JPH044749Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 本考案は、歯科治療において使用するワークテ
ーブルと無影灯との連動駆動機構に関する。

従来技術 歯科治療においては、ワークテーブルを使用す
るが、このワークテーブルの上には歯科治療に必
要な種々の機器、薬剤等が置かれており、施術
時、術者はこのワークテーブルを手元に引き寄せ
て必要な機器、薬剤等を該ワークテーブルから取
り出して使用する。また、歯科治療においては、
施術時、口腔内を照明するために無影灯を使用す
る。この無影灯は施術時は口腔内を照明するため
に患者の顔面近くに引き寄せられて使用される
が、うがい時等治療椅子のバツクレストを起こす
時は、バツクレストを起こす前にこの無影灯を遠
ざけておかなければならず、また、うがい後、治
療を行なうために再度バツクレストを倒した時
は、無影灯もまた患者の顔面近くに引き寄せなけ
ればならないが、従来技術においては、前記無影
灯の移動を手動で行つており、或いは、ワークテ
ーブルの動きと関係なく別動作で行つているた
め、無影灯の操作が非常に面倒くさく、これが作
業能率の低下の一因ともなつていた。また、無影
灯を戻し忘れたり、十分に戻していない時は、う
がい時、或いは、治療椅子から降りる時等に患者
が無影灯に当つて危険であつた。

目 的 本考案は、上述のごとき実情に鑑みてなされた
もので、特に、歯科治療におけるワークテーブル
と無影灯を連動させて同時に駆動するようにし、
治療時ワークテーブルを術者の近くに引き寄せた
時は、無影灯が患者の口腔内を照明する位置に自
動的に位置し、うがい時、或いは、施術終了後、
ワークテーブルをうがい易い位置に戻した時、或
いは、患者が椅子から降り易い位置に戻した時、
該ワークテーブルの移動と連動して無影灯を移動
させ、うがい時、或いは、椅子から降りる時、無
影灯がこれらの動作の邪魔にならないようにし、
もつて、術者の労力の軽減を図るとともに、作業
能率の向上及び安全性の向上を図ることを目的と
してなされたものである。

構 成 第１図は、本考案の一実施例を説明するための
要部構成図、第２図は、全体構成図で、第２図に
おいて、１０は歯科治療椅子、２０はワークテー
ブル、３０はコントロールボツクス、４０は本考
案によつて付加された動力伝達部、５０はワーク
テーブル支持柱、５１，５２はワークテーブル用
アーム、６０は無影灯支持柱で、ワークテーブル
２０の実線位置は治療位置を示しており、この
時、治療椅子１０のバツクレスト１１は倒の状態
にあり、無影灯は安頭台１２の近傍にあり、これ
により、術者は、患者の口腔内を無影灯にて照明
して所望の治療を行うことができる。うがい時、
或いは、患者が治療椅子に乗り降りする時は、ワ
ークテーブル２０は２０′又は２０”の位置にす
るが、この時、無影灯をうがいや治療椅子の乗り
降りの邪魔にならない位置に戻しておかなければ
ならず、従来、その操作が面倒くさく、また、十
分に戻されていない時は、無影灯に患者が当つた
りして危険であつた。

本考案は、上述のごとき問題点を解決するため
になされたもので、特に、前述のごときワークテ
ーブルの移動に連動して無影灯を支持する支柱６
０を上下動させ、もつて、無影灯をワークテーブ
ルの位置に応じて自動的に所望の位置に移動させ
るようにしたものである。

第２図は、上述のごとき動作を行わせるための
一例を示す構成図で、図中、４１はモータ、４２
はベルト、４３はロツドネジ、４４はベルト、４
５はロツドネジ４３に係合する雌ネジを有する接
続アームで、ワークテーブル２０は、モータ４１
の回転が、ベルト４２、ロツドネジ４３、ベルト
４４、支持柱５０、アーム５１等を介して伝達さ
れて所望の位置に移動されるが、その時、同時
に、ロツドネジ４３の回転により接続アーム４５
がその回転方向に応じて上下又は下方向に移動さ
れ、該接続アーム４５に連結された無影灯支持柱
６０が上下動される。従つて、ワークテーブル２
０の回動位置と無影灯の上下位置を予め決めてお
けば、ワークテーブルを移動させた時に、無影灯
の位置は該ワークテーブルの位置に応じた所望の
位置になる。

効 果 以上の説明から明らかなように、本考案による
と、無影灯の位置をワークテーブルの位置に応じ
て自動的に所望の位置にすることができ、従つ
て、術者の労力を軽減し、かつ、作業能率を向上
させ、同時に、安全性を向上させることができる
利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例を説明するための
要部拡大構鹿図、第２図は、全体構成図である。 １０……歯科治療椅子、２０……ワークテーブ
ル、３０……コントロールボツクス、４０……動
力伝達ボツクス、５０……ワークテーブル支持
柱、６０……無影灯支持柱。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ワークテーブルと、該ワークテーブルを移動さ
   せるための電動機と、該電動機と前記ワークテー
   ブルとの間に介装されて前記モータの回転を前記
   ワークテーブルの移動に変換するための垂直に配
   設されたロツドネジと該ロツドネジを螺合して該
   ロツドネジの回転を無影灯のアーム支柱とを上下
   動運動に変換する機構を有し、前記ワークテーブ
   ルの移動と連動して前記無影灯を上下動するよう
   にしたことを特徴とするワークテーブルと無影灯
   の連動駆動機構。