JPH044946A - 精密鋳造用金型 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、精密鋳造用金型に関し、詳しくは、ワックス
成形時の離型性を改善した精密鋳造用金型に関する。

（従来の技術） 近年、精密鋳造法は、複雑な形状品を造る１合の自由設
計度が高いこと、鋳放しのまま所望の形状または寸法に
近い製品に鋳造できるので後加工が少なく機械加工費を
削減できること、素材費を節約できること、大量生産が
可能であること等の利点により広く用いられるようにな
ってきている。

そして、精密鋳造を行うとき、まず精密鋳造用金型にワ
ックスを流し込み、ワックス成形体からなる模型を造る
。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、このような精密鋳造に用いる従来の精密
Ｍ進用金型によれば、ワックスを流し込み模型を造る場
合、金型内にワックスを注入する前に、金型の上型また
は下型のキャビティ内壁面に離型剤を頻繁に塗布する作
業が必要であるため、離型剤を塗布する頻度が高く、例
えばワックスの鋳込み毎、あるいはワックスの鋳込み回
数が数回ないし十回毎に、離型剤を塗布する必要があり
模型を造る時の作業を煩雑化させていた。

特に、複雑形状品を造るための金型の場合は、金型に離
型剤を塗布する回数が増え、離型剤の塗布作業が煩雑化
していた。

本発明は、このような問題点を解決するためになされた
もので、離型剤の塗布作業回数を減らし、また高価な離
型剤の使用量を減らし、作業面および経済面よりワック
ス成形による模型を低コストに製造可能な精密鋳造用金
型を提供することを目的とする。

（発明が解決しようとする課題） そのために、本発明の精密鋳造用金型は、金型の少なく
ともキャビティ内壁面の一部または全部にフッ素樹脂の
コーティング層を形成したことを特徴とする精密鋳造用
金型を特徴とする。

金型の材質は、例えばアルミニウム、炭素鋼等の材料を
用いるが、これらの材料以外のものであ漂〕 ン加工により薄膜形成するのが一般的である。

また、フッ素樹脂の種類は、ポリテトラフルオロエチレ
ン（ＰＴＦＥ）　、テトラフルオロエチレン−ヘキサフ
ルオロプロピレン共重合体（ＦＥＰ）、テトラフルオロ
エチレン−パーフルオロアルキルビニールエーテル共重
合体（ＰＦＡ）、テトラフルオロエチレン−エチレン共
重合体（ＥＴＦＥ）等を使用することができる。

フッ素樹脂は、離型性が良く、濡れ牲が悪く、耐熱性が
高（、低摩擦係数で潤滑性、耐薬品性に優れ、絶縁耐力
、体積抵抗率、表面抵抗率が大きいという特性をもつた
め、精密鋳造用金型に用いると次の実施例に示すように
効果的である。

（実施例） 以下、本発明の実施例を図面にもとづいて説明する。

精密鋳造用金型の構造は、第１図および第２図に示すよ
うに、上型と下型とからなる。

上型１と下型２には湯だまり４が形成され湯口３ａを経
てキャビティ３ｂが形成されている。上型１と下型２は
鋳造時に接合面１ａと接合面２ａが密に着脱可能に接触
している。下型２にワックス型を突き出すための突出し
穴５と６はキャビティ３ｂに連通し、突出し穴７は湯だ
まり４に連通している。そして、下型２の上型１と反対
側に突き出し板１１が第２図示矢印へ方向に移動可能に
側板１２．１３に案内されている。側板１２．１３の後
方にストッパ１４が設けられている。ワックスを湯だま
り４から湯口３ａを経てキャビティー３ｂに注入後、下
型２から上型ｌを取り外し、突き出し板１１を第２図示
矢印へ方向に突き出すと、突出しビン８．９．１０が突
出し穴５．６．７を通って第１図で左側に動き、各突出
しビン８．９．１０の先端でキャビティ３ｂ内の図示し
ないワックス型（模型）を突き出しワックス型が取り出
される。

そして、上型１と下型２のキャビティ３ｂのキャビティ
内壁面および接合面１ａ、２ａには、フッ素樹脂のコー
ティング層が形成される。フッ素樹脂のコーティング層
の形成方法は次の通りである。

まず、フッ粗樹脂のコーティング層の材料としては、前
述したテフロン、例えばＰＴＦＥ、ＦＥＰ、ＰＦＡ、Ｅ
ＴＦＥを用いるのが望ましい−。テフロン加工行程は、
次の順序で行なう。

■上型ｌと下型２の汚れ、油分等を溶剤で洗浄する（脱
脂）。

■上型１と下型２を炉中で加熱し、油脂、汚れ等を焼却
する（空焼き）。

■キャビティ内壁面および接合面を、モランダム、グリ
ッドの砥粒と空気によりプラストし、錆び、汚れ等を除
去し３〜６μｍ程度に粗面化する（下地処理）。

■上型１および下型２とフッ素樹脂の密着を良くするた
めプライマを塗装する（プライマ塗装）。

■プライマの焼付けを炉で行なう（焼成）。

■フッ素樹脂のエナメルを塗装機または手動により塗装
するかあるいはフッ素樹脂のパウダーを静電塗装機また
は特殊の塗装機により塗装する（エナメル塗装または粉
体塗装）。

■フッ素樹脂を加熱溶融し塗膜を形成する（焼成）。塗
膜化されたフッ素樹脂コーティング層の膜厚は約３０μ
ｍにした。本発明ではコーティング層の膜厚は限定され
ない。

得られたフッ素樹脂コーティング層は、摩擦係数が０．
０８〜０．１２程度であり、滑性に優れたものである。

得られた精密鋳造用金型によりワックス（模型）を何回
成形できるかサイクル試験を行なった。

ｉ盃久基茗μ 試験に用いた成形材料、成形機、離型剤は、次の通りで
ある。成形材料のワックスは、含有成分が、パラフィン
類４０ｗｔ％、ロジン類５０ｗｔ％、エステム類１０ｗ
ｔ％であった。成形機はワックス用射出成形機であり、
射出圧：５０〜３０ｋｇ／ｃｍ”、プレス圧：　Ｅ＋−
３５ｔｏｎ　、ワックス温度：５８〜６０℃、金型温度
＝１５〜２５℃、離型剤は、シリコン系離型剤を用いた
。

本発明の実施例の金型では、ワックスの成形回数が５０
回毎にフッ素樹脂コーティングを行なうことにより充分
模型を取り出すことができた。

これに対し、コーティング層を形成しない比較例の金型
は、ワックス成形時の各回毎に上型および下型のキャビ
ティ内壁面または接合面に離型剤をスプレーにより塗布
した。

また、本発明の実施例では、離型剤の使用量を比較例の
離型剤使用量に比べ、１／３０〜１１５０に減らすこと
ができた。

（発明の効果） 以上説明したように本発明の精密を寿′Ｊ責用金型番こ
よると、金型のキャビティ内壁面の一部また（ま全部に
フッ素樹脂コーティング層を升多成したので、離型性の
大幅な向上が図られるため、成升３時番こｌｌ「型剤を
塗布する回数ならびに高価なｌｉ＃型斉１１の使用量を
大幅に低減することができる。また模型の金型成形時の
作業性の向上ならび番こ低製造コストイヒを図ることが
できることは勿論、？夏雑ｌ’ｌ；４犬品のネ葵型を造
る場合にも離型剤の塗布量を大中晶Ｉこ減らし、複雑形
状品の模型の成形を相対的番こ簡（更なイ乍業で行なう
ことができるという効果力≦ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例で用しまた精密１寿造用金型を
表わす側面図、第２図はその斜視図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）金型の少なくともキャビティ内壁面の一部または
   全部にフッ素樹脂のコーティング層を形成したことを特
   徴とする精密鋳造用金型。