JPH044566Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、ゴルフ靴又はタイヤに装着されるス
パイクに関する。

（従来の技術） 従来、この種のスパイクは、軟鋼製の本体と超
硬合金からなるチツプをろう付けするもの、チツ
プに対し、プラスチツクを射出成形して本体を形
成するもの、あるいは、アルミニウムを鋳込んで
本体とするものなどが知られている。

（考案が解決しようとする問題点） しかしながら、この種のスパイクは、軽量化が
図れること、本体強度があること、加工が容易で
あることなどが要求され、その改善が求められて
いる。

（問題点を解決するための手段） 本考案は、上述の点に鑑みなされたもので、フ
ランジ部分および受入れ穴をそれぞれ有する軽金
属製の本体と、この本体の受入れ穴内で固定され
るテーパーチツプとからなるスパイクにおいて、
前記テーパーチツプは、その膨径端部分が、前記
受入れ穴内にあつて、その略中央部位から先細端
までを本体から凸出させるとともに、その膨径端
面が本体に形成された環状内縁部によつて支持さ
れるようにしたスパイクを提供するものである。

（作用） 本考案のスパイクは、テーパーチツプを使用す
ることによつて、軽金属製からなる本体の受入れ
穴内に圧入されるものである。そして、その膨径
端面が、環状内縁部によつて支持される。

（実施例） 以下、本考案スパイクの一実施例について、図
を参照しながら説明する。

第１図において、１は、フランジ部分２および
受入れ穴３をそれぞれ形成した本体であり、この
本体１の受入れ穴３には、例えば超硬合金からな
るテーパーチツプ４が固定される。

そして、このテーパーチツプ４は、その膨径端
部分が受入れ穴３内に圧入され、その略中央部位
から先細端までが凸出する。また、テーパーチツ
プ４の膨径端面５は、本体１の環状内縁部６によ
つて支持される。この場合、環状内縁部６は、第
２図で示されるようなブランクをカシメることに
より得られる。

なお、前記本体１は、Ａ，Ａ合金などの軽
合金から形成されるもので、特に熱処理可能な材
料を適用することが望ましい。

このようにして構成された本考案のスパイク
は、第３図で示されるように靴底７に装着された
り、又は、第４図で示されるようにタイヤスタツ
ド８に装着されたりする。

（考案の効果） 本考案は、以上説明したようにテーパーチツプ
４および軽金属製の本体１を適用したものである
から、以下のような効果を有する。

第１に、軽量化が図られるとともに、テーパー
チツプ４の保持力が強いことである。これは、本
体１を軽金属で形成するとともにテーパーチツプ
４の膨径端部分の外周囲および端面５が支持され
ることからである。

第２に、本体１のブランク形成およびカシメが
容易に行なえることである。これは、軽合金の材
料を適宜選択することにより、その用途に適した
ものが適応できるからである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案スパイクの一実施例を示す断
面図、第２図は、本体１のブランク形状を示す断
面図、第３図は、靴底に対する装着状態を示す断
面図、第４図は、タイヤに対する装着状態を示す
断面図である。 １……本体、２……フランジ部分、３……受入
れ穴、４……テーパーチツプ、５……膨径端面、
６……環状内縁部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 フランジ部分２および受入れ穴３をそれぞれ有
   する軽金属製の本体１と、この本体１の受入れ穴
   ３内で固定されるテーパーチツプ４とからなるス
   パイクにおいて、 前記テーパーチツプ４は、その膨径端部分が、
   前記受入れ穴３内にあつて、その略中央部位から
   先細端までを本体１から凸出させるとともに、そ
   の膨径端面５が、本体１に形成された環状内縁部
   ６によつて支持されるようにしたことを特徴とす
   るスパイク。