JPH0449223Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、屋根から玄関先等に下ろした地上の
雪を効率良く消雪する消雪装置に係るものであ
る。

〔従来の技術〕

従来は地上に散水ホースや散水パイプを配設
し、地下水を散水して消雪しているが、消雪毎に
散水ホースや散水パイプを動かしてやらないと効
率の良い消雪が出来ないが、実際には散水ホース
や散水パイプを動かすことが困難であるから消雪
する毎に散水ホースや散水パイプの所にスコツプ
やスノーダンプで雪を投げ込んだり、運んでいる
のが現状であり、重労働であり、大変な作業でも
あつた。

〔考案が解決しようとする課題〕

本考案は、かかる欠点を解決したもので、玄関
口等の柱に取り付けて散水パイプを水平方向に対
して回動自在、垂直方向に対しては角度調節自在
に設けて雪量、場所等に応じて効率良く散水して
効率の良い消雪が期待出来る消雪装置を提供する
ことが技術的課題である。

〔課題を解決するための手段〕

玄関口等の柱１に取り付ける取付金具２に散水
パイプ３を水平突設した消雪装置であつて、この
散水パイプ３を散水パイプ３の長さ方向中心部か
らヘ字状に折曲自在に構成し、この折曲角度を可
変保持し得る散水パイプ３に構成し、更にこの水
平突出した散水パイプ３を水平方向に回動並びに
垂直方向に対して角度調節自在に設けたことを特
徴とする消雪装置に係るものである。

〔作用〕

取付金具２を玄関口等の柱１に取り付けること
により本装置が柱１に取り付けられる。

この散水パイプ３より地下水、温水、水道水、
風呂の残湯等の消雪水を散水させ乍ら180°を低速
で水平方向に反覆回動させると散水パイプ３の長
さ半径を基準とした半円面積範囲の雪を消雪す
る。

この場合散水パイプ３の中心部からヘ字状に曲
げて角度をつけることにより消雪する円面積を変
えることが出来る。

また、雪量に応じて散水パイプ３を斜め上方に
向け傾斜させて同じく散水パイプ３を回動させ乍
ら消雪することも出来る。

〔実施例〕

取付金具２は柱つかみ部４に締付板５を有する
ボルト６を設けた万力タイプを図示している。

この取付金具２の腕杆１８先端部に高さ調節可
能な支持杆７を突設し、この支持杆７にモータを
内蔵した回転体８を設け、この回転体８に散水パ
イプ３の一端部を固定して水平回動させる場合を
図示しているが、この回動も180°でも良いし、柱
１以外の屋外の支柱上端部に取り付ける場合には
360°回動させても良いし、この回動も断続的に行
つても良いし、また散水パイプ３を水平回動させ
る時に水平から斜めに軌道修正させ乍ら回動させ
ても良い。

実際には、回動体８に角度調節機構９を設け、
この角度調節機構９に散水パイプ３の一端部を固
定して散水パイプ３の角度調節を行う場合を図示
している。

散水パイプ３は２つのパイプホルダー１０を角
度調節金具１１で連結し、このパイプホルダー１
０にノズル１２を有する２本の送水パイプ１３を
保持し、この送水パイプ１３の中間を可撓パイプ
１４（ビニールホース）で連設した場合を図示し
ている。

この散水パイプ３の一端部に送水ホース１３を
連設している。

この本装置は、輸送や保管を容易にするため散
水パイプ３、取付金具２、回転体８を夫々着脱自
在に組み立てると良い。

図中１５はポンプ、１６は鎖、１７はコードで
ある。

〔考案の効果〕

本考案は、上述の様に構成したから、本装置を
玄関口の柱１を利用して取り付けて散水パイプ３
を第１図に示すように直線状態にして消雪水を散
水させ乍ら低速で180°の反復回動させると玄関先
の屋根から下ろした地上の雪を散水パイプ３の長
さ半径を基準にした半円面積範囲の雪を均一に消
雪することが出来る。

この場合、消雪水を均一に而かも上方から直接
雪に散水させて消雪する方式であるから効率の良
い消雪が出来る。

また散水パイプ３を中心から２つ折り出来る構
造にしたため、散水パイプ３の長さ半径の半円面
積よりも小円面積の雪を消雪する場合には散水パ
イプ３を第４図に示すように円面積の半径に合う
ように散水パイプ３の中心部からへ字状に折り曲
げると、半円面積に合わせて散水することが出来
るから消雪水の無駄をなくして消雪が出来ると共
に散水パイプ３を折り曲げた分だけ散水間隔の密
度が高くなり、それだけ効率の良い散水が出来
て、短時間で消雪が出来る。

また第３図に示すように積雪が平らでなく雪山
の場合には散水パイプ３を真つ直ぐにし、この散
水パイプ３を雪山に合わせて傾斜角度をつけるこ
とにより雪山に消雪水が均一に散水されるから効
率の良い消雪が出来るし、散水パイプ３を斜めに
したことにより地下水が遠方まで飛散するから広
範囲の消雪が可能にある。

かように本考案は、散水パイプ３を雪量や場所
の状態に合わせて折り曲げたり、傾斜角度をつけ
たり、またこれらを組み合わせて希望する散水が
出来るから無駄のない効率の良い消雪が出来、ま
た従来のようにスコツプやスノーダンプで雪を散
水ホースや散水パイプの所に投入したり、運んで
やる等の労力が必要としないから一層便利である
し、この本装置を屋外の支柱の先端部にセツトし
て散水パイプ３を水平回動させることにより地上
雪をも効率良く消雪することが出来るし、本装置
を消雪プール（水を張り雪を投入するプール）脇
に立設した支柱にセツトすることにより消雪プー
ル内の雪を効率良く消雪することが出来る等秀れ
た実用上の効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本装置の斜面図、第２図は本装置の作
動状態を示す平面図、第３，４図は本装置の作動
状態を示す正面図である。 １……柱、２……取付金具、３……散水パイ
プ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 玄関口等の柱に取り付ける取付金具に散水パイ
   プを水平突設した消雪装置であつて、この散水パ
   イプを散水パイプの長さ方向中心部からヘ字状に
   折曲自在に構成し、この折曲角度を可変保持し得
   る散水パイプに構成し、更にこの水平突出した散
   水パイプを水平方向に回動並びに垂直方向に対し
   て角度調節自在に設けたことを特徴とする消雪装
   置。