JPH0447051B2 - - Google Patents
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- JPH0447051B2 JPH0447051B2 JP60084538A JP8453885A JPH0447051B2 JP H0447051 B2 JPH0447051 B2 JP H0447051B2 JP 60084538 A JP60084538 A JP 60084538A JP 8453885 A JP8453885 A JP 8453885A JP H0447051 B2 JPH0447051 B2 JP H0447051B2
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Landscapes
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Description
(産業上の利用分野)
本発明は、新規な特定の微細構造と物性とのバ
ランスの良いポリエステル原糸からなる起毛布帛
に関する。
更に詳しくは、本発明は、直毛性・反発性に優
れかつ深みのある色調を呈する起毛布帛に関す
る。
(従来の技術)
一般に、繊維を整経・製編後、染色・起毛加工
して得られる起毛布帛は、優れた反発性と深みの
ある色調を呈することが要求されている。
しかしながら、現有のポリエステル繊維は強靭
なために起毛が困難であり、起毛加工が劣るばか
りか風合が硬い欠点を有し、また起毛加工できて
も直毛性に劣るため反発性が乏しく、更に染着性
が低いため染色後の起毛布帛の色調も深みのない
ものである。
従来、起毛布帛用として使用されているポリエ
ステル原糸は、衣料用に使用されているものを単
に起毛布帛用に流用しているに過ぎず、起毛布帛
用としての要求特性については何ら考慮されてい
なかつた。つまり、従来の起毛布帛用ポリエステ
ル原糸は、1000〜1500m/分で紡糸した未延伸繊
維を3〜4倍に延伸し、分子の配向を複屈折率で
0.16以上に高配向させているために、強度が4.5
g/d以上と高く、沸水収縮率が8%以上もあ
る。
また、染料の染着性は130℃の加圧下でなけれ
ば濃色に染まらない程低いものである。このた
め、染色時に繊維の収縮が大きく、布帛が扁平化
し起毛性が極めて悪く、直毛性が不良となる。
また、起毛時のループ切断では繊維の強度が高
すぎて切断面が不揃いとなり、染着性が低いこと
と相まつて、色調が一層深みのないものとなつて
いる。
ポリエステル原糸の直毛性を改善する目的で、
特開昭57−42942号公報では、単繊維のデニール
を太くすると共に、異形断面とする試みが提案さ
れているが、ギラツキのある光沢となり色調や深
みが不足する欠点が生じる。
一方、単糸の極細化も考えられているが、それ
だけでは、起毛布帛が特に色調の深みなどの点で
満足すべき改良が得られていない。
また、特開昭58−98469号公報では、染着性を
改善する目的で共重合したポリエステル原糸を用
いることが提案されているが、繊維の沸水収縮率
が大きくなり、起毛時にループ切断性が悪くて原
糸のバラケや単糸フイラメントの先端カールが発
生する等、起毛性が直毛性が不良となる。
そのために、共重合PET原糸の起毛回数を多
くし、かつ原糸の強度を強くさせるなどの配虜が
必要となるが、いまだ満足できるものでない。
(発明が解決しようとする課題)
従つて、直毛性に優れ反発力があり、かつ深み
のある色調を呈する起毛布帛を得るポリエステル
原糸は未だ得られていない。
本発明は、こうした実情に鑑み、直毛性に優れ
反発力があり、かつ深みのある色調を呈する起毛
布帛が加工工程上のトラブルなく得られるポリエ
ステル原糸について鋭意検討を重ねた結果、ポリ
エステル原糸の特定の機械的特性と微細構造のバ
ランスにより、直毛性と色調が著しく改善された
起毛布帛が得られることを見出し、本発明に到達
した。
本発明の目的は、上記のように従来のポリエス
テル原糸では、得られなかつた、直毛性に優れ反
発力があり、かつ深みのある色調を呈する起毛布
帛を提供するものである。
(課題を解決するための手段)
すなわち、本発明は、単糸繊度2〜4デニー
ル、強度3〜4.5g/d、伸度20〜50%、沸水収
縮率3%以下、複屈折率0.08〜0.12、結晶完全性
パラメータ0.3以下、100℃における染着率が60%
以上であるポリエステル原糸Aから構成された、
基布面に対する起毛角が70゜以上であることを特
徴とする起毛布帛Bである。
第1図に、本発明の起毛布帛に用いるポリエス
テル原糸aの特徴を明らかにするために、生機か
ら起毛布帛に至る工程別の起毛状態の推移を、従
来の原糸bとの比較で模式的に示す。
本発明の起毛布帛に用いるポリエステル原糸A
は、染色によつても布帛表面部のループが偏平化
せず、その結果起毛され易く、直毛性が良い。ま
た、起毛回数も従来の半数以下ですみ、加工工程
の効率化も可能である。豪更に、起毛した繊維の
ループ切断性が良いので切断後の繊維が整然と維
持される。
これの加えて、特有の繊維微細構造に基づき染
着性が高いので、出来た製品は優れた反発性と深
みのある色調を呈する。
本発明において、第1の特徴は、起毛布帛に用
いるポリエステル原糸Aの機械的物性などの性状
が、起毛布帛に適合した十分なものであることで
ある。
すなわち、
単糸繊度が2〜4デニールと極細化している
ことが易染性と風合いとの点から必要である。
ポリエステル原糸Aが極細化されると、繊維
の比表面積が大きくなり、染料の浸透拡散が大
きくなり、染色性の向上に寄与するし、また、
原糸の風合も良くなり外観も向上する。
単糸繊度が2デニール以下では細すぎて直毛
性がやや不足する。また、単糸繊度が4デニー
ル以上と太くなると、原糸の風合が失われると
同時に染着性も低くなり、得られた起毛布帛に
深みのある色調が得られなくなる。
ポリエステル原糸Aの強度bが3〜4.5g/
dと低いことが直毛性などの点から必要であ
る。
ポリエステル原糸Aの強度が低いと起毛がし
易く、起毛単繊維間に歪みやバラツキが生じな
いので、得られる起毛布帛の直毛性が良い。
強度が3g/d以下と低すぎると、整経、製
編時のガイド類との摩擦により毛羽が発生し易
く、起毛布帛Bの実用時の摩耗が大きくなる。
また、強度が4.5g/d以上と大きすぎると、
起毛時に繊維の切断が不良となり、切断された
繊維の先端の不揃いとなる結果、起毛面の外観
の不良となり、ひいては良好な色調が得られな
い。
ポリエステル原糸Aの伸度が20〜50%とほど
良い伸度を有することが摩耗性の点から必要で
ある。
強度とも関係するが、伸度が20%以下と低す
ぎると、原糸が脆くなるため起毛布帛Bの摩耗
が大きくなる。
また、伸度が50%以上と大きすぎると、編
立、起毛工程で伸長され易く、伸長歪みが発生
して起毛繊維長の不揃いが生じ、色調の深みの
ない起毛布帛となつてしまう。
ポリエステル原糸Aの沸水収縮率が3%以下
と極めて低いことが直毛性などの点から必要で
ある。
沸水収縮率が低い繊維はフイラメント間収縮
バラツキが小さく、起毛した繊維の繊維長(パ
イル長)が揃い、且つ集束していて整然と起毛
することができる。また、シヤーリングで繊維
長を揃える時の糸ロスが少なくなる。
従つて、沸水収縮率が低い繊維は、繊維長が
長くなり、同一繊維長の起毛布帛を作るとき、
糸ロスが少なくなる。
沸水収縮率が3%以上と高すぎると、生機を
染色した際、表面に位置する繊維のループが偏
平化し、起毛工程での起毛性が悪くなり、直毛
性が不良となる。
ポリエステル原糸Aから得られた起毛布帛B
が深い色調を呈するためには、ポリエステル原
糸Aが後述する方法で測定される100度におけ
る染着率が60%以上、より好ましくは70%以上
と極めて高い染着性を示すことが必要である。
本発明のポリエステル原糸Aは、後述のよう
に特定の微細構造を有しているから、沸水収縮
率が3%以下と極めて低く熱安定性が高いにも
かかわらず、100℃における染着率が60%以上
と極めて高い染色性を示し、深みのある色調を
有する起毛布帛Bを与える。
例えば、米国特許第4134882号明細書に示さ
れるように、従来のポリエステル原糸の染着率
はせいぜい約40%しか示さない。
本発明の第2の特徴は、起毛布帛に用いるポ
リエステル原糸Aが上記の機械的物性などと同
時に特定の微細構造を有することである。
すなわち、本発明の起毛布帛に用いるポリエ
ステル原糸Aは、複屈折率0.08〜0.12、結晶完
全性パラメータ0.3以下であることが必要であ
る。
ポリエステル原糸の機械的物性と微細構造が
無関係でないことは言うまでもない。しかし、
微細構造のみで機械的物性が一義的に定まるも
のでないことも周知である。
本発明は、起毛布帛用として最適なポリエス
テル原糸として、繊維の機械的物性と微細構造
とを特定範囲で組み合わせたことに最大の特徴
を有する。
なお、複屈折率は非晶性領域の配向の度合い
を示すパラメータである。
また、結晶完全性パラメータは、後述するよ
うに広角X線回折によつて求められる結晶の完
全度の尺度であり、小さい程完全性が高く、熱
に対して安定な繊維となる。
本発明の起毛布帛Bに用いるポリエステル原
糸Aの複屈折率は染着性と直毛性の点から0.08
〜0.12であることが必要である。
好ましいは複屈折率は0.09〜0.12である。
本発明の場合、複屈折率で表される非晶性領
域の配向度が低いので、ポリエステル原糸Aは
高い染着性を示し、それからの起毛布帛Bの色
調に深みを与え、また原糸の強度も低くくなる
ので、直毛性に優れ且つ起毛工程中に毛羽発生
の恐れもない。
複屈折率が0.08以下と低いと、繊維の強度が
3g/d以下と低くなり毛羽が発生すると共
に、編立工程、起毛工程で伸長歪みが発生し、
不揃いな伸長となつて、起毛繊維長が不揃いに
なる。
複屈折率が0.12以上と高すぎると、起毛され
難くなり、起毛回数を多くしないとフルカツト
出来なくなる。この結果、起毛糸の構成フイラ
メントのバラケや先端カールが発生する。
また、繊維の染着性が低下すると、起毛布帛
の色調の鮮明性、色の深みがなくなる。
本発明の起毛布帛Bに用いるポリエステル原
糸Aの結晶完全性パラメータが0.3以下である
ことは、直毛性の点から必要である。
更に好ましい結晶完全性パラメータの範囲は
0.25〜0.1である。
従来の1000〜1500m/分で紡糸した後、延伸
して得られる繊維の結晶完全性パラメータが
0.6以上であるのに比較すると、結晶部の完全
度が高いのが特徴である。
結晶完全性パラメータが0.3以下であり、同
時に複屈折率が0.08〜0.12であるということ
は、結晶の完全度が高くて、原糸として十分な
機械的物性を有し、かつ熱に対する安定性が高
く優れた直毛性を与えることができ、非晶性部
の配向度が低いなどにより高い染着性を示し、
起毛布帛Bの色調に深みを与える。
また、結晶完全性パラメータが0.3以上と大
き過ぎると、沸水収縮率が3%以上となり、熱
に対する安定性が悪く、起毛布帛製造工程の熱
処理によつて起毛糸の収縮やフイラメント原糸
のバラケや先端カールが発生し、また色調の鮮
明性、色の深みがなくなる。
本発明の第3の特徴は、
起毛布帛Bが70゜以上の大きい起毛角を有す
ることが優れた直毛性・反発性の点から必要で
ある。
本発明の新規なポリエステル原糸Aを必要に
応じて交絡した後に起毛すると、従来のポリエ
ステル繊維の起毛角が約50゜以下であるのに比
して、起毛角が70゜以上と大きく、優れた直毛
性を与える。
この優れた直毛性は、本発明のポリエステル
原糸Aが、特定の微細構造とあいまつて極めて
低い沸水収縮率と低い強度を持つことによるも
のである。
前述のように、本発明のポリエステル原糸A
を用いることにより、特定の機械的特性と微細
構造のバランスにより、優れた直毛性と深みの
ある色調を呈する起毛布帛Bが得られる。
なお、本発明の起毛布帛Bに用いるポリエス
テル原糸Aは、2〜10ケ/mの交絡を有するこ
とが望ましい。
起毛布帛は、生機の工業的な構造において数百
本の原糸を並べて整経、製編される。従つて、整
経、製編の稼動性を高めるため、繊維に含まれる
毛羽、タルミ等の欠点は他の編織物より一層少な
いことが要求される。
交絡数が2ケ/m以下では、整経、製編時にフ
イラメントの集束が悪くて毛羽を発生し、稼動性
が不良となる。交絡数が10ケ/m以上になると、
起毛後の製品に開繊しない交絡部が残り、光沢異
常の欠点を生じる。好ましい交絡数は3〜8ケ/
mである。
本発明でいうポリエステルとは、85モル%以上
がエチレンテレフタレートからなるポリエチレン
テレフタレートをいうが、共重合成分としてイソ
フタル酸、ブタンジオールなどを含んでいても良
い。また、第3成分として、制電剤、艷消剤、カ
チオン可染剤或いは難燃剤などを含んでいても良
い。
本発明の起毛布帛に用いるのに適するポリエス
テル原糸は、下記の方法で得られた原糸の中か
ら、優れた直毛性と深い色調とを起毛布帛に与え
るに十分な要件を満たすものが選択される。
すなわち、ポリマーを溶融し、紡糸口金より紡
糸した後、加熱域を経て、次いで室温まで冷却後
に、必要に応じてインターレーサーなどの交絡装
置を用い、6500〜9000m/分の高速で引き取るこ
とにより得ることができる。
最も望ましい製造方法は、ポリマーを溶融し紡
糸するに際し、紡糸ヘツドを305℃以上とし、孔
配列が円周配列(一重円配列)である紡糸口金を
用いて紡糸し、次いで50〜200℃に維持された加
熱域を経た後室温まで冷却し、交絡を付与後、
7000〜8500m/分で引き取ることにより得ること
ができる。
(実施例)
以下、実施例をもつて本発明を詳細に説明する
が、これらは本発明の範囲を制限しない。
実施例において、各特性値は以下の方法によつ
て測定した。
強度、伸度:
東洋ボールドウイン社製 TENSILON
UTM 1−20型引張速度30cm/分で常法によ
り測定した。
沸水収縮率:
0.1g/dの荷重下での試料長をL0とし、荷
重を取り除き、沸水中で30分間処理した後、同
じ荷重下で測定した長さをLとした時、沸水収
縮率は次式で表される。
沸水収縮率(%)=L0−L/L0×100
複屈折率Δn:
透過定量干渉顕微鏡(東独、カールツアイス
スイエナ社製)を使用し、干渉縞法によつて、
緑色光線(波長549mμ)を用い、繊維軸に平行
な屈折率nと、直角な屈折率n 1 を測定し、複
屈折率Δn=n−n 1 により求めた。
結晶完全性パラメーターCR:
X線回折装置を用い、原糸の試料厚みを0.5
mmとして以下の条件で2θが7゜から35゜までの回
折強度曲線を描いた。
30kV、80mA、スキヤニング速度1゜/分、チ
ヤート速度10/分、タイムコンスタント1秒、
レシーピングスリツト0.3mm。
2θ=17゜−26゜の範囲に描かれた3つの主要な
反射を低角度側から(1000)、(010)、(110)
とする。2θ=7゜から35゜の間にある回折強度曲
線を直線で結びベースラインとする。各ピーク
とベースラインに垂線を引き、この垂線を回折
強度とする。
(010)、(110)の間の谷にあたる点での
回折強度をI0とし、(110)のピークの回折
強度をIとした時、結晶完全性パラメーター
CRは次式で示される。
CR=I0/I
交絡数:
1m当たりの交絡数を測定し、n=20の平均
値で示した。
直毛性:
起毛した繊維の基布面に対する角度をもつて
直毛性の指標とした。90゜(直角)の場合が最も
直毛性が優れている。
約70゜以上を良好、50゜〜70゜を普通、50゜以下
を不良とした。
染着性:
ポリエステル原糸を、分散染料レゾリンブル
ー(Resolin Blue)FBL(バイエル社商品名)
を使用し、3%owf、浴比1対50で100℃、120
分間染色し、染色後の染液の吸光度を測定する
方法により染着率を算出した。
染着率が60%以上が染着性良好であり、70%
以上になると極めて良好である。
実施例 1
θ−クロロフエノールを溶剤とし、35℃で測定
した固有粘度〔η〕=0.62のポリエチレンテレフ
タレートを以下の条件で紡糸し、延伸することな
く7000m/分の速度で引き取り、100d/35fの本
発明の起毛布帛用ポリエステル原糸を得た。
紡糸ヘツド温度:310℃、
紡糸口孔配列:円周配列、
紡口孔間隔:6.5mm、
加熱筒長:20cm、加熱筒内温;130℃、
集束兼オイリング位置:紡口面より80cm下方、
インターレーサー位置:紡口面より130cm下方。
また、比較のため、従来法により紡速1000m/
分で紡糸し、未延伸糸を巻取り、次に3.3倍に延
伸して同じ銘柄のポリエステル原糸を得た。
これらポリエステル原糸の諸物性を第1表に示
す。
(Industrial Application Field) The present invention relates to a novel raised fabric made of polyester yarn with a good balance between a specific microstructure and physical properties. More specifically, the present invention relates to a raised fabric that has excellent straightness and resilience and has a deep color tone. (Prior Art) In general, a raised fabric obtained by warping and knitting fibers, then dyeing and raising them is required to exhibit excellent resilience and a deep color tone. However, existing polyester fibers are difficult to raise due to their strength, and have the disadvantage of not only being inferior in raising processing but also having a hard texture.Also, even if they can be raised, they are poor in straightness, resulting in poor resilience, and Due to the low dyeability, the color tone of the dyed fabric is also lacking in depth. Conventionally, the polyester fibers used for raised fabrics are simply repurposed from those used for clothing, and no consideration has been given to the required characteristics for use in raised fabrics. Nakatsuta. In other words, conventional polyester fibers for napped fabrics are made by stretching undrawn fibers spun at 1000 to 1500 m/min 3 to 4 times, and adjusting the molecular orientation by adjusting the birefringence index.
Due to the high orientation of 0.16 or more, the strength is 4.5
It has a high boiling water shrinkage rate of 8% or more. In addition, the stainability of the dye is so low that it cannot be dyed in a deep color unless it is under pressure at 130°C. As a result, the fibers shrink significantly during dyeing, making the fabric flattened, resulting in extremely poor napping properties and poor straightness. In addition, when cutting the fibers in loops during napping, the strength of the fibers is too high, resulting in uneven cut surfaces, which, combined with poor dyeability, results in deeper color tones. In order to improve the straightness of polyester yarn,
JP-A No. 57-42942 proposes an attempt to increase the denier of the single fibers and to give them an irregular cross-section, but this has the disadvantage of resulting in a glittering luster and lack of color tone and depth. On the other hand, ultra-fine single yarns have been considered, but this alone has not resulted in satisfactory improvements in raised fabrics, particularly in terms of depth of color. Furthermore, in JP-A-58-98469, it has been proposed to use copolymerized polyester fibers for the purpose of improving dyeability, but this increases the boiling water shrinkage rate of the fibers and makes it difficult to cut loops during raising. This results in poor hair raising and straightness, such as looseness of the raw yarn and curling of the tip of the single filament. To achieve this, it is necessary to increase the number of naps of the copolymerized PET yarn and to increase the strength of the yarn, but this has not yet been achieved satisfactorily. (Problems to be Solved by the Invention) Therefore, a polyester yarn from which a raised fabric with excellent straightness, repulsion, and deep color tone can be obtained has not yet been obtained. In view of these circumstances, the present invention was developed as a result of intensive studies on polyester fibers that can produce raised fabrics with excellent straightness, repulsion, and deep color tones without any troubles in the processing process. The present invention was achieved based on the discovery that a raised fabric with significantly improved straightness and color tone can be obtained by balancing the specific mechanical properties and microstructure of the yarn. As mentioned above, the object of the present invention is to provide a raised fabric that is excellent in straightness, has a repulsive force, and exhibits a deep color tone, which cannot be obtained with conventional polyester yarns. (Means for Solving the Problems) That is, the present invention has a single yarn fineness of 2 to 4 deniers, a strength of 3 to 4.5 g/d, an elongation of 20 to 50%, a boiling water shrinkage rate of 3% or less, and a birefringence of 0.08 to 4. 0.12, crystal perfection parameter 0.3 or less, dyeing rate at 100℃ is 60%
Composed of the polyester yarn A as described above,
This is a raised fabric B characterized in that the raised angle with respect to the base fabric surface is 70° or more. In order to clarify the characteristics of the polyester yarn a used in the raised fabric of the present invention, FIG. to show. Polyester yarn A used in the raised fabric of the present invention
The loops on the surface of the fabric do not flatten even when dyed, and as a result, they are easily raised and have good straightness. In addition, the number of times of raising is reduced to less than half that of conventional methods, making it possible to improve the efficiency of the processing process. Furthermore, since the raised fibers have good loop cutting properties, the fibers after cutting are maintained in an orderly manner. In addition, due to the unique fiber microstructure, dyeability is high, and the resulting product exhibits excellent resilience and deep color tone. The first feature of the present invention is that the properties such as mechanical properties of the polyester yarn A used for the raised fabric are sufficient to be suitable for the raised fabric. That is, it is necessary for the single yarn fineness to be as fine as 2 to 4 deniers from the viewpoint of easy dyeability and texture. When the polyester yarn A is made ultra-fine, the specific surface area of the fiber increases, and the permeation and diffusion of the dye increases, contributing to improved dyeability.
The texture of the yarn also improves and the appearance also improves. When the single yarn fineness is less than 2 denier, it is too thin and the hair straightness is somewhat insufficient. In addition, when the single yarn fineness becomes thicker than 4 deniers, the texture of the raw yarn is lost and at the same time the dyeability becomes low, making it impossible to obtain a deep color tone in the resulting raised fabric. The strength b of polyester yarn A is 3 to 4.5 g/
It is necessary for the hair to be as low as d in terms of straight hair. When the strength of the polyester yarn A is low, it is easy to raise the fibers, and since no distortion or variation occurs between the raised single fibers, the resulting raised fabric has good straightness. If the strength is too low, such as 3 g/d or less, fuzz is likely to occur due to friction with guides during warping and knitting, and the wear of the raised fabric B during practical use increases. Also, if the strength is too large, such as 4.5g/d or more,
The fibers are not cut properly during raising, and the tips of the cut fibers become uneven, resulting in poor appearance of the raised surface and, as a result, a good color tone cannot be obtained. From the viewpoint of abrasion resistance, it is necessary that the polyester fiber A has a moderate elongation of 20 to 50%. Although it is related to strength, if the elongation is too low, such as 20% or less, the raw yarn becomes brittle, resulting in increased wear of the raised fabric B. On the other hand, if the elongation is too high, such as 50% or more, it is likely to be elongated during the knitting and napping processes, and elongation distortion will occur, resulting in uneven napped fiber lengths, resulting in a napped fabric with no deep color tone. It is necessary that the boiling water shrinkage rate of the polyester fiber A is extremely low, 3% or less, from the viewpoint of straightness. Fibers with a low boiling water shrinkage rate have small fluctuations in shrinkage between filaments, and the fiber lengths (pile lengths) of the raised fibers are uniform and bunched, so they can be raised in an orderly manner. In addition, yarn loss when equalizing the fiber length by shearing is reduced. Therefore, fibers with a low boiling water shrinkage rate have a long fiber length, and when making a raised fabric with the same fiber length,
Thread loss is reduced. If the boiling water shrinkage rate is too high, such as 3% or more, when the gray fabric is dyed, the loops of fibers located on the surface become flattened, resulting in poor napping properties in the napping process and poor straightness. Raised fabric B obtained from polyester yarn A
In order for the polyester yarn A to exhibit a deep color tone, it is necessary that the polyester yarn A exhibits extremely high dyeability, with a dyeing rate of 60% or more, more preferably 70% or more, at 100 degrees measured by the method described below. be. Since the polyester yarn A of the present invention has a specific microstructure as described below, it has a boiling water shrinkage rate of 3% or less, which is extremely low, and has high thermal stability. The fabric B exhibits extremely high dyeability of 60% or more and has a deep color tone. For example, as shown in US Pat. No. 4,134,882, the dyeing rate of conventional polyester yarns is only about 40% at most. The second feature of the present invention is that the polyester yarn A used for the raised fabric has the above-mentioned mechanical properties and a specific microstructure. That is, the polyester yarn A used in the raised fabric of the present invention needs to have a birefringence of 0.08 to 0.12 and a crystal perfection parameter of 0.3 or less. It goes without saying that the mechanical properties and microstructure of polyester yarn are not unrelated. but,
It is also well known that mechanical properties are not uniquely determined by microstructure alone. The greatest feature of the present invention is that the mechanical properties and microstructure of the fiber are combined within a specific range as a polyester yarn suitable for use in raised fabrics. Note that the birefringence index is a parameter indicating the degree of orientation of the amorphous region. Further, the crystal perfection parameter is a measure of crystal perfection determined by wide-angle X-ray diffraction as described later, and the smaller the parameter is, the higher the perfection is, and the fiber becomes more stable against heat. The birefringence index of the polyester fiber A used in the raised fabric B of the present invention is 0.08 from the viewpoint of dyeability and straightness.
~0.12 is required. Preferably, the birefringence is 0.09 to 0.12. In the case of the present invention, since the degree of orientation of the amorphous region expressed by the birefringence index is low, the polyester yarn A exhibits high dyeability, gives depth to the color tone of the raised fabric B from it, and Since the strength of the hair is also low, the hair has excellent straightness and there is no fear of fluffing during the raising process. If the birefringence index is as low as 0.08 or less, the strength of the fiber will be as low as 3 g/d or less, causing fluff, and elongation distortion will occur during the knitting and raising processes.
As a result of uneven elongation, the length of the raised fibers becomes uneven. If the birefringence is too high, such as 0.12 or more, it will be difficult to raise the hair, and a full cut will not be possible unless the number of times the hair is raised is increased. As a result, the filaments constituting the raised yarn tend to fall apart and curl at the ends. Further, when the dyeability of the fibers decreases, the vividness of the color tone and the depth of the color of the raised fabric are lost. It is necessary from the point of view of straightness that the crystal perfection parameter of the polyester yarn A used in the raised fabric B of the present invention is 0.3 or less. A more preferable range of crystal perfection parameters is
It is 0.25-0.1. After spinning at the conventional speed of 1000 to 1500 m/min, the crystalline perfection parameter of the fiber obtained by drawing is
Although it is over 0.6, it is characterized by a high degree of perfection in the crystalline part. A crystal perfection parameter of 0.3 or less and a birefringence of 0.08 to 0.12 mean that the crystal has a high degree of perfection, has sufficient mechanical properties as a fiber, and is stable against heat. It can provide excellent straightness, and exhibits high dyeability due to the low degree of orientation of the amorphous part.
Gives depth to the color tone of raised fabric B. In addition, if the crystal perfection parameter is too large, such as 0.3 or more, the boiling water shrinkage rate will be 3% or more, which will result in poor stability against heat, and the heat treatment in the fabric manufacturing process will cause shrinkage of the nap yarn and breakage of the filament yarn. Curling of the tips occurs, and the clarity and depth of color tone are lost. The third feature of the present invention is that it is necessary for the raised fabric B to have a large raised angle of 70° or more from the viewpoint of excellent straightness and resilience. When the novel polyester yarn A of the present invention is napped after being intertwined as necessary, the napped angle is larger than 70°, which is excellent compared to the napped angle of conventional polyester fibers, which is about 50° or less. Gives straight hair. This excellent straightness is due to the fact that the polyester yarn A of the present invention has an extremely low boiling water shrinkage rate and low strength, together with a specific microstructure. As mentioned above, the polyester yarn A of the present invention
By using this, a raised fabric B exhibiting excellent straightness and deep color tone can be obtained due to the balance between specific mechanical properties and microstructure. In addition, it is desirable that the polyester yarn A used in the raised fabric B of the present invention has entanglement of 2 to 10 entanglements/m. Raised fabrics are made by arranging hundreds of raw threads, warping and knitting them in the industrial structure of gray fabric. Therefore, in order to improve the operability of warping and knitting, it is required that the fibers contain fewer defects such as fluff and sagging than other knitted fabrics. If the number of entanglements is less than 2, the filaments are not converged during warping and knitting, resulting in fluff, resulting in poor workability. When the number of entanglements exceeds 10/m,
After raising the product, unopened intertwined areas remain, resulting in abnormal gloss. The preferred number of entanglements is 3 to 8/
It is m. The term "polyester" used in the present invention refers to polyethylene terephthalate containing 85 mol% or more of ethylene terephthalate, but it may also contain isophthalic acid, butanediol, etc. as a copolymer component. In addition, the third component may include an antistatic agent, a dissipating agent, a cationic dye, a flame retardant, or the like. Polyester fibers suitable for use in the raised fabric of the present invention are those obtained by the following method that satisfy sufficient requirements to impart excellent straightness and deep color tone to the raised fabric. selected. That is, it is obtained by melting the polymer, spinning it through a spinneret, passing through a heating zone, then cooling it to room temperature, and then drawing it off at a high speed of 6,500 to 9,000 m/min, using an interlacer or other interlacing device as necessary. be able to. The most desirable manufacturing method is to melt the polymer and spin it, using a spinning head with a spinning head of 305°C or higher, a spinneret with a circumferential hole arrangement (single circular arrangement), and then maintaining the temperature at 50 to 200°C. After cooling to room temperature and adding entanglement,
It can be obtained by pulling at a speed of 7,000 to 8,500 m/min. (Examples) Hereinafter, the present invention will be explained in detail using Examples, but these do not limit the scope of the present invention. In the Examples, each characteristic value was measured by the following method. Strength and elongation: TENSILON manufactured by Toyo Baldwin
It was measured by a conventional method using a UTM 1-20 type tensile speed of 30 cm/min. Boiling water shrinkage rate: When the length of the sample under a load of 0.1 g/d is L0 , the load is removed, the sample is treated in boiling water for 30 minutes, and the length measured under the same load is L, then the boiling water shrinkage rate is is expressed by the following formula. Boiling water shrinkage rate (%) = L 0 - L / L 0 × 100 Birefringence Δn: By the interference fringe method using a transmission quantitative interference microscope (manufactured by Karl Zeiss-Swena, East Germany),
Using green light (wavelength: 549 mμ), the refractive index n parallel to the fiber axis and the refractive index n 1 perpendicular to the fiber axis were measured, and the birefringence was determined by Δn=n−n 1 . Crystal perfection parameter CR : Using an X-ray diffraction device, the sample thickness of the raw thread was set to 0.5
Diffraction intensity curves were drawn from 2θ of 7° to 35° under the following conditions. 30kV, 80mA, scanning speed 1°/min, charting speed 10/min, time constant 1 second,
Receiving slit 0.3mm. The three main reflections drawn in the range of 2θ = 17° - 26° from the low angle side (1000), (010), (110)
shall be. The diffraction intensity curves between 2θ = 7° and 35° are connected with a straight line to form the baseline. A perpendicular line is drawn between each peak and the baseline, and this perpendicular line is taken as the diffraction intensity. When the diffraction intensity at the valley between (010) and (110) is I 0 , and the diffraction intensity of the (110) peak is I, the crystal perfection parameter
C R is expressed by the following formula. C R =I 0 /I Number of interlaces: The number of interlaces per 1 m was measured and expressed as the average value of n=20. Straightness: The angle of the raised fibers with respect to the base fabric surface was used as an index of straightness. 90° (right angle) has the best straightness. Approximately 70° or more was considered good, 50° to 70° was fair, and 50° or less was bad. Dyeability: Polyester yarn is dyed with disperse dye Resolin Blue (Resolin Blue) FBL (trade name of Bayer AG)
using 3% owf, bath ratio 1:50, 100℃, 120
The dyeing rate was calculated by staining for a minute and measuring the absorbance of the dye solution after dyeing. A dyeing rate of 60% or more indicates good dyeing property, and a dyeing rate of 70%
Above that, it is extremely good. Example 1 Using θ-chlorophenol as a solvent, polyethylene terephthalate with an intrinsic viscosity [η] = 0.62 measured at 35°C was spun under the following conditions, taken up at a speed of 7000 m/min without stretching, and spun at 100 d/35 f. A raw polyester yarn for a raised fabric of the present invention was obtained. Spinning head temperature: 310°C, spinneret hole arrangement: circumferential arrangement, spinneret interval: 6.5mm, heating cylinder length: 20cm, heating cylinder internal temperature: 130°C, focusing and oiling position: 80cm below the spinneret surface, Interlacer position: 130cm below the spinneret surface. In addition, for comparison, a spinning speed of 1000 m/
The undrawn yarn was wound up and then stretched 3.3 times to obtain a polyester yarn of the same brand. Table 1 shows the physical properties of these polyester fibers.
【表】
上記2種のポリエステル原糸を用いて、これら
の原糸が布帛の表面に配置されるようにし、ゲー
ジ数28製編した。得られた生機を染色・起毛加工
して起毛布帛製品を得た。
第2表に、生機の製編工程性、起毛布帛製品の
評価結果を示す。
更に、第2図には、本発明と比較例の起毛
布帛製品の直毛性を示す断面写真を示す。[Table] Using the two types of polyester yarns mentioned above, knitting was carried out with a gauge number of 28 so that these yarns were arranged on the surface of the fabric. The obtained gray fabric was dyed and brushed to obtain a raised fabric product. Table 2 shows the evaluation results of the knitting process performance of the gray fabric and the raised fabric products. Further, FIG. 2 shows cross-sectional photographs showing the straightness of the raised fabric products of the present invention and comparative examples.
【表】
この結果から明らかなように、本発明のポリエ
ステル原糸を用いて起毛布帛製品を製造すると、
製編工程上のトラブルもなく、著しく直毛性に優
れ、かつ深みのある色調を呈する起毛布帛製品が
得られた。
実施例 2
実施例1に準じて、紡速を5000m/分から
8000m/分まで異ならせたポリエステル原糸を得
た。これらのポリエステル原糸の諸物性及びこの
ポリエステル原糸を用いて得た起毛布帛製品の評
価結果を第3表、第4表に示す。[Table] As is clear from the results, when a raised fabric product is produced using the polyester yarn of the present invention,
A raised fabric product with excellent straightness and deep color tone was obtained without any trouble in the knitting process. Example 2 According to Example 1, the spinning speed was changed to 5000 m/min.
Polyester yarns varying up to 8000 m/min were obtained. Tables 3 and 4 show the various physical properties of these polyester yarns and the evaluation results of raised fabric products obtained using these polyester yarns.
【表】【table】
【表】
この結果より明らかなように、本発明に特定す
る機械的物性と微細構造を有したポリエステル原
糸は、工程上のトラブルなく優れた直毛性と深み
のある色調を有する起毛布帛製品が得られる。
実施例 3
実施例1において、交絡数のみ異ならせた他
は、実施例1と同様にして起毛布帛製品を得た。
これらの原糸の製編工程及び製品の評価結果を
第5表に示す。[Table] As is clear from the results, the polyester yarn having the mechanical properties and microstructure specified in the present invention can be used to produce raised fabric products with excellent straightness and deep color tone without any process troubles. is obtained. Example 3 A raised fabric product was obtained in the same manner as in Example 1, except that only the number of entanglements was different. Table 5 shows the knitting process of these yarns and the evaluation results of the products.
【表】【table】
【表】
交絡数が本発明の範囲であるポリエステル原糸
は、製編工程上のトラブルなく、良好な製編が可
能である。
(発明の効果)
本発明において、特定のポリエステル原糸を用
いることにより、従来まで得られなかつた、直毛
性に優れ、反発力のある、しかも深みのある色調
を呈するポリエステル起毛布帛が、製造工程上の
トラブルもなく得られる。[Table] Polyester fibers having a number of entanglements within the range of the present invention can be knitted satisfactorily without any trouble in the knitting process. (Effects of the Invention) In the present invention, by using a specific polyester raw yarn, a polyester raised fabric that has excellent straightness, has resilience, and has a deep color tone, which has not been previously available, can be manufactured. It can be obtained without any trouble in the process.
第1図は、生機から起毛布帛に至る工程別の起
毛状態の推移を示す模式図である。第2図は、起
毛布帛製品の断面における繊維の形状を示す写真
である。
FIG. 1 is a schematic diagram showing the transition of the nap state in each process from the gray fabric to the nap fabric. FIG. 2 is a photograph showing the shape of fibers in a cross section of a raised fabric product.
Claims (1)
g/d、伸度20〜50%、沸水収縮率3%以下、
複屈折率0.08〜0.12、結晶完全性パラメータ0.3
以下、100℃における染着率が60%以上である
ポリエステル原糸から構成された B. 基布面に対する起毛角が70゜以上であること
を特徴とする起毛布帛。[Claims] 1 A Single yarn fineness 2 to 4 denier, strength 3 to 4.5
g/d, elongation 20-50%, boiling water shrinkage 3% or less,
Birefringence 0.08~0.12, crystal perfection parameter 0.3
Hereinafter, B. A raised fabric composed of polyester yarn having a dyeing rate of 60% or more at 100°C.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60084538A JPS61245306A (en) | 1985-04-22 | 1985-04-22 | Polyester raw material yarn for providing napped cloth |
Applications Claiming Priority (1)
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JP60084538A JPS61245306A (en) | 1985-04-22 | 1985-04-22 | Polyester raw material yarn for providing napped cloth |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61245306A JPS61245306A (en) | 1986-10-31 |
JPH0447051B2 true JPH0447051B2 (en) | 1992-07-31 |
Family
ID=13833421
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2636879B2 (en) * | 1988-04-26 | 1997-07-30 | 旭化成工業株式会社 | Polyester fiber |
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US4134882A (en) * | 1976-06-11 | 1979-01-16 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Poly(ethylene terephthalate)filaments |
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JPS58208415A (en) * | 1982-05-28 | 1983-12-05 | Asahi Chem Ind Co Ltd | Easily dyeable polyethylene terephthalate fiber |
JPS58220810A (en) * | 1982-06-10 | 1983-12-22 | Toray Ind Inc | Production of polyester multifilament yarn |
-
1985
- 1985-04-22 JP JP60084538A patent/JPS61245306A/en active Granted
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