に
ぜんとするものである。

蒸気の使用量（負荷）変動に対して複数の減圧装置を順
序制御する際に、現在制御中の流量制御器の運転上限よ
り低い位置にターンアップ判定値を設け、運転点かこれ
より高くなった時に、ターンアップ信号を後段側の流量
制御器に出力する。

これを受けた後段側の流量制御器は、減圧装置を運転状
態にすると共に圧力調整器からの流量指令を受けて、前
段側の減圧装置か運転上限に達する前に流量制御を開始
する。また、ターンアップ信号は、前段の流量制限器の
ターンアップ判定値より低く運転下限より高い位置に設
けるターンダウン判定値より運転点が低くなった時にオ
フとする。これを受けた後段側の流量制御器は減圧装置
を停止状態にすると共に、圧力調節器からの流量指令を
切り離し、前段側の減圧装置が運転下限に達する前に流
量制御を停止する。これらの動作により減圧装置の運転
停止の際の制御停止時間かなくなり、応答性を確保しつ
つ最適な効率での運転ができる蒸気圧力制御を可能とす
るものである。

［実施例コ 本発明を、第１図に示した製鐵所の自家発電設備ての実
施例によって、さらに詳細に説明する。

自家発電設備ては、３基の油気タービン発電機と２基の
変換弁により高圧蒸気発生系から低圧の別系に減圧して
蒸気を供給している。ｌは高圧側蒸気配管、２は低正側
蒸気配管、３〜５は発電機、６〜８は抽気弁、９、ｌＯ
は変換弁である。

低正側蒸気圧力計１１で測定された低正側蒸気圧力信号
は、低正側蒸気圧力調節計１２で低正側蒸気圧力設定値
と比較してＰＩＤ＃Ｊｌｌ演算を行い、その出力をそれ
ぞれの減圧装置の減圧蒸気流量調節計１３〜１７へ設定
値として与える。この設定値は前記の調節計１３〜１７
でそれぞれの減圧蒸気流量計１８〜２２て測定された減
圧蒸気流量信号と比較し−てＰＩＤ制御演算を行い、そ
の出力をそれぞれの減圧装置の抽気弁６−８、及び変換
弁９、ｌＯに与え制御される。

ここて、それぞれの減圧装置の運転の優先順位を、効率
の差を考慮して、発電機抽気弁６、発電機抽気弁７、発
電機抽気弁８、変換弁９、変換弁１０とした場合、前記
減圧蒸気流量調節計１３では低正側蒸気圧力調節計１２
より与えられる信号を、第２図に示すように、運転優先
順位、運転上限および運転下限を考慮した任意の関数で
蒸気流量設定値に変換する。また、抽気弁のスタートア
ップ時間を考慮して運転上限より低い位置にターンアッ
プ判定点を設けると共に、ターンアップ判定点と運転下
限の間にターンタウン判定点を設ける。図に示すように
、低正側蒸気圧力調節計出力の増加時に、ターンアップ
判定点より減圧蒸気流量調節計設定値か大きくなった時
点て、ターンアップ信号をオンとし、低正側蒸気圧力調
節計出力の減少時にターンアップ判定点より減圧蒸気流
量調節計設定値が小さくなった時点て、ターンア・ノブ
信号をオフとする。前記のターンア・ノブ信号を受けた
減圧蒸気流量調節計１４ては、第３図に示すように、抽
気弁７を運転状態にすると共に、減圧蒸気流量調節計設
定値をゼロから運転下限値とし、以降、低正側蒸気圧力
調節計出力の増加に伴い、前記減圧蒸気流量調節計１３
の場合と同様、設定した任意の関数て基気流量設定値に
変換し、ターンアップ信号を出力する。

このような構成によって実施した蒸気圧力制御により、
効率のよい応答性の早い蒸気圧力制御か可能になった。

「発明の効果］ 以上詳細に説明した如く、本発明装置によれば、複数の
発電機の抽気弁と変換弁といった減圧装置により高圧蒸
気発生系から低圧の別系に減圧して蒸気を供給する設備
の蒸気圧力制御装置において、低正側の蒸気の使用量変
動か大きい場合に、それぞれの装置の効率を考慮して順
序制御を行うに際して、減圧装置を自動的に運転停止す
ることにより、減圧装置の運転停止による制御停止時間
をなくし、負荷変動に対する応答性を確保しつつ、常に
最大の効率ての運転を可能にし、省エネルギーは勿論の
こと、完全な自動化による省力化をも実現する優れた発
明である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例の構成を示すブロック図、
第２図は、蒸気流量調節計の演算機能の一例を示す図、
第３図は、本発明動作説明のための実施例を示す図であ
る。 図中。 ｌ：高圧側蒸気配管 ２：低正側蒸気配管 ３〜５：発電機 ６〜８：抽気弁 ９．１０：変換弁 ｌ：低正側蒸気圧力計 ２：低正側蒸気圧力調節計 ３〜１７：減圧蒸気流量調節計 ８〜２２：減圧蒸気流量計 代理人　弁理士　１）北　嵩　晴

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 複数の発電機の抽気弁と変換弁等の減圧装置により高圧
   蒸気発生系から低圧の別系に減圧して蒸気を供給する設
   備の蒸気圧力制御装置において、低正側の圧力を検出し
   て減圧装置への蒸気流量指令を出力する圧力制御器と、
   その指令を受けて減圧装置の蒸気流量を制御し、負荷が
   増加する時には効率の低い減圧装置側に運転タイミング
   を決定するためのターンアップ信号を出力する流量制御
   器とからなることを特徴とする、蒸気圧力制御装置。