JPH0444648Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 イ 考案の目的 （産業上の利用分野） 本考案は、駅のホーム、競技場のスタンド、そ
の他のコンクリート又は石製の吸殻が投げ捨てら
れる床面に設ける吸殻回収装置に関する。

（従来の技術） 従来、駅のホーム、競技場のスタンド、その他
のコンクリート又は石製の床面においては、吸殻
の投げ捨てが多いから、所々に床置きや柱掛け等
の吸殻入れが設けられている。

（考案が解決しようとする問題点） しかし、前記のような床置きや柱掛けのの吸殻
入れは、その設置数が少なく、このため設置場所
まで行くのを面倒がつて側のの床面へ投げ捨て、
床を汚すから床掃除に手数を要する問題点があつ
た。

本考案は、前記した従来の問題点を解決するた
めになされたもので、床面になるべく多くの溝を
配設して、これらの溝に吸殻を落し、これを水で
流すことにより床面が吸殻で汚されないため、掃
除の手数が省け吸殻の回収装置を提供することを
目的としている。

ロ 考案の構成 （問題点を解決するための手段） 本考案に関する吸殻回収装置は、コンクリート
又は石製等の床面１の適所に吸殻収集部３へ向か
つて傾斜する元溝２を設け、この元溝２にこれに
向かう傾斜を有する幾条かの枝溝５を連通させ、
前記した元溝２及び枝溝５に吸殻の通孔７を有す
る蓋板６を被せた構成のものである。

（作用） 前記のように構成される吸殻回収装置は、喫煙
者が煙草の吸殻を自分の近くにある枝溝５又は元
溝２に被せた蓋板６に設けられる吸殻の通孔７へ
落とすと、前記吸殻は床面１を汚さず枝溝５又
は、元溝２に収容されているから、掃除の際、前
記枝溝５の高い方の端へ蓋板６の通孔７から水を
流し込むと、吸殻は水により枝溝５を高い方から
低い方へ、更に元溝２を高い方から低い方へ流さ
れて、吸殻の収集部３に集められるので、収集部
３の網篭４により水を切れば、吸殻だけを簡単に
かつ迅速に回収することができるものである。

（実施例） 次ぎに本考案に関する装置の実施の一例を図面
に基づいて説明する。

図面第１図、第２図、第４図において１は駅の
ホーム、競技場のスタンド、その他のコンクリー
ト又は石製の床面で、その一側、若しくは、両側
に一方から他方へ傾斜させた元溝２を設け、この
元溝２の低い方の端に吸殻の収集部３を設け、該
収集部３には水切用の網篭４を出し入れ自在に収
容し、又、前記床面１には、その広さに応じて前
記元溝２の一方か、両方に連通する枝溝５を元溝
２側が低く、反対側が高くなるように傾斜させて
設けて、その高い方へ水を流すと、水が枝溝５の
高い方から低い方へ流れて元溝２に入り、元溝２
内の高い方から低い方へ流れて吸殻収集部３へ集
まるようにしたもので、該枝溝５の間隔は狭い程
吸殻を捨てる場合人の行動範囲が小さくなつて便
利であるが、設備費が高くなるから、好ましく
は、1.5〜２メートルに設定するものとする。

６は前記した元溝２と、枝溝５とにそれぞれ被
せた蓋板で、第３図に拡大して示すように断面を
谷形に形成し、その谷底の部分に吸殻を落とし込
むのに適した幅と長さの通孔７を形成し、前記蓋
板６上へ吸殻を落とすと、これが通孔７から枝溝
５若しくは、元溝２へ落ち込むように形成したも
のである。

（考案の効果） 本考案に関する吸殻回収装置は、喫煙者が側の
枝溝若しくは、元溝の蓋に設けた通孔へ吸殻を捨
てて置いて、後に枝溝へ水を流せば、吸殻は回収
部へ自動的に集められるから、吸殻の投げ捨てに
よる床面の汚れが防止されて、床面を常に美しく
保つことが可能であつて、しかも、吸殻は収集部
へ集められたものを纒めて棄てればよいので、吸
殻の始末が簡単迅速にできて、掃除の手数が省け
る便利があり、また元溝及び枝溝には蓋板が被せ
られていて足を踏みいれたり、つまずいたりする
危険がない特有の効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に関する吸殻回収装置の実施の
一例を示す平面図。第２図は同上の縦断側面図。
第３図は同上における元溝及び枝溝の蓋板を示す
拡大斜視図。第４図は他の実施例を示す縦断側面
図である。 図において１……床面、２……元溝、３……吸
殻収集部、５……枝溝、６……蓋板、７……通孔
である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. コンクリート又は石製等の床面の適所に吸殻収
   集部へ向かつて傾斜する元溝を設け、この元溝に
   これに向かう傾斜を有する幾条かの枝溝を連通さ
   せ、前記した元溝及び枝溝に吸殻の通孔を有する
   蓋板を被せたことを特徴とする吸殻回収装置。