JPH0448047Y2 - - Google Patents

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JPH0448047Y2
JPH0448047Y2 JP1986132303U JP13230386U JPH0448047Y2 JP H0448047 Y2 JPH0448047 Y2 JP H0448047Y2 JP 1986132303 U JP1986132303 U JP 1986132303U JP 13230386 U JP13230386 U JP 13230386U JP H0448047 Y2 JPH0448047 Y2 JP H0448047Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の技術分野] この考案は、画像データを読取つて任意の記録
紙に印字する小型印字装置に関する。
[従来技術とその問題点] 従来よりハンデイタイプのコピー機が製品化さ
れている。この種のコピー機は、その印字機構が
ライン型サーマルヘツドとプラテン及び紙送り機
構とから構成されており、プラテンとサーマルヘ
ツドとの間に感熱型インクリボンとを組合わせた
ものや感熱発色形特殊紙などを挟み、サーマルヘ
ツドによりドツトを選択加熱して印字を行なうも
のであつた。この場合、記録用の用紙として専用
のロール紙等を装置内部に備えなければならず、
使用者が任意の普通紙や手帳、ノートなどに印字
することはできなかつた。
これに対して、近年、読取つた画像データをコ
ピー内部でインクリボンのインクを用いて第1の
印字手段によつて一旦装置内部の可撓性フイルム
に印字した上、そのインク画像を第2の印字手段
によつて装置外部の記録紙に印字する装置が検討
されている。
しかしながらこの方法では、インクリボンと可
撓性フイルムとを用いているため、機構が複雑に
なるばかりではなく、上記インクリボンと可撓性
フイルムの交換が必要であり、メンテナンスが面
倒でかつ費用の無駄が多い。
[考案の目的] この考案は上記のような実情に鑑みてなされた
もので、簡単な構造で無駄な消費部材を極力廃し
ながらも装置外部の任意の記録紙に画像データを
転写することのできる小型印字装置を提供するこ
とを目的とする。
[考案の要点] この考案は、装置内部に第1の印字ヘツドを設
けると共に、装置本体の開口から外部に露呈する
第2の印字ヘツドを設け、かつ、第1、第2の印
字ヘツドに一枚のインクテープを架け渡して、前
記第1の印字ヘツドにより印字データの反転デー
タに基づく印字動作を行つて、前記インクテープ
から反転データに応じたインクを剥離させ、残つ
たインクテープ上のインクを前記第2の印字ヘツ
ドで記録紙に転写するようにしたものである。
[考案の実施例] 以下図面を参照してこの考案の一実施例を説明
する。
第1図は装置全体の内部構成を示す斜視図、第
2図は装置全体の外観斜視図を示す。図中11
(第1図では2点鎖線で示す)は、装置の本体ケ
ースを示し、この本体ケース11の内部には、後
述する、原稿の画像情報を読取つてデジタル2値
に変換する画像データ読取手段、この画像データ
を記憶保持する電子回路手段及びこの電子回路手
段に保持された画像データを装置外部の任意の記
録紙に印字する印字手段とが設けられている。つ
まり、この装置は、本体ケース11を片手で握持
して原稿41上を手動で走査し、その画像データ
を読取つた上、装置本体の天地を逆にして、モー
タ駆動の走査により、読取つた画像データを装置
外部の任意の記録紙に転写するものであり、本体
ケース11の一方の端面11aには、画像データ
を読取るための開口12aが、また、端面11a
と対向する他端面11bには、外部記録紙に転写
するための開口12bが、それぞれ本体ケース1
1の幅方向に沿つて設けられている。一方の開口
12a側には、原稿41を照射する光源用の
LEDアレイ13が配置され、このLEDアレイ1
3から放射された光は、開口12aを通して原稿
41で反射され、集光レンズ14により集光され
た上で、固体撮像素子(Charge Coupled
Device)からなるCCDイメージセンサ15上に
結像される。このCCDイメージセンサ15上に
結像された画像データは、詳細を後述する回路手
段により、熱転写インクの画像としてインクリボ
ン20上に転写される。本体ケース11の一端面
11aの両側部には、手動走査方向に回転する接
地ローラ16,16が取付けられている。この接
地ローラ16,16は外周面の一部が、一端面1
1aから外部に突出し、また、外周面の他の一部
にスリツト付デイスク17が接触する。スリツト
付デイスク17は、内面から外周面に向かう径方
向の多数のスリツト17a・・・が設けられたも
ので、このスリツト付デイスク17のスリツト1
7aを挟んでフオトインタラプタを構成する
LED18とフオトトランジスタ19が対峠され
ている。すなわち、接地ローラ16,16で原稿
41上を転接して本体ケース11を手段走査する
と、スリツト付デイスク17が回転し、スリツト
17aがLED18−フオトトランジスタ19の
光軸上に位置する毎に、CCDイメージセンサ1
5に画像の取込み信号が送られるようになつてい
る。
この場合、LEDアレイ13及びCCDイメージ
センサ15は、本体ケース11の幅方向を1走査
ラインとするもので、例えば、画像データを8ド
ツト/mmの精度で読取るものとする場合、開口1
2aの本体ケース11の幅方向の長さを50mmとす
れば、CCDイメージセンサ15はその幅方向に
対して400ドツト分の光電変換素子を備えた1次
元センサとされる。
また、本体ケース11の長手方向の略中間部か
ら他端面11bに渡つて、熱転写用のインクリボ
ン20が配置されている。このインクリボン20
は、片面に熱転写用インクが塗布されており、そ
の熱転写用インクが塗布されている面を外側とし
て繰出スプール21からガイドローラ22〜26
を介して渦巻き状に巻装され、巻取スプール27
に移送される。このとき、インクリボン20に
は、ガイドローラ22,23間において熱転写イ
ンクの塗布されていない内側の面よりその幅方向
にライン型のサーマルヘツド28が当接される。
また、ガイドローラ25部を通過した後では、開
口12bにおいて、この開口12bに沿つて本体
ケース11より外部に突出する転写アイロン29
を周回する。そして、その後にインクリボン20
は、このインクリボン20に対して幅方向に配置
されてこれを挟圧する一対の抜き取り用アイロン
30と拭き取り用ローラ31との間を通り、さら
に上記カイドローラ22,23間に架け渡され、
サーマルヘツド28に当接されたインクリボン2
0の熱転写インクを塗布した面を経由した後にガ
イドローラ26から巻取スプール27に至る。こ
こで上記ガイドローラ22,23間に架け渡さ
れ、サーマルヘツド28に当接されたインクリボ
ン20の熱転写インクを塗布した面においては、
この二重となつたインクリボン20を挟んでサー
マルヘツド28と対峠するようにプラテン32が
設けられる。上記サーマルヘツド28の感熱素子
(図示せず)は、上記CCDイメージセンサ15の
光電変換素子に対応して本体ケース11の幅方向
に沿つて400ドツト分配列形成される。このサー
マルヘツド28が第1の印字機構として、読取つ
た画像と明暗反転された画像データを装置内部の
インクリボン20に対して選択加熱するものとな
る。この加熱によりサーマルヘツド28に接して
いる側のインクリボン20に塗布された熱転写イ
ンクが溶融し、プラテン32に接している側のイ
ンクリボン20に塗着される。すなわち、詳細を
追つて述べる如く、インクリボン20の表面全面
に塗布された熱転写インクは、サーマルヘツド2
8とプラテン32間の二重に巻回された部分で、
外周側のインクリボン20の裏面(熱転写インク
が塗布されていない面)に、CCDイメージセン
サ15で読取つた画像とは左右が逆転した状態で
転写される。このため、インクリボン20の表面
には、読取つた画像と左右が逆転した画像の熱転
写インクが残される。このインクリボン20に残
された画像データに対応するインク像は、インク
リボン20の移送に伴つて第2印字機構である転
写アイロン29で一様加熱され、任意の記録紙6
1に実際の画像と同じ状態に転写される。転写ア
イロン29は、セラミツク基板上に、幅方向に沿
つて直線上に形成された放熱抵抗と、この放熱抵
抗を挟んで両側に形成された一対のリード端子と
から形成され、インクリボン20の全長に亘り同
時に一様に発熱されるものである。この転写アイ
ロン29を形成した本体ケース11の他端面11
bの両端部には、走査方向に回転する接地ローラ
33,33が取付けられる。この接地ローラ3
3,33の外周面が、他端面11bより外部に突
出し、インクリボン20のインク像を任意の記録
紙61に転写する際にその走行を真直ぐ保つため
のものである。さて、上記転写アイロン29の加
熱によりインクリボン20のインク像の熱転写イ
ンクが完全には記録紙61に転写されなかつた場
合、その残つたインクは、転写アイロン29通過
後にインクリボン20の裏面から当接される拭き
取り用アイロン30の加熱により溶融され、この
拭き取り用アイロン30に対峠してインクリボン
20を挟圧する拭き取り用ローラ31によつて拭
き取られる。その後インクリボン20は、プラテ
ン32部でガイドローラ23側のインクリボン2
0から熱転写インクを塗着され、ガイドローラ2
6を介して巻取スプール27に切り取られる。ま
た、図中34はプラテン32を回転駆動するステ
ツピングモータであり、画像読取時はスリツト付
デイスク17の回転に同期して、画像転写時は一
定速度で回転する。
なお、35は装置の電源として電圧を供給する
電池である。
以上のようにこの本体ケース11の内部には、
原稿を照射し、その反射光をCCDイメージセン
サ15に結像させるとともに本体ケース11の手
動走査に伴つて、一定の移動距離毎に画像データ
の取込みタイミングを発生する画像データの読取
り機構と、ステツピングモータ30を駆動制御し
てインクリボン20に塗布された熱転写インクを
サーマルヘツド21により所望の画像分だけ残し
て溶融する第1の印字機構、インクリボン20に
残つた熱転写インクの画像を転写アイロン29に
よつて本体ケース11外部の任意の記録紙61に
再転写する第2の印字機構とが設けられているの
である。
なお、第2図において、42は本体ケース11
に形成された電源オン、オフ及び「I」モード、
「」モードの各モードに切換えられる切換スイ
ツチである。ここで、「I」モードにおいては原
稿の読取りを、「」モードにおいてはサーマル
ヘツド28によるインクリボン20への選択印字
する第1の印字状態及びインクリボン20のイン
ク像を転写アイロン29により外部の記録紙61
上に転写する第2の印字状態を示し、これらの各
モードは実行(EXE)キー43を押圧している
間だけ実行されるものである。
次に上記機構に対応する電子回路の構成につい
て第3図を用いて説明する。
同図において、本体ケース11外面に設けられ
た上記切換スイツチ42の操作信号は、次にモー
ド信号発生部44に送られる。このモード信号発
生部44は、切換スイツチ42にて設定された動
作モードに対応して実行キー43が押圧されてい
る間、モード信号を発生し、主制御回路45に送
出する。主制御回路45は、このモード信号発生
部52からのモード信号に従つて他の回路の動作
制御を行なうものである。ところで、ここでは図
示しないが上記スリツト付デイスク17はすでに
述べた如く、本体ケース11の手動走査により原
稿41上を転接する接地ローラ16,16の回転
に伴つて回転するものであり、このスリツト付デ
イスク17が回転してスリツト17aがLED1
8とフオトトランジスタ19が対応する光軸上に
LED18の発する光がスリツト17aを通過し、
フオトトランジスタ19に達する。LED18の
光はスリツト17a,17a間では遮断されるの
で、フオトトランジスタ19には間欠的に光が入
射される。フオトトランジスタ19では、この間
欠的な光の入射に応じて適宜電圧信号を発生し、
この間欠的な電圧信号を図示するエンコーダ46
に出力する。エンコーダ46は、入力される信号
のノイズ分を除去し、この信号成分を副走査クロ
ツクとして上記主制御回路45に送出する。主制
御回路45は、画像の読取りの際にはLEDアレ
イ13に駆動電圧を印加する一方、タイミング信
号発生部47に制御指令を与え、CCDイメージ
センサ15に主走査クロツクを、A/D変換部4
8にデータ取込みの際のタイミングクロツクを、
S/P(シリアル/パラレル)変換部49に主走
査のタイミングに同期するシフトクロツクを、遅
延回路50及びサーマルヘツド駆動回路51に副
走査タイミングに同期する印字タイミング信号
を、そして、アドレスカウンタ52に8ビツト毎
のカウント信号を、それぞれ出力する。上記
CCDイメージセンサ15は、LEDアレイ13の
光が原稿41で反射された反射光、すなわち画像
データ、を光電変換素子によつて反射光の強弱に
対応した電圧に変換する。このCCDイメージセ
ンサ15に生じた画像データはタイミング信号発
生部47からの主走査クロツクにより順次シフト
されてアンプ53に出力され、このアンプ53で
増幅された後にA/D変換部48に送られる。
A/D変換部48では、タイミング信号発生部4
7からのタイミングクロツクに合わせてアンプ5
3からの画像データを逐次ドツト単位で白黒を示
す2値信号に変換し、これをS/P変換部49に
出力する。このS/P変換部49でパラレルにさ
れた画像データは次いでデータセレクタ54に送
られる。このデータセレクタ54は、主制御回路
45から入力される切換信号に従つて、S/P変
換部49からの画像データを画像データメモリ5
5に送出して記憶させ、または、この画像データ
メモリ55から読出された画像データを白黒反転
回路56に送出する。上記アドレスカウンタ52
は、タイミング信号発生部47から送られてくる
カウント信号に伴つてカウントアツプするもの
で、そのカウント値はアドレスセレクタ57に出
力される。アドレスセレクタ57は、アドレスカ
ウンタ52あるいは主制御回路45から入力され
るアドレスを主制御回路45の切換信号に応じて
選択し、そのアドレス値に従つて上記画像データ
メモリ55の画像データの入出力の際のアドレス
制御を行なう。画像データメモリ55から読出さ
れ、データセレクタ54を介して白黒反転回路5
6に送られた画像データは、そこで第1の印字の
ために白黒反転された後に主制御回路45へ送ら
れる。主制御回路45では、白黒反転回路56か
らの画像データに従つてサーマルヘツド駆動回路
51に制御信号を送出し、サーマルヘツド21を
選択加熱してインクリボン20に塗布された不要
な熱転写インクを溶融させる。また、主制御回路
45は、モータドライバ58に駆動制御信号を送
出する。このモータドライバ58は、主制御回路
45からの駆動制御信号と遅延回路50からの遅
延信号に応じてステツピングモータ34を回転駆
動し、プラテン32によりインクリボン20を移
送させる。この時制御回路51は、同時に転写ア
イロン29を加熱させてインクリボン20上のイ
ンク像を記録紙61に転写可能とする。
次に上記実施例の動作について説明する。
第2図は読取りを行なう際の外観を示す。ま
ず、画像の読取りを行なう際には、切換スイツチ
42を「I」の画像の読取モードに設定する。次
に、本体ケース11の一端面11a側を原稿41
側に向け、該取りを行なう部分に対応させて、接
地ローラ16,16をその上に載置し、第2図に
示す如くセツトする。この状態で実行キー43を
押圧しながら、手動により本体ケース11を移動
させ、これにより接地ローラ16,16を原稿4
1上で転接させる。以上の操作により切換スイツ
チ42の信号がモード信号発生部44に入力さ
れ、実行キー43の操作信号がモード信号発生部
44に送出されて、モード信号が主制御回路45
に入力されると、主制御回路45では画像の読取
り状態となる。主制御回路45がLEDアレイ1
3を点灯駆動して発光させると、開口12aの長
さの画像1ライン分が集光レンズ14を介して
CCDイメージセンサ15上で結像する。CCDイ
メージセンサ15の出力信号はアンプ53で増幅
された後、A/D変換部48に送られる。この
時、接地ローラ16,16の回転によりスリツト
付デイスク17が回転すると、主制御回路45の
駆動信号によりLED18が発した光はスリツト
17a…を通して間欠的にフオトトランジスタ1
9に照射され、このフオトトランジスタ19の出
力電圧信号はエンコーダ46を介して副走査クロ
ツクとして主制御回路45に送られる。この時の
スリツト付デイスク17の回転は原稿41上の移
動距離に比例してなされるものであり、主制御回
路45は、このエンコーダ54からの副走査クロ
ツクを元にタイミング信号発生部47に制御指令
を送出する。これに従つてタイミング信号発生部
47は、一定時間毎ではなく、本体ケース11の
一定移動距離毎にCCDイメージセンサ15に主
走査タイミング信号を、A/D変換部55にタイ
ミングクロツクを、S/P変換部49にシフトク
ロツクを、そして、アドレスカウンタ52にカウ
ンタ信号をそれぞれ送出する。CCDイメージセ
ンサ15が主走査クロツクに従つて読取つた画像
データは次にアンプ53で増幅され、その後に
A/D変換部48に送られる。そして、A/D変
換部48で主制御回路45からのタイミングクロ
ツクに合わせてラツチし、これを白黒2値化した
画像データとし、S/P変換部56に送出する。
S/P変換部56は、送られてきた画像データを
主制御回路45からのシフトクロツクによりパラ
レルに変換し、これをデータセレクタ54に出力
する。データセレクタ54は主制御回路45から
の切換信号に応じてデータセレクタ54からの画
像データを画像データメモリ55に送出して記憶
させる。この際、主制御回路45はアドレスセレ
クタ57にも切換信号を出力してアドレスカウン
タ52のカウント値を画像データメモリ55に送
出させる。アドレスカウンタ52では、タイミン
グ信号発生部47からのカウンタ信号に同期して
順次カウントアツプするもので、そのカウント値
がアドレスセレクタ57から画像データメモリ5
5に送られ、画像データ書込みの際のアドレスを
指定するものとなる。以上で画像データ1ライン
分の読取りを終了する。
こうして上記と同様の繰返して実行することに
より、所望の画像全体が読取られ、画像データメ
モリ55に書込まれることとなる。なお、この場
合、画像データメモリ55に書込まれる画像デー
タは実際の画像に対して左右が逆となされたもの
である。
続いて読取つた画像を記録紙61に転写する際
の動作について説明する。
第4図は転写を行なう際の外観を示す。まず、
転写を行なう際には、切換スイツチ42を「」
の転写モードに設定する。次に、本体ケース11
の他端面11b側を記録紙61に向け、転写を行
なう部分に対応させて、接地ローラ33,33を
その上に載置し、第4図に示す如くセツトする。
この状態でインクリボン20は第5図Aに示すよ
うな状態となつている。すなわち、第5図Aはイ
ンクリボン20装着時の初期セツト状態を示すも
のであり、インクリボン20の始端リード部には
熱転写インクが塗布されておらず、図中、サーマ
ルヘツド28の印字位置P0に対応する印字用始
端P1点の位置からインク層が始まつているもの
とする。この状態で実行キー43を押圧操作する
と、その操作信号がモード信号発生部44に送出
され、モード信号が主制御回路45に入力され
て、主制御回路45では画像の転写状態となる。
主制御回路45がアドレスセレクタ57を介して
画像データメモリ55のアドレス指定を行ない、
画像データメモリ55に記憶されている画像デー
タの初めの1ライン分を読出させる。読出された
画像データはデータセレクタ54を介して白黒反
転回路56で白黒反転された後に主制御回路45
に送られる。主制御回路45は、この反転された
画像データをサーマルヘツド駆動回路に送出し、
サーマルヘツド28を選択加熱させてインクリボ
ン20への印字を行なわせる。この時、主制御回
路45はまた、モータドライバ58に制御指令を
送出してステツピングモータ34を回転駆動さ
せ、プラテン32を回転させることによりインク
リボン20を1ライン分移送させる。この際、モ
ータドライバ58に入力される制御指令はサーマ
ルヘツド駆動回路に入力される同指令に比して、
遅延回路50を介してサーマルヘツド28による
1ラインの選択加熱の動作時間分だけ遅延される
ため、インクリボン20で印字が行なわれたその
後にモータ34が回転し、インクリボン20の移
送が行なわれることとなる。さて、サーマルヘツ
ド28では白黒反転した画像データによる選択加
熱を行なうので、サーマルヘツド28は画像以外
の部分の各発熱素子が発熱し、これに接している
インクリボン20は加熱された部分に対応する熱
転写インクは溶融する。1ライン分の印字が完了
すると、ステツピングモータ34がプラテン32
を回転させてインクリボン20を1ライン移送し
た後、次いで再び制御回路51が次の1ライン分
の画像データをサーマルヘツド駆動回路51に読
出す。このようにして第5図Bに示す如く、イン
クリボン20の内周部分の熱転写インクは、外周
部分のインクリボン20の裏面P0〜P2間に画像
以外の部分が熱転写され、インクリボン20の
P0〜P1′間には画像データメモリ55に記憶され
ていた画像データに応じたインク像が残されるこ
ととなる。但し、このインク像は実際の読取りデ
ータとは左右が逆の状態のものである。
その後、順次インクリボン20への印字及び移
送を繰返すことにより、第5図Cに示すようにイ
ンクリボン20に残されたインク像の先頭位置
P1が転写アイロン29に対応する位置にまで来
る。ここで、転写アイロン29及び拭き取り用ア
イロン30は、上記切換スイツチ42が「」位
置に切換えられ、実行キー43が押圧操作された
時点から主制御回路45によつて加熱されてお
り、常に最適な温度で一定となるようにフイード
バツク制御されている。
今、ステツピングモータ34の回転によつてイ
ンクリボン20がさらに移送され、転写アイロン
29部に至ると、このインクリボン20に残つて
いるインク像が転写アイロン29の加熱によつて
第5図D〜第5図Eに示すようにインク像始端
P1′に対応するP3を印字開始点として記録紙61
に転写される。この場合、インクリボン20の表
面に付着しているインク像は実際の画像に対して
左右が逆であるので、記録紙61に転写される画
像は実際と同じになる。また、インクリボン20
のインク像が記録紙61に転写される率は、記録
紙61の平滑度、転写アイロン29に対するプラ
テンとなる記録紙61下の台の平滑度及び硬度な
どの理由により90%程度となる。転写されずにイ
ンクリボン20に残つた10%程度のインク像
P1″は、インクリボン20の移送により拭き取り
用アイロン30部に至り、再加熱される。ここで
はインク像は拭き取り用アイロン30により溶融
されて拭き取り用ローラ31にきれいに拭き取ら
れる。同Eにおいて、P1は転写残りのインク
像始端P1″に対応し、ローラ31の外周に付着さ
れたものである。そして、第5図Fに示すように
所望のインク像がすべてインクリボン20上に形
成された後は、サーマルヘツド28はインクリボ
ン20に対して全面加熱を行ない、塗布されてい
る熱転写インクをすべて溶融してプラテン32側
のインクリボン20に塗着させる。この場合、プ
ラテン32のサーマルヘツド28の加熱ラインに
対応するラインの平滑度の高さ、硬度、圧接の分
布等の点から転写効率が非常に高く、サーマルヘ
ツド28の加熱によつて溶融したインクリボン2
0の熱転写インクは、そのほとんど100%がプラ
テン32側のインクリボン20に塗着される。そ
して、第5図Gに示すようにインクリボン20の
インク像が記録紙61上にすべて転写された時点
で実行キー43の操作を止め、以上で転写動作が
終了する。
また、上記実施例においては画像読取りの際に
手動走査の移動速度をエンコーダ46で検出し、
この検出した速度に同期して読取りの制御を行な
う一方、転写の際には定速回転するステツピング
モータ34によつて駆動するようにしたが、モー
タを用いず、読取り、転写いずれの場合において
も手動走査を行なう構成のものも考えられる。以
下、このような構成を他の実施例として第6図を
用いて説明する。
第6図は装置の内部構成を示す断面図であり、
71は本体ケースである。この本体ケース71の
一端面71aは、図示するように中央部が突出し
て二つの緩やかな斜面71a1,71a2から形
成されるもので、その一方71a1が原稿画像の
読取面、他方が記録紙への転写面となる。また、
この読取面71a1と転写面71a2の接辺とな
る突出頂部には、手動走査方向に回転する接地ロ
ーラ72が一部外部に突出するように取付けられ
ている。読取面71a1には画像データを読取る
ための開口73aが、転写面71a2には外部記
録紙に転写するための開口73bが、それぞれ本
体ケース71の幅方向に沿つて設けられている。
さて、読取面71a1には、原稿を照射する光源
用のLEDアレイ74が配置され、このLEDアレ
イ74から放射された光は、開口73aを通して
原稿で反射され、集光レンズ75により集光され
た上で、CCDイメージセンサ76上に結像され
る。このCCDイメージセンサ76上に結像され
た画像データは、前記第3図とほぼ同様の回路手
段により、熱転写インクの画像として耐熱性フイ
ルム77上に転写される。上記接地ローラ72
は、上述したようにその外周面の一部が外部に突
出すると共に、同外周面の他の一部にスリツト付
デイスク78が接触される。このスリツト付デイ
スク78は、内面から外周面に向かう径方向の多
数のスリツト(ここでは図示せず)が設けられた
もので、このスリツト付デイスク78のスリツト
を挟んでフオトインタラプタを構成するLEDと
フオトトランジスタが対峠されている。すなわ
ち、接地ローラ72が本体ケース11の手動走査
により回転すると、スリツト付デイスク78が回
転し、そのスリツトがLED−フオトトランジス
タの光軸上に位置する毎に、制御信号となる走査
速度を示すパルスが上記回路手段に送られるよう
になつている。
一方、本体ケース71の長手方向の略中間部か
ら転写面71a2に渡つて、耐熱性フイルム77
が配置されている。この耐熱性フイルム77は、
繰出スプール79から繰出された後にライン型の
サーマルヘツド80、インクロール81間を通
る。それから耐熱性フイルム77は、開口73b
に沿つて本体ケース71より外部に突出する転写
アイロン82を周回し、その後にいつたん本体ケ
ース71内のガイドローラ83を介してから本体
ケース71の側面に設けられる開口84より本体
ケース71外部に導出される。ここで上記サーマ
ルヘツド80に当接された耐熱性フイルム77に
おいては、このサーマルヘツド80の選択加熱に
よつて裏面に当接されるインクロール81のイン
クが部分的に溶融し、耐熱性フイルム77にイン
ク像を形成することとなる。インクロール81は
多孔質体に熱転写インクを含浸させたものであ
り、上記接地ローラ72と連結されて回転し、耐
熱性フイルム77を移送する。上記サーマルヘツ
ド28が第1の印字機構として、読取つた画像デ
ータを装置内部の耐熱性フイルム77に対して選
択加熱し、インクロール81の熱転写インクを溶
融させてインク像を形成させる。そして、この耐
熱性フイルム77のインク像は、耐熱性フイルム
77の移送に伴つて第2印字機構である転写アイ
ロン82で一様加熱され、任意の記録紙に転写さ
れる。すなわち、転写の際の接地ローラ72の回
転がスリツト付デイスク78の回転として画像読
取時と同様に図示しないエンコーダにより検出さ
れ、その検出結果に基づいてサーマルヘツド80
での選択加熱及び耐熱性フイルム77の移送が制
御されるようになるので、モータを用いずとも記
録紙への転写の同期を行なうことが可能となる。
このような構成においては、耐熱性フイルム7
7を転写後に本体ケース71外部に導出するよう
にしているので、一実施例で用いたステツピング
モータ34ばかりではなく、拭き取り用アイロン
30、拭き取り用ローラ31をも不要とすること
ができるなど、非常に構造を簡略化することがで
きる。
[考案の効果] 以上詳記したようにこの考案によれば、装置内
部に第1の印字ヘツドを設けると共に、装置本体
の開口から外部に露呈する第2の印字ヘツドを設
け、かつ、第1、第2の印字ヘツドに一枚のイン
クテープを架け渡して、前記第1の印字ヘツドに
より印字データの反転データの基づく印字動作を
行つて、前記インクテープから反転データに応じ
たインクを剥離させ、残つたインクテープ上のイ
ンクを前記第2の印字ヘツドで記録紙に転写する
ようにしたので、簡単な構造で無駄な消費部材を
極力廃しながらも装置外部の任意の記録紙に画像
データを転写することのできる小型印字装置を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第5図はこの考案の一実施例を示す
もので、第1図は装置全体の内部構成を示す斜視
図、第2図は原稿読取り時の外観構成を示す斜視
図、第3図は電子回路の構成を示すブロツク図、
第4図は記録紙転写時の外観構成を示す斜視図、
第5図は転写時の内部構成の動作状態を段階的に
示す図、第6図はこの考案の他の実施例の内部構
成を示す断面図である。 11,71……本体ケース、12a,12b,
73a,73b,84……開口、13,74……
LEDアレイ、14,75……集光レンズ、15,
76……CCDイメージセンサ、16,33,7
2……接地ローラ、17,78……スリツト付デ
イスク、18……LED、19……フオトトラン
ジスタ、20……インクリボン、21,79……
繰出スプール、22〜26,83……ガイドロー
ラ、27……巻取スプール、28,80……サー
マルヘツド、29,82……転写アイロン、30
……拭き取り用アイロン、31……拭き取り用ロ
ーラ、32……プラテン、34……ステツピング
モータ、41……原稿、42……切換スイツチ、
43……実行キー、44……モード信号発生部、
45……主制御回路、46……エンコーダ、47
……タイミング信号発生部、48……A/D変換
部、49……S/P変換部、50……遅延回路、
51……サーマルヘツド駆動回路、52……アド
レスカウンタ、53……アンプ、54……データ
セレクタ、55……画像データメモリ、56……
白黒反転回路、57……アドレスセレクタ、58
……モータドライバ、61……記録紙、77……
耐熱性フイルム、81……インクロール。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 印字すべき情報を装置外部の任意の記録紙に印
    字する小型印字装置において、 装置内部に設けられた第1の印字ヘツドと、 この第1の印字ヘツドに印字データの反転デー
    タを供給する印字データ供給手段と、 装置本体の開口から外部に露呈する第2の印字
    ヘツドと、 上記第1及び第2の印字ヘツドに架け渡され上
    記第1及び第2の印字ヘツドの作用によつてイン
    クが剥離転写されるインクテープと、 このインクテープを第1の印字ヘツドから第2
    の印字ヘツドへ向けて搬送する搬送手段を備えた
    ことを特徴とする小型印字装置。
JP1986132303U 1986-08-29 1986-08-29 Expired JPH0448047Y2 (ja)

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JPS6338457U JPS6338457U (ja) 1988-03-12
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5296030A (en) * 1976-02-06 1977-08-12 Nec Corp Hard copy apparatus

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5296030A (en) * 1976-02-06 1977-08-12 Nec Corp Hard copy apparatus

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