JPH0445755Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 （産業上の利用分野） 本考案は占いおもちやに係り、玩具体が人の運
勢などを占う如き仕草を行なうものに関する。

（従来の技術） 従来、占い遊びをするおもちやについては各種
のものが提案されているが、それらには、おもち
やの特徴の１つである単純でおもしろく、そして
不思議な要素を盛り込んだ占いおもちやについて
の提案はこれまでに見当らなかつた。

（考案が解決しようとする課題） 従来の占いおもちやでは、前記要求を満足させ
ることができず、趣興に欠けるという問題を有し
ている。

そこで、本考案はこのような点に鑑みなされた
もので、大仏に模した玩具体が全身を揺動すると
ともにサイコロのような占い体を転動し、玩具体
が前記動作を停止するとともに前記占い体の転動
が停止して占い体が所定の占い面を表示するよう
にして、全体として人の運勢などを占うかの如き
仕草を行なう興趣深い占いおもちやを提供するこ
とを目的としたものである。

（考案の効果） （課題を解決するための手段） 本考案の占いおもちやは、下面部に着床面部を
有し胡座をかいた状態に膨出形成された大仏に模
した玩具体と、この玩具体の左右の腕体に支持さ
れ占い体を転動自在に収納した透明なケース体
と、前記玩具体の胴体内に埋設され前記占い体を
転動するように前記玩具体を所定の間揺動させる
振動装置とを具備したものである。

（作用） 本考案の占いおもちやは、玩具体の着床面部を
床面やテーブル板などの載置部上に載置すると、
この玩具体は載置部上に胡座をかき、腕組みをし
て占い体を納めたケース体を持つて着座している
如き外観を呈する。

つぎに、玩具体の振動装置を作動すると、この
振動装置の振動作用によつて玩具体は上下方向に
揺動され、かつまた、玩具体の着床面部が接した
載置部が平滑面の場合には玩具体は上下に揺動さ
れつつ左右方向の一方側に回動され、振動装置の
作動が玩具体の全体の揺動動作に変換される。

また、玩具体の全体が揺動されると、この玩具
体の左右の腕体の手体部上の占い体がそのケース
体内において転動され、玩具体はこの動作を所定
の間繰返し行なう。

したがつて、玩具体は全身を揺り動かしながら
占い体を用いて占う如き動作を所定の間繰返し行
なうものである。

つぎに、振動装置の作動が停止されると、玩具
体の揺動動作が自動的に停止され、この玩具体は
次の動作に備えて待機状態となる。

また、玩具体の前記占い動作が停止されるとと
もに、この玩具体の停止動作に合せるかのように
ケース体内の占い体の転動動作が同時に停止され
る。

したがつて、玩具体の占い動作の停止と同時に
占い体が静止され、この静止した占い体の上面部
には占い面部の一つが選択表示され、たとえば、
大仏がときの運勢を占つた結果を表示する如き動
作を呈する。そして、この占い体の占い面部は透
明のケース体を透視して外部から確認することが
できる。

（実施例） 以下、本考案の一実施例を添附図面に基づいて
説明する。

図において１は大仏に模した玩具体でこの玩具
体１は、胡座をかいた状態の左右の脚体２，２を
有する胴体３、頭体４、左右の腕体５，５及びこ
れらを被覆した外皮体６からなり、前記胴体３
は、胴体部の外皮体６内にスポンジ等の弾性部材
７を充填して膨出保型され、下面部に水平状に着
床面部８が形成されているとともに、前記左右の
腕体５，５はその手体部９，９を上下に重ねて腕
組みする如く結合されている。また前記頭体４
は、頭体部の外皮体６内に頭体枠１０が収納され
て保型され、この顔部１１の額部１２には鈴体１
３が吊持されているとともに、１１の左右には大
きな耳体１４，１４が取付けられている。また前
記玩具体１の胴体３には法衣の袈裟１５が装着さ
れている。

つぎに、前記左右の腕体５，５の手体部９，９
上に合成樹脂等の透明部材にて形成されたケース
体１６が固着され、このケース体１６内には六面
のそれぞれに数目を有するサイコロのような六面
体からなる立方体や直方体の２個の占い体１７，
１７が転動自在に収納されている。

また前記胴体３の弾性部材７内には振動装置１
８が埋設固定されている。この振動装置１８は、
機枠１９とこの機枠１９に対して着脱自在に連結
された蓋板２０にてケーシング２１が形成され、
このケーシング２１の一側下部内に前記機枠１９
の外側部に固定された電動機２２の出力軸２３が
回動自在に突出され、この出力軸２３にゴムロー
ラなどからなる摩擦ローラ２４が固着されてい
る。また前記ケーシング２１の一側上部に連動軸
２５が回動自在に軸架され、この連動軸２５に前
記摩擦ローラ２４に係合したゴムローラなどから
なる連動ローラ２６及び連動歯車２７が固着さ
れ、この連動ローラ２６は前記摩擦ローラ２４の
回動によつて摩擦により連動回動されるようにな
つている。また前記ケーシング２１の略中間部に
おける機枠１９と蓋板２０との間に回転軸２８が
回動自在に横架され、この回転軸２８の一側部に
前記連動歯車２７に噛合した入力歯車２９が固着
されているとともに、この回転軸２８の他側部に
振動アーム３０の基端部が固着され、この振動ア
ーム３０の先端部に重錘３１が固着されている。
そして前記重錘３１を有する振動アーム３０は回
転軸２８の回転によつてケーシング２１内を上下
方向に回動されるようになつている。また前記ケ
ーシング２１の機枠１９の外側部に前記電動機２
２の作動を制御するソニツクコントロールからな
る制御機構を備えたプリント配線基板３２が配設
され、このプリント配線基板３２には前記電動機
２２、電池３３、マイクロホン３４及びスイツチ
３５が接続され、前記電動機２２は前記電池３３
に接続され、前記電池３３を収納した電池ケース
３６は、前記胴体３の背部に形成された袋状部３
７内に出入れ可能に収納され、この袋状部３７の
開口部は前記袈裟１５によつて被覆されている。
また前記マイクロホン３４は前記胴体３の胸部３
８に集音可能に埋設され、前記スイツチ３５は、
前記胴体３の背部における前記袋状部３７の上部
に設けられている。そして、前記プリント配線基
板３２の制御機構は、スイツチ３５がオンされる
と待機状態となり、マイクロホン３４が音声を入
力するとその出力信号で作動し振動装置１８の電
動機２２をたとえば数秒だけ駆動し、この設定時
間が経過すると電動機２２の駆動を停止しスイツ
チ３５がオン状態では再び待機状態となるように
設定されている。また前記ケーシング２１の機枠
１９の外側部に前記電動機２２及びプリント配線
基板３２を被覆したカバー体３９が取付けられて
いる。

つぎに、前記構造の作用を説明する。

玩具体１の着床面部８を床面やテーブル板など
の載置部Ａ上に載置すると、この玩具体１は載置
部Ａ上に胡座をかき、腕組みをして占い体１７，
１７を納めたケース体１６を持つて着座している
如き外観を呈する。すなわち大仏が台座に乗つて
胡座をかき、かつ占い体１７，１７をかかえて腕
組みをしている如き外観を呈する。

つぎに、玩具体１の背部のスイツチ３５をオン
すると、プリント配線基板３２の制御機構が作動
に備えて待機状態となる。そして、玩具体１に対
して所定の言葉や振動音などの音声が一定のレベ
ル以上の音量で発せられると、この音声は玩具体
１の腕部３８のマイクロホン３４に入力されると
ともに、このマイクロホン３４からの出力信号に
よつてプリント配線基板３２の制御機構が作動さ
れ、この制御機構によつて電動機２２が起動され
この電動機２２はあらかじめ設定された時間だけ
作動される。またこの電動機２２の起動により出
力軸２３の摩擦ローラ２４が回動されるととも
に、これに係合した連動ローラ２６が回転され、
この連動ローラ２６と一体の連動歯車２７の回転
によつてこれに噛合した入力歯車２９が回転さ
れ、この入力歯車２９に回転軸２８を介して連結
した重錘３１を有する振動アーム３０が上下方向
に回転される。またこの振動アーム３０の上下方
向への回転に伴つて生じる遠心力によつて、玩具
体１は、その胴体３内に充填した弾性部材７の反
発作用と相俟つて上下方向に揺動され、かつま
た、玩具体１の着床面部８が接した載置部Ａが平
滑面の場合には玩具体１は上下に揺動されつつ左
右方向の一方側に回動され、振動アーム３０の回
転が玩具体１の全体の揺動動作に変換される。

また、玩具体１の全体が揺動されると、この玩
具体１の左右の腕体５，５の手体部９，９上の占
い体１７，１７がそのケース体１６内において転
動されるとともに、顔部１１の鈴体１３が揺動さ
れて鳴り響き、玩具体１はこの動作を所定の間繰
返し行なう。

したがつて、玩具体１は全身を揺り動かしなが
ら占い体１７，１７を用いて占う如き動作を所定
の間繰返し行なうもので、たとえば、大仏にとき
の運勢を占い願う者が大仏に対して願い事の音声
を発すると、大仏がこれに応じるかの如く占い活
動を行なう如き動作を呈する。

つぎに、プリント配線基板３２の制御機構にあ
らかじめ設定された時間が経過すると、この制御
機構が作動し、電動機２２の電源回路が開成され
電動機２２が自動的に停止され、この電動機２２
は次の動作に備えて待機状態となる。

また、電動機２２の動作が停止されると、振動
アーム３０の回転動作が停止され、玩具体１の前
記占い動作が停止されるとともに、この玩具体１
の停止動作に合せるかのようにケース体１６内の
占い体１７，１７の転動動作及び鈴体１３の揺動
動作が同時に停止される。

したがつて、玩具体１の占い動作の停止と同時
に占い体１７，１７が静止され、この静止した占
い体１７，１７のそれぞれの上面部には所定の数
目を有する占い面部の一つが選択表示され、たと
えば、大仏がときの運勢を占つた結果をその数目
で表示する如き動作を呈する。そして、この占い
体１７，１７の占い面部は透明のケース体１６を
透視して外部から確認することができる。

前記実施例では占い体１７，１７は数目を有す
るサイコロを例にとつて説明したが、これに限ら
ず、占い体１７，１７の各占い面部には大吉、
吉、大凶、凶の文字を表示するようにしてもよ
い。

（考案の効果） 本考案によれば、振動装置の作動により、玩具
体は全身を揺動する動作を行なうとともにこの玩
具体の動作で左右の腕体に支持されたケース体内
の占い体が玩具体の動作に合せるかのように転動
され、したがつて、大仏に模した玩具体が全身を
覆わせて占う如き仕草を呈する。また振動装置の
作動を停止すると、玩具体の揺動動作が停止され
るとともに、占い体の揺動動作が停止され、占い
体が所定の占い面を選択表示し、したがつて、大
仏に模した玩具体が占い動作の結果を占い体の表
示面を通じて表示するかの如き動作を呈する。ま
たこの占い体の表示面は透明なケース体により外
部から透視確認することができる。さらに、玩具
体は大仏に模し着床面部を有するとともに胡座を
かいた状態に膨出形成されているので、この玩具
体の着床面部を床面やテーブル板などの載置部上
に載置すると、大仏があたかも胡座をかき、腕組
みをして占い体を納めたケース体を持つて着座し
ている如き外観を呈する。

したがつて、玩具体の動作時には胡座をかいた
状態の大仏が全身を用いて祈祷を行ない人の運勢
などが占うかの如き仕草を呈し、また玩具体の非
動作時には大仏の置物の如き外観を呈し、全体的
には極めて興趣深い占いおもちやを提供すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示すもので、第１図は
占いおもちやの斜視図、第２図は同上断面図、第
３図は同上ａ〜ａ線部の断面図、第４図は占いお
もちやの側面図、第５図は同上背面図、第６図は
同上電池ケース収納部を示す背面図である。 １……玩具体、３……胴体、５……腕体、８…
…着床面部、１６……ケース体、１７……占い
体、１８……振動装置。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 下面部に着床面部を有し胡座をかいた状態に
   膨出形成された大仏に模した玩具体と、この玩
   具体の左右の腕体に支持され占い体を転動自在
   に収納した透明なケース体と、前記玩具体の胴
   体内に埋設され前記占い体を転動するように前
   記玩具体を所定の間揺動させる振動装置と、を
   具備したことを特徴とする占いおもちや。 (2) ケース体の内部に複数のサイコロのような占
   い体がケース体の揺動によつて転動するように
   収納されていることを特徴とする請求項１記載
   の占いおもちや。