JPH0445521Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、清浄な作業空間で作業する者などが
履用するフード付防塵靴に関するものである。

〔従来の技術〕

従来のこの種フード付防塵靴は、フードの長さ
をずれ落ち防止のためふくらはぎまで被う長さに
し、かつフードの入口縁にゴムを入れ、またフー
ドの入口縁の一部から靴との接続部にかけてフー
ドを開閉するためのファスナーを取付けていた。

〔考案が解決しようとする問題点〕

上記従来のフード付防塵靴には、次のような問
題点があつた。

脚の太さや長さに個人差があることや、洗濯
により入口縁のゴムが伸びやすいことから、靴
の履用中にフードがずれ落ちたり、ファスナー
の一部が膝に当たり痛みを与えることが多い。

フードが長いために、履きずらい、取扱いず
らい、汚れが落ちにくい、材料の使用量が多く
なるなどの欠点がある。

ゴムの締付け力でフードのずれ落ちを防止す
るため、脚に血液のうつ血を起しやすく、健康
にもよくない。

本考案は、フードの長さをふくらはぎの下まで
被えるように短縮するとともに、フードの全部又
は一部に硬直性を有する支持部を設けることによ
り、上記従来の問題点を解消しうるフード付防塵
靴を提供しようとするものである。

〔問題点を解決するための手段〕

以下図面にもとづいて本考案を詳細に説明する
と、１は靴、２は靴１に取付けたフードで、脚の
くるぶしからふくらはぎの下に至る部分を被う長
さを有する。３はフード２の一部に設けた硬直性
を有する支持部、４はフード２の入口縁に取付け
たゴム又はひも、５はフード２を開閉するための
ファスナーで、フード２の背面を開閉するように
取付けることもあり、フード２の前面その他の個
所を開閉するように取付けることもある。

〔実施例〕

支持部３はプラスチックで形成した棒６をフー
ド２の一部、例えばファスナー５の取付部分と、
その反対側の部分とにそれぞれ個着し、あるいは
取外し可能に挿入することにより設けることもあ
り、フード２の材料の一部に硬直性を有する材料
を使用することにより設けることもあり、その他
フードの全部又は一部に硬直性を付与する各種の
構成により設けることもあり、ファスナー５を取
付けていないフードの前面又は一部に設けること
もある。フード２は、靴１に個着することもあ
り、ファスナーなどで取外し可能に取付けること
もある。またフード２の内側には、フード２のず
れ落ち機能を維持するため、軟質で発塵のない素
材を取付けることもある。

〔考案の効果〕 本考案は、叙上のように構成したから、次のよ
うな諸効果を有する。

脚の太さや長さに個人差があつても、靴の履
用中にフードが支持部の硬直性によつてずれ落
ちるのを防止でき、またファスナーが膝に当た
るようなことはない。

フードが短縮されたため、履きやすく、取扱
いやすく、汚れが落ちやすく、材料の使用量を
節減できるなどの利点を有する。

フードの入口縁をゴム又はひもにより密封す
ることにより、靴の内部からの発塵を防止でき
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図
は全体の側面図、第２図はフードの斜視図であ
る。 １……靴、２……フード、３……硬直性を有す
る支持部、４……ゴム又はひも。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 靴に脚のくるぶしからふくらはぎの下に至る部
   分を被うフードを取付け、フードの全部又は一部
   に硬直性を有する支持部を設け、フードの入口縁
   には、ゴム又はひもを取付けてなるフード付防塵
   靴。