JPH0444814A - 成形金型 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、冷却媒体を流通させる冷却媒体流路を有した
成形金型に関し、特に射出成形の成形金型に好適に用い
られる。

（従来の技術） 従来、冷却媒体を流通させる冷却媒体流路を有した成形
金型は、冷却効果を高めるために様々な工夫がなされて
いる。このような成形金型としては、例えば、特開昭６
２−１１７７１６号公報及び特開昭６３−５４２２７号
公報に示されるものが知られている。

特開昭６２−１１７７１６号公報に示される成形金型は
、金型本体内に入子が設けられ、この入子内にキャビテ
ィが形成されたものである。この入子は、急速冷却が可
能なように、熱伝導率の高い材料で形成されている。金
型本体には、入子に冷却媒体を流入する冷却媒体流路が
設けられている。このように構成された成形金型は、前
記入子に大量の冷却媒体を流入することによって、キャ
ビティ内に充填された溶融材料を急速に冷却するもので
ある。

特開昭６３−５４２２７号公報に示される成形金型は、
有底筒形成形品を成形するためのものであり、成形品の
外面を形成するキャビティプレートと、成形品の内面を
形成するコアとを備えたものである。コアの内部には円
柱形の冷却媒体循環孔が設けられている。この冷却媒体
循環孔の底部は、成形品底部まで急速冷却が可能なよう
に、成形品底部に面するコアの先端部近傍に位置してい
る。この冷却媒体循環孔の底部には、成形品の冷即効率
を損なわずにコアの先端部の補強が４能なように、少な
くとも一本のリブが冷却媒体の流れ方向と略平行に設け
られている。

（発明が解決しようとする課題） 特開昭６２−１１．７７１．６号公報の成形金型にあっ
ては、次のような不都合かあ５．た。

つまり、この成形金型は、金型オ体内の入子を急速に冷
却“づ”るために、人髪の冷却媒体を必要としていた。

成形金型１個あたりに供給できる冷却媒体の流量が限ら
れ′こいるような場合、冷却番こ必要な量の冷却媒体を
確保することは困難ごあ。、た３また、この成形金型の
入子に使用する熱伝導率の高い材料（例えば銅合金１、
アルミ；、ラムる金等）は、一般に成形金型に使用する
材料（例えばＳｂ　！５Ｃ）に比較してかなり高価なも
のである。しまたがって、成形金型が高価なものとなり
、成形Ｄス計の上昇にノなかっでいた。

特開昭６３−５４２２７号公＠！に示される成形金型に
あっては、次のよ・うな問題かあ・〕た。

つまり、この成形金型は、冷却媒体循環孔の底部が、成
形品底部に面′する１７アの先端部近傍に位置している
ので、成形品の表面に温度分布が発べするという問題が
あ４った。また、冷却媒体循環孔内にリゾを設けること
は、金型製作１−困難であ７．。

た。

ところで、効率的に成形金型を冷却［るには、冷却媒体
流路内での冷却媒体の流れを乱流Ｊ″４ることが好まし
２いきされ”ζいる。円筒管内の流れ場の場合４例に採
るき、１／イノルズ数（Ｒｅ）が２３００以」であると
乱流−なることが知られ′で、いる。ごのし・イノルズ
Ｂ（Ｒｅ）とは流体の流れの状態４表寸′無次元数こお
り、以ドの弐によ１．て導かれるものである。

Ｒｅ−ρｖ　ｄ　、／μ ρ：原流体密度 Ｖ：流体の流速 ｄ：流体が流れる管の直径 μ：原流体粘度 しかし５ながら、同時に多くの成形金型を冷却する必要
があるような場合には、成形金型１個あたりに供給でき
る冷却媒体の量は限られることとなり、冷却媒体の流れ
を乱流に保つ（Ｒｅ≧２３００）のに充分な冷却媒体の
流速が確保できなく九っていた。また、成形金型内に設
けられた冷却媒体流路ごとに圧力損失が異なるような場
合、冷却媒体は圧力損失の小さい方の冷却媒体流路を通
ることから、圧力損失の違いで熱交換量が異なり、成形
金型に温度分布が発生し′ていた。

本発明は、係る問題に鑑みなされたものであ、。

で、冷却媒体の流量が不足しても冷却効用を確保できる
とともに、低コストかつ製作が容易な成形金型を徒供す
ることを目的とする。

（課題を解決するための手段） 本発明に係る成形金型は、冷却媒体を流通させる冷却媒
体流路を有した成形金型であ１，２”で、前記冷却媒体
流路の冷却媒体流入し］の内部に、冷却媒体を撹拌する
ための撹拌部材が装着されたものである。

（作用） 本発明Ｃコ係る成形金型は、金型本体の流入りの内部に
撹拌部材が装着されているので、金型本体内に流入され
る冷却媒体は撹拌部材によって撹拌されて乱流状態とな
る。したがって、冷却媒体の流量が充分に確保できない
場合でも、冷却媒体流路内に流入されてくる冷却媒体が
乱流状態となり、成形金型から冷却媒体への熱伝導が効
率よく行ねねる。また、撹拌部材は金型とは別体である
ため、製作か容易で！ある。

（実施例） 以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。

第１図は本発明に係る成形金型を示す部分断面図である
つ この成形金型は、冷却媒体を流通さゼる冷却媒体流路（
図示ゼず）を有し、この冷却媒体流路内に冷却媒体を流
通させることによ−１．て冷却されるものである。この
成形金型は、金型本体１、冷却媒体流入管２及び撹拌部
材３を具備している。

金型本体１は、前記冷却媒体流路と、この冷却媒体流路
内に通ずる冷却媒体流入口１１とを備えている。

冷却媒体流入管２は、金型本体１内の冷却媒体流路内に
冷却媒体を流入させるためのものである。

冷却媒体流入管２の先端は、金型本体１の冷却媒体流入
口１１に挿入される挿入部２１となされている。

撹拌部材３は、第２図に示すように、金型本体１の冷却
媒体流路内に流入される冷却媒体を撹拌する複数枚（図
示例では４枚）の撹拌板３１・・・と、冷却媒体流入口
１１の内面に装着されるリング部３２とから構成されて
いる。

リング部３２は、その外径が冷却媒体流入口１１の内径
と略同径となされており、その内径は上記冷却媒体流入
管２の内径と略同径とされている。

撹拌板３１・・・は、リング部３２の内周面に、リング
部３２の軸芯方向に対して傾斜するように等間隔で設け
られている。撹拌板３１は、リング部３２の流入側に臨
む方の面が凹面となるようにわずかに湾曲されている。

撹拌板３１の幅（リング部３２の内周面よりの突出寸法
）は、リング部３２の流入側から流出側に向かうにした
がって漸次広くなされている。なお、撹拌部材の材質は
、炭素工具鋼、プラスチック、セラミック等適宜に選択
することができるので、安価なものとすることができる
。

上記のようになる撹拌部材３は、その流出側の面より金
型本体１の冷却媒体流入口１１に嵌め込まれ、ネジの螺
合等（図示せず）によって固定されることにより冷却媒
体の圧力等で外れないようにされる。次に、冷却媒体流
入管２の挿入部２１が冷却媒体流入口１１に嵌め込まれ
て固定される。

このとき、撹拌部材３の撹拌板３１・・・は、冷却媒体
の流入方向に対して傾斜して配設されていることとなる
。

上記のようになる成形金型において、冷却媒体は、冷却
媒体流入管２より冷却媒体流入口ｌｌ内の撹拌部材３を
通過して、金型本体１内の冷却媒体流路に流入される。

冷却媒体流入口１１内の外周付近を流れる冷却媒体は、
冷却媒体の流入方向に対して傾斜した撹拌板３１・・・
に当たって撹拌される。このとき、撹拌板３１・・・の
幅は、下流側にいくに従って漸次広くなされているので
、冷却媒体は効果的に撹拌される。冷却媒体流入口ｌｌ
内の中央付近を流れる冷却媒体は、上記撹拌された外周
付近の冷却媒体の影響を受けて撹拌される。

このように、撹拌部材３を通過する冷却媒体は常に乱流
状態となり、金型本体１内の冷却媒体流路に流入される
。したがって、冷却媒体の流量を充分確保できない場合
でも、効率的に成形金型を冷却することができる。

（発明の効果） 以上述べたように、本発明によれば、冷却媒体の流量を
充分確保できない場合でも、冷却媒体を乱流状態にして
金型本体内に流入することができ、成形金型の冷却効率
を確保することができる。したがって、成形金型の冷却
時間が少なくてすみ、成形サイクルを短縮することが可
能となる。

また、撹拌部材は、金型本体とは別に単体で製作するこ
とができるので、金型本体の冷却蝶棒流入口内に加工す
る場合と比較して、成形金型の構造が簡単なものとなる
。したがって、低コストかつ製作が容易な成形金型を得
ることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る成形金型の一実施例を示し、第１図
は成形金型の部分断面図、第２図は撹拌部材を示す斜視
図である。 １・・・金型本体 １１・・・冷却媒体流入孔 ３・・・撹拌部材

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）冷却媒体を流通させる冷却媒体流路を有した成形金
   型であって、 前記冷却媒体流路の冷却媒体流入口の内部 に、冷却媒体を撹拌するための撹拌部材が装着されたこ
   とを特徴とする成形金型。