JPH0450166B2 - - Google Patents

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JPH0450166B2
JPH0450166B2 JP7834787A JP7834787A JPH0450166B2 JP H0450166 B2 JPH0450166 B2 JP H0450166B2 JP 7834787 A JP7834787 A JP 7834787A JP 7834787 A JP7834787 A JP 7834787A JP H0450166 B2 JPH0450166 B2 JP H0450166B2
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JP
Japan
Prior art keywords
ptfe
mold
molding material
molding
melting point
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP7834787A
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English (en)
Other versions
JPS63242610A (ja
Inventor
Shigetake Hashida
Toshuki Yamaguchi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Valqua Kogyo KK
Original Assignee
Nihon Valqua Kogyo KK
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Publication date
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は、ポリテトラフルオロエチレン樹脂製
シール部品の製造方法に係り、さらに詳しくは、
なめらかなシール面を有するポリテトラフルオロ
エチレン樹脂製シール部品を簡単に製造する方法
に関する。
発明の技術的背景ならびにその問題点 ポリテトラフルオロエチレン樹脂(以下、
「PTFE」とも略称する)は、耐熱性および耐薬
品性に優れるとともに、摩擦係数が小さく自己潤
滑性を有しているので、パツキン、ガスケツト、
Oリング、バルブ、コツクなどのシール部品とし
て広く使用されている。
ところでPTFEは、耐摩耗性が必ずしも良好で
はなくしかも圧縮強さも必ずしも充分ではないた
め、PTFEに種々の充填剤を添加して耐摩耗性な
らびに機械的強度を改良することもある。このよ
うなPTFE中に添加される充填剤としては、ガラ
ス繊維、炭素繊維、グラフアイト、二硫化モリブ
デン、ブロンズ粉末などの無機充填剤が知られて
いる。
このようなPTFEをシール部品として使用する
ために種々の形状に成形するには、PTFE樹脂が
他の熱可塑性樹脂とは異なり加熱による流動性が
小さいため、従来では、次に示す特殊な成形方法
が用いられている。
(イ) PTFE樹脂粉末を、得ようとする形状と略同
一のキヤビテイ形状を有する金型内に充填した
後、加圧圧縮してPTFE製予備成形品を作成
し、次いでこの予備成形品をPTFEの融点温度
(327℃)以上の温度で焼成して所定形状のシー
ル部品を得る方法。
(ロ) PTFE樹脂粉末を、得ようとする形状より大
きなキヤビテイ形状を有する金型内に充填した
後加圧圧縮して削り代を有するブロツク状の予
備成形品を作成し、次いで該ブロツクを327℃
以上の温度で焼成した後、このブロツクを切削
して所定形状のシール部品を得る方法。
ところで、このような従来例に係る(イ)の方法に
あつては、特に複雑な形状のシール部品を得よう
とする場合に、金型に形成された所定形状のキヤ
ビテイ内にPTFE樹脂粉末を均一にむらなく充填
することは難しく、このため得られるシール部品
の密度が不均一になりやすいという問題点があつ
た。もし金型内にPTFE樹脂粉末の充填むらがあ
る場合には、加圧圧縮時に充填密度の高い部分で
は過大な圧力が加わつてクラツクが発生しやす
く、一方充填密度の低い部分では加圧力が不足し
てポーラス状となつてしまう。また、充填むらに
起因するシール部品の密度の不均一さがあると、
焼成冷却の際に不均一な膨張および収縮が起こ
り、寸法安定製が悪くしかも機械的強度も一定し
ないという問題点もあつた。
一方、前記(ロ)の方法にあつては、(イ)の方法にお
ける諸欠点は比較的少ないが、所定の形状に切削
する際にシール部品におけるシール面が粗くな
り、シール性が低下する虞れがあつた。また、特
にガラス等の充填剤が添加されたPTFEを前記(ロ)
の方法によつてシール部品として成形した場合に
は、切削によつてシール面にガラス等の充填剤が
露呈し、相手部材を傷付ける虞れがあつた。さら
に、(ロ)の方法にあつては、切削代をつけて予備成
形するため、材料費が嵩むと共に、切削加工が煩
雑になるという不都合を有していた。
発明の目的 本発明は、このような不都合を解消するために
なされたものであり、均一な密度を有すると共に
充填剤が露呈せずなめらかなシール面を有する
PTFE製シール部分を、切削加工することなく低
コストで簡単に成形するPTFE製シール部品の成
形方法を提供することを目的とする。
発明の概要 かかる目的を達成するために、本発明に係るポ
リテトラフルオロエチレン樹脂製シール部品の製
造方法は、加熱焼成したポリテトラフルオロエチ
レン樹脂を主成分とする単純形状の成形素材を約
200℃以上でかつ融点付近までの温度で、金型内
に入れて、前記金型における移動型を移動して前
記成形素材を加圧して塑性流動変形させ、当該成
形素材を希望形状に成形することを特徴としてい
る。
このような本発明に係る方法によれば、ポリテ
トラフルオロエチレン樹脂(PTFE)を主成分と
する成形素材を金型内で加圧して塑性流動変形さ
せるため、その際に表面のPTFEの結晶が配向す
ると共に金型の表面に馴み、シール面である表面
が滑らかになると共に硬くなる。しかも、成形素
材の密度が不均一になることもない。
PTFE製成形素材を加圧して塑性流動変形され
るための加熱温度は、約200℃以上〜融点付近ま
での温度が良いが、好ましくは300℃〜融点付近
までの温度が良い。これは、上記の温度よりも加
熱温度が低い場合には加圧によつて成形素材の剪
断変形が生じる虞れがあり、またPTFEの融点温
度付近まで加熱すれば分子のミクロブラウン運動
が活発になり、塑性変形し易くなるからである。
もし、PTFE製成形素材にガラス等の充填剤が
注入されている場合には、金型内でこの成形素材
を塑性流動変形させる際に、PTFEが表面に滲み
出で金型表面に馴むため、シール面である表面に
ガラス等の充填剤が露呈せず、この場合もシール
面が滑らかになる。
発明の具体的説明 以下、本発明に係るPTFE製シール部品の製造
方法を、図面に示す実施例に基づき説明する。
第1図A〜Cは本発明の一実施例を示すPTFE
製シール部品の成形過程を示す要部断面図、第2
図は同実施例に係る方法により得られるシール部
品の断面図である。
第1,2図に示す本発明に係る実施例は、
PTFE製シール部品として第2図に示すバルブシ
ート1を製造する例を示す。
本実施例では、まず、加熱焼成したポリテトラ
フルオロエチレン樹脂(PTFE)を主成分とする
単純形状たとえばリング形状の成形素材を、 200℃〜融点付近までの温度、好ましくは300℃
〜融点付近までの温度に加熱する。
その後、第1図Aに示すように、加熱された成
形素材2を金型3に形成されたキヤビテイ4内に
入れる。このとき、金型温度は、特に加熱する必
要はなく、むしろ室温状態の方がよい。
次に、金型3を構成する固定型5,6,7を移
動させないで、移動型8を固定型7方向に接近移
動させ、成形素材2を、第1図B,Cに示すよう
に加圧圧縮する。そうすると、成形素材2はキヤ
ビテイ4内形状に沿つて塑性流動変形し、希望形
状に成形される。このように成形素材2をキヤビ
テイ4の内部形状に沿つて塑性流動変形させるこ
とで、PTFE製成形素材2の表面が配向すると共
に金型5,6,7,8の表面に馴み、その表面が
非常に滑らかになると共に硬くなる。しかも、
PTFE製成形素材2の密度が不均一になることも
ない。さらに、PTFE製成形素材2にガラス等の
充填剤が注入されている場合も同様に表面が滑ら
かになり、シール面にガラス等の充填剤が露呈し
て相手部材を傷付けることもない。これは、成形
素材2の加圧による塑性流動変形によつて、
PTFEが表面に滲み出て金型表面に馴むためと考
えられる。
最後に、成形素材2を塑性流動変形させること
により成形されたバルブシート1を金型3から取
り出せば、第2図に示すバルブシート1が得られ
る。このようにして成形したバルブシート1のシ
ール面9は非常に滑らかであると共に、硬いもの
となる。しかも、PTFEにガラス等の充填剤が注
入された成形素材1を成形する場合にも、シール
面にガラス等の充填剤が露呈することもない。
一実施例によれば、本発明方法によつて得られ
るPTFE製シール部品の表面あらさの平均Ra=
2.2μmであつた、これに対して、従来例に係る方
法(最終的に切削加工する方法)により得られる
シール部品の表面あらさの平均Ra=4.0μmであ
り、本発明方法の有効性が証明された。
なお、本発明は、上述した実施例に限定され
ず、種々に改変することが可能である。
たとえば、上述した実施例では、PTFE製バル
ブシートを製造する例を示したが、これに限ら
ず、OリングやVパツキンあるいはガスケツト等
の一般的なシール部品、さらにまた、バルブやコ
ツク等の広い意味でのシール部品を製造する際に
本発明を適用することができる。
また、上述した実施例では、成形素材2を加熱
した後に金型3内に入れるようにしたが、これに
限らず、金型3内に成形素材2を入れた後に、こ
の成形素材2を加熱しながら加圧するようにして
も良い。
発明の効果 以上説明してきたように、本発明によれば、加
熱焼成した単純形状のPTFE製成形素材を約200
℃〜融点付近までの温度で、金型内に入れて、こ
の成形素材を金型内で加圧して塑性流動変形さ
せ、希望形状に成形するようにしたので、均一な
密度を有すると共に充填剤等が露呈せず滑らかな
シール面を有するPTFE製シール部品を、切削加
工することなく低コストで簡単に製造することが
できるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図A〜Cは本発明の一実施例を示すPTFE
製シール部品の成形過程を示す要部断面図、第2
図は同実施例に係る方法により得られるシール部
品の断面図である。 1……バルブシート、2……成形素材、3……
金型、8……移動型、9……シール面。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 加熱焼成したポリテトラフルオロエチレン樹
    脂を主成分とする単純形状の成形素材を、約200
    ℃以上でかつ融点付近までの温度で、金型内に入
    れて、前記金型における移動型を移動して前記成
    形素材を加圧して塑性流動変形させ、当該成形素
    材を希望形状に成形することを特徴とするポリテ
    トラフルオロエチレン樹脂製シール部品の製造方
    法。 2 ポリテトラフルオロエチレン樹脂を主成分と
    する単純形状の成形素材を300℃〜融点付近まで
    の温度で金型内に入れることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項に記載のポリテトラフルオロエチ
    レン樹脂製シール部品の製造方法。
JP7834787A 1987-03-31 1987-03-31 ポリテトラフルオロエチレン樹脂製シ−ル部品の製造方法 Granted JPS63242610A (ja)

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JP7834787A JPS63242610A (ja) 1987-03-31 1987-03-31 ポリテトラフルオロエチレン樹脂製シ−ル部品の製造方法

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JPS63242610A (ja) 1988-10-07

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